JP2913471B2 - 破断時の安全手段を備えたpc鋼棒ユニット - Google Patents
破断時の安全手段を備えたpc鋼棒ユニットInfo
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Description
に圧縮応力を導入するために予め引張力が導入されたP
C鋼棒ユニットに関し、さらに詳細には、施工前に部材
が破断しても安全なPC鋼棒ユニットに関する。
にプレストレスを導入したり、地盤に埋め込んだアンカ
ー等にプレストレスを導入する場合、PC鋼材の端部を
支圧板、ナット及びワッシャーにより定着するととも
に、ナットをジャッキ等の緊張機で締めてプレストレス
を導入している。
るための全ての作業を施工現場において行わなければな
らないので、この緊張力導入作業に使用するジャッキ等
の緊張力導入装置が大掛かりになり、足場等の狭い作業
空間では取扱いが困難であった。本出願人等は、かよう
な問題を解決するために、施工現場での簡易な操作によ
りコンクリート部材にプレストレスを導入することがで
きるPC鋼棒ユニットを提案し、特願平6−31889
1号及び特願平8−30263号において特許出願を行
った。すなわち、PC鋼棒ユニット10は、図3に示す
ように、少なくとも一端が開放された筒状の中空PC鋼
棒11と、この中空PC鋼棒11の内部に挿設されて圧
縮力が導入された反力用の中実PC鋼棒12と、この中
実PC鋼棒12に導入された圧縮力を保持すると共に、
この圧縮力を中空PC鋼棒11に引張力として伝達する
着脱自在の緊張保持手段13とを備えており、この緊張
保持手段13bを外すことにより中空PC鋼棒11には
収縮しようとする力が作用し、外周のコンクリートにプ
レストレスが導入される。
C鋼棒ユニット10をコンクリート部材に埋め込んで固
定する前に、中空PC鋼棒11や緊張保持手段13に損
傷が生じた場合には、中空PC鋼棒11に導入された引
張力が開放され、中空PC鋼棒11が飛び出すという危
険が指摘されている。
問題点を解決せんとしたものであり、その課題は、コン
クリート部材に埋め込んで固定する前に、該PC鋼棒ユ
ニットの部材に破断しても、この部材が飛び出す危険性
が無いPC鋼棒ユニットを提供することにある。
決するために、少なくとも一端が開放された筒状の鋼棒
と、該筒状鋼棒の内部に挿設されて圧縮力が導入された
反力用の鋼棒と、該反力鋼棒に導入された圧縮力を保持
すると共に、この圧縮力を前記筒状鋼棒に引張力として
伝達する着脱自在の緊張保持手段と、前記筒状鋼棒と前
記反力鋼棒との間隙に充填され、所定時間経過した後に
硬化作用を発現する未硬化の粘性材料とを備えるPC鋼
棒ユニットを提供する。
別に連結されて、前記筒状鋼棒の両端から突出した連結
部材と、前記筒状鋼棒の両端に直接あるいは前記緊張保
持手段を介在して配置された減衰部材と、前記筒状鋼棒
の両端あるいは前記緊張保持手段との間に前記減衰部材
を挾むように、前記連結部材の先端近傍に各別に設けら
れた挾持部材とを備えた前記PC鋼棒ユニットを提供す
る。
端近傍には、前記筒状鋼棒と前記反力鋼棒との間隙を塞
ぐ封止部材を設けても良い。すなわち、前記筒状鋼棒と
前記反力鋼棒との間隙に充填された未硬化の粘性材料
は、前記緊張保持手段等によっても該間隙から漏れ出な
いように封止可能であるものの、前記筒状鋼棒の両端近
傍に封止部材を配置すれば、粘性材料の使用量を削減す
ることができて、且つ、粘性材料の漏れ防止効果をより
一層高めることができる。
粘性材料は、前記筒状鋼棒と前記反力鋼棒との間隙に未
硬化状態で充填されて、所定時間経過した後に硬化作用
を発現するものであれば良い。一般的に、早強セメント
を用いた場合、プレストレスを導入可能な程度までコン
クリートが硬化するためには、約3〜4日を要し、また
PC鋼棒ユニットを製作してから施工現場に設置される
までには約30日間を要する。したがって、粘性材料と
しては30日以上、さらに好ましくは3か月以上の期間
で硬化を調整できるものを用いるのが好ましい。かよう
な性質を有する粘性材料としては、所定時間の経過後に
常温で硬化する常温遅延硬化性接着剤と呼ばれるものが
あり、この常温遅延硬化性接着剤としては、例えば、エ
ポキシ樹脂と硬化促進剤を含むアミン系の硬化剤(重量
比0.3%)とを混合したもので、硬化するのに約6ヵ月
を要するものがある。なお、粘性材料の主成分について
は特に限定が無く、上述のエポキシ樹脂を主成分とする
もの以外に、ポリウレタン樹脂あるいはポリエステル樹
脂等を主成分とするものが使用できる。
連結部材は、PC鋼棒ユニットをコンクリート部材に埋
め込んで固定する前に、筒状鋼棒に作用している引張力
を保持できないような障害が、前記筒状鋼棒や前記緊張
保持手段に生じて、前記筒状鋼棒や前記緊張保持手段に
飛び出そうとする力が作用した場合に、前記減衰部材及
び前記挾持部材を介して、前記飛び出そうとする力を反
力鋼棒に伝達することができれば良い。
が作用した時に、この外力を減衰させることができる弾
力性を備えていることが望ましく、したがって、必ずし
も圧縮力が作用した後に復元することは要しない。かよ
うな減衰部材としては、高減衰ゴム等のゴム材料や、樹
脂系材料等を採用することができる。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
ここで、図1(a)は本発明のPC鋼棒ユニットの構成を
説明するための断面図であり、図1(b)は図1(a)におけ
る点線Ib部分の一部断面拡大図であり、図2は図1とは
異なる態様のPC鋼棒ユニットを説明するための断面図
であり、図1及び図2とは異なる態様のPC鋼棒ユニッ
トの断面図である。
筒状鋼棒としての中空PC鋼棒11と、この中空PC鋼
棒11の内部に挿設されて圧縮力が導入された反力鋼棒
としての中実PC鋼棒12と、この中実PC鋼棒12に
導入された圧縮力を保持すると共に、この圧縮力を中空
PC鋼棒11に引張力として伝達する着脱自在の緊張保
持部材13,16と、中空PC鋼棒11と中実PC鋼棒
12とのあいだの隙間に充填された粘性材料17として
の常温遅延硬化性接着剤、すなわち、エポキシ樹脂と硬
化促進剤を含むアミン系の硬化剤(重量比0.3%)とを
混合した接着剤とを備えることを特徴とする。
C鋼棒11のなかに充填し、その後に中実PC鋼棒12
を圧入するか、あるいは中実PC鋼棒12の表面に塗布
しながら、この中実PC鋼棒12を中空PC鋼棒11の
なかに圧入するという手順で、中空PC鋼棒11と中実
PC鋼棒12との隙間に充填される。
ト構造物やコンクリート部材へのプレストレス導入に直
接寄与するためのPC鋼材であって、両端が開放した筒
状に形成されており、また両端付近の外周には螺子山が
形成されている。中空PC鋼棒11の一端(図1(a)
中、左端部)には封止部材としてのゴムパッキン15を
貼着する。このゴムパッキン15には、前記中実PC鋼
棒12が貫通可能な孔を形成し、この孔を中実PC鋼棒
12に密着して隙間ができないような寸法に形成する。
鋼棒11の内部に挿設されて圧縮力が導入された際に
も、中実PC鋼棒12の外周面と中空PC鋼棒11の内
周面との間に所定長の間隙を生じる程度の直径に形成
し、その長さは図1(a)に示したように、一端部(図1
(a)中、左端部)が中空PC鋼棒11の左端部から所定
長突出する程度に形成する。
端が閉じた形状)に形成されたナットを用いることがで
きる。この緊張保持部材16は、中空PC鋼棒11の一
端(図1(a)中、右端部)の螺子山に螺合され、この右
端の開口を封止し、ここから中実PC鋼棒12が抜ける
ことを防止する。一方、前記緊張保持部材13は、図1
(a)における中空PC鋼棒11の左端部の螺子山に螺合
したナット13aと、このナット13a内に挿設されて
中実PC鋼棒12の左端部に当接したコマ13cと、ナ
ット13a内周の螺子山に螺合してコマ13cに当接し
た中空ボルト13bとからなる。この緊張保持部材13
は、図1(a)に示すように、ナット13a及び中空ボル
ト13bにより中空PC鋼棒11の左端の開口を封止
し、この開口から中実PC鋼棒12が抜け出るのを防止
し、中空PC鋼棒11の右端の緊張保持部材16と共
に、中実PC鋼棒12を中空PC鋼棒11内にて圧縮さ
れた状態で保持する。なお、中実PC鋼棒12の左端部
に当接したコマ13cは、中実PC鋼棒12に反力をと
って中空PC鋼棒11に引張力を導入する際、即ち中空
PC鋼棒11に反力をとって中実PC鋼棒12をジャッ
キ装置(図示せず)によって押し入れる際に、このジャ
ッキ装置からの押圧力を直接受けるものである。押圧力
により中実PC鋼棒12を収縮させた状態で、中空ボル
ト13bを更に回してコマ13cに当接させ、このコマ
13cを介して中実PC鋼棒12の圧縮状態と中空PC
鋼棒11の引張状態とを保持するようにしている。
ついて説明する。PC鋼棒ユニット10をコンクリート
部材やコンクリート構造物に定着する前に、PC鋼棒ユ
ニット10の中空PC鋼棒11が途中で破断した場合に
は、中空PC鋼棒11に導入されている引張力は、緊張
保持部材13,16によっては保持されず、破断した中
空PC鋼棒11を図1(a)の矢印Pの両方向に飛ばす力
に変わる。しかしながら、かような矢印P方向の力は、
中実PC鋼棒12との間隙に充填されている粘性材料1
7の粘着力により減衰されるため、破断した中空PC鋼
棒11は、周囲に人が存在しても、人に傷害を与えない
程度の速度で飛散するに留まる。すなわち、全長ほぼ1
0m程度のPC鋼棒ユニット10において、中空PC鋼
棒11を途中で破断する実験を行ったところ、粘性材料
17を充填していないものでは、破断した中空PC鋼棒
11が概ね50m程度飛散したのに対し、粘性材料17
を充填したものでは、破断した中空PC鋼棒11は概ね
30cm程度飛散したのみであった。
について説明する。図2のPC鋼棒ユニット10では、
中実PC鋼棒12の両端部(図2中、左右の端部)に各
別に連結された連結部材としての連結鋼棒32,32
と、該連結鋼棒32,32の先端に固定された挾持部材
としての板体30,30と、連結鋼棒32,32がほぼ
中心を貫通して板体30,30と中空ボルト13b及び
緊張保持部材16との間に挾持される減衰部材31,3
1とを備える。この図2の態様においては、図1と異な
り、連結鋼棒32が貫通可能な孔が、コマ13cと緊張
保持部材16の両部材に形成されているが、その他の構
成、例えば、中空PC鋼棒11と中実PC鋼棒12との
間隙に充填された粘性材料(図示せず)等は、図1と同
様に設けられている。
中空PC鋼棒11、ナット13aあるいは中空ボルト1
3bが破断した場合、中空PC鋼棒11に導入されてい
る引張力は保持されず、破断した中空PC鋼棒11、ナ
ット13aあるいは中空ボルト13bを図2の矢印Pの
両方向に飛ばす力に変わるものの、この矢印P方向の力
は、粘性材料と減衰材料31とによって減衰される。す
なわち、中空PC鋼棒11が破断した場合、引張力は粘
性材料の粘着力により減衰されるが、中空PC鋼棒11
は、一体に連結されている中空ボルト13bや緊張保持
部材16と共に、矢印Pの両方向に飛び出して減衰材料
31,31を各別に押圧する。この押圧力は、減衰材料
31,31の圧縮変形により減衰され、減衰された力は
板体30,30から連結鋼棒32,32を介して中実P
C鋼棒12に伝達し、中実PC鋼棒12自体の重量や、
粘性材料の粘着力により更に減衰される。したがって、
破断した中空PC鋼棒11の飛散距離は、図1よりも一
層抑制される。
及び図2の態様に限定されず、図4のような態様におい
ても実施可能である。すなわち、図4のPC鋼棒ユニッ
ト20では、一端の外周に螺子山21aを螺刻し、他端
の内周に螺子山を螺刻して形成した筒状鋼棒としての中
空PC鋼棒21と、この中空PC鋼棒21の内部に挿入
して圧縮力を導入した中実PC鋼棒24と、前記中空P
C鋼棒21の内周の螺子山に螺合した緊張保持手段とし
ての全螺子ボルト22と、前記該中実PC鋼棒24に導
入された圧縮力を全螺子ボルト22と共に保持し、この
圧縮力を中空PC鋼棒24に引張力として伝達する着脱
自在の緊張保持手段(カップラー25、コマ26及び中
空ボルト27)とを備え、さらに、中空PC鋼棒21と
中実PC鋼棒24との間隙には粘性材料(図示せず)が
充填されている。PC鋼棒ユニット20を、かように形
成すれば、図1と同様な作用や効果が得られる。また図
示はしていないが、図4の態様において図2と同様に、
コマ26や全螺子ボルト22に貫通孔を設け、さらに、
連結鋼棒、減衰部材および板体を設ければ、図2と同様
な作用や効果が得られる。なお、本発明のPC鋼棒ユニ
ットは、粘性材料が硬化する前に、コンクリート構造物
やコンクリート部材へのプレストレス導入に使用するこ
とが肝要である。
棒と反力鋼棒との間隙に、所定時間経過した後に硬化作
用を発現する未硬化の粘性材料が充填されているので、
PC鋼棒ユニットをコンクリート部材やコンクリート構
造物に定着する前に、筒状鋼棒が破断しても、開放され
た引張力により飛び出そうとする筒状鋼棒の力は、粘性
材料の粘着力により減衰され、周囲に人が存在しても、
これらの人に傷害を与えない程度の速度で飛散するに留
まる。
鋼棒と反力鋼棒との間隙に所定時間経過した後に硬化作
用を発現する未硬化の粘性材料が充填され、反力鋼棒の
両端に各別に連結部材が連結され、この連結部材の先端
近傍には挾持部材が設けられ、この挾持部材と緊張保持
手段との間に減衰部材が各別に挾持される。したがっ
て、筒状鋼棒が破断した場合のみならず、緊張保持手段
が破断した場合であっても、これら破断部材が飛散しよ
うとする力は、減衰材料の圧縮変形により減衰し、挾持
部材および連結部材を介して筒状鋼棒に伝達され、筒状
鋼棒自体の重量や、粘性材料の粘着力により減衰される
ことが可能になった。
するための断面図であり、(b)は(a)における点線Ib部分
の一部断面拡大図である。
するため
トの断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも一端が開放された筒状の鋼棒
と、該筒状鋼棒の内部に挿設されて圧縮力が導入された
反力用の鋼棒と、該反力鋼棒に導入された圧縮力を保持
すると共に、この圧縮力を前記筒状鋼棒に引張力として
伝達する着脱自在の緊張保持手段と、前記筒状鋼棒と前
記反力鋼棒との間隙に充填され、所定時間経過した後に
硬化作用を発現する未硬化の粘性材料とを備えるPC鋼
棒ユニット。 - 【請求項2】 前記反力鋼棒の両端に各別に連結され
て、前記筒状鋼棒の両端から突出した連結部材と、前記
筒状鋼棒の両端に直接あるいは前記緊張保持手段を介在
して配置された減衰部材と、前記筒状鋼棒の両端あるい
は前記緊張保持手段との間に、前記減衰部材を挾むよう
に前記連結部材の先端近傍に各別に設けられた挾持部材
とを備えた請求項1記載のPC鋼棒ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17207397A JP2913471B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 破断時の安全手段を備えたpc鋼棒ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17207397A JP2913471B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 破断時の安全手段を備えたpc鋼棒ユニット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1113211A JPH1113211A (ja) | 1999-01-19 |
| JP2913471B2 true JP2913471B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=15935048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17207397A Expired - Lifetime JP2913471B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 破断時の安全手段を備えたpc鋼棒ユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2913471B2 (ja) |
-
1997
- 1997-06-27 JP JP17207397A patent/JP2913471B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1113211A (ja) | 1999-01-19 |
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