JP2920196B2 - 電場応答性流体 - Google Patents
電場応答性流体Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電場を印加することにより固化し又は粘度
を増加を示す流体に関し、詳しくは、粒子とその粒子を
懸濁又は分散させる電気絶縁性液体とからなるウインズ
ロー効果を有する電場応答性液体に関する。
を増加を示す流体に関し、詳しくは、粒子とその粒子を
懸濁又は分散させる電気絶縁性液体とからなるウインズ
ロー効果を有する電場応答性液体に関する。
電気絶縁性媒体中に固体微粒子を分散させた液体を用
い、これに外部電界を与えると液体の粘度が著しく増大
する現象がみられるが、これはウインズロー効果として
知られている。そして、この現象はクラッチ衝撃吸収器
(ダンパー)、油圧制御機器、プリンター、振動素子な
どへの応用が期待され、一部は実用化されている。
い、これに外部電界を与えると液体の粘度が著しく増大
する現象がみられるが、これはウインズロー効果として
知られている。そして、この現象はクラッチ衝撃吸収器
(ダンパー)、油圧制御機器、プリンター、振動素子な
どへの応用が期待され、一部は実用化されている。
かかる現象を示す液体(電場応答性流体)の改良を提
案するものは幾つかなされており、代表的な事例をあげ
れば、でんぷん、小麦粉、石膏、カーボン、石灰石等
の親水性粉体を鉱油、オリーブ油、トランス油等の絶縁
性油に懸濁された特定の流体に電場を印加することによ
り粘度を上昇させる(USP2417850)、粒子として強酸
性陽イオン交換樹脂又は強塩基性イオン交換樹脂を用い
る、即ち、解離可能なアニオン基又はカチオン基を有す
る高分子重合体を用いる(特公昭52−30273号公報)、
導電性粒子を電気絶縁性薄膜で被覆した誘電体微粒子
を電気絶縁性油状媒体に分散させたものを用いる(特開
昭64−6093号公報)、粒子として有機固体粒子の表面
に導電性薄膜層、電気絶縁性薄膜層を積層したものを用
いる(特開昭63−97694号公報)、粒子として炭素数
が4〜30のアルキル基をもつ四級アンモニウム塩を含む
重合体を用いる(特公昭60−31211号公報)などであ
る、 だが、これらの電場応答性液体においては、次のよう
な問題点が残されている。
案するものは幾つかなされており、代表的な事例をあげ
れば、でんぷん、小麦粉、石膏、カーボン、石灰石等
の親水性粉体を鉱油、オリーブ油、トランス油等の絶縁
性油に懸濁された特定の流体に電場を印加することによ
り粘度を上昇させる(USP2417850)、粒子として強酸
性陽イオン交換樹脂又は強塩基性イオン交換樹脂を用い
る、即ち、解離可能なアニオン基又はカチオン基を有す
る高分子重合体を用いる(特公昭52−30273号公報)、
導電性粒子を電気絶縁性薄膜で被覆した誘電体微粒子
を電気絶縁性油状媒体に分散させたものを用いる(特開
昭64−6093号公報)、粒子として有機固体粒子の表面
に導電性薄膜層、電気絶縁性薄膜層を積層したものを用
いる(特開昭63−97694号公報)、粒子として炭素数
が4〜30のアルキル基をもつ四級アンモニウム塩を含む
重合体を用いる(特公昭60−31211号公報)などであ
る、 だが、これらの電場応答性液体においては、次のよう
な問題点が残されている。
即ち、前記では、デンプン、小麦粉等を粒子とした
電場応答流体は得られる剪断力が小さいため、実用に供
するには装置を大型化しなければならなかったり、印加
電圧を高電圧にしなければならなかたり、といった問題
がある。
電場応答流体は得られる剪断力が小さいため、実用に供
するには装置を大型化しなければならなかったり、印加
電圧を高電圧にしなければならなかたり、といった問題
がある。
前記では、イオン交換樹脂を用いた流体においては
比較的大きな剪断力が得られるが、粒子の比重が比較的
高いため、ハロゲン元素を含むような安全面から好まし
くない液体化合物を絶縁性液体として用いないと、粒子
の沈降を防止することが出来ない。
比較的大きな剪断力が得られるが、粒子の比重が比較的
高いため、ハロゲン元素を含むような安全面から好まし
くない液体化合物を絶縁性液体として用いないと、粒子
の沈降を防止することが出来ない。
前記では、導電性粒子を絶縁層で被覆した粒子を用
いており、導電性粒子としてアルミニウム等の金属を用
いると粒子の比重が著しく大きくなり、粒子の沈降が急
速に生じるようになる。また、このような流体では必ず
しも大きな剪断力が得られないばかりか、電界を印加す
ると異常に大きな電流が流れたり、粒子が片側の電極に
凝集してしまったりする。
いており、導電性粒子としてアルミニウム等の金属を用
いると粒子の比重が著しく大きくなり、粒子の沈降が急
速に生じるようになる。また、このような流体では必ず
しも大きな剪断力が得られないばかりか、電界を印加す
ると異常に大きな電流が流れたり、粒子が片側の電極に
凝集してしまったりする。
前記では、有機固体粒子に導電性層、絶縁性層を順
次積層した粒子が用いられているが、必ずしも大きな剪
断力が得られるとは限らない。また、前記と同様に、
時として異常電流が流れたり、電極への凝集が生じる。
次積層した粒子が用いられているが、必ずしも大きな剪
断力が得られるとは限らない。また、前記と同様に、
時として異常電流が流れたり、電極への凝集が生じる。
前記では、前記と同様、長期に放置しておくと粒
子が沈降してしまう。
子が沈降してしまう。
本発明は上記のような問題点を解消し、加えて低電界
においても十分大きな剪断力が得られ、長期間放置して
も粒子の沈降の生じることがなく、更には、安全衛生面
で満足しうる電場応答性流体を提供するものである。
においても十分大きな剪断力が得られ、長期間放置して
も粒子の沈降の生じることがなく、更には、安全衛生面
で満足しうる電場応答性流体を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕 本発明の電場応答性流体は、1グラム当り2.0ミリ当
量以下の四級アンモニウム基を有するポリスチレン架橋
物の誘導体からなる粒子がリン酸エステル、グリコール
酸エステル、クエン酸エステル、グリコール誘導体及び
ジエチレングリコールエステルより選ばれる化合物を主
体した液媒体中に懸濁又は分散されてなることを特徴と
している。
量以下の四級アンモニウム基を有するポリスチレン架橋
物の誘導体からなる粒子がリン酸エステル、グリコール
酸エステル、クエン酸エステル、グリコール誘導体及び
ジエチレングリコールエステルより選ばれる化合物を主
体した液媒体中に懸濁又は分散されてなることを特徴と
している。
ちなみに、本発明者らは電場応答性流体についていろ
いろ検討を重ねた結果、液倍倍中に(好ましくは、特定
の溶媒中)に分散ないし懸濁される粒子として、1グラ
ム当り2.0ミリ当量以下の四級アンモニウム基を有する
ポリスチレン架橋物の誘導体からなるものが用いられた
場合には、前記の課題が達成しうることを確めた。本発
明はこれによりなされたものである。
いろ検討を重ねた結果、液倍倍中に(好ましくは、特定
の溶媒中)に分散ないし懸濁される粒子として、1グラ
ム当り2.0ミリ当量以下の四級アンモニウム基を有する
ポリスチレン架橋物の誘導体からなるものが用いられた
場合には、前記の課題が達成しうることを確めた。本発
明はこれによりなされたものである。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の電場応答性流体における粒子は、前記のとお
り、1グラム当り2.0ミリ当量以下好ましくは1.3ミリ当
量以下の四級アンモニウム基を有するポリスチレン架橋
物の誘導体よりなり、粒径0.1〜100μm好ましくは1〜
30μmの大きさのものである。
り、1グラム当り2.0ミリ当量以下好ましくは1.3ミリ当
量以下の四級アンモニウム基を有するポリスチレン架橋
物の誘導体よりなり、粒径0.1〜100μm好ましくは1〜
30μmの大きさのものである。
こうした粒子は、スチレンを出発原料とし、これに例
えばジビニルベンゼンのような架橋剤の存在下で加熱撹
拌して架橋されたスチレン重合体とし、これにアルデヒ
ド及びハロゲン化水素を反応させた後、アルキルアミン
と反応せしめることにより、四級アンモニウム基を有す
るポリスチレン架橋物誘導体として得ることができる。
えばジビニルベンゼンのような架橋剤の存在下で加熱撹
拌して架橋されたスチレン重合体とし、これにアルデヒ
ド及びハロゲン化水素を反応させた後、アルキルアミン
と反応せしめることにより、四級アンモニウム基を有す
るポリスチレン架橋物誘導体として得ることができる。
本発明に係る粒子の代りに酸型の基を有する重合体を
粒子として用いると、粒子の沈降が生じ易いという欠点
があるが、同一の剪断力を得るのに高い電界を必要とす
る欠点もある。塩基型の例えば第1アミン、第2アミン
及び/又は第3アミンの基を含む重合体を粒子として用
いる場合にも沈降が生じ易い。また、四級アンモニウム
基を有するポリスチレン架橋重合物の誘導体を粒子とし
て用いる時には、重合体中の四級アンモニウム基の当量
が1グラム当り2.0ミリ当量を越えると、その粒子の比
重が大きくなり沈降を防止することが困難になる。更
に、1グラム当りの当量が2.0ミリを越えると流体に電
界を印加した時に流れる電流値が高くなり、流体に印加
できる電界の限界値が低くなってしまい、得られる剪断
力は小さくなる。
粒子として用いると、粒子の沈降が生じ易いという欠点
があるが、同一の剪断力を得るのに高い電界を必要とす
る欠点もある。塩基型の例えば第1アミン、第2アミン
及び/又は第3アミンの基を含む重合体を粒子として用
いる場合にも沈降が生じ易い。また、四級アンモニウム
基を有するポリスチレン架橋重合物の誘導体を粒子とし
て用いる時には、重合体中の四級アンモニウム基の当量
が1グラム当り2.0ミリ当量を越えると、その粒子の比
重が大きくなり沈降を防止することが困難になる。更
に、1グラム当りの当量が2.0ミリを越えると流体に電
界を印加した時に流れる電流値が高くなり、流体に印加
できる電界の限界値が低くなってしまい、得られる剪断
力は小さくなる。
一方、こうした特定の粒子を分散ないし懸濁せしめる
液媒体(電気絶縁性液体)としては、リン酸エステル、
グリコール酸エステル、クエン酸エステル、グリコール
誘導体、ジエチレングリコールエステル及びフタル酸エ
ステルから選ばれる1種又は多種の混合物が用いられ
る。これらのうちでも、特に、リン酸エステル、グリコ
ール酸エステル、クエン酸エステル、グリコール誘導
体、ジエチレングリコールエステルの使用が好ましい。
液媒体(電気絶縁性液体)としては、リン酸エステル、
グリコール酸エステル、クエン酸エステル、グリコール
誘導体、ジエチレングリコールエステル及びフタル酸エ
ステルから選ばれる1種又は多種の混合物が用いられ
る。これらのうちでも、特に、リン酸エステル、グリコ
ール酸エステル、クエン酸エステル、グリコール誘導
体、ジエチレングリコールエステルの使用が好ましい。
ここで、リン酸エステルの具体例としては、リン酸ト
リクレシル、リン酸トリフェニル、リン酸フェニル−o
−キセニル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリキ
シレニルなどがあげられる。グリコール酸エステルの具
体例としては、エチレンフタリルエチレングリコレー
ト、メチルフタリルエチレングリコレート、ブチルフタ
リルブチルグリコレートなどがあげられる。クエン酸エ
ステルの具体例としては、クエン酸トリエチル、アセチ
ルクエン酸トリエチルなどがあげられる。ゲルコール誘
導体の具体例としては、グリセリントリアセテート、グ
リセリントリブチレートなどがあれられる。ジエチレン
グリコールエステルの具体例としては、ジエチレングリ
コールベンゾエートなどがあげられる。
リクレシル、リン酸トリフェニル、リン酸フェニル−o
−キセニル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリキ
シレニルなどがあげられる。グリコール酸エステルの具
体例としては、エチレンフタリルエチレングリコレー
ト、メチルフタリルエチレングリコレート、ブチルフタ
リルブチルグリコレートなどがあげられる。クエン酸エ
ステルの具体例としては、クエン酸トリエチル、アセチ
ルクエン酸トリエチルなどがあげられる。ゲルコール誘
導体の具体例としては、グリセリントリアセテート、グ
リセリントリブチレートなどがあれられる。ジエチレン
グリコールエステルの具体例としては、ジエチレングリ
コールベンゾエートなどがあげられる。
本発明における液媒体はこれら化合物が液媒体全体の
70重量%以上の量で占められれば、他の電気絶縁性液体
(脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、高級脂肪酸
類、シリコーンオイル類など)を加えることができる。
70重量%以上の量で占められれば、他の電気絶縁性液体
(脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、高級脂肪酸
類、シリコーンオイル類など)を加えることができる。
また、本発明の電場応答性流体においては、液媒体
(電気絶縁性液体)中に特定の粒子が安定して懸濁又は
分散しているが、その懸濁又は分散状態がより一層安定
させるために、界面活性剤を添加することが望ましい。
(電気絶縁性液体)中に特定の粒子が安定して懸濁又は
分散しているが、その懸濁又は分散状態がより一層安定
させるために、界面活性剤を添加することが望ましい。
そうした界面活性剤としては、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル
類、ポリオキシエチレンアルキルソルビタンエステル
類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類、グリセリン
脂肪類エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、プロ
ピレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレ
ングリコール脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性
剤;アルキル硫酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸塩類、アルキルベンゼンスルフォン酸塩類、N−ア
シルアミノ酸塩類、アルキルスルホコハク酸塩類、アル
キルリン酸塩類等の陰イオン系界面活性剤;ベンザルコ
ニウム塩類などの第四級アミン類等の陽イオン系界面活
性剤;パーフルオロアルキルリン酸エステル類、パーフ
ルオロアルキルカルボン酸塩類、パーフルオロアルキル
ベタイン類等のフッ素系界面活性剤などがあげられる。
ルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル
類、ポリオキシエチレンアルキルソルビタンエステル
類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類、グリセリン
脂肪類エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、プロ
ピレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレ
ングリコール脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性
剤;アルキル硫酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
酢酸塩類、アルキルベンゼンスルフォン酸塩類、N−ア
シルアミノ酸塩類、アルキルスルホコハク酸塩類、アル
キルリン酸塩類等の陰イオン系界面活性剤;ベンザルコ
ニウム塩類などの第四級アミン類等の陽イオン系界面活
性剤;パーフルオロアルキルリン酸エステル類、パーフ
ルオロアルキルカルボン酸塩類、パーフルオロアルキル
ベタイン類等のフッ素系界面活性剤などがあげられる。
これら界面活性剤は、必要に応じて、単独又は二種以
上が併用されて電場応答性流体中に存在せしめられる
が、その添加量は流体全体の10重量%以下くらいであ
る。
上が併用されて電場応答性流体中に存在せしめられる
が、その添加量は流体全体の10重量%以下くらいであ
る。
本発明の電場応答性液体は、前記のように、いろいろ
な分野において使用ないし応用されうるが、プリンター
等のインクとして用いる場合には、染料や顔料を添加し
て液媒体又は粒子を着色せしめる。
な分野において使用ないし応用されうるが、プリンター
等のインクとして用いる場合には、染料や顔料を添加し
て液媒体又は粒子を着色せしめる。
これらの色剤の中で本発明のようなカチオン性の粒子
を用いる場合には、カラーインデックスにおいて酸性染
料、直接染料に分類されるアニオン性の染料で粒子を染
色することが滲みのない画像を形成する上で好ましい。
このような着色された電場応答性流体を用いて画像を形
成する方法はUSP4,014,693号等に開示されている。上記
の好ましい染料の例としては次のものが挙げられる。
を用いる場合には、カラーインデックスにおいて酸性染
料、直接染料に分類されるアニオン性の染料で粒子を染
色することが滲みのない画像を形成する上で好ましい。
このような着色された電場応答性流体を用いて画像を形
成する方法はUSP4,014,693号等に開示されている。上記
の好ましい染料の例としては次のものが挙げられる。
C.I.アシッドイエロー17,23,38,42,44,79,142 C.I.ダイレクトイエロー1,12,24,26,33,44,50,86,14
2,144 C.I.フードイエロー3,4 C.I.アシッドレッド1,8,13,14,18,26,27,35,37,42,5
2,82,85,87,89,92,97,106,111,114,115,134,186,249,25
4,289 C.I.ダイレクトレッド1,4,9,13,17,20,28,31,39,80,8
1,83,89,225,227 C.I.フードレッド7,9,14 C.I.ダイレクトオレンジ26,29,62,102 C.I.アシッドブルー9,29,45,80,92,249 C.I.ダイレクトブルー1,2,6,15,22,25,71,76,78,86,8
7,90,98,163,165,202 C.I.フードブルー1,2 C.I.アシッドブラック1,2,7,24,26,94 C.I.ダイレクトブラック19,22,32,38,51,56,71,74,7
5,77,154 C.I.フードブラック2 これらの染料の多くは−SO3Na、COONa等のアニオン基
を一染料分子中に2個以上有する。このため、本発明の
粒子に良く染着する一方、このような多価のアニオン基
を有する染料が結合した四級アンモニウム基は電界印加
時にアニオン基が移動しにくいため、剪断力の低下を生
じ易い。従って、このような染料を用いる時には粒子中
の四級アンモニウム基の当量を本発明の範囲内において
大きい値に設定することが好ましい。
2,144 C.I.フードイエロー3,4 C.I.アシッドレッド1,8,13,14,18,26,27,35,37,42,5
2,82,85,87,89,92,97,106,111,114,115,134,186,249,25
4,289 C.I.ダイレクトレッド1,4,9,13,17,20,28,31,39,80,8
1,83,89,225,227 C.I.フードレッド7,9,14 C.I.ダイレクトオレンジ26,29,62,102 C.I.アシッドブルー9,29,45,80,92,249 C.I.ダイレクトブルー1,2,6,15,22,25,71,76,78,86,8
7,90,98,163,165,202 C.I.フードブルー1,2 C.I.アシッドブラック1,2,7,24,26,94 C.I.ダイレクトブラック19,22,32,38,51,56,71,74,7
5,77,154 C.I.フードブラック2 これらの染料の多くは−SO3Na、COONa等のアニオン基
を一染料分子中に2個以上有する。このため、本発明の
粒子に良く染着する一方、このような多価のアニオン基
を有する染料が結合した四級アンモニウム基は電界印加
時にアニオン基が移動しにくいため、剪断力の低下を生
じ易い。従って、このような染料を用いる時には粒子中
の四級アンモニウム基の当量を本発明の範囲内において
大きい値に設定することが好ましい。
なお、電場応答性流体においては、粒子が適当な水分
量を保有させておくのが一般的であるが、本発明に係る
粒子のように、四級アンモニウム基のごとき強解離性の
基を有する粒子を用いるときには、敢えて、粒子に水分
を含有させなくとも、粒子製造時にカウンターイオンの
種類や量を選択せしめるようにすればよい。
量を保有させておくのが一般的であるが、本発明に係る
粒子のように、四級アンモニウム基のごとき強解離性の
基を有する粒子を用いるときには、敢えて、粒子に水分
を含有させなくとも、粒子製造時にカウンターイオンの
種類や量を選択せしめるようにすればよい。
次に実施例及び比較例を示す。ここでの部は重量基準
である。
である。
実施例1 スチレン 96.5部 ジビニルベンゼン 3.5部 アルキルベンゼンスルホン酸 1.5部 過硫酸カリウム 0.2部 を300部の純水に加えて撹拌した後、加熱して架橋され
たスチレンの重合体を得た。架橋重合体にパラホルムア
ルデヒドおよび塩化水素を反応させてクロルメチル化ポ
リスチレンとした後、トリメチルアミンと反応させて四
級アンモニウム基を有するポリカチオン性の重合体を得
た。この重合体を希塩酸で洗浄した後、純水で洗浄し、
更に、懸濁液をスプレー・ドライ法により乾燥し60℃で
真空乾燥を行ない、カウンターイオンを塩素イオンとす
る第4級アンモニウム基を有する重合体の非含水物を得
た。この粒子の平均粒径は約0.6μm、四級アンモニウ
ム基は0.75ミリ当量/gであった。
たスチレンの重合体を得た。架橋重合体にパラホルムア
ルデヒドおよび塩化水素を反応させてクロルメチル化ポ
リスチレンとした後、トリメチルアミンと反応させて四
級アンモニウム基を有するポリカチオン性の重合体を得
た。この重合体を希塩酸で洗浄した後、純水で洗浄し、
更に、懸濁液をスプレー・ドライ法により乾燥し60℃で
真空乾燥を行ない、カウンターイオンを塩素イオンとす
る第4級アンモニウム基を有する重合体の非含水物を得
た。この粒子の平均粒径は約0.6μm、四級アンモニウ
ム基は0.75ミリ当量/gであった。
得られた粒子を下記の処方で調合し撹拌、超音波分散
することにより電気応答性の流体を得た。
することにより電気応答性の流体を得た。
粒子 25部 リン酸トリキシレニル 73.7部 灯油 1.3部 この流体を同軸二重円筒型の粘度計に入れ、内外円筒間
に直流電圧を印加した状態で、外側電極に回転力を与
え、内側電極と外側電極との間にすべりが生じる時のト
ルクを測定し、このトルクと有効電極面積とから剪断力
を計出した。結果は5KV/mmの電界において、35gf/cm2で
あった。
に直流電圧を印加した状態で、外側電極に回転力を与
え、内側電極と外側電極との間にすべりが生じる時のト
ルクを測定し、このトルクと有効電極面積とから剪断力
を計出した。結果は5KV/mmの電界において、35gf/cm2で
あった。
この流体の沈降性を測定するために、栓付のガラス製
試験管内に流体を入れ、室温にて3か月間の放置を行な
ったが、まったく粒子の沈降は観察されなかった。
試験管内に流体を入れ、室温にて3か月間の放置を行な
ったが、まったく粒子の沈降は観察されなかった。
比較例1 実施例1で得られた乾燥後の粒子を下記処方で実施例
1と同様に撹拌、分散して流体を得、これを試験した。
1と同様に撹拌、分散して流体を得、これを試験した。
粒子 25部 トリメリット酸トリオクチル 75部 得られた剪断力は37gf/cm2で実施例1とほぼ同等であっ
たが、2日間の放置により粒子は完全に沈降してしまっ
ていた。
たが、2日間の放置により粒子は完全に沈降してしまっ
ていた。
比較例2 クロルメチル化の反応時間を長くした以外は、実施例
1と同様の操作により、四級アンモニウム基が2.2ミリ
当量/gの重合体を得た。この粒子を用いて実施例1と同
様の処方の流体を同様の操作により得、試験を行なっ
た。得られた流体は約1.5KV/mmの電界の印加により放電
を生じてしまい、放電する電界よりわずかに低い電界に
おいて得られる剪断力も12gf/cm2と低いものであった。
また、沈降性試験においても1週間の配置により完全に
沈降してしまった。
1と同様の操作により、四級アンモニウム基が2.2ミリ
当量/gの重合体を得た。この粒子を用いて実施例1と同
様の処方の流体を同様の操作により得、試験を行なっ
た。得られた流体は約1.5KV/mmの電界の印加により放電
を生じてしまい、放電する電界よりわずかに低い電界に
おいて得られる剪断力も12gf/cm2と低いものであった。
また、沈降性試験においても1週間の配置により完全に
沈降してしまった。
比較例3 液媒体をトリメリット酸トリオクチルにした以外は実
施例2と同様に粒子、流体を作製・調製し、これを試験
した。得られた剪断力は6KV/mmにおいて35gf/cm2であり
実施例2とほぼ等しかったが、1週間の放置により粒子
は完全に沈降した。
施例2と同様に粒子、流体を作製・調製し、これを試験
した。得られた剪断力は6KV/mmにおいて35gf/cm2であり
実施例2とほぼ等しかったが、1週間の放置により粒子
は完全に沈降した。
比較例4 ジメチルオクチルアミンの代りにフタル酸ジオクチル
を用いた以外は実施例2と同様に粒子、流体を作製・調
製し、これを試験した。得られた剪断力は6KV/mmにおい
て30gf/cm2であり実施例2とほぼ等しかったが、比較例
3と同様に1週間の放置で粒子は完全に沈降した。
を用いた以外は実施例2と同様に粒子、流体を作製・調
製し、これを試験した。得られた剪断力は6KV/mmにおい
て30gf/cm2であり実施例2とほぼ等しかったが、比較例
3と同様に1週間の放置で粒子は完全に沈降した。
比較例5 トリメチルアミンの代りにジメチルオクチルアミンを
用いる以外は比較例2と同様にして四級アンモニウム基
が2.2ミリ当量/gの架橋重合体を得た。この粒子を実施
例2の粒子の代りに用いた以外は実施例2と同様にして
流体を調製し、これの試験を行なった。得られた流体は
約2.0KV/mmの電解で放電を生じた。放電する電界よりも
わずかに低い電界において得られる剪断力も14gf/cm2と
低いものであった。また、1週間の放置により粒子は完
全に沈降した。
用いる以外は比較例2と同様にして四級アンモニウム基
が2.2ミリ当量/gの架橋重合体を得た。この粒子を実施
例2の粒子の代りに用いた以外は実施例2と同様にして
流体を調製し、これの試験を行なった。得られた流体は
約2.0KV/mmの電解で放電を生じた。放電する電界よりも
わずかに低い電界において得られる剪断力も14gf/cm2と
低いものであった。また、1週間の放置により粒子は完
全に沈降した。
実施例2 実施例1において、クロルメチル化の反応時間を短か
くし、トリメチルアミンの代りにトリエチルアミンを用
いた以外は同様の操作を行なって、四級アンモニウム基
が0.3ミリ当量/gの架橋重合体を得た。この粒子を用い
て下記処方の流体を実施例1と同様に調製し試験した。
くし、トリメチルアミンの代りにトリエチルアミンを用
いた以外は同様の操作を行なって、四級アンモニウム基
が0.3ミリ当量/gの架橋重合体を得た。この粒子を用い
て下記処方の流体を実施例1と同様に調製し試験した。
粒子 25部 ジエチレングリコールジベンゾエート 68部 シリコーンオイル 7部 得られた剪断力は7KV/mmの電界において35gf/cm2であ
り、3カ月間の放置においても粒子の沈降は全くなかっ
た。
り、3カ月間の放置においても粒子の沈降は全くなかっ
た。
実施例3 クロルメチル化の反応時間を長くした以外は実施例1
と同様の操作を行なって四級アンモニウム基が1.6ミリ
当量/gの粒子を得た。ダイレクトブルー86 1gを10mlの
水に溶融した水溶液中に先に得られた粒子10gを入れて
染料を吸着させた。染料された粒子を水洗し、乾燥して
着色粒子を得た。続いて、下記処方の流体を実施例1と
同様に調製し試験した。
と同様の操作を行なって四級アンモニウム基が1.6ミリ
当量/gの粒子を得た。ダイレクトブルー86 1gを10mlの
水に溶融した水溶液中に先に得られた粒子10gを入れて
染料を吸着させた。染料された粒子を水洗し、乾燥して
着色粒子を得た。続いて、下記処方の流体を実施例1と
同様に調製し試験した。
着色粒子 25部 メチルフタリルエチルグリコレート 74部 クエン酸トリエチル 1部 得られた剪断力は、4KV/mmにおいて28gf/cm2であった。
また、この流体は3か月間放置しても粒子の沈降は観察
されなかった。
また、この流体は3か月間放置しても粒子の沈降は観察
されなかった。
本発明の電場応答性流体によれば下記のような効果が
もたらされる。
もたらされる。
(1)四級アンモニウムイオンを含有する重合体架橋物
を粒子として用いるため、比較的低い電界においても大
きな剪断力が得られると同時に、イオン密度を2.0ミリ
当量/g以下に保つことにより電界の印加による放電の防
止、粒子の低比重化が達成できる。
を粒子として用いるため、比較的低い電界においても大
きな剪断力が得られると同時に、イオン密度を2.0ミリ
当量/g以下に保つことにより電界の印加による放電の防
止、粒子の低比重化が達成できる。
(2)比較的に完全性、安定性があり、電気抵抗が高
く、かつ比重が大きい液媒体と低比重の粒子とを組合せ
たことにより、流体の長期保存による粒子の沈降の防止
と、信頼性、安全性の向上が可能となる。
く、かつ比重が大きい液媒体と低比重の粒子とを組合せ
たことにより、流体の長期保存による粒子の沈降の防止
と、信頼性、安全性の向上が可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 40:14 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 105/74,105/36 C10M 105/38,107/42 C10N 40:14
Claims (2)
- 【請求項1】1グラム当り2.0ミリ当量以下の四級アン
モニウム基を有するポリスチレン架橋物の誘導体からな
る粒子がリン酸エステル、グルコール酸エステル、クエ
ン酸エステル、グリコール誘導体及びジエチレングリコ
ールエステルより選ばれる化合物を主体とした液媒体中
に懸濁又は分散されていることを特徴とする電場応答性
流体。 - 【請求項2】前記のリン酸エステルがリン酸トリクレシ
ル、リン酸トリフェニル、リン酸フェニル−o−キセニ
ル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリキシレニ
ル、グリコール酸エステルがエチルフタリルエチルグル
コレート、メチルフタリルエチルグルコレート、ブチル
フタリルブチルグリコレート、クエン酸エステルがクエ
ン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリエチル、グリコ
ール誘導体がグリセリントリアセテート、グリセリント
リブチレート、ジエチレングリコールエステルがジエチ
レングリコールベンゾエートの中からそれぞれ選ばれる
化合物である請求項1に記載の電場応答性流体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32030389A JP2920196B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | 電場応答性流体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32030389A JP2920196B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | 電場応答性流体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03179095A JPH03179095A (ja) | 1991-08-05 |
| JP2920196B2 true JP2920196B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=18119992
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32030389A Expired - Fee Related JP2920196B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | 電場応答性流体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2920196B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3352760B2 (ja) * | 1993-06-16 | 2002-12-03 | 日本メクトロン株式会社 | 電気粘性流体の製造方法 |
| JP3352759B2 (ja) * | 1993-06-16 | 2002-12-03 | 日本メクトロン株式会社 | 電気粘性流体の製造方法 |
-
1989
- 1989-12-07 JP JP32030389A patent/JP2920196B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03179095A (ja) | 1991-08-05 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |