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JP2908516B2 - 真空吸着式ウエハ保持装置 - Google Patents
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JP2908516B2 - 真空吸着式ウエハ保持装置 - Google Patents

真空吸着式ウエハ保持装置

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JP2908516B2
JP2908516B2 JP11574190A JP11574190A JP2908516B2 JP 2908516 B2 JP2908516 B2 JP 2908516B2 JP 11574190 A JP11574190 A JP 11574190A JP 11574190 A JP11574190 A JP 11574190A JP 2908516 B2 JP2908516 B2 JP 2908516B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、真空吸着によりウエハの裏面を吸着して保
持する、半導体製造装置に用いられる真空吸着式ウエハ
保持装置に関するものである。
〔従来の技術〕
半導体製造装置において、マスクパターンをウエハに
転写する際のウエハ保持装置としては、真空吸着により
該ウエハの裏面を吸着して保持する真空吸着式ウエハ保
持装置(たとえば、特公平1-14703号公報)がよく用い
らている。
一般に、ウエハ保持装置でウエハを保持したとき、該
ウエハ保持装置と該ウエハとの接触面の接触熱抵抗が大
きいと、マスクパターンを該ウエハに転写する際の露光
エネルギーが該ウエハから前記ウエハ保持装置に逃げて
いかないため、該ウエハ温度上昇および熱変形を招きパ
ターン転写精度が悪化する。特に、真空吸着式ウエハ保
持装置の場合には、該ウエハ保持装置とウエハとの間の
接触面以外の空間に気体が存在しないため、該ウエハ温
度上昇によるパターン転写精度の悪化が顕著となる。
また、マスクとウエハとが数十ミクロン隔てて配置さ
れてマスクパターンが転写されるプロキシミティー方式
による露光装置に真空吸着式ウエハ保持装置を用いる場
合にも、前記接触熱抵抗が大きいと、ウエハの温度上昇
によりマスクの温度も上昇し該マスクに熱歪が生じるた
め、パターン転写精度が悪化する。
したがって、真空吸着式ウエハ保持装置の主構造部材
の吸着されるウエハと対向する面(以下、「対抗面」と
称する)に設けられている突起部は、接触熱抵抗を小さ
くするためおよび吸着後の前記ウエハの平坦度を確保す
るため、該ウエハと接触する面(以下、「接触面」と称
する)が平面仕上げされるとともに、吸着後の前記ウエ
ハの反りを防止するため、剛性率の大きい材質が用いら
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来例では、前記突起部の接触面
が平面仕上げされているにもかかわらず、該接触面には
微小な凹凸やうねりが存在し、かつ前記ウエハの裏面に
も微小な凹凸やうねりが存在するため、前記ウエハの裏
面を真空吸着させたときの実際の接触面積は見かけの面
積に比べ非常に小さくなるので、接触熱抵抗が大きくな
りパターン転写精度の悪化を完全に防止することができ
ないという問題がある。
本発明の目的は、接触熱抵抗が小さくでき、パターン
転写精度の向上が図れる真空吸着ウエハ保持装置を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の真空吸着式ウエハ保持装置は、 真空吸着によってウエハを保持する装置であって、主
構造部材の面に形成された高さの等しい複数の突起部
と、ウエハより小さい剛性率の材質からなる前記突起部
よりも高いまたは等しい弾性部材とを有し、前記複数の
突起部の各々を囲んで前記弾性部材が設けられている。
また、前記突起部の高さがD[mm]、弾性部材のヤン
グ率がE[Pa]、ウエハの表面と裏面との圧力差がT
[Toor]のとき、弾性部材の高さと突起部の高さDとの
の範囲で、前記弾性部材の高さD+d[mm]が設定され
ていてもよく、 さらに、前記主構造部材のウエハ保持面の外周には外
周壁が設けられ、該外周壁で囲まれる内側が真空吸引さ
れてもよく、 前記突出部と前記弾性部材とがともに対称性よく別々
に配置されていてもよい。
[作用] 本発明の真空吸着式ウエハ保持装置では、真空吸着さ
れたウエハは突起部の接触面と弾性部材の接触面とに接
触して保持されるが、前記弾性部材は前記ウエハよりも
小さい剛性率の材質でできているため、該ウエハの裏面
に微小な凹凸やうねりがあっても該凹凸やうねりに応じ
てその接触面が変形するので該接触面における接触熱抵
抗を小さくすることができる。
また、前記突出部の高さをD[mm]、前記弾性部材の
ヤング率をE[Pa],前記ウエハの表面と裏面との圧力
差をT[Torr]としたとき、前記弾性部材の高さD+d
[mm]が、 の範囲内で設定されていることにより、吸着時に前記
ウエハに加わる吸引力を、変位量に比例して該ウエハに
加わる前記弾性部材の反発力よりも一桁大きくすること
ができるので、該ウエハの裏面を前記突起部の接触面に
確実に当接させられる。
[実施例] 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図(A),(B)はそれぞれ本発明の真空吸着式
ウエハ保持装置の第1の実施例を示す概略構成図、第2
図はウエハ吸着前後の突起部2と弾性部材3との関係を
示す概略構成図である。
本実施例の真空吸着式ウエハ保持装置は、吸着される
ウエハ5(第2図参照)の反りを矯正するため剛性率が
大きい材質(たとえば、ステンレス、アルミニウム、セ
ラミックスなど)で構成された、外周壁1aが一体的に設
けられている主構造部材1と、該主構造部材1の前記ウ
エハ5と対向する面(対抗面)に、該主構造部材1と一
体的に対称性よく設けられている高さの等しいピン形状
を有する複数の突起部としての12個の突起部2と、該突
起部2の各々を囲んで設けられた高さの等しい弾性部材
3と、前記主構造部材1の前記対向面の中心部と不図示
の真空発生源とを接続する、前記主構造部材1に設けら
れた真空吸引孔4とを有する。ここで、前記弾性部材3
は、前記主構造部材1および前記ウエハ5よりも剛性率
が小さい材質(たとえば、合成ゴムなど)でできてい
る。また、第2図(A)に示すように、前記弾性部材3
の高さD+d[mm]は、前記突起部2の高さD[mm]よ
りもd[mm]だけ高くなるように設けられている。さら
に、前記突起部2と前記弾性部材3とはそれぞれ、吸着
後の前記ウエハ5の平坦度を確保するため、前記ウエハ
5と接触する面(接触面)が平面仕上げされている。
次に、本実施例の真空吸着式ウエハ保持装置における
ウエハ5の吸着動作について、第2図を用いて説明す
る。
吸着動作前に、ウエハ5は、第2図(A)に示すよう
に該ウエハ5と弾性部材3の接触面とが接触する位置ま
で公知の搬送バンド(不図示)により搬送されてくる。
その後、真空吸着孔4を不図示の真空発生源に連通させ
て前記ウエハ5の裏面の真空吸着を開始する。このと
き、前記ウエハ5の表面側の空間の圧力をT[Torr]と
すると、主構造部材1,該主構造部材1の外周壁1aおよび
前記ウエハ5で囲まれる空間に存在する気体は、該空間
の圧力が約0[Torr]になるまで前記真空発生源により
引かれるので、前記ウエハ5の表面と裏面とには圧力差
T[Torr]が生じる。したがって、前記ウエハ5には、 の吸引力が加わる。
一方、該吸引力により前記ウエハ5が前記主構造部材
1の対向面に向って吸引されると、該ウエハ5の変位量
分だけ弾性部材3が縮むため、該弾性部材3の反発力が
前記変位量に比例して前記ウエハ5の裏面に加えられ
る。したがって、前記弾性部材3の高さD+d[mm]と
前記突起部2の高さD[mm]との高さの差d[mm]だけ
前記ウエハ5を変位させたときの前記反発力Fは、前記
弾性部材3のヤング率をE[Pa]とすると、 となるため、前記ウエハ5の裏面を該反発力Fに抗し
て前記突起部2の接触面に当接させるには、前記高さの
差d[mm]が次式を満たしていればよい。
ここで、前記ウエハ5の裏面を前記突起部2の接触面
に確実に当接させるには、前記高さの差d[mm]の最大
値を一桁小さくして、該高さの差d[mm]が次式を満た
すようにすればよい。
以上のようにして吸着動作が終了すると、ウエハ5の
裏面は、突起部2および弾性部材3の接触面と接触した
状態で真空吸着されて保持される。ここで、前記突起部
2の接触面は平面仕上げされているにもかかわらず微小
な凹凸やうねりをもち、かつ前記ウエハ5の裏面にも微
小な凹凸やうねりがあるため、前記突起部2の接触面の
接触熱抵抗を従来のものよりも小さくすることはできな
いが、前記弾性部材3は前記ウエハ5よりも小さい剛性
率の材質でできているため、該ウエハ5の裏面に微小な
凹凸やうねりがあっても該凹凸やうねりに応じてその接
触面が変形するので、該接触面における接触熱抵抗を小
さくすることができる。
このことを確認するため、主構造部材1をステンレ
ス,弾性部材3をシリコンゴムで構成し、前記主構造部
材1の高さDを1[mm],前記弾性部材3の高さD+d
を1.05[mm](高さの差d=0.05[mm])として本実施
例の真空吸着式ウエハ保持装置を試作し、ウエハ5を吸
着させたあとの接触熱抵抗R1を測定したところ、 R1=1x10-3[K・m-2/W] であった。また、前記弾性部材3をもたない従来の構成
のものを同様にして試作し、その接触熱抵抗R2を測定し
たところ、 R2=1x10-2[K・m-2/W] であった。
したがって、本実施例のものは従来のものに比べて接
触熱抵抗を1/10にすることができるため、ウエハ5の温
度上昇も1/10に抑えることができ、パターン転写精度の
向上が図れた。
なお、本実施例に用いた突起部2の形状は、第1図に
示すように円柱のピン形状のものであるが、これに限る
ものではなく、たとえば角柱のピン形状であってもよ
い。
以上の説明において、突起部と弾性部材とは、主構造
部材の対向面に対称性よく設けられていたが、非対称に
設けられていてもよい。ただし、ウエハは一般に円板状
の形状を有するため、前記弾性部材は対称性よく設けた
ほうが、吸着後の前記ウエハの平坦度を精度よく保つこ
とができる。
また、突起部は主構造部材と一体的に設けられている
が、別体であってもよい。
[発明の効果] 本発明は、上述のとおり構成されているので、次に記
載する効果を奏する。
主構造部材の面に形成された高さの等しい複数の突起部
と、ウエハより小さい剛性率の材質からなる前記突起部
よりも高いまたは等しい弾性部材とを有し、前記複数の
突起部の各々を囲んで弾性部材が設けられていることに
より、真空吸着された前記ウエハが接触されて保持され
る前記弾性部材は該ウエハよりも小さい剛性率の材質で
できているため、該ウエハの裏面に微小な凹凸やうねり
があっても該凹凸やうねりに応じてその接触面が変形す
るので、該接触面における接触熱抵抗を小さくすること
ができ、パターン転写精度の向上が図れるという効果が
ある。
また、前記突起部の高さをD[mm],前記弾性部材の
ヤング率をE[Pa],前記ウエハの表面と裏面との圧力
差をT[Torr]としたとき、前記弾性部材の高さD+d
[mm]が、 の範囲内で設定されていることにより、吸着時に前記
ウエハに加わる吸引力を、変位量に比例して該ウエハに
加わる前記弾性部材の反発力よりも一桁大きくすること
ができるので、該ウエハの裏面を前記突起部の接触面に
確実に当接させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の真空吸着式ウエハ保持装置の第1の実
施例を示す概略構成図であり、(A)は突起部の接触面
の高さで切断した断面図、(B)は(A)のA−A′線
に沿う断面図、第2図はウエハ吸着前後の突起部2と弾
性部材3との関係を示す概略構成図であり、(A)はウ
エハ吸着前の関係を示す図、(B)はウエハ吸着後の関
係の関係を示す図、(B)はウエハ吸着後の関係を示す
図である。 1,11……主構造部材、1a,11a……外周壁、2,12……突起
部、3,13……弾性部材、4,14……真空吸引孔、5……ウ
エハ、D…突起部の高さ、d……高さの差。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸茂 光司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−57736(JP,A) 実開 平1−104726(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空吸着によってウエハを保持する装置で
    あって、主構造部材の面に形成された高さの等しい複数
    の突起部と、ウエハより小さい剛性率の材質からなる前
    記突起部よりも高いまたは等しい弾性部材とを有し、前
    記複数の突起部の各々を囲んで前記弾性部材が設けられ
    ていることを特徴とする真空吸着式ウエハ保持装置。
  2. 【請求項2】突起部の高さがD[mm]、弾性部材のヤン
    グ率がE[Pa]、ウエハの表面と裏面との圧力差がT
    [Toor]のとき、弾性部材の高さと突起部の高さDとの
    の範囲で、前記弾性部材の高さD+d[mm]が設定され
    ている第1項記載の真空吸着式ウエハ保持装置。
  3. 【請求項3】前記主構造部材のウエハ保持面の外周には
    外周壁が設けられ、該外周壁で囲まれる内側が真空吸引
    されることを特徴とする第1項記載の真空吸着式ウエハ
    保持装置。
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