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JP2905968B2 - 屋根板取付装置 - Google Patents
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JP2905968B2 - 屋根板取付装置 - Google Patents

屋根板取付装置

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JP2905968B2
JP2905968B2 JP2406996A JP2406996A JP2905968B2 JP 2905968 B2 JP2905968 B2 JP 2905968B2 JP 2406996 A JP2406996 A JP 2406996A JP 2406996 A JP2406996 A JP 2406996A JP 2905968 B2 JP2905968 B2 JP 2905968B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋根板取付装
置、とくに工場、倉庫、体育館等の大型建物に適用され
る屋根板取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属板よりなる所要数の屋根板
を、建物の屋根の桁に所定間隔おきに配置された取付金
具と、これの頂部にボルト・ナットにより結合された吊
子とを用いて取り付けられる屋根板取付装置は、すでに
本発明者によって提案されているが(実公平2−170
64号公報参照)、従来は、相互に隣り合う屋根板の左
右両立上がり部を、屋根の桁の所定箇所に固定した吊子
付き取付金具に嵌め被せて、両屋根板の接続部同士を吊
子を介して一部変形させて結合することにより、屋根板
を屋根上に取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
屋根板取付装置では、使用部材数が比較的多く、それだ
け屋根板の取付作業が容易でなく、手間がかゝり、かつ
コスト高となるおそれがあるし、隣接屋根板同士を、一
方の屋根板の接続部の一部を変形させて結合していたた
め、例えば屋根を補修するさいには、屋根板の張替え作
業が面倒であり、補修費が高くつくおそれがあるという
問題があった。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、建物の屋根に屋根板を取り付けるにあたり、
使用部材数が少なく、屋根板をきわめて作業性よく簡単
に取り付けることができて、手間がかゝらず、しかも屋
根板の取付強度が非常に大きくかつ水密性にすぐれてい
るうえに、屋根の補修のさい、古い屋根板の取外し作業
が非常に簡単で、屋根板の張替え作業が簡単であり、補
修費が非常に安くつく、屋根板取付装置を提供しようと
するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、金属板よりなる所要数の屋根板
建物の屋根の桁に所定間隔おきに配置された吊子とを備
えており、各屋根板は、幅の中間部分の平坦状谷部と、
これの左側に設けられた断面円弧状の左立上がり部と、
左立上がり部の上端より左方にのびる左接続部と、同平
坦状谷部の右側に設けられた断面円弧状の右立上がり部
と、右立上がり部の上端より右方にのびる右接続部とに
よって構成され、各屋根板の左立上がり部の左接続部の
左側縁部に折返し状係合部が設けられ、屋根板の右接続
部に、上方に開口した結合ボル頭部嵌入れ用凹陥部が
設けられ、吊子は、下方に開口した略欠円状上方突出部
を有するとともに、略欠円状上方突出部の両端に、左右
両側に伸びる帯板状基部を有し、かつ略欠円状上方突出
部の頂部に平坦状部が設けられ、平坦状部の中央部に雌
ねじ部が設けられている屋根板取付装置において上記
屋根板の右立上がり部の上端部から右接続部に至る中間
部分に内方凸部が設けられ、内方凸部の外側に左方に開
口した断面略つ形の差込み部が形成せられ、各吊子の略
欠円状上方突出部頂部の平坦状部の左右両側に、位置決
め用突起が互いに対向して切越し状に設けられ、両突起
の左右両外側の上方突出部の頂壁部分に貫通孔がそれぞ
れ形成されており、左右に隣接する屋根板のうちの一方
の左側屋根板の断面円弧状の右立上がり部および右接続
部が、吊子の略欠円状上方突出部にこれの左側部より嵌
め被せられて、同左側屋根板の右立上がり部が、吊子の
略欠円状上方突出部の左側壁外面に沿わせられるととも
に、同左側屋根板の右接続部の凹陥部の底壁が吊子の上
方突出部頂部の平坦状部に、該底壁を貫通して吊子の平
坦状部の雌ねじ部にねじ込まれた結合ボルトによって固
定されるとともに、左側屋根板の右接続部の凹陥部の左
右両側壁が、吊子の上方突出部頂部の平坦状部における
左右両突起の内側に位置決めせられて、これら両突起に
当接せしめられており、他方の右側屋根板の断面円弧状
の左立上がり部および左接続部が、吊子の略欠円状上方
突出部にこれの右側部より嵌め被せられて、同右側屋根
板の左立上がり部が、吊子の略欠円状上方突出部の右側
壁0b外面に沿わせられるとともに、同右側屋根板の左接
続部が上記左側屋根板の右接続部に結合ボルの上から
嵌め被せられて、右側屋根板の左接続部左側縁部の折返
し状係合部が、左側屋根板の右立上がり部の上端に連な
る右接続部の断面略つ形の差込み部内に差し込まれて係
り合わせられていることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態
を、図面を参照して説明する。
【0007】この明細書において、上下および左右は図
2を基準とし、上とは図2上側、下とは同下側をいい、
また左とは同図左側、右とは同右側をいうものとする。
【0008】図1を参照すると、建物(1) の屋根の桁
(2) に、金属板よりなる所要数の屋根板(3) が、相互に
隣り合うものどうし吊子(4) を介して取り付けられてい
る。
【0009】各屋根板(3) は、図2と図3を参照する
と、幅の中間部分の平坦状谷部(5) と、これの左側に設
けられた断面円弧状の左立上がり部(10)と、左立上がり
部(10)の上端より左方にのびかつ左側縁部に折返し状係
合部(12)を有する左接続部(11)と、同平坦状谷部(5) の
右側に設けられた断面円弧状の右立上がり部(20)と、右
立上がり部(20)の上端より右方にのびる右接続部(21)と
によって構成され、右立上がり部(20)の上端部から右接
続部(21)に至る中間部分に内方凸部(23)が設けられ、内
方凸部(23)の外側に左方に開口した断面略つ形の差込み
部(22)が形成せられており、このような内方凸部(23)
は、屋根板(3) の補強を兼ねている。また同右接続部(2
1)に、上方に開口した結合ボルト頭部嵌入れ用凹陥部(2
4)が設けられている。
【0010】一方、吊子(4) は、図2と図4を参照する
と、下方に開口した略欠円状上方突出部(30)と、左右両
帯板状基部(31)(31)とを有し、かつ略欠円状上方突出部
(30)の頂部に屋根板右接続部固定用の平坦状部(32)が設
けられている。
【0011】建物(1) の屋根に屋根板(3) を取り付ける
には、図2に示すように、隣接する屋根板(3)(3)のまず
一方の左側屋根板(3) の右立上がり部(20)および右接続
部(21)が、予め屋根の桁(2) に所定間隔おきに取り付け
られた吊子(4) の略欠円状上方突出部(30)に嵌め被せら
れて、該屋根板(3) の右接続部(21)の凹陥部(24)の底壁
(25)が、吊子(4) の上方突出部(30)頂部の平坦状部(32)
に結合ボルト(35)によって固定される。
【0012】つぎに、他方の右側屋根板(3) の左立上が
り部(10)および左接続部(11)が、吊子(4) の略欠円状上
方突出部(30)に、上記左側屋根板(3) の右接続部(21)お
よび結合ボルト(35)の上から嵌め被せられて、同右側屋
根板(3) の左接続部(11)の折返し状係合部(12)が、左側
屋根板(3) の差込み部(22)内に差込み状に係り合わせら
れて、隣接する左右両屋根板(3)(3)が接続されている。
【0013】このような屋根板取付装置によれば、建物
(1) の屋根に屋根板(3) を取り付けるのに、吊子(4) と
結合ボルト(35)を使用するだけでよく、従って使用部材
数が非常に少なく、屋根板(3) をきわめて作業性よく簡
単に取り付けることができて、手間がかゝらない。
【0014】しかも隣接屋根板(3)(3)の接続部(11)(21)
同士が吊子(4) を介して建物(1) の屋根の桁(2) にしっ
かりと取り付けられ、屋根板(3) の取付強度が非常に大
きいものである。
【0015】そして、隣接屋根板(3)(3)の接続部分で
は、右側屋根板(3) の左接続部(11)の折返し状係合部(1
2)が、左側屋根板(3) の差込み部(22)内に差し込まれて
係り合わせられているから、例えば雨水は、右側屋根板
(3) 頂部の左接続部(11)の上面を流れて、折返し状係合
部(12)の外面に沿って左側屋根板(3) の差込み部(22)内
に流下するが、該差込み部(22)は、左方(外方)に向か
って開口しているから、雨水は差込み部(22)の下壁より
断面円弧状の右立上がり部(20)の外面に沿って流れ落
ち、また雨水のいわゆる毛細管現象による上昇作用も、
断面略つ形の差込み部(22)の反り返った上壁のいわゆる
アゴ状部分により阻まれて、該差込み部(22)の上壁部分
と折返し状係合部(12)との間を通過して右接続部(21)の
凹陥部(24)までは至ることができず、従って雨水が屋根
板(3) の内側に侵入するおそれが全くなく、水密性にす
ぐれている。
【0016】なお、隣接屋根板(3)(3)の接続部分は横断
面略欠円形で、いわゆるオメガ(Ω)形となされている
ため、外圧に強く、風圧吸引力に耐え、屋根の震動を防
止し得る。
【0017】また隣接屋根板(3)(3)の接続部分が横断面
略欠円形となされているため、各屋根板(3) を構成する
鋼板の熱膨脹および熱収縮に基づく屋根板(3) の幅方向
の伸び縮みを、接続部分の開口部が狭くなったりあるい
は広くなったりして変形することによって充分吸収する
ことができる。
【0018】また上記のように、屋根板取付けのための
部材の使用数が非常に少ないことから、例えば屋根の補
修のさいには、古い屋根板(3) の取外し作業が非常に簡
単になり、屋根の補修作業が簡単で、補修費が非常に安
くつく。
【0019】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0020】図1において、工場、倉庫、体育館等の比
較的大型の建物(1) の屋根に、例えば構造体を兼ねる厚
目の鋼板よりなる所要数の長尺の屋根板(3) が、この発
明による屋根板取付装置によって取り付けられている。
【0021】各屋根板(3) は、図2と図3に詳しく示す
ように、幅の中間部分の平坦状谷部(5) と、これの左側
に設けられた断面円弧状の左立上がり部(10)と、左立上
がり部(10)の上端より左方にのびる左接続部(11)と、同
平坦状谷部(5) の右側に設けられた断面円弧状の右立上
がり部(20)と、右立上がり部(20)の上端より右方にのび
る右接続部(21)とによって構成されている。
【0022】そして、各屋根板(3) の左立上がり部(10)
の左接続部(11)の左側縁部に折返し状係合部(12)が該屋
根板(3) の全長にわたって設けられ、屋根板(3) の右立
上がり部(20)の上端部から右接続部(21)に至る中間部分
に内方凸部(23)が同じく全長にわたって設けられ、内方
凸部(23)の外側に左方に開口した差込み部(22)が形成せ
られており、このような内方凸部(23)は、屋根板(3) の
補強を兼ねている。また同右接続部(21)に、上方に開口
した結合ボルト頭部嵌入れ用凹陥部(24)が同じく全長に
わたって設けられている。
【0023】そして、この実施例では、各屋根板(3) の
左立上がり部(10)の上端部から左接続部(11)に至る中間
部分に内方凸部(13)が、上記屋根板(3) の右立上がり部
(20)の上端部に連なる内方凸部(23)と同じ断面形状で対
応するように、全長にわたって設けられ、このような内
方凸部(13)は、屋根板(3) の補強を兼ねている。また各
屋根板(3) の左接続部(11)の幅の中央部に結合ボルト頭
部押え用下向き凸条(14)が全長にわたって設けられてお
り、このような凸条(14)も屋根板(3) の補強を兼ねてい
る。
【0024】一方、吊子(4) は、図2と図4に詳しく示
すように、下方に開口した略欠円状上方突出部(30)を中
央部に有するとともに、略欠円状上方突出部(30)の両端
に、左右両側に伸びる帯板状基部(31)(31)を有し、かつ
略欠円状上方突出部(30)の頂部に平坦状部(32)が設けら
れている。
【0025】なお、各吊子(4) は、屋根の頂部に並列状
に設けられた桁(2) に所定間隔おきに溶接等によって固
定されている。
【0026】また、各吊子(4) の略欠円状上方突出部(3
0)頂部の平坦状部(32)の左右両側に、位置決め用突起(3
3)(33)が互いに対向して切越し状に設けられ、両突起(3
3)(33)の左右両外側の上方突出部(30)の頂壁部分には、
貫通孔(34)(34)がそれぞれ形成されている。
【0027】さらに、各吊子(4) の略欠円状上方突出部
(30)頂部の平坦状部(32)の中央部には、雌ねじ部(36)が
設けられていて、屋根板(3) の右接続部(21)の凹陥部(2
4)の底壁(25)を貫通した結合ボルト(35)が、該雌ねじ部
(36)にねじ込まれるようになされている。
【0028】上記において、長尺の屋根板(3) は、建物
(1) の屋根に並列状に設けられた桁(2) に対し、略直交
状に配置される。各桁(2) には、吊子(4) が例えば溶接
等により所定間隔おきに固定されている。
【0029】そして、図2に示すように、左右に隣接す
る屋根板(3)(3)のうちの一方の左側屋根板(3) の断面円
弧状の右立上がり部(20)および右接続部(21)が、この吊
子(4) の略欠円状上方突出部(30)にこれの左側部より嵌
め被せられて、同左側屋根板(3) の右立上がり部(20)
が、吊子(4) の略欠円状上方突出部(30)の左側壁(30a)
外面に沿わせられるとともに、同左側屋根板(3) の右接
続部(21)の凹陥部(24)の底壁(25)が、これの所定部分を
貫通して雌ねじ部(36)に上からねじ込まれた結合ボルト
(35)によって、吊子(4) の上方突出部(30)頂部の平坦状
部(32)に固定される。
【0030】このとき、結合ボルト(35)としては、図示
のように先端が尖ったタッピンねじタイプのものを使用
するのが望ましく、該ボルト(35)の先端部を左側屋根板
(3)の凹陥部(24)の底壁(25)の所要箇所、すなわち吊子
(4) 側の雌ねじ部(36)に対応する箇所に上から突き刺し
て孔をあけながら、雌ねじ部(36)にねじ込むと良い。
【0031】また、左側屋根板(3) の右接続部(21)の凹
陥部(24)の左右両側壁(26)(26)が、吊子(4) の上方突出
部(30)頂部の平坦状部(32)における左右両突起(33)(33)
の内側に位置決めせられて、これら両突起(33)(33)に当
接せしめられている。
【0032】つぎに、この状態で、他方の右側屋根板
(3) の断面円弧状の左立上がり部(10)および左接続部(1
1)が、吊子(4) の略欠円状上方突出部(30)にこれの右側
部より嵌め被せられて、同右側屋根板(3) の左立上がり
部(10)が、吊子(4) の略欠円状上方突出部(30)の右側壁
(30b) 外面に沿わせられるとともに、同右側屋根板(3)
の左接続部(11)が上記左側屋根板(3) の右接続部(21)
に、結合ボルト(35)の上から嵌め被せられて、右側屋根
板(3) の左接続部(11)左側縁部の折返し状係合部(12)
が、左側屋根板(3) の右立上がり部(20)の上端に連なる
右接続部(21)の差込み部(22)内に差し込まれてしっかり
と係り合わせられ、隣接屋根板(3)(3)の左右接続部(11)
(21)同士が接続される。
【0033】以下同様にして、すべての屋根板(3) が、
建物(1) の屋根に順次作業性よく簡単に取り付けられる
ものである。
【0034】このような屋根板取付装置によれば、建物
(1) の屋根に屋根板(3) を取り付けるのに、吊子(4) と
結合ボルト(35)を使用するだけでよく、従って使用部材
数が非常に少なく、屋根板(3) をきわめて作業性よく簡
単に取り付けることができて、手間がかゝらない。しか
も隣接屋根板(3)(3)の接続部(11)(21)同士が吊子(4)を
介して建物(1) の屋根の桁(2) にしっかりと取り付けら
れ、屋根板(3) の取付強度が非常に大きいものである。
【0035】そして、隣接屋根板(3)(3)の接続部分で
は、右側屋根板(3) の左接続部(11)の折返し状係合部(1
2)が、左側屋根板(3) の差込み部(22)内に差し込まれて
係り合わせられているから、例えば雨水は、右側屋根板
(3) 頂部の左接続部(11)の上面を流れて、折返し状係合
部(12)の外面に沿って左側屋根板(3) の差込み部(22)内
に流下するが、該差込み部(22)は、左方(外方)に向か
って開口しているから、雨水は差込み部(22)の下壁より
断面円弧状の右立上がり部(20)の外面に沿って流れ落
ち、また雨水のいわゆる毛細管現象による上昇作用も、
断面略つ形の差込み部(22)の反り返った上壁のいわゆる
アゴ状部分により阻まれて、該差込み部(22)の上壁部分
と折返し状係合部(12)との間を通過して右接続部(21)の
凹陥部(24)までは至ることができず、従って雨水が屋根
板(3) の内側に侵入するおそれが全くなく、水密性にす
ぐれている。
【0036】なお、隣接屋根板(3)(3)の接続部分は横断
面略欠円形で、いわゆるオメガ(Ω)形となされている
ため、外圧に強く、風圧吸引力に耐え、屋根の震動を防
止し得る。
【0037】また隣接屋根板(3)(3)の接続部分が横断面
略欠円形となされているため、各屋根板(3) を構成する
鋼板の熱膨脹および熱収縮に基づく屋根板(3) の幅方向
の伸び縮みを、接続部分の開口部が狭くなったりあるい
は広くなったりして変形することによって充分吸収する
ことができる。
【0038】また実施例では、屋根板(3) が構造体を兼
ねているため、建物(1) の頂部には野地や天井は設けら
れておらず、建物(1) の内部に屋根の下面が直接現れて
見え、隣接屋根板(3)(3)の横断面略欠円形の接続部分に
より、屋根の内側には建物の内方に向かって開口したス
リットが並列状に存在しているので、建物の内部で生じ
た音は、スリットを通過して内部の広い筒状空間部に入
り込んで乱反射して吸収され、従って、工場、倉庫、体
育館等の建物内部で発生する雑音を屋根の内側において
構造的に吸収しうるため、吸音効果が非常にすぐれてい
る。
【0039】なお、図示は省略したが、屋根板(3) の内
面に防音材や断熱材を貼り付けても勿論よい。
【0040】また上記のように、屋根板取付けのための
部材の使用数が非常に少ないことから、例えば屋根の補
修のさいには、古い屋根板(3) の取外し作業が非常に簡
単になり、屋根の補修作業が簡単で、補修費が非常に安
くつく。
【0041】なお、吊子(4) としては、上記のように1
個ずつ分離したものでも良いが、帯板状の基部に所定間
隔おきに数個の略欠円状上方突出部(30)が連続的に形成
設けられた一連の吊子金具を使用しても良い。この場合
には上方突出部(30)の配置間隔を1つ1つ調整する必要
がないので、非常に便利であり、作業性がさらに向上す
る。
【0042】また、隣接屋根板(3)(3)の接続部(11)(21)
同士の結合強度を増大するために、図2において符号
(A) で示す左側屋根板(3) の差込み部(22)を越えた右接
続部(21)の部分と、右側屋根板(3) の折返し状係合部(1
2)寄りの左接続部(11)の部分とに、例えばブラインド・
リベット(図示略)等を所要間隔おきに貫通状にかつ水
密に取り付けて、両屋根板(3)(3)の接続部(11)(21)同士
をきつく結合する場合もある。
【0043】この発明による屋根板取付装置は、工場、
倉庫、体育館等の比較的大型の建物の屋根に適用される
のが好ましい。なお場合によっては、これらの建物の側
壁にも適用可能である。すなわち、この場合には、側壁
を構成する金属板として上記屋根板(3) と同じ構造のも
のを用いるとともに、吊子(4) を胴縁に所定間隔おきに
固定し、これらの吊子(4) に、側壁を構成する金属板を
垂直状に取り付けるようにすればよい。
【0044】
【発明の効果】この発明は、上述のように、金属板より
なる所要数の屋根板、建物の屋根の桁に所定間隔おき
に配置された吊子とを備えており、各屋根板は、幅の中
間部分の平坦状谷部と、これの左側に設けられた断面円
弧状の左立上がり部と、左立上がり部の上端より左方に
のびる左接続部と、同平坦状谷部の右側に設けられた断
面円弧状の右立上がり部と、右立上がり部の上端より右
方にのびる右接続部とによって構成され、各屋根板の左
立上がり部の左接続部の左側縁部に折返し状係合部が設
けられ、屋根板の右接続部に、上方に開口した結合ボル
頭部嵌入れ用凹陥部が設けられ、吊子は、下方に開口
した略欠円状上方突出部を有するとともに、略欠円状上
方突出部の両端に、左右両側に伸びる帯板状基部を有
し、かつ略欠円状上方突出部の頂部に平坦状部が設けら
れ、平坦状部の中央部に雌ねじ部が設けられている屋根
板取付装置において上記屋根板の右立上がり部の上端
部から右接続部に至る中間部分に内方凸部が設けられ、
内方凸部の外側に左方に開口した断面略つ形の差込み部
形成せられ、各吊子の略欠円状上方突出部頂部の平坦
状部の左右両側に、位置決め用突起が互いに対向して切
越し状に設けられ、両突起の左右両外側の上方突出部の
頂壁部分に貫通孔がそれぞれ形成されており、左右に隣
接する屋根板のうちの一方の左側屋根板の断面円弧状の
右立上がり部および右接続部が、吊子の略欠円状上方突
出部にこれの左側部より嵌め被せられて、同左側屋根板
の右立上がり部が、吊子の略欠円状上方突出部の左側壁
外面に沿わせられるとともに、同左側屋根板の右接続部
の凹陥部の底壁が吊子の上方突出部頂部の平坦状部に、
該底壁を貫通して吊子の平坦状部の雌ねじ部にねじ込ま
れた結合ボルトによって固定されるとともに、左側屋根
板の右接続部の凹陥部の左右両側壁が、吊子の上方突出
部頂部の平坦状部における左右両突起の内側に位置決め
せられて、これら両突起に当接せしめられており、他方
の右側屋根板の断面円弧状の左立上がり部および左接続
部が、吊子の略欠円状上方突出部にこれの右側部より嵌
め被せられて、同右側屋根板の左立上がり部が、吊子の
略欠円状上方突出部の右側壁0b外面に沿わせられるとと
もに、同右側屋根板の左接続部が上記左側屋根板の右接
続部に結合ボルの上から嵌め被せられて、右側屋根板
の左接続部左側縁部の折返し状係合部が、左側屋根板の
右立上がり部の上端に連なる右接続部の断面略つ形の
込み部内に差し込まれて係り合わせられているもので、
この発明によれば、建物の屋根に屋根板を取り付けるの
に、吊子と結合ボルを使用するだけでよく、従って使
用部材数が非常に少なく、屋根板をきわめて作業性よく
簡単に取り付けることができて、手間がかゝらない。し
かも隣接屋根板の接続部同士が吊子を介して建物の屋根
の桁にしっかりと取り付けられ、屋根板の取付強度が非
常に大きいものである。
【0045】とくにこの発明では、各吊子の略欠円状上
方突出部頂部の平坦状部の左右両側に、位置決め用突起
が互いに対向して切越し状に設けられ、両突起の左右両
外側の上方突出部の頂壁部分に貫通孔がそれぞれ形成さ
れているから、使用部材数が少なくて、屋根板を建物の
屋根の桁にしっかりと取り付けることができる。
【0046】そして、隣接屋根板の接続部分では、右側
屋根板の左接続部の折返し状係合部が、左側屋根板の差
込み部内に差し込まれて係り合わせられているから、例
えば雨水は、右側屋根板頂部の左接続部の上面を流れて
折返し状係合部の外面に沿って差込み部内に流下する
が、該差込み部は、外方(左方)に向かって開口してい
るから、雨水は差込み部の下壁より断面円弧状の右立上
がり部の外面に沿って流れ落ち、また雨水のいわゆる毛
細管現象による上昇作用も、断面略つ形の差込み部の反
り返った上壁のいわゆるアゴ状部分により阻まれて、該
差込み部の上壁部分と折返し状係合部との間を通過して
右接続部の凹陥部までは至ることができず、従って雨水
が屋根板の内側に侵入するおそれが全くなく、水密性に
すぐれている。
【0047】なお、隣接屋根板の接続部分は横断面略欠
円形で、いわゆるオメガ(Ω)形となされているため、
外圧に強く、風圧吸引力に耐え、屋根の震動を防止し得
る。
【0048】また隣接屋根板の接続部分が横断面略欠円
形となされているため、各屋根板を構成する鋼板の熱膨
脹および熱収縮に基づく屋根板の幅方向の伸び縮みを、
接続部分の開口部が狭くなったりあるいは広くなったり
して変形することによって充分吸収することができる。
【0049】また屋根板取付けのための部材の使用数が
非常に少ないことから、屋根の補修のさいには、古い屋
根板(3) の取外し作業が非常に簡単になり、屋根の補修
作業が簡単で、補修費が非常に安くつくという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す建物の屋根の概略部分
斜視図である。
【図2】図1の屋根の屋根板取付部分を示す拡大断面図
である。
【図3】屋根板のみの拡大斜視図である。
【図4】吊子の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 建物 2 桁 3 屋根板 4 吊子 5 平坦状谷部 10 左立上がり部 11 左接続部 12 折返し状係合部 20 右立上がり部 21 右接続部 22 差込み部 23 内方凸部 24 結合ボルト頭部嵌入れ用凹陥部 25 底壁 30 略欠円状上方突出部 31 帯板状基部 32 平坦状部 35 結合ボル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板よりなる所要数の屋根板(3)
    建物(1) の屋根の桁(2) に所定間隔おきに配置された吊
    子(4) とを備えており、各屋根板(3) は、幅の中間部分
    の平坦状谷部(5) と、これの左側に設けられた断面円弧
    状の左立上がり部(10)と、左立上がり部(10)の上端より
    左方にのびる左接続部(11)と、同平坦状谷部(5) の右側
    に設けられた断面円弧状の右立上がり部(20)と、右立上
    がり部(20)の上端より右方にのびる右接続部(21)とによ
    って構成され、各屋根板(3) の左立上がり部(10)の左接
    続部(11)の左側縁部に折返し状係合部(12)が設けられ、
    屋根板(3) の右接続部(21)に、上方に開口した結合ボル
    頭部嵌入れ用凹陥部(24)が設けられ、吊子(4) は、下
    方に開口した略欠円状上方突出部(30)を有するととも
    に、略欠円状上方突出部(30)の両端に、左右両側に伸び
    る帯板状基部(31)(31)を有し、かつ略欠円状上方突出部
    (30)の頂部に平坦状部(32)が設けられ、平坦状部(32)の
    中央部に雌ねじ部(36)が設けられている屋根板取付装置
    において上記屋根板(3) の右立上がり部(20)の上端部
    から右接続部(21)に至る中間部分に内方凸部(23)が設け
    られ、内方凸部(23)の外側に左方に開口した断面略つ形
    差込み部(22)が形成せられ、各吊子(4) の略欠円状上
    方突出部(30)頂部の平坦状部(32)の左右両側に、位置決
    め用突起(33)(33)が互いに対向して切越し状に設けら
    れ、両突起(33)(33)の左右両外側の上方突出部(30)の頂
    壁部分に貫通孔(34)(34)がそれぞれ形成されており、
    右に隣接する屋根板(3)(3)のうちの一方の左側屋根板
    (3) の断面円弧状の右立上がり部(20)および右接続部(2
    1)が、吊子(4) の略欠円状上方突出部(30)にこれの左側
    部より嵌め被せられて、同左側屋根板(3) の右立上がり
    部(20)が、吊子(4) の略欠円状上方突出部(30)の左側壁
    (30a) 外面に沿わせられるとともに、同左側屋根板(3)
    の右接続部(21)の凹陥部(24)の底壁(25)が吊子(4) の上
    方突出部(30)頂部の平坦状部(32)に、該底壁(25)を貫通
    して吊子(4) の平坦状部(32)の雌ねじ部(36)にねじ込ま
    れた結合ボルト(35)によって固定さ れるとともに、左
    側屋根板(3) の右接続部(21)の凹陥部(24)の左右両側壁
    (26)(26)が、吊子(4) の上方突出部(30)頂部の平坦状部
    (32)における左右両突起(33 )(33)の内側に位置決めせら
    れて、これら両突起(33)(33)に当接せしめられており、
    他方の右側屋根板(3) の断面円弧状の左立上がり部(10)
    および左接続部(11)が、吊子(4) の略欠円状上方突出部
    (30)にこれの右側部より嵌め被せられて、同右側屋根板
    (3) の左立上がり部(10)が、吊子(4) の略欠円状上方突
    出部(30)の右側壁(30b) 外面に沿わせられるとともに、
    同右側屋根板(3) の左接続部(11)が上記左側屋根板(3)
    の右接続部(21)に結合ボル(35)の上から嵌め被せられ
    て、右側屋根板(3) の左接続部(11)左側縁部の折返し状
    係合部(12)が、左側屋根板(3)の右立上がり部(20)の上
    端に連なる右接続部(21)の断面略つ形の差込み部(22)内
    に差し込まれて係り合わせられている、屋根板取付装
    置。
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