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JP2834873B2 - 電子ビーム露光装置 - Google Patents
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JP2834873B2 - 電子ビーム露光装置 - Google Patents

電子ビーム露光装置

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JP2834873B2
JP2834873B2 JP2217848A JP21784890A JP2834873B2 JP 2834873 B2 JP2834873 B2 JP 2834873B2 JP 2217848 A JP2217848 A JP 2217848A JP 21784890 A JP21784890 A JP 21784890A JP 2834873 B2 JP2834873 B2 JP 2834873B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [概要] 電界によって電子ビームを偏向させる静電偏向器を具
備してなる電子ビーム露光装置に関し、 前記静電偏向器を通過することに原因して発生してい
た電子ビーム像のぼけが発生しないようにし、高精度の
露光を行うことができるようにすることを目的とし、 静電偏向器を構成する電極に対して、静電偏向器によ
って前記電子ビームが偏向力を受ける光軸方向範囲にお
ける電子ビームの軌道の電位が鏡筒内面の電位と略同一
電位となるような電圧を印加するように構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は、LSI製造工程などにおいて使用される電子
ビーム露光装置、より詳しくは、電界によって電子ビー
ムを偏向させる静電偏向器を具備してなる電子ビーム露
光装置に関する。
[従来の技術] 従来、電子ビーム露光装置として第5図にその要部を
示すようなものが提案されている。
図中、1は電子銃であって、この電子銃1は、カソー
ド電極2、グリッド電極3、アノード電極4を設けて構
成されている。
また、5は電子ビーム、6は電子ビーム5を矩形に成
形する矩形成形アパーチャ、7は光軸、8は矩形成形さ
れた電子ビーム5を収束する電磁レンズ、9は可変矩形
成形用の偏向器、10は電子ビーム5を平行ビーム化する
電磁レンズである。
また、11はブロックマスク(ステンシルマス)であっ
て、このブロックマスク11は、第6図に示すように、基
板12に種々の透過パターン(ブロックパターン)13を形
成して構成されている。なお、第7図は、ブロックマス
ク11の断面図である。
また、第5図において、14はブロックマスク11に形成
されているブロックパターン13中、所望のブロックパタ
ーンの選択を行うマスク偏向部であって、このマスク偏
向部14は、静電偏向器からなる4個の偏向器15〜18を設
けて構成されている。ここに、電子ビーム5は、偏向器
15によって、選択されたブロックパターン13の方向に偏
向された後、偏向器16によって垂直方向に偏向されて、
選択されたブロックパターン13を通過する。このブロッ
クパターン13を通過した電子ビーム5は、偏向器17によ
って光軸7に向かって偏向された後、偏向器18によって
光軸7上に乗せられる。
また、19は平行ビーム化された電子ビーム5を収束す
る電磁レンズ、20は電子ビーム5の遮断、通過を制御す
るブランキング電極、21は縮小レンズ、22は絞りアパー
チャ、23、24は投影レンズ、25は電磁偏向器からなるメ
インデフレクタ(主偏向器)、26は静電偏向器からなる
サブデフレクタ副偏向器)、27は試料であるウエハ、28
はウエハステージである。
[発明が解決しようとする課題] ところで、ブロックマスク11に形成すべきブロックパ
ターン13は、製作方法、試料面までのレンズの縮小率等
の関係から1個あたり数百μm角の大きさとなる。した
がって、ブロックマスク11に形成されるブロックパター
ン13の数にもよるが、ブロックパターン13の選択に必要
な電子ビームの偏向量は数mm角となる。ここに、本発明
者は、かつて、この電子ビーム5の偏向を偏向効率の良
い電磁偏向器で行っていた。しかしながら、かかる電磁
偏向器においては、コイルのインダクタンス、渦電流の
影響などで、コイルの応答時間は数百μ秒となってしま
うため、スループットの向上を図ることができないとい
う問題点があった。そこで、本発明者は、ブロックパタ
ーン13の選択につき、電磁偏向器に代わり、静電偏向器
を導入し、ブロックパターン13の選択に要する時間を数
μ秒に高速化した。
ここに、静電偏向器は、X軸方向の偏向を行うための
静電偏向器と、Y軸方向の偏向を行うための静電偏向器
で構成される。第8図はX軸方向の偏向を行う静電偏向
器の一例である、いわゆる8極型の静電偏向器の横断面
図である。図中、29〜36は電極であり、これら電極29〜
36は、光軸7から距離Rの位置に等角度間隔で配置さ
れ、電極29と電極33、電極30と電極32、電極36と電極34
がそれぞれ対抗する電極とされている。なお、第9図
は、電極29と電極33を代表して示す正面図である。
ここに、電子ビーム5を偏向させない場合には、電極
29〜36は、すべてその電位を接地電位、0[V]とされ
る。他方、電子ビーム5を偏向させる場合には、各対向
電極に対して、偏向量及び各偏向電極の位置に応じたプ
ラス・マイナスの同一電圧が印加される。例えば、偏向
電界をX軸方向に発生する場合には、例えば、第10図に
示すように、電極29に対して+VA[V]が印加され、電
極33には−VA[V]が印加され、電極30、36には が印加され、電極32、34には が印加される。なお、電極31、35の電位は、常に0
[V]にされる。第10図の下段は、この例の場合のX軸
方向の位置と電位との関係を示している。
ところが、このようにブロックパターン13の選択につ
き静電偏向器を採用すると、ウエハ27上に形成される電
子ビーム像に無視できないぼけが発生してしまうことが
判明した。ここに、マスク偏向部14においては、電子ビ
ーム5は、1段目と4段目の偏向器15、18を通過する場
合は、光軸7付近を通過するが、2段目と3段目の偏向
器16、17を通過する場合は、光軸7から離れた部分、即
ち、電界が不均一になっている部分を通過する。
そこで、本発明者は、偏向器16、17においては、電界
が不均一となっている光軸7から離れた部分を電子ビー
ム5が通過することがぼけの原因であると考え、偏向器
16、17を構成する電極の数を増やし、例えば、16極構
成、32極構成にし、かつ、対向する電極の間隔を大きく
し、電子ビーム5が通過する部分の電界の均一性を保証
した。しかしながら、このような措置を講じたにも拘ら
ず、電子ビーム像のぼけは解消するに至らなかった。
ところで、また、かかる電子ビーム露光装置は、電子
ビーム5をウエハ27上で偏向走査するために、電極偏向
器からなるメインデフレクタ25と静電偏向器からなるサ
ブデフレクタ26とを設けているが、かかる偏向による収
差は、偏向量を3次関数となり、偏向量が大きいほど偏
向収差も大きくなることが判明している。このため、偏
向量が大きい場合には、必ず収差を補正する必要があ
る。ここでに、電極偏向の場合は、応答速度が遅いこと
から、偏向量に応じた補正を行うことが可能であるが、
ナノ(n)秒の応答速度を持つ静電偏向の場合には、偏
向量に応じた補正は、事実上不可能である。したがっ
て、一般には、静電偏向は、偏向領域を小さくし、電子
ビーム5の収差を小さく抑えるようにし、補正は行わな
い方法が採用されている。
ところで、電磁偏向によって大偏向させ、そのうえで
静電偏向によって描いたパターンは、電磁偏向による大
偏向なしで静電偏向のみにより描いたパターンと比較し
て、大偏向による収差補正がなされているにも拘らず、
なお、収差が発生し、これが電子ビーム像のぼけの原因
となっていることが判明した。
そこで、本発明者は、マスク偏向部14の場合と同様
に、サブデフレクタ26を構成する電極の数を増やし、か
つ、対向する電極の間隔を大きくして、電子ビーム5が
通過する部分の電界の均一性を保証した。しかし、この
ような措置を講じたにも拘らず、電子ビーム5の収差、
したがって、電子ビーム像のぼけは解消するに至らなか
った。
本発明による研究、実験の結果、電子ビーム5が静電
偏向器の光軸7から離れた部分を通過する場合に生じる
電子ビーム像のぼけは、偏向電界に付随して発生する加
速電界によって電子ビーム5が加速を受けることに原因
していることが判明した。
この点につき、詳しく説明すると、鏡筒内面は導体、
例えば、クロムやニッケルで形成され、接地電位とされ
ている。これは鏡筒内面に電荷が蓄積し、これによって
電界(加速電界)が発生し、電子ビーム5が加速されな
いようにするためである。ところが、偏向器9、15〜1
8、26等の静電偏向器においては、第10図に示すように
対向電極にプラス・マイナスの同一電圧を付加し、光軸
7上が接地電位となるようにされているが、光軸7から
離れた部分は、その距離に比例した電位となってしま
い、鏡筒内面との間には加速電界が発生してしまう。こ
のため、偏向器16、17、26において、電子ビーム5が光
軸7から離れた部分を通過する場合には、その部分の電
位に比例した加速電界を影響を受けてしまうことにな
る。例えば、第10図例において、電子ビーム5がX軸
上、座標Lの位置を通過する場合には、電子ビーム5
は、電位L/R・VAによる電界の影響を受け、これが電子
ビーム像にぼけを生じさせる原因であることが判明し
た。
本発明は、かかる点に鑑み、静電偏向器を通過するこ
とに原因して発生していた電子ビーム像のぼけが発生し
ないようにし、高精度の露光を行うことができるように
した電子ビーム露光装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明による電子ビーム露光装置は、電界によって電
子ビームを偏向させる静電偏向器を具備してなる電子ビ
ーム露光装置において、静電偏向器を構成する電極に対
して、静電偏向器によって電子ビームが偏向力を受ける
光軸方向範囲における電子ビームの軌道の電位が鏡筒内
面の電位と略同一電位となるような電圧を印加するよう
に構成するというものである。
[作用] 本発明においては、電子ビームは、静電偏向器を通過
する場合、鏡筒内面の電位と略同一電位である部分を通
過することになる。即ち、加速電界が極めて弱い部分な
いし加速電界が存在しない部分を通過していくことにな
る。したがって、静電偏向器を通過することに原因する
電子ビーム像のぼけは発生しない。
[実施例] 以下、第1図〜第3図を参照して、本発明の一実施例
につき説明する。
本実施例においては、その一部に、可変軸静電偏向器
と称される静電偏向器が使用される。
第1図は、かから可変軸静電偏向器中、X軸方向の偏
向を行う可変軸静電偏向器の各電極37〜44の配置(中央
横断面図)及びこの可変軸静電偏向器のX軸方向の位置
と電位の関係を示す図であって、この可変軸静電偏向器
の電極37〜44の物理的な構成は第5図従来例で使用され
ている電極29〜36(第8図参照)と何ら変わりはなく、
異なる点は、電極37〜44中、対向する電極37と41、38と
40、44と42に対して、偏向量に応じた電圧と、電子ビー
ム5の軌道の電位が鏡筒の電位、即ち、接地電位、0
[V]となるような電子ビーム5の光軸7からのずれ量
に比例した電圧との和が印加される点である。即ち、一
般的に、偏向量に対応してX軸方向の電界としてVX/Rな
る電界が必要で、かつ、電子ビーム5がX軸上、座標x
に入射される場合(これは偏向位置データから算出する
ことができる)、電極37〜42には、次のような電極が印
加されるように構成される。
例えば、第10図従来例の場合と同様に、X軸方向の電
界としてVA/Rなる電界が必要で、かつ、電子ビーム5が
X軸上、座標Lに入射される場合、各電極37〜42には、
第1図にも示すように、次のような電圧が印加される。
なお、第1図において、二点鎖線Xは第10図従来例の場
合の電位を示す線である。
なお、対向しない電極39、43には第10図従来例の場合
と同様に0[V]が印加されることに変わりはない。ま
た、Y軸方向の偏向を行う可変軸静電偏向器も同様に構
成される。
本実施例においては、かかる可変軸静電偏向器を、例
えば、第2図に示すように、マスク偏向部の2段目、3
段目の偏向器16、17と、第3図に示すように、サブデフ
レクタ26に適用し、その他の部分については、第5図従
来例と同様に構成される。なお、第3図において、45、
46、47はメインサブデフレクタ25を構成する電磁コイル
である。ここに、可変矩形成形用の偏向器9、マスク偏
向部14の1段目、4段目の偏向器15、18については、電
子ビーム5は光軸7付近を通過するので、従来と同様の
通常の静電偏向器を使用すれば足りる。
かかる本実施例によれば、電子ビーム5が偏向器16、
17及びサブデフレクタ26を通過する場合において、光軸
7から離れた部分を通過する場合においても、電子ビー
ム5の軌道は略接地電位、0[V]に維持されるので、
電子ビーム5は加速電界の影響を受けず、ウエハ27上に
形成される電子ビーム像にぼけは生じない。したがっ
て、高精度の露光を行うことができる。
なお、第4図に示すように、メインデフレクタ25及び
サブデフレクタ26が静電偏向器で構成され、メインデフ
レクタ25の下方にサブデフレクタ26が配置されている場
合においても、サブデフレクタ26につき本発明を適用す
ることができる。即ち、サブデフレクタ26につき可変軸
静電偏向器を適用することができる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、静電偏向器の各電極
には、静電偏向器によって電子ビームが偏向力を受ける
光軸方向範囲における電子ビームの軌道の電位が鏡筒内
面の電位と略同一電位となるような電圧を印加するとい
う構成を採用したことにより、電子ビームは、静電偏向
器を通過する場合、鏡筒内面の電位と略同一電位である
部分、即ち、加速電界が極めて弱い部分ないし加速電界
がない部分を通過していくことになるので、静電偏向器
を通過することに原因する電子ビーム像のぼけが発生し
ないようにし、高精度の露光を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例で使用する可変軸静電偏向器
中、X軸方向の偏向を行う可変軸静電偏向器の各電極の
配置及びこの可変軸静電偏向器内のX軸方向の位置と電
位との関係を示す図、 第2図は本発明の一実施例のマスク偏向部を示す概念
図、 第3図は本発明の一実施例のメインデフレクタ及びサブ
デフレクタの部分を示す概念図、 第4図は本発明の他の実施例のメインデフレクタ及びサ
ブデフレクタの部分を示す概念図、 第5図は従来の電子ビーム露光装置の要部を示す概念
図、 第6図は第5図従来例の電子ビーム露光装置で使用され
ているブロックマスクの平面図、 第7図は第5図従来例の電子ビーム露光装置で使用され
ているブロックマスクの断面図、第8図は第5図従来例
の電子ビーム露光装置で使用されている静電偏向器中、
X軸方向の静電偏向器をの中央横断面図、 第9図は第8図例の静電偏向器における対向電極の一組
を代表して示す正面図、 第10図は第8図例の静電偏向器におけるX軸方向の位置
と電位との関係を示す図である。 37〜44……可変軸静電偏向器の電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−273720(JP,A) 特開 昭59−121926(JP,A) 特開 昭58−71545(JP,A) 特開 昭53−134369(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/027

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電界によって電子ビームを偏向させる静電
    偏向器を具備してなる電子ビーム露光装置において、 前記静電偏向器を構成する電極に対して、前記静電偏向
    器によって前記電子ビームが偏向力を受ける光軸方向範
    囲における前記電子ビームの軌道の電位が鏡筒内面の電
    位と略同一電位となるような電圧を印加するように構成
    されていることを特徴とする電子ビーム露光装置。
  2. 【請求項2】前記静電偏向器の各電極に印加する電圧
    は、電子ビームの偏向に必要な強度の電界を発生して光
    軸上の電位が鏡筒内面の電位と略同一電位となるような
    前記各電極に個別の電圧と、前記電子ビームの軌道の電
    位が前記鏡筒内面の電位と略同一電位となるような電子
    ビームの光軸からのずれ量に比例した前記各電極に共通
    の電圧との和であることを特徴とする請求項1記載の電
    子ビーム露光装置。
  3. 【請求項3】前記各電極に共通の電圧は、前記電子ビー
    ムの偏向位置データから算出されることを特徴とする請
    求項2記載の電子ビーム露光装置。
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