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JP2860841B2 - 画像形成方法 - Google Patents
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JP2860841B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2860841B2
JP2860841B2 JP3201925A JP20192591A JP2860841B2 JP 2860841 B2 JP2860841 B2 JP 2860841B2 JP 3201925 A JP3201925 A JP 3201925A JP 20192591 A JP20192591 A JP 20192591A JP 2860841 B2 JP2860841 B2 JP 2860841B2
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裕幸 高際
国夫 秋本
達也 長瀬
百合子 鈴木
信一 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二成分系現像剤を用いる
トナー画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法等においては、通常、潜像担
持体に帯電、露光により静電潜像を形成し、この静電潜
像をトナーによって現像し、得られたトナー像を転写紙
などの支持体に転写し定着して可視画像を形成する。
【0003】最近においては、(イ)感光体の熱劣化防
止、(ロ)ウォームアップタイプの短縮、(ハ)長時間
連続コピーにおける熱ローラの温度保持、(ニ)用紙の
カール現象、ジャミング防止などの要請から、熱ローラ
の温度をより低くした状態で定着処理を可能にすること
が強く要求されている。従ってトナーにおいても低温で
良好に定着し得るものであることが必要とされる。
【0004】しかもトナーにおいては、耐ブロッキング
性に優れていることが必要であり、更に熱ローラ定着方
式においては、耐オフセット性を有することが必要とさ
れる。
【0005】このような要請から低温定着用のトナーに
関し、従来から多くの研究がされており、例えば特開昭
50-87032号、同59-3446号には低温定着性を改良するた
めの技術として結晶性樹脂と無定形重合体とからなるバ
インダ樹脂を用いたトナーが開示されているが、未だブ
ロッキング現象又はオフセット現象、フィルミング現象
が発生し、満足のいく画像が得られない。また、特開昭
56-154740号、同57-8549号には結晶性樹脂と無定形重合
体とからなるバインダ樹脂をトナーに用い耐オフセット
性を改良するための技術が開示されているが、トナーの
流動性が悪く、不鮮明画像及び画像劣化を生じさせるも
のである。
【0006】また、二成分現像剤においてキャリアとト
ナーとの摩擦帯電性の改善手法としてトナーへの荷電制
御剤の含有、キャリアの表面の弗素系樹脂被覆等が知ら
れている(特開昭62-229158号)。
【0007】しかし従来のトナーと組合せて用いた場
合、低温定着性、耐オフセット性の両方を十分満足する
ものはなかった。
【0008】更に結晶性ポリエステルと無定形ビニル重
合体とのブロック共重合体またはグラフト共重合体を含
有し、且つ該キャリア芯材を弗素化アルキル(メタ)ア
クリレート系重合体を含む摩擦帯電制御層で被覆する提
案がある(特開平2-186360号)。
【0009】しかし、キャリアに表面エネルギーの低い
弗素化アルキル(メタ)アクリレート系重合体を被覆し
て、トナースペントの抑制を図っているが、低温で熔融
する物質を多量に含有するために現像器内で受けるスト
レスによりキャリアにトナーがスペントすることは避け
られない。また、バインダ樹脂中の結晶性ポリエステル
が現像剤担持体にフィルミングするため現像剤搬送量が
低下し、その結果画像濃度が低下し、画像濃度むら、先
後端濃度差(べた黒画像の先端と後端の濃度差)が大き
くなるといった問題が発生する。
【0010】一方、キャリアについても多くの検討が行
われている。
【0011】従来キャリアとして用いられる金属磁性キ
ャリアは、 (1)比重が大きく、トナーとの摩擦帯電時の混合撹拌
トルクが重い。
【0012】(2)従ってトナーへの機械的圧力が大き
く、キャリア表面へのトナーフィルミングが多く現像剤
の寿命が短い。
【0013】等の問題を抱えている。
【0014】以上の問題点に対し特開昭58-23032号に
は、鉄等の金属に比べ比重の小さい酸化ニッケル、酸化
亜鉛および酸化鉄等のフェライト系酸化物(比重;約5
g/cc)を用い更にフェライトキャリア粒子を作成する噴
霧乾燥法等の条件を選定することにより粒子内に空洞を
導入して、現像剤を混合する際の撹拌トルクを低減させ
現像剤の寿命を伸ばす技術が提案されている。
【0015】但し理論密度および実測密度より計算され
る空孔率が50%を越えると粒子の機械強度が弱くなるた
め、混合撹拌時に破壊され現像剤寿命は逆に低下する。
したがって寿命の点で好ましくは4〜40%の空孔率がよ
いとしている。
【0016】しかし、フェライトキャリアの空孔率が4
〜40%では現像器内での機械的ストレスは軽減される
が、キャリア機械的強度が弱く、キャリアが破壊される
ため、キャリア滓のフィルミング、かぶりなどが発生す
る。
【0017】
【発明の目的】本発明の目的は、トナースペントが少な
く、現像恒常性が長く、また機構的にトナーの現像剤搬
送体へのフィルミングが少なく、更にキャリアが破壊さ
れることのない低温定着可能な画像形成方法の提供にあ
る。
【0018】
【発明の構成】前記本発明の目的は;静電潜像現像剤に
おいて、結晶性ポリエステルと無定形ビニル重合体とが
化学的に結合した樹脂をバインダとするトナーと、見掛
け比重が2.5〜4.0g/ccの磁性体粒子を含んで樹脂で形成
したキャリアとを含有する現像剤を、表面粗さが20〜60
μmの10点平均粗さRzを有する現像剤搬送体に乗せて現
像領域に搬送し、潜像担持体上に形成された静電荷像を
現像することを特徴とする画像形成方法によって達成さ
れる。
【0019】以下に本発明を詳細に説明する。
【0020】本発明の静電像現像剤を構成するトナー
は、そのバインダ樹脂として、結晶性ポリエステルと無
定形ビニル重合体とのブロック共重合体またはグラフト
共重合体を含有するので、定着の際の熔融時において結
晶ポリエステル成分の良好な濡れ性による低温定着性及
び無定形ビニル重合体の高粘弾性による耐オフセット性
が得られる。そのため低温定着性及び耐オフセット性が
良好でしかも広い温度範囲において定着可能となる。上
記結晶性ポリエステルは特に限定されるものではない
が、トナーの低温定着性、流動性を良好にするために
は、ポリアルキレンポリエステルであることが好まし
い。
【0021】斯かるポリアルキレンポリエステルの具体
例としては、例えばポリエチレンセバケート、ポリエチ
レンアジペート、ポリエチレンスベレート、ポリエチレ
ンサクシネート、ポリエチレン-p-(カルボフェノキ
シ)ウンデカエート、ポリヘキサメチレンオクザレー
ト、ポリヘキサメチレンセバケート、ポリヘキサメチレ
ンデカンジオエート、ポリオクタメチレンドデカンジオ
エート、ポリノナメチレンアゼレート、ポリデカメチレ
ンアジペート、ポリデカメチレンアゼレート、ポリデカ
メチレンオクザレート、ポリデカメチレンセバケート、
ポリデカメチレンサクシネート、ポリデカメチレンドデ
カンジオエート、ポリデカメチレンオクタデカンジオエ
ート、ポリテトラメチレンセバケート、ポリトリメチレ
ンドデカンジオエート、ポリトリメチレンオクタデカン
ジオエート、ポリトリメチレンオクザレート、ポリヘキ
サメチレン-デカメチレン-セバケート、ポリオキシデカ
メチレン-2-メチル-1,3-プロパン-ドデカンジオエート
等を挙げることができる。
【0022】前記結晶性ポリエステルは、その融点Tm
が50〜120℃の範囲であることが好ましい。用いる結晶
性ポリエステルの融点Tmが50℃未満の場合には得られ
るトナーの耐ブロッキング性が不良となり、また120℃
を超える場合にはトナーの低温における熔融流動性が低
下して定着性が悪くなるおそれがある。なお、ここで結
晶性ポリエステルの融点Tmとは、無定形ビニル重合体
と結合されていない状態における結晶性ポリエステルの
融点を意味する。
【0023】上記結晶性ポリエステルは、その重量平均
分子量Mwが5×103〜5×104の範囲にあれば、トナー
の耐オフセット性およびトナーの製造における粉砕効率
が良好となる。
【0024】トナーに低い定着下限温度及び高い温度の
耐オフセット性を得るために上記結晶性ポリエステルの
使用割合は、無定形ビニル重合体とのブロック重合体ま
たはグラフト共重合体において3〜50wt%の範囲が好ま
しい。
【0025】本発明に使用される無定形ビニル重合体の
主体部分を構成するビニル重合体としては、スチレン系
単量体、アクリル酸エステル系単量体、メタクリル酸エ
ステル系単量体から選択される少なくとも1種を用いて
得られる。
【0026】上記スチレン系単量体としては、例えばス
チレン、0-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メチ
ルスチレン、α-メチルスチレン、p-エチルスチレン、
2,3-ジメチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン、p-メト
キシスチレン、p-フェニルスチレン、p-クロルスチレ
ン、3,4-ジクロルスチレン等を挙げることができる。
【0027】上記アクリル酸エステル系単量体として
は、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシル、アク
リル酸ラウリル、アクリル酸-2-エチルヘキシル、アク
リル酸ステアリル、アクリル酸-2-クロルエチル、アク
リル酸フェニル、α-クロルアクリル酸メチル等が挙げ
られる。
【0028】上記メタクリル酸エステル系単量体として
は、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸イソブチル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸
ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸-2-エ
チルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸
フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタク
リル酸ジエチルアミノエチル等が挙げられる。
【0029】また本発明に使用される無定形ビニル重合
体は、前記結晶性ポリエステルとのブロックまたはグラ
フト共重合体に関与するカルボキシル基、水酸基、アミ
ノ基またはエポキシ基を有する単量体を含むものであれ
ばよい。
【0030】カルボキシル基、水酸基、アミノ基または
エポキシ基を有する単量体としては、例えばアクリル
酸、β,β-ジメチルアクリル酸、α-エチルアクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン
酸、クロトン酸、ヒドロキシエチルメタクリレート、フ
タル酸モノアクリロイルオキシエチルエステル、琥珀酸
モノアクリロイルオキシエチルエステル、N-ヒドロキシ
エチルアクリルアミド、N-ヒドロキシエチルメタクリル
アミド、p-アミノスチレン、グリシジルメタクリレート
等を挙げることができる。このような官能基を有する単
量体は、無定形ビニル重合体を得るための単量体組成物
中に、0.1〜20モル%の範囲内で用いられる。
【0031】本発明に用いられる無定形ビニル重合体
は、カルボキシル基を有するビニル重合体のカルボキシ
ル基に多価金属化合物が反応してイオン架橋結合が形成
されているものが好ましい。
【0032】上記多価金属化合物の金属元素としては、
アルカリ土類金属又は亜鉛族元素が好ましく、特にMg,
Znが好ましい。
【0033】ビニル重合体をイオン架橋するには、例え
ば溶液重合体法により重合して得られたカルボキシル基
を有するビニル重合体を含有する溶液に、前記多価金属
化合物を混合し、昇温して反応系内の温度が150〜180℃
程度に達した状態で1時間以上この温度に維持して反応
を完結させるのがよい。
【0034】また、低温定着性、耐オフセット性のより
一層の向上を図る観点から、無定形ビニル重合体は、分
子量分布において少なくとも2つ以上の極大値を有する
ことが好ましい。即ち少なくとも低分子量成分と高分子
量成分の2群に分けられる分子量分布を有し、かつゲル
・パーミュエーション・クロマトグラフィ(GPC)によ
り測定された分子量分布曲線において、少なくとも1つ
の極大値が2×103〜2×104の範囲内にあり、少なくと
も1つの極大値が1×105〜1×106の範囲内にあるよう
な、少なくとも2つの極大値を有することが好ましい。
【0035】上記高分子量成分により無定形ビニル重合
体は一層強靭なものとなり、キャリアとの摩擦あるいは
現像器内での撹拌等の機械的な外力によるトナー粒子の
破壊が防止され、フィルミング現象の原因となる微粉滓
の発生が制御される。なお、上記無定形ビニル重合体中
の高分子量成分の割合は、15wt%以上であることが好ま
しい。
【0036】また、キャリアとの摩擦あるいは現像器内
での撹拌等の機械的外力によって生ずるトナー粒子の破
壊は、主としてトナー粒子中における低分子量の比較的
脆い成分に起因するため、このような低分子量成分をイ
オン架橋して強靭なものとしトナー粒子に耐破壊性を与
えることが好ましい。
【0037】また、無定形ビニル重合体において、重量
平均分子量Mwと数平均分子量Mw/Mnの値が3.5以
上、特に4〜40が好ましい。比Mw/Mnが過小のとき
には、十分な耐オフセット性および耐久性が得られな
い。
【0038】また、低温定着性、耐オフセット性、耐ブ
ロッキング性、耐久性の点から、無定形ビニル重合体の
ガラス転移点Tgは50〜100℃が好ましい。ここで、ガ
ラス転移点Tgとは、示差走査熱量測定法(DSC)に
基いて測定された値である。
【0039】さらにまた、無定形ビニル重合体の軟化点
は100〜150℃が好ましい。この軟化点は、高化式フロー
テスタ(島津製作所)を用いて測定される。
【0040】前記結晶性ポリエステルと上記無定形ビニ
ル重合体を化学的に結合してなる共重合体を得るために
は、例えば各重合体に存在する末端官能基間のカップリ
ング反応により頭−尾様式で互いに直接に結合させるこ
とができる。あるいは、各重合体の末端官能基と二官能
性カップリング剤によって結合することができ、二官能
性カップリング剤としては例えば、ジイソシアネート、
ジカルボン酸、グリコール、ホスゲン、ジクロルジメチ
ルシラン等を挙げることができる。
【0041】本発明においては、上記共重合体が、全ト
ナー中少なくとも5wt%以上含有されることが好まし
い。
【0042】本発明の現像剤に用いるキャリアは見掛比
重2.5〜4.0g/ccの磁性体粒子を樹脂で被覆したものであ
って、比重が2.5未満であると機械的強度が不足しキャ
リアの破壊、発生キャリア滓のフィルミング、かぶり発
生等を招き、また4.0を超えるとトナーの受けるストレ
スが大きくなり、トナーの破砕、トナースペイントを起
こし現像恒常性を衷失する。
【0043】ここで見掛比重とは空孔を含む比重のこと
である。
【0044】磁性体としては亜鉛、マンガン、銅、マグ
ネシウム、リチウム、バリウム等の酸化物と鉄酸化物と
の焼結体からなるフェライトであって、焼結体内に多く
の空孔を含む多孔性体である。
【0045】キャリアの被覆に用いる樹脂には、弗化ビ
ニリデン-四弗化エチレン共重合体、テトラフルオルエ
チレン、2,2,2-トリフルオルエチルメタクリレート、ペ
ンタフルオルプロピルメタクリレート等の弗素系樹脂、
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂等
が単用もしくは組合せて使用される。
【0046】フェライト体の表面コートは樹脂溶液の噴
霧塗布法、樹脂粉を機械的衝撃力で打付け付着する乾式
コート法等が使用される。
【0047】キャリアの平均粒径は10〜200μmが好まし
い。
【0048】尚、粒径はマイクロトラック(タイプ7981
-OX;リード・アンド・ノースラップ社製)を用い乾式
により求めた。
【0049】また、見掛け比重は定容積膨張法のマルチ
ボリウム密度計1305(マイクロメリティックス社製)で
測定した。
【0050】本発明に適用する現像剤搬送体には、非磁
性,導電性の金属、例えばアルミニウム,黄銅などの肉
厚0.5〜1.5mmの円筒が用いられ、その表面をサンドブラ
スト加工等によって、十点平均粗さRz;20〜60μmにな
るように粗面化される。Rz<20μmのときは現像剤の搬
送性が不充分で現像性が不足し、Rz>60μmのときは穂
立ち規制部材と現像搬送体の間及び現像領域で受ける現
像剤のストレスが大きく、キャリア顆が破壊され易い。
【0051】尚Rzの測定はJISBO601に準拠し、基準長
L;8mmとし、表面粗さ測定器サーフコーダSE-30H(小
林研究所製)を用いた。
【0052】尚本発明の現像剤搬送体を装着した現像器
の例を図1に、更に複写機の全様を図2に示した。
【0053】本発明に用いられる現像剤には、各種の性
能改造のために補助剤を添加することができる。例え
ば、着色剤、離型剤、クリーニング性向上剤、電荷制御
剤および流動化剤等が使用される。
【0054】また着色剤としては、例えばカーボンブラ
ック、クロムイェロー、デュポンオイルレッド、キノリ
ンイェロー、フタロシアニンブルー、マラカイトグリー
ンオクサレートなどを用いることができる。着色剤の使
用量は、バインダ樹脂100重量部に対して通常0.1〜20重
量部である。
【0055】離型剤としては、例えばポリオレフィン、
脂肪酸エステル系ワックス、高級アルコール、パラフィ
ンワックス、ポリアミド系ワックスなど軟化点(環球法
JISK2531)60〜150℃のワックスが用いられる。
【0056】クリーニング性向上剤としては、脂肪酸金
属塩、滑石、石墨、雲母、二硫化モリブデン、亜鉛華な
どを用いることができる。
【0057】電荷制御剤としては、従来から知られてい
るものを用いることができ、例えば、ニグロシン系染
料、含金属染料等が挙げられる。
【0058】流動化剤としては無機微粒子が用いられ
る。例えば、シリカ微粉末、アルミナ、酸化チタン、チ
タン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カル
シウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、珪砂、ク
レー、雲母、珪灰石、珪藻土、酸化クロム、酸化セリウ
ム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、
酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸
カルシウム、炭化珪素、窒化珪素などが挙げられるが、
シリカ微粉末が特に好ましい。
【0059】更に本発明に於てはこれら無機微粒子はア
ミン変性シリコーン化合物、例えばアミノ変性シランカ
ップリング剤、アミノ変性シリコーンオイル或はポリシ
ロキサンアンモニウム塩等で表面処理されることが好ま
しい。
【0060】このようにして得られる無機微粒子の粒径
は、その1次粒子の平均粒径が、3mμ〜2μmの範囲内
のものであることが好ましい。
【0061】前記無機微粒子の含有割合は、トナーの0.
1〜5wt%であることが好ましい。
【0062】このようにアミン変性シリコーン化合物で
表面が処理された無機微粒子は、正帯電性の優れた無機
微粒子となり、しかも耐湿性および耐久性が優れていて
環境条件に左右されない安定した正の摩擦帯電性を有す
る無機微粒子となる。
【0063】
【実施例】次に実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0064】まず共通事項から述べる。
【0065】(1)結晶性ポリエステルの製造 結晶性ポリエステル1 セバシン酸1500gと、ヘキサメチレングリコール964gと
を、温度計、ステンレススチール製撹拌器、ガラス製窒
素ガス導入管および流化式コンデンサーを備えた容量5
リットルの丸底フラスコに入れ、次いでこのフラスコを
マントルヒーター中に置き、ガラス製窒素ガス導入管よ
り窒素ガスを導入して反応器内を不活性雰囲気に保った
状態で昇温させた。
【0066】次いで、p-トルエンスルホン酸13.2gを加
えて温度150℃で反応させた。エステル化反応によって
留出した水の量が250mlに達した時に反応を停止させ、
反応系を室温に冷却して、分子末端に水酸基を有するポ
リヘキサメチレンセバケートよりなる結晶性ポリエステ
ル1を得た。この結晶性ポリエステル1の融点Tmは64
℃、重量平均分子量Mwは14,000であった。
【0067】(2)無定形ビニル重合体の製造 無定形ビニル重合体1 容量1リットルのセパラブルフラスコにトルエン100部
を入れ、その中に、高分子量成分用単量体として、スチ
レン75部と、ブチルアクリレート25部と、過酸化ベンゾ
イル0.2部とを加えて、フラスコ内の気相を窒素ガスに
よって置換した後、温度80℃に昇温して当該温度に15時
間保って第1段重合を行った。なお、この高分子量成分
用単量体の単独重合体におけるMwは461,000、Tgは6
1℃である。
【0068】次いで、フラスコ内を温度40℃に冷却し
て、その中に、低分子量成分用単量体として、スチレン
85部と、ブチルメタクリレート10部と、アクリル酸5部
と、過酸化ベンゾイル4部とを加えて、温度40℃におい
て2時間撹拌を続けた後、温度を80℃に再昇温してその
温度に8時間保って第2段重合を行った。なお、この低
分子量成分用単量体の単独重合体におけるMwは8,20
0、Tgは64℃である。
【0069】次に、フラスコ内に、多価金属化合物であ
る酸化亜鉛0.5gを添加し、還流温度に保持して撹拌しな
がら2時間にわたり反応を行った。
【0070】さらに、トルエンをアスピレータおよび真
空ポンプにより溜去して、ビニル重合体のカルボキシル
基に酸化亜鉛が反応してイオン架橋結合が形成された無
定形ビニル重合体1を得た。この無定形ビニル重合体1
は、GPCによる分子量分布においてピークが2つ存在し
(高分子量側363,000、低分子量側7,590)、Mwは165,
000、比Mw/Mnの値は25.9、Tgは62℃、軟化点Ts
pは130℃であった。
【0071】(3)バインダ樹脂の製造 バインダ樹脂1 結晶性ポリエステル1の20部と、無定形ビニル重合体1
の80部と、p-トルエンスルホン酸0.05部と、キシレン10
0部とを、容量3リットルのセパラブルフラスコ内に入
れ、温度150℃で1時間にわたり還流させ、次いでキシ
レンをアスピレーターおよび真空ポンプにより溜去し
て、結晶性ポリエステルと無定形ビニル重合体とが化学
的に結合されたバインダ樹脂1を得た。このバインダ樹
脂1のガラス転移点は60℃、軟化点は110℃であった。
【0072】バインダ樹脂2 結晶性ポリエステル1の15部と、無定形ビニル重合体1
の85部と、p-トルエンスルホン酸0.05部と、キシレン10
0部とを用いて、バインダ樹脂1と同様にして、結晶性
ポリエステルと無定形ビニル重合体とが化学的に結合さ
れ、ガラス転移点が61℃、軟化点が115℃のバインダ樹
脂2を得た。
【0073】(4)トナーの製造 トナー1 バインダ樹脂1の100部と、カーボンブラック「モーガ
ルL」(キャボット社製)10部と、パラフィンワックス
「サゾールワックスH1」(サゾールマーケッティング
社製)3部と、アルキレンビス脂肪酸アミド「ヘキスト
ワックスC」(ヘキスト社製)3部とを、V型混合機に
より予備混合した後、2軸混練機により溶融混練と、冷
却後、粗粉砕し、次いで微粉砕し、さらに風力分級機に
より分級して、粉末を得た。この粉末100重量部に対し
て表面ポリシロキサンアンモニウム塩で処理したシリカ
微粒子(以下「表面処理シリカ微粒子」という)を1.1
部、ステアリン酸亜鉛を0.1部添加し、ヘンシェルミキ
サにより混合して体積平均粒径8.5μmのトナー1を得
た。
【0074】トナー2 トナー1の製造において、バインダ樹脂1をバインダ樹
脂2に変更した他は同様にして体積平均粒径8.5μmのト
ナー2を得た。
【0075】(5)キャリアの製造 キャリア1 銅一亜鉛系フェライトよりなる球形で多孔性の磁性体
(見掛比重3.5g/cc)粒子の表面に2,2,2-トリフルオル
エチルメタクリレートを被覆して平均粒径80μmのキャ
リア1を得た。
【0076】キャリア2 キャリア1と同様にして見掛比重2.6g/cc、平均粒径80
μmのキャリア2を得た。
【0077】キャリア3 キャリア1と同様にして見掛比重3.9g/cc、平均粒径80
μmのキャリア3を得た。
【0078】キャリア4(比較例用) キャリア1と同様にして見掛比重4.1g/cc、平均粒径80
μmのキャリア4を得た。
【0079】キャリア5(比較例用) キャリア1と同様にして見掛比重2.4g/cc、平均粒径80
μmのキャリア5を得た。
【0080】(6)現像剤の調整 下表の組合せでキャリア96重量部、トナー4重量部を混
合して2成分現像剤を調製した。
【0081】
【表1】
【0082】 (7)現像器(図1に示す現像器を用いた。) 現像剤搬送体1 アルミニウムパイプをサンドブラスト加工により粗面化
しRz=40μmの現像剤搬送体1を得た。
【0083】同様にして下記のRZを有する現像剤搬送体
2〜5を得た。
【0084】 現像剤搬送体2;Rz=20μm 現像剤搬送体3;Rz=60μm 現像剤搬送体4;Rz=18μm 現像剤搬送体5;Rz=62μm 画像形成装置(図2に示す装置を用いた) ・潜像担持体(有機光導電体) 最高電位−680V 周速 240mm/sec 外径 100mm ・現像器 現像剤搬送体と潜像担持体との間隙450μm 現像剤搬送体と穂立規制板との間隙400μm 現像剤搬送体に印加する直流バイアス電圧−150V 現像剤搬送体の周速613mm/sec 現像剤搬送体の外径40mm 実施例1 現像剤1を、現像剤搬送体1を有する図2の画像形成装
置に投入して常温常湿環境下(20℃,60%RH)において
15万回にわたる実写テストを行った。15万回後のトナー
帯電量は25μc/gと初期とほとんど変わらず、トナース
ペントによるキャリア汚染も少ない。また現像剤搬送体
へのフィルミングがなく画像濃度も高く、さらにキャリ
アの破壊も見られず15万回まで良好な画像が得られた。
【0085】実施例2 現像剤2を、現像剤搬送体1を有する図2の画像形成装
置に投入して実施例1と同様な実写テストを行ったとこ
ろ、実施例1と同様良好な結果が得られた。
【0086】実施例3 現像剤3を、現像剤搬送体2を有する図2の画像形成装
置に投入して実施例1と同様な実写テストを行ったとこ
ろ、実施例1と同様良好な結果が得られた。
【0087】実施例4 現像剤4を、現像剤搬送体3を有する図2の画像形成装
置に投入して実施例1と同様な実写テストを行ったとこ
ろ、実施例1と同様良好な結果が得られた。
【0088】比較例(1) 比較現像剤(1)を、現像剤搬送体1を有する図2の画
像形成装置に投入して実施例1と同様なテストを行った
ところ、トナースペントによるキャリア汚染が著しく進
行してトナー帯電量が低下しかぶりの多い不鮮明な画像
となった。また現像剤搬送体へのフィルミングのため画
像濃度もしだいに低下した。
【0089】比較例(2) 比較現像剤(2)を、現像剤搬送体1を有する図2の画
像形成装置に投入して実施例1と同様なテストを行った
ところ、キャリアの破壊が進行し、キャリア付着、かぶ
りの多い不鮮明な画像となった。
【0090】比較例(3) 現像剤1を、現像剤搬送体4を有する図2の画像形成装
置に投入して実施例1と同様なテストを行ったところ、
初期から画像濃度が低かった。
【0091】比較例(4) 現像剤2を、現像剤搬送体5を有する図2の画像形成装
置に投入して実施例1と同様なテストを行ったところ、
キャリアの破壊が進行し、キャリア付着、かぶりの多い
不鮮明な画像となった。
【0092】評価方法 (1)トナーの帯電量 350メッシュのステンレス網を通してブローオフ法によ
りトナーの帯電量を測定した。ブロー圧力は0.2kg/c
m2、ブロー時間は6secとした。
【0093】(2)キャリア汚染度 現像剤から界面活性剤を用いてキャリアのみを分離し、
そのキャリア3.0gを100mlのメチルエチルケトン中に入
れ、被覆樹脂を溶かし、その溶液の500nmにおける透過
率を分光光度計(330型日立自記分光光度計)により測
定し、その値をキャリア汚染度とした。
【0094】(3)画像濃度 サクラ濃度計(コニカ製)により最高濃度(Dmax)を測
定した。
【0095】以上の結果を表2に示す。
【0096】
【表2】
【0097】
【発明の効果】現像剤のトナー,キャリア粒子の損耗に
よる現像支障のない現像性の良好な更に低温定着性のよ
い画像形成方法が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像剤搬送体を装着した現像器例の断
面図。
【図2】本発明の現像剤搬送体を適用した複写機例の概
要図。
【符号の説明】
11 現像剤搬送体 12 穂立ち規制部材 16 ドクタブレード 21 帯電極 22 現像器 24 クリーニングブレード 28 定着器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 百合子 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株 式会社内 (72)発明者 中村 信一 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株 式会社内 審査官 井上 彌一 (56)参考文献 特開 平4−321073(JP,A) 特開 昭63−27856(JP,A) 特開 昭61−120169(JP,A) 特開 平1−134381(JP,A) 特開 平4−260072(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/087 G03G 9/113 G03G 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像現像剤において、結晶性ポリエ
    ステルと無定形ビニル重合体とが化学的に結合した樹脂
    をバインダとするトナーと、見掛け比重が2.5〜4.0g/cc
    の磁性体粒子を樹脂で被覆したキャリアとを含有する現
    像剤を、表面粗さが20〜60μmの10点平均粗さRzを有す
    る現像剤搬送体に乗せて現像領域に搬送し、潜像担持体
    上に形成された静電荷像を現像することを特徴とする画
    像形成方法。
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