JP2862911B2 - 経皮吸収性に優れたメラニン生成抑制外用剤 - Google Patents
経皮吸収性に優れたメラニン生成抑制外用剤Info
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Description
り、より詳細には、メラニン生成抑制効果とともに経皮
吸収性を改良したメラニン生成抑制外用剤に関する。
主にユウメラニンの沈着によってもたらされることが知
られている。
生成を抑制し、更に皮膚全体の美白を目的とした各種の
色白化粧料の研究も古くから行われている。
過酸化物を化粧料中に配合することや、ビタミンC,シス
テイン,コロイド硫黄等を化粧料中に配合すること等が
試みられていたが、いずれも保存性や美白効果の点で満
足すべき効果は得られていない。
る、しみやそばかす等の斑点を除去し、皮膚全体の美白
作用を高めるための色白化粧料をはじめとするメラニン
生成抑制剤についての研究を重ねており、正常のヒトの
皮膚の色に関与する因子として、メラニン,カロチン
量,血流量(酸化,還元ヘモグロビン),皮膚の厚さや
透明度があり、光がこれらの因子によって反射,吸収,
散乱して皮膚の色となるものであるが、これらのなかで
は主としてメラニン、特に褐色や黒色のユウメラニンが
最も大きな色素沈着の要因であることを解明し、このラ
ーメンの生成を抑制する物質を模索してきた。
シメチル−γ−ピロン)及びその誘導体が極めて優れた
メラニン生成抑制作用を示すことを見い出し、これらを
有効成分とする色白化粧料並びに外用剤を発明した(特
公昭56−18569号公報,特開昭54−92632号公報,特開昭
56−79616号公報,特開昭56−77272号公報,特開昭56−
7776号公報,特開昭56−7710号公報,特開昭56−20330
号公報,特公昭63−34968号公報)。
ン,乳液,パック,化粧水,軟膏剤,パップ剤等の商品
形態で使用に供せられ、いずれも優れたメラニン生成を
抑制し、美白効果を奏する化粧料ないし外用剤として使
用されている。
からの吸収、すなわち、経皮吸収性が優れていることが
要望されることがある。特に、コウジ酸やコウジ酸誘導
体を有効成分とする化粧料は、通常の使用においては全
く問題にならないことであるが、使用直後の吸収性、す
なわち、初期の経皮吸収性がやや緩慢であるという傾向
があり、このような傾向を改善し、使用後に速やかに皮
膚に吸収されたほうが好ましい用途、たとえば、軟膏
剤,パスタ剤,パップ剤,パック剤,クリーム,乳液,
ローション,エッセンス等の用途においては、経皮吸収
性を一層優れたものにするために、前記外用剤に経皮吸
収性改善剤を配合することが行われる。
肪酸エステル,脂肪酸類,PEG(M<1000),アルコール
類等のようなものが知られているが、メラニン生成を抑
制する作用を損なうことなく、経皮吸収性を著しく改善
する配合剤は未だ知られていない。
もに経皮吸収性を改善した、コウジ酸及び/又はコウジ
酸誘導体と、馬油を含有することを特徴とするメラニン
生成抑制外用剤を提供することにある。
を含有する外用剤に、外用剤に対して0.01〜30重量%の
馬油を配合したことを特徴とする経皮吸収性に優れたメ
ラニン生成抑制外用剤が提供される。
又はコウジ酸誘導体を有効成分とするメラニン生成抑制
外用剤の経皮吸収改善剤として、馬油を配合することに
ある。
であるが、その脂肪酸組成はガスクロマトグラフィの分
析によると、ほぼ次のような成分からなる。
ると、経皮吸収性を改善するばかりでなく、コウジ酸や
コウジ酸誘導体が本来有するメラニン生成抑制作用を、
一層著しく増長せしめることも判明した。馬油がコウジ
酸及び/又はコウジ酸誘導体と併用されることにより、
メラニン生成抑制作用を著しいものにする機構は、未だ
明らかではないが、馬油中のC18:1成分が関与している
のではないかと思われる。
れ、真空−500mmHgG,温度105〜110℃で撹拌し、溶出し
た油を遠心分離機で分取した。収量は3800kgであった。
3℃で撹拌しながらリン酸を0.03%添加し、30分間処理
して生じた凝固ガム質を遠心分離し、脱ガムを行った。
ーダ液中92℃で通し、遊離脂肪酸を石鹸として分離して
脱酸を行った。
℃で撹拌しながら活性白土2%を加えて色素吸着を行
い、その後濾過した。この脱色した馬結脂を脱臭塔に送
り、温度25℃,真空度3mmHgG,absでこの馬油脂中に生蒸
気を吹き込み、揮発分を蒸発させた。これにより、有臭
分や残留遊離脂肪酸の殆どが分離された。
0.50,鹸化価180〜220,ヨウ素価60〜80,融点25〜32℃,
過酸化物価0.01〜10.0の性質を有する。
%である。
すでに述べた通りであり、たとえば、前記特公昭56−18
569号公報に詳述されているように、色白化粧料の有効
成分として使用される場合や、特公昭61−10447号公報
に開示されるように軟膏剤等の外用剤として使用され
る。
ンの純品、コウジ酸生産能を有する菌株を培養して得ら
れるコウジ酸を主成分とする醗酵液、該醗酵液の濃縮
液、及び該醗酵液からコウジ酸を抽出して結晶化したも
の等が使用される。
ばアスペルギルス・アルバス、アスペルギルス・カンジ
ダス、アスペルギルス・オリーゼ、アスペルギルス・ニ
デュランス・アスペルギルス・パラシテイカス、アスペ
ルギルス・アワモリ、アスペルギルス・タマリ、アスペ
ルギルス・ニューピュース、アスペルギルス・フラバス
・アスペルギルス・ウェンチ、アスペルギルス・グラウ
カス、アスペルギルス・クラベイタス、アスペルギルス
・フミガタス、アスペルギルス・ジガンタス等のアスペ
ルギルス属の菌株、ペニシリウム・ダレー等のペニシリ
ウム属の菌株、エスカリキア・コリ等のエスカリキア属
の菌株、アストバクター・アセチ、アセトバクター・グ
ルコニカス、アセトバクター・キシリナム等のアセトバ
クター属の菌株、グルコノバクター・ロシウス,グルコ
ノバクター・グルニカス等のグルコノバクター属の菌株
等が好適に使用される。
糖,シュークロース,果糖,ブドウ糖,デンプン,麦芽
糖,グリセリン,マンニツト,ラムノース,キシロー
ス,グルコン酸,アラビノース,ジヒドロキシアセト
ン,イノシツト,ラクトース,エタノール等の炭素源が
約2〜15%(重量%、以下同様)、硫酸アンモニア,ポ
リペプトン,硝酸ソーダ,パン酵母エキス,ビール酵母
エキス等の窒素源が約0.1〜1%、硫酸マグネシウム等
のマグネシウム源が0.01〜0.5%、燐酸1水素カリ,燐
酸2水素カリ等の燐及びカリウム源が0.01〜0.1%、そ
の他硫酸第二鉄,塩化第二鉄,塩化ナトリウム,塩化カ
ルシウム等の無機塩が約0.001〜0.005%のものが採用さ
れ得る。
2−メトキシメチル−5−ヒドロキシ−4H−ピラン−4
−オン、2−メトキシメチル−5−ヒドロキシ−4H−ピ
ラン−4−オン、2−ベンゾイルオキシメチル−5−ヒ
ドロキシ−4H−ピラン−4−オン、2−シンナモイルオ
キシメチル−5−ヒドロキシ−4H−ピラン−4−オン、
2−フェノキシメチル−5−ヒドロキシ−4H−ピラン−
4−オン又は、 (式中、Rは飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基である) で表されるコウジ酸のエステル化物が例示される。
としては、飽和又は不飽和の脂肪族カルボン酸が例示さ
れる。
ピオン酸,n−吉草酸,iso−吉草酸,メチルエチル酢酸,
トリメチル酢酸,カプロン酸,エナント酸,カプリル
酸,ペラルゴン酸,カプリン酸,ウンデシル酸,ラウリ
ン酸,トリデシル酸,ミリスチン酸,ペンタデシル酸,
パルミチン酸,マルガリン酸,ステアリン酸,ノンデレ
ル酸,アラキン酸又はリグノセリン酸等が用いられる
が、酸の皮膚刺戟性を低減化せしめるうえで、C8以上の
飽和脂肪族カルボン酸、とりわけC14-20の飽和脂肪族カ
ルボン酸を用いるのが好ましい。なお、C20より大きい
前記脂肪族カルボン酸は、特にその使用が制限されるも
のではないが、その入手が極めて困難であるために、製
造コストのうえから好ましくない。
えば、リノール酸,リノレン酸,マレイン酸,フマル
酸,オレフィン酸またはアラキドン酸等の不飽和脂肪族
カルボン酸がいずれも特別な制限なしに用いられる。
ジ酸誘導体の配合量は、クリーム,ローション,乳液,
パック,化粧水,エッセンス等の化粧料の場合と、軟膏
剤,パップ剤,パスタ剤等の外用剤として使用する場合
のいずれにおいても、外用剤全体に対して、馬油が0.01
〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%、コウジ酸及び
/又はコウジ酸誘導体が0.01〜4.0重量%、好ましくは
0.5〜2.0重量%の範囲で配合される。
く、クリーム,化粧水,乳液,パック,ローション剤,
軟膏剤,パップ剤及びパスタ剤等の形態で使用に供され
るものであるが、それら各外用剤に使用される基剤,助
剤等と共に、馬油及びコウジ酸及び/又はコウジ酸誘導
体を配合して外用剤とするものであるが、水相部と油相
部を予め調製しておき、あとから混合する形態の外用剤
にあっては、馬油は油相部に、コウジ酸及び/又はコウ
ジ酸誘導体は水相部に配合しておくことが好ましい。
保湿剤を混合したものを用意し、これにコウジ酸及び/
又はコウジ酸誘導体を所要量配合する。
ロクリスタリンワックス,セレシン,高級脂肪酸,硬化
油等の固形油分、それにスクワラン,流動パラフィン,
各種エステル油等の液状油分に防腐剤,界面活性剤等の
油性成分と共に馬油を配合したものを用意する。
で、これにほぼ同じ温度に加熱された油相部を少しづつ
添加し、乳化してクリームとする。
リンやソルビット等の保湿剤からなる親水性成分を加え
て水相部とする。
リンワックス,セレシン,高級脂肪酸,硬化油等の固形
成分、ワセリン,ラノリン,グリセリド等の半固形油
分,それにスクワラン,流動パラフィン,各種エステル
油等の液状油分に防腐剤,界面活性剤等の油性成分と共
に馬油を添加して調製する。次に水相部を加温しながら
緩やかに撹拌し、約80℃になったところで、同程度に加
温された油相部を徐々に添加して軟膏剤とする。
た。
ス(第7週齢、オス)の背中の皮膚によりフランツ型セ
ルを用いたin vitroの経皮吸収実験を行い、マウススキ
ンを濾過し、レセプター液に到達したコウジ酸及びC18
(総量)の経時的濃度変化をHPLCを用いて定量した結
果、処方例1)について第1図の結果を得、処方例2)
について第2図の結果を得た。
エステル及び2−エトキシメチル−5−ヒドロキシ−4H
−ピラン−4−オン)の結果を第3図に示した。
名の被験者の左腕内側にUVランプを照射し、その直後よ
り処方例1)及び2)によって調製したクリームを毎日
3回(9時,15時,21時)塗布した。コントロールはKA
(−)・馬油(−),KA(−),馬油(−)とした。判
定は、1ケ月後の色素沈着度を肉眼観察して行った。結
果は、馬油のみの場合{KA(−)},「わずかに有効」
が2例あるのみで、その他は無効であったのに対して、
KAのみの場合{馬油(−)},「有効」3例、「わずか
に有効」4例、「無効」3例、及びKA+馬油の場合、
「有効」5例、「わずかに有効」4例、「無効」1例と
なり、コウジ酸と馬油を併用した効果が確認できた。
名の被験者の左腕内側を用いて、DBT試験−1と同様にU
V照射後の色素沈着抑制度を観察した。
ロールとしては馬油(−)クリーム及び馬油(−)・KA
誘導体(−)クリームを用いた。KA誘導体としては、コ
ウジ酸のステアリン酸エステル及び2−エトキシメチル
−5−ヒドロキシ−4H−ピラン−4−オンを用いた。
ル)のみの場合{馬油(−)},「有効」2例、「わず
かに有効」4例、「無効」4例、2−エトキシメチル−
5−ヒドロキシ−4H−ピラン−4−オンのみの場合、
{馬油(−)},「有効」3例、「わずかに有効」4
例、「無効」3例であったのに対して、それぞれ馬油を
加えた系では、いずれも「有効」4例、「わずかに有
効」4例、「無効」2例となった。DBT試験−1と同様
に、馬油を加えることにより色素沈着度が抑制された。
を有効成分とするメラニン生成抑制外用剤に馬油を配合
することによって、外用剤の経皮吸収性、特に初期の経
皮吸収性が改善され、しかもコウジ酸及び/又はコウジ
酸誘導体が本来有するメラニン生成抑制効果が一層著し
く増長せしめられる。
クリームの経皮吸収実験の結果を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】コウジ酸及び/又はコウジ酸誘導体を含有
する外用剤に、外用剤に対して0.01〜30重量%の馬油を
配合したことを特徴とする経皮吸収性に優れたメラニン
生成抑制外用剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23964489A JP2862911B2 (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | 経皮吸収性に優れたメラニン生成抑制外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23964489A JP2862911B2 (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | 経皮吸収性に優れたメラニン生成抑制外用剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03101610A JPH03101610A (ja) | 1991-04-26 |
| JP2862911B2 true JP2862911B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=17047779
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23964489A Expired - Lifetime JP2862911B2 (ja) | 1989-09-14 | 1989-09-14 | 経皮吸収性に優れたメラニン生成抑制外用剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2862911B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10194923A (ja) * | 1997-01-13 | 1998-07-28 | Nippon Zetotsuku Kk | 乳化組成物 |
-
1989
- 1989-09-14 JP JP23964489A patent/JP2862911B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03101610A (ja) | 1991-04-26 |
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