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JP2903608B2 - 複合糸および布帛 - Google Patents
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JP2903608B2 - 複合糸および布帛 - Google Patents

複合糸および布帛

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JP2903608B2
JP2903608B2 JP2074314A JP7431490A JP2903608B2 JP 2903608 B2 JP2903608 B2 JP 2903608B2 JP 2074314 A JP2074314 A JP 2074314A JP 7431490 A JP7431490 A JP 7431490A JP 2903608 B2 JP2903608 B2 JP 2903608B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、短繊維束と、極細繊維からなるフィラメン
ト糸条が合体してなる複合糸および布帛に関する。
[従来の技術] 従来、フィラメント糸と綿繊維などの天然繊維を組合
せた複合糸は、複合化により強力や吸湿性さらには布帛
の伸縮性、張り腰の向上が可能であり数多く製造されて
いる。
最近、消費者ニーズの多様化から、複合糸の風合のソ
フト化要求に対処するため、複合化技術の研究も積極的
に行われ、例えば特開昭58−109649号公報に見られるよ
うに、フィラメント糸をオーバフィードして短繊維の周
りに捲付けた複合糸及びその製造方法と装置が提案され
ている。
[発明が解決しようとする課題] これらによる複合糸は、フィラメント糸が糸の表面に
出ることから毛羽の低減、しごき性の改善がなされると
共に、崇高性、形態安定性に優れている反面、フィラメ
ント素材のもつ硬さや、こわさが顕在化して布帛でソフ
トな風合が得られない欠点を有していた。
本発明はかかる欠点を解決せんとするものであって、
その目的はフィラメント糸条が極細繊維からなる複合糸
であって、優れた機能性を保持しながら風合良好な複合
糸および布帛を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は係る目的を達成するために次の構成を有する
ものである。すなわち、短繊維束とフィラメント糸条か
らなる複合糸において、フィラメント糸条の単繊維繊度
が0.1d以下であり、かつフィラメント数が300本以上で
あり、上記短繊維束の周りに上記フィラメント糸が捲回
せしめられ、しかも複合糸を解撚したとき、該複合糸を
構成するフィラメント糸の長さと、短繊維束の長さの比
が1.02〜1.8であることを特徴とする複合糸である。
以下、更に詳しく本発明について説明する。
本発明の複合糸を構成するフィラメント糸条は単繊維
繊度が0.1d以下、好ましくは0.09d以下で構成されるも
のである。
本発明は、極細フィラメント糸条をできるだけ糸表面
に出現させ、極細デニールの繊維を人の手や肌に直接接
触させることで、ソフトでヌメリのある感触を与えんと
するものである。
すなわち、極細フィラメント糸を複合糸表面にできる
だけ多く出現させ、人の手や肌に触れるようにし、ソフ
ト化を得ようとする場合、一般の人の指紋の隙間に入り
込んでヌメリ、ソフト性を与える大きさは3〜4ミクロ
ン以下と言われており、例えば、これ以下の微粉末など
は優れたヌメリ、ソフト性を与えているのである。すな
わち繊維においても直径が3〜4ミクロン以下でないと
優れたソフト性が得られないのである。
繊維のデニールと直径の関係は、繊維直径L(μ)、
デニール(d)、素材の比重ρとすると、 で表わされる。例えばボリエステル(ρ=1.38)で3ミ
クロン以下の繊維直径に相当するデニールは0.09d以下
になる。すなわち本発明のデニールは剛性からくるソフ
トさと、指紋間隔からのヌメリ性を得ることから0.1d以
下とすることが必要であって、これ以上では良好なヌメ
リのあるソフト性が得られないのである。
さらに、手や肌への接触には、極細デニールの繊維本
数がソフト性を与えることから、単繊維本数は特に限定
されないが、複合糸中においては単繊維の本数は300本
以上が好ましい。しかも極細フィラメントを複合糸の表
面にできるだけ出現させて、手や肌に直接接触させるよ
うにすることが重要であって、複合糸を解撚したとき、
該複合糸を構成するフィラメント糸の長さと、短繊維束
の長さの比が1.02〜1.8の範囲となるようにすることが
好ましい。
上述の芯部の短繊維の周りに極細デニールのフィラメ
ント糸を捲回してなる複合糸は、上述のフィラメント糸
からのソフト性のほか、短繊維のもつふくらみを維持す
るものであり、このふくらみが布帛での反撥性、圧縮弾
性につながる。
さらには、鞘部の多数の細デニールフィラメントによ
り、短繊維の毛羽をおさえ、抗ピル性に優れた布帛を得
ることができる。
上述の解撚時の長さの比率の比率の測定は、JIS L109
5 7.15のより数測定の方法に準じ、検撚器に該複合糸を
仕掛け、つかみ間隔を短繊維の平均繊維長とし、解撚
後、短繊維束の長さを読取り、引続き短繊維束をハサミ
でカットしたのち、フィラメント糸の長さを測定し、フ
ィラメント糸の長さ/短繊維束の長さで表わしたもので
ある。
短繊維成分は特に限定されないが、後述する分割時の
溶媒により物性低下の少ない素材が好ましい。木綿等の
天然繊維を用いることにより、ソフト風合とともに、吸
湿、吸水性のある布帛が得られる。また、細デニールフ
ィラメントからくる、くたくた感を麻や太デニールの短
繊維などと組合せることにより、ソフトで張腰、反撥性
を有する布帛を得ることができる。また、フィラメント
成分や短繊維成分に高収縮性を付与することにより、緻
密な織物が得られ、コート地などに適している。
さらに、短繊維に細デニールフィラメントを巻き付け
た複合糸からなる編地および織物を起毛することによ
り、スパン糸100%では得られない、うぶ毛タッチの製
品が得られ、マフラー、婦人スーツや、ベビー用途に好
ましいものになる。
上述のフィラメント糸条は例えば次のようにして作ら
れる。
複合マルチフイラメント糸が、海島型構造を有し、複
数本の島成分と、該島成分をうめつくすようにとり囲
み、薬剤処理によって溶出する海成分からなるものであ
る。
海島型複合繊維を構成する島成分としては、特に限定
されないが、ポリアミド、ポリエステルなどである。ま
た海成分としては、島成分とは溶媒溶解性を異にするも
のであればよい。島成分/海成分の組み合せとしては、
ナイロン−6または66/ポリエチレンテレフタレート、
またはナイロン−6または66/ポリスチレンなどが適用
できる。
なかでも、島成分としてはポリエステル、海成分とし
ては、5−ナトリウムスルホイソフタール酸ジメチルを
共重合したポリエステルが適している。
なお、溶出型マルチフイラメントの代わりに、上記範
囲内で分割型複合マルチフィラメント糸を適用してもよ
い。
該フィラメント糸のトータルデニール及び溶出処理前
の単糸デニールは特に限定されないが、島成分を構成す
るデニールは0.1デニール以下であるものが重要であっ
て、例えば溶出前50デニール、7フィラメント(単糸デ
ニール=7.1d)で海/島成分比率=20/80%、島本数70
本であると、溶出処理後のフィラメントのデニールは0.
08dを得る。
また、溶出後のトータルフィラメント本数は490本と
なる。
分割処理についても特に限定されず、フィラメントや
複合糸の状態、さらには布帛の状態などいずれの形態で
処理されてもよいが、極細繊維であることから取扱いの
点などから布帛処理が望ましい。
布帛でのポリエステル系溶出処理の一例としてはマレ
イン酸(3g/l、130℃×30分)処理した後、脱海処理と
してNaOH 40g/l、98℃×50分処理により分割される。
次に上記2成分を用いて複合糸とするのであるが、撚
り合せ時における2成分の供給量に一定の差を維持する
ように合体するのである。
フィラメントと単繊維の送り込み速度をそれぞれVf、
Vsとすると、2成分の速度関係をVf>Vsとすることによ
り、鞘にフィラメント、芯に短繊維を配置させた複合糸
を得ることができる。
Vf=K・Vs(K:乗数)において、芯短繊維、鞘フィラ
メントの場合、K=1.02〜1.8の範囲を採用するのがよ
い。
乗数Kはフィラメントと短繊維の混合比率や、ヨリ条
件により従属的に定まるものである。
次に、本発明の複合糸を得る製造工程の一例を図面に
示す実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明の複合糸を得るための製造工程の一例
を示す側面概略図であり、第2図は、第1図の要部正面
拡大図である。
図において、短繊維成分の粗糸1は、バックローラ
2、エプロンローラ3およびフロントローラ4に順次供
給され、所望のフリース10を得る。
フロントボトムローラ9の上部のフロントトップロー
ラ4は大径、小径部を有する段付きローラにする。一
方、フィラメント6は張力調整装置(テンサー)7を経
てフイード装置5を通り、フロントトップローラ4の小
径部8とフロントボトムの隙間を通過させ、前記フリー
ス10と合体させ、ヨリにより集束させ、管糸に巻き取
る。
フリース10の送り出し速度Vsとフィラメントの供給速
度Vfの関係がVf>Vsになる様にフロントボトム9の速度
とフィード装置5の速度を同期することにより、短繊維
の周りにフィラメント糸を巻きつけた複合糸を得る。
実施例1 短繊維成分としてポリエステル1.5d×38mm、コットン
(米綿45s用)を重量比で40/60%に混紡して2.0番手の
粗糸を作成し、精紡ドラフト30.0倍で第1図、第2図に
示す段付きトップローラの大径部に通しフリースを紡出
した。フリースの番手は60sであった。
一方、50デニール、9フイラメント(単糸デニール=
5.5d)のポリエステル系溶出型複合繊維マルチフイラメ
ント糸(島成分:ポリエステル、海成分:5−ナトリウム
スルホイソフタール酸ジメチルの共重合、海/島成分比
率=20/80%、島本数=70本/1 fil、単繊維デニール=
0.063d)を用い、該フィラメントをクリールに仕掛け、
張力調整装置(テンサー)を経てフィード装置を通り、
段付きトップローラの小径部とボトムローラの隙間を通
過させ、前記フリースと合体し、ヨリ数22.86t/inで管
糸に巻き取った。フリース及びフィラメントのフィード
装置からの送り出し速度の比Vs/Vfは0.86であった。ま
た、解撚時のフィラメントの長さと短繊維束の長さの比
は1.17であった。得られた複合糸は、芯部の単繊維束の
周りにフィラメント糸条が捲回してなる複合糸であっ
て、該複合糸の番手は36.2sであった。この複合糸を90
℃×20minでヨリ止めした後、20ゲージ両面丸編み機で
スムース地を編成し、湯洗いののち、マレイン酸3g/l、
130℃×35minにて酸処理した。引き続きNaOH 40g/l、98
℃×55minで脱海処理を行い、130℃×45minで染色し
た。得られた編地は、ヌメリを有する、超ソフトでベビ
ー用肌着などに優れた効果を得た。
[発明の効果] 以上述べた通りの本発明の複合糸は、前述のように、
極細フィラメント糸からなり、均一な崇高性を有し、吸
水性があり、表面に微細繊維を有することから、落ち着
いた光沢とヌメリ性があり、ソフト性に優れた、高級感
のある複合糸である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合糸を得るための製造工程の一例を
示す側面概略図であり、第2図は、第1図の要部正面拡
大図である。 図面中の符号の説明 1:粗糸 2:バックローラ 3:エプロンローラ 4:フロントトップローラ 5:フィード装置 6:フィラメント糸 7:張力調整装置(テンサー) 8:小径部 9:フロントボトムローラ 10:フリース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 11/38 D06M 13/184 13/184 5/02 G (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D02G 3/00 - 3/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】短繊維束とフィラメント糸条からなる複合
    糸において、フィラメント糸条の単繊維繊度が0.1d以下
    であり、かつフィラメント数が300本以上であり、上記
    短繊維束の周りに上記フィラメント糸が捲回せしめら
    れ、しかも複合糸を解撚したとき、該複合糸を構成する
    フィラメント糸の長さと、短繊維束の長さの比が1.02〜
    1.8であることを特徴とする複合糸。
  2. 【請求項2】請求項1記載の複合糸を含む布帛。
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