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JP2886772B2 - 照合装置 - Google Patents
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JP2886772B2 - 照合装置 - Google Patents

照合装置

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JP2886772B2
JP2886772B2 JP5295684A JP29568493A JP2886772B2 JP 2886772 B2 JP2886772 B2 JP 2886772B2 JP 5295684 A JP5295684 A JP 5295684A JP 29568493 A JP29568493 A JP 29568493A JP 2886772 B2 JP2886772 B2 JP 2886772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光相関演算を用いてパ
ターンの認識を行う照合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パターン認識は、個人の識別に用いるこ
とができるため、例えば、指紋パターンを個人情報とし
て利用し、この指紋パターンから個人の照合を行う照合
装置が従来より開発されている(特開平1−22357
6など)。
【0003】パターンの相関を光演算で高速で行う方法
は種々提案されており、例えば、ホログラムを用いた方
法や合同変換相関法(Joint Transform Correlation:J
TC)と呼ばれるものがある(「光情報処理におけるフ
ーリエ変換」、光学 21,6,392-399 )。この合同変換相
関法は、Vander-Lugt の光相関器を用いる方法(「光学
的相関系位相フィルタによるパターン認識」、応用物理
58,6(1989) )と比較してパターンが書き込まれたホロ
グラム乾板の正確な位置合わせを必要としないという利
点がある。
【0004】図9は、合同変換相関法を用いて指紋パタ
ーンの照合を行う従来の認識装置の構成を示すブロック
図である。同図に示す認識装置は、高解像度の空間光変
調器(SLM)200,201を用いており、入力パタ
ーン(入力像)と参照パターン(参照像)とをCRT2
02に同時に描画させて両パターンの一致を検出するも
のである。入力像と参照像はSLM200に書き込ま
れ、フーリエ変換されてフーリエパターンが得られる。
これらのパターンはもう一度SLM201で読み出され
て光フーリエ変換が行われ、これらのパターンの相関信
号像がフォトディテクタ(PD)203に与えられる。
【0005】入力像と参照像が一致している場合には、
PD203に与えられる相関信号像は、原パターンの強
度に応じた0次光の点が中央に現れ、2つの輝度の高い
±1次光の点が入力像,参照像の位置に対応して左右に
現れた像となる。この像の±1次光の点から、入力パタ
ーンと参照パターンの一致を検出できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の装置で
は、±1次光点は入力パターンと参照パターンの相関強
度を示す信号になっているが、この相関強度は、パター
ンの形状、光量、空間周波数特徴などによって大きく変
わる。つまり、例えパターンの一致度が100%であっ
ても、パターンの種類によって、検出される相関強度が
大きく異なることになる。
【0007】図10に、従来の認識装置を用いて10指
の指紋パターンの自己相関演算を行った結果を示す。自
己相関演算とは、図2(a)に示したような同一のパタ
ーン間で行う相関演算をいう。図10より、自己相関値
は、最大強度2500程度から最少強度1600程度ま
で±20%程度のばらつきを持っていることが判る。サ
ンプル数が多くなった場合にはこの範囲はさらに大きく
なっていく。これは、指紋のパターンが異なれば、コン
トラストや面積、空間周波数などに違いが生じることに
起因するものである。
【0008】従来の照合装置では、固定のしきい値を予
め定めておき、このしきい値以上の相関度が得られた場
合に、同一パターンであると判断している。しかしなが
ら、上述したようにパターンごとに自己相関値がばらつ
くため、この判断に誤りが生じることがあった。
【0009】本発明は、このような問題点を解決し、入
力パターンと参照パターンの一致を高い精度で、かつ高
速に検出できる照合装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の照合装置は、新
たに入力した入力パターンと既に登録された複数の参照
パターンから読み出した1つの参照パターンが同一であ
るか否かを判定する照合装置において、前記参照パター
ン毎に自己相関演算を行い、その結果得られる自己相関
強度に応じて前記参照パターン毎のしきい値を定め、前
記参照パターンと前記しきい値とを1対として、前記参
照パターンと前記しきい値の対を複数個メモリに登録す
るしきい値設定手段と、前記入力パターンと前記メモリ
に登録されている前記参照パターンの中の1つとの間で
相関演算を行う相関演算手段と、前記相関演算手段から
得られる前記参照パターンと前記入力パターンとの相関
値と、この参照パターンと対として記憶されている前記
しきい値とを比較して、前記入力パターンと前記参照パ
ターンが同一であるか否かを判定する判定手段とを備え
ることを特徴とする。本発明の照合装置によれば、参照
パターン毎に自己相関演算を行い、その結果得られる自
己相関強度に応じて参照パターン毎のしきい値を定め、
参照パターンとしきい値とを1対として、参照パターン
としきい値の対を複数個メモリに登録する。従って、新
たに入力された入力パターンと既に登録されている複数
の参照パターンの中から読み出した1の参照パターンが
同一であるか否かを判定する場合に、予め参照パターン
と対として記憶されているこの参照パターンのしきい値
を用いることができるため、入力パターンと参照パター
ンが同一であるか否かの判定を高速にかつ正確に行うこ
とができる。
【0011】また、本発明の照合装置は、新たに入力し
た入力指紋パターンと既に登録された複数の参照指紋パ
ターンから読み出した1つの参照指紋パターンが同一で
あるか否かを判定する照合装置において、前記参照指紋
パターン毎に自己相関演算を行い、その結果得られる自
己相関強度に応じて前記参照指紋パターン毎のしきい値
を定め、前記参照指紋パターンと前記しきい値とを1対
として、前記参照指紋パターンと前記しきい値の対を複
数個メモリに登録するしきい値設定手段と、前記入力指
紋パターンと前記メモリに登録されている前記参照指紋
パターンの中の1つとの間で相関演算を行う相関演算手
段と、前記相関演算手段から得られる前記参照指紋パタ
ーンと前記入力指紋パターンとの相関値と、この参照指
紋パターンと対として記憶されている前記しきい値とを
比較して、前記入力指紋パターンと前記参照指紋パター
ンが同一であるか否かを判定する判定手段とを備えるこ
とを特徴とする。本発明の照合装置によれば、参照指紋
パターン毎に自己相関演算を行い、その結果得られる自
己相関強度に応じて参照指紋パターン毎のしきい値を定
め、参照指紋パターンとしきい値とを1対として、参照
指紋パターンとしきい値の対を複数個メモリに登録す
る。従って、新たに入力された入力指紋パターンと既に
登録されている複数の参照指紋パターンの中から読み出
した1の参照指紋パターンが同一であるか否かを判定す
る場合に、予め参照指紋パターンと対として記憶されて
いるこの参照指紋パターンのしきい値を用いることがで
きるため、入力指紋パターンと参照指紋パターンが同一
であるか否かの判定を高速にかつ正確に行うことができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照して説明する。図1は、本実施例に係る照合装置の
構成を示すブロック図である。この照合装置は、指の指
紋のパターンを用いて本人照合を行う装置である。同図
より、本実施例の照合装置は、指紋の入力パターンを取
り込む入力部10と、指紋の参照パターン及びしきい値
データが登録されたメモリ20と、入力パターンと参照
パターンの相関値を検出する相関演算部30とを備え
る。また、メモリ20に登録された参照パターンに基づ
いてしきい値のレベルを設定するしきい値設定部40
と、相関演算部30から出力される相関値データから入
力パターンと参照パターンが同一のパターンであるかを
判定する判定部50と、相関演算部30、しきい値設定
部40及び判定部50を制御する制御部60とを備え
る。
【0013】入力部10は、プリズム11と、プリズム
11に光を照射する発光ダイオード(LED)12と、
指紋の入力パターンを撮像するCCDカメラ13と、C
CDカメラ13上に入力パターンを結像するレンズ14
とを備える。
【0014】相関演算部30は、入力パターンと参照パ
ターンを並べて表示するCRT301と、入力パターン
及び参照パターンをコヒーレント光像に変換する光アド
レス型の空間光変調器(SLM)302と、コヒーレン
ト光像をフーリエ変換して合同フーリエ変換光像を得る
フーリエ変換レンズ303とを備える。また、合同フー
リエ変換光像をコヒーレント光像に変換する光アドレス
型のSLM304と、コヒーレント光像をフーリエ変換
して相関信号像を得るフーリエ変換レンズ305と、相
関信号像を検出するフォトディテクタ(PD)306と
を備える。さらに、SLM302とフーリエ変換レンズ
303の間にはSLM302に読み出しレーザ光310
を与えるハーフミラー311,312を備え、SLM3
04とフーリエ変換レンズ305の間にはSLM304
に読み出しレーザ光310を与えるハーフミラー31
3,314を備える。
【0015】次に、本実施例の動作について説明する。
指紋パターンの入力は、全反射入力法を用いており、L
ED12から光をプリズム11に当て、照合対象者が自
分の指をプリズム11に押し付けたときの反射条件の違
いから指紋パターンを得ている。
【0016】まず、照合対象者が図示していない照合開
始キーを押すことによって、照合開始信号が制御部60
に与えられ、照合処理が開始される。図示していないキ
ーボードを操作して、例えば暗証番号を入力することに
より、メモリ20に予め登録されている参照パターンが
選択され、この参照パターンが制御部60に送られる。
参照パターンの選択はキーボードを用いて行う以外に
も、IDカードをカードリーダに挿入して行ってもよ
い。次に、照合対象者が自分の指をプリズム11に押し
付けると、プリズム11の表面に得られた指紋パターン
がCCDカメラ13上に結像する。CCDカメラ13で
は、指紋パターンを映像信号に変換し、制御部60に送
る。
【0017】制御部60では、送られてきた入力パター
ンと参照パターンをCRT301に与え、図2(a)に
示すように、CRT301の画面上に並べて表示させる
(図2(a)の左半分が入力パターン、右半分が参照パ
ターン)。CRT301に表示された入力パターン及び
参照パターンは、CRT301に対向して配置されたS
LM302に書き込まれる。
【0018】SLM302に書き込まれた2つのパター
ンは読み出しレーザ光310によって読み出され、フー
リエ変換レンズ303でフーリエ変換される。そして、
図2(b)に示すような合同フーリエ変換像が、SLM
304のa−Si層上に形成される。さらに、SLM3
04はレーザ光310によって読み出され、フーリエ変
換レンズ305でフーリエ変換される。このフーリエ変
換で、図2(c)に示すような中央の0次光点とこの0
次光の両側の±1次光点よりなる相関信号像が得られ
る。この相関信号像の中の−1次光点(又は+1次光
点)の光強度がPD306で検出される。−1次光点の
光強度は2つのパターン間の相関に対応する。このPD
306からの検出信号は制御部60を介して判定部50
に与えられ、メモリ20から読み出されたしきい値デー
タを用いてしきい値処理を行い、入力パターンと参照パ
ターンが同一のパターンであるか判定される。このよう
にして得られた判定結果は、例えばドアの開閉や、コン
ピュータのロックを解除するために利用される。
【0019】上述したように、指紋の参照パターンが異
なれば、コントラストや面積、空間周波数などに違いが
生じ、参照パターンごとに自己相関度が異なる。このた
め、本実施例では、入力パターンと参照パターンの比較
を行う際に用いるしきい値データを、参照パターンごと
に設定し、メモリ20に記憶している。しきい値データ
の設定は、照合対象者が事前に行う指紋の参照パターン
の登録の際に、しきい値設定部40で行われる。
【0020】従来にも、特開平63−149776の文
献のように、一致率を個人ごとに決定する試みがなされ
てきた。しかし、光相関器を用いる本実施例の場合に
は、検出される相関強度と一致率とは、そのまま対応す
ることはない(まったく同一のパターン、つまり一致率
100%でも相関強度が大きく異なる)。そのため、光
相関器独自のしきい値設定方法が必要となる。
【0021】本実施例では、自己相関値に基づいてしき
い値を設定する方法と、自己相関値と相互相関値とに基
づいてしきい値を設定する方法とを用いている。これら
の設定方法の処理手順を、図3,4のフローチャートを
用いて説明する。図3は、自己相関値に基づいてしきい
値データを設定する処理手順を示すフローチャートであ
る。同図より、まず、照合対象者が指紋の参照パターン
の登録するために、入力部10のプリズム11に指を押
し付けると、CCDカメラ13によって、指紋の参照パ
ターンが読み込まれる(ステップ70)。読み込まれた
参照パターンは、制御部60の制御に従って、メモリ2
0に登録される(ステップ71)。
【0022】また、読み込まれた参照パターンは、しき
い値設定部に与えられ、参照パターンの複製が行われる
(ステップ72)。複製された参照パターンと元の参照
パターンは相関演算部30に与えられ、これらのパター
ン間の相関演算が行われる(ステップ73)。相関演算
によって自己相関値の強度信号が得られ、この強度信号
はしきい値設定部40に与えられる。しきい値設定部4
0では、この強度信号に基づいて、参照パターンごとの
しきい値を定める(ステップ74)。このように定めら
れたしきい値のデータは、制御部60の制御に従って、
メモリ20に登録される(ステップ75)。
【0023】しきい値の定め方としては、銀行のコンピ
ュータアクセスや金庫の入退室といったセキュリティの
度合が高い用途に本実施例の照合装置を使用する場合に
は、しきい値を例えば自己相関値の80%に定める。こ
のように高いレベルにしきい値を設定すれば、登録者以
外の者を登録者であると誤って判定する確率はほとんど
0となる。これに対して、一般の部屋の入退室といった
セキュリティの度合の低い用途に本実施例の照合装置を
使用する場合には、しきい値を例えば自己相関値の40
%に定める。このような低いレベルにしきい値を設定す
れば、多少の誤った判定はするものの、登録者を登録者
でないといった判定をすることはほとんどない。このよ
うに、しきい値設定部40では、セキュリティのレベル
に合わせて、しきい値の設定が行われる。
【0024】図4は、自己相関値と相互相関値とに基づ
いてしきい値データを設定する処理手順を示すフローチ
ャートである。この例で、自己相関値以外に相互相関値
も用いるのは、指紋のパターンは自己相関値と同様に相
互相関値もパターンごとに異なることを利用したもので
ある。つまり、他の指紋のパターンと共通の特徴を多く
含む指紋のパターンでは、高い強度の相互相関が出力さ
れるのである。そこで、自己相関値に加えて相互相関値
も考慮に入れて、しきい値を決定することにより、より
正確なしきい値を得ようとするものである。
【0025】この処理は、まず、照合対象者が指紋の参
照パターンの登録するために、入力部10のプリズム1
1に指を押し付けると、CCDカメラ13によって、指
紋の参照パターンが読み込まれる(ステップ80)。読
み込まれた参照パターンは、制御部60の制御に従っ
て、メモリ20に登録される(ステップ81)。
【0026】また、読み込まれた参照パターンは、しき
い値設定部に与えられ、参照パターンの複製が行われる
(ステップ82)。複製された参照パターンと元の参照
パターンは相関演算部30に与えられ、これらのパター
ン間で相関演算が行われて、自己相関値が検出される
(ステップ83)。
【0027】さらに、既に登録された他の参照パターン
がメモリ20から読み出され(ステップ84)、ステッ
プ80で読み込まれた参照パターンと他の参照パターン
とが、相関演算部30に与えられる。相関演算部30で
は、これらのパターン間の相関演算が行われ、相互相関
値が検出される(ステップ85)。ステップ83で検出
された自己相関値とステップ85で検出された相互相関
値は、共に強度信号として、しきい値設定部40に与え
られる。しきい値設定部40では、これらの強度信号に
基づいて、参照パターンごとのしきい値を定める(ステ
ップ86)。このように定められたしきい値のデータ
は、制御部60の制御に従って、メモリ20に登録され
る(ステップ87)。
【0028】次に、しきい値設定部40でのしきい値の
定め方について、図5〜図7の実験結果を用いて説明す
る。図5〜図7は、指紋のパターンについての自己相関
値と相互相関値を、相関演算により検出した実験結果を
示すグラフである。各グラフでは、それぞれ異なる指紋
(指紋A〜指紋C)の参照パターンを用いて実験してい
る。これらのグラフの横軸は参照パターンの番号、縦軸
は自己相関値を1.0としたときの相関強度を示してい
る。まず、図5のグラフでは、パターン番号0番の参照
パターンが測定対象である指紋Aの参照パターンと同一
のパターンであり、このパターンとの相関値が自己相関
値である。そして、パターン番号1番から29番までの
指紋の参照パターンは指紋Aのパターンとは異なる指紋
パターンであり、これらのパターンとの相関値が相互相
関値である。このグラフより、パターン番号6番と18
番の参照パターンと測定対象の参照パターンとの相互相
関値が、自己相関値の17%で最大となる。また、図6
のグラフでは、パターン番号1番の参照パターンが測定
対象である指紋Bの参照パターンと同一のパターンであ
り、このパターンとの相関値が自己相関値である。そし
て、1番以外の参照パターンとの相関値が相互相関値で
ある。このグラフより、パターン番号4,6,29番の
参照パターンと測定対象の参照パターンとの相互相関値
が、自己相関値の19%で最大となる。さらに、図7の
グラフでは、パターン番号2番の参照パターンが測定対
象である指紋Cの参照パターンと同一のパターンであ
り、このパターンとの相関値が自己相関値である。そし
て、2番以外の参照パターンとの相関値が相互相関値で
ある。このグラフより、パターン番号5番の参照パター
ンと測定対象の参照パターンとの相互相関値が、自己相
関値の22%で最大となる。
【0029】しきい値は、この相互相関の最大値、自己
相関値、検出器の大きさ、ノイズ、登録指紋の数、安全
率等から、決定する必要があるので、例えば、相互相関
値の最大値である17%(指紋Aの場合)をしきい値の
下限として、自己相関値をしきい値の上限とする。この
上限から下限の範囲でどのレベルにしきい値を設定する
かは、目的に応じて決定する。例えば、一般の部屋の入
退室といったセキュリティの度合いの低い用途に本実施
例の照合装置を使用する場合には、例えば、上限と下限
の範囲の10%のレベルをしきい値とする。指紋Aの場
合は、 (100%−17%)×0.1+17%=25.3% のレベルをしきい値とすることになる。一方、銀行のコ
ンピュータアクセスなどの高いセキュリティの場合に
は、例えば、上限と下限の範囲の70%をしきい値レベ
ルとして設定する。このように、目的に応じてしきい値
を決定すればよい。
【0030】このように、自己相関値から期待される相
関値の上限レベルを知り、相互相関値からしきい値の下
限レベルを得ることにより、この範囲から目的(安全
率、セキュリティの度合)に応じてしきい値を設定する
ことにより、安定した認識システムが構築できる。
【0031】なお、しきい値設定部でのしきい値の設定
は、本実施例では、参照対象者が事前に指紋の参照パタ
ーンを登録するタイミングで行っているが、このタイミ
ングに限定されることなく、例えば、参照対象者が入力
部10に指紋の入力パターンを入力したタイミングで行
ってもよい。
【0032】また、本実施例では、指紋を用いて本人照
合を行っているが、指紋に限定されることなく、例えば
手の平の模様や足の裏の模様などを用いてもよい。
【0033】さらに、本実施例では、SLM302,3
04として光アドレス型のSLMを用いているが、電気
アドレス型のSLMを用いてもよい。
【0034】また、CRT301の代わりに、液晶ディ
スプレイやプラズマディスプレイなどのその他のディス
プレイ装置を用いてもよい。
【0035】さらに、入力部10での指紋入力には、プ
リズム11によるもの以外にも、図8に示すようなホロ
グラフィックによるものにしてもよい。このセンサは、
透明なガラス平板(導光板)100の一部にホログラム
101が形成され、他端の反対側のレーザ光源102か
らレーザ光を照射するようにしたもので、撮像素子10
3で指紋パターンが検出される。
【0036】
【発明の効果】本発明の照合装置によれば、新たに入力
された入力指紋パターンと既に登録されている複数の参
照指紋パターンの中から読み出した1の参照指紋パター
ンが同一であるか否かを判定する場合に、予め参照指紋
パターンと対として記憶されているこの参照指紋パター
ンのしきい値を用いることができるため、入力指紋パタ
ーンと参照指紋パターンが同一であるか否かの判定を高
速にかつ正確に行うことができる。
【0037】また、本発明の照合装置によれば、新たに
入力された入力指紋パターンと既に登録されている複数
の参照指紋パターンの中から読み出した1の参照指紋パ
ターンが同一であるか否かを判定する場合に、予め参照
指紋パターンと対として記憶されているこの参照指紋パ
ターンのしきい値を用いることができるため、入力指紋
パターンと参照指紋パターンが同一であるか否かの判定
を高速にかつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る照合装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】入力像、フーリエ像および相関信号像を示す図
である。
【図3】しきい値設定方法の処理手順を示す流れ図であ
る。
【図4】しきい値設定方法の処理手順を示す流れ図であ
る。
【図5】相関演算によって自己相関値と相互相関値を検
出した実験結果を示す図である。
【図6】相関演算によって自己相関値と相互相関値を検
出した実験結果を示す図である。
【図7】相関演算によって自己相関値と相互相関値を検
出した実験結果を示す図である。
【図8】ホログラフィックを用いた入力部を示す図であ
る。
【図9】従来の認識装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】従来の認識装置を用いて指紋パターンの自己
相関演算を行った結果を示す図である。
【符号の説明】
10…入力部、11…プリズム、12…発光ダイオー
ド、13…CCDカメラ、14…レンズ、20…メモ
リ、30…相関演算部、40…しきい値設定部、50…
判定部、60…制御部、100…ガラス平板、101…
ホログラム、102…レーザ光源、103…撮像素子、
301…CRT、302,304…空間光変調器、30
3,305…フーリエ変換レンズ、306…フォトディ
テクタ、310…レーザ光、311〜314…ハーフミ
ラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 祐二 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (72)発明者 原 勉 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−144982(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 新たに入力した入力パターンと既に登録
    された複数の参照パターンから読み出した1つの参照パ
    ターンが同一であるか否かを判定する照合装置におい
    て、 前記参照パターン毎に自己相関演算を行い、その結果得
    られる自己相関強度に応じて前記参照パターン毎のしき
    い値を定め、前記参照パターンと前記しきい値とを1対
    として、前記参照パターンと前記しきい値の対を複数個
    メモリに登録するしきい値設定手段と、 前記入力パターンと前記メモリに登録されている前記参
    照パターンの中の1つとの間で相関演算を行う相関演算
    手段と、 前記相関演算手段から得られる前記参照パターンと前記
    入力パターンとの相関値と、この参照パターンと対とし
    て記憶されている前記しきい値とを比較して、前記入力
    パターンと前記参照パターンが同一であるか否かを判定
    する判定手段と、 を備えることを特徴とする照合装置。
  2. 【請求項2】 前記しきい値設定手段は、前記参照パタ
    ーンと登録された他の参照パターンの相互相関演算を更
    に行い、前記自己相関強度及び前記相互相関強度に応じ
    て前記参照パターン毎のしきい値を定めることを特徴と
    する請求項1記載の照合装置。
  3. 【請求項3】 新たに入力した入力指紋パターンと既に
    登録された複数の参照指紋パターンから読み出した1つ
    の参照指紋パターンが同一であるか否かを判定する照合
    装置において、 前記参照指紋パターン毎に自己相関演算を行い、その結
    果得られる自己相関強度に応じて前記参照指紋パターン
    毎のしきい値を定め、前記参照指紋パターンと前記しき
    い値とを1対として、前記参照指紋パターンと前記しき
    い値の対を複数個メモリに登録するしきい値設定手段
    と、 前記入力指紋パターンと前記メモリに登録されている前
    記参照指紋パターンの中の1つとの間で相関演算を行う
    相関演算手段と、 前記相関演算手段から得られる前記参照指紋パターンと
    前記入力指紋パターンとの相関値と、この参照指紋パタ
    ーンと対として記憶されている前記しきい値とを比較し
    て、前記入力指紋パターンと前記参照指紋パターンが同
    一であるか否かを判定する判定手段と、 を備えることを特徴とする照合装置。
  4. 【請求項4】 前記しきい値設定手段は、前記参照指紋
    パターンと登録された他の参照指紋パターンの相互相関
    演算を更に行い、前記自己相関強度及び前記相互相関強
    度に応じて前記参照指紋パターン毎のしきい値を定める
    ことを特徴とする請求項3記載の照合装置。
  5. 【請求項5】 前記しきい値設定手段及び前記相関演算
    手段で行う相関演算は、共に合同変換型の光相関器を用
    いて行っていることを特徴とする請求項1〜請求項4の
    何れか一項に記載の照合装置。
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