JP2853986B2 - ゴム用配合剤及びそれを用いたゴム組成物 - Google Patents
ゴム用配合剤及びそれを用いたゴム組成物Info
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Description
れを用いたゴム組成物に関し、更に詳しくはポリシロキ
サンとシランカップリング剤又は粉体の配合順序を特定
することによって、加硫可能なシリカ配合ゴム組成物の
加硫物性、特にモジュラス、耐摩耗性及びtanδのバ
ランスなどの物性を改良するゴム配合剤及びゴム組成物
に関する。なお、ここで「シリカ」とは湿式法シリカ、
乾式法シリカのことであり、ゴム用として用いられる窒
素比表面積が50〜400m2 /gのものをいい、ま
た、「加硫」とは、通常の硫黄による加硫のほかに、過
酸化物などによる架橋も含むものとする。
は知られており、例えば低発熱性で耐摩耗性などに優れ
たタイヤトレッド用ゴム組成物として使用されている。
しかしながら、シリカを配合したタイヤトレッドは低転
動抵抗で湿潤路のグリップ性が良いが、タイヤ製造工程
において未加硫配合物の粘度上昇、加硫遅延、混合まと
まりの低下などの現象が起り、生産性が悪化するという
問題があった。かかる問題を解決すべく、従来から種々
の提案がある。
先きにポリシロキサンを配合したゴム組成物を提案した
(平成7年8月31日出願、特願平7−22307
9)。本発明者らはかかる配合のゴム組成物の加硫物性
を更に改良することを課題として研究を進めた。
組成物の加硫物性、特にモジュラス、耐摩耗性及びta
nδバランスなどの特性を改良するゴム用配合物並びに
それを使用したシリカ配合加硫性ゴム組成物を提供する
ことを目的とする。
下記アルコキシシリル基(I)を有する数平均分子量が
200〜300,000のポリシロキサン及び(B)シ
ランカップリング剤を(A)/(B)=95/5〜5/
95の割合で含んでなるゴム用配合剤が提供される。 ≡Si−OR1 (I) (式中、R1 は炭素数1〜18の置換または非置換の1
価の炭化水素基もしくはエーテル結合含有有機基であ
る。)
ン(A)を(C)少なくとも一種の粉体に(A)/
(C)=70/30〜5/95の割合で含浸させて成る
ゴム用配合剤が提供される。
量部に対し、シリカ5〜100重量部と請求項1に記載
のゴム用配合剤をその中に含まれるポリシロキサンの配
合量が全組成物当り0.2〜30重量%になるような量
で配合してなるゴム組成物又は原料ゴム100重量部に
対し、シリカ5〜100重量部とシランカップリング剤
と請求項2に記載のゴム用配合剤をその中に含まれるポ
リシロキサンの配合量が全組成物当り0.2〜30重量
%になるような量で配合してなるゴム組成物が提供され
る。
について詳しく説明する。前述の如く、シリカを配合し
たタイヤトレッドの加硫物性は良好であるが、未加硫時
の加工性に劣るという欠点があった。本発明者らの知見
によれば、これはシリカ表面に存在するシラノール基
(≡Si−OH)に起因し、シラノール基の凝集力によ
りゴム組成物中で構造体が生成して粘度が上昇したり、
シラノール基の極性により加硫促進剤などが吸着されて
加硫が遅延したり、非極性ゴムとの相溶性が十分でない
ために混合のまとまりが低下したりする現象のために未
加硫組成物の加工性が低下する。更に、シリカ配合ゴム
組成物には、ゴムへの補強のために、シランカップリン
グ剤が併用されることが多いが、シリカ粒子の内腔にも
シラノール基が存在し、これがシランカップリング剤と
反応してシランカップリング剤を損失させ、補強効果が
低下するため多量のシランカップリング剤を配合しなけ
ればならないという問題があった。従来技術におけるよ
うに、これにジエチレングリコールなどの極性物質を添
加すると、加硫促進剤などの極性配合剤が吸着される現
象はある程度防止できるが、完全には防止できず、シラ
ンカップリング剤などのシリカ粒子と化学結合する物質
が内腔に結合するのを防止することもできなかった。
を有するポリシロキサン(A)をゴム組成物中に配合す
ると、アルコキシシリル基(I)がシラノール基と反応
して、シリカ粒子の表面を覆うので、従来技術の問題点
を悉く解決して、シラノール基の凝集力や極性によって
生ずる粘度上昇や加硫促進剤などの極性添加剤やシラン
カップリング剤などの無駄な消費を効果的に抑えること
ができる。しかしながら、シリカの補強性をあげるシラ
ンカップリング剤とシリカの加工性を改良するポリシロ
キサンは共にシリカ表面のシラノール基と反応する競合
反応であるため、配合方法(又は順序)によってゴム物
性に相異がでることを見出した。即ち、シリカとポリシ
ロキサンが先に反応すると補強性が低下するので好まし
くない。そのため、本発明ではカップリング剤とポリシ
ロキサンを予じめ混合してゴムに混合することにより、
先きにポリシロキサンのみが反応するのを防止するか、
又はカーボンブラックなどの非反応性充填材(不活性粉
体)やシリカ等の粉体にポリシロキサンを予じめ含浸さ
せておくことにより、シリカへの反応を遅らせることが
でき、これらによってゴム加硫物性の低下が防止でき
る。
アルコキシシリル基(I)を含有するポリシロキサン
(A)は、前述の如く、シラノール基と反応するアルコ
キシシリル基(I)を有し、シリカ粒子の表面を覆って
潤滑効果を示す大きさ、即ち数平均分子量が200〜3
00,000、好ましくは500〜50,000のポリ
マー(又はオリゴマー)である必要がある。従って、本
発明において使用するポリシロキサン(A)においては
≡Si−O−R1 基の存在が必須であり、この基は主
鎖、側鎖、末端のいずれにあってもよい。さらに水素基
や他の有機基があってもよい。かかるポリシロキサンは
公知物質であり、例えば一般的には以下のようにして製
造することができる。
ロキサン(A)はSi−H基含有ポリシロキサンとアル
コールとを触媒の存在下に反応させることによって合成
される。
ては以下のものを例示できる。
タノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、
ヘプタノール、オクタノール、オクタデカノール、フェ
ノール、ベンジルアルコール、の他に、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテルなど酸素原子を有するアルコールを例示す
ることができる。また前記カルボン酸としては酢酸、プ
ロピオン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン
酸などを例示することができる。
−エーテル錯体、白金−オレフィン錯体、PdCl
2 (PPh3 )2 ,RhCl2 (PPh3 )2 オクチル
酸錫、オクチル酸亜鉛、又は酸、塩基触媒が使用でき
る。相当する≡Si−H基含有ポリシロキサンとアルコ
ールまたはカルボン酸とを触媒存在下反応させることよ
り合成される。有機基を導入する方法としては、≡Si
−Hと二重結合を有する有機化合物を上記触媒を用いて
反応させることにより容易に導入される。二重結合を有
する化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、
リモネン、ビニルシクロヘキセン等がある。
含有ポリシロキサンと、以下に示すような二重結合含有
アルコキシシランとを、前記した触媒の存在下に反応さ
せることにより合成することができる。
するポリシロキサン(A)は、シラノール末端ポリシロ
キサンとアルコキシシランとを2価のスズ化合物などの
触媒の存在下に反応させることにより合成することがで
きる。このようなシラノール末端ポリシロキサンとして
は以下のものを例示することができる。
コキシシランをあげることができ、更に表Iに示すシラ
ンカップリング剤をあげることができる。
(A)は、更に反応性の官能基を側鎖又は末端に有する
ポリシロキサンと前記表Iのシランカップリング剤との
反応により合成することができる。反応性の官能基を有
するポリシロキサンとしては、エポキシ基、アミノ基、
メルカプト基、カルボキシル基等を有するものが例示す
ることができる。
ン(A)は、前述の通り、その末端基及び側鎖は特に限
定はなく、製造時に使用した原料の種類によって定まる
ものである。
(A)はゴム組成物当り0.2〜30重量%、特に好ま
しくは1.0〜10重量%になるように配合する。ポリ
シロキサン(A)の配合量が少な過ぎると所望の効果が
得られず、逆に多過ぎるとシリカと結合しない該物質が
加硫物からしみ出す場合があるので好ましくない。
して配合されるゴムは従来から各種ゴム組成物に一般的
に配合されている任意のゴム、例えば天然ゴム(N
R)、ポリイソプレンゴム(IR)、各種スチレン−ブ
タジエン共重合体ゴム(SBR)、各種ポリブタジエン
ゴム(BR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)などのジエン系
ゴムやエチレン−プロピレン共重合体ゴム(EPR,E
PDM)などを単独又は任意のブレンドとして使用する
ことができる。
ランカップリング剤(B)は従来からシリカ充填材と併
用される任意のシランカップリング剤とすることがで
き、典型例としては前記表Iに示したものをあげること
ができる。このうち、ビス−〔3−(トリエトキシシリ
ル)−プロピル〕テトラスルフィドが加工性の面から最
も好ましい。
ップリング剤(B)を配合すると、従来に比し、シラン
カップリング剤(B)の使用量を少なくすることがで
き、耐摩耗性を更に改良することができる。本発明にお
けるシランカップリング剤(B)の好ましい使用量は組
成物中のポリシロキサン(A)とシランカップリング剤
(B)の比(重量比)が95/5〜5/95、更に好ま
しくは60/40〜80/20である。シランカップリ
ング剤(B)の配合量が少な過ぎると所望の効果が得ら
れず、逆に多過ぎると混合や押出工程での焼け(スコー
チ)が生じやすくなるので好ましくない。
は、従来からゴム組成物に一般的に配合される少なくと
も一種の粉体(C)が前記ポリシロキサン(A)と配合
される。粉体(C)としてはカーボンブラック、タル
ク、炭酸カルシウム、ステアリン酸等の不活性粉体やシ
リカ等をあげることができる。ここで不活性粉体とは本
発明のポリシロキサン(A)との反応性の小さいものを
いう。この不活性粉体(C)の配合量は(A)/(C)
の重量比で70/30〜5/95、更に好ましくは60
/40〜30/70の割合で不活性粉体の量が少な過ぎ
るとシリカとポリシロキサンが速く反応しすぎること
で、補強性が低下するので好ましくなく、逆に多過ぎる
とポリシロキサンのシリカへの表面処理効果がうすれる
ので好ましくない。粉体(C)へのポリシロキサン
(A)の含浸方法には特に限定はないが、用途に応じ通
常用いられているミキサー、ニーダ、ミル等のいずれも
使いうる。
原料ゴム100重量部に対し、ゴム配合用シリカ5〜1
00重量部、好ましくは5〜80重量部と前記ゴム用配
合剤(即ちポリシロキサン(A)とシランカップリング
剤(B)又は粉体(C)との予備混合物)を全組成物中
のポリシロキサン(A)の配合量が0.2〜30重量
%、好ましくは1〜10重量%となるように配合する。
また、これらゴム配合剤を2種以上混合して用いてもよ
い。
須成分に加えて、カーボンブラック、加硫又は架橋剤、
加硫又は架橋促進剤、各種オイル、老化防止剤、充填
剤、可塑性剤などのタイヤ用、その他一般ゴム用に一般
的に配合されている各種添加剤を配合することができ、
かかる配合物は一般的な方法で混練、加硫して組成物と
し、加硫又は架橋するのに使用することができる。これ
らの添加剤の配合量も本発明の目的に反しない限り、従
来の一般的な配合量とすることができる。
発明を更に詳しく説明するが、本発明の技術的範囲をこ
れらの実施例に限定するものでないことは言うまでもな
い。
配合に用いた他の配合成分は以下の市販品を用いた。 天然ゴム:RSS#1 SBR:ニポールNS116(日本ゼオン製) NP9528(33.3%油展品日本ゼオン製) NP1730(33.3%油展品日本ゼオン製) BR:NP1220(日本ゼオン製) シリカ:ニプシルAQ(日本シリカ) シランカップリング剤:Si69(デクサ)(化学名:
ビス−〔3−(トリエトキシシリル)−プロピル〕テト
ラスルフィド) ポリシロキサン:ポリメチルエトキシシロキサン カーボンブラック1:シーストKH(東海カーボン) カーボンブラック2:シースト9M(東海カーボン)
造 エタノール75g及び1%塩化白金酸イソプロピル溶液
100μlにポリメチルハイドロジエンシロキサン10
0g(KF99、信越化学工業)を70℃で1時間滴
下、滴下終了後80℃で8時間反応させて下記構造式の
ポリメチルエトキシシロキサンを製造した。反応率90
%。
チルブチル)−p−フェニレンジアミン 加硫促進剤CZ:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチア
ジルスルフェンアミド 加硫促進剤DPG:ジフェニルグアニジン 酸化亜鉛:亜鉛華3号 ステアリン酸:工業用ステアリン酸
で配合する成分を1.8リットルの密閉型ミキサーで3
〜5分間混練し、165±5℃に達したときに放出した
マスターバッチに、第2工程の成分を配合し、これに加
硫促進剤と硫黄を8インチのオープンロール混練し、ゴ
ム組成物を得た。得られたゴム組成物を15×15×
0.2cmの金型中で160℃で20分間プレス加硫して
目的とする試験片(ゴムシート)を調製し、加硫物性を
評価した。
試験方法は以下の通りである。加硫物性 1)300%変形応力、破断強度、破断伸度:JIS
K 6251(ダンベル状3号形)に準拠して測定 2)tanδ(0℃及び60度):東洋精機製作所製粘
弾性装置レオログラフソリッドにて20Hz、初期伸長1
0%動歪み2%で測定(試料幅5mm、温度0/60℃) 3)耐摩耗性:ランボーン型試験機で測定し、摩耗減量
を指数表示 耐摩耗性(指数)=〔(標準例9の減量)/(サンプル
の減量)〕×100
5(実施例) これらの例はNR/SBRでの系における、ポリシロキ
サン/シランカップリング剤混合物及びポリシロキサン
/カーボン混合物の評価結果を示すものである。配合及
び評価結果は表IIに示す通りである。
10(実施例) これらの例はNR,BRでの系における、ポリシロキサ
ン/シランカップリング剤混合物及びポリシロキサン/
カーボン混合物の評価結果を示すものである。配合及び
結果は表IIに示す通りである。
例13,15及び例17(実施例) これらの例はSBRの系におけるポリシロキサン/シラ
ンカップリング剤混合物、ポリシロキサン/カーボン混
合物及びポリシロキサン/シリカ混合物の評価結果を示
すものである。
1〜2及び4、例6〜7及び9、例11〜12及び14
に比べ、例3、5、例8、9、例13、15に示すよう
に、アルコキシシリル基(I)を含有するポリシロキサ
ンとシランカップリング剤又は、不活性充填剤とを混合
して配合することで、1step混合でシリカ表面のシ
ラノール基と反応しすぎることなく混合可能であり且つ
各物性(引張り、耐摩耗性、tanδ)は向上する。但
し、本発明でtanδバランスが優れているというのは
0℃と60℃のtanδの勾配が大きいことで示され
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 (A)下記アルコキシシリル基(I)を
有する数平均分子量が200〜300,000のポリシ
ロキサン及び(B)シランカップリング剤を(A)/
(B)=95/5〜5/95の割合で含んでなるゴム用
配合剤。≡Si−OR 1 (I) (R1 は炭素数1〜18の置換または非置換の1価の炭
化水素基もしくはエーテル結合含有有機基である。) - 【請求項2】 請求項1に記載のポリシロキサン(A)
を(C)少なくとも一種の不活性粉体に(A)/(C)
=70/30〜5/95の割合で含浸させて成るゴム用
配合剤。 - 【請求項3】 粉体がシリカ、カーボンブラック、タル
ク、炭酸カルシウム及び、ステアリン酸から選ばれる少
なくとも1種の不活性粉体である請求項2に記載のゴム
用配合剤。 - 【請求項4】 粉体がシリカである請求項2に記載のゴ
ム用配合剤。 - 【請求項5】 原料ゴム100重量部に対し、シリカ5
〜100重量部と請求項1に記載のゴム用配合剤をその
中に含まれるポリシロキサンの配合量が全組成物当り
0.2〜30重量%になるような量で配合してなるゴム
組成物。 - 【請求項6】 原料ゴム100重量部に対し、シリカ5
〜100重量部とシランカップリング剤と請求項2に記
載のゴム用配合剤をその中に含まれるポリシロキサンの
配合量が全組成物当り0.2〜30重量%になるような
量で配合してなるゴム組成物。 - 【請求項7】 請求項5又は6に記載のゴム組成物をト
レッドに用いたタイヤ。
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1996
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