JP2883982B2 - 舶用推進機のチルト装置 - Google Patents
舶用推進機のチルト装置Info
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Landscapes
- Actuator (AREA)
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、舶用推進機において、船体後端部に取付け
られた推進ユニットを上下に回動させるチルト装置に関
するものである。
られた推進ユニットを上下に回動させるチルト装置に関
するものである。
(従来技術及びその問題点) 一般に舶用推進機においては、推進ユニットをチルト
アップ又はチルトダウンするために推進ユニットを上下
に回動させるチルト装置が設けられている。
アップ又はチルトダウンするために推進ユニットを上下
に回動させるチルト装置が設けられている。
第7図は従来のチルト装置を備えた舶用推進機を示す
部分縦断面図である。船体1の後端部には船内側に窪ん
だ形状を有するトランサムプレート2が取付けられてい
る。トランサムプレート2には支持部3が設けられてお
り、支持部3には推進ユニット4の上部の前端部が取付
けられている。支持部3は、左右方向(船体幅方向)に
延びる支軸5と、支軸5を支点として上下に回動可能な
概ね上下方向に延びる支軸(スイベルブラケット)6と
を備えており、推進ユニット4はこれら支軸5、6を中
心にして上下、左右に回動可能に取付けられている。ま
たトランサムプレート2の上記窪み内及び上記窪みに連
通してトランサムプレート2の前側に取付けられたケー
ス7内にはチルト装置8が収容されている。
部分縦断面図である。船体1の後端部には船内側に窪ん
だ形状を有するトランサムプレート2が取付けられてい
る。トランサムプレート2には支持部3が設けられてお
り、支持部3には推進ユニット4の上部の前端部が取付
けられている。支持部3は、左右方向(船体幅方向)に
延びる支軸5と、支軸5を支点として上下に回動可能な
概ね上下方向に延びる支軸(スイベルブラケット)6と
を備えており、推進ユニット4はこれら支軸5、6を中
心にして上下、左右に回動可能に取付けられている。ま
たトランサムプレート2の上記窪み内及び上記窪みに連
通してトランサムプレート2の前側に取付けられたケー
ス7内にはチルト装置8が収容されている。
このチルト装置8のシリンダ11は、前端面の突部11a
がケース7の前側を閉塞するサポート7aに水平なピン12
により連結されて支持されており、ピン12を支点として
上下に回動可能となっている。またシリンダ11内の上
室、下室にそれぞれ油圧を供給する油圧配管13、14は、
油圧ホース13a、14aのそれぞれ一端が継手13b、14bを介
してシリンダ11に連結され、第7図のVIII−VIII断面図
である第8図に示すように共に上方に延びてそれぞれ他
端が継手13c、13d、14c、14dを介して船内のポンプユニ
ット(図示せず)に連通されて構成されている。ピスト
ン15は、後端部のロッド15aが支軸6の前側に取付けら
れたサポート6aに水平なピン16により連結されて支持さ
れており、ピン16を支点に上下に回動可能となってい
る。17は推進ユニット4に動力を伝える入力軸、18は入
力軸17と船内に設置されたエンジンの出力軸(図示せ
ず)とを連結するカップリングである。なお一点鎖線A
はチルト装置8により推進ユニット4を支軸6とともに
支軸5を支点に上下に回動させた場合即ちチルトアップ
した場合のシリンダ11の中心線を示し、中心線Aと支軸
5との間の距離はL1となっている。
がケース7の前側を閉塞するサポート7aに水平なピン12
により連結されて支持されており、ピン12を支点として
上下に回動可能となっている。またシリンダ11内の上
室、下室にそれぞれ油圧を供給する油圧配管13、14は、
油圧ホース13a、14aのそれぞれ一端が継手13b、14bを介
してシリンダ11に連結され、第7図のVIII−VIII断面図
である第8図に示すように共に上方に延びてそれぞれ他
端が継手13c、13d、14c、14dを介して船内のポンプユニ
ット(図示せず)に連通されて構成されている。ピスト
ン15は、後端部のロッド15aが支軸6の前側に取付けら
れたサポート6aに水平なピン16により連結されて支持さ
れており、ピン16を支点に上下に回動可能となってい
る。17は推進ユニット4に動力を伝える入力軸、18は入
力軸17と船内に設置されたエンジンの出力軸(図示せ
ず)とを連結するカップリングである。なお一点鎖線A
はチルト装置8により推進ユニット4を支軸6とともに
支軸5を支点に上下に回動させた場合即ちチルトアップ
した場合のシリンダ11の中心線を示し、中心線Aと支軸
5との間の距離はL1となっている。
しかしながらこのようなチルト装置8を用いた舶用推
進機では、次のような問題があった。
進機では、次のような問題があった。
(1)油圧ホース13a、14aや、継手13b、13c、13d、14
b、14c、14dが船外側に設けられているので、これに海
水に対して耐食性を有する材質を用いなければならずコ
スト高となり、また作動とともに緩んでしまう継手13b
等のメンテナンスを行なうには舶用推進機を陸上げして
分解して行なわなければならず困難である。
b、14c、14dが船外側に設けられているので、これに海
水に対して耐食性を有する材質を用いなければならずコ
スト高となり、また作動とともに緩んでしまう継手13b
等のメンテナンスを行なうには舶用推進機を陸上げして
分解して行なわなければならず困難である。
(2)シリンダ11がその行程容積より前側に形成された
突部11aにより支持されているので、その分だけケース
7、サポート7aが前に突出することとなり、更にこれに
ぶつからないようにするためにカップリング18が入力軸
17と共に前に配置され、従ってエンジンが前の方に配置
されることとなって船内スペースが狭くなる。なおここ
でカップリング18を前に配置しなければならなくなるの
は、次の理由による。カップリング18はエンジンから
の動力を入力軸17に確実に伝えるために所定の大きさを
必要とし、むやみに小さくできない。船底においては
トランサムプレート2をシール2aを介して船体1に液密
状に取付けるため所定のスペースを必要とし、ケース7
の下壁7cをむやみに下げることはできない。ケース7
内の上下のスペースはシリンダ11が回動するのを妨げる
ことのない広さを必要とする。
突部11aにより支持されているので、その分だけケース
7、サポート7aが前に突出することとなり、更にこれに
ぶつからないようにするためにカップリング18が入力軸
17と共に前に配置され、従ってエンジンが前の方に配置
されることとなって船内スペースが狭くなる。なおここ
でカップリング18を前に配置しなければならなくなるの
は、次の理由による。カップリング18はエンジンから
の動力を入力軸17に確実に伝えるために所定の大きさを
必要とし、むやみに小さくできない。船底においては
トランサムプレート2をシール2aを介して船体1に液密
状に取付けるため所定のスペースを必要とし、ケース7
の下壁7cをむやみに下げることはできない。ケース7
内の上下のスペースはシリンダ11が回動するのを妨げる
ことのない広さを必要とする。
(発明の目的) 本発明は、油圧配管の継手のメンテナンスを容易に行
なうことができ、装置の信頼性を向上させることができ
るとともに、油圧配管のコストを低減することができ、
しかもエンジンをなるべく船内の後方に配置させて船内
スペースを広く確保できるようにする舶用推進機のチル
ト装置を提供することを目的とする。
なうことができ、装置の信頼性を向上させることができ
るとともに、油圧配管のコストを低減することができ、
しかもエンジンをなるべく船内の後方に配置させて船内
スペースを広く確保できるようにする舶用推進機のチル
ト装置を提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明は、船内側に窪んだ形状を有し船体後端部に取
付けられて船内と船外とを仕切るケース部材に推進ユニ
ットが上下及び左右に回動可能に取付けられた舶用推進
機の、上記ケース部材の上記窪み内に前後方向に収容さ
れ油圧配管を経て伝わる油圧によりシリンダ内のピスト
ンを前後に移動させて上記推進ユニットを上下に回動さ
せるチルト装置において、シリンダの左右両側の対向す
る部分であってシリンダストロークの範囲内に位置する
部分のそれぞれに、上記ケース部材の左右両側壁のそれ
ぞれを水平に且つ各壁に対して左右方向の水平軸回りに
回動可能に液密状に貫通した2個の回転軸部のそれぞれ
を固着させ、船内側の2本の油圧配管を一方の回転軸部
を介して又は1本ずつ各回転軸部を介してシリンダ内の
室に連通させ、一方の油圧配管はシリンダ肉厚内に形成
した油圧通路を介してシリンダ内の上室又は下室に連通
し、他方の油圧配管は直接に又はシリンダ肉厚内に形成
した油圧通路を介してシリンダ内の下室又は上室に連通
していることを特徴とする舶用推進機のチルト装置であ
り、更には回転軸部をシリンダの前端側に固着したもの
である。
付けられて船内と船外とを仕切るケース部材に推進ユニ
ットが上下及び左右に回動可能に取付けられた舶用推進
機の、上記ケース部材の上記窪み内に前後方向に収容さ
れ油圧配管を経て伝わる油圧によりシリンダ内のピスト
ンを前後に移動させて上記推進ユニットを上下に回動さ
せるチルト装置において、シリンダの左右両側の対向す
る部分であってシリンダストロークの範囲内に位置する
部分のそれぞれに、上記ケース部材の左右両側壁のそれ
ぞれを水平に且つ各壁に対して左右方向の水平軸回りに
回動可能に液密状に貫通した2個の回転軸部のそれぞれ
を固着させ、船内側の2本の油圧配管を一方の回転軸部
を介して又は1本ずつ各回転軸部を介してシリンダ内の
室に連通させ、一方の油圧配管はシリンダ肉厚内に形成
した油圧通路を介してシリンダ内の上室又は下室に連通
し、他方の油圧配管は直接に又はシリンダ肉厚内に形成
した油圧通路を介してシリンダ内の下室又は上室に連通
していることを特徴とする舶用推進機のチルト装置であ
り、更には回転軸部をシリンダの前端側に固着したもの
である。
(作用) チルト装置の作動油は船内側の油圧配管を通り、回転
軸部を経て、シリンダ内に供給される。従って船外側に
油圧配管を設けなくてもよい。またシリンダは左右両側
の回転軸部で支持され、回転軸部を支点として上下に回
動する。
軸部を経て、シリンダ内に供給される。従って船外側に
油圧配管を設けなくてもよい。またシリンダは左右両側
の回転軸部で支持され、回転軸部を支点として上下に回
動する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。第1
図は本発明のチルト装置を用いた舶用推進機を示す部分
縦断面図であり、第7図と同一符号は同じものを示す。
20は本発明のチルト装置である。第2図は第1図のII−
II断面図であり、これはチルト装置20のケース7に対す
る支持部の構造を示している。チルト装置20は、シリン
ダ21、ピストン22、2本の油圧配管23、24、2個の回転
軸部25、26とで構成されている。回転軸部25、26はシリ
ンダ21をケース7に支持する部材である。ピストン22は
第7図の従来例のピストン15と同様に、後端部のロッド
22aが水平なピン27によりサポート6aに連結されてお
り、ピン27を支点に上下に回動可能となっている。なお
船内と船外とはトランサムプレート2とケース7とで仕
切られており、シリンダ21及びピストン22はトランサム
プレート2の窪み内及びケース7内、即ち船外に前後方
向に収容されている。
図は本発明のチルト装置を用いた舶用推進機を示す部分
縦断面図であり、第7図と同一符号は同じものを示す。
20は本発明のチルト装置である。第2図は第1図のII−
II断面図であり、これはチルト装置20のケース7に対す
る支持部の構造を示している。チルト装置20は、シリン
ダ21、ピストン22、2本の油圧配管23、24、2個の回転
軸部25、26とで構成されている。回転軸部25、26はシリ
ンダ21をケース7に支持する部材である。ピストン22は
第7図の従来例のピストン15と同様に、後端部のロッド
22aが水平なピン27によりサポート6aに連結されてお
り、ピン27を支点に上下に回動可能となっている。なお
船内と船外とはトランサムプレート2とケース7とで仕
切られており、シリンダ21及びピストン22はトランサム
プレート2の窪み内及びケース7内、即ち船外に前後方
向に収容されている。
第3図はシリンダ21及びピストン22を示す側面図、第
4図は第3図のIV−IV断面図である。第4図に示すよう
に、シリンダ21の左右両側の前端部の対向する位置に
は、回転軸部25、26がそれぞれ固定される受部31、32が
形成されている。受部31、32は、それぞれ右方向、左方
向に突出した縦断面が略四角形の突出部であり、先端は
垂直面31a、32aとなっている。垂直面31a、32aにはこれ
に直角にそれぞれ4個のボルト孔33が形成されている。
ボルト孔33は対角線上に均等に位置している。また垂直
面31a、32aにはその中央に直角に円柱状の穴31b、32bが
形成されている。穴31bはその底面にて油圧通路40の一
端と連通している。油圧通路40はシリンダ21の右側の周
壁内を前後方向に延びて形成されており、他端がシリン
ダ21内の上室21aと連通している。一方、穴32bはその底
面中央に更に孔32b′が形成されてシリンダ21の下室21b
に直接連通している。
4図は第3図のIV−IV断面図である。第4図に示すよう
に、シリンダ21の左右両側の前端部の対向する位置に
は、回転軸部25、26がそれぞれ固定される受部31、32が
形成されている。受部31、32は、それぞれ右方向、左方
向に突出した縦断面が略四角形の突出部であり、先端は
垂直面31a、32aとなっている。垂直面31a、32aにはこれ
に直角にそれぞれ4個のボルト孔33が形成されている。
ボルト孔33は対角線上に均等に位置している。また垂直
面31a、32aにはその中央に直角に円柱状の穴31b、32bが
形成されている。穴31bはその底面にて油圧通路40の一
端と連通している。油圧通路40はシリンダ21の右側の周
壁内を前後方向に延びて形成されており、他端がシリン
ダ21内の上室21aと連通している。一方、穴32bはその底
面中央に更に孔32b′が形成されてシリンダ21の下室21b
に直接連通している。
受部31、32には第2図に示すように、回転軸部25、26
が受部31、32に面する位置のケース7に形成された孔7
a、7bを水平に貫通してそれぞれ4本のボルト34により
固定されている。以下第2図に基づいて回転軸部25の構
成を説明するが、回転軸部26も同様の構成を有するもの
である。回転軸部25は円柱状の本体25aのシリンダ21側
即ち船外側の端面中央に円柱状の突出部25bが、及び船
内側にフランジ25cが形成されてなる部材である。本体2
5aは受部31の四角形の一辺の長さと略同じで且つ孔7aの
径より少し小さい径を有し、孔7aの形成されたケース7
の部分の厚さより少し長くなっている。また突出部25b
は穴31bの径と同じ径を有し、且つ穴31bの深さと同じ突
出長さを有している。またフランジ25cの径は孔7aの径
より少し大きくなっている。そして回転軸部25にはその
軸中心に貫通孔25dが形成されている。
が受部31、32に面する位置のケース7に形成された孔7
a、7bを水平に貫通してそれぞれ4本のボルト34により
固定されている。以下第2図に基づいて回転軸部25の構
成を説明するが、回転軸部26も同様の構成を有するもの
である。回転軸部25は円柱状の本体25aのシリンダ21側
即ち船外側の端面中央に円柱状の突出部25bが、及び船
内側にフランジ25cが形成されてなる部材である。本体2
5aは受部31の四角形の一辺の長さと略同じで且つ孔7aの
径より少し小さい径を有し、孔7aの形成されたケース7
の部分の厚さより少し長くなっている。また突出部25b
は穴31bの径と同じ径を有し、且つ穴31bの深さと同じ突
出長さを有している。またフランジ25cの径は孔7aの径
より少し大きくなっている。そして回転軸部25にはその
軸中心に貫通孔25dが形成されている。
そして回転軸部25は突出部25bが穴31b内に「O」リン
グ35bを介して嵌合され、本体25aのシリンダ21側の面25
a′が垂直面31aに当接して4本のボルト34により受部31
に固定されている。本体25aは船外側から「O」リング3
5a、すべり軸受36、シール37を介して孔7aを貫通してい
る。従って回転軸部25はケース7を貫通した状態でケー
ス7に対して左右方向の水平軸回りに回動可能となって
おり、更にはケース7と共に船外と船内とを液密状に仕
切るようになっている。38は本体25aの周面に潤滑剤を
供給するためのグリース用ニップルである。
グ35bを介して嵌合され、本体25aのシリンダ21側の面25
a′が垂直面31aに当接して4本のボルト34により受部31
に固定されている。本体25aは船外側から「O」リング3
5a、すべり軸受36、シール37を介して孔7aを貫通してい
る。従って回転軸部25はケース7を貫通した状態でケー
ス7に対して左右方向の水平軸回りに回動可能となって
おり、更にはケース7と共に船外と船内とを液密状に仕
切るようになっている。38は本体25aの周面に潤滑剤を
供給するためのグリース用ニップルである。
そして貫通孔25dの船外側には直角に折れ曲った形状
の継手23bの一端が螺嵌されており、継手23bの他端には
油圧ホース23aの一端が袋ナット23cを介して連結されて
いる。これにより油圧ホース23aは継手23b、貫通孔25
d、油圧通路40を経てシリンダ21の上室21aに連通してお
り、回転軸部26に回転軸部25と同様に連結された油圧ホ
ース24aはシリンダ21の下室21bに連通している。24bは
継手23bと同じ継手である。油圧ホース23a、24aの他端
は船内に配置されているポンプユニット(図示せず)に
連結されている。
の継手23bの一端が螺嵌されており、継手23bの他端には
油圧ホース23aの一端が袋ナット23cを介して連結されて
いる。これにより油圧ホース23aは継手23b、貫通孔25
d、油圧通路40を経てシリンダ21の上室21aに連通してお
り、回転軸部26に回転軸部25と同様に連結された油圧ホ
ース24aはシリンダ21の下室21bに連通している。24bは
継手23bと同じ継手である。油圧ホース23a、24aの他端
は船内に配置されているポンプユニット(図示せず)に
連結されている。
次にチルト装置20の動作について説明する。ポンプユ
ニットから油圧配管24を経て作動油が供給されると、下
室21bが作動油で満たされていき、ピストン22がその油
圧をピストン受部22b(第4図)で受けて後方へ移動す
る。そしてピストン22はピン27を支点に下方に回動し、
シリンダ21は回転軸部25、26を支点として上方へ回動
し、支軸6及び推進ユニット4はピストン22により後方
へ押されて支軸5を支点に上方へ回動する。即ち推進ユ
ニット4はチルトアップされる。なお一点鎖線B(第1
図)は推進ユニット4がチルトアップされた時のシリン
ダ21の中心線を示し、中心線Bと支軸5との間の距離は
L2となっている。逆にポンプユニットから油圧配管23を
経て作動油が供給されると、上室21aが作動油で満たさ
れていき、ピストン22は前方へ移動する。そしてピスト
ン22、シリンダ21は上記とは逆に動いて推進ユニット4
は元の状態に戻る。即ちチルトダウンされる。
ニットから油圧配管24を経て作動油が供給されると、下
室21bが作動油で満たされていき、ピストン22がその油
圧をピストン受部22b(第4図)で受けて後方へ移動す
る。そしてピストン22はピン27を支点に下方に回動し、
シリンダ21は回転軸部25、26を支点として上方へ回動
し、支軸6及び推進ユニット4はピストン22により後方
へ押されて支軸5を支点に上方へ回動する。即ち推進ユ
ニット4はチルトアップされる。なお一点鎖線B(第1
図)は推進ユニット4がチルトアップされた時のシリン
ダ21の中心線を示し、中心線Bと支軸5との間の距離は
L2となっている。逆にポンプユニットから油圧配管23を
経て作動油が供給されると、上室21aが作動油で満たさ
れていき、ピストン22は前方へ移動する。そしてピスト
ン22、シリンダ21は上記とは逆に動いて推進ユニット4
は元の状態に戻る。即ちチルトダウンされる。
このようなチルト装置20を用いた舶用推進機では、シ
リンダ21内に作動油を供給する油圧配管23、24が船内側
に設けられているので、これに海水に対して耐食性を有
する材質のものを用いる必要はない。しかも従来例(第
7図)のような船外の油圧配管は不要となるので、その
分だけ材料が節約される。従って油圧配管に要するコス
トは低減される。また継手23b、24bは船内側にあるの
で、そのメンテナンスは従来例のように舶用推進機を陸
上げして分解して行なう必要はなく、容易となる。
リンダ21内に作動油を供給する油圧配管23、24が船内側
に設けられているので、これに海水に対して耐食性を有
する材質のものを用いる必要はない。しかも従来例(第
7図)のような船外の油圧配管は不要となるので、その
分だけ材料が節約される。従って油圧配管に要するコス
トは低減される。また継手23b、24bは船内側にあるの
で、そのメンテナンスは従来例のように舶用推進機を陸
上げして分解して行なう必要はなく、容易となる。
またこの舶用推進機では、シリンダ21が左右両側の前
端部で回転軸部25、26によりケース7に支持されている
ために、ケース7はその前面7bが少なくとも従来例の突
出部11aの突出長さだけ後方に位置するよう形成されて
いる。しかも従来例のような船外側の油圧配管13、14が
廃止されているために、シリンダ21は従来例よりもケー
ス7の下壁7cに近接して配置され、ケース7はその上壁
7dがシリンダ21に近接した形状に形成されている。但し
ここでは上壁7dはシリンダ21がチルトアップの状態まで
回動するのに妨げとならないようシリンダ21の前端部に
面する部分が近接されている。そしてカップリング18が
シリンダ21の前端部に面するケース7の上壁7dの上方に
配置されている。このようにカップリング18が入力軸17
とともに後方に配置されているので、船内のエンジンは
その分だけ後方に配置されることとなり、船内スペース
がその分だけ広く確保されることとなる。
端部で回転軸部25、26によりケース7に支持されている
ために、ケース7はその前面7bが少なくとも従来例の突
出部11aの突出長さだけ後方に位置するよう形成されて
いる。しかも従来例のような船外側の油圧配管13、14が
廃止されているために、シリンダ21は従来例よりもケー
ス7の下壁7cに近接して配置され、ケース7はその上壁
7dがシリンダ21に近接した形状に形成されている。但し
ここでは上壁7dはシリンダ21がチルトアップの状態まで
回動するのに妨げとならないようシリンダ21の前端部に
面する部分が近接されている。そしてカップリング18が
シリンダ21の前端部に面するケース7の上壁7dの上方に
配置されている。このようにカップリング18が入力軸17
とともに後方に配置されているので、船内のエンジンは
その分だけ後方に配置されることとなり、船内スペース
がその分だけ広く確保されることとなる。
更にシリンダ21は左右両側で回転軸部25、26によりケ
ース7に支持されているので、従来例と同じ高さまで推
進ユニット4をチルトアップした時のシリンダ21の中心
線Bと支軸5との距離L2は従来例のL1に比して少し長く
なっている。ところで推進ユニット4の支持は支軸5を
支点としたモーメントが関係している。従ってL2>L1で
あることにより、推進ユニット4は従来例と同じ力でよ
り確実に支持されることとなり、又は推進ユニット4は
従来例より弱い力で支持され得ることとなり、チルト装
置20は小型化され得ることとなる。
ース7に支持されているので、従来例と同じ高さまで推
進ユニット4をチルトアップした時のシリンダ21の中心
線Bと支軸5との距離L2は従来例のL1に比して少し長く
なっている。ところで推進ユニット4の支持は支軸5を
支点としたモーメントが関係している。従ってL2>L1で
あることにより、推進ユニット4は従来例と同じ力でよ
り確実に支持されることとなり、又は推進ユニット4は
従来例より弱い力で支持され得ることとなり、チルト装
置20は小型化され得ることとなる。
また回転軸部25、26はシリンダ21の前端部に設けられ
ているので、シリンダ21の前側が下方に回動することは
ない。従ってケース7の下壁7cやトランサムプレート2
の下壁を下げるよう変形させて形成する必要はなく、製
作が困難となることはない。
ているので、シリンダ21の前側が下方に回動することは
ない。従ってケース7の下壁7cやトランサムプレート2
の下壁を下げるよう変形させて形成する必要はなく、製
作が困難となることはない。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、シリンダ21の左右両側
の前端部に対向して位置する受部31、32に、ケース7の
左右両側壁を水平に且つ各壁に対して左右方向の水平軸
回りに回動可能に液密状に貫通した回転軸部25、26をそ
れぞれ固着させ、船内側の油圧配管23を回転軸部25の貫
通孔25d及び油圧通路40を介してシリンダ21内の上室21a
に連通させ、船内側の油圧配管24を回転軸部26を介して
シリンダ21内の下室21bに連通させるようにしたので、 (1)チルト装置に作動油を供給するための船外側の油
圧配管を不要とできる。従って油圧配管に海水に対して
耐食性の材質のものを用いなくてもよく、また船外に設
ける分の材料を節約でき、油圧配管に要するコストを低
減することができる。
の前端部に対向して位置する受部31、32に、ケース7の
左右両側壁を水平に且つ各壁に対して左右方向の水平軸
回りに回動可能に液密状に貫通した回転軸部25、26をそ
れぞれ固着させ、船内側の油圧配管23を回転軸部25の貫
通孔25d及び油圧通路40を介してシリンダ21内の上室21a
に連通させ、船内側の油圧配管24を回転軸部26を介して
シリンダ21内の下室21bに連通させるようにしたので、 (1)チルト装置に作動油を供給するための船外側の油
圧配管を不要とできる。従って油圧配管に海水に対して
耐食性の材質のものを用いなくてもよく、また船外に設
ける分の材料を節約でき、油圧配管に要するコストを低
減することができる。
(2)油圧配管23、24の継手23b、24bは船内側にあるの
で、そのメンテナンスを、従来例のように舶用推進機を
陸上げして分解して行なう必要はなく、容易に行なうこ
とができ、チルト装置20の信頼性を向上させることがで
きる。
で、そのメンテナンスを、従来例のように舶用推進機を
陸上げして分解して行なう必要はなく、容易に行なうこ
とができ、チルト装置20の信頼性を向上させることがで
きる。
(3)シリンダ21をケース7の下壁7cに従来例より近接
させて配置でき、ケース7を前壁7b、上壁7dをシリンダ
21に従来例より近接させた形状に形成できるので、カッ
プリング18をケース7の上に配置して入力軸17とともに
後方に配置することができ、船内のエンジンをその分だ
け後方に配置することができ、船内スペースをその分だ
け広く確保することができる。
させて配置でき、ケース7を前壁7b、上壁7dをシリンダ
21に従来例より近接させた形状に形成できるので、カッ
プリング18をケース7の上に配置して入力軸17とともに
後方に配置することができ、船内のエンジンをその分だ
け後方に配置することができ、船内スペースをその分だ
け広く確保することができる。
(4)推進ユニット4を従来例と同じ高さまでチルトア
ップした時のシリンダ21の中心線Bと支軸5との距離L2
は従来例のL1に比して少し長くなっているので、推進ユ
ニット4を従来例と同じ力でより確実に支持することが
でき、又は推進ユニット4を従来例より弱い力で支持で
き、チルト装置20を小型化することができる。
ップした時のシリンダ21の中心線Bと支軸5との距離L2
は従来例のL1に比して少し長くなっているので、推進ユ
ニット4を従来例と同じ力でより確実に支持することが
でき、又は推進ユニット4を従来例より弱い力で支持で
き、チルト装置20を小型化することができる。
(5)船内スペースを、第7図及び第8図に示す従来技
術の場合と同じだけ確保すれば良いとする場合には、突
部11aの長さ分だけシリンダ21の全長を長くできるの
で、その分だけストロークを大きくでき、従って、チル
ト角度を大きくできる。
術の場合と同じだけ確保すれば良いとする場合には、突
部11aの長さ分だけシリンダ21の全長を長くできるの
で、その分だけストロークを大きくでき、従って、チル
ト角度を大きくできる。
(別の実施例) (1)回転軸部25、26を設ける位置はシリンダ21の前端
部に限るものではない。例えば第5図に示すように、シ
リンダ21の前後方向中央部に設けてもよい。これによれ
ば、推進ユニット4をチルトアップした際のシリンダ21
の中心線は図中一点鎖線Cのようになり、中心線Cと支
軸5との間の距離L3が上記実施例の場合のL2に比べて更
に長くなるので、推進ユニット4を同じ力でより確実に
支持することができ、又はチルト装置20を小型化するこ
とができる。
部に限るものではない。例えば第5図に示すように、シ
リンダ21の前後方向中央部に設けてもよい。これによれ
ば、推進ユニット4をチルトアップした際のシリンダ21
の中心線は図中一点鎖線Cのようになり、中心線Cと支
軸5との間の距離L3が上記実施例の場合のL2に比べて更
に長くなるので、推進ユニット4を同じ力でより確実に
支持することができ、又はチルト装置20を小型化するこ
とができる。
(2)2本の油圧配管23、24を2個の回転軸部の一方の
みを介してシリンダの上室、下室に連通させるようにし
てもよい。これは例えば第6図に示すような回転軸部50
を用いればよい。第6図は第2図のVI−VI断面に相当す
る図である。回転軸部50には回転軸部25の突出部25bに
相当する2個の突出部51、52、及び貫通孔25dに相当す
る貫通孔53、54が形成されており、受部60には受部31の
穴31bに相当する穴61と受部32の穴32bに相当する穴62が
形成されている。そして突出部51は穴61に、突出部52は
穴62に嵌合され、油圧配管23、24はそれぞれ貫通孔53、
54に螺嵌されている。これによれば油圧配管23、24の継
手のメンテナンスを一方側のみから行なうことができる
ので、上記実施例に比してメンテナンスをより容易に行
なうことができる。また他方側に油圧配管を配置するス
ペースを確保する必要がなくなるので、その分だけ上記
実施例に比して船内スペースを広く確保することができ
る。
みを介してシリンダの上室、下室に連通させるようにし
てもよい。これは例えば第6図に示すような回転軸部50
を用いればよい。第6図は第2図のVI−VI断面に相当す
る図である。回転軸部50には回転軸部25の突出部25bに
相当する2個の突出部51、52、及び貫通孔25dに相当す
る貫通孔53、54が形成されており、受部60には受部31の
穴31bに相当する穴61と受部32の穴32bに相当する穴62が
形成されている。そして突出部51は穴61に、突出部52は
穴62に嵌合され、油圧配管23、24はそれぞれ貫通孔53、
54に螺嵌されている。これによれば油圧配管23、24の継
手のメンテナンスを一方側のみから行なうことができる
ので、上記実施例に比してメンテナンスをより容易に行
なうことができる。また他方側に油圧配管を配置するス
ペースを確保する必要がなくなるので、その分だけ上記
実施例に比して船内スペースを広く確保することができ
る。
第1図は本発明のチルト装置を用いた舶用推進機を示す
部分縦断面図、第2図は第1図のII−II断面図、第3図
は本発明のチルト装置のシリンダ及びピストンを示す側
面図、第4図は第3図のIV−IV断面図、第5図は本発明
のチルト装置の別の実施例を示す縦断面図、第6図は本
発明のチルト装置の更に別の実施例を示す縦断面部分
図、第7図は従来のチルト装置を用いた舶用推進機を示
す部分縦断面図、第8図は第7図のVIII−VIII断面図で
ある。1……船体、2……トランサムプレート、4……
推進ユニット、7……ケース、20……チルト装置、21…
…シリンダ、22……ピストン、23、24……油圧配管、2
5、26……回転軸部
部分縦断面図、第2図は第1図のII−II断面図、第3図
は本発明のチルト装置のシリンダ及びピストンを示す側
面図、第4図は第3図のIV−IV断面図、第5図は本発明
のチルト装置の別の実施例を示す縦断面図、第6図は本
発明のチルト装置の更に別の実施例を示す縦断面部分
図、第7図は従来のチルト装置を用いた舶用推進機を示
す部分縦断面図、第8図は第7図のVIII−VIII断面図で
ある。1……船体、2……トランサムプレート、4……
推進ユニット、7……ケース、20……チルト装置、21…
…シリンダ、22……ピストン、23、24……油圧配管、2
5、26……回転軸部
Claims (1)
- 【請求項1】船内側に窪んだ形状を有し船体後端部に取
付けられて船内と船外とを仕切るケース部材に推進ユニ
ットが上下及び左右に回動可能に取付けられた舶用推進
機の、上記ケース部材の上記窪み内に前後方向に収容さ
れ油圧配管を経て伝わる油圧によりシリンダ内のピスト
ンを前後に移動させて上記推進ユニットを上下に回動さ
せるチルト装置において、 シリンダの左右両側の対向する部分であってシリンダス
トロークの範囲内に位置する部分のそれぞれに、上記ケ
ース部材の左右両側壁のそれぞれを水平に且つ各壁に対
して左右方向の水平軸回りに回動可能に液密状に貫通し
た2個の回転軸部のそれぞれを固着させ、船内側の2本
の油圧配管を一方の回転軸部を介して又は1本ずつ各回
転軸部を介してシリンダ内の室に連通させ、一方の油圧
配管はシリンダ肉厚内に形成した油圧通路を介してシリ
ンダ内の上室又は下室に連通し、他方の油圧配管は直接
に又はシリンダ肉厚内に形成した油圧通路を介してシリ
ンダ内の下室又は上室に連通していることを特徴とする
舶用推進機のチルト装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1022140A JP2883982B2 (ja) | 1989-01-30 | 1989-01-30 | 舶用推進機のチルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1022140A JP2883982B2 (ja) | 1989-01-30 | 1989-01-30 | 舶用推進機のチルト装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02200596A JPH02200596A (ja) | 1990-08-08 |
| JP2883982B2 true JP2883982B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=12074574
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1022140A Expired - Fee Related JP2883982B2 (ja) | 1989-01-30 | 1989-01-30 | 舶用推進機のチルト装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2883982B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6179477B2 (ja) * | 2014-07-31 | 2017-08-16 | トヨタ自動車株式会社 | ダイカスト鋳造装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54115895A (en) * | 1978-02-28 | 1979-09-08 | Komatsu Ltd | Hatch-back device for inter-ship or outer-ship equipment |
| JPS55164592A (en) * | 1979-06-06 | 1980-12-22 | Kaaru Kiikuhiifuaa Erumaa | Stern driving mechanism |
-
1989
- 1989-01-30 JP JP1022140A patent/JP2883982B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02200596A (ja) | 1990-08-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |