JP2829311B2 - 発光素子の製造方法 - Google Patents
発光素子の製造方法Info
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- JP2829311B2 JP2829311B2 JP19248488A JP19248488A JP2829311B2 JP 2829311 B2 JP2829311 B2 JP 2829311B2 JP 19248488 A JP19248488 A JP 19248488A JP 19248488 A JP19248488 A JP 19248488A JP 2829311 B2 JP2829311 B2 JP 2829311B2
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Description
本発明は不純物のドープされた単結晶AlxGa1-xN(X
=0含む)から成る層を活性層とする発光素子の製造方
法に関し、特に、発光色の単色化と高輝度化を図るもの
である。
=0含む)から成る層を活性層とする発光素子の製造方
法に関し、特に、発光色の単色化と高輝度化を図るもの
である。
従来、青色発光のダイオードとしてGaN系半導体で構
成されたものが知られている。 その発光ダイオードは、有機金属化合物気相成長法
(MOCVD)により、サファイア基板の上に、単結晶のGaN
からなるN導電型のN層を成長させた後、そのN層の上
に不純物として亜鉛を添加しながら気相成長させること
により真性(INTRINSIC)のGaNから成るI層を形成し
て、そのN層及びI層に電極を形成した構成である。そ
して、その構造の発光ダイオードは、I層をN層に対し
て正電位とすることにより、活性層としてのI層に注入
されたキャリアの再結合により発光させるものである。
成されたものが知られている。 その発光ダイオードは、有機金属化合物気相成長法
(MOCVD)により、サファイア基板の上に、単結晶のGaN
からなるN導電型のN層を成長させた後、そのN層の上
に不純物として亜鉛を添加しながら気相成長させること
により真性(INTRINSIC)のGaNから成るI層を形成し
て、そのN層及びI層に電極を形成した構成である。そ
して、その構造の発光ダイオードは、I層をN層に対し
て正電位とすることにより、活性層としてのI層に注入
されたキャリアの再結合により発光させるものである。
このように、活性層であるI層の光学的性質及び電気
的性質が、発光ダイオードとしての発光色、発光輝度、
発光効率などの発光特性を決定している。 ところで、上記の発光特性を決定するI層の物性の1
つにドープされる亜鉛の不純物濃度である。亜鉛の不純
物濃度が低い場合(1×1020cm-3未満)には、比較的発
光強度の大きい青色発光だけが観測される。従って、こ
のようにI層を低不純物濃度とすれば、青色の単色発光
の発光ダイオードを得ることができるが、I層の不純物
濃度が低いと、I層は電気的に不安定となり、短時間の
動作で発光に必要な障壁がなくなり、抵抗体となること
が多い。 これに対し、亜鉛の不純物濃度が高い場合(1×1020
cm-3以上)には、青色の発光強度は小さく、青色以外の
可視光の発光が強く観測される。従って、I層を高不純
物濃度とすれば、電気的には安定するが、視感度の影響
で青色以外の可視光が強く観測され、青色の単色発光性
が阻害される。 このように、光学的性質及び電気的性質の制御を同時
に行うことが困難であり、高輝度の青色発光ダイオード
を作成することが困難であった。 本発明は、上記の課題を解決するために成されたもの
であり、その目的とするところは、発光素子の高輝度化
と青色単色化を達成することである。
的性質が、発光ダイオードとしての発光色、発光輝度、
発光効率などの発光特性を決定している。 ところで、上記の発光特性を決定するI層の物性の1
つにドープされる亜鉛の不純物濃度である。亜鉛の不純
物濃度が低い場合(1×1020cm-3未満)には、比較的発
光強度の大きい青色発光だけが観測される。従って、こ
のようにI層を低不純物濃度とすれば、青色の単色発光
の発光ダイオードを得ることができるが、I層の不純物
濃度が低いと、I層は電気的に不安定となり、短時間の
動作で発光に必要な障壁がなくなり、抵抗体となること
が多い。 これに対し、亜鉛の不純物濃度が高い場合(1×1020
cm-3以上)には、青色の発光強度は小さく、青色以外の
可視光の発光が強く観測される。従って、I層を高不純
物濃度とすれば、電気的には安定するが、視感度の影響
で青色以外の可視光が強く観測され、青色の単色発光性
が阻害される。 このように、光学的性質及び電気的性質の制御を同時
に行うことが困難であり、高輝度の青色発光ダイオード
を作成することが困難であった。 本発明は、上記の課題を解決するために成されたもの
であり、その目的とするところは、発光素子の高輝度化
と青色単色化を達成することである。
本発明者等は発光素子の高輝度化と青色単色化を達成
するために、AlxGa1-xN(X=0を含む)半導体の成長
方法やその物性について鋭意研究を重ねてきた。本発明
者等は、その過程において、不純物のドープされたAlxG
a1-xN(X=0を含む)半導体の走査電子顕微鏡(SEM)
によるイメージ撮影の前後におけるフォトルミネッセン
ス強度特性に顕著な差異が見られることを発見した。 即ち、SEMイメージの撮影後におけるAlxGa1-xN(X=
0を含む)半導体のフォトルミネッセンス強度特性にお
いて、青色以外のスペクトルの発光強度が低下し、青色
の発光強度が増加することが明らかになった。 本発明は係る発見に基づいてなされたものであり、従
って、上記課題を解決するたの発明の構成は、少なくと
もn型窒化ガリウム系化合物半導体とp型不純物とドー
プした窒化ガリウム系化合物半導体とを有する窒化ガリ
ウム系化合物半導体発光素子において、p型不純物をド
ープした窒化ガリウム系化合物半導体は、電流密度が0.
02〜4.07mA/mm2の電子線により照射されたものであるこ
とを特徴とする。 この電子線の加速電圧が9kV以上となると、電子線の
照射強度が大きくなり過ぎ、照射部分で試料温度が局所
的に上昇するため望ましくない。又、電子線の加速電圧
が0.1kV以下となると、活性層の光学的性質の改善に効
果がない。同様に、試料電流は、0.2μA〜1mAの範囲と
なることが望ましい。 又、電子線の照射面積は、0.01mmφ〜1mmφが望まし
い。電子線の照射面積が1mmφ以上となると、照射され
る電子線のエネルギーが分散され過ぎ、強度低下を起こ
し好ましくない。それに対し、電子線の照射面積が、0.
01mmφ以下となると、電子線の照射強度が大きくなり過
ぎ好ましない。 又、活性層は、亜鉛(Zn)が不純物濃度1×1020cm-3
以上にドープされることが素子の電子的特性を安定化さ
せる上で望ましく、又、光学的性質の改善の効果も大き
い。
するために、AlxGa1-xN(X=0を含む)半導体の成長
方法やその物性について鋭意研究を重ねてきた。本発明
者等は、その過程において、不純物のドープされたAlxG
a1-xN(X=0を含む)半導体の走査電子顕微鏡(SEM)
によるイメージ撮影の前後におけるフォトルミネッセン
ス強度特性に顕著な差異が見られることを発見した。 即ち、SEMイメージの撮影後におけるAlxGa1-xN(X=
0を含む)半導体のフォトルミネッセンス強度特性にお
いて、青色以外のスペクトルの発光強度が低下し、青色
の発光強度が増加することが明らかになった。 本発明は係る発見に基づいてなされたものであり、従
って、上記課題を解決するたの発明の構成は、少なくと
もn型窒化ガリウム系化合物半導体とp型不純物とドー
プした窒化ガリウム系化合物半導体とを有する窒化ガリ
ウム系化合物半導体発光素子において、p型不純物をド
ープした窒化ガリウム系化合物半導体は、電流密度が0.
02〜4.07mA/mm2の電子線により照射されたものであるこ
とを特徴とする。 この電子線の加速電圧が9kV以上となると、電子線の
照射強度が大きくなり過ぎ、照射部分で試料温度が局所
的に上昇するため望ましくない。又、電子線の加速電圧
が0.1kV以下となると、活性層の光学的性質の改善に効
果がない。同様に、試料電流は、0.2μA〜1mAの範囲と
なることが望ましい。 又、電子線の照射面積は、0.01mmφ〜1mmφが望まし
い。電子線の照射面積が1mmφ以上となると、照射され
る電子線のエネルギーが分散され過ぎ、強度低下を起こ
し好ましくない。それに対し、電子線の照射面積が、0.
01mmφ以下となると、電子線の照射強度が大きくなり過
ぎ好ましない。 又、活性層は、亜鉛(Zn)が不純物濃度1×1020cm-3
以上にドープされることが素子の電子的特性を安定化さ
せる上で望ましく、又、光学的性質の改善の効果も大き
い。
p型不純物をドープした窒化ガリウム系化合物半導体
に、電流密度が0.02〜4.07mA/mm2の電子線を照射したこ
とにより、その層の光学的性質を改善することができ
た。即ち、発光特性において、青色の発光輝度を向上さ
せ、青色以外のスペクトルの発光輝度を低下させること
ができた。又、可視光帯域を感度とする発光輝度も電子
線の照射により向上した。又、この光学的性質は電子線
の照射後も長期にわたり安定した。 また、本発明は、従来の走査電子顕微鏡、電子線回折
装置あるいは陰極線発光測定装置を利用でき、しかも短
時間で処理が行われるため生産性にも優れている。
に、電流密度が0.02〜4.07mA/mm2の電子線を照射したこ
とにより、その層の光学的性質を改善することができ
た。即ち、発光特性において、青色の発光輝度を向上さ
せ、青色以外のスペクトルの発光輝度を低下させること
ができた。又、可視光帯域を感度とする発光輝度も電子
線の照射により向上した。又、この光学的性質は電子線
の照射後も長期にわたり安定した。 また、本発明は、従来の走査電子顕微鏡、電子線回折
装置あるいは陰極線発光測定装置を利用でき、しかも短
時間で処理が行われるため生産性にも優れている。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。 発光素子は、有機金属化合物気相成長法(以下「MOVP
E」と記す)による気相成長により第1図に示す構造に
作成された。 用いられたガスは、NH3とキャリアガスH2,N2とトリエ
チルガリウム(Ga(CH3)3)(以下「TMG」と記す)と
ドーパントガスとしてのジエチル亜鉛(Zn(C2H5)2)
(以下「DEZ」と記す)である。 まず、有機洗浄及び熱処理により洗浄したc面を主面
とする単結晶のサファイア基板1をMOVPE装置の反応室
に載置されたサセプタに装着する。 次に、反応室内の圧力を5Torrに減圧し、H2を流速0.3
/分で反応室に流しながら温度1100℃でサファイア基
板1を気相エッチングした。 次に、サファイア基板1の温度を600℃に保持し、H2
を2.5/分、NH3を1.5/分、TMGを1.7×10-5モル/
分で30分間供給し、膜厚約3μmのGaNからなるN層2
を形成した。 次に、上記のように表面にN層2の形成されたサファ
イア基板1を反応室から取り出し、ホトリソグラフィ、
エッチング工程等をへて、N層2上の不純物のドープさ
れた半導体を気相成長させない部分にマスクに形成し
た。 その後、このマスクの形成されたサファイア基板1を
洗浄後、再度、サセプタに装着し、反応室の圧力を前と
同一の状態とした。そして、前と同様に気相エッチング
した後、サファイア基板1の温度を700℃に保持し、H2
を2.5/分、NH3を1.5/分の、TMGを1.7×10-5モル
/分、DEZを5×10-6モル/分で5分間供給して、I型
のGaNから成るI層3を膜厚1.0μmに形成した。 その後、反応室から表面に上記のようにN層2及びI
層3の成長されたサファイア基板1を取り出し、マスク
を除去して洗浄した後、活性層としてのI層3に改良さ
れた反射電子線回折装置を用いて電子線を照射した。改
良された反射電子線回折装置は、加速電圧を50KV以下、
試料電流を1mA以下全範囲にわたり連続的に変化するこ
とができる。 活性層であるI層3に、加速電圧0.1kV〜9kV、試料電
流0.2μA〜1mAの条件下で、電子線を照射した後、N層
2とI層3の上にアルミニウム電極4,5をそれぞれ蒸着
した。そして、サファイア基板1を所定の大きさにカッ
ティングして、電極4,5にそれぞれリード線6,7を接続し
て発光ダイオードを作成した。 この発光ダイオードは、I層3をN層2に対し正電位
とすることにより、I層3にN層2から注入された電子
の再結合により、活性層であるI層3から発光する。 このように、活性層であるI層に電子線が照射された
発光ダイオードは、電子線を照射する前に比べて、可視
光帯域の輝度が向上した。また、スペクルでは青色の輝
度が向上し、青色以外のスペクトルの輝度が低下した。
又、長時間に渡って安定した発光特性が得られた。 本発明者は、更に、活性層であるI層3における不純
物濃度と電子線照射による効果との関係を詳しく調べる
ため、不純物濃度が異なるGaN層を各種試料として製造
した。その不純物濃度が異なるGaN層は、サファイア基
板上に亜鉛をドープしながらMOPVEにより5μmの厚さ
に気相成長されたものである。 実験1 亜鉛を1.4×1020cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線を入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は32μA、加速電圧は6kV、1スポットの照射時間は
2分、走査面積は16mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第2図に示す。第2図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長424nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により20倍に向上した。それに対
し、波長660nmにおけるフォトルミネッセンス強度は電
子線の照射により1/5に減少した。このことから、電子
線の照射により発光色が青色に推移すると共にその発光
輝度が大きくなったのが分る。 実験2 亜鉛を1.7×1019cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線を入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は20μA、加速電圧は6kV、1スポットの照射時間は
2分、走査面積は9mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第3図に示す。第3図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長436nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により照射前の波長420nmのおける
フォトルミネッセンス強度より4倍向上している。 青色以外のスペクトルが観測されないのは、不純物濃
度が低くなったためであると考えられる。 実験3 亜鉛を1.6×1019cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線を入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は30μA、加速電圧は6kV、1スポットの照射時間は
2分、走査面積は9mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第4図に示す。第4図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長428nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により10倍に向上している。 実験3は実験2と比べて不純物濃度がほぼ等しく、加
速電圧が等しく、試料電流を大きくしていることから、
電子線照射時の試料電流が増加すると、青色の発光輝度
がより向上することが理解される。 実験4 亜鉛を1.1×1019cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線を入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は30μA、加速電圧は6kV、1スポットの照射時間は
2分、走査面積は16mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第5図に示す。第5図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長420nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により2.5倍に向上している。それ
に対し、波長656nmにおけるフォトルミネッセンス強度
は電子線の照射により1/2に減少した。このことから、
電子線の照射により、発光色の青色への単色化が行われ
たことが分る。 実験5 亜鉛を1.9×1020cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線を入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は20μA、加速電圧は6kV、照射時間は2分、走査面
積は9mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第6図に示す。第6図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長420nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により10倍に向上している。それに
対し、波長656nmにおけるフォトルミネッセンス強度は
電子線の照射により1/2に減少した。このことから、電
子線の照射により、発光色の青色への単色化が行われる
ことが分る。 実験6 亜鉛を1.2×1020cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線に入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は30μA、加速電圧は6kV、照射時間は2分、走査面
積は16mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第7図に示す。第7図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長420nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により4倍に向上している。それに
対し、波長656nmにおけるフォトルミネッセンス強度は
電子線の照射により1/2に減少した。このことから、電
子線の照射により、発光色の青色への単色化が行われる
ことが分る。 結論 上記の実験から次のことが分かった。 (1)電子線の照射により波長約420nmの青色の発光輝
度が向上する。 (2)電子線の照射により波長約656nmの赤色の発光輝
度が減少する。 (3)同一の不純物濃度の場合には、電子線照射時にお
ける試料電流が大きい程上記(1)、(2)の効果が顕
著である。 尚、試料温度が上昇すると悪影響をもたらすため、電
子線の照射面積は小さくし短時間で処理されることが必
要である。従って照射面積は1mmφ以下が好ましい。ま
た加速電圧は9kV以下であることが好ましい。
E」と記す)による気相成長により第1図に示す構造に
作成された。 用いられたガスは、NH3とキャリアガスH2,N2とトリエ
チルガリウム(Ga(CH3)3)(以下「TMG」と記す)と
ドーパントガスとしてのジエチル亜鉛(Zn(C2H5)2)
(以下「DEZ」と記す)である。 まず、有機洗浄及び熱処理により洗浄したc面を主面
とする単結晶のサファイア基板1をMOVPE装置の反応室
に載置されたサセプタに装着する。 次に、反応室内の圧力を5Torrに減圧し、H2を流速0.3
/分で反応室に流しながら温度1100℃でサファイア基
板1を気相エッチングした。 次に、サファイア基板1の温度を600℃に保持し、H2
を2.5/分、NH3を1.5/分、TMGを1.7×10-5モル/
分で30分間供給し、膜厚約3μmのGaNからなるN層2
を形成した。 次に、上記のように表面にN層2の形成されたサファ
イア基板1を反応室から取り出し、ホトリソグラフィ、
エッチング工程等をへて、N層2上の不純物のドープさ
れた半導体を気相成長させない部分にマスクに形成し
た。 その後、このマスクの形成されたサファイア基板1を
洗浄後、再度、サセプタに装着し、反応室の圧力を前と
同一の状態とした。そして、前と同様に気相エッチング
した後、サファイア基板1の温度を700℃に保持し、H2
を2.5/分、NH3を1.5/分の、TMGを1.7×10-5モル
/分、DEZを5×10-6モル/分で5分間供給して、I型
のGaNから成るI層3を膜厚1.0μmに形成した。 その後、反応室から表面に上記のようにN層2及びI
層3の成長されたサファイア基板1を取り出し、マスク
を除去して洗浄した後、活性層としてのI層3に改良さ
れた反射電子線回折装置を用いて電子線を照射した。改
良された反射電子線回折装置は、加速電圧を50KV以下、
試料電流を1mA以下全範囲にわたり連続的に変化するこ
とができる。 活性層であるI層3に、加速電圧0.1kV〜9kV、試料電
流0.2μA〜1mAの条件下で、電子線を照射した後、N層
2とI層3の上にアルミニウム電極4,5をそれぞれ蒸着
した。そして、サファイア基板1を所定の大きさにカッ
ティングして、電極4,5にそれぞれリード線6,7を接続し
て発光ダイオードを作成した。 この発光ダイオードは、I層3をN層2に対し正電位
とすることにより、I層3にN層2から注入された電子
の再結合により、活性層であるI層3から発光する。 このように、活性層であるI層に電子線が照射された
発光ダイオードは、電子線を照射する前に比べて、可視
光帯域の輝度が向上した。また、スペクルでは青色の輝
度が向上し、青色以外のスペクトルの輝度が低下した。
又、長時間に渡って安定した発光特性が得られた。 本発明者は、更に、活性層であるI層3における不純
物濃度と電子線照射による効果との関係を詳しく調べる
ため、不純物濃度が異なるGaN層を各種試料として製造
した。その不純物濃度が異なるGaN層は、サファイア基
板上に亜鉛をドープしながらMOPVEにより5μmの厚さ
に気相成長されたものである。 実験1 亜鉛を1.4×1020cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線を入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は32μA、加速電圧は6kV、1スポットの照射時間は
2分、走査面積は16mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第2図に示す。第2図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長424nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により20倍に向上した。それに対
し、波長660nmにおけるフォトルミネッセンス強度は電
子線の照射により1/5に減少した。このことから、電子
線の照射により発光色が青色に推移すると共にその発光
輝度が大きくなったのが分る。 実験2 亜鉛を1.7×1019cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線を入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は20μA、加速電圧は6kV、1スポットの照射時間は
2分、走査面積は9mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第3図に示す。第3図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長436nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により照射前の波長420nmのおける
フォトルミネッセンス強度より4倍向上している。 青色以外のスペクトルが観測されないのは、不純物濃
度が低くなったためであると考えられる。 実験3 亜鉛を1.6×1019cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線を入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は30μA、加速電圧は6kV、1スポットの照射時間は
2分、走査面積は9mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第4図に示す。第4図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長428nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により10倍に向上している。 実験3は実験2と比べて不純物濃度がほぼ等しく、加
速電圧が等しく、試料電流を大きくしていることから、
電子線照射時の試料電流が増加すると、青色の発光輝度
がより向上することが理解される。 実験4 亜鉛を1.1×1019cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線を入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は30μA、加速電圧は6kV、1スポットの照射時間は
2分、走査面積は16mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第5図に示す。第5図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長420nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により2.5倍に向上している。それ
に対し、波長656nmにおけるフォトルミネッセンス強度
は電子線の照射により1/2に減少した。このことから、
電子線の照射により、発光色の青色への単色化が行われ
たことが分る。 実験5 亜鉛を1.9×1020cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線を入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は20μA、加速電圧は6kV、照射時間は2分、走査面
積は9mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第6図に示す。第6図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長420nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により10倍に向上している。それに
対し、波長656nmにおけるフォトルミネッセンス強度は
電子線の照射により1/2に減少した。このことから、電
子線の照射により、発光色の青色への単色化が行われる
ことが分る。 実験6 亜鉛を1.2×1020cm-3ドープしたGaN層に、表面に垂直
に電子線に入射させた。照射面積は約0.1mmφ、試料電
流は30μA、加速電圧は6kV、照射時間は2分、走査面
積は16mm2である。 この試料の電子線の照射前後におけるフォトルミネッ
センス強度特性の測定結果を第7図に示す。第7図にお
いて、曲線Bが照射前の特性を示し、曲線Aが照射後の
特性を示す。波長420nmにおけるフォトルミネッセンス
強度は電子線の照射により4倍に向上している。それに
対し、波長656nmにおけるフォトルミネッセンス強度は
電子線の照射により1/2に減少した。このことから、電
子線の照射により、発光色の青色への単色化が行われる
ことが分る。 結論 上記の実験から次のことが分かった。 (1)電子線の照射により波長約420nmの青色の発光輝
度が向上する。 (2)電子線の照射により波長約656nmの赤色の発光輝
度が減少する。 (3)同一の不純物濃度の場合には、電子線照射時にお
ける試料電流が大きい程上記(1)、(2)の効果が顕
著である。 尚、試料温度が上昇すると悪影響をもたらすため、電
子線の照射面積は小さくし短時間で処理されることが必
要である。従って照射面積は1mmφ以下が好ましい。ま
た加速電圧は9kV以下であることが好ましい。
第1図は本発明の具体的な一実施例方法により製造され
る発光ダイオードの構成を示した断面図。第2図〜第7
図は、Zn不純物をドープしたGaN層の電子線照射前後に
よるフォトルミネッセンス強度特性の測定図である。 1……サファイア基板、2……N層、3……I層 4,5……電極、6,7……リード線
る発光ダイオードの構成を示した断面図。第2図〜第7
図は、Zn不純物をドープしたGaN層の電子線照射前後に
よるフォトルミネッセンス強度特性の測定図である。 1……サファイア基板、2……N層、3……I層 4,5……電極、6,7……リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 久喜 愛知県西春日井郡春日村大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 赤崎 勇 愛知県名古屋市千種区不老町(番地な し) 名古屋大学内 (72)発明者 天野 浩 愛知県名古屋市千種区不老町(番地な し) 名古屋大学内 (56)参考文献 電子情報通信学会技術研究報告,1988 年2月17日,Vol.87,No.373, p.7−12(CPM87−104) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 33/00 JOIS
Claims (1)
- 【請求項1】少なくともn型窒化ガリウム系化合物半導
体とp型不純物とドープした窒化ガリウム系化合物半導
体とを有する窒化ガリウム系化合物半導体発光素子にお
いて、 前記p型不純物をドープした窒化ガリウム系化合物半導
体は、電流密度が0.02〜4.07mA/mm2の電子線により照射
されたものであることを特徴とする窒化ガリウム系化合
物半導体発光素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19248488A JP2829311B2 (ja) | 1988-08-01 | 1988-08-01 | 発光素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19248488A JP2829311B2 (ja) | 1988-08-01 | 1988-08-01 | 発光素子の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0242770A JPH0242770A (ja) | 1990-02-13 |
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ID=16292065
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19248488A Expired - Lifetime JP2829311B2 (ja) | 1988-08-01 | 1988-08-01 | 発光素子の製造方法 |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2002118286A (ja) * | 2001-08-06 | 2002-04-19 | Toyoda Gosei Co Ltd | 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子 |
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-
1988
- 1988-08-01 JP JP19248488A patent/JP2829311B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 電子情報通信学会技術研究報告,1988年2月17日,Vol.87,No.373,p.7−12(CPM87−104) |
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| US7616672B2 (en) | 1994-09-14 | 2009-11-10 | Rohm Co., Ltd. | Semiconductor light emitting device and manufacturing method therefor |
| US7899101B2 (en) | 1994-09-14 | 2011-03-01 | Rohm Co., Ltd. | Semiconductor light emitting device and manufacturing method therefor |
| US8934513B2 (en) | 1994-09-14 | 2015-01-13 | Rohm Co., Ltd. | Semiconductor light emitting device and manufacturing method therefor |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0242770A (ja) | 1990-02-13 |
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