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JP2829563B2 - 配線・配管用の床材及び床構造物 - Google Patents
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JP2829563B2 - 配線・配管用の床材及び床構造物 - Google Patents

配線・配管用の床材及び床構造物

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JP2829563B2
JP2829563B2 JP20965694A JP20965694A JP2829563B2 JP 2829563 B2 JP2829563 B2 JP 2829563B2 JP 20965694 A JP20965694 A JP 20965694A JP 20965694 A JP20965694 A JP 20965694A JP 2829563 B2 JP2829563 B2 JP 2829563B2
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香平 花田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種OA機器等のケー
ブルや、電線管、あるいは給排水湯管、ガス管を挿通さ
せる鞘管等の管を床下に収納するための収納ピットを形
成する配線・配管用の床材及び床構造物に関し、特に熱
膨張又は熱収縮による寸法変化に対応する構造を備えた
配線・配管用の床材及び床構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、OA機器等に接続されるケーブル
は多数かつ多岐にわたって配線されているため、これら
ケーブルが床面上に露出していると、歩行時にひっかけ
たり、断線を生じたりする等の問題があった。そこで、
これを解消するため、近時、下地床に床材を配置して配
線・配管材が収納される収納ピットを形成し、この収納
ピットの上部開口をカバー体によって被覆する床構造物
を構成し、ケーブルを収納ピット内に収納することによ
ってケーブルを床下に収納し、床面上に露出させないよ
うにする施工が行われるようになってきている。
【0003】しかしながら、このような床材を使用した
床構造物については、施工時にきちんと位置合わせされ
ていても、その後の気温の変化や太陽光の入射等によっ
て床材やカバー体に熱膨張や熱収縮が起こり、床材とカ
バー体との係合部分に破壊が起きたり、あるいは床材が
浮き上がってしまったり(図20)するという問題あっ
た。
【0004】このような問題に対しては、例えば、床材
とカバー体との間にクリアランスを設けることによって
対処することが考えられるが、施工時にこのようなクリ
アランスを設けて床材を設置することは容易でなく、ま
た下地床に床材を設置する位置を示す等しておかない
と、施工業者は床材とカバー体との間にクリアランスを
設けることなく施工を行ってしまうことが考えられる。
下地床に床材を設置する位置を表示するには作業が至極
面倒である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、熱膨張又は熱収縮に
対応できるとともに、熱膨張又は熱収縮に対処するため
の施工を容易に行うことができる配線・配管用の床材及
び床構造物を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、「配線・配管材
が収納される収納ピットを形成する床材であって、該収
納ピットを被覆するカバー体が載置される載置部を有
し、該載置部には、熱膨張又は熱収縮に対するクリアラ
ンスを確保すると共に熱膨張又は熱収縮を妨げない障害
部を設けて成ることを特徴とする配線・配管用の床材」
を、その内容としている。
【0007】又、請求項2記載の発明は、「障害部は、
復元性を有する付勢体により構成されて成ることを特徴
とする請求項1記載の配線・配管用の床材」を、その内
容としている。
【0008】そして、請求項3記載の発明は、「付勢体
は、クリアランスと連通する凹所内に後退することによ
り熱膨張又は熱収縮を妨げないよう設けられることを特
徴とする請求項2記載の配線・配管用の床材」を、その
内容としている。
【0009】又、請求項4記載の発明は、「配線・配管
材が収納される収納ピットを被覆するカバー体と、該カ
バー体を載置する載置部を有し、収納ピットの形成間隔
をおいて配置されるる床材と、熱膨張又は熱収縮に対す
るクリアランスを前記載置部に確保すると共に熱膨張又
は熱収縮を妨げない障害部とを備えたことを特徴とする
床構造物」を、その内容としている。
【0010】又、請求項5記載の発明は、「障害部は復
元性を有する付勢体により構成されて成ることを特徴と
する請求項4記載の床構造物」を、その内容としてい
る。
【0011】そして、請求項6記載の発明は、「付勢体
は、クリアランスと連通する凹所内に後退することによ
り熱膨張又は熱収縮を妨げないよう設けられることを特
徴とする請求項5記載の床構造物」を、その内容として
いる。
【0012】上記請求項1〜6記載の発明において、障
害部は、それ自身が変形又は移動、あるいは除去される
ことによりクリアランスより後退して熱膨張又は熱収縮
したときの床材又はカバー体の伸び、縮みを妨げない形
態を備えている。又、付勢体は、復元性を有するもので
あり、板バネ、つる巻バネ、ゴム、弾性発泡体又は弾性
変形する突片等が用いられる。これら障害部及び付勢体
は、床材又はカバー体に一体に形成されるものに限ら
ず、別体で床材又はカバー体に着脱自在に構成されるも
のであっても良い。なお、付勢体は、カバー体が載置部
に載置された当初の状態においては付勢が働いているも
のであっても、働いていないものであっても良い。
【0013】
【作用】上記請求項1記載の発明に係る配線・配管用の
床材にあっては、熱膨張又は熱収縮に対するクリアラン
スを確保すると共にクリアランスが確保された状態で熱
膨張又は熱収縮を妨げない障害部が設けられて成る載置
部を備えたことにより、施工に際しては、熱膨張又は熱
収縮に対するクリアランスが確保された状態で障害部を
基準にしてカバー体の位置決めを容易かつ迅速に行うこ
とができるようになっている。このように位置決めされ
たカバー体と床材との間には熱膨張又は熱収縮に対する
クリアランスが確保されており、かつ、障害部は熱膨張
又は熱収縮を妨げない構成となっているから、施工後、
気温の変化や太陽光の入射等によって熱膨張や熱収縮が
起きたときに、床材又はカバー体の伸びの変化や縮みの
変化を吸収でき、床材とカバー体との係合部分に破壊が
起きたり、床材が浮き上がってしまったりするというこ
とがない。
【0014】又、請求項2記載の発明に係る配線・配管
用の床材では、障害部が復元性を有する付勢体により構
成されており、この付勢体によって床材又はカバー体の
熱膨張又は熱収縮による床材又はカバー体の伸び、縮み
の変化に追従し得るようになっている。すなわち、床材
又はカバー体が熱膨張又は熱収縮したときはその弾性に
より、また元の状態に戻ったときはその復元性により障
害部である付勢体によってカバー体が保持され、カバー
体にがたつきを生じないようになっている。
【0015】請求項3記載の発明に係る配線・配管用の
床材にあっては、付勢体がクリアランスと連通する凹所
内に後退することにより熱膨張又は熱収縮を妨げないよ
う設けられることにより、熱膨張又は熱収縮に対するク
リアランスを最小限にして、余分の隙間を有さない床材
とすることができる。
【0016】又、請求項4記載の発明に係る床構造物に
あっては、載置部に熱膨張又は熱収縮に対するクリアラ
ンスを確保すると共にクリアランスが確保された状態で
熱膨張又は熱収縮を妨げない障害部が設けられているこ
とにより、熱膨張又は熱収縮に対するクリアランスが確
保された状態で床材に対するカバー体の位置決めが容易
かつ迅速に行われるようになっている。このように位置
決めされたカバー体と床材との間には熱膨張又は熱収縮
に対するクリアランスが確保されており、かつ、障害部
は熱膨張又は熱収縮を妨げない構成となっているから、
施工後、気温の変化や太陽光の入射等によって熱膨張や
熱収縮が起きたときに、床材又はカバー体の伸びの変化
や縮みの変化を吸収でき、床材とカバー体との係合部分
に破壊が起きたり、床材が浮き上がってしまったりする
ということがない。
【0017】又、請求項5記載の発明に係る床構造物に
あっては、障害部が付勢体により構成されており、この
付勢体によって床材又はカバー体の熱膨張又は熱収縮に
よる床材又はカバー体の伸び、縮みの変化に追従し得る
ようになっている。すなわち、床材又はカバー体が熱膨
張又は熱収縮したときはその弾性により、また元の状態
に戻ったときはその復元性により障害部である付勢体に
よってカバー体が保持され、カバー体にがたつきを生じ
ないようになっている。
【0018】さらに、請求項6記載の発明に係る床構造
物にあっては、付勢体がクリアランスと連通する凹所内
に後退することにより熱膨張又は熱収縮を妨げないよう
設けられることにより、熱膨張又は熱収縮に対するクリ
アランスを最小限にして、余分の隙間を有さない床構造
物とすることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面に示す実施例にしたがって本発明
に係る床材及び床構造物について具体的に説明する。図
1〜図4には本発明に係る床材の一実施例が示されてい
る。図1に示すように、この床材10は、合成樹脂によ
り作製されて、上部の平らな天板11と、天板11を支
持する脚部12とにより構成されており、下地床に所定
の間隔をおいて配置されることにより間に収納ピット4
0を形成するようになっている。脚部12間には縦横に
配線・配管材が収納可能な通路13が形成されており、
必要に応じて天板11を点線状のスリット14に沿って
切り取ることにより上方に開口させることができるよう
になっている。天板11の周縁には、上方に開口するU
字溝形状をなす載置部15が設けられており、この載置
部15には下方に曲げ形成された金属製のカバー体20
の側縁部20aが嵌め込まれるようになっている。この
ような載置部15は、その溝幅がカバー体20の側縁部
20aの厚みより広く形成されている。
【0020】図2に示すように、載置部15に沿った天
板11の適宜箇所には凹所16が設けられており、この
凹所16内には、付勢体により構成される障害部である
弾性変形する舌片30が設けられている。この舌片30
は、一端が載置部15に臨み、基端が凹所16の底部に
て連設されており、側面が載置部15内に出っ張った状
態に設けられている。この舌片30は凹所16に向かっ
て撓らせることができ、又、元の状態に復帰することが
できるようになっており、この例の場合には載置部15
より深く形成されている凹所16の底部に基端が連設さ
れていることにより、載置部15の溝幅を広げるように
載置部15より後退して撓るようになっている。
【0021】図3に示すように、載置部15にカバー体
20の側縁部20aが嵌め込まれた状態では、舌片30
によってカバー体20の側縁部20aが押圧されて、カ
バー体20ががたつきなく設置されるようになってい
る。そして、舌片30により押圧されたカバー体20の
側縁部20aの外側には、載置部15の一方の側壁15
bとの間に空間が形成されるようになっている。この空
間は、床材10又はカバー体20の熱膨張に対してのク
リアランスとなり、図4に示すように、床材10又はカ
バー体20が熱膨張したときの伸びの変化を吸収するこ
とができるようになっている。
【0022】なお、実施例においては、舌片30の先端
30aは斜面をなしており、カバー体20の側縁部20
aの嵌め込みを容易に行うことができるようになってい
る。又、カバー体20の側縁部20aを載置部15に嵌
め込む構成となっており、施工時における床材10とカ
バー体20との設置を作業性良く行うことができるよう
になっている。
【0023】図5〜図8には床材の別の実施例が示され
ている。図5に示すように、この床材10は、図1に示
す床材と同様に、合成樹脂により成形され、上部の平ら
な天板11と、天板11を支持する脚部12とにより構
成されている。脚部12間には縦横に配線・配管材が収
納可能な通路13が形成されており、必要に応じて天板
11を点線状のスリット14に沿って切り取ることによ
り上方に開口させることができるようになっている。そ
して、天板11の周縁には、上方に開口するU字溝形状
をなす載置部15が設けられており、載置部15には下
方に曲げ形成された金属製のカバー体20の側縁部20
aが嵌め込まれるようになっている。載置部15は、そ
の溝幅がカバー体20の側縁部20aの厚みより広く形
成されている。
【0024】図6に示すように、載置部15に沿って天
板11の適宜箇所には凹所16が設けられており、凹所
16内には付勢体により構成される障害部として弾性変
形する円弧状の突片31aを側部に備えた合成樹脂製の
付勢部材31が取り付けられるようになっている。この
付勢部材31は挿入ピン31bを下部に有し、凹所16
内に設けられた透孔16aに差し込まれることによって
凹所16内に固定されるようになっている。そして、固
定された状態では弾性変形する円弧状の突片31aが載
置部15内に突出した状態に取り付けられるようになっ
ている。なお、図5において付勢部材31はその一部に
ついてあらわされている。
【0025】この床材10にあっては、図7に示すよう
に、凹所16内に取り付けられた付勢部材31は、その
弾性変形する円弧状の突片31aが載置部15内に突出
し、載置部15の一方の側壁15bとカバー体20の側
縁部20aとの間に床材10又はカバー体20の熱膨張
に対してのクリアランスが確保されるようになってい
る。そして、この床材10では、付勢部材31の付勢に
よって載置部15に嵌め込まれたカバー体20の側縁部
20aが押圧されて、カバー体20ががたつきなく設置
されるようになっている。したがって、図8に示すよう
に、床材10又はカバー体20が熱膨張したときには、
載置部15の一方の側壁15bとカバー体20の側縁部
20aとの間に設けられたクリアランスにより、床材1
0又はカバー体20の伸びの変化を吸収することができ
るようになっている。
【0026】上記実施例の床材10においては、図7に
示すように、付勢部材31の突片31aの外面に係止部
としての凸部31cが設けられており、一方、カバー体
20の側縁部20aの外面には前記凸部31cに対応す
る凹部21が形成されており、相互に係合するようにな
っている。したがって、この例では、載置部15に嵌め
込まれたカバー体20の側縁部20aが確実に係止され
て、カバー体20が上方に不用意に抜け外れることがな
いようになっている。
【0027】なお、カバー体20の抜けを防止するた
め、突片31aの外面に設けられる凸部31cに代え
て、外面を梨地状の粗面にしたり、摩擦抵抗の大きいゴ
ム等を貼着して実施してもよい。このような構成は、図
1に示す床材10の舌片30についても同様に適用して
もよい。なお、舌片30や付勢部材31の付勢による押
えによって、載置部15に嵌め込まれたカバー体20の
側縁部20aの抜け止め効果はある程度得られるので、
とくに凸部31c等の係止部が無いことによる不都合は
ない。
【0028】図5に示される実施例の床材10も図1に
示す実施例と同様に、収納ピット40の開口をカバー体
20によって被覆する際には、カバー体20の側縁部2
0aの載置部15内への嵌め込みを容易とするため、付
勢部材31の突片31aの上端縁に斜面を設けた構成と
することが好ましい。
【0029】なお、図1及び図5に示す実施例の床材1
0は、天板11が長方形状のものとなっているが、その
形態はこれに限られるものでなく、天板11が正方形状
や三角形状の形態のものでも良い。又、床材10には、
脚部12間に配線・配管材が収納可能な通路13が形成
されているが、このような通路13はないものであって
も良い。要するに、所定の間隔をおいて配置されること
により間に収納ピットが形成されるものであればよい。
又、実施例では、床材10は合成樹脂により、カバー体
20は金属により作製されているが、床材10を金属に
より、カバー体20を合成樹脂により作製したものであ
っても良く、その材質は特に限定されるものではない。
【0030】さらに、上記実施例においては、載置部1
5は天板11の周縁に形成されているが、長辺部分の
み、又は、短辺部分のみ、あるいは、長辺部分、短辺部
分の片側のみに形成して実施してもよい。又、載置部1
5の収納ピット側の側壁15aは、載置部15に沿って
連続して形成されているが、カバー体20の側縁部20
aが嵌め込まれ、載置部15内からずれ落ちないもので
あれば部分的に形成して実施したものであってよい。
又、カバー体20の側縁部20aについても同様に、連
続して形成されているものに限られず、部分的に形成し
て実施してもよい。
【0031】なお、このような障害部を備えた床材10
において、載置部15の溝幅は、床材10又はカバー体
20が熱膨張するときの伸びに対応するクリアランスが
形成される幅を備えたものであるが、とくに床材10又
はカバー体20が熱収縮したときの縮みに対応するクリ
アランスが形成される幅を備えることを妨げるものでは
ない。
【0032】図9〜図13には、付勢体により構成され
る障害部についていくつかの異なる例が示されている。
図9には板バネ32による障害部の例が平面からみた図
として示されている。この例では、板バネ32が屈曲状
態となって凹所16内に収納され、その一部が載置部1
5に臨ませた開口部より載置部15内に突出するように
設置されており、載置部15内に嵌め込まれたカバー体
の側縁部(図示せず)を、板バネ32の突出した部分に
て収納ピット40側に付勢することができるようになっ
ているとともに、床材10又はカバー体が熱膨張したと
きに凹所16内に後退し得るようになっている。開口部
の両側に設けられるピン33は、板バネ32の弾性変形
をガイドするためのガイドピンである。なお、板バネ3
2を円形状の屈曲状態にしてその一部が載置部15内に
突出するように設置することによっても、載置部15内
に嵌め込まれたカバー体の側縁部を収納ピット40に向
かって付勢する構成とすることができる。
【0033】図10及び図11には載置部15の側壁1
5bの一部が弾性変形する構造による障害部の例が、平
面図及び断面図として示されている。この例では、側壁
15bの裏側(床材側)に空間17が形成され、側壁1
5bの一部が変形可能に形成されるとともに、載置部1
5内に臨む面に凸部35が設けられている。側壁15b
は合成樹脂又は金属によって構成され、載置部15内に
嵌め込まれたカバー体の側縁部(図示せず)を前記凸部
35において収納ピット40側に付勢することができる
ようになっているとともに、床材10又はカバー体が熱
膨張したときに弾性変形して空間17内に後退し得るよ
うになっている。なお、カバー体の側縁部の嵌め込みを
容易とするため、凸部35の上部は傾斜面としてもよ
い。
【0034】図12にはつる巻バネ36による付勢体の
例が断面図として示されている。この例では、つる巻バ
ネ36の一端が載置部15の側方に設けられた凹所16
内に収納され、他端が載置部15内に突出するように設
置されており、載置部15内に嵌め込まれたカバー体の
側縁部(図示せず)をつる巻バネ36の他端にて収納ピ
ット40側に付勢することができるようになっていると
ともに、床材10又はカバー体が熱膨張したときに凹所
16内に後退し得るようになっている。
【0035】図13には弾性発泡体37による付勢体の
例が断面図として示されている。この例では、弾性発泡
体37の一部が載置部15の側方に設けられた凹所16
内に収納され、載置部15内に他面が突出するように設
置されており、載置部15内に嵌め込まれたカバー体の
側縁部(図示せず)を弾性発泡体37の他面にて収納ピ
ット40側に付勢することができるようになっていると
ともに、床材10又はカバー体が熱膨張したときに凹所
16内に後退し得るようになっている。なお、弾性発泡
体37には、ウレタン樹脂を原料とするものが好まし
い。又、弾性発泡体37の形状としては球状体としても
よい。なお、カバー体の側縁部の嵌め込みを容易とする
ため、弾性発泡体37の上部は傾斜面としてもよい。こ
の他、弾性発泡体37に代えて、ゴムを構成材料とする
付勢体を使用しても良い。
【0036】上記図1〜図13に示す実施例において
は、床材10又はカバー体20が熱膨張したときの伸び
の変化に対処し得るクリアランスが確保される障害部を
備えた構成の床材について示されているが、反対に床材
10又はカバー体20が熱収縮したときの縮みに対応す
るクリアランスが確保される障害部を備えた構成の床材
については、障害部をカバー体20の側縁部20aをは
さんで反対側に設けることにより、熱収縮に対するクリ
アランスを確保することによって構成することができ
る。又、カバー体20の側縁部20aをはさんで両側に
障害部を設けることによって、両側にそれぞれクリアラ
ンスが確保されて、熱膨張、熱収縮の両方に対処し得る
床材を構成することができる。
【0037】熱収縮対応の床材の例としては、例えば、
載置部15の一方の側壁15aの壁厚を厚くして側壁1
5aの適宜箇所に凹所16を設け、舌片30(図2)あ
るいは付勢部材31(図6)を設けることにより、又、
載置部15の一方の側壁15a側から載置部15内に臨
むように板バネ32(図9)、つる巻バネ36(図1
2)、弾性発泡体37(図13)、ゴム等の付勢体を設
けることにより、又、側壁15a内に空間34を形成し
て側壁15aの一部を変形可能に形成するとともに、載
置部15内に突出する凸部35を設け(図10、11)
たり、側壁15aにスリットを形成して側壁15aの一
部を載置部15側に屈曲させ変形可能に形成したりする
ことにより、構成することができる。
【0038】又、熱膨張、熱収縮の両方対応の床材の例
としては、例えば、図2に示す舌片30を載置部15の
両側の側壁15a、15bに設けることにより、又、図
6に示す付勢部材31を載置部15の両側の側壁15
a、15bに設けることにより、構成することができ
る。同様に、板バネ32(図9)、つる巻バネ36(図
12)、弾性発泡体37(図13)、ゴム等の付勢体を
用いても良い。そして、カバー体20の側縁部20aは
障害部である舌片30等の付勢体の間に挟持されるよう
にして、載置部15に嵌め込まれるようになっている。
【0039】なお、障害部としては、付勢体による構成
のものに限られず、床材10又はカバー体20が熱膨張
したとき、あるいは熱収縮したときに折れて除去される
ピンであってもよく、又、付勢体のような弾性、復元性
がなく、単に塑性変形する部材により構成されるもので
あってもよい。この場合、障害部であるピン又は部材を
載置部に設ける場合、施工時においてカバー体をがたつ
かせない位置に設けるのが好ましい。
【0040】本発明の床材10については合成樹脂によ
り作製されるものに限られず、アルミニウム、鋼板等の
金属により作製されるものであっても良く、その材質は
問わない。又、カバー体20についても金属により作製
されるものに限られず、リブ等によって補強された合成
樹脂により作製されるものであっても良い。又、本発明
が適用される床材としては、上記実施例に限らず、例え
ば、図14に示すように支柱形態の床材10に適用して
もよい。この床材10は下地床に立設した支持ボルト5
1の上端に長尺状のフレーム材52を取り付けることに
より構成されており、フレーム材52の両側に載置部1
5が設けられ、カバー体20の側縁部20aが嵌め込ま
れるようになっている。この載置部15には適宜箇所に
凹所16が設けられており、凹所16内には、障害部と
して図2に示すものと同様の舌片30が設けられてい
る。なお、上記実施例のフレーム材52には中央に通路
53が設けられており、この通路53内には収納ピット
40とは別に配線・配管材を収納することができるよう
になっているが、このような通路53はないものであっ
てもよい。
【0041】又、本発明における載置部及びカバー体の
形態としては、上記実施例に限らず、例えば図15に示
すように、平坦に形成された載置部15に平板状に形成
されたカバー体20が載置されるものであってもよい。
【0042】次に、床構造物の各種実施例について説明
する。図16〜図19にはそれぞれ床構造物の各実施例
が示されている。図16に示される床構造物は、下地床
Fに敷設された床材10と、床材10間に形成された収
納ピット40の上部開口を被覆するカバー体20とを備
え、床材10の周縁に設けられた載置部19に下方に曲
げ形成されたカバー体20の側縁部20aが嵌め込まれ
ている。載置部19に沿った適宜箇所には、付勢体によ
り構成される障害部として弾性変形する円弧状の突片3
1aを側部に備えた合成樹脂製の付勢部材31(図6に
示すものと同じ)が取り付けられており、この付勢部材
31により載置部19に嵌め込まれたカバー体20の側
縁部20aを収納ピット40側に付勢するようになって
いる。
【0043】この床構造物にあっては、付勢部材31に
よって載置部19の側壁19bとカバー体20の側縁部
20aとの間にクリアランスが確保されると共に、付勢
部材31の付勢によって、載置部19に嵌め込まれたカ
バー体20の側縁部20aは押圧され、カバー体20が
がたつきなく設置されるようになっている。この床構造
物では、付勢部材31の付勢によって、カバー体20の
側縁部20aは側壁19aに押圧されて、カバー体20
の側縁部20aの外側にクリアランスが形成された状態
に床材10とカバー体20とが設置されるため、床材1
0又はカバー体20が熱膨張したときの伸びの変化を吸
収することができるようになっている。
【0044】なお、このようなカバー体20の側縁部2
0aを収納ピット40側に付勢する付勢体を備えた床構
造物にあっては、載置部19の溝幅は、床材10又はカ
バー体20が熱膨張するときの伸びに対応するクリアラ
ンスが形成される幅を備えたものであればよいが、とく
に床材10又はカバー体20が熱収縮したときの縮みに
対応するクリアランスが形成される幅を備えることを妨
げるものではない。
【0045】図17に示される床構造物は、下地床Fに
敷設された床材10と、床材10間に形成された収納ピ
ット40の上部開口を被覆するカバー体20とを備え、
床材10の周縁には載置部19が設けられ、この載置部
19内に下方に曲げ形成されたカバー体20の側縁部2
0aが嵌め込まれている。そして、この例では、カバー
体20の側縁部20a外面に載置部19の溝幅を埋める
障害部である弾性発泡体37が貼着されており、この弾
性発泡体37により載置部19に嵌め込まれたカバー体
20の側縁部20aは収納ピット40側に付勢されてお
り、図17に示す床構造物と同様に、カバー体20にが
たつきを生じことがなく、載置部19の側壁とカバー体
20の側縁部20aとの間に形成されるクリアランスに
より、床材10又はカバー体20が熱膨張したときの伸
びの変化に対応できるようになっている。
【0046】図18に示される床構造物は、下地床Fに
敷設された床材10と、床材10間に形成された収納ピ
ット40の上部開口を被覆するカバー体20とを備え、
一方の床材10の周縁にのみ載置部19が設けられ、こ
の載置部19内に下方に曲げ形成されたカバー体20の
側縁部20aが嵌め込まれている。そして、載置部19
に沿った適宜箇所には、障害部である弾性変形する円弧
状の突片31aを側部に備えた合成樹脂製の付勢部材3
1が取り付けられており、この付勢部材31により載置
部19内に遊嵌状態に嵌め込まれたカバー体20の側縁
部20aを収納ピット側に付勢するようになっている。
【0047】図19に示される床構造物は、下地床Fに
敷設された床材10と、床材10間に形成された収納ピ
ット40の上部開口を被覆するカバー体20とを備え、
床材10の周縁には載置部19が設けられ、この載置部
19内に下方に曲げ形成されたカバー体20の側縁部2
0aが嵌め込まれている。この例では、カバー体20の
側縁部20aの内側に弾性発泡体37が貼着されてお
り、この弾性発泡体37により載置部19に嵌め込まれ
たカバー体20の側縁部20aは収納ピット40側に付
勢されるものとなっている。すなわち、弾性発泡体37
が収納ピット側に形成された載置部19の側壁19aを
外側から押圧することによりカバー体20の側縁部20
aを載置部19の側壁19aに引き寄せるように作用
し、結果、カバー体20の側縁部20aを収納ピット4
0側に付勢するようになっている。
【0048】上記図16〜図19に示される床構造物
は、床材10又はカバー体20が熱膨張したときの伸び
の変化に対処し得るクリアランスが確保される障害部を
備えた床構造物の各実施例について示されているが、反
対に床材10又はカバー体20が熱収縮したときの縮み
に対応するクリアランスが確保される障害部を備えた床
構造物については、障害部をカバー体20の側縁部20
aをはさんで反対側に位置させ、熱収縮に対するクリア
ランスを確保することによって構成することができる。
又、カバー体20の側縁部20aをはさんで両側に障害
部を位置させ、両側にそれぞれクリアランスを確保する
ことによって熱膨張、熱収縮の両方に対処し得る床構造
物を構成することができる。
【0049】これらの床構造物にあっては、障害部は、
床材に設けられるものであっても、カバー体に設けられ
るものであっても、又、床材とカバー体との間に介在さ
せるものであってもよい。障害部としては、上記付勢体
による構成のものに限られず、床材10又はカバー体2
0が熱膨張又は熱収縮したときに折れて除去されるピン
であってもよく、又、付勢体のような弾性、復元性がな
く、単に塑性変形する部材により構成されるものであっ
てもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
床材又はカバー体の熱膨張又は収縮に対応する構造を備
え、床材とカバー体との係合部分に破壊が起きたり、熱
膨張や熱収縮により床材が浮き上がってしまったりとい
った問題を解消することができるとともに、熱膨張又は
熱収縮に対処するための施工を容易に行うことができる
配線・配管用の床材及び床構造物を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る床材の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】 図1に示す床材についての要部を示す斜視図
である。
【図3】 図1に示す床材について床材とカバー体との
関係を示す要部断面図である。
【図4】 同じく図1に示す床材について床材とカバー
体との関係を示す要部断面図である。
【図5】 本発明に係る床材の別の実施例を示す斜視図
である。
【図6】 図5に示す床材についての要部を示す斜視図
である。
【図7】 図5に示す床材について床材とカバー体との
関係を示す要部断面図である。
【図8】 同じく図5に示す床材について床材とカバー
体との関係を示す要部断面図である。
【図9】 付勢体が異なる例を示す床材の要部平面図で
ある。
【図10】 付勢体が異なる別例を示す床材の要部平面
図である。
【図11】 図10に示すA−A線断面図である。
【図12】 付勢体が異なるさらに別例を示す床材の要
部断面図である。
【図13】 付勢体が異なるまたさらに別例を示す床材
の要部断面図である。
【図14】 本発明に係る床材の別の実施例を示す要部
断面図である。
【図15】 床材の載置部及びカバー体の異なる例を示
す要部断面図である。
【図16】 本発明に係る床構造物の一実施例を示す部
分断面図である。
【図17】 本発明に係る床構造物の別の実施例を示す
部分断面図である。
【図18】 本発明に係る床構造物のさらに別の実施例
を示す部分断面図である。
【図19】 本発明に係る床構造物のまたさらに別の実
施例を示す部分断面図である。
【図20】 床構造物の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 床材 15 載置部 16 凹所 19 載置部 20 カバー体 30 舌片 31 付勢部材 32 板バネ 35 凸部 36 つる巻バネ 37 弾性発泡体 40 収納ピット

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線・配管材が収納される収納ピットを
    形成する床材であって、該収納ピットを被覆するカバー
    体が載置される載置部を有し、該載置部には、熱膨張又
    は熱収縮に対するクリアランスを確保すると共に熱膨張
    又は熱収縮を妨げない障害部を設けて成ることを特徴と
    する配線・配管用の床材。
  2. 【請求項2】 障害部は、復元性を有する付勢体により
    構成されて成ることを特徴とする請求項1記載の配線・
    配管用の床材。
  3. 【請求項3】 付勢体は、クリアランスと連通する凹所
    内に後退することにより熱膨張又は熱収縮を妨げないよ
    う設けられることを特徴とする請求項2記載の配線・配
    管用の床材。
  4. 【請求項4】 配線・配管材が収納される収納ピットを
    被覆するカバー体と、該カバー体を載置する載置部を有
    し、収納ピットの形成間隔をおいて配置されるる床材
    と、熱膨張又は熱収縮に対するクリアランスを前記載置
    部に確保すると共に熱膨張又は熱収縮を妨げない障害部
    とを備えたことを特徴とする床構造物。
  5. 【請求項5】 障害部は復元性を有する付勢体により構
    成されて成ることを特徴とする請求項4記載の床構造
    物。
  6. 【請求項6】 付勢体は、クリアランスと連通する凹所
    内に後退することにより熱膨張又は熱収縮を妨げないよ
    う設けられることを特徴とする請求項5記載の床構造
    物。
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