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JP2882979B2 - シールド掘削機のカッタ駆動方法 - Google Patents
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JP2882979B2 - シールド掘削機のカッタ駆動方法 - Google Patents

シールド掘削機のカッタ駆動方法

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JP2882979B2
JP2882979B2 JP24648893A JP24648893A JP2882979B2 JP 2882979 B2 JP2882979 B2 JP 2882979B2 JP 24648893 A JP24648893 A JP 24648893A JP 24648893 A JP24648893 A JP 24648893A JP 2882979 B2 JP2882979 B2 JP 2882979B2
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隆夫 松本
國雄 黒田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド掘削機のカッ
タ駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド式トンネル掘削機において、一
般的には、シールド掘削機本体の前端部にカッタを回転
自在に装着してこのカッタと一体回転自在に駆動ギアを
設け、電動機にクラッチを介して駆動連結されたピニオ
ンをこの駆動ギアに噛み合わせて構成されている。そし
て、このようにシールド掘削機のカッタ駆動に電動機を
用いて減速機との間にクラッチを介したものとして、例
えば、実公昭61−29837号公報に開示されたもの
がある。これは油圧モータ駆動により低騒音で、且つ、
トンネル内の温度が上昇しにくい等の環境面での改善が
なされたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、シールド式トン
ネル掘削機掘削機は大型化の傾向にあってカッタも大口
径化されつつある。そのため、シールド式トンネル掘削
機掘削機の運搬移動時にはカッタやカッタ軸受、駆動ギ
ア等を分割して運搬しなければならず、その分割方法や
構造等が研究中である。しかし、分割されたカッタ等は
一体構造に比べてギアの強度がその分割部分において低
下することが懸念される。一方、一体構造のカッタの場
合、駆動ギアの一部分が欠損してもこの駆動ギアは掘削
器の重要部であるため、大補修作業や交換作業等を行っ
て完全なものに復帰させる必要があり、その作業期間が
数カ程度月必要となって工期を決められたトンネルの構
築に多大な損害を与えてしまうという問題もあった。
【0004】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、カッタの駆動の作動性の向上を図ると共に破損
等の防止を図ったシールド掘削機を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明のシールド掘削機のカッタ駆動方法は、シー
ルド掘削機本体の前端部に回転自在に装着されたカッタ
と、該カッタと一体回転自在に連結されて周方向複数に
分割可能な駆動ギアと、該駆動ギアに噛み合って駆動力
を伝達するピニオンと、該ピニオンを駆動する電動機と
を具えたシールド掘削機において、通常時には、前記電
動機による前記ピニオンの駆動トルクを制限しないで該
ピニオンによる前記駆動ギアへの伝達トルクを最大と
し、回転位置検出器によって前記駆動ギアの分割部が前
記ピニオンとの噛み合い位置にあることを検出したとき
には、前記電動機による前記ピニオンの駆動トルクを制
限して該ピニオンによる前記駆動ギアへの伝達トルクを
調整することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】通常時には、前記電動機によるピニオンの駆動
トルクを制限しないで、ピニオンによる駆動ギアへの伝
達トルクを最大とし、回転位置検出器によって駆動ギア
の分割部がピニオンとの噛み合い位置にあることを検出
したときには、電動機によるピニオンの駆動トルクを制
限してピニオンによる駆動ギアへの伝達トルクを調整す
るようにしたことで、通常、駆動ギアは最大トルクで駆
動し、駆動ギアの分割部がピニオンとの噛み合い位置に
位置したときには、駆動ギアへの伝達トルクを0、また
は許容範囲内となり、カッタの駆動を停止せずに駆動ギ
アの破損等を防止できる。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0008】図1に本発明の一実施例に係るシールド掘
削機のカッタ駆動方法を実施するためのシールド掘削機
の概略断面、図2にカッタの駆動ギアの平面視、図3に
図2のIII−III断面、図4に図2のIV−IV断面、図5に
制御ブロック、図6にクラッチ制御のタイムチャートを
示す。
【0009】図1に示すように、本実施例のシールド掘
削機11において、円筒形状のシールド掘削機本体12
の前端部にはカッタ13が装着され、このカッタ13と
一体の支持筒14が軸受15,16によって回転自在に
支持されている。また、カッタ13の支持筒14の後部
は外周部に駆動ギア17が一体に形成されたカッタ軸受
18によって支持されている。このカッタ軸受18は駆
動ギア17が一体に形成された外輪19と内輪20と複
数のボール21とからなり、図3に示すように、外輪1
9がカッタ13の支持筒14に等配された複数のボルト
22によって固定される一方、内輪20はシールド掘削
機本体12に複数のボルト23によって固定されてい
る。
【0010】このシールド掘削機本体12には4つの駆
動電動機24(24a,24b,24c,24d、図2
参照)が円周方向に沿って配設されており、各駆動電動
機24は、図4に示すように、クラッチ25を介して減
速機26が連結され、その出力軸27にはピニオン28
が固結されており、このピニオン28はカッタ軸受18
の駆動ギア17に噛み合っている。従って、各駆動電動
機24が駆動すると、その駆動力がクラッチ25及び減
速機26を介して出力軸27に伝達され、ピニオン28
が回転駆動することで、駆動ギア17が回転し、カッタ
13が回転できるようになっている。なお、前述したク
ラッチ25は機械的に断接するタイプ、あるいはクロム
系の微粒子を組み入れて電磁力の強さを調整することに
より伝達トルク(全負荷伝達トルクと許容伝達トルク)
を調整できるタイプのもの(パウダークラッチ)のいず
れを適用してもよいものである。
【0011】なお、シールド掘削機本体12の内には円
周方向に複数のシールドジャッキ29が配設されてお
り、このシールドジャッキ29がシールド掘削機11の
掘進方向後方に伸長することで、掘削したトンネル内周
面に構築された図示しない既設のセグメントに押しつけ
ながらシールド掘削機本体12を前進させるものであ
る。
【0012】本実施例のシールド掘削機11にあって
は、カッタ軸受18の駆動ギア17(外輪19)が周方
向の2か所の分割部31,32にて2分割されている。
そして、この2分割された駆動ギア17には原点位置に
原点検出片33が固定されており、一方、シールド掘削
機本体12にはこの原点検出片33を検出する原点検出
器34が取付けられている。また、シールド掘削機本体
12には駆動ギア17の歯数を検出する歯数検出器35
が取付けられており、更に、前述した複数のボルト22
は外輪19に周方向均等配分されて取付けられており、
シールド掘削機本体12にはボルト22のを検出するボ
ルト検出器36が取付けられている。そして、図2に示
すように、原点をOとすると、この原点Oから図2にお
いて時計回り方向で各分割部31,32までの角度をそ
れぞれφ1 ,φ2 とし、原点Oから図2において時計回
り方向で各ピニオン28までの角度をそれぞれθ1 ,θ
2 ,θ3 ,θ4 と設定する。
【0013】シールド掘削機11の制御ブロックにおい
て、図5に示すように、各駆動電動機24a,24b,
24c,24dは駆動スイッチ41に接続されており、
この駆動スイッチ41は各駆動電動機24a,24b,
24c,24dのON/OFF及び回転方向を制御する
ことができる。また、各クラッチ25a,25b,25
c,25dはクラッチ制御器42に接続されており、こ
のクラッチ制御器42は各クラッチ25a,25b,2
5c,25dのON/OFFあるいは伝達トルクの切換
を行うことができる。そして、駆動スイッチ41及びク
ラッチ制御器42は演算器43に接続されると共に、こ
の演算器43には原点検出器34及び歯数検出器35、
ボルト検出器36が接続されており、演算器43は各検
出器34,35,36及び駆動スイッチ41から入力さ
れた信号に基づいてクラッチ制御器42を制御して各ク
ラッチ25a,25b,25c,25dの作動を制御す
ることができるようになっている。
【0014】而して、トンネルを掘削形成するには、ま
ず、複数のシールドジャッキ29を伸長方向に作動して
既設のセグメントの前部側に押しつけながらシールド掘
削機本体12を前進させる一方、駆動発電機24により
クラッチ25及び減速機26、出力軸27を介してピニ
オン28が回転駆動することで、駆動ギア17が回転し
てカッタ13を回転させる。そして、このカッタ13に
よってシールド掘削機本体12の前方の岩盤を掘削し、
複数のシールドジャッキ29の何れか一つを縮み方向に
作動して既設のセグメントとの間に空所を形成し、新し
いセグメントをこの空所に装着する。一方、掘削土砂は
図示しないコンベア等により坑外に排出される。
【0015】演算器43には、予め、原点Oから図2に
おいて時計回り方向で各分割部31,32までの角度φ
1 ,φ2 と、原点Oから各ピニオン28a,28b,2
8c,28dまでの角度θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 が設定
入力されている。そして、図6(a)に示すように、駆
動スイッチ41がONされると各駆動電動機24a,2
4b,24c,24dが駆動すると共に、クラッチ制御
器42は各クラッチ25a,25b,25c,25dを
接続状態(ON)とし、駆動ギア17が図2において時
計回り方向に回転する。その後、原点検出器34が原点
検出片33を検出すると、これを演算器43に入力して
原点位置Oを認識し、歯数検出器35が駆動ギア17の
歯数を検出すると共にボルト検出器36がボルト22を
検出し、これを演算器43に入力して駆動ギア17の回
転角度位置、即ち、分割部31,32の位置を認識す
る。
【0016】そして、例えば、駆動ギア17の分割部3
1がピニオン28aの少し手前の位置に至ると、演算器
43はクラッチ制御器42に指示してクラッチ25aを
断切状態(OFF)とし、ピニオン28aによって駆動
ギア17の分割部31に作用する負荷を低減する。駆動
ギア17の分割部31がピニオン28aの位置を過ぎる
と、クラッチ25aを接続状態(ON)として駆動トル
クを伝達する。なお、本実施例にあっては、駆動ギア1
7の分割部31,32が各ピニオン28a,28b,2
8c,28dの位置に同時に位置しないようにこのピニ
オン28a,28b,28c,28dの配置には考慮さ
れている。
【0017】また、クラッチ25がパウダークラッチで
ある場合には、図6(b)に示すように、駆動スイッチ
41がONされると各駆動電動機24a,24b,24
c,24dが駆動すると共に、クラッチ制御器42は各
クラッチ25a,25b,25c,25dを接続してO
N−1状態とし、許容伝達トルクT1 で駆動ギア17が
図2において時計回り方向に回転する。その後、原点検
出器34が原点検出片33を検出すると、これを演算器
43に入力して原点位置Oを認識し、このとき、各クラ
ッチ25a,25b,25c,25dを接続してON−
2状態とし、全負荷伝達トルクT2 で駆動ギア17が回
転する。そして、歯数検出器35が駆動ギア17の歯数
を検出すると共にボルト検出器36がボルト22を検出
し、これを演算器43に入力して駆動ギア17の回転角
度位置、即ち、分割部31,32の位置を認識する。
【0018】そして、例えば、駆動ギア17の分割部3
1がピニオン28aの少し手前の位置に至ると、演算器
43はクラッチ制御器42に指示してクラッチ25aを
ON−1状態として許容伝達トルクT1 に変更し、ピニ
オン28aによって駆動ギア17の分割部31に作用す
る負荷を低減する。駆動ギア17の分割部31がピニオ
ン28aの位置を過ぎると、クラッチ25aをON−2
状態として全負荷伝達トルクT2 に変更する。
【0019】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明のシールド掘削機のカッタ駆動方法によれ
ば、シールド掘削機本体の前端部に回転自在に装着され
たカッタとそのカッタと一体回転自在に連結されて周方
向複数に分割可能な駆動ギアと駆動ギアに噛み合って駆
動力を伝達するピニオンとピニオンを駆動する電動機と
を具えたシールド掘削機において、通常時には、電動機
によるピニオンの駆動トルクを制限しないでピニオンに
よる駆動ギアへの伝達トルクを最大とし、回転位置検出
器によって駆動ギアの分割部がピニオンとの噛み合い位
置にあることを検出したときには、電動機によるピニオ
ンの駆動トルクを制限してピニオンによる駆動ギアへの
伝達トルクを調整するようにしたので、通常、駆動ギア
は最大トルクで駆動し、駆動ギアの分割部がピニオンと
の噛み合い位置に位置したときには、駆動ギアへの伝達
トルクを0、または許容範囲内となり、カッタの駆動を
停止することなく駆動ギアの破損等を防止してカッタの
駆動の作動性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシールド掘削機のカッ
タ駆動方法を実施するためのシールド掘削機の概略断面
図である。
【図2】カッタの駆動ギアの平面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】制御ブロック図である。
【図6】クラッチ制御のタイムチャートである。
【符号の説明】
11 シールド掘削器 12 シールド掘削器本体 13 カッタ 17 駆動ギア 18 カッタ軸受 22 ボルト 24 駆動電動機 25 クラッチ 26 減速機 28 ピニオン 31,32 分割部 33 原点検出片 34 原点検出器 35 歯数検出器 36 ボルト検出器 41 駆動スイッチ 42 クラッチ制御器 43 演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 隆晴 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (56)参考文献 特開 平3−125794(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘削機本体の前端部に回転自在
    に装着されたカッタと、該カッタと一体回転自在に連結
    されて周方向複数に分割可能な駆動ギアと、該駆動ギア
    に噛み合って駆動力を伝達するピニオンと、該ピニオン
    を駆動する電動機とを具えたシールド掘削機において、
    通常時には、前記電動機による前記ピニオンの駆動トル
    クを制限しないで該ピニオンによる前記駆動ギアへの伝
    達トルクを最大とし、回転位置検出器によって前記駆動
    ギアの分割部が前記ピニオンとの噛み合い位置にあるこ
    とを検出したときには、前記電動機による前記ピニオン
    の駆動トルクを制限して該ピニオンによる前記駆動ギア
    への伝達トルクを調整することを特徴とするシールド掘
    削機のカッタ駆動方法。
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