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JP2866263B2 - 半導体基板の製造方法 - Google Patents
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JP2866263B2 - 半導体基板の製造方法 - Google Patents

半導体基板の製造方法

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JP2866263B2 JP4273750A JP27375092A JP2866263B2 JP 2866263 B2 JP2866263 B2 JP 2866263B2 JP 4273750 A JP4273750 A JP 4273750A JP 27375092 A JP27375092 A JP 27375092A JP 2866263 B2 JP2866263 B2 JP 2866263B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板上に単結晶
・多結晶若しくは非晶質シリコン層を鏡面状態で形成す
る半導体基板の製造方法に関し、特に、薄膜SOI構造
基板や誘電体分離基板の接合を容易にするための接合層
の形成工程と研削・研磨工程を簡略化し、機械的な研削
と研磨だけで鏡面状態の接合面を作製することができる
半導体基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路を形成するにあたり、この集積
回路をバルク状の半導体基板につくり込む手法に比べる
と、酸化膜絶縁層上に設けられた薄膜半導体層に各種素
子(デバイス)を形成する手法の方が、α線障害の特性
や動作速度などの素子特性に優れ、しかも、素子間分離
の点でも有利となる。
【0003】この種の半導体基板は、SOI(シリコン
・オン・インシュレータ)ウーハと称されているが、
かかるSOIウェーハにおいては、素子を形成するシリ
コン層を薄くすればするほど、pn接合の寄生容量を減
少させ素子の動作速度を高めることができるため、シリ
コン層の超薄膜化が検討されている。また、集積度を高
めるためには3次元構造を実現することが効果的である
が、その一手法として、酸化膜と半導体層とを重ね合わ
せた基本構造が構成できるSOIウェーハが注目されて
いる。
【0004】ところで、SOI構造基板を得るための手
法として、いわゆる張り合わせ法が知られている。従来
の張り合わせ法は、まず、シリコン基板1(以下、活性
層基板1あるいは活性層基板Aともいう)の一面にSi
2 からなる酸化膜3を形成し(図7(a)参照)、こ
の酸化膜3上にポリシリコンからなる接合層4を形成す
る(図7(b)参照)。次に、この接合層4の表面をメ
カノケミカル研磨して、平坦化したのち(図7(c)参
照)、この研磨面4aに別のシリコン基板5(以下、支
持体基板5あるいは支持体基板Bともいう)を張り合わ
せて(図9(g)参照)、最後に、活性層基板1の表面
を、酸化膜3が露出するまで研削および研磨する(図9
(h)参照)。
【0005】ところが、このような張り合わせ法による
SOI基板の製造方法においては、フォトリソグラフィ
ー技術やエッチング技術によって予めパターニング2
(図7(a)参照)を施した活性層基板Aを用い、この
上に酸化膜3を形成すると、接合層4を構成するポリシ
リコンの表面が、グレインサイズの関係で、研削および
研磨によっても平滑にならないという問題があった。
【0006】すなわち、本発明者が探求したところによ
れば、接合層4を構成するポリシリコン層は、一般に導
電性、不純物の拡散速度、膜の安定性、酸化速度等の特
性を高めるために高温の反応温度で成長させるが、ポリ
シリコンのグレインサイズは反応温度が高いほど大きく
なるため、得られる接合層4の粒径は比較的大きくな
り、しかも、結晶成長は表面に垂直な方向に生じること
から、酸化膜3の凹凸部分では異なる方向にポリシリコ
ンの結晶が成長し、これらが衝突する界面が形成されて
しまう。これに加えて、メカノケミカル研磨などの化学
的研磨を行うと、その研磨速度は結晶の粒径、面方位、
成長方向などの影響を受け易いため、ポリシリコンの表
面をメカノケミカル研磨すると全体的には選択的な研磨
が行われたような状況となる。そのため、接合面4aは
目的とする平坦性を得ることができず、支持体基板Bを
張り合わせても、予定する接合強度が得られないという
問題があった。
【0007】そこで、酸化膜3を形成した上に高温反応
により成長させたポリシリコンからなる第1の接合層4
を形成し、この第1の接合層4を研削・研磨して表面を
ある程度平滑にしたのち(図7(c)参照)、さらにこ
の第1の接合層4の表面に、低温反応により成長させた
ポリシリコン層(第2の接合層)6を形成して(図8
(d)参照)、これを研磨し、所定の平滑性を得るよう
にしている(図8(e)参照)。
【0008】かかる手法によれば、接合面6aとなる第
2の接合層6は、グレインサイズが小さいポリシリコン
から形成されているため、メカノケミカル研磨を施して
も、選択的な研磨は相対的に(見かけ上)減少し、その
結果、支持体基板Bを張り合わせた場合の接合強度が高
まり、剥がれを防止することができる。
【0009】なお、集積度を高めるために接合面6aに
SiO2 からなる第2の酸化膜7を形成し(図8(f)
参照)、この酸化膜7に支持基板5を張り合わせること
も行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接合層
表面の平滑性を高めるために、接合層を多層構造(上述
した例では、第1の接合層4と第2の接合層6)にする
と、製造工程が増加し、製造コストや品質管理の点で問
題があった。
【0011】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、SOI構造基板の接合面を
平坦化するにあたり、その接合層の形成工程および研削
・研磨工程を簡略化することにより、製造コストの低減
を図るとともに品質管理を容易にすることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体基板の製造方法は、一方の半導体基
板の少なくとも片面に接合層を形成し、この接合層に他
方の半導体基板を張り合わせてSOI構造の半導体基板
を作製する半導体基板の製造方法であって、上記接合層
を延性モード研削により研削して鏡面状態の研削面を形
成したのち、この研削面に酸化膜を形成することを特
徴としている。
【0013】
【作用】硬脆材料であるシリコンを研削すると、一般的
には、クラックをともなう脆性破壊加工となり、研削面
は破砕面となる。しかしながら、このような硬脆材料で
あっても、0.1μmオーダーの微小切込みなど、加工
単位を十分微少な範囲に限定すると、脆性破壊ではなく
塑性域での鏡面研削が可能となる。
【0014】かかる硬脆材料の塑性域における研削は、
特に延性モード研削あるいは塑性流動型研削と呼ばれ、
この延性モード研削を実現するために最も重要なパラメ
ータは、脆性破壊と塑性変形破断との遷移点を表わす臨
界加工単位dc(延性・脆性圧力遷移点Pcともいう)
である。
【0015】そして、この臨界加工単位は、材料固有の
値であって、臨界加工単位以下の押し込み荷重で制御し
ながら研削を行うと、脆性破壊を生じ易い硬脆材料であ
っても塑性的挙動を示すことになる。
【0016】したがって、本発明では、研削・研磨しよ
うとする一方の半導体基板に形成した接合層を、少なく
とも研削・研磨の最終工程で、既述した延性モード研削
を行い、その結果得られる研削面を鏡面状態とし、この
研削面にさらに酸化膜を形成して、この面を接合面とし
ている。
【0017】これにより、従来、接合面を平坦化するた
めに形成していた接合層を多層構造とする必要がなくな
る。例えば、一方の半導体基板に、高温反応によってポ
リシリコンを成長させて接合層を形成し、この接合層を
延性モード研削すれば、それだけで鏡面状態の研削面を
得ることができ、この研削面にさらに酸化膜を形成して
接合面としたのち、他方の半導体基板を張り合わせてS
OI構造の半導体基板を作製することができる。
【0018】得られる接合面は、下層を構成する接合層
の研削面がきわめて平滑な面であり、これに加えて、こ
の平滑な面にさらに酸化膜を形成しているので、研削面
に生じる研削ダメージを酸化膜で緩和することができ、
これによって接合面の平滑性がさらに助長される。した
がって、張り合わせのための接合層の形成工程と、研削
・研磨工程を簡略化することが可能となり、製造コスト
の低減と品質管理の容易化を実現することができる。
【0019】
【実施例】本発明の半導体基板の製造方法について、好
ましい一実施例を挙げ、図面に基づいて具体的に説明す
る。ただし、以下に説明する実施例は、本発明の理解を
容易にするために記載されたものであって、本発明を限
定するために記載されたものではない。したがって、以
下の実施例に開示された各要素は、本発明の技術的範囲
に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0020】図1〜図3は、本発明の一実施例に係る半
導体基板の製造方法を説明する断面図であり、図1
(a)は酸化膜形成工程、図1(b)は接合層形成工
程、図1(c)は研削工程、図2(d)は延性モード研
削工程、図2(e)は第2の酸化膜の形成工程、図2
(f)は張り合わせ工程、図3(g)は活性層基板の研
工程をそれぞれ説明する断面図である。
【0021】まず、図1(a)に示すように、単結晶シ
リコンからなる半導体基板1(以下、活性層基板A、あ
るいは活性層基板1ともいう)の片面に、フォトリソグ
ラフィ技術やエッチング技術を用いて、例えば深さが
0.1μmの溝2を10μmの間隔で形成する。この表
面を熱酸化して、厚さ0.01μmのSiO2 膜を形成
し、さらに、この熱酸化によるSiO2 膜上に、CVD
法によって厚さ0.9μmのSiO2 膜を形成する。こ
れら1.0μmのSiO2 膜が、活性層基板の表面層3
(以下、酸化膜3ともいう)を構成するが、酸化膜3は
パターニングされた活性層基板Aの表面形状にしたがっ
て図示するように凹凸をもった膜として形成される。
【0022】図1(a)に示す構造に、さらにこの酸化
膜3の表面に接合層としてのポリシリコン膜4を形成す
る(図1(b)参照)。このポリシリコン膜4は、例え
ば、CVD法により、反応温度を800℃〜1200℃
として、厚さ5μmだけ成長させる。高温で反応させて
ポリシリコン膜4を形成するのは、該ポリシリコン膜の
導電性、不純物の拡散速度、膜の安定性、酸化速度等の
特性を高めるためであるが、このポリシリコン層4も、
酸化膜3と同様に、酸化膜3の凹凸形状にしたがって僅
かに凹凸をもった膜として形成される。
【0023】次に、図1(c)に示すように、ポリシリ
コン膜4の表面を研削して、該表面の凹凸を除去する。
この研は、いわゆるプロダクト・モード研削(PM
G)である。
【0024】図1(c)に示すようにして、ポリシリコ
ン膜4の表面にプロダクト・モード研削を施してある程
度平坦化すると、研削ダメージが数μm発生する。この
研削ダメージを除去して、張り合わせの接合面を構成す
るポリシリコン膜4の表面4aを鏡面状態にするため
に、図2(d)に示すように、さらに延性モード研削
(ダクタイル・モード研削、DMG)を施す。
【0025】本研削工程では、プロダクト・モード研削
により発生した研削ダメージを除去するだけでよいの
で、その研削量は、数μmである。
【0026】硬脆材料であるポリシリコンを研削する
と、一般的には、クラックをともなう脆性破壊加工とな
り、研削面は破砕面となって鏡面状態の接合面を得るこ
とはできない。しかしながら、このような硬脆材料であ
っても、0.1μmオーダーの微小切込みなど、加工単
位(具体的には加工圧力に起因する)を十分微少な範囲
に限定すると、脆性破壊ではなく塑性域での鏡面研削が
可能となる。
【0027】この延性モード研削を実現するために最も
重要なパラメータは、脆性破壊と塑性変形破断との遷移
点を表わす臨界加工単位dc(延性・脆性圧力遷移点P
cともいう)であり、かつ、この臨界加工単位は、材料
固有の値である。したがって、まず延性モード研削を施
そうとするポリシリコン膜4の臨界加工単位を求めてお
き、この臨界加工単位以下の押し込み荷重で研削装置を
制御しながら研削を行う。これにより、脆性破壊を生じ
易いポリシリコンであっても塑性的挙動を示すことにな
る。
【0028】このような延性モード研削を施すと、研削
面4bの研削ダメージは、僅か、0.05μm〜0.2
μm(=500〜2000オングストローム)となる。
【0029】本発明では、集積度を高めるために、およ
び、この研削面に生じる研削ダメージをさらに緩和する
ために、図2(e)に示すように、研削面4bに第2の
酸化膜7を形成している。この酸化膜7は、例えば、C
VD法または熱酸化法によるSOI絶縁層とするか、ま
たは熱酸化により破砕層を酸化した後、この酸化膜をエ
ッチオフする犠牲酸化膜とする。以上の工程により、S
OI構造ウェ−ハを構成する一方の基板である活性層基
板Aを得る。このとき、SOI構造を構成する接合面7
aは、鏡面状態の研削面4b上に酸化膜7が形成された
構造となっているので、鏡面状態よりさらに平滑性に優
れた面となっている。
【0030】図2(e)に示す状態で鏡面状態の接合面
7aを得ると、次に、この接合面7aに支持基板Bとな
る他の半導体基板5(以下、支持基板5ともいう)を密
着させ、水素結合により熱接合させて両者を張り合わせ
る(図2(f)参照)。張り合わせ強度は、例えば20
0kg/cm2 以上、張り合わせ温度は1100℃と
し、また、熱膨張差によるSOIウェーハのソリを防止
するために、支持基板5として活性層基板1と同一のシ
リコン基板を用いることが好ましい。
【0031】図2(f)に示すように活性層基板Aと支
持基板Bとを張り合わせたのちに、側周部分の面取りな
どを施すとともに、活性層基板1の厚さが約2μmとな
るように予め研削を施しておく。
【0032】最後に、図3(g)に示すように、活性層
基板1の選択研を行う。この選択研は、例えば、表
面粗さが0.01μmの高純度酸化アルミ製定盤を回転
させ、この定盤の表面に粒度が0.02μmの高純度シ
リカの微粒子を5.0wt%分散させたpH10.5の
アルカリ溶液(研磨液)を滴下しつつ、この定盤表面に
活性層基板1を100g/cm2 の圧力で圧着摩擦させ
ることにより行われる。
【0033】選択研を行うと、活性層基板1が徐々に
されてゆくが、定盤がSiO2からなる酸化膜3ま
で達すると、該酸化膜3は活性層基板1に比べてメカノ
ケミカル研磨され難いので、研速度が急速に低下す
る。この研速度を検出することにより、図3(g)に
示すような酸化膜3が活性層基板1の表面から露出した
状態、すなわち、活性層6が酸化膜3で分離され、しか
も、その下層に第2の酸化膜7が積層された状態のSO
I構造ウェーハを得ることができる。
【0034】本発明の半導体基板の製造方法は、上述し
た薄膜SOI構造以外にも、例えば、張り合わせ誘電体
分離基板の製造にも適用することができる。
【0035】図4〜図6は、本発明の他の実施例に係る
半導体基板の製造方法を説明する断面図であり、図4
(a)は酸化膜形成工程、図4(b)は接合層形成工
程、図4(c)は研削工程、図5(d)は延性モード研
削工程、図5(e)は第2の酸化膜の形成工程、図5
(f)は張り合わせ工程、図5(g)は活性層基板の研
工程をそれぞれ説明する断面図である。
【0036】素子間の絶縁耐圧が数十V〜数百Vといっ
た高耐圧のLSIでは、それぞれの素子を酸化膜のよう
な誘電体膜で完全に分離する必要があり、このような技
術分野ではいわゆる誘電体分離基板が広く用いられてい
る。本実施例では、かかる誘電体分離基板の製造方法に
本発明を適用した具体例を示している。
【0037】まず、単結晶シリコンからなる半導体基板
1(以下、活性層基板A、あるいは活性層基板1ともい
う)の片面を酸化して、全面にSiO2 膜を形成したの
ち、このSiO2 膜の予定の箇所を開口し、SiO2
をマスクとして例えば異方性エッチングなどによって、
例えば深さが約60μmの分離溝8を形成する。つい
で、マスクとして利用したSiO2 膜を除去したのち、
再び、半導体基板1の表面を酸化して、その全面に厚さ
1.2μmの絶縁用酸化膜3を形成する(図4(a)参
照)。この酸化膜3は分離溝8が形成された活性層基板
Aの表面形状にしたがって図示するように凹凸をもった
膜として形成される。
【0038】図4(a)に示す構造に、さらにこの酸化
膜3の表面に接合層としてのポリシリコン膜4を形成す
る(図4(b)参照)。このポリシリコン膜4は、例え
ば、CVD法により、反応温度を800℃〜1200℃
として、少なくとも分離溝8が完全に埋まるまで(例え
ば、厚さ100μm)成長させる。このポリシリコン層
4も、酸化膜3と同様に、酸化膜3の凹凸形状にしたが
って僅かに凹凸をもった膜として形成される。
【0039】次に、図4(c)に示すように、ポリシリ
コン膜4の表面を研削して、該表面の凹凸を除去する。
この研は、いわゆるプロダクト・モード研削(PM
G)である。
【0040】図4(c)に示すようにして、ポリシリコ
ン膜4の表面にプロダクト・モード研削を施してある程
度平坦化すると、研削ダメージが数μm発生する。この
研削ダメージを除去して、張り合わせの接合面を構成す
るポリシリコン膜4の表面4aを鏡面状態にするため
に、図5(d)に示すように、さらに延性モード研削
(ダクタイル・モード研削、DMG)を施す。
【0041】本研削工程では、プロダクト・モード研削
により発生した研削ダメージを除去するだけでよいの
で、その研削量は、少なくとも数μmである。
【0042】本実施例では、集積度を高めるために、お
よび、この研削面に生じる研削ダメージをさらに緩和す
るために、図5(e)に示すように、研削面4bに第2
の酸化膜7を形成している。この酸化膜7は、例えば、
CVD法または熱酸化法によるSOI絶縁層とするか、
または熱酸化により破砕層を酸化した後、この酸化膜を
エッチオフする犠牲酸化膜とする。以上の工程により、
SOI構造ウェ−ハを構成する一方の基板である活性層
基板Aを得る。このとき、SOI構造を構成する接合面
7aは、鏡面状態の研削面4b上に酸化膜7が形成され
た構造となっているので、鏡面状態よりさらに平滑性に
優れた面となっている。
【0043】なお、図5(d)に示すように、本実施例
ではポリシリコン膜4を酸化膜3の表面から僅かに残す
ようにプロダクト・モード研削とダクタイル・モード研
削を行うが、目的とする誘電体分離ウェーハによって
は、ポリシリコン膜4を酸化膜3の表面が露出するまで
研削するようにしてもよい。
【0044】図5(e)に示す状態で鏡面状態の接合面
7bを得ると、次に、この接合面7bに支持基板Bとな
る他の半導体基板5(以下、支持基板5ともいう)を密
着させ、水素結合により熱接合させて両者を張り合わせ
る(図6(f)参照)。張り合わせ強度は、例えば20
0kg/cm2 以上、張り合わせ温度は1100℃と
し、また、熱膨張差によるSOIウェーハのソリを防止
するために、支持基板5として活性層基板1と同一のシ
リコン基板を用いることが好ましい。
【0045】図6(f)に示すように活性層基板Aと支
持基板Bとを張り合わせたのちに、側周部分の面取りな
どを施すとともに、活性層基板1の厚さが約2μmとな
るように予め研削を施しておく。
【0046】最後に、図(g)に示すように、活性層
基板1の選択研を行う。この選択研は、例えば、表
面粗さが0.01μmの高純度酸化アルミ製定盤を回転
させ、この定盤の表面に粒度が0.02μmの高純度シ
リカの微粒子を5.0wt%分散させたpH10.5の
アルカリ溶液(研磨液)を滴下しつつ、この定盤表面に
活性層基板1を100g/cm2 の圧力で圧着摩擦させ
ることにより行われる。
【0047】選択研を行うと、活性層基板1が徐々に
されてゆくが、定盤がSiO2からなる酸化膜3ま
で達すると、該酸化膜3は活性層基板1に比べてメカノ
ケミカル研磨され難いので、研速度が急速に低下す
る。この研速度を検出することにより、図(g)に
示すような酸化膜3が活性層基板1の表面から露出した
状態、すなわち、活性層が誘電体である酸化膜3で完
全に分離された状態の誘電体分離ウェーハを得ることが
できる。
【0048】なお、上述した実施例は、本発明を説明す
るための一つの具体例であって、説明中に示された製造
条件等の諸条件は、本発明の技術的範囲を減縮させるも
のではない。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、活性
層基板と支持基板とを張り合わせるための接合層を延性
モード研削により研削し、この研削面に酸化膜を形成し
て鏡面状態の接合面を形成するようにしているので、従
来、接合面を平坦化するために形成していた接合層を多
層構造とする必要がなく、これによって、張り合わせの
ための接合層の形成工程と、この接合層の研削・研磨工
程を簡略化することが可能となる。その結果、半導体基
板の製造コストを低減することができるとともに、工程
の簡略化にともなって品質管理も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の一実施例に係る半導
体基板の製造方法を説明する断面図である。
【図2】(d)〜(f)は図1に示す製造方法の続きを
示す断面図である。
【図3】(g)は図2に示す製造方法の続きを示す断面
図である。
【図4】(a)〜(c)は本発明の他の実施例に係る半
導体基板の製造方法を説明する断面図である。
【図5】(d)〜(e)は図4に示す製造方法の続きを
示す断面図である。
【図6】(f)〜(g)は図5に示す製造方法の続きを
示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は従来の半導体基板の製造方法
を説明する断面図である。
【図8】(d)〜(f)は図7に示す製造方法の続きを
示す断面図である。
【図9】(g)〜(h)は図8に示す製造方法の続きを
示す断面図である。
【符号の説明】
A…活性層基板 B…支持基板 1…活性層基板側のシリコン基板 3…表面層(酸化膜) 4…接合層 5…支持基板側のシリコン基板 6…活性層 7…第2の酸化膜 7a…接合面 8…分離溝
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 27/12 H01L 21/304 H01L 21/762

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の半導体基板の少なくとも片面に接合
    層を形成し、前記接合層に他方の半導体基板を張り合わ
    せてSOI構造の半導体基板を作製する半導体基板の
    造方法であって、 前記接合層を延性モード研削により研削して鏡面状態の
    研削面を形成したのち、この研削面に酸化膜を形成する
    ことを特徴とする半導体基板の製造方法。
JP4273750A 1992-09-17 1992-09-17 半導体基板の製造方法 Expired - Fee Related JP2866263B2 (ja)

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