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JP2858191B2 - 核融合炉のブランケット - Google Patents
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JP2858191B2 - 核融合炉のブランケット - Google Patents

核融合炉のブランケット

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JP2858191B2
JP2858191B2 JP4241810A JP24181092A JP2858191B2 JP 2858191 B2 JP2858191 B2 JP 2858191B2 JP 4241810 A JP4241810 A JP 4241810A JP 24181092 A JP24181092 A JP 24181092A JP 2858191 B2 JP2858191 B2 JP 2858191B2
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    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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  • Plasma Technology (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核融合炉のブランケッ
トに係り、特に、熱変形による伝熱特性への影響を軽減
でき、しかも製造の容易な核融合炉のブランケットの構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】核融合炉のブランケットには、種々の方
式のものが考案されているが、その1つにピン型ブラン
ケットがある。
【0003】図9は、従来のピン型ブランケットの一例
の構造を示す図である。多数のブランケットピンモデュ
ール2が、ブランケット容器1の内部には、設置されて
おり、各ブランケットピンモデュール2は、図10に示
すように4重管で構成されている。中央部のトリチウム
増殖材被覆管5内には、トリチウム増殖材4が、充填さ
れている。その外側にはヘリウムギャップ9があり、ヘ
リウムギャップ9の内部にはスペーサ10があり、内側
冷却管11で冷却材3の層を仕切っている。その外側に
は、外側冷却管12が中性子増倍材6を仕切っており、
最も外側にピンモデュール被覆管7がある。
【0004】核融合反応では、 D + T = n + α ……………………(1) のように反応して、トリチウムが1個消費され、1個の
中性子が放出される。燃料の1つであるトリチウムは、
天然には無い核種なので、核融合反応を維持するには、
この中性子を用いて、核融合炉自身でトリチウムを生産
しなければならない。そのため、ブランケット内には、
中性子と反応してトリチウムを生成するリチウムまたは
その化合物が充填されている。
【0005】一般に、核融合反応で消費されたトリチウ
ムの消費率と、ブランケットでのトリチウムの生産率と
の比を、トリチウム増殖比という。核融合炉では、(1)
のように1個のトリチウムが消費されて1個の中性子が
放出されるので、トリチウム増殖比を1以上にすれば、
消費したトリチウム以上のトリチウムを生産できる。ま
た、新たに核融合炉を建設するためには、運転初期に装
荷するためのトリチウムが必要である。そのためのトリ
チウムも生産することを考えて、トリチウム増殖比は、
1を10%程度越えていることが要求される。なお、ト
リチウムは、放射性核種で半減期12年を持つため、生
産したトリチウムは年々減少していく。この点も考慮し
て、トリチウム増殖比は、1を10%程度越えているこ
とが要求される。
【0006】核融合炉のブランケットにおいては、核融
合反応で発生した中性子は、次のようにリチウムと反応
してトリチウムを生成する。
【0007】6 Li + n = T + α…………………(2)7 Li + n = n´+ T + α ………(3) (2)の反応は、6Liが熱中性子に対して940バーンと
いう大きなトリチウム生成反応断面積をもつ。この断面
積は、中性子の速度をvとすると、1/vで変化し、2
50keVの中性子エネルギーで3.5バーンの共鳴を
もつ反応である。このため中性子のエネルギーが低い方
が反応し易くなる。
【0008】一方(3)の反応は、トリチウムを生成して
かつ中性子を生成する反応であり、この中性子は再び 6
Liと(2)の反応をして、トリチウムを生成する。これ
らの2つの反応によって、(1)のDT反応で消費された
量以上のトリチウムを生産できる可能性がある。しか
し、7Liのトリチウム生成反応断面積は0.5バーンで
しきい値は2.5MeVを持つ反応であり、トリチウム
増殖比が1を大幅に越えるには至らない。そのため、ほ
とんどのブランケットでは、ベリリウムまたは鉛または
それらの化合物である中性子増倍材を用いて、核融合反
応で発生した中性子を次のように、 Be + n = 2n + 2α ……………(4) 中性子増倍材と反応させて中性子を増やした後、6Li
と反応させてトリチウム増殖比を向上させる方法を採用
している。
【0009】このような理由から、従来のブランケット
では、ピンモデュールには中性子増倍材6の層が設置さ
れている。その内側の冷却材3には、水が使用されてお
り、運転中の水の温度は、核融合炉の目的によって〜1
00℃(発電しないでトリチウム生産のみを目的とした
ブランケット)、〜300℃(発電しかつトリチウムを
生産するブランケット)の温度範囲に設計される。
【0010】ところが、生成されたトリチウムがトリチ
ウム増殖材4の中から放出されるためには、材料の種類
にもよるが450℃以上の温度が必要である。一方で
は、トリチウム増殖材自身の健全性から850℃以下で
運転しなければならない。すなわち、核融合炉の運転中
は、トリチウム増殖材5は、450℃〜850℃の範囲
で使用しなければならない。したがって、冷却材3の温
度とトリチウム増殖材4の温度との間には、〜350℃
または〜150℃の温度差が存在する。
【0011】この温度差をつけるため、従来のブランケ
ットでは、冷却材3とトリチウム増殖材4のとの間に、
幅1mmのヘリウムギャップ9を設置している。また、
従来のブランケットでは、トリチウム増殖材4には、リ
チウムアルミネイトLiAlO2が用いられ、中性子増
倍材6には、ベリリウムが用いられている。リチウムア
ルミネイトとベリリウムは、高温での共存性が悪いの
で、両者を分離して使用する必要がある。従来のブラン
ケットでは、図10のように、中央にトリチウム増殖
材,最外層に中性子増倍材を装着し、冷却層を挟んで設
置している。このような考えから、従来のブランケット
は、4重管構造となっている。
【0012】図9に示した従来のブランケットの赤道断
面が、核融合炉のポロイダル断面に従って、上下に8m
に亘って連続している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のブランケッ
トにおいては、冷却材3の温度とトリチウム増殖材4の
温度との間の〜350℃または〜150℃の温度差を幅
1mmのヘリウムギャップにより得ているので、ヘリウム
ギャップ幅が熱変形により変化すると、トリチウム増殖
材の温度特性が大きく変化する。特に、ギャップ幅が1
mmと小さいため、ギャップ幅の変化に対してトリチウム
増殖材の温度特性の変化は、過敏である。ギャップ間の
温度差は、近似的にはギャップ幅に逆比例するので、ギ
ャップ幅が0.5mm変化すると考えれば、冷却材3とト
リチウム増殖材4との温度差は、〜350℃±175℃
または〜150℃±75℃となる。
【0014】ギャップ幅が1mmから0.5mmに小さ
くなった場合、すなわち、−175℃または−75℃の
場合を考えると、それぞれトリチウム増殖材4の最低温
度が、275℃または375℃となり、トリチウムの回
収が困難となる。このような場合でもトリチウムの回収
が可能であるようにピンモデュールを設計するには、ト
リチウム増殖材4の運転中の最低温度を高めに設定しな
ければならない。すなわち、それぞれ、 450℃ +175℃=625℃ (トリチウム増殖のみのブランケット) 450℃ + 75℃=525℃ (発電およびトリチウム増殖用ブランケット) となるように設定しなければならない。
【0015】一方、ギャップ幅が1mmから1.5mmに
大きくなった場合を考えると、すなわち、+175℃ま
たは+75℃の場合を考えると、トリチウム増殖材4の
運転中の最高温度は、それぞれ1025℃または925
℃となり、トリチウム増殖材の健全性を危うくする。こ
れを避けるには、トリチウム増殖材4の運転中の最高温
度を低めに設定しなければならない。すなわち、それぞ
れ、 850℃−175℃=675℃ (トリチウム増殖のみのブランケット) 850℃− 75℃=775℃ (発電およびトリチウム増殖用ブランケット) となるように、設計値を設定しなければならない。
【0016】以上のように、トリチウム増殖材4の運転
中の最低温度と最高温度とを比較すると、発電しかつト
リチウム生産するブランケットでは、トリチウム増殖材
4の運転中の温度範囲は、525℃〜775℃と250
℃の余裕がある。しかし、発電しないでトリチウム生産
のみ目的としたブランケットの場合には、トリチウム増
殖材4の運転中の温度範囲としては、625℃〜675
℃と50℃の余裕しか許されないことになる。上下8m
に亘って、0.5mm以下の熱変形に抑えることは、製
造上非常に困難である。
【0017】このように、従来のブランケットは、熱変
形の影響を受け易い欠点があった。また、ピンモデュー
ルは、直径が5cm足らずの円管の内部に、1mmのギ
ャップを含む3重管を挿入した構造となっているため、
多数本のピンモデュールを所定の精度で製造することが
困難であるという欠点があった。
【0018】本発明の目的は、熱変形による伝熱特性へ
の影響を軽減し、構造を単純化することによって製造性
の高い核融合炉のブランケットを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、磁場により閉じ込められたプラズマ中の
核融合反応で消費された核融合炉の燃料の一つであるト
リチウムを生産するためのトリチウム増殖材と、トリチ
ウム生成効率を高めるための中性子増倍材と、核融合反
応で発生する中性子の運動エネルギーを熱エネルギーに
変換しこの熱を取り出す冷却材とを収納する冷却構造を
内部に有するブランケット容器を備え、プラズマに近接
する領域に設置される核融合炉のブランケットにおい
て、トリチウム増殖材と中性子増倍材と冷却材のうちい
ずれかの2つの材料を充填した管をブランケット容器内
に装着し、管とブランケット容器との間の空間に残りの
材料を充填した核融合炉のブランケットを提案するもの
である。
【0020】本発明は、また、内側の管にトリチウム増
殖材を充填しその外側の管に中性子増倍材を充填した2
重管をブランケット容器内に装着し、2重管とブランケ
ット容器との間の空間に前記冷却材を充填した核融合炉
のブランケットを提案するものである。
【0021】本発明は、さらに、内側の管に冷却材を充
填しその外側の管に中性子増倍材を充填した2重管をブ
ランケット容器内に装着し、2重管とブランケット容器
との間の空間にトリチウム増殖材を充填した核融合炉の
ブランケットを提案するものである。
【0022】冷却材を管とブランケット容器との間の空
間に充填した核融合炉のブランケットにおいては、冷却
材中で2重管同士またはカランドリア管同士を支持する
スペーサが、冷却材の流れに分布を付ける断面形状を有
するようにできる。
【0023】本発明は、冷却材を満たした管とトリチウ
ム増殖材を充填した管とをそれぞれブランケット容器内
に装着し、各管とブランケット容器との間の空間に中性
子増倍材を充填した核融合炉のブランケットを提案する
ものである。
【0024】いずれの場合も、トリチウム増殖材は、具
体的には、リチウムまたはリチウム化合物のペブルまた
はペレットであり、中性子増倍材は、具体的には、ベリ
リウムおよび/または鉛のペブルまたはペレットであ
る。これらのペブルまたはペレットは、伝熱特性を制御
するために、空孔密度を制御したペブルまたはペレット
とすることが可能である。
【0025】
【作用】本発明の核融合炉のブランケットにおいては、
トリチウム増殖材と中性子増倍材と冷却材のうち、いず
れかの材料をブランケット容器内に充填し、その中に残
りの材料を充填した管を装着し、冷却材とトリチウム増
殖材との間に中性子増倍材が介在する構造を採用して、
冷却材の温度とトリチウム増殖材の温度との間の〜35
0℃または〜150℃の温度差を中性子増倍材であるベ
リリウムを介して得ている。この場合、中性子増倍材で
あるベリリウムの層は、少なくとも10mm以上の厚さ
を持っているので、熱変形により厚さが例えば1mm程
度変化しても、伝熱特性への影響は小さい。また、ピン
構造を高々2重管としてあるので、製造が容易である。
【0026】
【実施例】図1〜図3を参照して、本発明による核融合
炉のブランケットの一実施例を説明する。図1は、本実
施例の核融合炉のブランケットの赤道断面を示す図であ
る。中性子は、図の左側のプラズマから放出される。ブ
ランケット容器1内には、ピンモデュール2を装着して
あり、ピンモデュール2とブランケット容器1との間の
空間に冷却材である水3を充填している。
【0027】図2は、ピンモデュール2の構造を示す図
である。トリチウム増殖材被覆管5には、トリチウム増
殖材であるリチウムジルコネイト4が充填されている。
このトリチウム増殖材被覆管5を中心として、ピンモデ
ュール被覆管7には、中性子増倍材6であるベリリウム
が充填されている。
【0028】プラズマからの14MeVのエネルギーを
もつ中性子束は、4.4×1013n/cm2sで、ブラン
ケット容器1のプラズマ側である第一壁により、その一
部が減速または吸収される。その結果、第一壁をステン
レス鋼で製造し水冷却とした場合、第一壁での核発熱
は、約15W/cm3となる。第一壁で吸収を逃れ減速さ
れた中性子の一部は、冷却材3である水で減速され、持
っている運動エネルギーの一部を、第一壁近傍で、7〜
8W/cm3の核発熱として放出する。第一壁近傍の水
の領域を通過した中性子は、中性子増倍材6であるベリ
リウムと、上記(2)式のように反応し、中性子を増倍す
る。ベリリウムは、優れた中性子減速材でもあるので、
ベリリウム中で中性子が減速される過程において運動エ
ネルギーを放出するが、中性子増倍反応である(2)式の
反応は吸熱反応であるため、両者が相殺し、放出される
核発熱が小さくなる。その発熱量は、第一壁近傍で2〜
3W/cm3程度である。
【0029】ベリリウムを通過しまたは減速された中性
子およびベリリウムで増倍された中性子は、トリチウム
増殖材4と上記(2),(3)式のように反応し、トリチウム
を生成する。ベリリウムを通過した多くの中性子のエネ
ルギーは、(3)式の反応のしきい値2.5MeVより低い
ので、トリチウム生成反応の中で(3)式の反応の占める
割合は、数%と小さく、ほとんどは(2)式の反応とな
る。(2)式の反応は、発熱反応であり、一回の反応で4.
8MeVのエネルギーを放出する。本実施例の核融合炉
のブランケットでは、トリチウム増殖材4としてリチウ
ムジルコネイトLi2ZrO3を用いた場合、第一壁近傍
領域でのリチウムジルコネイトLi2ZrO3の核発熱
は、〜25W/cm3となる。
【0030】このような核発熱条件を考慮すると、核融
合炉の運転中、トリチウム増殖材5は、450℃〜85
0℃の範囲で使用しなければならない。前記核発熱条件
下においてこの温度範囲の要請を満たすためのピンモデ
ュール2の大きさは、次のようになる。図2に示すピン
モデュール2の直径は〜50mm、トリチウム増殖材
であるリチウムジルコネイトの直径は〜20mm、トリ
チウム増殖材被覆管5は肉厚1mmで、その外側の中性
子増倍材6であるベリリウムの厚さは〜15mm、最外
部はピンモデュール被覆管7は肉厚1mmである。
【0031】このような構成のピンモデュール群からな
る核融合炉のブランケットでは、冷却材3の温度を10
0℃とした場合でも、トリチウム増殖材4の運転中の最
低温度450℃との間の温度差350℃であり、この温
度差を中性子増倍材6の層で達成できる。中性子増倍材
6の層の厚さ15mmが熱変形により1mm変化したとす
ると、温度差の変化ΔTは、 ΔT=350/15=23℃ のように、高々23℃である。したがって、トリチウム
増殖材4の運転中の最低温度が450℃以下にならない
ように、熱変形2mm程度見込んでも、設計温度を〜5
00℃程度に設定し、ピンモデュール2の構造を決めれ
ばよい。ピンモデュール2は、肉厚1mm直径5cmの
管に、肉厚1mm直径2cmの管を挿入した構造となっ
ているので、内部に部分的にサポートすれば、長さ8m
のピンモデュール2を製造することは容易である。
【0032】各ピンモデュール2は、相互にピンモデュ
ールスペーサ8により、図3のように支持する。ピンモ
デュールスペーサ8は、8mにわたるピンモデュール2
のいくつかの箇所に設置し、ピンモデュール2の相互の
間隔を保持させる。ピンモデュールスペーサ8は、冷却
材の流れに分布を付けるために、その断面形状を設置個
所に応じて、変更してもよい。
【0033】なお、本実施例においては、個々のピンモ
デュール2をブランケット容器1内に装着してあるが、
ピンモデュール2を何本かまとめて、いわゆるカランド
リア管に内蔵させ、このカランドリア管をブランケット
容器1に収納してもよい。
【0034】図4および図5を参照して、本発明による
核融合炉のブランケットの他の実施例を説明する。図4
は、本実施例の核融合炉のブランケットの赤道断面を示
す図である。中性子は、図の左側のプラズマから放出さ
れる。ブランケット1容器内部には、トリチウム増殖材
4が充填されており、その中に冷却材と中性子増倍材と
を含むピンモデュール15が多数本装着されている。
【0035】冷却材と中性子増倍材を含むピンモデュー
ル15は、図5に示すような構造である。すなわち、
側冷却管11内を冷却材3である水が占め、内側冷却管
11とピンモデュール被覆管7との間の空間には、中性
子増倍材6であるベリリウムが充填されている。
【0036】本実施例の核融合炉のブランケットにおい
ても、トリチウム増殖材4と冷却材3との間隔は1cm
程度であるから、トリチウム生産のみ目的とし発電をし
ないブランケットを考えた場合でも、運転中の両者の温
度差350℃に対する熱変形による影響は、±30℃程
度であり、この分を見込んだ設計をすることは可能であ
る。また、構造的には2重管で構成してあり、従来の4
重管と比較して、製造が容易である。
【0037】図6〜図8を参照して、本発明による核融
合炉のブランケットの別の実施例を説明する。図6は、
本実施例の核融合炉のブランケットの赤道断面を示す図
である。中性子は、図の左側のプラズマから放出され
る。ブランケット容器1には、冷却用ピンモデュール1
3とトリチウム増殖用ピンモデュール14とが装着され
ており、残りのスペースに中性子増倍材であるベリリウ
ム6が充填されている。
【0038】図7は、冷却用ピンモデュールの断面を示
す図である。冷却冷却材である水3は、冷却管を兼ねた
ピンモデュール被覆管7の内部を流れる。
【0039】図8は、トリチウム増殖用ピンモデュール
の断面を示す図である。トリチウム増殖材4は、ピンモ
デュール被覆管7内に充填されている。
【0040】本実施例の核融合炉のブランケットにおい
ても、トリチウム増殖材4と冷却材3との間隔は1cm
程度であり、トリチウム生産のみ目的とし発電しないブ
ランケットを考えた場合でも、運転中の両者の温度差3
50℃に対する熱変形による影響は±30℃程度なの
で、この分を見込んだ設計をすることは可能である。構
造的には、単純な1重管であり、製造は容易である。
【0041】なお、いずれの実施例においても、ベリリ
ウムやリチウムおよびそれらの化合物は、ペブルまたは
ペレットの形に成形する。その際に熱伝導率を制御する
ために、空孔率を調整してもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、冷却材とトリチウム増
殖材と中性子増倍材のうち、いずれかの材料をブランケ
ット容器内に充填し、その中に残り2つの材料を充填し
た管を装着し、冷却材とトリチウム増殖材の間に中性子
増倍材を介在させる構造を採用し、少なくとも10mm
以上の厚さの中性子増倍材を介して冷却し、冷却材の温
度とトリチウム増殖材の温度との間の所定の温度差を得
ているので、中性子増倍材の厚さが、熱変形により1m
m程度厚さが変化しても、伝熱特性への影響は小さい。
また、本発明の核融合炉のブランケットにおいては、高
々2重管のピン型管群の集合体によりブランケットを構
成してあり、製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による核融合炉のブランケットの一実施
例の赤道断面図である。
【図2】図1の実施例のピンモデュールの断面図であ
る。
【図3】図1の実施例のピンモデュール管を支持するピ
ンモデュールスペーサの一例を示す図である。
【図4】本発明による核融合炉のブランケットの他の実
施例の赤道断面図である。
【図5】図4の実施例のピンモデュールの断面図であ
る。
【図6】本発明による核融合炉のブランケットの別の実
施例の赤道断面図である。
【図7】図6の実施例の冷却管ピンモデュールの断面図
である。
【図8】図6の実施例のトリチウム増殖用ピンモデュー
ルの断面図である。
【図9】従来の核融合炉のブランケットの赤道断面図で
ある。
【図10】図9の従来の核融合炉のブランケットに用い
られているピンモデュールの断面図である。
【符号の説明】
1 ブランケット容器 2 ブランケットピンモデュール 3 冷却材 4 トリチウム増殖材 5 トリチウム増殖材被覆管 6 中性子増倍材 7 ピンモデュール被覆管 8 ピンモデュールスペーサ 9 ヘリウムギャップ 10 スペーサ 11 内側冷却管 12 外側冷却管 13 冷却用ピンモデュール 14 トリチウム増殖用ピンモデュール 15 冷却兼中性子増倍用ピンモデュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天田 達雄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 小澤 義弘 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 宇田 達彦 茨城県日立市森山町1168番地 株式会社 日立製作所 エネルギー研究所内 (72)発明者 大塚 道夫 茨城県日立市森山町1168番地 株式会社 日立製作所 エネルギー研究所内 (72)発明者 仁田脇 武志 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 吉田 浩 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の 1 日本原子力研究所 那珂研究所内 (72)発明者 榎枝 幹夫 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の 1 日本原子力研究所 那珂研究所内 (72)発明者 高津 英幸 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の 1 日本原子力研究所 那珂研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−104293(JP,A) 特開 昭61−202187(JP,A) 特開 昭61−231481(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21B 1/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁場により閉じ込められたプラズマ中の
    核融合反応で消費された核融合炉の燃料の一つであるト
    リチウムを生産するためのトリチウム増殖材と、トリチ
    ウム生成効率を高めるための中性子増倍材と、核融合反
    応で発生する中性子の運動エネルギーを熱エネルギーに
    変換し当該熱を取り出す冷却材とを収納する冷却構造を
    内部に有するブランケット容器を備え、前記プラズマに
    近接する領域に設置される核融合炉のブランケットにお
    いて、 前記トリチウム増殖材と中性子増倍材と冷却材のうちい
    ずれかの2つの材料を充填した管を前記ブランケット容
    器内に装着し、 前記管と前記ブランケット容器との間の空間に残りの材
    料を充填したことを特徴とする核融合炉のブランケッ
    ト。
  2. 【請求項2】 磁場により閉じ込められたプラズマ中の
    核融合反応で消費された核融合炉の燃料の一つであるト
    リチウムを生産するためのトリチウム増殖材と、トリチ
    ウム生成効率を高めるための中性子増倍材と、核融合反
    応で発生する中性子の運動エネルギーを熱エネルギーに
    変換し当該熱を取り出す冷却材とを収納する冷却構造を
    内部に有するブランケット容器を備え、前記プラズマに
    近接する領域に設置される核融合炉のブランケットにお
    いて、内側の管 に前記トリチウム増殖材を充填しその外側の管
    に前記中性子増倍材を充填した2重管を前記ブランケッ
    ト容器内に装着し、 前記2重管と前記ブランケット容器との間の空間に前記
    冷却材を充填したことを特徴とする核融合炉のブランケ
    ット。
  3. 【請求項3】 磁場により閉じ込められたプラズマ中の
    核融合反応で消費された核融合炉の燃料の一つであるト
    リチウムを生産するためのトリチウム増殖材と、トリチ
    ウム生成効率を高めるための中性子増倍材と、核融合反
    応で発生する中性子の運動エネルギーを熱エネルギーに
    変換し当該熱を取り出す冷却材とを収納する冷却構造を
    内部に有するブランケット容器を備え、前記プラズマに
    近接する領域に設置される核融合炉のブランケットにお
    いて、内側の管 に前記冷却材を充填しその外側の管に前記中性
    子増倍材を充填した2重管を前記ブランケット容器内に
    装着し、 前記2重管と前記ブランケット容器との間の空間に前記
    トリチウム増殖材を充填したことを特徴とする核融合炉
    のブランケット。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の核融合炉のブランケッ
    トにおいて、 前記冷却材中で前記2重管同士または前記カランドリア
    管同士を支持するスペーサが、前記冷却材の流れに分布
    を付ける断面形状を有することを特徴とする核融合炉の
    ブランケット。
  5. 【請求項5】 磁場により閉じ込められたプラズマ中の
    核融合反応で消費された核融合炉の燃料の一つであるト
    リチウムを生産するためのトリチウム増殖材と、トリチ
    ウム生成効率を高めるための中性子増倍材と、核融合反
    応で発生する中性子の運動エネルギーを熱エネルギーに
    変換し当該熱を取り出す冷却材とを収納する冷却構造を
    内部に有するブランケット容器を備え、前記プラズマに
    近接する領域に設置される核融合炉のブランケットにお
    いて、 前記冷却材を満たした管と前記トリチウム増殖材を充填
    した管とをそれぞれ前記ブランケット容器内に装着し、 前記各管と前記ブランケット容器との間の空間に中性子
    増倍材を充填したことを特徴とする核融合炉のブランケ
    ット。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか一項
    に記載の核融合炉のブランケットにおいて、 前記トリチウム増殖材が、リチウムまたはリチウム化合
    物のペブルまたはペレットであることを特徴とする核融
    合炉のブランケット。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の核融合炉のブランケッ
    トにおいて、 前記ペブルまたはペレットが、空孔密度を制御したペブ
    ルまたはペレットであることを特徴とする核融合炉のブ
    ランケット。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか一項
    に記載の核融合炉のブランケットにおいて、 前記中性子増倍材が、ベリリウムおよび/または鉛のペ
    ブルまたはペレットであることを特徴とする核融合炉の
    ブランケット。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の核融合炉のブランケッ
    トにおいて、 前記ペブルまたはペレットが、空孔密度を制御したペブ
    ルまたはペレットであることを特徴とする核融合炉のブ
    ランケット。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれか一
    項に記載のブランケットを備えた核融合炉。
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