JP2902926B2 - 誘電体磁器組成物 - Google Patents
誘電体磁器組成物Info
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Description
するものであり、例えば、温度補償用の磁器コンデンサ
に用いられる誘電体磁器組成物に関するものである。
各種電気機器の中で、同調、共振用等として広く用いら
れ、小型でかつ誘電損失が小さく、誘電特性の安定した
コンデンサが求められている。
化の要求に対して比誘電率が大きいこと、誘電損失が小
さいこと(言い換えればQ値が大きいこと)、比誘電率
の温度に対する変化が小さいこと等が主として挙げら
れ、また信頼性に対しては、化学的に安定であること、
機械的強度が高いこと、熱衝撃に対する強度が高いこと
等が挙げられる。
は、比誘電率が55〜95程度と高く、静電容量の温度
係数TCCが0±200ppm/℃程度のBaO−RE
2 O3 −TiO2 (但し、RE2 O3 は希土類元素酸化
物、以下同様)系材料が知られていた(特公昭50−2
0280号公報参照)。
の誘電体磁器は、例えば、移動体通信機器等に使用され
るものでは、より高周波化と小型化のために比誘電率と
Q値が高いだけではなく、温度特性の安定とともに、静
電容量の温度係数TCCが0±30ppm/℃以内であ
ること等が要求されるようになり、前記BaO−RE2
O3 −TiO2 系材料では、高い比誘電率を維持した状
態で静電容量の温度係数TCCを前記範囲内に制御しよ
うとすると、磁器の焼結性が不安定になるという欠点が
あり、従来より焼結性を安定させるために、例えば、S
iO2 等の助剤を添加すること等が行われていたが、前
記助剤の添加は、比誘電率の低下や温度特性の悪化を起
こす他、高周波領域ではQ値を劣化する恐れがあり、誘
電特性自体を損なう恐れがあるという課題があった。
ので、コンデンサの小型化、高容量化、高信頼性化を可
能とするため、測定周波数1MHzにおける比誘電率ε
rが50以上と高く、Q値が3000以上と高く、温度
特性が安定で静電容量の温度係数TCCが0±30pp
m/℃以内と小さい誘電体磁器組成物を提供することを
目的とするものである。
d−(Ti+Me)系に対して検討を加えた結果、Ba
−Nd−Ti系にさらにZrまたはSnのいずれか一種
以上を配合することにより、誘電率を高く維持しながら
マイナス側に大きな静電容量の温度係数TCCをプラス
側にシフトさせて諸特性を満足させることができること
を見出した。
等の手段によりNa量を低減すると、SiO2 等の助剤
を添加することなく安定した焼結性を示すことを見出し
本発明に至った。
れる硫酸法で作成したTiO2 原料)には、0.05重
量%程度のNaが含有されており、また、例えば、ドク
ターブレード法によりグリーンシートを作成する際に、
原料粉を泥漿中に分散させるために用いられるカルボン
酸ソーダ系の分散剤には、5.00重量%程度のNaが
含まれていることから、総量として誘電体磁器中には
0.20重量%程度のNaが混入することになるが、こ
のNa量が0.1重量%よりも多く存在すると、焼結性
が悪化することを見出しものである。
して少なくともBa、Nd、TiとZrまたはSnのい
ずれか一種以上からなる主成分に対してMnを添加して
なる複合酸化物であって、前記主成分を金属元素のモル
比による組成式をxBaO・yNd2 O3 ・z〔(1−
c)TiO2 +cMeO2 〕(但し、x+y+z=10
0、0.01≦c≦0.10、MeはZrまたはSnの
いずれか一種以上の元素)と表した時、前記x、y、z
が下記A、B、C、D、Eで囲まれた範囲内にあり、前
記MnがMnCO3 換算で前記主成分に対して0.01
〜0.5重量%の割合で存在するとともに、不純物成分
としてのNaが全量中0.10重量%以下であり、か
つ、測定周波数1MHzにおける比誘電率が50以上、
静電容量の温度係数Tccが0±30ppm/℃を有す
るものである。
0.05重量%以下であることが望ましい。
物成分としてのNaを全量中0.10重量%以下とした
のは、Naが全量中0.10重量%よりも多いと焼結性
の悪化を生じ、比誘電率,Q値,静電容量の温度係数
等、各種誘電率特性の悪化を招くからであり、Naは全
量中0.05重量%以下であることがより望ましい。
aO(またはBaCO3 )、Nd2O3 、TiO2 、Z
rO2 及びSnO2 粉末を高純度のものを使用したり、
低ソーダの原料を用いたり、繰り返し仮焼を行ってNa
を蒸発させたり、粉砕や成形時に用いる分散剤や有機系
粘結剤(バインダー)等の薬品にNa含有量の少ないも
のを使用する等が適用できる。
yNd2 O3 ・z〔(1−c)TiO2 +cMeO2 〕
(但し、x+y+z=100、0.01≦c<0.1
0、MeはZrまたはSnのいずれか一種以上の元素)
と表した時、BaO量xを7.50≦x≦15.50に
限定したのは、xが7.50よりも小さいと比誘電率が
50より小さくなり、xが15.50よりも大きくなる
と、温度係数TCCが悪化するからである。尚、比誘電
率はBaO量を増加させることにより大きくなる傾向を
示す。
22.50としたのは、yが17.50よりも小さい場
合や22.50よりも大きい場合には、温度係数TCC
が悪化するからである。
O2 〕量zを67.00≦z≦71.66としたのは、
zが67.00よりも小さい場合には、焼結性および温
度係数TCCが悪化し、zが71.66よりも大きい場
合には、温度係数TCCが悪化するからである。
に対するMeO2 の割合cは、0.01≦c≦0.10
であることが望ましい。これは、cが0.01よりも小
さいと、ZrO2 添加による効果である静電容量の温度
係数TCCのプラス側への移動が殆どなくなり、cが
0.10より大きくなると誘電率の低下が大となるから
である。
・yNd2 O3 ・z〔(1−c)TiO2 +cMe
O2 〕(但し、x+y+z=100、0.01≦c≦
0.10、MeはZrまたはSnのいずれか一種以上の
元素)と表した時、下記a、b、c、d、eで囲まれた
範囲内である場合には、静電容量の温度係数TCCが0
±30ppm/℃(C0G特性)以内を有し、且つ、比
誘電率が60以上と高く、更に好ましい。
重量%の割合で含有させたのは、0.01重量%よりも
少ない場合や0.50重量%よりも多い場合にはQ値が
低下するからである。
5重量%よりも多くなるとQ値が低下するため、全量中
0.05重量%以下であることが好ましく、更に0.0
3重量%以下であることが特に好ましい。
のようにして作成される。先ず、純度99%以上のBa
CO3 (BaO)、TiO2 、ZrO2 及びMnCO3
と純度95%以上のNd2 O3 (希土類酸化物の不純物
としてPr等が混入する場合がある)の各粉末を用いる
とともに、組成物中のNaの含有量およびSiのSiO
2 換算での含有量が本発明の範囲内となるようにBaC
O3 (BaO)、TiO2 、Nd2 O3 、ZrO2 およ
びMnCO3 粉末を調整し、焼結体の組成が後述する表
1及び表2となるように秤量後混合し、この混合物を乾
燥後、1000〜1200℃で1〜3時間仮焼する。
た後、Na含有量の少ない有機系粘結剤(バインダー)
を添加して撹拌後、例えば、ドクターブレード法により
グリーンシートに成形し、これらのグリーンシートを積
層し、脱バインダー処理をした後、1280〜1340
℃の温度で1〜3時間空気中において焼成することによ
り本発明の誘電体磁器組成物が得られる。
の温度係数を向上させ、高比誘電率および高Q値を得る
ことが可能となり、更にBa−Nd−Ti系に対してT
iの一部をZrまたはSnのいずれか一種以上に置換す
ることにより、前記Ba−Nd−Ti系で比誘電率は大
きいがマイナス側に大きな静電容量の温度係数TCC
を、プラス側にシフトさせて使用可能な組成を拡大でき
る。
0重量%以下とすることにより、焼結性の改善が可能と
なり、比誘電率、Q値、温度係数TCCを向上すること
が可能となる。
1〜0.5重量%の割合で含有することにより、高Q値
を得ることが可能となる。
05重量%以下とすることにより、Q値をさらに向上す
ることが可能となる。
3 、TiO2 、ZrO2 、SnO2 及びMnCO3 と純
度95%以上のNd2 O3 (希土類酸化物の不純物とし
てPr等が混入する場合がある)の各粉末を用いるとと
もに、原料の不純物量を制御することによって組成物中
のNaおよびSiの含有量を調整し、それらを表1,表
2および表3となるように秤量後、純水を加え樹脂ボー
ルを用いて一昼夜ボールミル混合を行った。
で2時間仮焼し、この仮焼粉をボールミルにて20時間
粉砕した後、有機系粘結剤を添加して混合撹拌し、ドク
ターブレード法によって肉厚50μmのグリーンシート
に成形した。
ットプレスしてグリーン成形板を作製し、直径20m
m、厚さ約1mmの円板状に打ち抜いた後、これらの成
形体を300℃で2時間脱バインダー処理をし、引き続
いて1280〜1340℃の温度で2時間空気中におい
て焼成した。
面に、銀電極を形成して単層の円板型コンデンサとし、
これを評価試料とした。
z、入力電力レベル1Vrmsにて静電容量(C)及び
品質係数(Q値)を測定し、周波数1MHzに於いて−
55℃〜125℃の範囲での静電容量の温度係数TCC
を測定した。
法を±5μmの精度で、重量(m)を±5mgの精度で
それぞれ測定し、比誘電率εrを算出した。以上の結果
を表4、表5及び表6に示す。
分析した結果、Ba,Nd,Ti,Zr,Sn等の組成
は、調合組成と基本的に変わらないことを確認した。
に、図1のαの領域では静電容量の温度係数TCCがマ
イナス側に大きいため、またγの領域では同TCCがプ
ラス側に大きいため、またβの領域では比誘電率が低い
ためにいずれも特性を満足しない。更にδの領域では焼
結性が悪化し、緻密な磁器を得ることが困難であること
が判る。
量%未満及び0.5重量%を越えるとQ値が低くなった
り、誘電特性が劣化することが判る。
られ、それに伴って比誘電率及びQ値が低下し、温度係
数TCCも悪化することが判る。
率が低下し、静電容量の温度係数TCCの絶対値が大き
くなり、Q値が低下することが判る。
物では、比誘電率が50以上、Q値も3000以上と高
く、更に温度係数TCCが0±30ppm/℃以内と優
れた特性を有しており、また、Siの混入を防ぐことに
より、温度係数の安定した高い比誘電率の磁器を作製で
きることが判る。
組成物は、SiO2 等の焼結助剤を用いることなく13
40℃以下で焼成が可能であり、静電容量の温度変化が
小さく、比誘電率及びQ値が高いため、Pdを内部電極
とする温度補償用磁器コンデンサ用の誘電体磁器組成物
に好適に用いることができる。
(TiO2 +MeO2 )系の3元図である。
Claims (2)
- 【請求項1】金属元素として少なくともBa、Nd、T
iとZrまたはSnのいずれか一種以上からなる主成分
に対してMnを添加してなる複合酸化物であって、前記
主成分を金属元素のモル比による組成式をxBaO・y
Nd2 O3 ・z〔(1−c)TiO2 +cMeO2 〕
(但し、x+y+z=100、0<c、MeはZrまた
はSnのいずれか一種以上の元素)と表した時、前記
x、y、zが下記A、B、C、D、Eで囲まれた範囲内
にあり、前記MnがMnCO3 換算で前記主成分に対し
て0.01〜0.5重量%の割合で存在するとともに、
不純物成分としてのNaが全量中0.10重量%以下で
あり、かつ、測定周波数1MHzにおける比誘電率が5
0以上、静電容量の温度係数Tccが0±30ppm/
℃であることを特徴とする誘電体磁器組成物。 x y z A 15.50 17.50 67.00 B 10.50 22.50 67.00 C 7.50 22.50 70.00 D 9.17 19.17 71.66 E 12.50 17.50 70.00 - 【請求項2】不純物成分としてのSiがSiO2 換算で
全量中0.05重量%以下である請求項1記載の誘電体
磁器組成物。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5335569A JP2902926B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 誘電体磁器組成物 |
| GB9424540A GB2284416B (en) | 1993-12-02 | 1994-12-02 | Dielectric ceramic composition |
| US08/686,482 US5650368A (en) | 1993-12-02 | 1996-07-26 | Dielectric ceramic composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5335569A JP2902926B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07187771A JPH07187771A (ja) | 1995-07-25 |
| JP2902926B2 true JP2902926B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=18290055
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5335569A Expired - Lifetime JP2902926B2 (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-28 | 誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2902926B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4890683B2 (ja) * | 2001-03-28 | 2012-03-07 | 財団法人ファインセラミックスセンター | 磁器組成物 |
| JP2007112689A (ja) * | 2005-10-24 | 2007-05-10 | Tdk Corp | 誘電体粉末の製造方法、複合電子部品およびその製造方法 |
| US9487445B2 (en) | 2013-03-28 | 2016-11-08 | Tdk Corporation | Ceramic composition |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5335569A patent/JP2902926B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07187771A (ja) | 1995-07-25 |
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