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JP2833082B2 - 空気調和制御装置 - Google Patents
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JP2833082B2 - 空気調和制御装置 - Google Patents

空気調和制御装置

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JP2833082B2
JP2833082B2 JP1333455A JP33345589A JP2833082B2 JP 2833082 B2 JP2833082 B2 JP 2833082B2 JP 1333455 A JP1333455 A JP 1333455A JP 33345589 A JP33345589 A JP 33345589A JP 2833082 B2 JP2833082 B2 JP 2833082B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は空気調和装置に係り、特に室内等の被空調空
間内の空気調和状態を自動的に制御するに適した空気調
和制御装置に関する。
(従来技術) 従来、例えば、車両用空気調和制御装置においては、
車室内の温度、外気温、日射量等の環境物理量を検出
し、この検出結果に応じ車室内の温度を所望の温度に制
御するようにしてあるのが通常である。
(発明が解決しようとする課題) ところで、このような構成においては、車室内の乗員
の温度感覚が、上述の環境物理量だけではなく、同乗員
の着衣量や乗車前の運動量、熱覆歴等によっても時々刻
々変化する。例えば、車室内の冷房制御時に、同車室内
の温度が所望の温度以下に制御されている場合には、乗
員が生理的に暑さを感じていても、車室内の温度はそれ
以上制御されず、乗員が感じている暑さを解消し得るよ
うな冷房効果を確保することができない。一方、乗員が
生理的に寒さを感じている場合にも、同様に、乗員の感
じている寒さを解消し得るような空調効果を得ることが
できない。
これに対しては、上述の所望の温度を乗員の温度感覚
に合わせて適正温度に設定し直すことも考えられるが、
乗員の温度感覚の変化毎に所望の温度を設定し直すこと
は面倒である。また、特開昭63−99449号公報に示され
ている空気調和機のように、送信機を乗員の手首に装着
し、この送信機内に皮膚温センサを内蔵して同皮膚温セ
ンサにより乗員の手首の皮膚温を検出し、受信機を車室
内の適所に配設して、乗員が、その温度感覚の変化時
に、送信機から、その送信操作により、皮膚温センサの
検出皮膚温を受信機に向け送信し、同受信機の受信皮膚
温に応じて車室内の温度を適正に自動制御するようにす
ることも考えられる。しかし、このような構成によった
としても、乗員の温度感覚の変化毎に送信機の送信操作
が必須の要件となり面倒である。
これに対しては、例えば、特開昭57−37642号公報に
示されているように、乗員の快適感に関連する皮膚温を
赤外線センサにより非接触的に検出し、この検出皮膚温
に応じて車室内の温度を所望の温度に制御するようにし
たものもあるが、上述の赤外線センサに固有の性質に起
因してその検出結果に高精度を期待できない。かかる場
合、接触型温度センサにより乗員の皮膚温を直接検出す
ることも考えられるが、乗員の皮膚に温度センサを、直
接、テープ等により貼着することとなるため、乗員に対
し物理的に違和感を与えてしまう。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処すべく、
空気調和制御装置において、上述のような違和感を、被
空調空間内の人間にできるだけ与えないようにしつつ、
人間の体温調節機能に基いて適正に空気調和制御を行う
ようにしようとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題の解決にあたり、本発明の構成は、第1A図に
て示すごとく、 被空調空間内の人間の脈波をその耳たぶを介し光学的
に検出し脈波信号を発生する脈波検出手段1と、 前記脈波信号の振幅が人間の温感のうち寒いという温
感から無感を経て暑いという温感への変化に伴い順次増
大するように予め定めた温感−脈波振幅特性に基き前記
脈波信号の振幅に応じ前記温感を決定する温感決定手段
2と、 前記決定温感と前記温感−脈波振幅特性上の無感との
差を減ずるように温感差出力信号を発生する温感差出力
信号発生手段3と、 前記温感差出力信号に応じて前記被空調空間内の温度
を前記温感に相当する値に制御する温度制御手段4とを
備えるようにしたことにある。
(作用効果) このように構成した本発明においては、上述のごと
く、温感−脈波振幅特性が、前記脈波信号の振幅が人間
の温感のうち寒いという温感から無感を経て暑いという
温感への変化に伴い順次増大するように予め定められて
いる。
そして、温感決定手段2が、上述のように定めた温感
−脈波振幅特性に基き脈波検出手段1からの脈波信号の
振幅に応じて人間の温感を決定する。
すると、温感差出力信号発生手段3が、前記決定温感
と前記温感−脈波特性上の無感との差を減ずるように温
感差出力信号を発生し、温度制御手段4が、前記温感差
出力信号に応じて前記被空調空間内の温度を前記無感に
相当する値に制御する。
即ち、上述のように予め定めた温感−脈波振幅特性に
基き脈波検出手段からの脈波信号の振幅に応じて人間の
温感を決定し、この決定温感と前記温感−脈波特性上の
無感との差を減ずるような温度差出力信号に基き、前記
被空調空間内の温度を前記無感に相当する値に制御す
る。
これにより、人間の温感を考慮した無感への最適な空
調制御が実現され得る。その結果、前記被空調空間内外
の種々の環境物理量の変動、人間の着衣量や活動量の変
動にもかかわらず、前記被空調空間内の温度を人間の快
適な温度感覚に合致させることができる。
また、脈波検出手段1による検出は、人間の耳たぶを
介して光学的に行われるから、当該人間に対して特に違
和感を与えることはない。
また、上記課題を解決にあたり、本発明の構成は、第
1Bにて実線により示すごとく、 被空調空間内の人間の脈波をその耳たぶを介し光学的
に検出し脈波信号を発生する脈波検出手段1と、 人間の温感のうち無感に対応するように予め定めた前
記脈波信号の所定の振幅範囲に前記脈波信号の振幅が属
するか否かを判定する振幅判定手段2aと、 この振幅判定手段2aによる属しないとの判定に基き前
記脈波信号の振幅を前記所定の振幅範囲に属させるよう
に出力信号を発生し、また、振幅判定手段2aによる属す
るとの判定に基き前記出力信号の発生を停止する出力信
号発生手段3aと、 前記出力信号に応じて前記被空調空間内の温度を前記
無感に相当する値に制御する温度制御手段4とを備える
ようにしたことにある。
(作用効果) このように構成した本発明においては、人間の温感の
うち無感に対応するように前記脈波信号の所定の振幅範
囲を予め定め、脈波検出手段1からの脈波信号の振幅が
前記所定の振幅範囲に属しないとの判定が振幅判定手段
2aによりなされると、出力信号発生手段3aが前記脈波信
号の振幅を前記所定の振幅範囲に属させるように出力信
号を発生する。
すると、この出力信号に応じて温度制御手段4が前記
被空調空間内の温度を前記無感に相当する値に制御す
る。
ついで、振幅判定手段2aにより属するとの判定がなさ
れると、出力信号発生手段3aが前記出力信号の発生を停
止して、温度制御手段4がその温度制御を現状のままに
維持する。
このように、上述のように予め定めた脈波信号の所定
の振幅範囲を有効に活用して、前記被空調空間内の温度
を前記無感に相当する値に制御を行うことで、当該被空
調空間内外の種々の環境物理量の変動、人間の着衣量や
活動量の変動にもかかわらず、前記被空調空間内の温度
を人間の快適な温度感覚に合致するように制御できる。
また、脈波検出手段1による検出は、人間の耳たぶを
介して光学的に行われるから、当該人間に対して特に違
和感を与えることはない。
ここで、第1B図にて二点鎖線により示すごとく、人間
がその操作により前記所定の振幅範囲を変更する変更手
段5を備え、 振幅判定手段2aは、前記脈波信号の振幅が変更手段5
による変更振幅範囲内に属するか否かを判定するように
した場合には、上述のような人間の温感の無感への温度
制御が、人間に固有の無感への制御でもって実現でき
る。
また、上記課題の解決にあたり、本発明の構成は、第
1C図に示すごとく、 被空調空間内の人間の脈波をその耳たぶを介し光学的
に検出し脈波信号を発生する脈波検出手段1と、 前記脈波信号の振幅が人間の温感のうち寒いという温
感から無感を経て暑いという温感への変化に伴い順次増
大するように予め定めた温感−脈波振幅特性に基き前記
脈波信号の振幅に応じ前記温感を決定する温感決定手段
2と、 予め定めた前記被空調空間の環境物理量と前記温感と
の関係を表す環境物理量−温感特性に基き前記決定温感
に応じ前記環境物理量を決定しこれを換算環境物理量と
設定する換算環境物理量設定手段6と、 前記被空調空間内の所望の温度と前記換算環境物理量
に応じ前記被空調空間内へのその吹出口からの空気流の
必要吹出口温度を決定する必要吹出口温度決定手段7
と、 前記空気流を、その吹出温度が前記必要吹出口温度と
なるように制御する制御手段8とを備えるようにしたこ
とにある。
(作用効果) このように本発明を構成したことにより、前記脈波信
号の振幅が人間の温感のうち寒いという温感から無感を
経て暑いという温感への変化に伴い順次増大するように
予め定めた温感−脈波振幅特性に基き、温感決定手段2
が脈波検出手段1からの脈波信号の振幅に応じ前記温感
を決定する。
すると、予め定めた前記被空調空間の環境物理量と前
記温感との関係を表す環境物理量−温感特性に基き、換
算環境物理量設定手段6が前記決定温感に応じ前記環境
物理量を決定しこれを換算環境物理量と設定する。
そして、必要吹出口温度決定手段7が、前記被空調空
間内の所望の温度と前記換算環境物理量に応じ前記被空
調空間内へのその吹出口からの空気流の必要吹出口温度
を決定し、制御手段8が、前記空気流を、その吹出温度
が前記必要吹出口温度となるように制御する。
換言すれば、従来のような所望の温度と環境物理量に
よる吹出口温度制御ではなく、上述のように、前記脈波
信号の振幅が人間の温感うち寒いという温感から無感を
経て暑いという温感への変化に伴い順次増大するように
予め定めた温感−脈波振幅特性と、予め定めた前記被空
調空間の環境物理量と前記温感との関係を表す環境物理
量−温感特性とを利用することで、温感−脈波振幅特性
に基き決定した温感に応じて環境物理量−温感特性から
環境物理量を決定し、この環境物理量に基き決定した必
要吹出口温度になるように吹出口温度を制御する。
これにより、環境物理量のほかに人間の温度感覚をも
加味した空調制御を実現でき、その結果、人間の快適な
温度感覚に合致した温度制御が可能となる。
また、脈波検出手段1による検出は、人間の耳たぶを
介して光学的に行われるから、当該人間に対して特に違
和感を与えることはない。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面により説明すると、第
2図は、車両用空気調和制御装置に本発明が適用された
例を示している。空気調和制御装置は、エアダクト10を
備えており、このエアダクト10内には、その導入口10a
から当該車両の車室20内への吹出口10bにかけて、内外
気切換ダンパ11、ブロワ12、エバポレータ13、エアミッ
クスダンパ14、ヒータコア15及び吹出口切換ダンパ16が
順次配設されている。ブロワ12は、エアダクト10内に内
外気切換ダンパ11を通し空気流を導入しエバポレータ1
3、エアミックスダンパ14、ヒータコア15及び吹出口切
換ダンパ16を介して車室20内に吹出す。エバポレータ13
はブロワ12からの空気流を冷却する。エアミックスダン
パ14は、その現実の開度θに応じ、エバポレータ13から
の空気流を部分的にヒータコア15に流入させるととも
に、残余の空気流を吹出口切換ダンパ16に直接流動させ
る。かかる場合、開度θが最小のときヒータコア15への
流入空気流量が最小とする。ヒータコア15はその流入空
気流を加熱して吹出口切換ダンパ16に向け流動させる。
次に、空気調和制御装置の電気回路構成について説明
すると、操作スイッチ30は、空気調和制御装置による制
御の必要時に操作されて操作信号を発生する。心拍セン
サ40は、第2図及び第3図に示すごとく、当該車両の運
転者の耳たぶMを挟持した黒色材料からなるクリップ41
を備えており、このクリップ41は、その両クリップ片41
a,41bの各基端部を外方から把持しコイルスプリング42
に抗して押圧したとき軸41cを軸として両クリップ41a,4
1bの各先端部を互いに外方へ傾動させて耳たぶMの挟持
を解除する。一方、クリップ41は、両クリップ片41a,41
bに対する把持押圧の解除時にはコイルスプリング42の
作用により軸41cを軸として両クリップ片41a,41bの各先
端部を互いに内方へ傾動させて耳たぶMを挟持するよう
になっている。
また、心拍センサ40はホトリフレクタ43(浜松ホトニ
クス社製P2826型)を備えており、このホトリフレクタ4
3は、そのプリント基板44を介しクリップ片41aの内面凹
所内に適宜な手段により同凹所の底壁に平行に支持され
ている。また、このホトリフレクタ43は、発光ダイオー
ド43a及びホトトランジスタ43b(第2図参照)を内蔵す
るようにICにより単一チップ化されている。
スペーサ45は黒色のフォーム材料により四角環板状に
形成されており、このスペーサ45は、その中空部内にホ
トリフレクタ43を嵌装させるようにして、クリップ片41
aの凹所開口端部に固着されている。このスペーサ45
は、ホトリフレクタ43よりも厚い板厚を有し、クリップ
41により耳たぶMを挟持したとき、その板厚方向に収縮
してホトリフレクタ43の受発光面を耳たぶMの表面に一
様に接触させる機能をもつ。このように構成した心拍セ
ンサ40においては、発光ダイオード43aがその導通によ
り発光すると、この発光ダイオード43aからの光が耳た
ぶM内に入射して同耳たぶM内の血流(耳たぶMの表面
から深さ2(mm)前後の位置にある)により反射される
とともに、この反射光がホトトランジスタ43bに入射し
て光電変換されて同ホトトランジスタ43bから脈波信号
として生じる。かかる場合、同脈波信号の振幅VP-Pは、
ホトトランジスタ43bの受光量、即ち、耳たぶM内の血
流の変化量に相当する。なお、第4図にて、当該脈波信
号の波形を例示する。
ここで、本実施例において、心拍センサ40を採用した
根拠について説明する。多数の被検者の各環境温度をそ
れぞれ種々に変化させたときの各被検者の耳たぶ内の血
流の変化量を心拍センサ40によりそれぞれ脈波信号とし
て検出するとともに、これら各検出時の各被検者の「寒
い」、「暑い」等の温度感覚(以下、温感という)を同
各被検者に申告させて、各被検者の脈波振幅(即ち、脈
波信号の振幅VP-P)と温度との関係を調べたところ、第
5図に示すごとく特性曲線Lとして得られた。これによ
れば、多数の被検者の温感を7種類に分類したとき、
「寒い」から「暑い」にかけて振幅VP-Pが順次増大する
ことが確認できた。
かかる場合、曲線Lにおいて、「無感」とは寒くも暑
くもない温感をいう。即ち、車室20内の温度の偏分布、
日射の影響、乗員の着衣の変化、乗員の活動量の変化等
が色々に生じても、乗員の温感を「無感」の状態にする
ように空調制御すれば、乗員にとって最適の空調状態が
実現され得る。このような観点から車室20内の空調制御
にあたり、本実施例において特性曲線Lの活用を前提に
心拍センサ40を採用することとした。
温感微調機構50及び温感記憶機構60は、第7図に示す
ごとく、車室20内のインストルメントパネル20aに設け
られているもので、温感微調機構50は、第2図及び第7
図に示すごとく、各自己復帰式常開型微調スイッチ51,5
2,53と、ランプ54とにより構成されている。微調スイッ
チ51は、乗員の温感が「やや暑い」に相当するときその
押動面51aの押動により閉じ第1微調信号を生じる。微
調スイッチ52は、乗員の温感が快適に相当するとき、そ
の押動面52aの押動により閉じ第2微調信号を生じる。
微調スイッチ53は、乗員の温感が「やや寒い」に相当す
るとき、その押動面53aの押動により閉じ第3微調信号
を発生する。ランプ54は、その点灯により各微調スイッ
チ51〜53の押動面51a,52a,53aの背後照明として機能す
る。なお、各押動面51a〜53aは半透明となっており、こ
れら各押動面51a〜53aには、「やや暑い」、「快適」及
び「やや寒い」の文字が表示されている。また、各押動
面51a〜53aの直上に位置するインストルメントパネル20
aの部分には「温度感覚調整」の文字が表示されてい
る。
温感記憶機構60は、第2図及び第7図に示すごとく、
連動式両記憶スイッチ61,62と、ランプ63とにより構成
されており、記憶スイッチ61は、後述のように第1微調
温感値をマイクロコンピュータ130に記憶するとき、そ
の押動面61aの押動により閉じ第1記憶指令信号を発生
する。一方、記憶スイッチ62は、後述のように第2微調
温感値をマイクロコンピュータ130に記憶するとき、そ
の押動面62aの押動により閉じ第2記憶指令信号を発生
する。かかる場合、両記憶スイッチ61,62の一方が閉成
すると他方が開くようになっている。ランプ63は、その
点灯により各記憶スイッチ61,62の押動面61a,62aの背後
照明として機能する。なお、各押動面61a,62aは半透明
となっている。また、各押動面61a,62aの直上に位置す
るインストルメントパネル20aの部分には「温度感覚記
憶」の文字が表示されている。
駆動電源70は、操作スイッチ30からの操作信号に応答
してホトリフレクタ40の発光ダイオード43aを導通させ
る。増幅器80はホトトランジスタ43bからの脈波信号を
増幅し増幅信号として発生する。ピークホールド回路90
は、増幅器80からの増幅信号の最大レベル及び最小レベ
ルをそれぞれピークホールトし最大レベルホールド信号
及び最小レベルホールド信号として発生する。減算器10
0はピークホールド回路90からの最大レベルホールド信
号のレベルから同ピークホールド回路90の最大レベルホ
ールド信号のレベルを減算しこの減算結果を減算信号と
して発生する。A−D変換器110は、減算器100からの減
算信号をディジタル変換しディジタル減算信号として発
生する。パルス発生器120は、増幅器80からの増幅信号
の最大レベルに同期(即ち、乗員の心拍に同期)する同
期パルス信号を順次発生する。
マイクロコンピュータ130は、第8図〜第10図に示す
各フローチャートに従い、操作スイッチ30、各微調スイ
ッチ51〜53、各記憶スイッチ61,62、A−D変換器110、
パルス発生器120との協働により、主制御プログラム並
びに第1及び第2の割込制御プログラムを実行し、この
実行中において、各ランプ54,63、ブロワ12の駆動回路1
40及びエアミックスダンパ14の駆動機構150の駆動に必
要な各種の演算処理をする。但し、主制御プログラム並
びに第1及び第2の割込制御プログラムはマイクロコン
ピュータ130のROMに予め記憶されている。なお、マイク
ロコンピュータ130は当該車両のイグニッションスイッ
チIGの閉成下でバッテリBから給電される。
以上のように構成した本実施例において、当該車両が
イグニッションスイッチIGの閉成に伴うそのエンジンの
始動のもとに走行状態にあるものとする。このとき、マ
イクロコンピュータ130はイグニッションスイッチIGの
閉成に伴いバッテリBから給電されている。また、当該
車両の運転者の耳たぶMには第2図及び第3図に示すよ
うに心拍センサ40が装着されているものとする。かかる
状態において、操作スイッチ30から操作信号を発生させ
ると、マイクロコンピュータ130が、第8図のフローチ
ャートに従いステップ200にて主制御プログラムの実行
を開始し、ステップ210にて、初期化の処理をし、ステ
ップ220にて、ブロワ12を駆動するためのブロワ出力信
号を発生する。
しかして、駆動回路140がマイクロコンピュータ130か
らのブロワ出力信号に応答してブロワ12を駆動すると、
空気流が、同ブロワ12によりエアダクト10内にその導入
口10aを通し導入され、内外気切換ダンパ11、エバポレ
ータ13、エアミックスダンパ14、ヒータコア15及び吹出
口切換ダンパ16を通して吹出口10bから吹出す。また、
心拍センサ40において発光ダイオード43aが、操作スイ
ッチ30からの操作信号に応答して駆動電源70により駆動
されて発光すると、同発光ダイオード43aからの光が耳
たぶM内に入射しその血流により反射されてホトトラン
ジスタ43bに入射する。このため、ホトトランジスタ43b
がその受光量の変化に応じて脈波信号を発生する。
すると、増幅器80が同脈波信号を増幅信号として発生
し、ピークホールド回路90が同増幅信号の最大レベル及
び最小レベルを最大レベルホールド信号及び最小レベル
ホールド信号としてそれぞれ発生し、減算器100がこれ
ら両信号のレベル差を減算信号として発生し、A−D変
換器110が同減算信号をディジタル減算信号に変換す
る。また、パルス発生器120が増幅器80からの増幅信号
の最大レベルに同期して同期パルス信号を順次発生し、
これら各同期パルス信号に順次応答してマイクロコンピ
ュータ130が、第9図のフローチャートに従い第1割込
制御プログラムの割込み実行を繰返し、この割込実行毎
にステップ310にてA−D変換器110からのディジタル減
算信号の値を脈波振幅VP-Pとして順次入力される。
上述のような主制御プログラムのステップ220におけ
る演算処理後、マイクロコンピュータ130が、ステップ2
30にて、ステップ310における最新の脈波振幅VP-Pを所
定振幅ΔVと比較判別する。但し、所定振幅幅ΔVは、
本実施例において以下のように定められ、マイクロコン
ピュータ130のROMに予め記憶されている。特性曲線Lに
おいて無感の領域に対する脈波振幅VP-Pには第5図のご
とく幅が存在する。そこで、無感の領域の中央に対応す
る特性曲線L上の脈波振幅VP-Pを基準振幅VP0(第5図
参照)とし、かつ無感の領域の両境界の各々にそれぞれ
対応する各脈波振幅を(VP0+α)及び(VP0−β)と
し、VP0−β≦ΔV≦VP0+αを充足するようにΔVを定
めた。なお、α>0,β>0とする。
しかして、VP-P>VP0+α或いはVP-P<VP0−βが成立
するならば、マイクロコンピュータ130が、ステップ230
にて、VP-PがΔVに属しないとの判断のもとに、「NO」
と判別し、ステップ231にて、各ランプ54,63の点灯に必
要な第1及び第2の点灯信号の消滅のもとに各ランプ5
4,63の点灯を維持し、ステップ232にて、各微調スイッ
チ51〜53による割込を禁止し、ステップ233にて、ステ
ップ310における脈波振幅VP-Pと基準振幅VP0との差(V
P-P−VP0)を演算し、かつ主制御プログラムをステップ
270に進める。
かかる場合、第5図に示すように、例えば、VP-P=V
Pa>VP0+αが成立する状態にあれば、運転者の温感は
「暖かい」に相当する。従って、マイクロコンピュータ
130が、(VPa−VP0)を温感差信号として発生する。但
し、この温感差信号は、エアミックスダンパ14の開度を
減少(エアミックスダンパ14の第2図にて図示上方への
傾動に相当)させるための信号に対応する。一方、第5
図に示すように、例えば、VP-P=VPb<VP0−βが成立す
る状態にあれば、運転者の温感は「涼しい」に相当す
る。従って、マイクロコンピュータ130が、(VP0
VPb)を温感差信号として発生する。但し、この温感差
信号は、エアミックスダンパ14の開度を増大させるため
の信号に対応する。
上述のようにステップ270においてマイクロコンピュ
ータ130から温感差信号が生じると、駆動機構150が、V
P-P>VP0+αの場合にはエアミックスダンパ14の開度を
減少させ、一方、VP-P<VP0−βの場合にはエアミック
スダンパ14の開度を増大させる。このため、吹出口10b
から車室20内に吹出す空気流の温度が、エアミックスダ
ンパ14の開度の減少に応じ低下し、一方、同開度の増大
に応じ上昇する。このことは、運転者の温感が無感に向
けて自動的に調整されてゆくことを意味する。
このような状態においてステップ310における最新の
脈波振幅VP-Pが所定振幅幅ΔVに属するようになると、
マイクロコンピュータ130が、ステップ230にて「YES」
と判別し、ステップ234にて第1及び第2の点灯信号を
発生させる。すると、ランプ54がマイクロコンピュータ
130からの第1点灯信号に応答して点灯しインストメン
トパネル20aの温感微調機構50に対応する部分を照明
し、一方、ランプ63がマイクロコンピュータ130からの
第2点灯信号に応答して点灯しインストルメントパネル
20aの温感記憶機構60に対応する部分を照明する。これ
により、運転者が、温感微調機構50及び温感記憶機構60
の操作可能である旨を視認により報知される。
ステップ234における演算処理後、マイクロコンピュ
ータ130が、ステップ235にて、各微調スイッチ51〜53に
よる割込を許可し、主制御プログラムをステップ240に
進める。しかして、現段階において温感記憶機構60の記
憶スイッチ61から第1記憶指令信号が生じていれば、マ
イクロコンピュータ130が、ステップ240にて「YES」と
判別し、ステップ250にて、操作フラグF=0(ステッ
プ210にて初期化済みとする)に基づき「NO」と判別
し、ステップ251にて、ステップ233における場合と同様
に(VP-P−VP0)を演算し、この演算結果を温感差信号
として発生する。これにより、上述と同様にエアミック
スダンパ14の開度が調整される。一方、上述のようなス
テップ235における演算処理後、温感記憶機構60の記憶
スイッチ62から第2記憶指令信号が生じていれば、マイ
クロコンピュータ130が、ステップ240にて「NO」と判別
し、ステップ260にて、F=0に基づき「NO」と判別
し、ステップ261にて、ステップ233における場合と同様
に(VP-P−VP0)を演算して主制御プログラムをステッ
プ270以後に進める。
このような状態において運転者が、車室20a内の温調
に対し、現段階で、自己の好みに合う温感状態を望む場
合には、温感微調機構50の操作をする。即ち、運転者
が、「やや暑い」、「やや寒い」又は「快適」と感じる
場合には、微調スイッチ51,53又は52から第1、第3又
は第2の微調信号を発生させる。本実施例において、か
かる調整を考慮したのは以下の理由による。上述の特性
曲線Lで特定される脈波振幅VP-Pと温感との関係は、多
数の被検者の報告結果の平均である。従って、特性曲線
Lで特定される無感の状態は、被検者の相違により幾分
異なることもある。このようなことを例示すると、第5
図及び第6図に示すように、破線円Aで囲まれたVP-P
VP0を基準とする部分の場合、曲線Laで特定されるよう
に無感の中央値に変動がある。このため、上述のように
温感微調機構50による微調整を採用したものである。
以上のことを前提に、運転者にとって現在の温感状態
が「やや暑い」という温感状態である場合において、微
調スイッチ51から前記第1記憶指令信号の発生下にて第
1微調信号を発生させれば、マイクロコンピュータ130
が、第10図のフローチャートに従い第2割込制御プログ
ラムをステップ400aにて割込実行し始め、ステップ410
にて、上述の第1微調信号の発生に基き、「やや暑い」
との判断のもとに、第2割込制御プログラムをステップ
420に進める。すると、マイクロコンピュータ130が、基
準振幅VPOから微調振幅δ(>0)を減算し、この減算
結果(VPO−δ)を、ステップ240での「YES」との判別
を前提に、運転者に固有の無感に相当するものとして、
第1微調温感値(以下、第1微調温感値Vdifaという)
とステップ450でセットする。但し、微調振幅δはマイ
クロコンピュータ130のROMに基準振幅VPOと共に予め記
憶されている。なお、マイクロコンピュータ130は、ス
テップ450にて、第1微調温感値Vdifaを一時的に記憶
し、かつステップ460にて操作フラグF=1とセットす
る。
然る後、主制御プログラムがステップ250に再び進む
と、マイクロコンピュータ130が、ステップ460における
F=1に基き「YES」と判別し、ステップ252にて、ステ
ップ310における最新の脈波振幅VP-Pからステップ450に
おける第1微調温感値Vdifaを減算し、この減算結果(V
P-P−Vdifa)を温感差信号として発生する。すると、駆
動機構150が、マイクロコンピュータ130からの温感差信
号に応答して、エアミックスダンパ14の開度を、(VP-P
−Vdifa)に相当する開度に減少させる。このため、ヒ
ートコア15により加熱される空気流の量が減少し車室20
内への空気流の吹出温度を低下させる。これにより、運
転者がステップ230における最初の「YES」との判別後に
感じた「やや暑い」という温感が微調整されて運転者に
固有の無感の状態が達成され得る。
このような温調後、運転者が「やや暑い」と感じ、両
ステップ230,240での「YES」との判別のもとに微調スイ
ッチ53から第3微調信号を発生させれば、マイクロコン
ピュータ130が、第2割込制御プログラムのステップ410
にて、「やや暑い」と判断し、ステップ430にて、基準
振幅VPOに微調振幅δを加算し、この加算結果(VPO
δ)を、ステップ240での「YES」との判別を前提に、運
転者に固有の無感に相当するものとして、ステップ450
にて第1微調温感値Vdifaと更新し、ステップ460にてF
=1とセットする。
然る後、マイクロコンピュータ130が、ステップ250に
てF=1に基き「YES」と判別し、ステップ252にて、ス
テップ310における最新の脈波振幅VP-Pからステップ450
における更新第1微調温感値Vdifaを減算し、この減算
結果(VP-P−Vdifa)を温感差信号として発生する。す
ると、駆動機構150が、同温感差信号に応答して、エア
ミックスダンパ14の開度を、(VP-P−Vdifa=VP-P−VPO
−δ)に相当する開度に増大させる。このためヒータコ
ア15により加熱される空気流の量が増大して車室20内へ
の空気流の吹出温度を上昇させる。これにより、上述の
ように「やや寒い」という運転者の温感が微調整されて
運転者に固有の無感の状態が達成され得る。
また、当該車両の運転者が他の者に交代した場合にお
いて、上述のようにステップ240に「NO」と判別した
後、微調スイッチ51からの第1微調信号の発生、或いは
微調スイッチ53からの第3微調信号の発生のもとに、マ
イクロコンピュータ130が、ステップ420或いは430に
て、第2微調温感値Vdifbを、(VP0−δ)として、或い
は(VP0+δ)として演算し、ステップ450にて同Vdifa
を一時的に記憶し、ステップ460にて、F=1とセット
する。従って、ステップ20で「YES」との判別がなされ
ると、マイクロコンピュータ130がステップ262にて(V
P-P−Vdifb)を演算し、ステップ270にて同演算結果を
温感差信号として発生する。これにより、ステップ252
におけ演算処理後と実質的に同様にして前記交代者に固
有の無感状態に微調整され得る。なお、微調スイッチ52
からの第2微調信号の発生によれば、マイクロコンピュ
ータ130が、ステップ410にて快適と判断し、ステップ47
0にて、Vdifa=VP-P或いはVdifa=VP-Pとセットする。
以上説明したように、心拍センサ40の採用のもとに特
性曲線Lを有効に活用して脈波振幅VP-Pが所定振幅幅Δ
Vに属さない場合には、VP-PがΔVに属するようにエア
ミックスダンパ14の開度を制御することにより車室20内
の温度を特性曲線L上の無感状態に相当する値に制御す
るようにしたので、車室20内の温度偏分布、日射量の変
動、運転者の着衣量、活動量の変動等にもかかわらず、
車室20内での運転者の無感の状態(特性曲線Lで特定さ
れる)に相当する温度に車室20内の温度を適正に制御で
きる。かかる場合、心拍センサ40を運転者等の耳たぶに
装着すればよいので、これらの者に特に違和感を与える
ことはない。
また上述のような温度制御下で温感微調機構50及び温
感記憶機構60の利用により、運転者等に固有の無感の状
態に相当する値に制御温度を更に微調し得るので、当該
車両の各乗員の好みに合った無感状態の精度のよい実現
が可能となる。
なお、本発明の実施にあたっては、エアミックスダン
パ14に限ることなく、例えばブロワ12の駆動制御に本発
明を適用して実施してもよい。
また、前記実施例においては、ステップ230における
判別を前提として運転者の温感を無感にするように車室
20内の温度を制御するようにしたが、これに代えて、予
め定めた運転者の温感特性(マイクロコンピュータ130
のROMに記憶しておく)から得られる脈波振幅VP-Pに基
く温感と、同温感特性から得られる無感との差を求め、
これを減ずるように車室20内の温度を制御するようにし
てもよい。
次に、本発明の他の実施例について説明すると、本実
施例においては、前記実施例にて述べた第2図の電気回
路構成に代えて、第11図に示すような電気回路構成を採
用したことにその構成上の特徴がある。温度設定器40a
は、その設定操作により、当該車両の車室内の所望の設
定温度を設定温信号として発生する。内気温センサ40b
は車室内の現実の温度を検出し内気温検出信号として発
生する。外気温センサ40cは、当該車両の外気の現実の
温度を検出し外気温検出信号として発生する。日射セン
サ40dは、車室内への日光の現実の入射量を検出し日射
量検出信号として発生する。開度センサ40eはエアミッ
クスダンパ14の現実の開度θを検出し開度検出信号とし
て発生する。A−D変換器110aは、温度設定器40aから
の設定温信号、内気温センサ40bからの内気温検出信
号、外気温センサ40cからの外気温検出信号、日射セン
サ40dからの日射量検出信号及び開度センサ40eからの開
度検出信号をディジタル変換しディジタル設定温信号、
ディジタル内気温信号、ディジタル外気温信号、ディジ
タル日射量信号及びディジタル開度信号としてそれぞれ
発生する。
マイクロコンピュータ130aは、第12図に示すフローチ
ャート及び前記実施例にて述べた第9図のフローチャー
トに従い、操作スイッチ30、各A−D変換器110,110a及
びパルス発生器120(前記実施例参照)との協働によ
り、主制御プログラム(以下、第2主制御プログラムと
いう)及び第1割込制御プログラムを実行し、この実行
中において、前記実施例にて述べた駆動回路140及び駆
動機構150の駆動に必要な各種の演算処理をする。但
し、第2主制御プログラム及び第1割込制御プログラム
はマイクロコンピュータ130aのROMに予め記憶されてい
る。なお、マイクロコンピュータ130aはイグニッション
スイッチIGの閉成下でバッテリBから給電される。その
他の構成は、温感微調機構50及び温感記憶機構60を省略
する点を除き、前記実施例と同様である。
以下のように構成したこの他の実施例において、当該
車両がイグニッションスイッチIGの閉成に伴うそのエン
ジンの始動のもとに走行状態にあるものとする。このと
き、マイクロコンピュータ130aはイグニッションスイッ
チIGの閉成に伴いバッテリBから給電されている。かか
る状態において、操作スイッチ30から操作信号を発生さ
せると、マイクロコンピュータ130aが第12図のフローチ
ャートに従いステップ500にて第2主制御プログラムの
実行を開始し、ステップ510にて、初期化の処理をし、
ステップ520にて、心拍センサ40の装置の有無について
判別する。現段階にて、当該車両の運転者の耳たぶMに
前記実施例と同様に心拍センサ40が装着されているもの
とすれば、マイクロコンピュータ130aが、前記実施例と
同様にパルス発生器120から順次生じる各同期パルス信
号に応答して第1割込制御プログラムの割込実行を繰返
し、この割込実行毎にステップ310にてA−D変換器110
からのディジタル減算信号の値を脈波振幅VP-Pとして順
次入力されている。
しかして、マイクロコンピュータ130aが、ステップ52
0において、ステップ310における脈波振幅VP-Pに基づ
き、心拍センサ40の装着済みとの判断のもとに「YES」
と判別し、ステップ520aにて、ステップ310における各
脈波振幅VP-Pを、順次、100拍分入力され、かつステッ
プ520bにて、同100拍分の脈波振幅VP-Pの平均値を求め
脈波振幅平均値Vpaveとセットする。しかして、マイク
ロコンピュータ130aが、ステップ520cにて、温感と脈波
振幅平均値Vpaveとの関係を表す特性曲線La(第13図参
照)に基づきステップ520bにおける脈波振幅平均値V
paveに応じて温感(以下、温感Tfという)を決定する。
但し、上述の特性曲線Laは、前記実施例にて述べた特
性曲線L(第5図参照)を基礎として、連続する100拍
分毎の脈波振幅VP-Pの各平均値、即ち、各脈波振幅平均
値Vpaveと温感Tfとの関係から求められ、マイクロコン
ピュータ130aのROMに予め記憶されている。かかる場
合、温感Tf=+3,+2,+1,0,−1,−2,−3は、「暑
い」,「暖かい」,「やや暖かい」,「無感」,「やや
涼しい」,「涼しい」,「寒い」にそれぞれ相当する。
上述のように温感Tfの決定を終了すると、マイクロコ
ンピュータ130aが、次のステップ530において、A−D
変換器110aからのディジタル設定温信号、ディジタル内
気温信号、ディジタル外気温信号及びディジタル日射量
信号の各値を設定温Ts,内気温Tr,外気温Tam及び日射量S
Tとしてそれぞれ入力されて第2主制御プログラムをス
テップ540に進める。しかして、ステップ520fにおける
温感Tfが「0」でなければ、マイクロコンピュータ130a
が同ステップ540にて「NO」と判別する。
ついで、ステップ520cにおける温感Tfとステップ530
における内気温Trにより定まる座標(Tf,Tr)が所定温
感内気温座標域内にあるか否かにつきマイクロコンピュ
ータ130aがステップ550にて判別する。但し、上述の所
定温感内気温座標域は次のようにして定められている。
温感Tfと内気温Trとの間の相関性について、実験により
確認したところ、第14図に示すごとく、特性直線Lbとし
て得られた。かかる場合、一被検者の作業量を約1MFT
(着座した安定状態)とするとともに同被検者の着衣料
を0.5ClO(夏服の状態)としたいわゆる標準状態を基準
とする。また、この特性直線Lbは、被検者の作業量及び
(又は)着衣料の変動に応じ、例えば、特性直線Lbbの
ように平行移動することも確認できた。このことは、内
気温Trが不変でも温感が変動することを意味する。
また、被検者によるバラツキを考慮して標準状態にお
ける特性直線Lbの変動許容範囲を調べたところ、第14図
に示すごとく各特性直線Lbu及びLblとの間の座標域が前
記変動許容範囲に相当することが確認できた。このた
め、各特性直線Lbu及びLbl間の座標域を上述の所定温感
内気温座標域としてマイクロコンピュータ130aのROMに
予め記憶した。
しかして、現段階において運転者の作業量や着衣量が
多いために、運転者の温感が、ステップ530における内
気温Trとの関連において、前記所定温感内気温座標域か
ら外れて、例えば、特性直線Lbb上にあるものとすれ
ば、マイクロコンピュータ130aが、温感のずれに伴う内
気温補正が必要との判断のもとに、ステップ550にて「N
O」と判断し第2主制御プログラムをステップ550aに進
める。
ついで、マイクロコンピュータ130aが、同ステップ55
0aにて、ステップ520cにおける温感Tfに応じ特性直線Lb
に基づきこの特性直線Lb上の内気温Tr=Trbを決定し換
算内気温Troとセットする。かかる場合、第14図から理
解されるように、現段階の内気温をTr=Traとしたと
き、換算内気温Tro=Trbは内気温Traからの換算値であ
る。一方、ステップ540或いは550における判別が「YE
S」になる場合には、マイクロコンピュータ130aが、運
転者にとって快適な空調状態にあるとの判断のもとに、
ステップ550bにて、ステップ530における内気温Trをそ
のまま換算内気温Troとセットする。なお、特性直線Lb
はマイクロコンピュータ130aのROMに予め記憶されてい
る。
上述のようなステップ550a或いは550bにおける演算処
理後、マイクロコンピュータ130aが、ステップ560に
て、次の関係式(1)に基づきステップ530における設
定温Ts、外気温Tam及び日射量ST並びにステップ550aに
おける換算内気温Tro(或いはステップ550bにおける換
算内気温Tro)に応じて必要吹出口温度Taoを演算する。
Tao=K1・TS−K2・Tro −K3・Tam−K4・ST ……(1) 但し、関係式(1)において、必要吹出口温度Tao
は、エアダクト10の吹出口10bにおける空気流の必要吹
出温度であって車室20内の温度を適正値にするためのも
のである。また、各符号K1,K2,K3及びK4は重み付係数で
ある。
ここで、本実施例において関係式(1)を採用した根
拠について説明する。従来の必要吹出口温度Tao′を表
す関係式は次の関係式(2)により特定される。
Tao′=K1・TS−K′・Tr −K3・Tam−K4・ST ……(2) 然るに、この関係式(2)は、設定温Ts,内気温Tr,外
気温Tam及び日射量ST等のいわゆる環境物理量との関係
で必要吹出口温度Tao′を演算するものである。しか
し、一般に、車室20内の環境物理量が同一であっても、
運転者の温感は、その着衣量、作業量或いは乗車前の熱
覆歴等の環境条件の相違等により時々刻々変動するもの
である。よって、運転者の温感のような人間要因をも含
めて必要吹出口温度を求めるようにしなければ、車室20
内の空気状態、例えば内気温が適正であっても、運転者
にとって快適な空調環境が実現されていないと認められ
る。そこで、関係式(1)を関係式(2)に代えて採用
しマイクロコンピュータ130aのROMに予め記憶すること
とした。なお、関係式(2)において、符号K′は重
み付係数を表す。
しかして、第2主制御プログラムがステップ550aから
ステップ560に進む場合には、マイクロコンピュータ130
aが、関係式(1)に基づき、Ts,Tam,ST及びステップ55
0aにおけるTro=Trbに応じて必要吹出口温度Taoを演算
する。このことは、必要吹出口温度Taoが、第14図にお
ける両点P,Qa間の温感の差に相当する両点Qb,Qa間の内
気温の差をも考慮して演算されることを意味する。ま
た、第2主制御プログラムがステップ550bからステップ
560に進む場合には、マイクロコンピュータ130aが、関
係式(1)に基づき、Ts,Tam,ST及びステップ550bにお
けるTro=Trに応じて必要吹出口温度Taoを演算する。こ
のことは、必要吹出口温度Taoが、運転者の無感状態と
の関連でステップ530における内気温Trを考慮して演算
されることを意味する。
以上のような必要吹出口温度Taoの演算後、マイクロ
コンピュータ130aが、ステップ570にて、特性曲線Lc
(第15図参照)に基づきステップ560における必要吹出
口温度Taoとの関連でブロワ12からの空気流量Qを決定
する。但し、特性曲線Lcは、空気流量Qと必要吹出口温
度Taoとの関係を表すもので、この特性曲線Lcは、マイ
クロコンピュータ130aのROMに予め記憶されている。ま
た、特性曲線Lcにおいて、第15図にて図示符号Nに対応
する必要吹出口温度Taoが運転者の無感の状態に対応す
る。ついで、マイクロコンピュータ130aが、ステップ57
0aにて、ステップ570における空気流量Qをブロワ出力
信号として発生する。
また、マイクロコンピュータ130aが、ステップ580に
て、エア・ミックス・ダンバ14の目標開度θと必要吹
出口温度Taoとの間の所定の比例関係を表すθ−Tao特
性に基づき、ステップ560における必要吹出口温度Taoに
応じて目標開度θを決定し、この目標開度θとA−
D変換器110aからのディジタル開度信号の値(以下、開
度θという)との差を減ずるに必要なダンパ出力信号を
ステップ580aにて発生する。但し、θ−Tao特性はマ
イクロコンピュータ130aのROMに予め記憶されている。
上述のようにマイクロコンピュータ130aからブロワ出
力信号及びダンパ出力信号が生じると、駆動回路140が
前記ブロワ出力信号に応答してブロワ12を駆動しこのブ
ロワ12から空気流量Qでもって空気流を送出させる。ま
た、駆動機構150がマイクロコンピュータ130aからのダ
ンパ出力信号に応答してエア・ミックス・ダンパ14を駆
動し目標開度θまで傾動させる。すると、ブロワ12か
らの空気流が空気流量Qでもってエバポレータ13に流入
して冷却され、エア・ミックス・ダンパ14の目標開度θ
に応じ、エバポレータ13からの冷却空気流の一部がヒ
ータコア15により加熱されて吹出口切換ダンパ16に向け
流動し、残余の冷却空気流が、直接、吹出口切換ダンパ
16に向け流動し、かつ両流動空気流が空気流量Q及び必
要吹出口温度Taoでもって車室20内に吹出す。
かかる場合、車室20内の空調状態が冷房を必要とする
状態にあれば、必要吹出口温度Taoが、第15図にて25℃
より負側にある。一方、車室20内の空調状態が暖房を必
要とする状態にあれば、必要吹出口温度Taoが、第15図
にて55℃よりも正側にある。従って、各ステップ520〜5
80aを通る第2主制御プログラムの実行の繰返し過程に
おいて、車室20内の現実の温度が前記設定温に近づくに
連れて必要吹出口温度Taoが点N(第15図参照)側に向
けて近ずいてゆくとともにブロワ12からの空気流量が減
少しエア・ミックス・ダンパ14の開度が変化してゆく。
これらの状態においては、ステップ540或いは550で「YE
S」との判別がなされた場合、運転者は標準温感状態
(第14図にて各特性直線Lb,Lbu,Lbl参照)にあるとの判
断のもとに、Tro=Trに基づく関係式(1)の適用によ
り通常の環境物理量のみに応じ車室20内の温度Trが設定
温Tsに調整されてゆく。また、ステップ220内で「NO」
との判別がなされた場合、運転者の温感Tfが標準温感状
態にないとの判断のもとに、ステップ550aで決定される
換算内気温Tro(≠Tr)に基く関係式(1)の適用によ
り内気温Trを設定温Tsに調整するとともに温感Tfを無感
に調整してゆく。これにより、運転者の温感をも考慮し
た最適な空調制御が実現され得る。
また、上述のように第2主制御プログラムがステップ
520に進んだとき、このステップ520における判別が「N
O」となる場合には、マイクロコンピュータ130aが、心
拍センサ40の装着無しとの判断のもとに、ステップ520d
にて、ステップ530の場合と同様に、設定温Ts、内気温T
r、外気温Tam及び日射量STを入力され、ステップ560に
て、Tro=Trに基く関係式(1)の適用により必要吹出
口温度Taoを決定しステップ570以後の演算処理をする。
これにより、通常の環境物理量のみに応じた内気温制御
が達成される。かかる場合、心拍センサ40の耳たぶMへ
の装着の有無により、ステップ520a以後の演算処理及び
ステップ520d以後の演算処理の一方を選択できるので、
温感をも含めた空調制御の要否を運転者の意思で自由に
決定できる利点もある。
なお、前記他の実施例においては、内気温Trと温感Tf
との関係(第14図参照)を利用して、温感をも考慮した
内気温制御を行うようにしたが、これに限らず、内気温
以外の他の環境物理量或いはその内気温との組合せと温
感との関係を利用して、上述の同様に、温感をも考慮し
た内気温制御を行うようにしてもよい。
また、前記他の実施例においては、ステップ520bにお
ける脈波振幅平均値Vpaveを100拍分の脈波振幅VP-Pから
求めるようにしたが、これに限ることなく、脈波振幅平
均値Vpaveの算出基準となる脈波振幅数は適宜必要に応
じ変更してもよい。
また、本発明の実施にあたっては、心拍センサ40に限
ることなく、例えば、レーザ血流センサ、インピーダン
スプレスチモ法等を採用して実施してもよい。
また、本発明の実施にあたっては、車両用空気調和制
御装置に限ることなく、各種の空気調和制御装置に本発
明を適用して実施してもよい。
また、本発明の実施にあたり、前記他の実施例にて述
べた第2主制御プログラム(第12図参照)において、心
拍センサ40の装着をステップ500における実行開始条件
とし、かつ両ステップ520,520dを省略した場合には、第
14図に示す各特性直線Lb,Lbu,Lblがマイクロコンピュー
タ130aに記憶してあれば、温感に基き演算内気温Troの
決定が可能故、内気温センサ40bの省略が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1A図〜第1C図は特許請求の範囲の各請求項の記載に対
する対応図、第2図は本発明の一実施例を示すブロック
図、第3図は心拍センサの断面図、第4図は同センサの
出力波形図、第5図は脈波振幅と温感との関係を表わす
グラフ、第6図は同グラフの部分拡大図、第7図は第2
図の温感微調機構及び温感記憶機構のインストメントパ
ネルへの配設例示図、第8図〜第10図は第2図のマイク
ロコンピュータの作用をそれぞれ示すフローチャート、
第11図は本発明の他の実施例を示す要部ブロック図、第
12図は第9図のフローチャートと共に第11図のマイクロ
コンピュータの作用を示すフローチャート、第13図は脈
波振幅平均値と温感との関係を表わすグラフ、第14図は
内気温と温感との関係を表わすグラフ、並びに第15図
は、空気流量と必要吹出口温度との関係を表わすグラフ
である。 符号の説明 10……エアダクト、12……ブロワ、13……エバポレー
ト、14……エア・ミックス・ダンパ、15……ヒータコ
ア、20……車室、40……心拍センサ、40a……温度設定
器、40b……内気温センサ、40c……外気温センサ、40d
……日射センサ、40e……開度センサ、50……温感微調
機構、60……温感記憶機構、130,130a……マイクロコン
ピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−125243(JP,A) 特開 昭60−42530(JP,A) 特開 平3−95348(JP,A) 実開 昭63−57452(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被空調空間内の人間の脈波をその耳たぶを
    介して光学的に検出し脈波信号を発生する脈波検出手段
    と、 前記脈波信号の振幅が人間の温感のうち寒いという温感
    から無感を経て暑いという温感への変化に伴い順次増大
    するように予め定めた温感−脈波振幅特性に基き前記脈
    波信号の振幅に応じ前記温感を決定する温感決定手段
    と、 前記決定温感と前記温感−脈波振幅特性上の無感との差
    を減ずるように温感差出力信号を発生する温感差出力信
    号発生手段と、 前記温感差出力信号に応じて前記被空調空間内の温度を
    前記無感に相当する値に制御する温度制御手段とを備え
    る空気調和制御装置。
  2. 【請求項2】被空調空間内の人間の脈波をその耳たぶを
    介して光学的に検出し脈波信号を発生する脈波検出手段
    と、 人間の温感のうち無感に対応するように予め定めた前記
    脈波信号の所定の振幅範囲に前記脈波信号の振幅が属す
    るか否かを判定する振幅判定手段と、 この振幅判定手段による属しないとの判定に基き前記脈
    波信号の振幅を前記所定の振幅範囲に属させるように出
    力信号を発生し、また、前記振幅判定手段による属する
    との判定に基き前記出力信号の発生を停止する出力信号
    発生手段と、 前記出力信号に応じて前記被空調空間内の温度を前記無
    感に相当する値に制御する温度制御手段とを備える空気
    調和制御装置。
  3. 【請求項3】人間がその操作により前記所定の振幅範囲
    を変更する変更手段を備え、 前記振幅判定手段は、前記脈波信号の振幅が前記変更手
    段による変更振幅範囲内に属するか否かを判定するよう
    にしたことを特徴とする第2項に記載の空気調和制御装
    置。
  4. 【請求項4】被空調空間内の人間の脈波をその耳たぶを
    介し光学的に検出し脈波信号を発生する脈波検出手段
    と、 前記脈波信号の振幅が人間の温感のうち寒いという温感
    から無感を経て暑いという温感への変化に伴い順次増大
    するように予め定めた温感−脈波振幅特性に基き前記脈
    波信号の振幅に応じ前記温感を決定する温感決定手段
    と、 予め定めた前記被空調空間の環境物理量と前記温感との
    関係を表す環境物理量−温感特性に基き前記決定温感に
    応じ前記環境物理量を決定しこれを換算環境物理量と設
    定する換算環境物理量設定手段と、 前記被空調空間内の所望の温度と前記換算環境物理量に
    応じ前記被空調空間内へのその吹出口からの空気流の必
    要吹出口温度を決定する必要吹出口温度決定手段と、 前記空気流を、その吹出温度が前記必要吹出口温度とな
    るように制御する制御手段とを備える空気調和制御装
    置。
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