JP2852566B2 - コンクリート用鉄筋材 - Google Patents
コンクリート用鉄筋材Info
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Description
られるコンクリート用鉄筋材に関し、特に泥水固化方法
によって構築されるコンクリート構造物構築に適し、な
かでも連続地中壁に適したコンクリート用鉄筋材に係
る。
に用いられる鉄筋材は、コンクリート用棒鋼を組み上げ
て網状もしくは籠形に形成したものが採用されており、
特に近時土木、建築分野における連続地中壁に代表され
るような大形のコンクリート構造物を築造する際には、
特開昭64−90314号公報に記載されているよう
に、あらかじめ所定の地盤に掘削した掘削溝の泥水(安
定液)中に、所望の形態に組み上げた籠形鉄筋を建て込
み泥水を固化するほか、モルタルやコンクリートをトレ
ミー管で挿入する手段が採用されている。
を製作するには、広大な作業場と熟練した多数の技能者
が必要であり、さらに建て込みに際して、変形や歪を避
けるため大形の重機を用いて慎重な作業を行わなければ
ならないので,作業期間が長くなり、建設コストが高く
なるという課題があつた。そこで、本発明者は複数の鋼
矢板を継手嵌合し単位ブロックとした鉄筋材を製造し、
泥水掘削孔に前記単位ブロック鉄筋材を建て込む改善さ
れた手段を開発した。
壁に代表される大形のコンクリート構造物は、近来ます
ます巨大化し、建て込み深度が50mから100mに近
いものが要求されるようになり、そこで構造的に丈夫
で、建て込みが容易であり、止水性に富み、かつ、価格
の安い鉄筋材に対する要望が非常に高くなった。しかし
ながら、前述のような棒鋼を用いた籠形鉄筋は深度が5
0m以上に達する場合特に機械的強度の確保が困難にな
るほか、製造コストおよび建て込み費用が非常に高くな
り、また単に鋼矢板を継手嵌合しつつ連結固着して鉄筋
材を構成する場合は、深度が深くなるほど接続や継手嵌
合および姿勢保持が困難になり施工作業費が嵩むという
課題がある。
にあたり熟練した技能の必要が無く、継手加工費が低廉
で、さらに建て込みが容易で、モルタルやコンクリート
の充填が円滑な鉄筋材を提供することにある。
本発明のコンクリ−ト用鉄筋材は、箱型鋼矢板複数個を
継手嵌合連結固着してなる鉄筋材であって、かつ下端根
入部が無継手に形成されているものである。箱型鋼矢板
は有孔ウエブのものを使用することができる。また、箱
型鋼矢板を縦方向に連結して使用することができる。
複数個を継手嵌合連結固着することを要件としてなる鉄
筋材であり、機械的強度が高く、組み立ては継手嵌合と
溶接固着もしくは継目板接続で済むため熟練作業が不必
要であり、かつ下端根入部が無継手に形成されているの
で、継手加工費が低廉で済み経済性が高い。また、コン
クリート用鉄筋材の素材として有孔ウエブ箱型鋼矢板を
用い該有孔ウエブ箱型鋼矢板複数個を継手嵌合連結固着
する場合は、前述のように機械的強度が大きいことと組
み立てが容易なことに加えて、ウエブが有孔であるため
コンクリートの充填が極めて円滑で、かつ下端根入部を
無継手に形成した場合は継手加工費が低廉で済み経済性
に有利である。
連結固着してなる単位鉄筋材を、さらに複数個縦連結し
てなる複合連結鉄筋材であって、かつ下端根入部が無継
手に形成されているコンクリート用鉄筋材の場合は、機
械的強度が極めて高く、50m以上の建て込みが必要な
鉄筋として充分に堅固で、寸法要求に対する裕度が大き
く、どのような巨大な鉄筋材の要求にも、性能を落とす
ことなく対応することが可能で、さらに組み立ては前述
の鉄筋材と同様に継手嵌合と溶接固着もしくは継目板接
続で済むため熟練作業が不必要である。さらに下端根入
部が無継手に形成されているので、継手加工費が低廉で
済み経済性が高い。
を継手嵌合連結固着してなる単位鉄筋材を、さらに複数
個縦連結してなる複合連結鉄筋材であって、かつ下端根
入部が無継手に形成されているコンクリート用鉄筋材を
用いる場合は、同様に機械的強度が極めて高く、大深度
の建て込みが必要な鉄筋として充分に堅固であり、寸法
要求に対する裕度が大きく、巨大な鉄筋材の要求にも、
性能を落とすことなく経済的に対応することが可能で、
さらに組み立ては前述の鉄筋材と同様に継手嵌合と溶接
固着もしくは継目板接続で済むため熟練作業が不必要で
あり、さらにウエブが有孔であるためモルタルやコンク
リートの充填が極めて円滑で、鋼材重量も少なくて済む
ほか、さらに下端根入部が無継手に形成されているの
で、継手加工費が割安で済み非常に経済性に富む。
説明する。図1は本発明にかかるコンクリート用鉄筋材
1の概略斜視図で、該コンクリート用鉄筋材1は、有孔
ウエブI形鋼2に双腕継手3を溶接してなる単位箱型鋼
矢板4を6個継手嵌合連結固着し、単位鉄筋材として構
成している例を示すが、後に詳述するように前記コンク
リート用鉄筋材1の下端根入部5は無継手に形成されて
いる。つまり、換言すると下端根入部5の有孔ウエブI
形鋼2には双腕継手3を溶接せず、該有孔ウエブI形鋼
2の最下端部6には必要に応じて固着される間隔保定帯
板7が横設固着されている。また、単位箱型鋼矢板4相
互の連結固着は、本実施例では単位箱型鋼矢板4相互を
継手嵌合したのち、継手部を溶接する手段が採用されて
おり、符号8は溶接部を示す。さらに、連結固着は前記
溶接のほか継手部にコッターを嵌入する手段やフランジ
に穿孔した孔に有孔継目板を当接し一方向締めボルトを
用いて締結する手段および連結梁材を横設溶接するなど
の締結手段を採用することも可能であり、本発明におい
て単位箱型鋼矢板の継手嵌合連結固着とは前述の意味に
おいて用いる。
るコンクリート用鉄筋材9の概略斜視図で、該コンクリ
ート用鉄筋材9は、有孔ウエブ角鋼管10に双腕継手1
1を溶接してなる単位箱型鋼矢板12を6個継手嵌合連
結固着し、単位鉄筋材として構成している例を示す。該
コンクリート用鉄筋材9も前記コンクリート用鉄筋材1
と同様に下端根入部13は無継手に形成されており、さ
らに該有孔ウエブ角鋼管10の下端部13には間隔保定
機能を備えた横設棒鋼14と構造強度を高める機能を備
えたトラス棒鋼材15が溶接固着されている。本発明に
かかるコンクリート用鉄筋材1および9は、前述のよう
に構造的に頑丈であり、しかも単位ブロックに形成され
ているので、図3に示すように前記コンクリート用鉄筋
材9をクレーンを用いて掘削孔16中に形態的な変形や
歪を懸念することなく一挙に建て込むことが出来るため
作業を安全にかつ極めて能率的に実施できる。また、主
要構成部材であるIまたはH形鋼もしくは角鋼管に本実
施例のように有孔ウエブを備えたものを使用する場合
は、無孔ウエブのものに比し泥水攪拌効率が良好で、コ
ンクリートやモルタルの回り込みも良く、打設能率が優
れ、充填密度も良好である。
矢板を実施例に従って詳細に説明する。図4は、I形鋼
17のフランジ18a〜18dに直線形鋼矢板の半截体
からなる継手19a〜19dを溶接してなる箱形鋼矢板
20の平面図で、図5は角鋼管21のブランジ22a、
22bに直線形鋼矢板の半截体からなる継手23a〜2
3dを溶接してなる箱形鋼矢板24の平面図である。ま
た、図6は前記箱形鋼矢板20を5個用い継手嵌合連結
固着して構成したコンクリート用鉄筋材25の概略平面
図である。本発明では、前記箱形鋼矢板20や箱形鋼矢
板24を用いるほか、角鋼管のフランジに棒鋼雄継手と
鋼管雌継手を溶着してなる周知の箱形鋼矢板などを利用
することが可能であるが、前記箱形鋼矢板20、24は
特に全強継手であるため構造的な強度が高く止水性も優
れているので、高い経済効果が期待出来る。さらに、図
7は継手の総てに鋼管雌継手26a〜26dを有する箱
形鋼矢板27で、コンクリート用鉄筋材相互の接続に利
用する。即ち図8に示すようにコンクリ−ト用鉄筋材2
5aを建て込み、そのあと後続のコンクリ−ト用鉄筋材
25bの建て込みにあたり前記箱形鋼矢板27を用いる
と継手の嵌合裕度が大きいので建て込みの寸法誤差の吸
収が容易になり、工事能率が非常に向上する。
筋材の下端根入部を無継手とする理由について詳細に説
明する。図9は、ビル建設において連続地中壁を構築す
るための地盤掘削状況を示す概略断面図であり、図9に
おいて28〜35はそれぞれ性状を異にする地層を示
す。周知のように連続地中壁を構築するには泥水掘削手
段により掘削孔36a、36bを堀り、コンクリート用
鉄筋材25c、25dを該掘削孔36a、36bに建て
込み、泥水固化を行ったのち土壌掘削を行い囲壁空間3
7を構築し、ついで、底版コンクリート38を打設し側
壁施工を行うが、該側壁施工は説明を省略する。さて、
前記掘削孔36a、36bの掘削は、易透水性地層2
9、31を貫きその先端39が難透水性もしくは不透水
性の支持地層35に達するまで実施する。この場合、従
来の技術では、大深度の連続地中壁に対する施工経験が
薄いため、前記コンクリート用鉄筋材25c、25dに
ついて、全長H即ち図9において(h1 +h2 =H)に
継手を取り付けたものが必須の要件として採用されてき
た。しかしながら、本発明者らの研究では特に大深度連
続地中壁用の鉄筋材として下端根入部について継手み不
必要で、下端根入部は主として垂直荷重を負担するのみ
で良いことが確認され、さらに下端根入部は泥水固化、
もしくはモルタルやコンクリート打設によって充分な耐
荷重性を有することが判った。つまり、図9においてコ
ンクリート用鉄筋材25c、25dの止水性は地表40
から前記底版コンクリート38の底部41までの深さh
1 相当分まで必要であり、底部41から掘削孔36a、
36bの先端39までの深さh2 相当分については必要
性が無いことが判った。即ち、従来懸念されていたよう
に掘削によって地下水位が下がり易透水性地層29、3
1から滲出した地下水が易透水性では無いが可透水性の
地層32、33、34から底部コンクリート38の下部
に集まり構築に不都合な湧水などを生ずる恐れはなく、
下端根入部の泥水固化やコンクリート打設によって築造
された連続地中壁下部はそのような地下水滲出を充分阻
止できることが判明した。本発明ではコンクリート用鉄
筋材25c、25dの前記深さh2相当分を下端根入部
と定義する。さて前記下端根入部については前述のとお
り施工条件つまり予定工事深度、地盤種別、止水条件に
よつて絶対長さが相違し、一義的には定められず、その
都度の設計が必要であるが、本発明者らの研究では下端
根入部深さh2 は全長Hの10〜35%程度で有る場合
が多い。
みにあたり前記下端根入部の継手を無くし素材重量の減
少と継手加工費を軽減することにより、該コンクリート
用鉄筋材のコストを3〜8%低減することに成功した。
さて、前述のように50〜100mに達するような大深
度の連続地中壁を構築する場合、コンクリート用鉄筋材
も対応可能な長さのものが要求されるが現在の生産技術
手段では、構成部材としてのI形鋼やH形鋼および角鋼
管の長さに制限がある。そこで、大深度の連続地中壁用
鉄筋材に適した長尺のコンクリ−ト用鉄筋材42、43
を製作するには、図10、図11に示すように、単位有
孔ウエブ箱形鋼矢板複数個を継手嵌合連結固着してなる
単位鉄筋材44a、44bおよび45a、45bを縦連
結して製作するが、製作にあたっては、あらかじめ下端
が無継手の単位鉄筋材46、47を用い、全体として下
端根入部が無継手の長尺コンクリート用鉄筋材42、4
3を形成せしめることはいうまでも無い。前記長尺コン
クリート用鉄筋材42、43は単位有孔ウエブ箱形鋼矢
板を横方向および縦方向の二元方向に複合連結構成する
ものであり、従って本発明では前記長尺コンクリート用
鉄筋材42、43を以下複合連結鉄筋材という。また、
実施例では説明を省略したが、前記単位有孔ウエブ箱形
鋼矢板に代えて、無孔ウエブの箱形鋼矢板複数個を継手
嵌合連結固着してなる単位鉄筋材を、さらに複数個縦連
結して複合連結鉄筋材即ち長尺コンクリート用鉄筋材を
製作した例では、ウエブ加工費が無いため価格的には有
利であるが、コンクリート打設に際しトレミー管を用い
ての繰り返し打設作業が多くなるため、コンクリート打
設作業効率では前述のとおり有孔ウエブのものに比し若
干作業能率がひくい。
筋材は、前にも述べたように、なるべく一体物として長
尺のものを製作し使用するのが経済効果が高いが、現場
作業の制約条件つまり重量や寸法に制限がある場合には
作業現地において単位鉄筋材を逐次接続する必要が生じ
る。図12は、単位鉄筋材を逐次接続しつつ長尺コンク
リート用鉄筋材を建て込む状況を示す概略図で、超大形
クレーン48を用いて、長尺コンクリート用鉄筋材42
を建て込むにあたり、掘削孔49の上部地盤上に、長尺
コンクリート用鉄筋材42を掴み放し自在に掴持する装
置50を設け、該長尺コンクリート用鉄筋材42を一時
的に掴持するとともに建て込み位置を正確に保定して単
位鉄筋材の接続作業を実施する。また、長尺コンクリー
ト用鉄筋材42構成のため単位鉄筋材を逐次接続するに
あたり、図13、図14の部分概略断面図に示すよう
に、突合せ溶接51のほかフランジに穿設した孔に有孔
継目板52を当接し一方向締めボルト53を用いて締結
する手段を採用すると接続作業を迅速に実施できる。図
13、図14は、構成部材にハニカムH形鋼54を用い
た例であり、ウエブに貫通孔55を設ける手段として、
H形鋼ウエブに穿孔する手段より経済的で本発明のコン
クリート用鉄筋材に適している。
構成部材として箱形鋼矢板を用い、該箱形鋼矢板を継手
嵌合連結固着して構成するので、機械的強度が高く、製
作にあたり熟練した技能の必要が無く、また、下端根入
部が無継手であるため継手加工費が低廉で、極めて経済
的に製作ができる。さらに、単位ブロック体であるため
建て込みが容易で、形態的な変形や歪みが生じないため
熟練技能者の必要性が無く、作業能率が非常に良く、結
果としてコンクリート構造体建設費を大幅に低下させる
ことができる。さらに、単位鉄筋材を縦連結し長尺箱形
鋼矢板とした場合は、従来の鉄筋籠に比し、機械的強度
が高く、さらに建て込みが容易で、加えて単位有孔ウエ
ブ箱形鋼矢板を用いて製作した鉄筋材の場合は、モルタ
ルやコンクリートの充填が円滑で、品質的に信頼性の高
いコンクリート構造体が得られるなどの効果があり、特
に大深度のコンクリート構造体建設に適した鉄筋材とし
て実用効果は極めて大きい。
視図である。
略斜視図である。
略平面図である。
る。
概略平面図である。
略説明図である。
地盤掘削状況を示す概略断面図である。
の概略説明図である。
の他の概略説明図である。
である。
である。
明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 箱型鋼矢板複数個を継手嵌合連結固着し
てなる鉄筋材であって、かつ下端根入部が無継手に形成
されているコンクリート用鉄筋材。 - 【請求項2】 有孔ウエブ箱型鋼矢板複数個を継手嵌合
連結固着してなる鉄筋材であって、かつ下端根入部が無
継手に形成されているコンクリート用鉄筋材。 - 【請求項3】 単位箱型鋼矢板複数個を継手嵌合連結固
着してなる単位鉄筋材を、さらに複数個縦連結してなる
複合連結鉄筋材であって、かつ下端根入部が無継手に形
成されているコンクリート用鉄筋材。 - 【請求項4】 単位有孔ウエブ箱型鋼矢板複数個を継手
嵌合連結固着してなる単位鉄筋材を、さらに複数個縦連
結してなる複合連結鉄筋材であって、かつ下端根入部が
無継手に形成されているコンクリート用鉄筋材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1602191A JP2852566B2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | コンクリート用鉄筋材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1602191A JP2852566B2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | コンクリート用鉄筋材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04237714A JPH04237714A (ja) | 1992-08-26 |
| JP2852566B2 true JP2852566B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP1602191A Expired - Fee Related JP2852566B2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | コンクリート用鉄筋材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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-
1991
- 1991-01-14 JP JP1602191A patent/JP2852566B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| JPH04237714A (ja) | 1992-08-26 |
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