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JP2894331B2 - 蓄熱式空気調和装置 - Google Patents
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JP2894331B2 - 蓄熱式空気調和装置 - Google Patents

蓄熱式空気調和装置

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JP2894331B2
JP2894331B2 JP20774097A JP20774097A JP2894331B2 JP 2894331 B2 JP2894331 B2 JP 2894331B2 JP 20774097 A JP20774097 A JP 20774097A JP 20774097 A JP20774097 A JP 20774097A JP 2894331 B2 JP2894331 B2 JP 2894331B2
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和秀 水谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1次側回路と2次
側回路とを備えた蓄熱式空気調和装置に関し、特に、蓄
熱回路及び2次側冷媒の搬送駆動力発生源の改良に係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、蓄熱式空気調和装置には、特
開平3−51668号公報に開示されているように、圧
縮機と四路切換弁と熱源側熱交換器と膨張機構と主熱交
換器とが順に接続された1次側回路と、上記主熱交換器
と搬送手段と利用側熱交換器とが順に接続された2次側
回路とが設けられると共に、蓄熱槽を備えた蓄熱回路が
設けられて構成されているものがある。そして、上記蓄
熱回路は、1次側回路に接続された蓄熱用熱交換器と熱
源側放熱熱交換器を備えると共に、2次側回路に接続さ
れた利用側放熱熱交換器を備えている。
【0003】上記蓄熱式空気調和装置は、蓄熱用熱交換
器を介して蓄熱槽に氷等の冷熱又は温水等の温熱を蓄熱
する一方、冷房運転時に、1次側回路においては、熱源
側放熱熱交換器で冷媒の過冷却度を大きくすると共に、
2次側回路においては、利用側放熱熱交換器で2次側冷
媒が冷熱を取り出して利用側熱交換器に搬送して室内を
冷房する。
【0004】また、暖房運転時に、1次側回路において
は、熱源側放熱熱交換器で冷媒を蒸発させて蒸発能力を
大きくすると共に、2次側回路においては、利用側放熱
熱交換器で2次側冷媒が温熱を取り出して利用側熱交換
器に搬送して室内を暖房する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た蓄熱式空気調和装置においては、蓄熱用熱交換器など
を1次側回路に接続して蓄熱回路を1次側回路に設けて
いるために、システム構成が制約されるという問題があ
った。
【0006】つまり、蓄熱式空気調和装置としては、蓄
熱槽の蓄熱量が多い装置や少ない装置又は熱源回路の容
量が多い装置や少ない装置など各種の要望がある。しか
し、従来の蓄熱式空気調和装置では、蓄熱回路を1次側
回路に設けて蓄熱回路と熱源回路とが対となっているた
め、蓄熱容量の小さい蓄熱回路と熱源容量の大きい熱源
回路との組み合わせなど各種のシステムを構築し難いと
いう問題があった。
【0007】また、上記1次側回路は、圧縮機を備えた
冷凍サイクルであり、この1次側回路の1次側熱媒体が
蓄熱回路を循環するため、潤滑油の対策を講じる必要が
あり、運転制御が複雑になるという問題があった。
【0008】更に、この種の蓄熱式空気調和装置では、
2次側回路での2次側冷媒の循環駆動力の発生源として
圧縮機や機械式ポンプを使用している。このため、消費
電力の増大を招いており、また、機械的な手段を使用し
ていることから、故障発生要因箇所が多く、装置全体と
しての信頼性が十分に得られていないといった不具合が
あった。
【0009】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、システム構成の拡大を図ると共に、潤滑油対策の容
易化を図り、運転制御の簡素化を図ること、更には、2
次側回路での冷媒の循環駆動力の発生源として信頼性の
高い手段を実現することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、熱源となる1次側熱媒体が循環する1次
側回路(20)と、2次側熱媒体が循環する2次側回路(30)
とを設けている。2次側熱媒体が循環するように2次側
回路(30)に接続された蓄熱回路(40)を設けている。そし
て、2次側熱媒体の循環駆動力を、この2次側熱媒体を
加熱または冷却することによって得るようにしている。
【0011】具体的に、請求項1記載の発明は、熱源と
なる1次側熱媒体が主熱交換器(11)を流通するように該
主熱交換器(11)に接続された1次側回路(20)と、主熱交
換器(11)と利用側熱交換器(33)とが2次側熱媒体の循環
可能に接続され、搬送手段(60)の循環駆動力により2次
側熱媒体が循環して該2次側熱媒体が主熱交換器(11)で
1次側熱媒体から得た熱を利用側熱交換器(33)に搬送す
る2次側回路(30)と、該2次側回路(30)の2次側熱媒体
が循環するように該2次側回路(30)に接続され、蓄熱媒
体に対して蓄熱用の熱を与える蓄熱回路(40)とを備えさ
せる。また、蓄熱回路(40)と主熱交換器(11)との間を2
次側熱媒体が循環して該2次側熱媒体が主熱交換器(11)
で1次側熱媒体から得た熱を蓄熱媒体に蓄熱する蓄熱運
転と、上記蓄熱回路(40)と利用側熱交換器(33)との間を
2次側熱媒体が循環して該2次側熱媒体が蓄熱媒体の蓄
熱を利用側熱交換器(33)に搬送して空調を行う蓄熱利用
運転と、上記2次側熱媒体が2次側回路(30)を循環して
該2次側熱媒体が主熱交換器(11)で1次側熱媒体から得
た熱を利用側熱交換器(33)に搬送して空調を行う通常運
転とを少なくとも実行するように構成する。そして、上
記搬送手段(60)に、液相の2次側熱媒体が加熱されるこ
とによって高圧を発生する加圧手段(62)及び気相の2次
側熱媒体が冷却されることによって低圧を発生する減圧
手段(63)の少なくとも一方を備えさせ、この手段(62),
(63)において発生する圧力と2次側回路(30)内の圧力と
の差により上記各運転における2次側熱媒体の循環駆動
力を得る構成としている。
【0012】上記の発明特定事項により、請求項1記載
の発明では、蓄熱運転は、2次側熱媒体が主熱交換器(1
1)で1次側熱媒体から得た熱を蓄熱媒体に蓄熱して行わ
れる。また、蓄熱利用の運転は、2次側熱媒体が蓄熱媒
体の蓄熱を利用側熱交換器(33)に搬送して空調を行うこ
とになる。更にまた、通常運転は、2次側熱媒体が主熱
交換器(11)で1次側熱媒体から得た熱を利用側熱交換器
(33)に搬送して空調を行うことになる。また、これらの
運転において、2次側熱媒体の搬送駆動力は、加圧手段
(62)における液相の2次側熱媒体の加熱または減圧手段
(63)における気相の2次側熱媒体の冷却により発生する
圧力と2次側回路(30)内の圧力との差により得られる。
【0013】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の蓄熱式空気調和装置において、搬送手段を液相の2次
側熱媒体の貯留が可能な駆動力発生回路(60)により構成
する。駆動力発生回路(60)に、駆動源回路(70)を熱交換
可能に接続する。この駆動源回路(70)を駆動用熱媒体の
循環を可能とし、該駆動源回路(70)に、上記駆動力発生
回路(60)の液相の2次側熱媒体を2次側回路(30)に押し
出すように駆動用熱媒体によって該駆動力発生回路(60)
の液相の2次側熱媒体を加熱する加熱手段(71)と、上記
2次側回路(30)の液相の2次側熱媒体を駆動力発生回路
(60)に吸引させるように駆動用熱媒体を蒸発させて駆動
力発生回路(60)の気相の2次側熱媒体を冷却する冷却手
段(72)とを備えさせた構成としている。
【0014】この特定事項により、駆動源回路(70)にお
いて駆動用熱媒体が循環すると、加熱手段(71)によって
駆動力発生回路(60)の液相の2次側熱媒体が加熱され、
駆動力発生回路(60)の液相の2次側熱媒体が2次側回路
(30)に押し出される。一方、冷却手段(72)によって駆動
力発生回路(60)の気相の2次側熱媒体が冷却され、2次
側回路(30)の液相の2次側熱媒体が駆動力発生回路(60)
に吸引される。このような押し出し及び吸引動作によ
り、2次側回路(30)において2次側熱媒体が循環するこ
とになる。
【0015】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の蓄熱式空気調和装置において、加圧手段(62)が、加熱
ヒータ(71)によって加熱されて液相の2次側熱媒体が蒸
発して高圧を発生する構成としている。
【0016】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の蓄熱式空気調和装置において、加圧手段(62)が、ペル
チェ素子(71)によって加熱されて液相の2次側熱媒体
が蒸発して高圧を発生する構成としている。
【0017】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
の蓄熱式空気調和装置において、減圧手段(63)が、ペル
チェ素子(72)によって冷却されて気相の2次側熱媒体が
凝縮して低圧を発生する構成としている。
【0018】これら特定事項により、2次側熱媒体の循
環駆動力を得るための熱源が比較的容易に得られること
になる。
【0019】請求項6記載の発明は、熱源となる1次側
熱媒体が主熱交換器(11,11')を流通するように該主熱交
換器(11,11')に接続された1次側回路(20)と、主熱交換
器(11,11')と利用側熱交換器(33)とが2次側熱媒体の循
環可能に接続され、搬送手段(60)の循環駆動力により2
次側熱媒体が循環して該2次側熱媒体が主熱交換器(11,
11')で1次側熱媒体から得た熱を利用側熱交換器(33)に
搬送する2次側回路(30)と、該2次側回路(30)の2次側
熱媒体が循環するように該2次側回路(30)に接続され、
蓄熱媒体に対して蓄熱用の熱を与える蓄熱回路(40)とを
備えさせる。また、蓄熱回路(40)と主熱交換器(11,11')
との間を2次側熱媒体が循環して該2次側熱媒体が主熱
交換器(11,11')で1次側熱媒体から得た熱を蓄熱媒体に
蓄熱する蓄熱運転と、上記蓄熱回路(40)と利用側熱交換
器(33)との間を2次側熱媒体が循環して該2次側熱媒体
が蓄熱媒体の蓄熱を利用側熱交換器(33)に搬送して空調
を行う蓄熱利用運転と、上記2次側熱媒体が2次側回路
(30)を循環して該2次側熱媒体が主熱交換器(11,11')で
1次側熱媒体から得た熱を利用側熱交換器(33)に搬送し
て空調を行う通常運転とを少なくとも実行するように構
成する。そして、上記主熱交換器(11)に、搬送手段(60)
の液相の2次側熱媒体を加熱することによって高圧を生
じさせ、この高圧と2次側回路(30)内の圧力との差によ
り2次側熱媒体の循環駆動力を発生させる機能を備えて
させた構成としている。
【0020】請求項8記載の発明は、回路構成及び運転
動作を上述した請求項5記載の発明と同様とし、主熱交
換器(11')に、搬送手段(60)の気相の2次側熱媒体を冷
却することによって低圧を生じさせ、この低圧と2次側
回路(30)内の圧力との差により2次側熱媒体の循環駆動
力を発生させる機能を備えさせた構成としている。
【0021】これら特定事項により、1次側回路(20)
に、熱源としての機能と、2次側熱媒体の搬送駆動力を
得るための駆動源としての機能とを兼ね備えさせること
ができ、この熱源及び駆動源として機能する手段を個別
に設ける必要がなくなる。従って、回路構成の簡素化が
図れる。
【0022】請求項7記載の発明は、上記請求項6記載
の蓄熱式空気調和装置において、1次側回路(20)を蒸気
圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路とし、主熱交換器
(11)において、1次側熱媒体が凝縮して2次側熱媒体を
加熱する構成としている。
【0023】請求項9記載の発明は、上記請求項8記載
の蓄熱式空気調和装置において、1次側回路(20)を蒸気
圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路とし、主熱交換器
(11')において、1次側熱媒体が蒸発して2次側熱媒体
を冷却する構成としている。
【0024】これら特定事項により、2次側熱媒体の搬
送駆動力を得るための熱の発生源を蒸気圧縮式の冷凍サ
イクルを行う冷媒により得るようにしているので、搬送
駆動力が十分に得られる高い熱量が得られる。
【0025】請求項10記載の発明は、上記請求項1〜
9のうち1つに記載の蓄熱式空気調和装置において、搬
送手段(60)に液冷媒の貯留が可能なタンク手段(61)を設
ける。液相の2次側熱媒体を加熱することによってタン
ク手段(61)に高圧を作用させて該タンク手段(61)から
液相の2次側熱媒体を押し出す加圧動作と、気相の2次
側熱媒体を冷却することによってタンク手段(61)に低圧
を作用させて該タンク手段(61)へ液相の2次側熱媒体を
回収する減圧動作とにより2次側回路(30)に冷媒を循環
させる構成としている。
【0026】この特定事項により、搬送手段(60)からの
液冷媒の押し出し及び回収動作が良好に行えることにな
る。
【0027】請求項11記載の発明は、上記請求項10
記載の蓄熱式空気調和装置において、タンク手段を互い
に並列に接続された第1及び第2のタンク手段(61A,61
B)で成す。第1タンク手段(61A)に高圧を与えると共に
第2タンク手段(61B)に低圧を与える第1の圧力作用動
作と、第1タンク手段(61A)に低圧を与えると共に第2
タンク手段(61B)に高圧を与える第2の圧力作用動作と
を交互に切換える。これにより、第1の圧力作用動作時
には、第1タンク手段(61A)から蒸発器となる熱交換器
に液相の2次側熱媒体を供給すると共に、凝縮器となる
熱交換器から第2タンク手段(61B)に液相の2次側熱媒
体を回収する一方、第2の圧力作用動作時には、第2タ
ンク手段(61B)から蒸発器となる熱交換器に液相の2次
側熱媒体を供給すると共に、凝縮器となる熱交換器から
第1タンク手段(61A)に液相の2次側熱媒体を回収する
ように冷媒を循環させて利用側熱交換器(33)に吸熱若し
くは放熱を連続して行わせる構成としている。この特定
事項により、一方のタンク手段からは液相の2次側熱媒
体が押し出され、他方のタンク手段には液相の2次側熱
媒体が回収されることになるので、利用側熱交換器(33)
の吸熱若しくは放熱が連続して行われる。従って、室内
の空調状態を長時間に亘って良好に維持できる。
【0028】請求項12記載の発明は、上記請求項1〜
11のうち1つに記載の蓄熱式空気調和装置において、
蓄熱媒体を貯留する蓄熱槽(41)と、蓄熱媒体搬送手段(4
4)と、蓄熱媒体と蓄熱回路(40)を流れる2次側熱媒体と
の間で熱交換を行う蓄熱用熱交換器(42)とが蓄熱用配管
(48a)によって順に接続されて成る蓄熱循環回路(48)を
備えさせた構成としている。
【0029】この特定事項により、蓄熱用熱交換器(42)
での2次側熱媒体と蓄熱媒体との熱交換により、蓄熱媒
体に対する蓄熱及び該蓄熱媒体からの蓄熱の取り出しが
行われる。このように蓄熱回路(40)の配管を蓄熱槽(41)
内に配置しない場合には、冷蓄熱運転時においてスラリ
ー状の氷の生成に適している。
【0030】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0031】図1に示すように、本形態の蓄熱式空気調
和装置(10)は、1次側回路(20)と2次側回路(30)と蓄熱
回路(40)と搬送手段としての駆動力発生回路(60)とを備
えて室内を空気調和するように構成されている。また、
蓄熱回路(40)には蓄熱循環回路としての水回路(48)が熱
交換可能に接続している。
【0032】上記1次側回路(20)は、蒸気圧縮式冷凍サ
イクルで構成され、圧縮機(21)と四路切換弁(22)と熱源
側熱交換器(23)と膨張弁(EV)と主熱交換器(11)の1次側
(11A)とが順に接続されて熱源回路を構成している。そ
して、該1次側回路(20)は、熱源となる1次側熱媒体で
ある1次側冷媒が充填され、上記四路切換弁(22)を切り
換えて冷房サイクルと暖房サイクルとに1次側冷媒の循
環方向が可逆になるように構成されている。
【0033】上記2次側回路(30)は、上記駆動力発生回
路(60)に接続する四路切換弁(32)と室内側電動弁(EV)と
室外側電動弁(EV)と利用側熱交換器である室内熱交換器
(33)と主熱交換器(11)の2次側(11B)とが順に接続され
て構成され、2次側熱媒体である2次側冷媒が充填さ
れ、上記四路切換弁(32)を切り換えて冷房サイクルと暖
房サイクルとに2次側冷媒の循環方向が可逆になるよう
に構成されている。
【0034】上記主熱交換器(11)は、1次側冷媒と2次
側冷媒とが熱交換するように構成され、上記2次側回路
(30)は、冷房運転時において、2次側冷媒が、主熱交換
器(11)で1次側冷媒の蒸発潜熱によって凝縮し、室内熱
交換器(33)で蒸発する一方、暖房運転時において、2次
側冷媒が、主熱交換器(11)で1次側冷媒の凝縮潜熱によ
って蒸発し、室内熱交換器(33)で凝縮するように構成さ
れている。
【0035】駆動力発生回路(60)は2次側回路(30)での
2次側冷媒の循環駆動力を発生するためのものである。
該駆動力発生回路(60)は、液相の2次側冷媒を貯留する
タンク(61)と加圧手段としての加圧用熱交換器(62)と減
圧手段としての減圧用熱交換器(63)とが配管により接続
されて成る。タンク(61)の下端は液冷媒押し出し管(64)
により上記四路切換弁(32)の1つのポートに接続してい
る。この液冷媒押し出し管(64)にはタンク(61)から四路
切換弁(32)へ向かう冷媒流通のみを許容する一方向弁(C
V)が設けられている。四路切換弁(32)の他の1つのポー
トは液冷媒回収管(65)により液冷媒押し出し管(64)の途
中(上記一方向弁(CV)の上流側)に接続している。この
液冷媒回収管(65)には四路切換弁(32)からタンク(61)へ
向かう冷媒流通のみを許容する一方向弁(CV)が設けられ
ている。これにより、四路切換弁(32)の切り換え動作に
より、液冷媒押し出し管(64)が室内ユニット(1B)に連通
し、且つ液冷媒回収管(65)が主熱交換器(11)の2次側(1
1B)に連通する状態と、液冷媒押し出し管(64)が主熱交
換器(11)の2次側(11B)に連通し、且つ液冷媒回収管(6
5)が室内ユニット(1B)に連通する状態とに切り換え可能
となっている。
【0036】加圧用熱交換器(62)及び減圧用熱交換器(6
3)は、互いに並列にタンク(61)に接続している。つま
り、加圧用熱交換器(62)の上部は加圧管(62a)により、
また減圧用熱交換器(63)の上部は減圧管(63a)によりタ
ンク(61)の上部にそれぞれ接続している。加圧管(62a)
及び減圧管(63a)には加圧側及び減圧側の電磁弁(SV,SV)
がそれぞれ設けられている。
【0037】また、加圧用熱交換器(62)及び減圧用熱交
換器(63)の下部は液配管(62b),(63b)により液冷媒押し
出し管(64)の途中にそれぞれ接続している。加圧用熱交
換器(62)の液配管(62b)には、タンク(61)から加圧用熱
交換器(62)へ向かう冷媒流通のみを許容する一方向弁(C
V)が設けられている。減圧用熱交換器(63)の液配管(63
b)には、減圧用熱交換器(63)からタンク(61)へ向かう冷
媒流通のみを許容する一方向弁(CV)が設けられている。
【0038】本駆動力発生回路(60)は、加圧用熱交換器
(62)に対して温熱を与え減圧用熱交換器(63)に対して冷
熱を与える駆動源回路としての駆動用冷凍回路(70)を備
えている。この駆動用冷凍回路(70)は、圧縮機(73)、凝
縮器(71)、膨張弁(74)、蒸発器(72)が冷媒配管によって
順に接続されて成る。この駆動用冷凍回路(70)には駆動
用冷媒が充填されている。凝縮器(71)は加圧用熱交換器
(62)に熱交換可能に接続されており、蒸発器(72)は減圧
用熱交換器(63)に熱交換可能に接続されている。つま
り、凝縮器(71)を流れる駆動用冷媒の凝縮潜熱により加
圧用熱交換器(62)に温熱を与え、蒸発器(72)を流れる駆
動用冷媒の蒸発潜熱により減圧用熱交換器(63)に冷熱を
与える構成となっている。また、加圧用熱交換器(62)は
タンク(61)よりも下側位置に配置され、減圧用熱交換器
(63)はタンク(61)と略同一高さ位置に配置されている。
このため、加圧用熱交換器(62)には液相の2次側冷媒が
貯留され、減圧用熱交換器(63)には気相の2次側冷媒が
貯留されている。
【0039】上記蓄熱回路(40)は、本発明の特徴とし
て、2次側回路(30)との間で2次側冷媒を循環させ、2
次側冷媒を熱源として蓄熱動作を行う構成とされてい
る。つまり、この蓄熱回路(40)には、水回路(48)が接続
され、この水回路(48)中の水を冷却または加熱すること
で該水回路(48)に備えられた蓄熱槽(41)に蓄熱を行うよ
うにしている。詳しくは、蓄熱回路(40)は、蓄熱用熱交
換器(42)の冷媒側(42A)の一端が蓄熱ガス配管(40a)によ
り2次側回路(30)のガスラインに接続している。該蓄熱
用熱交換器(42)の冷媒側(42A)の他端には蓄熱液配管(40
b)が接続している。この蓄熱液配管(40b)には電動弁(E
V)が備えられ、該電動弁(EV)の上流側は分岐して上記液
冷媒押し出し管(64)及び液冷媒回収管(65)の途中に接続
している。液冷媒押し出し管(64)に接続する分岐管には
電磁弁(SV)が、液冷媒回収管(65)に接続する分岐管には
一方向弁(CV)がそれぞれ設けられている。この一方向弁
(CV)は電動弁(EV)から液冷媒回収管(65)へ向かう冷媒流
通のみを許容するものである。
【0040】水回路(48)は、水などの蓄熱媒体が貯溜さ
れた蓄熱槽(41)と蓄熱媒体搬送手段としての循環ポンプ
(44)と上記蓄熱用熱交換器(42)の水側(42B)とが閉回路
を構成するように蓄熱用配管としての水配管(48a)によ
って接続されて成る。つまり、この水回路(48)を循環す
る水が蓄熱用熱交換器(42)において2次側冷媒との間で
熱交換を行って蓄熱媒体に対する蓄熱動作または蓄熱取
り出し動作が行われるようになっている。
【0041】尚、上記1次側回路(20)は主熱交換器(11)
を含めて室外ユニット(1A)に構成され、上記2次側回路
(30)における室内熱交換器(33)と電動弁(EV)とは室内ユ
ニット(1B)に構成され、また、上記駆動力発生回路(60)
は駆動力発生ユニット(1D)に構成され、更に、上記蓄熱
回路(40)は水回路(48)と共に蓄熱ユニット(1C)に構成さ
れている。
【0042】上記蓄熱式空気調和装置(10)は、冷熱を蓄
熱する冷蓄熱運転と、温熱を蓄熱する温蓄熱運転と、冷
熱を利用して室内を冷房する蓄熱利用冷房運転と、温熱
を利用して室内を暖房する蓄熱利用暖房運転と、1次側
冷媒を熱源として室内を冷房する通常冷房運転と、1次
側冷媒を熱源として室内を暖房する通常暖房運転とを行
うように構成されている。
【0043】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置の運転動作について説明
する。
【0044】<冷蓄熱運転>図2に示すように、冷熱を
蓄熱する場合、1次側回路(20)では、四路切換弁(22)を
実線側に切り換え、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒
が熱源側熱交換器(23)で凝縮して膨張弁(EV)で膨張し、
主熱交換器(11)の1次側(11A)で蒸発して圧縮機(21)に
戻る循環を行う。
【0045】2次側回路(30)では、四路切換弁(32)を実
線側に切り換え、室内側の電動弁(EV)を閉鎖する。ま
た、室外側の電動弁(EV)、蓄熱液配管(40b)の電磁弁(S
V)及び電動弁(EV)を開放すると共に、駆動用冷凍回路(7
0)の圧縮機(73)を駆動する。また、水回路(48)の循環ポ
ンプ(44)を駆動する。
【0046】これにより、駆動用冷凍回路(70)では、圧
縮機(73)から吐出した駆動用冷媒が凝縮器(71)で凝縮
し、膨張弁(74)で減圧した後、蒸発器(72)で蒸発すると
いった冷媒循環動作を行う。この冷媒循環動作により、
加圧用熱交換器(62)では凝縮器(71)により内部の液冷媒
が加熱されて蒸発し、これに伴って高圧が発生する。一
方、減圧用熱交換器(63)では蒸発器(72)により内部のガ
ス冷媒が冷却されて凝縮し、これに伴って低圧が発生す
る。また、駆動力発生回路(60)の加圧側電磁弁(SV)と減
圧側電磁弁(SV)とを所定時間毎に交互に開閉状態を切り
換える。つまり、加圧側電磁弁(SV)が開放している状態
では、加圧用熱交換器(62)がタンク(61)に連通して該タ
ンク(61)に高圧が作用し、減圧側電磁弁(SV)が開放して
いる状態では、減圧用熱交換器(63)がタンク(61)に連通
して該タンク(61)に低圧が作用することになる。
【0047】これにより、図2に矢印で示すように、タ
ンク(61)に高圧が作用している状態では、該タンク(61)
内の液相の2次側冷媒は液冷媒押し出し管(64)へ押し出
される。この2次側冷媒は、蓄熱液配管(40b)を流れ、
蓄熱用熱交換器(42)で蒸発し、その後、蓄熱ガス配管(4
0a)を経て主熱交換器(11)に流入する。この主熱交換器
(11)では、1次側冷媒の蒸発潜熱により2次側冷媒が凝
縮する。そして、加圧用及び減圧用の電磁弁(SV,SV)の
切り換え動作により、タンク(61)に低圧が作用する状態
になると、この2次側冷媒は、四路切換弁(32)、液冷媒
回収管(65)を経てタンク(61)に回収される。このような
電磁弁(SV,SV)の切り換え動作により、2次側冷媒の循
環動作が行われる。一方、水回路(48)を循環している水
は、蓄熱用熱交換器(42)で蒸発する2次側冷媒によって
冷却され氷化されて蓄熱槽(41)に回収され、この氷が冷
熱源として蓄えられる。
【0048】また、タンク(61)から押し出された2次側
冷媒の一部は液配管(62b)から加圧用熱交換器(62)に導
入し、タンク(61)内を加圧するための冷媒として利用さ
れる。減圧用熱交換器(63)で凝縮した液冷媒の一部は液
配管(63b)からタンク(61)内に戻され、2次側回路(30)
を循環する冷媒として利用される。
【0049】<蓄熱利用冷房運転(I)>本形態における
蓄熱利用冷房運転としては2つの形態がある。先ず、第
1タイプの運転動作について説明する。図3に示すよう
に、1次側回路(20)、駆動用冷凍回路(70)及び水回路(4
8)を上述の冷蓄熱運転時と同様に駆動して1次側冷媒、
駆動用冷媒及び冷水を循環させる。本動作においても上
述した冷蓄熱運転と同様に電磁弁(SV,SV)の切り換え動
作により、タンク(61)内に高圧が作用する状態と低圧が
作用する状態とが交互に切り換えられながら2次側冷媒
が循環する。
【0050】2次側回路(30)の四路切換弁(32)を実線側
に切り換え、蓄熱液配管(40b)、室内側及び室外側の各
電動弁(EV,EV)を開放し、蓄熱液配管(40b)の電磁弁(SV)
を閉鎖する。これにより、上記の冷蓄熱運転と同様にし
て高圧の作用によりタンク(61)から押し出された2次側
液冷媒は、四路切換弁(32)を経て室内ユニット(1B)に達
し室内熱交換器(33)で蒸発する。これにより、室内空気
が冷却される。その後、この冷媒は、一部が蓄熱ガス配
管(40a)を経て蓄熱用熱交換器(42)において水回路(48)
を循環している冷水との間で熱交換を行って凝縮する。
他の冷媒は、主熱交換器(11)において1次側冷媒の蒸発
潜熱により凝縮する。これら凝縮した冷媒は液冷媒回収
管(65)において合流し、タンク(61)に回収される。
【0051】このように、蓄熱槽(41)内に貯留された冷
熱及び1次側冷媒の蒸発潜熱を利用して室内の冷房が行
われる。
【0052】<蓄熱利用冷房運転(II)>次に、第2タイ
プの蓄熱利用冷房運転について説明する。本形態では、
図4に示すように、1次側回路(20)を停止させておく。
その他の各回路の動作は上述した第1タイプの蓄熱利用
冷房運転と同様である。これにより、タンク(61)から押
し出された液冷媒は、四路切換弁(32)を経て室内ユニッ
ト(1B)に達し室内熱交換器(33)で蒸発して室内空気を冷
却する。その後、この冷媒は、蓄熱ガス配管(40a)を経
て蓄熱用熱交換器(42)において水回路(48)を循環する冷
水との間で熱交換を行って凝縮し、液冷媒回収管(65)を
経てタンク(61)に回収される。
【0053】このように、本動作では、蓄熱槽(41)内に
貯留された冷熱のみを利用して室内の冷房が行われる。
【0054】<通常冷房運転>図5に示すように、1次
側冷媒を熱源として通常の冷房運転を行う場合、1次側
回路(20)では、上述した第1タイプの蓄熱利用冷房運転
と同様の冷媒循環動作を行う。つまり、四路切換弁(22)
を実線側に切り換え、圧縮機(21)から吐出した1次側冷
媒が熱源側熱交換器(23)で凝縮して膨張弁(EV)で膨張
し、主熱交換器(11)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を
行う。また、水回路(48)の循環ポンプ(44)は停止する。
【0055】2次側回路(30)では、四路切換弁(32)を実
線側に切り換え、室外側及び室内側の電動弁(EV)を開放
する。また、蓄熱回路(40)の電動弁(EV)及び電磁弁(SV)
は閉鎖しておく。これにより、タンク(61)から押し出さ
れた液相の2次側冷媒は、四路切換弁(32)を経て室内熱
交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で蒸発して室内
空気を冷却する。その後、2次側冷媒は、主熱交換器(1
1)に流れて1次側冷媒の蒸発潜熱で凝縮し、四路切換弁
(32)を経てタンク(61)に戻る循環を行う。つまり、上記
2次側冷媒は、1次側冷媒の蒸発潜熱である冷熱を室内
熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。
【0056】<温蓄熱運転>図6に示すように、温熱を
蓄熱する場合、1次側回路(20)は、四路切換弁(22)を破
線側に切り換え、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒が
主熱交換器(11)で凝縮して電動弁(EV)で膨張し、熱源側
熱交換器(23)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行う。
また、水回路(48)の循環ポンプ(44)を駆動して水を循環
させる。
【0057】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線
側に切り換え、室内側の電動弁(EV)を閉鎖し、室外側の
電動弁(EV)を開放する。また、蓄熱液配管(40b)では電
動弁(EV)を開放すると共に電磁弁(SV)を閉鎖する。これ
により、タンク(61)から押し出された液相の2次側冷媒
は、四路切換弁(32)を経て主熱交換器(11)に流れて1次
側冷媒の凝縮潜熱で蒸発し、その後、2次側冷媒は、蓄
熱ガス配管(40a)を経て蓄熱用熱交換器(42)に流れ該蓄
熱用熱交換器(42)で凝縮してタンク(61)に戻る循環を行
う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)で
水回路(48)の蓄熱媒体を加温して温水等の温熱を蓄え
る。
【0058】<蓄熱利用暖房運転(I)>蓄熱した温熱を
利用して暖房運転を行う蓄熱利用暖房運転も2つの形態
がある。先ず、第1タイプの運転動作について説明す
る。図7に示すように、本運転動作では、1次側回路(2
0)は停止している。また、水回路(48)の循環ポンプ(44)
を駆動して温水を循環させる。
【0059】2次側回路(30)では、四路切換弁(32)を破
線側に切り換え、室内側の電動弁(EV)を開放し、室外側
の電動弁(EV)を閉鎖する。また、蓄熱液配管(40b)の電
動弁(EV)及び電磁弁(SV)を開放する。これにより、タン
ク(61)から押し出された2次側冷媒は、蓄熱液配管(40
b)を経て蓄熱用熱交換器(42)に流れ、水回路(48)を循環
する温水の温熱で蒸発し、その後、2次側冷媒は、室内
熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で凝縮して室
内空気を加熱する。その後、2次側冷媒は四路切換弁(3
2)及び液冷媒回収管(65)を経てタンク(61)に戻る循環を
行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を室
内熱交換器(33)に搬送して室内を暖房する。
【0060】<蓄熱利用暖房運転(II)>次に、第2タイ
プの蓄熱利用暖房運転について説明する。本形態では、
図8に示すように、1次側回路(20)を駆動させておく。
また、水回路(48)の循環ポンプ(44)を駆動して温水を循
環させる。
【0061】2次側回路(30)では、四路切換弁(32)を破
線側に切り換え、室内側の電動弁(EV)及び室外側の電動
弁(EV)を開放する。また、蓄熱液配管(40b)の電動弁(E
V)及び電磁弁(SV)を開放する。これにより、タンク(61)
から押し出された2次側冷媒は、一部が蓄熱用熱交換器
(42)において水回路(48)を循環する温水との間で熱交換
を行って蒸発し、他は四路切換弁(32)を経て主熱交換器
(11)に達し1次側冷媒の凝縮潜熱により蒸発する。この
主熱交換器(11)に流る2次側冷媒は室外側の電磁弁(SV)
によって流量調整される。その後、この2次側冷媒は、
ガスラインで合流した後、室内熱交換器(33)で凝縮して
室内空気を加熱する。そして、この冷媒は、四路切換弁
(32)及び液冷媒回収管(65)を経てタンク(61)に戻る循環
を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱及
び1次側冷媒の凝縮潜熱を室内熱交換器(33)に搬送して
室内を暖房する。
【0062】<通常暖房運転>図9に示すように、1次
側冷媒を熱源として通常の暖房運転を行う場合、1次側
回路(20)は、四路切換弁(22)を破線側に切り換え、圧縮
機(21)から吐出した1次側冷媒が主熱交換器(11)で凝縮
して膨張弁(EV)で膨張し、熱源側熱交換器(23)で蒸発し
て圧縮機(21)に戻る循環を行う。また、水回路(48)の循
環ポンプ(44)は停止する。
【0063】2次側回路(30)では、四路切換弁(32)を破
線側に切り換える。また、室外側及び室内側の電動弁(E
V)を開放すると共に、蓄熱液配管(40b)の電動弁(EV)及
び電磁弁(SV)は閉鎖する。これにより、タンク(61)から
吐出した液相の2次側冷媒は、四路切換弁(32)を経て主
熱交換器(11)に流れて1次側冷媒の凝縮潜熱で蒸発し、
その後、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)
で凝縮して室内空気を加熱する。その後、この2次側冷
媒は、四路切換弁(32)を経てタンク(61)に戻る循環を行
う。つまり、上記2次側冷媒は、1次側冷媒の凝縮潜熱
である温熱を室内熱交換器に搬送して室内を暖房する。
【0064】以上説明してきたように、本形態によれ
ば、蓄熱回路(40)を2次側回路(30)に接続し、1次側回
路(20)の熱を2次側冷媒を介して蓄熱するようにしたた
めに、1次側回路(20)を1つの独立した回路で構成する
ことができ、複数の1次側回路(20)を接続することによ
って熱源容量を任意に設定することができる。これと同
時に、複数の蓄熱回路(40)を接続することによって蓄熱
容量を任意に設定することができる。
【0065】この結果、各種の熱源容量と蓄熱容量との
組み合わせたシステムを構築することができ、組み合わ
せの自由度を向上させることができる。
【0066】また、上記1次側回路(20)が熱源回路のみ
であることから、潤滑油の管理を容易に行うことができ
るので、運転制御の容易化を図ることができる。
【0067】また、上記1次側回路(20)と2次側回路(3
0)とを設けているので、既存の配管を再利用することが
できる。
【0068】また、上記蓄熱回路(40)を設けているの
で、最大使用電力の抑制を図ることができる。
【0069】更に、液相の2次側冷媒の加熱により発生
する高圧または気相の2次側冷媒の冷却により発生する
低圧により2次側冷媒の循環駆動力を得るようにしてい
るので、この循環駆動力の発生源として圧縮機や機械式
ポンプを使用した場合のように、消費電力の増大を招く
ことがなくなり、また、機械的な手段を使用しているこ
とから、故障発生要因箇所を削減でき、装置全体として
の信頼性の向上を図ることができる。
【0070】−変形例− 本実施形態では、1次側冷媒と2次側冷媒とが同一冷媒
でもよく、異種冷媒でもよいが、特に、2次側冷媒に低
圧冷媒、例えば、R134aを用いることによって高温
の温蓄熱を行うことができる。
【0071】
【発明の実施の形態2】次に、本発明の実施形態2を図
面に基づいて詳細に説明する。本形態は、2次側冷媒回
路(30)における冷媒循環駆動力を得るための手段の変形
例であって、その他の構成及び冷媒循環動作は上述した
実施形態1と同様である。従って、ここでは、実施形態
1との相違点についてのみ説明する。
【0072】図10に示すように、本形態の蓄熱式空気
調和装置(10)の1次側冷媒回路(20)は、主熱交換器とし
て第1主熱交換器(11)と第2主熱交換器(11')とが直列
に接続されている。つまり、圧縮機(21)と、四路切換弁
(22)と、熱源側熱交換器(23)と、第1膨張弁(EV-1)と、
第1主熱交換器(11)の1次側(11A)と、第1電磁弁(SV-
1)と、第2膨張弁(EV-2)と、第2主熱交換器(11')の1
次側(11'A)とが順に接続されて熱源回路を構成してい
る。圧縮機(21)の吐出側にはホットガス管(26)が接続さ
れ、該ホットガス管(26)の他端は、第1主熱交換器(11)
の1次側(11A)と第1電磁弁(SV-1)との間に接続してい
る。このホットガス管(26)には第2電磁弁(SV-2)が設け
られている。第1膨張弁(EV-1)と第1主熱交換器(11)の
1次側(11A)との間には分岐管(27)の一端が接続され、
該分岐管(27)の他端は、第1電磁弁(SV-1)と第2膨張弁
(EV-2)との間に接続している。この分岐管(27)には第3
電磁弁(SV-3)が設けられている。また、圧縮機(21)の吸
入側には四路切換弁(22)をバイパスする吸入管(28)が接
続されている。
【0073】一方、駆動力発生回路(60)は、上述した実
施形態1と同様に、タンク(61)、加圧用熱交換器(62)、
減圧用熱交換器(63)を備えている。加圧用熱交換器(62)
は第1主熱交換器(11)の1次側(11A)との間で熱交換可
能となっている。減圧用熱交換器(63)は第2主熱交換器
(11')の1次側(11'A)との間で熱交換可能となってい
る。つまり、本形態の加圧用熱交換器(62)及び減圧用熱
交換器(63)は、1次側冷媒から熱を受けて2次側冷媒の
循環駆動力を発生するようになっていると共に、この1
次側冷媒から受ける熱により、室内の冷暖房及び蓄熱槽
の水に対する蓄熱を行うようになっている。即ち、この
加圧用熱交換器(62)及び減圧用熱交換器(63)は、上述し
た実施形態1における主熱交換器(11)の2次側(11B)の
機能を兼ね備えており、冷蓄熱時や冷房時には減圧用熱
交換器(63)において1次側冷媒から冷蓄熱用または冷房
用の冷熱を受け、温蓄熱時や暖房時には加圧用熱交換器
(62)において1次側冷媒から温蓄熱用または暖房用の冷
熱を受けるようになっている。
【0074】2次側回路(30)のガスラインは分岐され、
その一方である第1ガス分岐管(LG-1)が加圧用熱交換器
(62)の上部に、他方である第2ガス分岐管(LG-2)が減圧
用熱交換器(63)の上部にそれぞれ接続している。これら
ガスラインの分岐管(LG-1,LG-2)には電磁弁(SV,SV)が設
けられている。
【0075】2次側回路(30)の液ラインも分岐され、そ
の一方である第1液分岐管(LL-1)が加圧用熱交換器(62)
の下部に、他方である第2液分岐管(LL-2)が減圧用熱交
換器(63)の下部にそれぞれ接続している。これら液ライ
ンの分岐管(LL-1,LL-2)には電磁弁(SV)及び一方向弁(C
V)が設けられている。加圧用熱交換器(62)に接続する第
1液分岐管(LL-1)の一方向弁(CV)は加圧用熱交換器(62)
へ向かう冷媒の流通のみを許容するものであり、減圧用
熱交換器(63)に接続する第2液分岐管(LL-2)の一方向弁
(CV)は減圧用熱交換器(63)へ向かう冷媒の流通のみを許
容するものである。
【0076】加圧用熱交換器(62)で発生した高圧をタン
ク(61)に作用させる加圧管(62a)は第1ガス分岐管(LG-
1)とタンク(61)の上部とに接続している。また、減圧用
熱交換器(63)で発生した低圧をタンク(61)に作用させる
減圧管(63a)は第2ガス分岐管(LG-2)と加圧管(62a)とに
接続している。これら加圧管(62a)及び減圧管(63a)には
加圧用及び減圧用の電磁弁(SV,SV)が設けられている。
更に、タンク(61)に接続する液冷媒押し出し管(64)の一
端は上記第1液分岐管(LL-1)の電磁弁(SV)と一方向弁(C
V)との間に接続している。減圧用熱交換器(63)の液配管
(63b)は第2液分岐管(LL-2)と液冷媒押し出し管(64)と
に接続している。
【0077】蓄熱用熱交換器(42)の冷媒側(42A)は、そ
の上部がガス配管(81)により2次側回路(30)のガスライ
ンに接続している。また、この蓄熱用熱交換器(42)の冷
媒側(42A)の下部は分岐され、一方(82)が第2液分岐管
(LL-2)の一方向弁(CV)下流側に、他方(83)が第1液分岐
管(LL-1)の電磁弁(SV)と一方向弁(CV)との間にそれぞれ
接続している。この第2液分岐管(LL-2)に接続する第1
分岐管(82)には電動弁(EV)及び電磁弁(SV)が設けられて
いる。第1液分岐管(LL-1)に接続する第2分岐管(83)に
は電磁弁(SV)が設けられている。
【0078】更に、上記第1分岐管(82)と2次側回路(3
0)の液ラインとは蓄熱液配管(84)により接続されてい
る。この蓄熱液配管(84)には電磁弁(SV)が設けられてい
る。
【0079】その他の回路構成は上述した実施形態1の
ものと略同様であるので説明を省略する。
【0080】本蓄熱式空気調和装置(10)にあっても、冷
熱を蓄熱する冷蓄熱運転と、温熱を蓄熱する温蓄熱運転
と、冷熱を利用して冷房する蓄熱利用冷房運転と、温熱
を利用して暖房する蓄熱利用暖房運転と、1次側冷媒を
熱源として冷房する通常冷房運転と、1次側冷媒を熱源
として暖房する通常暖房運転とが行われる。
【0081】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置の運転動作について説明
する。
【0082】<冷蓄熱運転>図11に示すように、冷熱
を蓄熱する場合、1次側回路(20)では、四路切換弁(22)
を実線側に切り換え、第1電磁弁(SV-1)及び各膨張弁(E
V-1,EV-2)を開放する。また、第2、第3電磁弁(SV-2,S
V-3)を閉鎖する。これにより、圧縮機(21)から吐出した
1次側冷媒が熱源側熱交換器(23)で凝縮し、第1主熱交
換器(11)の1次側(11A)で過冷却状態となった後、開度
調整される第2膨張弁(EV-2)で膨張し、第2主熱交換器
(11')の1次側(11'A)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環
を行う。
【0083】2次側回路(30)では、第2ガス分岐管(LG-
2)、第1液分岐管(LL-1)、蓄熱液配管(84)に設けられて
いる各電磁弁(SV)を開放すると共に、第2分岐管(83)の
電磁弁を閉鎖する。また、水回路(48)の循環ポンプ(44)
を駆動する。
【0084】これにより、加圧用熱交換器(62)では第1
主熱交換器(11)の1次側(11A)により内部の液冷媒が加
熱されて蒸発し、これに伴って高圧が発生する。一方、
減圧用熱交換器(63)では第2主熱交換器(11')の1次側
(11'A)により内部のガス冷媒が冷却されて凝縮し、これ
に伴って低圧が発生する。また、実施形態1の場合と同
様に加圧管(62a)に設けられている加圧側電磁弁(SV)と
減圧管(63a)に設けられている減圧側電磁弁(SV)とを所
定時間毎に交互に開閉状態を切り換える。つまり、加圧
側電磁弁(SV)が開放している状態では、加圧用熱交換器
(62)がタンク(61)に連通して該タンク(61)に高圧が作用
し、減圧側電磁弁(SV)が開放している状態では、減圧用
熱交換器(72)がタンク(61)に連通して該タンク(61)に低
圧が作用することになる。
【0085】これにより、図11に矢印で示すように、
タンク(61)に作用する高圧により、該タンク(61)内の2
次側冷媒は液冷媒押し出し管(64)へ押し出される。この
2次側冷媒は、蓄熱液配管(84)を流れ、蓄熱用熱交換器
(42)で蒸発し、その後、ガス配管(81)を経て減圧用熱交
換器(63)に流入する。この減圧用熱交換器(63)では、1
次側冷媒の蒸発潜熱により2次側冷媒が凝縮する。この
凝縮した冷媒は液配管(63b)を経てタンク(61)に回収さ
れる。一方、水回路(48)を循環している水は、蓄熱用熱
交換器(42)で蒸発する2次側冷媒によって冷却され氷化
されて蓄熱槽(41)に回収される。
【0086】このような冷媒循環動作及び水循環動作が
行われることにより、2次側冷媒は、蓄熱用熱交換器(4
2)で水回路(48)を循環する蓄熱媒体を冷却して氷等の冷
熱を蓄える。
【0087】<蓄熱利用冷房運転>蓄熱利用冷房運転で
は、図12に示すように、1次側回路(20)を上述の冷蓄
熱運転時と同様に駆動して冷媒を循環させる。
【0088】2次側回路では、第2ガス分岐管(LG-2)、
第1液分岐管(LL-1)、第1分岐管(82)に設けられている
各電磁弁(SV)を開放すると共に、第2分岐管(83)の電磁
弁を閉鎖する。また、水回路(48)の循環ポンプ(44)を駆
動する。
【0089】これにより、上記の冷蓄熱運転と同様にし
てタンク(61)から押し出された2次側液冷媒は、液冷媒
押し出し管(64)を経て室内ユニット(1B)に達し室内熱交
換器(33)で蒸発して室内空気を冷却する。その後、この
冷媒は、一部がガス配管(81)を経て蓄熱用熱交換器(42)
において水回路(48)を循環している冷水との間で熱交換
を行って凝縮する。他の冷媒は、減圧用熱交換器(63)に
おいて1次側冷媒と熱交換を行って凝縮する。これら凝
縮した冷媒は低圧が作用しているタンク(61)に回収され
る。
【0090】このように、蓄熱槽(41)内に貯留された冷
熱及び1次側冷媒の蒸発潜熱を利用して室内の冷房が行
われる。
【0091】<通常冷房運転>図13に示すように、1
次側冷媒を熱源として通常の冷房運転を行う場合にも、
1次側回路(20)を上述の冷蓄熱運転時と同様に駆動して
冷媒を循環させる。
【0092】2次側回路(30)では、第2ガス分岐管(LG-
2)、第1液分岐管(LL-1)に設けられている各電磁弁(SV)
を開放すると共に、第2分岐管(83)の電磁弁を閉鎖す
る。また、水回路(48)の循環ポンプ(44)を停止する。
【0093】これにより、上記の冷蓄熱運転と同様にし
てタンク(61)から押し出された2次側液冷媒は、液冷媒
押し出し管(64)を経て室内ユニット(1B)に達し室内熱交
換器(33)で蒸発して室内空気を冷却する。その後、この
冷媒は、減圧用熱交換器(63)において1次側冷媒と熱交
換を行って凝縮した後、タンク(61)に回収される。つま
り、上記2次側冷媒は、1次側冷媒の蒸発潜熱である冷
熱を室内熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。
【0094】<温蓄熱運転>図14に示すように、温熱
を蓄熱する場合、1次側回路(20)は、四路切換弁(22)を
破線側に切り換え、第2、第3電磁弁(SV-2,SV-3)及び
各膨張弁(EV-1,EV-2)を開放する。また、第1電磁弁(SV
-1)を閉鎖する。これにより、圧縮機(21)から吐出した
1次側冷媒が第1主熱交換器(11)の1次側(11A)で凝縮
し、一部は第2膨張弁(EV-2)で減圧した後、第2主熱交
換器(11')の1次側(11'A)で蒸発する。他の冷媒は、第
1膨張弁(EV-1)で減圧した後、熱源側熱交換器(23)で蒸
発する。これら蒸発した1次側冷媒は合流して圧縮機(2
1)に戻る循環を行う。
【0095】2次側回路では、第1ガス分岐管(LG-1)、
第1分岐管(82)に設けられている各電磁弁(SV)を開放す
ると共に、第2分岐管(83)の電磁弁を閉鎖する。また、
水回路(48)の循環ポンプ(44)を駆動する。
【0096】これにより、タンク(61)から押し出された
液相の2次側冷媒は、加圧用熱交換器(62)において第1
主熱交換器(11)の1次側(11A)の1次側冷媒の凝縮潜熱
で蒸発し、その後、第1ガス分岐管(LG-1)、ガス配管(8
1)を経て蓄熱用熱交換器(42)に流れて該蓄熱用熱交換器
(42)で凝縮し、第1分岐管(82)を経てタンク(61)に戻る
循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱用熱交換
器(42)で水回路(48)の蓄熱媒体を加温して温水等の温熱
を蓄える。
【0097】<蓄熱利用暖房運転>図15に示すよう
に、蓄熱した温熱を利用して暖房運転を行う場合、1次
側回路(20)は、1次側回路(20)を上述の温蓄熱運転時と
同様に駆動して冷媒を循環させる。
【0098】2次側回路(30)では、第1ガス分岐管(LG-
1)、第2液分岐管(LL-2)、第2分岐管(83)に設けられて
いる各電磁弁(SV)を開放すると共に、水回路(48)の循環
ポンプ(44)を駆動する。
【0099】これにより、タンク(61)から押し出された
液相の2次側冷媒は、一部が第1液分岐管(LL-1)を経て
加圧用熱交換器(62)において第1主熱交換器(11)の1次
側(11A)の1次側冷媒の凝縮潜熱で蒸発する。他の2次
側冷媒は、第2分岐管(83)を流れ、蓄熱用熱交換器(42)
において、水回路(48)から温熱を取り出して蒸発する。
これら蒸発した2次側冷媒は、ガスラインで合流し室内
熱交換器(33)で凝縮した後、第2液分岐管(LL-2)を経て
タンク(61)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒
は、温水の温熱を室内熱交換器(33)に搬送して室内を暖
房する。
【0100】<通常暖房運転>図16に示すように、1
次側冷媒を熱源として通常の暖房運転を行う場合も、1
次側回路(20)は、1次側回路(20)を上述の温蓄熱運転時
と同様に駆動して冷媒を循環させる。
【0101】2次側回路(30)では、第1ガス分岐管(LG-
1)、第2液分岐管(LL-2)に設けられている各電磁弁(SV)
を開放すると共に、第2分岐管(83)の電磁弁を閉鎖す
る。また、水回路(48)の循環ポンプ(44)を停止する。
【0102】これにより、タンク(61)から吐出した液相
の2次側冷媒は、第1液分岐管(LL-1)を経て加圧用熱交
換器(62)において第1主熱交換器(11)の1次側冷媒の凝
縮潜熱で蒸発する。この蒸発した2次側冷媒は、ガスラ
インを流れ、室内熱交換器(33)で凝縮した後、第2液分
岐管(LL-2)を経てタンク(61)に戻る循環を行う。つま
り、上記2次側冷媒は、1次側冷媒の凝縮潜熱である温
熱を室内熱交換器(33)に搬送して室内を暖房する。
【0103】本形態においても、上述した実施形態1の
場合と同様の効果を発揮することができ、装置の実用性
の向上を図ることができる。
【0104】
【発明の実施の形態3】次に、本発明の実施形態3を図
17に基づいて説明する。本形態は、上述した実施形態
1の変形例であって、加圧用熱交換器(62)に対して温熱
を与え、減圧用熱交換器(63)に対して冷熱を与える手段
を改良したものである。
【0105】図17に示すように、本形態では、加圧用
熱交換器(62)に隣接してヒータ等の加熱手段(71)を配置
し、減圧用熱交換器(63)に隣接してペルチェ素子等の冷
却手段(72)を配置している。つまり、各々独立した手段
で、加圧用熱交換器(62)の加熱、減圧用熱交換器(63)の
冷却を行う構成としている。その他の構成は、上述した
第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略す
る。また、加圧用熱交換器(62)を加熱する手段としてペ
ルチェ素子を使用するようにしてもよい。
【0106】本形態において、2次側冷媒を循環させる
際には、加熱手段(71)によって加圧用熱交換器(62)に熱
を与えて、該加圧用熱交換器(62)内の液冷媒を蒸発させ
て高圧を発生させる。一方、冷却手段(72)によって減圧
用熱交換器(63)を冷却して、該減圧用熱交換器(63)内の
ガス冷媒を凝縮させて低圧を発生させる。この状態で、
加圧回路(62a)に設けられている加圧側電磁弁(SV)と、
減圧回路(63a)に設けられている減圧側電磁弁(SV)との
開閉状態を交互に切り換えることで、タンク(61)内
に高圧が作用する状態と、低圧が作用する状態とを交互
に切り換えることで、タンク(61)からの2次側冷媒
の押し出しと、タンク(61)への2次側冷媒の吸引が行わ
れて該2次側冷媒が2次側回路(30)を循環することにな
る。各運転動作における冷媒循環動作は上述した第1実
施形態の場合と同様であるので、説明を省略する。 (1次側回路及び2次側回路の変形例)以下に示す各実
施形態は1次側回路(20)及び2次側回路(30)の変形例で
あって、駆動力発生回路(60)は上述した実施形態1のも
のと同様である。従って、以下の回路では、この駆動力
発生回路(60)の回路構成を省略し、1次側回路及び2次
側回路の回路構成についてのみ説明する。
【0107】
【発明の実施の形態4】以下に、本発明の実施形態4に
ついて詳細に説明する。
【0108】図18に示すように、本形態に係る蓄熱式
空気調和装置(10)の1次側回路(20)の構成は上述した実
施形態1のものと同様である。
【0109】上記2次側回路(30)は、上記と同様の駆動
力発生ユニット(1D)と四路切換弁(32)と電動弁(EV)と利
用側熱交換器である室内熱交換器(33)と主熱交換器(11)
の2次側と電動弁(EV)とが順に接続されて成るメイン通
路(3a)を備え、2次側熱媒体である2次側冷媒が充填さ
れ、上記四路切換弁(32)を切り換えて冷房サイクルと暖
房サイクルとに2次側冷媒の循環方向が可逆になるよう
に構成されている。
【0110】上記蓄熱回路(40)は、本発明の特徴とし
て、2次側回路(30)に接続され、1次側冷媒の熱を2次
側冷媒を介して蓄熱するように構成されている。該蓄熱
回路(40)は、水などの蓄熱媒体が貯溜された蓄熱槽(41)
を備え、該蓄熱槽(41)に蓄熱用熱交換器(42)が収納され
てスタティック型蓄熱回路に構成されると共に、冷熱で
ある氷を外側から解す外側融解型に構成されている。
【0111】該蓄熱用熱交換器(42)の一端は、電動弁(E
V)を介して2次側回路(30)における四路切換弁(32)と室
内側の電動弁(EV)との間の液ラインに接続され、他端
は、2次側回路(30)における主熱交換器(11)と室内熱交
換器(33)との間のガスラインに接続されて蓄熱通路(4a)
を形成し、上記蓄熱用熱交換器(42)は、蓄熱槽(41)に氷
等の冷熱と温水等の温熱とを蓄熱するように構成されて
いる。
【0112】また、上記蓄熱回路(40)は、蓄熱媒体の循
環通路(4b)を備え、該循環通路(4b)は、両端が蓄熱槽(4
1)に接続されると共に、取出し用熱交換器(43)の蓄熱側
と循環ポンプ(44)とが順に接続されて構成されている。
該取出し用熱交換器(43)における2次側には取出し通路
(4c)が接続され、該取出し通路(4c)の一端が、電動弁(E
V)を介して2次側回路(30)における四路切換弁(32)と室
外側の電動弁(EV)との間の液ラインに接続され、他端
が、2次側回路(30)における主熱交換器(11)と室内熱交
換器(33)との間のガスラインに接続されている。そし
て、上記取出し用熱交換器(43)は、蓄熱媒体と2次側冷
媒とが熱交換するように構成され、2次側冷媒が蓄熱槽
(41)の蓄熱を取り出すように構成されている。
【0113】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)の運転動作について
説明する。
【0114】<冷蓄熱運転>図19に示すように、冷熱
を蓄熱する場合、1次側回路(20)は、四路切換弁(22)を
実線側に切り換え、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒
が熱源側熱交換器(23)で凝縮して電動弁(EV)で膨張し、
主熱交換器(11)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行
う。
【0115】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、室内側の電動弁(EV)及び取出し通路(4c)
の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生ユニット(1
D)を駆動する。該駆動力発生ユニット(1D)から吐出した
液相の2次側冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)に流れて該蓄
熱用熱交換器(42)で蒸発し、その後、2次側冷媒は、主
熱交換器(11)に流れて1次側冷媒の蒸発潜熱で凝縮して
駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、上
記2次側冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)で蓄熱槽(41)の蓄
熱媒体を冷却して氷等の冷熱を蓄える。
【0116】<蓄熱利用冷房運転>図20に示すよう
に、蓄熱した冷熱を利用して冷房運転を行う場合、1次
側回路(20)は停止している。
【0117】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、室外側の電動弁(EV)及び蓄熱通路(4a)の
電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生ユニット(1D)
及び循環ポンプ(44)を駆動する。該循環ポンプ(44)の駆
動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(43)
との間を循環する。一方、上記駆動力発生ユニット(1D)
から吐出した液相の2次側冷媒は、室内熱交換器(33)に
流れて該室内熱交換器(33)で蒸発し、その後、上記2次
側冷媒は、取出し用熱交換器(43)に流れて蓄熱媒体の冷
熱で凝縮して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行
う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の冷熱を室内
熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。
【0118】<通常冷房運転>図21に示すように、1
次側冷媒を熱源として通常の冷房運転を行う場合、1次
側回路(20)は、四路切換弁(22)を実線側に切り換え、圧
縮機(21)から吐出した1次側冷媒が熱源側熱交換器(23)
で凝縮して電動弁(EV)で膨張し、主熱交換器(11)で蒸発
して圧縮機(21)に戻る循環を行う。
【0119】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)及び取出し通
路(4c)の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生ユニ
ット(1D)を駆動する。該駆動力発生ユニット(1D)から吐
出した液相の2次側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて
該室内熱交換器(33)で蒸発し、その後、2次側冷媒は、
主熱交換器(11)に流れて1次側冷媒の蒸発潜熱で凝縮し
て駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、
上記2次側冷媒は、1次側冷媒の蒸発潜熱である冷熱を
室内熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。
【0120】<温蓄熱運転>図22に示すように、温熱
を蓄熱する場合、1次側回路(20)は、四路切換弁(22)を
破線側に切り換え、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒
が主熱交換器(11)で凝縮して電動弁(EV)で膨張し、熱源
側熱交換器(23)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行
う。
【0121】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線
側に切り換え、室内側の電動弁(EV)及び取出し通路(4c)
の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生ユニット(1
D)を駆動する。該駆動力発生ユニット(1D)から吐出した
液相の2次側冷媒は、主熱交換器(11)に流れて1次側冷
媒の凝縮潜熱で蒸発し、その後、2次側冷媒は、蓄熱用
熱交換器(42)に流れて該蓄熱用熱交換器(42)で凝縮して
駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、上
記2次側冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)で蓄熱槽(41)の蓄
熱媒体を加温して温水等の温熱を蓄える。
【0122】<蓄熱利用暖房運転>図23に示すよう
に、蓄熱した温熱を利用して暖房運転を行う場合、1次
側回路(20)は停止している。
【0123】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線
側に切り換え、室外側の電動弁(EV)及び蓄熱通路(4a)の
電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生ユニット(1D)
及び循環ポンプ(44)を駆動する。該循環ポンプ(44)の駆
動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(43)
との間を循環する。一方、上記駆動力発生ユニット(1D)
から吐出した液相の2次側冷媒は、取出し用熱交換器(4
3)に流れて蓄熱媒体の温熱で蒸発し、その後、上記2次
側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(3
3)で凝縮して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行
う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を室内
熱交換器(33)に搬送して室内を暖房する。
【0124】<通常暖房運転>図24に示すように、1
次側冷媒を熱源として通常の暖房運転を行う場合、1次
側回路(20)は、四路切換弁(22)を破線側に切り換え、圧
縮機(21)から吐出した1次側冷媒が主熱交換器(11)で凝
縮して電動弁(EV)で膨張し、熱源側熱交換器(23)で蒸発
して圧縮機(21)に戻る循環を行う。
【0125】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線
側に切り換え、蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)及び取出し通
路(4c)の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生ユニ
ット(1D)を駆動する。該駆動力発生ユニット(1D)から吐
出した液相の2次側冷媒は、主熱交換器(11)に流れて1
次側冷媒の凝縮潜熱で蒸発し、その後、室内熱交換器(3
3)に流れて該室内熱交換器(33)で凝縮して駆動力発生ユ
ニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒
は、1次側冷媒の凝縮潜熱である温熱を室内熱交換器(3
3)に搬送して室内を暖房する。
【0126】<その他の運転>本実施形態では、蓄熱利
用冷房運転と通常冷房運転をそれぞれ独立して運転する
ようにしたが、蓄熱利用冷房運転と通常冷房運転を同時
に行う併用運転を行うようにしてもよい。つまり、室内
熱交換器(33)で蒸発した2次側冷媒が取出し用熱交換器
(43)と主熱交換器(11)とに別れて流れ、それぞれ凝縮し
た後に合流して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行
うようにしてもよい。
【0127】また、本実施形態では、蓄熱利用暖房運転
と通常暖房運転をそれぞれ独立して運転するようにした
が、蓄熱利用暖房運転と通常暖房運転を同時に行う併用
運転を行うようにしてもよい。つまり、搬送手段(31)
からの2次側冷媒が取出し用熱交換器(43)と主熱交換
器(11)とに別れて蒸発し、その後、2次側冷媒が合流
し、室内熱交換器(33)で凝縮して搬送手段(31)に戻
る循環を行うようにしてもよい。
【0128】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態4によっても、上述した実施
形態1と同様に、蓄熱回路(40)を2次側回路(30)に接続
し、1次側回路(20)の熱を2次側冷媒を介して蓄熱する
ようにしたために、1次側回路(20)を1つの独立した回
路で構成することができ、複数の1次側回路(20)を接続
することによって熱源容量を任意に設定することができ
る。これと同時に、複数の蓄熱回路(40)を接続すること
によって蓄熱容量を任意に設定することができる。
【0129】この結果、各種の熱源容量と蓄熱容量との
組み合わせたシステムを構築することができ、組み合わ
せの自由度を向上させることができる。
【0130】また、上記1次側回路(20)が熱源回路のみ
であることから、潤滑油の管理を容易に行うことができ
るので、運転制御の容易化を図ることができる。
【0131】また、上記1次側回路(20)と2次側回路(3
0)とを設けているので、既存の配管を再利用することが
できる。
【0132】また、上記蓄熱回路(40)を設けているの
で、最大使用電力の抑制を図ることができる。
【0133】
【発明の実施の形態5】本実施形態は、図25に示すよ
うに、実施形態4と同様に蓄熱回路(40)がスタティック
型で外側融解型に構成されているが、蓄熱利用の暖房運
転を行うための補助回路(50)を設けたものである。
【0134】該補助回路(50)は、圧縮機(51)と補助利用
熱交換器(52)の補助回路側と電動弁(EV)と補助熱源熱交
換器(53)の補助回路側とが順に接続されてなる蒸気圧縮
式冷凍サイクルで構成され、補助回路(50)の補助冷媒
が、補助利用熱交換器(52)で凝縮する一方、補助熱源熱
交換器(53)で蒸発するように構成されている。
【0135】上記補助熱源熱交換器(53)は、蓄熱側が循
環通路(4b)に接続され、蓄熱媒体と補助冷媒とが熱交換
して蓄熱媒体の温熱によって補助冷媒が蒸発するように
構成されている。また、上記補助利用熱交換器(52)には
取出し通路(4d)が接続され、該取出し通路(4d)の一端
は、2次側回路(30)における四路切換弁(32)と室外側の
電動弁(EV)との間の液ラインに接続され、他端は、2次
側回路(30)における室内熱交換器(33)と主熱交換器(11)
との間のガスラインに接続されている。
【0136】そして、上記補助利用熱交換器(52)は、2
次側冷媒と補助冷媒とが熱交換するように構成されてい
る。その他の構成は、実施形態4と同様である。
【0137】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における蓄熱利用暖
房運転について説明すると、この運転は、蓄熱槽(41)に
蓄熱した温熱を利用して暖房運転を行う場合であって、
図25に示すように、1次側回路(20)は停止している。
【0138】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、室外側の電動弁(EV)、蓄熱通路(4a)の電
動弁(EV)及び取出し通路(4c)の電動弁(EV)を閉鎖した状
態で、駆動力発生ユニット(1D)及び循環ポンプ(44)を駆
動すると共に、補助回路(50)を運転する。該循環ポンプ
(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と補助熱源熱交
換器(53)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する一
方、補助回路(50)の補助冷媒は、圧縮機(51)から吐出し
て補助利用熱交換器(52)で凝縮して電動弁(EV)で減圧
し、補助熱源熱交換器(53)で蒸発して圧縮機(51)に戻る
循環を行う。
【0139】更に、上記駆動力発生ユニット(1D)から吐
出した液相の2次側冷媒は、取出し通路(4d)を流れ、補
助利用熱交換器(52)で補助冷媒の凝縮潜熱で蒸発し、そ
の後、2次側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内
熱交換器(33)で凝縮して駆動力発生ユニット(1D)に戻る
循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温
熱を補助冷媒を介して室内熱交換器(33)に搬送して室内
を暖房する。
【0140】その他の冷蓄熱運転などは実施形態4と同
じであり、その際、取出し通路(4d)の電動弁(EV)は閉鎖
されている。
【0141】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態5によれば、温熱を取り出す
ための補助回路(50)を設けるようにしたために、2次側
冷媒に低圧冷媒等を用いることなく、蓄熱槽(41)の蓄熱
された温熱を確実に利用して蓄熱利用の暖房運転を行う
ことができる。その他の効果は、実施形態4と同様であ
る。
【0142】
【発明の実施の形態6】本実施形態は、図26に示すよ
うに、実施形態4と同様に蓄熱回路(40)がスタティック
型で外側融解型に構成されているが、実施形態5におけ
る補助回路(50)に代えて、蓄熱利用の暖房運転を行うた
めの補助通路(4e)を設けたものである。
【0143】該補助通路(4e)は、補助熱交換器(12)の補
助通路側に接続されると共に、一端が、1方向弁(CV)を
介して取出し通路(4c)のガス側に接続される一方、他端
が、2次側回路(30)における四路切換弁(32)と室内側の
電動弁(EV)との間に接続されている。上記補助熱交換器
(12)の1次側にはバイパス路(2b)が接続され、該バイパ
ス路(2b)の一端は、電動弁(EV)を介して1次側回路(20)
における主熱交換器(11)と電動弁(EV)との間に接続さ
れ、他端は1次側回路(20)における圧縮機(21)の吸込側
に接続されている。そして、上記補助熱交換器(12)は、
1次側冷媒と2次側冷媒とが熱交換するように構成され
ている。尚、上記バイパス路(2b)のガス側には1方向弁
(CV)が設けられている。その他の構成は、実施形態4と
同様である。
【0144】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における蓄熱利用暖
房運転について説明すると、この運転は、蓄熱槽(41)に
蓄熱した温熱を利用して暖房運転を行う場合であって、
図26に示すように、1次側回路(20)は、四路切換弁(2
2)を実線側に切り換えると共に、メイン通路(2a)の電動
弁(EV)を閉鎖する。この状態において、圧縮機(21)から
吐出した1次側冷媒が主熱交換器(11)で凝縮してバイパ
ス路(2b)の電動弁(EV)で膨張し、補助熱交換器(12)で蒸
発して圧縮機(21)に戻る循環を行う。
【0145】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)を閉鎖した状
態で、駆動力発生ユニット(1D)及び循環ポンプ(44)を駆
動する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱
槽(41)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する。一
方、上記駆動力発生ユニット(1D)から吐出した液相の2
次側冷媒は、取出し通路(4c)を流れると共に、主熱交換
器(11)に流れる。該取出し通路(4c)を流れる2次側冷媒
は、取出し用熱交換器(43)で蓄熱媒体と熱交換して蒸発
し、その後、補助通路(4e)を流れて補助熱交換器(12)で
1次側冷媒と熱交換して凝縮し、駆動力発生ユニット(1
D)に戻る。
【0146】また、上記主熱交換器(11)に流れた2次側
冷媒は、1次側冷媒と熱交換して蒸発し、その後、室内
熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で凝縮して駆
動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、上記
2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を1次側冷媒を介して室
内熱交換器(33)に搬送して室内を暖房する。
【0147】そこで、上述した蓄熱利用暖房運転の熱の
授受をモリエル線図で説明すると、図27に示すよう
に、先ず、1次側冷媒は、A点からB点に圧縮機(21)で
昇圧され、主熱交換器(11)で凝縮してC点に相変化し、
電動弁(EV)でD点に減圧し、補助熱交換器(12)で蒸発し
てA点に相変化し、圧縮機(21)に戻る。
【0148】一方、液相の2次側冷媒は、a点からb点
に駆動力発生ユニット(1D)で昇圧され、取出し通路(4c)
に流れた2次側冷媒は、この取出し通路(4c)の電動弁(E
V)で減圧してc点に降圧する。この2次側冷媒は、取出
し用熱交換器(43)において、温蓄熱した蓄熱媒体Wと熱
交換して蒸発し、d点に相変化する。この蒸発した2次
側冷媒は、補助熱交換器(12)に流れて1次側冷媒と熱交
換し、1次側冷媒の蒸発潜熱(D〜A)で凝縮し、a点に
相変化して駆動力発生ユニット(1D)に戻る。
【0149】また、上記b点の2次側冷媒の一部は、主
熱交換器(11)に流れ、該主熱交換器(11)において、1次
側冷媒と熱交換し、該1次側冷媒の凝縮潜熱(B〜C)で
蒸発し、e点に相変化する。この蒸発した2次側冷媒
は、室内熱交換器(33)に流れて室内空気と熱交換して該
室内空気を加温し、凝縮してf点に相変化してa点の状
態で駆動力発生ユニット(1D)に戻る。その他の冷蓄熱運
転などは実施形態4と同じであるが、蓄熱した温熱を利
用すると同時に、通常の暖房運転を行う併用暖房運転は
行われない。
【0150】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態6によれば、温熱を取り出す
ための補助通路(4e)を設けるようにしたために、1次側
回路(20)を用いて蓄熱槽(41)の蓄熱された温熱を確実に
利用して蓄熱利用の暖房運転を行うことができるので、
実施形態5のように圧縮機(51)を備えた補助回路(50)を
設ける必要がなく、回路構成の簡略化を図ることができ
る。その他の効果は、実施形態4と同様である。
【0151】
【発明の実施の形態7】本実施形態は、図28に示すよ
うに、実施形態4における循環通路(4b)が省略され、蓄
熱用熱交換器(42)が蓄熱と該蓄熱の取出しとを兼用する
ように構成されたもので、蓄熱回路(40)がスタティック
型で、冷熱である氷を内側から融解す内側融解型に構成
されている。
【0152】つまり、本実施形態は、実施形態4の蓄熱
通路(4a)に取出し通路(4c)が接続されている。該取出し
通路(4c)は、電動弁(EV)を備え、一端が蓄熱通路(4a)に
おける蓄熱用熱交換器(42)と電動弁(EV)との間に接続さ
れ、他端が2次側回路(30)における電動弁(EV)と四路切
換弁(32)との間に接続されている。その他の構成は、実
施形態4と同様である。
【0153】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における運転動作に
ついて説明するが、実施形態4とは蓄熱利用冷房運転及
び蓄熱利用暖房運転が異なり、他の冷蓄熱運転等は同じ
であるので、蓄熱を利用した運転のみについて説明す
る。尚、冷蓄熱運転などにおいては、取出し通路(4c)の
電動弁(EV)は閉鎖されている。
【0154】<蓄熱利用冷房運転>蓄熱した冷熱を利用
して冷房運転を行う場合、1次側回路(20)は停止する一
方、2次側回路(30)は、図28に示すように、四路切換
弁(32)を破線側に切り換え、室外側の電動弁(EV)及び蓄
熱通路(4a)の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生
ユニット(1D)を駆動する。
【0155】図28の実線矢符に示すように、上記駆動
力発生ユニット(1D)から吐出した液相の2次側冷媒は、
室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で蒸発
し、その後、2次側冷媒は、蓄熱通路(4a)を流れて蓄熱
用熱交換器(42)で蓄熱媒体の冷熱によって凝縮し、取出
し通路(4c)を流れて駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環
を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の冷熱を
室内熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。
【0156】<蓄熱利用暖房運転>蓄熱した温熱を利用
して暖房運転を行う場合、1次側回路(20)は停止する一
方、2次側回路(30)は、図28に示すように、四路切換
弁(32)を実線側に切り換え、室外側の電動弁(EV)及び蓄
熱通路(4a)の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生
ユニット(1D)を駆動する。
【0157】図28の鎖線矢符に示すように、上記駆動
力発生ユニット(1D)から吐出した液相の2次側冷媒は、
取出し通路(4c)から蓄熱通路(4a)を流れて蓄熱用熱交換
器(42)で蓄熱媒体の温熱によって蒸発し、その後、2次
側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(3
3)で凝縮して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行
う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を室内
熱交換器(33)に搬送して室内を暖房する。
【0158】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態7によれば、蓄熱用熱交換器
(42)で蓄熱と該蓄熱の取出しとを行うようにしたため
に、実施形態4のように取出し用熱交換器(43)や循環ポ
ンプ(44)等を設ける必要がなく、回路構成の簡略化を図
ることができる。その他の効果は、実施形態4と同様で
ある。
【0159】
【発明の実施の形態8】本実施形態は、図29に示すよ
うに、実施形態7と同様に蓄熱回路(40)がスタティック
型で内側融解型に構成されているものの、実施形態5と
同様な補助回路(50)を設けたものである。
【0160】つまり、本実施形態は、実施形態7のよう
に取出し通路(4c)が設けられると共に、循環ポンプ(44)
を有する循環通路(4b)が蓄熱槽(41)に接続されている。
一方、上記補助回路(50)は、実施形態5と同様に、圧縮
機(51)と補助利用熱交換器(52)と電動弁(EV)と補助熱源
熱交換器(53)とが順に接続されて成り、該補助熱源熱交
換器(53)が循環通路(4b)に接続され、上記補助利用熱交
換器(52)が取出し通路(4d)に接続されている。そして、
該利用通路(4d)は、実施形態5と同様に、電動弁(EV)を
備えると共に、一端が、2次側回路(30)における四路切
換弁(32)と室外側の電動弁(EV)との間の液ラインに接続
され、他端は、2次側回路(30)における室内熱交換器(3
3)と主熱交換器(11)との間のガスラインに接続されてい
る。その他の構成は、実施形態7と同様である。
【0161】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における蓄熱利用暖
房運転について説明すると、この運転は、蓄熱槽(41)に
蓄熱した温熱を利用して暖房運転を行う場合であって、
図29に示すように、1次側回路(20)は停止している。
【0162】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、室外側の電動弁(EV)、蓄熱通路(4a)の電
動弁(EV)及び取出し通路(4c)の電動弁(EV)を閉鎖した状
態で、駆動力発生ユニット(1D)及び循環ポンプ(44)を駆
動すると共に、補助回路(50)を運転する。該循環ポンプ
(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と補助熱源熱交
換器(53)との間を循環する一方、補助回路(50)の補助冷
媒は、圧縮機(51)から吐出して補助利用熱交換器(52)で
凝縮して電動弁(EV)で減圧し、補助熱源熱交換器(53)で
蒸発して圧縮機(51)に戻る循環を行う。
【0163】更に、上記駆動力発生ユニット(1D)から吐
出した液相の2次側冷媒は、利用通路(4d)を流れ、補助
利用熱交換器(52)で補助冷媒の凝縮潜熱で蒸発し、その
後、2次側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱
交換器(33)で凝縮して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循
環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱
を補助冷媒を介して室内熱交換器(33)に搬送して室内を
暖房する。
【0164】その他の冷蓄熱運転などは実施形態7と同
じであり、その際、取出し通路(4d)の電動弁(EV)は閉鎖
されている。
【0165】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態8によれば、温熱を取り出す
ための補助回路(50)を設けるようにしたために、2次側
冷媒に低圧冷媒等を用いることなく、蓄熱槽(41)の蓄熱
された温熱を確実に利用して蓄熱利用の暖房運転を行う
ことができる。その他の効果は、実施形態7と同様であ
る。
【0166】
【発明の実施の形態9】本実施形態は、図30に示すよ
うに、実施形態8と同様に蓄熱回路(40)がスタティック
型で内側融解型に構成されているものの、実施形態8の
補助熱源熱交換器(53)が蓄熱槽(41)の内部に配置された
ものである。
【0167】つまり、本実施形態の補助回路(50)は、補
助熱源熱交換器(53)が蓄熱槽(41)の内部に設置されてい
るので、蓄熱槽(41)に貯溜されている蓄熱媒体と直接に
補助冷媒が熱交換するように構成されている。したがっ
て、本実施形態では、上記実施形態8のような循環通路
(4b)は省略されている。
【0168】−運転動作− 本実施形態における蓄熱利用暖房運転は、図30に示す
ように、実施形態8と同様であるものの、補助回路(50)
の補助冷媒は、圧縮機(51)から吐出して補助利用熱交換
器(52)で凝縮して電動弁(EV)で減圧し、補助熱源熱交換
器(53)で蓄熱槽(41)の蓄熱媒体と熱交換して蒸発し、圧
縮機(51)に戻る循環を行う。
【0169】駆動力発生ユニット(1D)から吐出した液相
の2次側冷媒は、利用通路(4d)を流れ、補助利用熱交換
器(52)で補助冷媒の凝縮潜熱で蒸発し、その後、2次側
冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)
で凝縮して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行う。
つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を補助冷媒
を介して室内熱交換器(33)に搬送して室内を暖房する。
【0170】その他の冷蓄熱運転などは実施形態7と同
じであり、その際、取出し通路(4d)の電動弁(EV)は閉鎖
されている。
【0171】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態9によれば、補助回路(50)の
補助熱源熱交換器(53)を蓄熱槽(41)に配置するようにし
たために、実施形態8の循環通路(4b)を省略することが
できるので、回路構成の簡素化を図ることができる。そ
の他の効果は、実施形態7と同様である。
【0172】
【発明の実施の形態10】本実施形態は、図31に示す
ように、実施形態7と同様に蓄熱回路(40)がスタティッ
ク型で内側融解型に構成されているものの、実施形態6
と同様な補助通路(4e)を設けたものである。
【0173】つまり、本実施形態は、実施形態7のよう
に取出し通路(4c)が設けられると共に、循環ポンプ(44)
及び取出し用熱交換器(43)を有する循環通路(4b)が蓄熱
槽(41)に接続されている。該取出し用熱交換器(43)は、
実施形態4の取出し用熱交換器(43)とは異なり、蓄熱媒
体の温熱のみを取出すように構成されている。
【0174】一方、上記補助通路(4e)は、電動弁(EV)と
取出し用熱交換器(43)の補助通路側と補助熱交換器(12)
の補助通路側とが順に接続されて成り、一端が、2次側
回路(30)における四路切換弁(32)と室外側の電動弁(EV)
との間の液ラインに接続され、他端は、2次側回路(30)
における四路切換弁(32)と室内側の電動弁(EV)との間の
液ラインに接続されている。
【0175】上記補助熱交換器(12)の1次側にはバイパ
ス路(2b)が接続され、該バイパス路(2b)の一端は、電動
弁(EV)を介して1次側回路(20)における主熱交換器(11)
と電動弁(EV)との間に接続され、他端は1次側回路(20)
における圧縮機(21)の吸込側に接続されている。そし
て、上記補助熱交換器(12)は、1次側冷媒と2次側冷媒
とが熱交換するように構成されている。その他の構成
は、実施形態7と同様である。
【0176】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における蓄熱利用暖
房運転について説明すると、この運転は、蓄熱槽(41)に
蓄熱した温熱を利用して暖房運転を行う場合であって、
図31に示すように、1次側回路(20)は、四路切換弁(2
2)を実線側に切り換えると共に、メイン通路(2a)の電動
弁(EV)を閉鎖する。この状態において、圧縮機(21)から
吐出した1次側冷媒が主熱交換器(11)で凝縮してバイパ
ス路(2b)の電動弁(EV)で膨張し、補助熱交換器(12)で蒸
発して圧縮機(21)に戻る循環を行う。
【0177】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)を閉鎖した状
態で、駆動力発生ユニット(1D)及び循環ポンプ(44)を駆
動する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱
槽(41)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する。一
方、上記駆動力発生ユニット(1D)から吐出した液相の2
次側冷媒は、補助通路(4e)を流れると共に、主熱交換器
(11)に流れる。該補助通路(4e)を流れる2次側冷媒は、
取出し用熱交換器(43)で蓄熱媒体と熱交換して蒸発し、
その後、補助熱交換器(12)に流れて該補助熱交換器(12)
で1次側冷媒と熱交換して凝縮し、駆動力発生ユニット
(1D)に戻る。
【0178】また、上記主熱交換器(11)に流れた2次側
冷媒は、1次側冷媒と熱交換して蒸発し、その後、室内
熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で凝縮して駆
動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、上記
2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を1次側冷媒を介して室
内熱交換器(33)に搬送して室内を暖房する。その他の冷
蓄熱運転などは実施形態7と同じであり、蓄熱利用冷房
運転時は、2次側冷媒が蓄熱用熱交換器(42)を循環す
る。
【0179】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態10によれば、温熱を取り出
すための補助通路(4e)を設けるようにしたために、1次
側回路(20)を用いて蓄熱槽(41)の蓄熱された温熱を確実
に利用して蓄熱利用の暖房運転を行うことができるの
で、実施形態8のように圧縮機(51)を備えた補助回路(5
0)を設ける必要がなく、回路構成の簡略化を図ることが
できる。その他の効果は、実施形態7と同様である。
【0180】
【発明の実施の形態11】本実施形態は、図32に示す
ように、実施形態4〜実施形態10と異なり、蓄熱回路
(40)の蓄熱槽(41)が外部に配置されたダイナミック型に
構成されると共に、冷蓄熱運転時の予熱熱交換器(45)を
設けたものである。
【0181】先ず、1次側回路(20)は、実施形態4と同
様に、圧縮機(21)と四路切換弁(22)と熱源側熱交換器(2
3)と電動弁(EV)と主熱交換器(11)とが順に接続されて成
るメイン通路(2a)を備えているが、熱源側熱交換器(23)
と主熱交換器(11)の間の液ラインは、1方向弁(CV)とレ
シーバ(24)と開閉弁(SV)と電動弁(EV)と1方向弁(CV)と
順に接続され、メイン通路(2a)の液ラインは熱源側熱交
換器(23)から主熱交換器(11)に向かう流通のみを許容す
るように構成されている。
【0182】また、上記1次側回路(20)のメイン通路(2
a)には、1方向弁(CV)を備えて1方向の流通のみを許容
する第1通路(2c)及び第2通路(2d)が接続されると共
に、バイパス路(2b)が接続されている。該第1通路(2c)
は、一端が1方向弁(CV)と主熱交換器(11)の間に、他端
が1方向弁(CV)とレシーバ(24)の間にそれぞれ接続され
て、主熱交換器(11)からレシーバ(24)に向かう流通のみ
を許容するように構成されている。上記第2通路(2d)
は、一端が電動弁(EV)と1方向弁(CV)の間に、他端が熱
源側熱交換器(23)と1方向弁(CV)の間にそれぞれ接続さ
れて、レシーバ(24)から熱源側熱交換器(23)に向かう流
通のみを許容するように構成されている。
【0183】上記バイパス路(2b)は、電動弁(EV)と補助
熱交換器(12)の1次側と開閉弁(SV)と1方向弁(CV)と順
に接続されて成り、一端がレシーバ(24)と開閉弁(SV)の
間に、他端が1方向弁(CV)と電動弁(EV)の間にそれぞれ
接続されて、レシーバ(24)から主熱交換器(11)に向かう
流通のみを許容するように構成されている。
【0184】一方、本発明の特徴の1つとする蓄熱回路
(40)は、蓄熱槽(41)を備え、該蓄熱槽(41)には循環通路
(4b)が接続されている。該循環通路(4b)は、循環ポンプ
(44)と予熱熱交換器(45)の蓄熱側と蓄熱用熱交換器(42)
の蓄熱側とが順に接続されて蓄熱媒体が循環するように
構成されている。
【0185】上記蓄熱用熱交換器(42)の2次側には蓄熱
通路(4a)が接続される一方、予熱熱交換器(45)の2次側
には補助通路(4e)が接続されている。該蓄熱通路(4a)の
一端は、2次側回路(30)における主熱交換器(11)と室内
熱交換器(33)の間のガスラインに接続され、他端は、電
動弁(EV)を介して2次側回路(30)における四路切換弁(3
2)と室内側の電動弁(EV)の間の液ラインに接続されてい
る。そして、上記蓄熱通路(4a)の蓄熱用熱交換器(42)と
電動弁(EV)との間には取出し通路(4c)が接続され、該取
出し通路(4c)は、電動弁(EV)を介して2次側回路(30)に
おける室外側の電動弁(EV)と四路切換弁(32)の間の液ラ
インに接続されている。
【0186】上記補助通路(4e)は、電動弁(EV)と予熱熱
交換器(45)の2次側と補助熱交換器(12)の2次側とが順
に接続されて構成されている。該補助通路(4e)は、一端
が、2次側回路(30)における室外側の電動弁(EV)と四路
切換弁(32)の間の液ラインに接続され、他端が、2次側
回路(30)における四路切換弁(32)と室内側の電動弁(EV)
の間の液ラインに接続され、上記補助熱交換器(12)で1
次側冷媒と2次側冷媒とが熱交換するように構成されて
いる。その他の構成は、実施形態4と同様である。
【0187】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)の運転動作について
説明する。
【0188】<プルダウン運転>図33に示すように、
蓄熱媒体を急速に冷却する場合、1次側回路(20)は、四
路切換弁(22)を実線側に切り換え、圧縮機(21)から吐出
した1次側冷媒が熱源側熱交換器(23)で凝縮して電動弁
(EV)で膨張し、主熱交換器(11)で蒸発して圧縮機(21)に
戻る循環を行う。
【0189】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線
側に切り換え、室内側の電動弁(EV)、補助通路(4e)の電
動弁(EV)及び取出し通路(4c)の電動弁(EV)を閉鎖した状
態で、駆動力発生ユニット(1D)及び循環ポンプ(44)を駆
動する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱
槽(41)と蓄熱用熱交換器(42)との間を循環する。一方、
上記駆動力発生ユニット(1D)から吐出した液相の2次側
冷媒は、蓄熱通路(4a)を流れて蓄熱用熱交換器(42)で蒸
発し、その後、2次側冷媒は、主熱交換器(11)に流れて
1次側冷媒の蒸発潜熱で凝縮して駆動力発生ユニット(1
D)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱
用熱交換器(42)で蓄熱槽(41)の蓄熱媒体を急速に冷却す
る。尚、このプルダウン運転時は予熱熱交換器(45)は使
用されていない。
【0190】<冷蓄熱運転>図34に示すように、プル
ダウン運転後に行う冷蓄熱運転の場合、予熱熱交換器(4
5)で蓄熱媒体を予熱する動作が加わる。先ず、1次側回
路(20)は、四路切換弁(22)を実線側に切り換えると共
に、メイン通路(2a)の開閉弁(SV)が閉鎖され、圧縮機(2
1)から吐出した1次側冷媒が熱源側熱交換器(23)で凝縮
してバイパス路(2b)を通り、液相のまま補助熱交換器(1
2)で過冷却される。その後、液相の1次側冷媒は、メイ
ン通路(2a)に戻り、電動弁(EV)で膨張し、主熱交換器(1
1)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行う。
【0191】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線
側に切り換え、室内側の電動弁(EV)及び取出し通路(4c)
の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生ユニット(1
D)及び循環ポンプ(44)を駆動する。該循環ポンプ(44)の
駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と蓄熱用熱交換器(42)
との間を循環する。一方、上記駆動力発生ユニット(1D)
から吐出した液相の2次側冷媒は、蓄熱通路(4a)と補助
通路(4e)とに分かれ、該蓄熱通路(4a)を流れる2次側冷
媒は、蓄熱用熱交換器(42)で蒸発し、その後、2次側冷
媒は、主熱交換器(11)に流れて1次側冷媒の蒸発潜熱で
凝縮して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行う。
【0192】また、上記補助通路(4e)を流れる2次側冷
媒は、補助熱交換器(12)において、高温の1次側冷媒と
熱交換し、該1次側冷媒が過冷却されると同時に加熱さ
れ、その後、2次側冷媒は、予熱熱交換器(45)に流れて
該予熱熱交換器(45)で蓄熱媒体と熱交換し、該蓄熱媒体
を予熱して液相の状態で駆動力発生ユニット(1D)に戻る
循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱用熱交換
器(42)で蓄熱槽(41)の蓄熱媒体を冷却して氷を生成して
蓄熱槽(41)に冷熱を蓄える。
【0193】<蓄熱利用冷房運転>図35に示すよう
に、蓄熱した冷熱を利用して冷房運転を行う場合、1次
側回路(20)は停止している。
【0194】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線
側に切り換え、室外側の電動弁(EV)、補助通路(4e)の電
動弁(EV)及び蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)を閉鎖した状態
で、駆動力発生ユニット(1D)及び循環ポンプ(44)を駆動
する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽
(41)と蓄熱用熱交換器(42)との間を循環する。一方、上
記駆動力発生ユニット(1D)から吐出した液相の2次側冷
媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で
蒸発し、その後、2次側冷媒は、蓄熱通路(4a)を流れて
蓄熱用熱交換器(42)で蓄熱媒体の冷熱で凝縮し、取出し
通路(4c)を介して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を
行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の冷熱を室
内熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。
【0195】<通常冷房運転>図36に示すように、1
次側冷媒を熱源として通常の冷房運転を行う場合、1次
側回路(20)は、四路切換弁(22)を実線側に切り換え、圧
縮機(21)から吐出した1次側冷媒が熱源側熱交換器(23)
で凝縮して電動弁(EV)で膨張し、主熱交換器(11)で蒸発
して圧縮機(21)に戻る循環を行う。
【0196】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線
側に切り換え、蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)、取出し通路
(4c)の電動弁(EV)及び補助通路(4e)の電動弁(EV)を閉鎖
した状態で、駆動力発生ユニット(1D)を駆動する。該駆
動力発生ユニット(1D)から吐出した液相の2次側冷媒
は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で蒸
発し、その後、2次側冷媒は、主熱交換器(11)に流れて
1次側冷媒の蒸発潜熱で凝縮して駆動力発生ユニット(1
D)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、1次
側冷媒の蒸発潜熱である冷熱を室内熱交換器(33)に搬送
して室内を冷房する。
【0197】<蓄熱利用の併用冷房運転>図37に示す
ように、蓄熱した冷熱を利用すると同時に、通常の冷房
運転を行う場合、図35と図36とを合わせた状態とな
り、1次側回路(20)は、四路切換弁(22)を実線側に切り
換え、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒が熱源側熱交
換器(23)で凝縮して電動弁(EV)で膨張し、主熱交換器(1
1)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行う。
【0198】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線
側に切り換え、補助通路(4e)の電動弁(EV)及び蓄熱通路
(4a)の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生ユニッ
ト(1D)及び循環ポンプ(44)を駆動する。該循環ポンプ(4
4)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と蓄熱用熱交換器
(42)との間を循環する。一方、上記駆動力発生ユニット
(1D)から吐出した液相の2次側冷媒は、室内熱交換器(3
3)に流れて該室内熱交換器(33)で蒸発し、その後、2次
側冷媒は、蓄熱通路(4a)と主熱交換器(11)に分かれ、該
蓄熱通路(4a)を流れた2次側冷媒は、蓄熱用熱交換器(4
2)で蓄熱媒体の冷熱で凝縮し、取出し通路(4c)を介して
駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行う。また、上記
主熱交換器(11)に流れた2次側冷媒は、該主熱交換器(1
1)で1次側冷媒の蒸発潜熱で凝縮して駆動力発生ユニッ
ト(1D)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、
蓄熱媒体の冷熱と1次側冷媒の蒸発潜熱である冷熱とを
室内熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。
【0199】<温蓄熱運転>図38に示すように、温熱
を蓄熱する場合、1次側回路(20)は、四路切換弁(22)を
破線側に切り換え、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒
が主熱交換器(11)で凝縮して電動弁(EV)で膨張し、熱源
側熱交換器(23)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行
う。
【0200】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、室内側の電動弁(EV)、取出し通路(4c)の
電動弁(EV)及び補助通路(4e)の電動弁(EV)を閉鎖した状
態で、駆動力発生ユニット(1D)及び循環ポンプ(44)を駆
動する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱
槽(41)と蓄熱用熱交換器(42)との間を循環する。一方、
上記駆動力発生ユニット(1D)から吐出した液相の2次側
冷媒は、主熱交換器(11)に流れて1次側冷媒の凝縮潜熱
で蒸発し、その後、2次側冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)
に流れて該蓄熱用熱交換器(42)で凝縮して駆動力発生ユ
ニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒
は、蓄熱用熱交換器(42)で蓄熱槽(41)の蓄熱媒体を加温
して温水等の温熱を蓄える。
【0201】<蓄熱利用暖房運転>図39に示すよう
に、蓄熱した温熱を利用して暖房運転を行う場合、1次
側回路(20)は停止している。
【0202】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、室外側の電動弁(EV)、補助通路(4e)の電
動弁(EV)及び蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)を閉鎖した状態
で、駆動力発生ユニット(1D)及び循環ポンプ(44)を駆動
する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽
(41)と蓄熱用熱交換器(42)との間を循環する。一方、上
記駆動力発生ユニット(1D)から吐出した液相の2次側冷
媒は、取出し通路(4c)を介して蓄熱用熱交換器(42)に流
れ、蓄熱媒体の温熱で蒸発し、その後、2次側冷媒は、
室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で凝縮し
て駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、
上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を室内熱交換器(33)
に搬送して室内を暖房する。
【0203】<通常暖房運転>図40に示すように、1
次側冷媒を熱源として通常の暖房運転を行う場合、1次
側回路(20)は、四路切換弁(22)を破線側に切り換え、圧
縮機(21)から吐出した1次側冷媒が主熱交換器(11)で凝
縮して第1通路(2c)を通り、メイン通路(2a)の電動弁(E
V)で膨張した後、第2通路(2d)を通り、熱源側熱交換器
(23)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行う。
【0204】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)、取出し通路
(4c)の電動弁(EV)及び補助通路(4e)の電動弁(EV)を閉鎖
した状態で、駆動力発生ユニット(1D)を駆動する。該駆
動力発生ユニット(1D)から吐出した液相の2次側冷媒
は、主熱交換器(11)に流れて1次側冷媒の凝縮潜熱で蒸
発し、その後、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換
器(33)で凝縮して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を
行う。つまり、上記2次側冷媒は、1次側冷媒の凝縮潜
熱である温熱を室内熱交換器(33)に搬送して室内を暖房
する。
【0205】<蓄熱利用の併用暖房運転>図41に示す
ように、蓄熱した温熱を利用すると同時に、通常の暖房
運転を行う場合、図39と図40とを合わせた状態とな
り、1次側回路(20)は、四路切換弁(22)を破線側に
切り換え、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒が主熱
交換器(11)で凝縮して電動弁(EV)で膨張し、熱源側
熱交換器(23)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行
う。
【0206】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を
実線側に切り換え、蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)及び
補助通路(4e)の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動
力発生ユニット(1D)及び循環ポンプ(44)を駆動する。
該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(4
1)と蓄熱用熱交換器(42)との間を循環する。一方、
上記駆動力発生ユニット(1D)から吐出した液相の2次側
冷媒は、取出し通路(4c)と主熱交換器(11)とに別れ
て流れ、主熱交換器(11)に流れた2次側冷媒は、1次
側冷媒の凝縮潜熱で蒸発する。また、上記取出し通路
(4c)に流れた2次側冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)を
流れ、蓄熱媒体の温熱で蒸発する。その後、2次側冷媒
は、合流して室内熱交換器(33)に流れ、該室内熱交換
器(33)で凝縮して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環
を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱と
1次側冷媒の凝縮潜熱である温熱を室内熱交換器(33)
に搬送して室内を暖房する。
【0207】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態11によれば、蓄熱回路(40)
をダイナミック型に構成するようにしたために、該ダイ
ナミック型蓄熱回路においても各種の熱源容量と蓄熱容
量との組み合わせたシステムを構築することができ、組
み合わせの自由度を向上させることができる。その他の
効果は、実施形態4と同様である。
【0208】−変形例− 本実施形態においても実施形態4と同様に1次側冷媒と
2次側冷媒とが同一冷媒でもよく、異種冷媒でもよい
が、特に、2次側冷媒に低圧冷媒、例えば、R134a
を用いることによって高温の温蓄熱を行うことができ
る。
【0209】
【発明の実施の形態12】本実施形態は、図42に示す
ように、実施形態11と同様に蓄熱回路(40)がダイナミ
ック型で予熱熱交換器(45)を有するものであるが、補助
通路(4e)と蓄熱通路(4a)との間に四路切換弁(46)を設け
たものである。
【0210】つまり、上記補助通路(4e)におけ予熱熱交
換器(45)と補助熱交換器(12)との間は四路切換弁(46)の
2つのポートに接続される一方、該四路切換弁(46)の他
の2つのポートは蓄熱通路(4a)における蓄熱用熱交換器
(42)と2次側回路(30)との間に接続されている。
【0211】また、1次側回路(20)のバイパス路(2b)に
は、開閉弁(SV)を有する暖房用通路が接続され、該暖房
用通路の一端は、バイパス路(2b)における補助熱交換器
(12)と開閉弁(SV)との間に接続される一方、他端は、圧
縮機(21)の吸込側に接続されている。その他の構成は、
実施形態11と同様である。
【0212】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における蓄熱利用暖
房運転について説明すると、この運転は、蓄熱槽(41)に
蓄熱した温熱を利用して暖房運転を行う場合であって、
図42に示すように、先ず、1次側回路(20)は、四路切
換弁(22)を破線側に切り換えると共に、メイン通路(2a)
の開閉弁(SV)が閉鎖される。この状態において、圧縮機
(21)から吐出した1次側冷媒は、熱源側熱交換器(23)で
凝縮して第1通路(2c)を通り、バイパス路(2b)を通って
電動弁(EV)で膨張する。その後、1次側冷媒は、補助熱
交換器(12)で蒸発した後に圧縮機(21)に戻る循環を行
う。
【0213】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)及び補助通路
(4e)の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生ユニッ
ト(1D)及び循環ポンプ(44)を駆動すると共に、補助通路
(4e)の四路切換弁(46)を破線側に切り換える。上記循環
ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と蓄熱用
熱交換器(42)との間を循環する。
【0214】一方、上記駆動力発生ユニット(1D)から吐
出した液相の2次側冷媒は、取出し通路(4c)と主熱交換
器(11)とに別れて流れ、該取出し通路(4c)を流れる2次
側冷媒は、蓄熱通路(4a)を通って蓄熱用熱交換器(42)で
蓄熱媒体の温熱で蒸発した後、四路切換弁(46)を介して
補助通路(4e)を流れ、補助熱交換器(12)で1次側冷媒と
熱交換し、該1次側冷媒の蒸発潜熱で凝縮して駆動力発
生ユニット(1D)に戻る循環を行う。
【0215】また、上記主熱交換器(11)に流れた2次側
冷媒は、該主熱交換器(11)において、1次側冷媒と熱交
換し、該1次側冷媒の凝縮潜熱で蒸発して室内熱交換器
(33)に流れ、該室内熱交換器(33)で凝縮して駆動力発生
ユニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷
媒は、蓄熱媒体の温熱を1次側冷媒を介して室内熱交換
器(33)に搬送して室内を暖房する。
【0216】その他の冷蓄熱運転などは実施形態11と
同じであり、その際、補助通路(4e)の四路切換弁(46)は
図42の実線側に切り換わっている。
【0217】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態12によれば、補助熱交換器
(12)が予熱熱交換器(45)と蓄熱用熱交換器(42)とに切り
換わって連通するようにしたために、2次側冷媒に低圧
冷媒等を用いることなく、蓄熱槽(41)の蓄熱された温熱
を確実に利用して蓄熱利用の暖房運転を行うことができ
る。その他の効果は、実施形態11と同様である。
【0218】
【発明の実施の形態13】本実施形態は、図43に示す
ように、実施形態11と同様に蓄熱回路(40)がダイナミ
ック型で予熱熱交換器(45)を有するものであるが、予熱
のための独立した補助回路(50)を設けたものである。
【0219】該補助回路(50)は、圧縮機(51)と予熱熱交
換器(45)の補助回路側と電動弁(EV)と蓄熱補助熱交換器
(47)の補助回路側が順に接続されてなる蒸気圧縮式冷凍
サイクルで構成され、補助回路(50)の補助冷媒が、予熱
熱交換器(45)で凝縮し、蓄熱補助熱交換器(47)で蒸発す
るように構成されている。
【0220】上記予熱熱交換器(45)の蓄熱側は循環通路
(4b)が接続される一方、上記蓄熱補助熱交換器(47)の2
次側には取出し通路(4d)が接続されている。該利用通路
(4d)の一端は、電動弁(EV)を介して2次側回路(30)にお
ける四路切換弁(32)と室外側の電動弁(EV)との間の液ラ
インに接続され、他端は、2次側回路(30)における室内
熱交換器(33)と主熱交換器(11)との間のガスラインに接
続されている。そして、上記放熱用熱交換器は、2次側
冷媒と補助冷媒とが熱交換するように構成されている。
【0221】尚、1次側回路(20)は、実施形態4と同様
に圧縮機(21)と四路切換弁(22)と熱源側熱交換器(23)と
電動弁(EV)と主熱交換器(11)とが順に接続されて構成さ
れている。その他の構成は、実施形態11と同様であ
る。
【0222】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における運転動作に
ついて説明するが、実施形態11とは冷蓄熱運転が異な
り、他の蓄熱利用冷房運転等は同じであるので、冷蓄熱
を行う運転のみについて説明する。尚、蓄熱利用冷房運
転などにおいては、取出し通路(4d)の電動弁(EV)は閉鎖
されている。
【0223】図43に示すように、プルダウン運転後に
行う冷蓄熱運転の場合、1次側回路(20)は、四路切換弁
(22)を実線側に切り換え、圧縮機(21)から吐出した1次
側冷媒が熱源側熱交換器(23)で凝縮して電動弁(EV)で膨
張し、主熱交換器(11)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環
を行う。
【0224】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線
側に切り換え、室内側の電動弁(EV)及び取出し通路(4c)
の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生ユニット(1
D)及び循環ポンプ(44)を駆動すると共に、補助回路(50)
を運転する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は
蓄熱槽(41)と予熱熱交換器(45)と蓄熱用熱交換器(42)と
の間を循環する一方、補助回路(50)の補助冷媒は、圧縮
機(51)から吐出して予熱熱交換器(45)で凝縮して電動弁
(EV)で減圧し、蓄熱補助熱交換器(47)で蒸発して圧縮機
(51)に戻る循環を行う。この予熱熱交換器(45)で蓄熱用
熱交換器(42)に流れる蓄熱媒体が予熱される。
【0225】一方、上記駆動力発生ユニット(1D)から吐
出した液相の2次側冷媒は、蓄熱通路(4a)を流れ、蓄熱
用熱交換器(42)で蒸発し、その後、2次側冷媒は、主熱
交換器(11)と取出し通路(4d)に分かれ、該主熱交換器(1
1)に流れる2次側冷媒は、1次側冷媒の蒸発潜熱で凝縮
して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行う。
【0226】また、上記取出し通路(4d)を流れる2次側
冷媒は、蓄熱補助熱交換器(47)において、補助冷媒と熱
交換し、該補助冷媒の蒸発潜熱で凝縮して駆動力発生ユ
ニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒
は、蓄熱用熱交換器(42)で蓄熱槽(41)の蓄熱媒体を冷却
して氷を生成して蓄熱槽(41)に冷熱を蓄える。
【0227】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態13によれば、蓄熱媒体を予
熱するための補助回路(50)を設けるようにしたために、
氷等の冷蓄熱を確実に行うことができる。その他の効果
は、実施形態11と同様である。
【0228】
【発明の実施の形態14】本実施形態は、図44に示す
ように、実施形態13の補助回路(50)を冷媒循環方向が
可逆になるように構成したものである。
【0229】つまり、上記補助回路(50)は、圧縮機(51)
と四路切換弁(54)と予熱熱交換器(45)と電動弁(EV)と蓄
熱補助熱交換器(47)とが順に接続されて構成されてい
る。そして、上記蓄熱補助熱交換器(47)は、冷蓄熱運転
時における補助冷媒の放熱と、蓄熱利用暖房運転時の温
熱の取出しとを行うように構成されている。
【0230】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における運転動作に
ついて説明するが、実施形態13とは実施形態11で説
明した蓄熱利用暖房運転とが異なり、他の蓄熱利用冷房
運転等は同じであるので、蓄熱を利用した暖房運転のみ
について説明する。尚、蓄熱利用冷房運転などにおいて
は、取出し通路(4d)の電動弁(EV)は閉鎖されている。
【0231】図44に示すように、1次側回路(20)は停
止する一方、2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線
側に切り換え、室外側の電動弁(EV)、蓄熱通路(4a)の電
動弁(EV)及び取出し通路(4c)の電動弁(EV)を閉鎖した状
態で、搬送手段(31)及び循環ポンプ(44)を駆動すると共
に、補助回路(50)を運転する。該循環ポンプ(44)の駆動
により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と予熱熱交換器(45)と蓄熱
用熱交換器(42)との間を循環する一方、補助回路(50)の
補助冷媒は、圧縮機(51)から吐出して蓄熱補助熱交換器
(47)で凝縮して電動弁(EV)で減圧し、予熱熱交換器(45)
で蓄熱媒体と熱交換し、蓄熱媒体の温熱によって蒸発し
て圧縮機(51)に戻る循環を行う。
【0232】一方、上記駆動力発生ユニット(1D)から吐
出した液相の2次側冷媒は、利用通路(4d)を流れ、蓄熱
補助熱交換器(47)で補助冷媒と熱交換し、該補助冷媒の
凝縮潜熱によって蒸発し、その後、2次側冷媒は、室内
熱交換器(33)に流れて室内空気を加熱し、凝縮して駆動
力発生ユニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、上記2
次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を補助冷媒を介して室内熱
交換器(33)に搬送して室内を暖房する。
【0233】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態14によれば、予熱熱交換器
(45)を利用して蓄熱媒体の温熱を取出すようにしたため
に、回路構成の簡略化を図ることができる。その他の効
果は、実施形態11と同様である。
【0234】
【発明の実施の形態15】本実施形態は、図45に示す
ように、実施形態11と同様に蓄熱回路(40)がダイナミ
ック型であるが、予熱熱交換器(45)を備えていないもの
である。したがって、蓄熱回路(40)の循環回路は、循環
ポンプ(44)と蓄熱用熱交換器(42)が接続されて構成され
る一方、実施形態11の補助通路(4e)及び補助熱交換器
(12)は設けられていない。また、1次側回路(20)は、実
施形態4と同様に圧縮機(21)と四路切換弁(22)と熱源側
熱交換器(23)と電動弁(EV)と主熱交換器(11)とが順に接
続されて構成されている。その他の構成は、実施形態1
1と同様である。
【0235】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における運転動作
は、実施形態11とは該実施形態11の冷蓄熱運転時に
予熱熱交換器(45)が用いられない点が異なるのみであ
り、他の蓄熱利用冷房運転等は同じである。つまり、本
実施形態では、実施形態11のプルダウン運転と冷蓄熱
運転とが同一運転状態となる。尚、1次側回路(20)は、
図45の実線矢符の正サイクルと、図45の鎖線矢符の
逆サイクルとに切り換わるのみである。
【0236】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態15によれば、予熱熱交換器
(45)が省略されているので、より回路構成の簡略化を図
ることができる。その他の効果は、実施形態11と同様
である。
【0237】
【発明の実施の形態16】本実施形態は、図46に示す
ように、実施形態15と同様に蓄熱回路(40)がダイナミ
ック型で予熱熱交換器(45)を備えていないものである
が、温熱を取出すための補助回路(50)を設けるようにし
たものである。
【0238】つまり、本実施形態は、実施形態14(図
44参照)における補助回路(50)の予熱熱交換器(45)及
び蓄熱補助熱交換器(47)が、温熱を取出すための補助熱
源熱交換器(53)及び補助利用熱交換器(52)に構成された
もので、該補助回路(50)は、圧縮機(51)から吐出した補
助冷媒が補助利用熱交換器(52)で凝縮し、補助熱源熱交
換器(53)で蒸発して循環する正サイクル運転のみを行う
ように構成されている。
【0239】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における運転動作
は、実施形態15とは蓄熱利用暖房運転が異なるのみで
あり、他の蓄熱利用冷房運転等は同じである。また、上
記蓄熱利用暖房運転は、実施形態14と同様に行われ、
補助回路(50)の補助冷媒は、圧縮機(51)から吐出して補
助利用熱交換器(52)で凝縮し、電動弁(EV)を通り、補助
熱源熱交換器(53)で蓄熱媒体の温熱によって蒸発して圧
縮機(51)に戻る循環を行う。一方、上記駆動力発生ユニ
ット(1D)から吐出した液相の2次側冷媒は、利用通路(4
d)を流れ、補助利用熱交換器(52)で補助冷媒の凝縮潜熱
によって蒸発し、室内熱交換器(33)で室内空気を加熱
し、凝縮して駆動力発生ユニット(1D)に戻る循環を行
う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を補助
冷媒を介して室内熱交換器(33)に搬送して室内を暖房す
る。
【0240】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態16によれば、補助回路(50)
によって蓄熱媒体の温熱を取出すようにしたために、蓄
熱利用の暖房運転を確実に行うことができる。その他の
効果は、実施形態11と同様である。
【0241】
【発明の実施の形態17】本実施形態は、図47に示す
ように、実施形態15と同様に蓄熱回路(40)がダイナミ
ック型で予熱熱交換器(45)を備えていないものである
が、温熱を取出すための補助通路(4e)を設けるようにし
たものである。
【0242】つまり、本実施形態は、実施形態12(図
42参照)の予熱熱交換器(45)及び蓄熱補助熱交換器(4
7)が蓄熱補助熱交換器(47)及び補助熱交換器(12)に構成
される一方、実施形態12の補助通路(4e)の四路切換弁
(22)は設けられていない。
【0243】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における運転動作
は、実施形態15とは蓄熱利用暖房運転が異なるのみで
あり、他の蓄熱利用冷房運転等は同じである。また、上
記蓄熱利用暖房運転は、図47に示すように、先ず、1
次側回路(20)は、四路切換弁(22)を破線側に切り換える
と共に、メイン通路(2a)の開閉弁(SV)が閉鎖される。こ
の状態において、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒
は、熱源側熱交換器(23)で凝縮して第1通路(2c)を通
り、バイパス路(2b)を通って電動弁(EV)で膨張する。そ
の後、1次側冷媒は、補助熱交換器(12)で蒸発した後、
暖房用通路を介して圧縮機(21)に戻る循環を行う。
【0244】2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線
側に切り換え、蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)及び取出し通
路(4c)の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、駆動力発生ユニ
ット(1D)及び循環ポンプ(44)を駆動する。該循環ポンプ
(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と蓄熱用熱交換
器(42)との間を循環する。
【0245】一方、上記駆動力発生ユニット(1D)から吐
出した液相の2次側冷媒は、補助通路(4e)と主熱交換器
(11)とに別れて流れ、該補助通路(4e)を流れる2次側冷
媒は、蓄熱補助熱交換器(47)で蓄熱媒体の温熱で蒸発し
た後、補助熱交換器(12)で1次側冷媒と熱交換し、該1
次側冷媒の蒸発潜熱で凝縮して駆動力発生ユニット(1D)
に戻る循環を行う。
【0246】また、上記主熱交換器(11)に流れた2次側
冷媒は、該主熱交換器(11)において、1次側冷媒と熱交
換し、該1次側冷媒の凝縮潜熱で蒸発して室内熱交換器
(33)に流れ、該室内熱交換器(33)で凝縮して駆動力発生
ユニット(1D)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷
媒は、蓄熱媒体の温熱を1次側冷媒を介して室内熱交換
器(33)に搬送して室内を暖房する。
【0247】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態17によれば、蓄熱補助熱交
換器(47)と補助熱交換器(12)によって温熱を取出すよう
にしたために、2次側冷媒に低圧冷媒等を用いることな
く、蓄熱槽(41)の蓄熱された温熱を確実に利用して蓄熱
利用の暖房運転を行うことができる。その他の効果は、
実施形態11と同様である。
【0248】
【発明の実施の形態18】本実施形態は、図48に示す
ように、実施形態15と同様に蓄熱回路(40)がダイナミ
ック型で予熱熱交換器(45)を備えていないものである
が、実施形態17に取出し用熱交換器(42)を設けるよう
にしたものである。
【0249】つまり、本実施形態は、冷熱及び温熱を蓄
熱するための蓄熱専用の蓄熱用熱交換器(42)と、蓄熱し
た冷熱を取出すための専用の取出し用熱交換器(42)を設
けるようにしたものである。
【0250】具体的に、蓄熱回路(40)の循環通路(4b)
は、循環ポンプ(44)と蓄熱補助熱交換器(47)と取出し用
熱交換器(43)と蓄熱用熱交換器(42)と順に接続されて構
成されている。そして、上記蓄熱補助熱交換器(47)に
は補助通路(4e)が接続される一方、蓄熱用熱交換器
(42)には蓄熱通路(4a)が、取出し用熱交換器(43)
には取出し通路(4c)が接続されている。
【0251】上記蓄熱通路(4a)は、電動弁(EV)を備え、
一端が、2次側回路(30)における四路切換弁(32)と室内
側の電動弁(EV)との間の液ラインに接続され、他端が、
2次側回路(30)における室内熱交換器(33)と主熱交換器
(11)との間のガスラインに接続されている。また、上記
取出し通路(4c)は、電動弁(EV)を備え、一端が、2次側
回路(30)における四路切換弁(32)と室外側の電動弁(EV)
との間の液ラインに接続され、他端が、2次側回路(30)
における室内熱交換器(33)と主熱交換器(11)との間のガ
スラインに接続されている。
【0252】−運転動作− 次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)における運転動作
は、実施形態17とは冷蓄熱運転と温蓄熱運転と蓄熱利
用の併用冷房運転とが異なり、他の蓄熱利用暖房運転等
は同じである。つまり、冷蓄熱運転時及び温蓄熱運転時
に2次側冷媒が蓄熱通路(4a)を流れ、蓄熱用熱交換器(4
2)で2次側冷媒と蓄熱媒体とが熱交換して氷又は温水を
生成する一方、冷熱を利用した蓄熱利用冷房運転時及び
冷熱と通常の冷房を併用する蓄熱利用の併用冷房運転時
に2次側冷媒が取出し通路(4c)を流れ、取出し用熱交換
器(42)で2次側冷媒と蓄熱媒体とが熱交換して冷熱を取
出す。
【0253】−実施形態の効果− 以上のように、本実施形態18によれば、蓄熱用熱交換
器(42)と取出し用熱交換器(42)とを設けるようにしたた
めに、蓄熱に適した熱交換器と蓄熱の取出しに適した熱
交換器を設定することができるので、蓄熱等を効率良く
行うことができる。その他の効果は、実施形態17と同
様である。
【0254】
【発明の実施の形態19】本実施形態は、図49に示す
ように、実施形態4の室外ユニット(1A)、室内ユニット
(1B)及び蓄熱ユニット(1C)を複数台設けたものである。
つまり、室外ユニット(1A)、室内ユニット(1B)及び蓄熱
ユニット(1C)をマルチ型に構成したもので、該室外ユニ
ット(1A)、室内ユニット(1B)及び蓄熱ユニット(1C)が互
いに並列に接続されている。
【0255】したがって、上記室外ユニット(1A)及び蓄
熱ユニット(1C)の運転動作は実施形態4と同様である
が、蓄熱容量等に対応して1又は全部の蓄熱ユニット(1
C)を稼働させる一方、熱源容量等に対応して1又は全部
の室外ユニット(1A)を稼働させる。また、上記室外ユニ
ット(1A)及び蓄熱ユニット(1C)を組み合わせて稼働させ
る。
【0256】この結果、電力需要等に対応した各種の組
み合わせで室外ユニット(1A)及び蓄熱ユニット(1C)を稼
働させることができる。
【0257】尚、上記室外ユニット(1A)及び蓄熱ユニッ
ト(1C)は、上記実施形態4の回路に限られず、上記実施
形態5〜実施形態18の回路であってもよいことは勿論
である。
【0258】
【発明の他の実施の形態】本各実施形態においては、1
次側回路(20)は、蒸気圧縮式冷凍サイクルで構成した
が、吸収式冷凍サイクルなど各種の熱源を適用してもよ
い。
【0259】また、冷蓄熱運転と蓄熱利用冷房運転と通
常冷房運転のみを行う冷房専用のものであってもよく、
また、温蓄熱運転と蓄熱利用暖房運転と通常暖房運転の
みを行う暖房専用のものであってもよい。
【0260】また、本各実施形態における蓄熱利用の冷
房運転は、通常冷房の運転を併用しない蓄熱利用のみの
冷房運転を行うようにしてもよく、逆に蓄熱利用のみの
冷房運転は行わず、蓄熱利用の冷房と通常冷房との併用
運転のみを行うようにしてもよい。
【0261】また、本各実施形態における蓄熱利用の暖
房運転は、通常暖房の運転を併用しない蓄熱利用のみの
暖房運転を行うようにしてもよく、逆に、本実施形態
1、3、4、5、7〜11、13〜19における蓄熱利
用の暖房運転は、蓄熱利用のみの暖房運転は行わず、蓄
熱利用の暖房と通常暖房との併用運転のみを行うように
してもよい。
【0262】また、上記実施形態1等の循環ポンプ(4
4)は、取出し用熱交換器(43)等より下流側に配置し
たが、取出し用熱交換器(43)等の上流側に配置するよ
うにしてもよいことは勿論である。
【0263】(駆動力発生回路の変形例)次に、駆動力発
生回路の変形例について説明する。上述した各実施形態
では、1個のタンク(61)に対して加圧動作と減圧動作と
を交互に切り換えることで2次側冷媒を循環させるよう
にしていたが、本形態のものは一対のタンク(61A,61B)
を使用したものである。
【0264】図50に示すように、一対のタンク(61A,6
1B)を備えさせて、一方のタンク(61A)からは冷媒の押し
出しを、他方のタンク(61B)では冷媒の回収を行うよう
にし、これを交互に繰り返すことで、連続的な冷媒の循
環を可能にするものである。つまり、液ラインの一部を
分岐し、この各分岐ライン(LL-A,LL-B)にそれぞれ個別
に各タンク(61A,61B)を接続する。各タンク(61A,61B)に
は、加圧用熱交換器(62)と減圧用熱交換器(63)とが電磁
弁(SV-A〜SV-D)により選択的に接続状態が切り換え可能
となっている。
【0265】この構成により、一方のタンク(61A)を加
圧用熱交換器(62)に接続し、他方のタンク(61B)を減圧
用熱交換器(63)に接続することで、一方のタンク(61A)
から押し出された冷媒は、2次側回路(30)を循環した
後、他方のタンク(61B)に回収されることになる。この
状態を所定時間継続した後、電磁弁(SV-A〜SV-D)を切り
換えて、他方のタンク(61B)を加圧用熱交換器(62)に接
続し、一方のタンク(61A)を減圧用熱交換器(63)に接続
する。これにより、冷媒を押し出すタンクと回収するタ
ンクとが切り換えられることになる。このような動作を
繰り返して行うことにより、2次側回路(30)での連続的
な冷媒の循環が可能になり、室内の連続空気調和が行え
る。
【0266】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。
【0267】請求項1記載の発明によれば、蓄熱回路(4
0)を2次側回路(30)に接続し、1次側回路(20)の熱を2
次側冷媒を介して蓄熱するようにしたために、1次側回
路(20)を1つの独立した回路で構成することができ、複
数の1次側回路(20)を接続することによって熱源容量を
任意に設定することができる。これと同時に、複数の蓄
熱回路(40)を接続することによって蓄熱容量を任意に設
定することができる。
【0268】この結果、各種の熱源容量と蓄熱容量との
組み合わせたシステムを構築することができ、組み合わ
せの自由度を向上させることができる。
【0269】また、上記1次側回路(20)が熱源回路のみ
であることから、潤滑油の管理を容易に行うことができ
るので、運転制御の容易化を図ることができる。
【0270】また、上記1次側回路(20)と2次側回路(3
0)とを設けているので、既存の配管を再利用することが
できる。
【0271】また、上記蓄熱回路(40)を設けているの
で、最大使用電力の抑制を図ることができる。
【0272】更に、液相の2次側熱媒体の加熱により発
生する高圧または気相の2次側熱媒体の冷却により発生
する低圧を利用して2次側熱媒体の循環駆動力を得るよ
うにしているので、この循環駆動力の発生源として圧縮
機や機械式ポンプを使用した場合のように、消費電力の
増大を招くことがなくなり、また、機械的な手段を使用
していることから、故障発生要因箇所を削減でき、装置
全体としての信頼性の向上を図ることができる。
【0273】請求項2記載の発明では、駆動力発生回路
(60)と熱交換可能な駆動源回路(70)を循環する駆動用熱
媒体により、駆動力発生回路(60)の2次側熱媒体を加熱
または冷却して該2次側熱媒体の循環駆動力を得るよう
にしている。このため、2次側熱媒体の加熱または冷却
を確実に行うことができ、該2次側熱媒体の循環駆動力
を確実に得ることができ、装置の信頼性の向上を図るこ
とができる。
【0274】請求項3記載の発明は、加圧手段(62)を加
熱ヒータ(71)によって加熱するようにしている。また、
請求項4記載の発明は、加圧手段(62)をペルチェ素子(7
2)によって加熱するようにしている。請求項5記載の発
明は、減圧手段(63)をペルチェ素子(72)によって冷却す
るようにしている。これらにより、循環駆動力発生用の
熱源として特別な回路を備えさせることなしに2次側熱
媒体の循環駆動力を得る手段が実現でき、装置の実用性
の向上を図ることができる。
【0275】請求項6及び8記載の発明は、1次側回路
(20)に、熱源としての機能と、2次側熱媒体の搬送駆動
力を得るための駆動源としての機能とを兼ね備えさせる
ようにしている。このため、この熱源及び駆動源として
機能する手段を各々個別に設ける必要がなくなり回路構
成の簡素化を図ることができる。その結果、装置の製作
コストを削減できる。
【0276】請求項7及び9記載の発明は、1次側回路
(20)を蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路とし、
該回路(20)を循環して相変化する1次側熱媒体により、
搬送駆動力を得るための熱を得るようにした。このた
め、搬送駆動力を十分に得るための高い熱量が得られ、
2次側熱媒体の循環量が十分に得られて空調能力の向上
を図ることができる。
【0277】請求項10記載の発明は、液相の2次側熱
媒体を貯留したタンク手段(61)に対して加圧、減圧を行
って搬送駆動力を得るようにしている。このため、搬送
手段(60)からの液冷媒の押し出し及び回収動作を良好に
行うことが可能になる。
【0278】請求項11記載の発明は、一対のタンク手
段(61A,61B)を備えさせ、一方から2次側熱媒体の押し
出しを、他方に2次側熱媒体の吸引を行わせ、この動作
を交互に切り換えるようにした。このため、利用側熱交
換器(33)の吸熱若しくは放熱を連続して行わせることが
でき、室内の空調状態を長時間に亘って良好に確保で
き、室内の快適性を維持できる。
【0279】請求項12記載の発明は、蓄熱槽(41)と蓄
熱媒体搬送手段(44)と蓄熱用熱交換器(42)とで成る蓄熱
循環回路(48)を備えさせ、蓄熱用熱交換器(42)において
2次側熱媒体と蓄熱媒体との熱交換を行うようにした。
このため、いわゆるダイナミック型の冷蓄熱装置を実現
でき、スラリー状の氷の貯留により、冷熱の取り出しを
迅速に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す回路図である。
【図2】実施形態1における冷蓄熱運転動作を示す回路
図である。
【図3】実施形態1における第1タイプの蓄熱利用冷房
運転動作を示す回路図である。
【図4】実施形態1における第2タイプの蓄熱利用冷房
運転動作を示す回路図である。
【図5】実施形態1における通常冷房運転動作を示す回
路図である。
【図6】実施形態1における温蓄熱運転動作を示す回路
図である。
【図7】実施形態1における第1タイプの蓄熱利用暖房
運転動作を示す回路図である。
【図8】実施形態1における第2タイプの蓄熱利用暖房
運転動作を示す回路図である。
【図9】実施形態1における通常暖房運転動作を示す回
路図である。
【図10】実施形態2を示す回路図である。
【図11】実施形態2における冷蓄熱運転動作を示す回
路図である。
【図12】実施形態2における蓄熱利用冷房運転動作を
示す回路図である。
【図13】実施形態2における通常冷房運転動作を示す
回路図である。
【図14】実施形態2における温蓄熱運転動作を示す回
路図である。
【図15】実施形態2における蓄熱利用暖房運転動作を
示す回路図である。
【図16】実施形態2における通常暖房運転動作を示す
回路図である。
【図17】実施形態3を示す回路図である。
【図18】実施形態4を示す回路図である。
【図19】実施形態4の冷蓄熱運転時を示す回路図であ
る。
【図20】実施形態4の蓄熱利用冷房運転時を示す回路
図である。
【図21】実施形態4の通常冷房運転時を示す回路図で
ある。
【図22】実施形態4の温蓄熱運転時を示す回路図であ
る。
【図23】実施形態4の蓄熱利用暖房運転時を示す回路
図である。
【図24】実施形態4の通常暖房運転時を示す回路図で
ある。
【図25】実施形態5を示す回路図である。
【図26】実施形態6を示す回路図である。
【図27】実施形態6の蓄熱利用暖房運転を示すモリエ
ル線図である。
【図28】実施形態7を示す回路図である。
【図29】実施形態8を示す回路図である。
【図30】実施形態9を示す回路図である。
【図31】実施形態10を示す回路図である。
【図32】実施形態11を示す回路図である。
【図33】実施形態11のプルダウン運転時を示す回路
図である。
【図34】実施形態11の冷蓄熱運転時を示す回路図で
ある。
【図35】実施形態11の蓄熱利用冷房運転時を示す回
路図である。
【図36】実施形態11の通常冷房運転時を示す回路図
である。
【図37】実施形態11の蓄熱利用冷房と通常冷房の併
用運転時を示す回路図である。
【図38】実施形態11の温蓄熱運転時を示す回路図で
ある。
【図39】実施形態11の蓄熱利用暖房運転時を示す回
路図である。
【図40】実施形態11の通常暖房運転時を示す回路図
である。
【図41】実施形態11の蓄熱利用暖房と通常暖房の併
用運転時を示す回路図である。
【図42】実施形態12を示す回路図である。
【図43】実施形態13を示す回路図である。
【図44】実施形態14を示す回路図である。
【図45】実施形態15を示す回路図である。
【図46】実施形態16を示す回路図である。
【図47】実施形態17を示す回路図である。
【図48】実施形態18を示す回路図である。
【図49】実施形態19を示す回路図である。
【図50】駆動力発生回路の変形例を示す図である。
【符号の説明】
(11) 主熱交換器 (20) 1次側回路 (30) 2次側回路 (33) 室内熱交換器(利用側熱交換器) (40) 蓄熱回路 (41) 蓄熱槽 (42) 蓄熱用熱交換器 (44) 循環ポンプ (48) 水回路(蓄熱循環回路) (48a) 水配管(蓄熱用配管) (60) 駆動力発生回路(搬送手段) (61) タンク (62) 加圧用熱交換器(加圧手段) (63) 減圧用熱交換器(減圧手段) (70) 駆動用冷凍回路(駆動源回路) (71) 凝縮器、加熱手段 (72) 蒸発器、冷却手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 13/00 F25B 1/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源となる1次側熱媒体が主熱交換器(1
    1)を流通するように該主熱交換器(11)に接続された1次
    側回路(20)と、 主熱交換器(11)と利用側熱交換器(33)とが2次側熱媒体
    の循環可能に接続され、搬送手段(60)の循環駆動力によ
    り2次側熱媒体が循環して該2次側熱媒体が主熱交換器
    (11)で1次側熱媒体から得た熱を利用側熱交換器(33)に
    搬送する2次側回路(30)と、 該2次側回路(30)の2次側熱媒体が循環するように該2
    次側回路(30)に接続され、蓄熱媒体に対して蓄熱用の熱
    を与える蓄熱回路(40)とを備え、 該蓄熱回路(40)と主熱交換器(11)との間を2次側熱媒体
    が循環して該2次側熱媒体が主熱交換器(11)で1次側熱
    媒体から得た熱を蓄熱媒体に蓄熱する蓄熱運転と、 上記蓄熱回路(40)と利用側熱交換器(33)との間を2次側
    熱媒体が循環して該2次側熱媒体が蓄熱媒体の蓄熱を利
    用側熱交換器(33)に搬送して空調を行う蓄熱利用運転
    と、 上記2次側熱媒体が2次側回路(30)を循環して該2次側
    熱媒体が主熱交換器(11)で1次側熱媒体から得た熱を利
    用側熱交換器(33)に搬送して空調を行う通常運転とを少
    なくとも実行するように構成されており、 上記搬送手段(60)は、液相の2次側熱媒体が加熱される
    ことによって高圧を発生する加圧手段(62)及び気相の2
    次側熱媒体が冷却されることによって低圧を発生する減
    圧手段(63)の少なくとも一方を備え、この手段(62),(6
    3)において発生する圧力と2次側回路(30)内の圧力との
    差により上記各運転における2次側熱媒体の循環駆動力
    を得るものであることを特徴とする蓄熱式空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蓄熱式空気調和装置にお
    いて、 搬送手段は液相の2次側熱媒体の貯留が可能な駆動力発
    生回路(60)により構成され、 該駆動力発生回路(60)には、駆動源回路(70)が熱交換可
    能に接続されており、 該駆動源回路(70)は、駆動用熱媒体が循環可能であっ
    て、上記駆動力発生回路(60)の液相の2次側熱媒体を2
    次側回路(30)に押し出すように駆動用熱媒体によって該
    駆動力発生回路(60)の液相の2次側熱媒体を加熱する加
    熱手段(71)と、上記2次側回路(30)の液相の2次側熱媒
    体を駆動力発生回路(60)に吸引させるように駆動用熱媒
    体を蒸発させて駆動力発生回路(60)の気相の2次側熱媒
    体を冷却する冷却手段(72)とを備えていることを特徴と
    する蓄熱式空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の蓄熱式空気調和装置にお
    いて、 加圧手段(62)は、加熱ヒータ(71)によって加熱されて液
    相の2次側熱媒体が蒸発して高圧を発生することを特徴
    とする蓄熱式空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の蓄熱式空気調和装置にお
    いて、 加圧手段(62)は、ペルチェ素子(71)によって加熱されて
    液相の2次側熱媒体が蒸発して高圧を発生することを特
    徴とする蓄熱式空気調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の蓄熱式空気調和装置にお
    いて、 減圧手段(63)は、ペルチェ素子(72)によって冷却されて
    気相の2次側熱媒体が凝縮して低圧を発生することを特
    徴とする蓄熱式空気調和装置。
  6. 【請求項6】 熱源となる1次側熱媒体が主熱交換器(1
    1,11')を流通するように該主熱交換器(11,11')に接続さ
    れた1次側回路(20)と、 主熱交換器(11,11')と利用側熱交換器(33)とが2次側熱
    媒体の循環可能に接続され、搬送手段(60)の循環駆動力
    により2次側熱媒体が循環して該2次側熱媒体が主熱交
    換器(11,11')で1次側熱媒体から得た熱を利用側熱交換
    器(33)に搬送する2次側回路(30)と、 該2次側回路(30)の2次側熱媒体が循環するように該2
    次側回路(30)に接続され、蓄熱媒体に対して蓄熱用の熱
    を与える蓄熱回路(40)とを備え、 該蓄熱回路(40)と主熱交換器(11,11')との間を2次側熱
    媒体が循環して該2次側熱媒体が主熱交換器(11,11')で
    1次側熱媒体から得た熱を蓄熱媒体に蓄熱する蓄熱運転
    と、 上記蓄熱回路(40)と利用側熱交換器(33)との間を2次側
    熱媒体が循環して該2次側熱媒体が蓄熱媒体の蓄熱を利
    用側熱交換器(33)に搬送して空調を行う蓄熱利用運転
    と、 上記2次側熱媒体が2次側回路(30)を循環して該2次側
    熱媒体が主熱交換器(11,11')で1次側熱媒体から得た熱
    を利用側熱交換器(33)に搬送して空調を行う通常運転と
    を少なくとも実行するように構成されており、 上記主熱交換器(11)は、搬送手段(60)の液相の2次側熱
    媒体を加熱することによって高圧を生じさせ、この高圧
    と2次側回路(30)内の圧力との差により2次側熱媒体の
    循環駆動力を発生させる機能を備えていることを特徴と
    する蓄熱式空気調和装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の蓄熱式空気調和装置にお
    いて、 1次側回路(20)は蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒
    回路であって、主熱交換器(11)において、1次側熱媒体
    が凝縮して2次側熱媒体を加熱することを特徴とする蓄
    熱式空気調和装置。
  8. 【請求項8】 熱源となる1次側熱媒体が主熱交換器(1
    1,11')を流通するように該主熱交換器(11,11')に接続さ
    れた1次側回路(20)と、 主熱交換器(11,11')と利用側熱交換器(33)とが2次側熱
    媒体の循環可能に接続され、搬送手段(60)の循環駆動力
    により2次側熱媒体が循環して該2次側熱媒体が主熱交
    換器(11,11')で1次側熱媒体から得た熱を利用側熱交換
    器(33)に搬送する2次側回路(30)と、 該2次側回路(30)の2次側熱媒体が循環するように該2
    次側回路(30)に接続され、蓄熱媒体に対して蓄熱用の熱
    を与える蓄熱回路(40)とを備え、 該蓄熱回路(40)と主熱交換器(11,11')との間を2次側熱
    媒体が循環して該2次側熱媒体が主熱交換器(11,11')で
    1次側熱媒体から得た熱を蓄熱媒体に蓄熱する蓄熱運転
    と、 上記蓄熱回路(40)と利用側熱交換器(33)との間を2次側
    熱媒体が循環して該2次側熱媒体が蓄熱媒体の蓄熱を利
    用側熱交換器(33)に搬送して空調を行う蓄熱利用運転
    と、 上記2次側熱媒体が2次側回路(30)を循環して該2次側
    熱媒体が主熱交換器(11,11')で1次側熱媒体から得た熱
    を利用側熱交換器(33)に搬送して空調を行う通常運転と
    を少なくとも実行するように構成されており、 上記主熱交換器(11')は、搬送手段(60)の気相の2次側
    熱媒体を冷却することによって低圧を生じさせ、この低
    圧と2次側回路(30)内の圧力との差により2次側熱媒体
    の循環駆動力を発生させる機能を備えていることを特徴
    とする蓄熱式空気調和装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の蓄熱式空気調和装置にお
    いて、 1次側回路(20)は蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒
    回路であって、主熱交換器(11')において、1次側熱媒
    体が蒸発して2次側熱媒体を冷却することを特徴とする
    蓄熱式空気調和装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のうち1つに記載の蓄熱
    式空気調和装置において、 搬送手段(60)には液冷媒の貯留が可能なタンク手段(61)
    が設けられ、 液相の2次側熱媒体を加熱することによってタンク手段
    (61)に高圧を作用させて該タンク手段(61)から液相の
    2次側熱媒体を押し出す加圧動作と、気相の2次側熱媒
    体を冷却することによってタンク手段(61)に低圧を作用
    させて該タンク手段(61)へ液相の2次側熱媒体を回収す
    る減圧動作とにより2次側回路(30)に冷媒を循環させる
    ようになっていることを特徴とする蓄熱式空気調和装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の蓄熱式空気調和装置
    において、 タンク手段は互いに並列に接続された第1及び第2のタ
    ンク手段(61A,61B)で成り、 第1タンク手段(61A)に高圧を与えると共に第2タンク
    手段(61B)に低圧を与える第1の圧力作用動作と、第1
    タンク手段(61A)に低圧を与えると共に第2タンク手段
    (61B)に高圧を与える第2の圧力作用動作とを交互に切
    換えて、第1の圧力作用動作時には、第1タンク手段(6
    1A)から蒸発器となる熱交換器に液相の2次側熱媒体を
    供給すると共に、凝縮器となる熱交換器から第2タンク
    手段(61B)に液相の2次側熱媒体を回収する一方、第2
    の圧力作用動作時には、第2タンク手段(61B)から蒸発
    器となる熱交換器に液相の2次側熱媒体を供給すると共
    に、凝縮器となる熱交換器から第1タンク手段(61A)に
    液相の2次側熱媒体を回収するように冷媒を循環させて
    利用側熱交換器(33)に吸熱若しくは放熱を連続して行わ
    せることを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のうち1つに記載の蓄
    熱式空気調和装置において、 蓄熱媒体を貯留する蓄熱槽(41)と、蓄熱媒体搬送手段(4
    4)と、蓄熱媒体と蓄熱回路(40)を流れる2次側熱媒体と
    の間で熱交換を行う蓄熱用熱交換器(42)とが蓄熱用配管
    (48a)によって順に接続されて成る蓄熱循環回路(48)を
    備えていることを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
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