JP2932652B2 - 耐摩耗部品の製造方法 - Google Patents
耐摩耗部品の製造方法Info
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- JP2932652B2 JP2932652B2 JP25173890A JP25173890A JP2932652B2 JP 2932652 B2 JP2932652 B2 JP 2932652B2 JP 25173890 A JP25173890 A JP 25173890A JP 25173890 A JP25173890 A JP 25173890A JP 2932652 B2 JP2932652 B2 JP 2932652B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、バルブやバルブシートなどの耐摩耗部品の
製造方法に関する。
製造方法に関する。
[従来の技術] エンジンの高出力化に伴い、バルブとバルブシートの
当り面の耐摩耗性の向上が望まれ、又近年、地球温暖化
の主因と考えられているCO2問題への対応としてガソリ
ン,軽油などの化石燃料からメタノールなどのアルコー
ル燃料が注目されてきている。このアルコール燃料を従
来のエンジンに採用した場合、特にバルブとバルブの当
り面の摩耗が促進されるようになる。これらの当り面の
耐エロージョン、耐吹抜け性はもとより耐摩耗性を向上
させるため、現在Co系の耐摩耗金属(ステライト合金)
の肉盛りが実施されている(実開昭62−122206号)。
当り面の耐摩耗性の向上が望まれ、又近年、地球温暖化
の主因と考えられているCO2問題への対応としてガソリ
ン,軽油などの化石燃料からメタノールなどのアルコー
ル燃料が注目されてきている。このアルコール燃料を従
来のエンジンに採用した場合、特にバルブとバルブの当
り面の摩耗が促進されるようになる。これらの当り面の
耐エロージョン、耐吹抜け性はもとより耐摩耗性を向上
させるため、現在Co系の耐摩耗金属(ステライト合金)
の肉盛りが実施されている(実開昭62−122206号)。
この肉盛り方法としては、ガス溶接、及び歩留りを改
良した粉体でのプラズマ溶接が一般的になされている。
良した粉体でのプラズマ溶接が一般的になされている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、耐摩耗性をより向上させる目的でCo(コバル
ト),Co合金粉末にAl2O3,SiC等のセラミック粒子を混合
し、プラズマ溶接肉盛りを行う場合、Co及びCo合金粉末
とセラミック粒子とが比重、粒子形状が異なるために、
その混合が均一になりにくく、最新の混練機にて長時間
混練しても均一な混練が得られない、Co,Co合金粉末と
セラミック粒子が均一に混練されていなく偏析を生じて
いる場合、肉盛り後の切削加工時の工具の欠け及びエン
ジン運転中のセラミック粒子の欠けにより脱落が生じて
しまうなどという不具合を生じる。
ト),Co合金粉末にAl2O3,SiC等のセラミック粒子を混合
し、プラズマ溶接肉盛りを行う場合、Co及びCo合金粉末
とセラミック粒子とが比重、粒子形状が異なるために、
その混合が均一になりにくく、最新の混練機にて長時間
混練しても均一な混練が得られない、Co,Co合金粉末と
セラミック粒子が均一に混練されていなく偏析を生じて
いる場合、肉盛り後の切削加工時の工具の欠け及びエン
ジン運転中のセラミック粒子の欠けにより脱落が生じて
しまうなどという不具合を生じる。
本発明はこのCo,Co合金等の耐摩耗金属内に均一にセ
ラミック粒子を分散させて、耐摩耗性を向上させ上記不
具合を解消することを目的としている。
ラミック粒子を分散させて、耐摩耗性を向上させ上記不
具合を解消することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は強化材の表面に
耐摩耗金属の粉体を被覆固定してカプセル状の耐摩耗材
を形成した後、これをバルブやバルブシートなどの摩耗
強化部に融接等により肉盛りしたものである。
耐摩耗金属の粉体を被覆固定してカプセル状の耐摩耗材
を形成した後、これをバルブやバルブシートなどの摩耗
強化部に融接等により肉盛りしたものである。
[作用] 強化材の表面にコバルト系粉体等の耐摩耗金属の粉体
を被覆固定してカプセル状の耐摩耗材を形成すること
は、強化材に対する耐摩耗金属の粉体のVf値(体積比)
を一定とすることができ、その肉盛りした摩耗強化部に
強化材を均一に拡散させることができる。
を被覆固定してカプセル状の耐摩耗材を形成すること
は、強化材に対する耐摩耗金属の粉体のVf値(体積比)
を一定とすることができ、その肉盛りした摩耗強化部に
強化材を均一に拡散させることができる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。
る。
第1図において、1は弁傘部側をオーステナイト系耐
熱鋼で、弁軸をマルテンサイト系耐熱鋼で、そして弁軸
端側をオーステナイトまたはマルテンサイト系耐熱鋼で
形成した溶接バルブである。このバルブの当り面1aを局
部的に強化するために、先ず第1工程としてバルブ1の
指定された当り面1aに形成した凹部3に耐摩耗材4を一
体化し、バルブの凹部3に耐摩耗部5を形成する。耐摩
耗材4は、第4図に示す如く例えばAl2O3,Si3N4,SiCな
どの酸化物、窒化物、炭化物を強化材6aとしてこれを、
Co(コバルト)及びCo(コバルト)合金粉体7等の耐摩
耗金属の粉体でカプセル状に被覆して形成されるもの
で、強化材6aはセラミック(Al2O3,Si3N4,SiC等)を、C
o及びCo合金粉体7は、Co及びCo合金を、それぞれ粉砕
原料とし、微粉体粉砕機によりそれぞれ粉砕して形成す
る。以下,強化材6aをAl2O3に特定して説明する。
熱鋼で、弁軸をマルテンサイト系耐熱鋼で、そして弁軸
端側をオーステナイトまたはマルテンサイト系耐熱鋼で
形成した溶接バルブである。このバルブの当り面1aを局
部的に強化するために、先ず第1工程としてバルブ1の
指定された当り面1aに形成した凹部3に耐摩耗材4を一
体化し、バルブの凹部3に耐摩耗部5を形成する。耐摩
耗材4は、第4図に示す如く例えばAl2O3,Si3N4,SiCな
どの酸化物、窒化物、炭化物を強化材6aとしてこれを、
Co(コバルト)及びCo(コバルト)合金粉体7等の耐摩
耗金属の粉体でカプセル状に被覆して形成されるもの
で、強化材6aはセラミック(Al2O3,Si3N4,SiC等)を、C
o及びCo合金粉体7は、Co及びCo合金を、それぞれ粉砕
原料とし、微粉体粉砕機によりそれぞれ粉砕して形成す
る。以下,強化材6aをAl2O3に特定して説明する。
Al2O3は、その粒径が50〜300μmの粒径まで、Co及び
Co合金は、5〜20μmの粒径まで粉砕する。この後、Al
2O3粉体6aのVf値(体積比)に応じて、Al2O3粉体6aとCo
及びCo合金粉体7とを配合し、これを撹拌して静電付着
によりAl2O3粉体6aの表面にCo及びCo合金粉体7をカプ
セル状に付着させて耐摩耗材4を形成する。そして、こ
の後、撹拌機を用いAl2O3粉体6aの表面にCo及びCo合金
粉体7を固定する。撹拌機としては、ハウジング内に回
転翼を有し、ハウジング内面に沿って耐摩耗材4を遠心
転動させるように構成したものを用いる。すなわち撹拌
機によって耐摩耗材4を1000〜7000rpmの範囲で遠心転
動させてAl2O3粉体6aとCo及びCo合金粉体7の接合面に
適度な摩擦熱を発生させると同時に、衝撃打撃力によっ
て、Co及びCo合金粉体7をAl2O3粉体6aの表面に対して
面方向に沿うように引伸ばす。この摩擦熱及び衝撃打撃
力により第5図に示すようにAl2O3粉体6aの表面にCo及
びCo合金粉体7が引伸ばされて固定され耐摩耗材料とし
て完全な形態の耐摩耗材4が得られる。なお撹拌機には
(株)奈良機械製造のハイブリダイゼーション装置があ
る。また、他の耐摩耗金属材料としては、SUS系,SUH系
の合金がある。
Co合金は、5〜20μmの粒径まで粉砕する。この後、Al
2O3粉体6aのVf値(体積比)に応じて、Al2O3粉体6aとCo
及びCo合金粉体7とを配合し、これを撹拌して静電付着
によりAl2O3粉体6aの表面にCo及びCo合金粉体7をカプ
セル状に付着させて耐摩耗材4を形成する。そして、こ
の後、撹拌機を用いAl2O3粉体6aの表面にCo及びCo合金
粉体7を固定する。撹拌機としては、ハウジング内に回
転翼を有し、ハウジング内面に沿って耐摩耗材4を遠心
転動させるように構成したものを用いる。すなわち撹拌
機によって耐摩耗材4を1000〜7000rpmの範囲で遠心転
動させてAl2O3粉体6aとCo及びCo合金粉体7の接合面に
適度な摩擦熱を発生させると同時に、衝撃打撃力によっ
て、Co及びCo合金粉体7をAl2O3粉体6aの表面に対して
面方向に沿うように引伸ばす。この摩擦熱及び衝撃打撃
力により第5図に示すようにAl2O3粉体6aの表面にCo及
びCo合金粉体7が引伸ばされて固定され耐摩耗材料とし
て完全な形態の耐摩耗材4が得られる。なお撹拌機には
(株)奈良機械製造のハイブリダイゼーション装置があ
る。また、他の耐摩耗金属材料としては、SUS系,SUH系
の合金がある。
凹部3に対する耐摩耗材の肉盛りは、下記〜の方
法のいずれかによって行う。
法のいずれかによって行う。
プラズマ溶接機により凹部3に耐摩耗材4を肉盛りす
る。(第1図)。
る。(第1図)。
凹部3に上記耐摩耗材を圧粉圧着後、圧着部を高周波
コイルで加熱溶融させる(第2図)。
コイルで加熱溶融させる(第2図)。
凹部3に上記耐摩耗材を圧粉圧着後、圧着部を、プラ
ズマ焼結法、通電焼結法によって固体化し密着させる
(第3図)。
ズマ焼結法、通電焼結法によって固体化し密着させる
(第3図)。
通電焼結法は、シリンダ状の筒体に上型,下型の少な
くともいずれか一方を加圧方向に移動自在に設け、これ
ら型に極性の異なる電極を取付けて通電により焼結する
焼結法であり、プラズマ焼結法は、プラズマ・タングス
テン・アーク法(PTA)と称され、プラズマトランスフ
ァーの熱を利用した溶接法で非加工部部材(母材,+)
とタングステン電極(−)との発生させたプラズマアー
ク中に溶加材(上記耐摩耗材4)を投入しこれを溶融さ
せて被加工物表面(凹部3表面)に溶着させる方法であ
る。
くともいずれか一方を加圧方向に移動自在に設け、これ
ら型に極性の異なる電極を取付けて通電により焼結する
焼結法であり、プラズマ焼結法は、プラズマ・タングス
テン・アーク法(PTA)と称され、プラズマトランスフ
ァーの熱を利用した溶接法で非加工部部材(母材,+)
とタングステン電極(−)との発生させたプラズマアー
ク中に溶加材(上記耐摩耗材4)を投入しこれを溶融さ
せて被加工物表面(凹部3表面)に溶着させる方法であ
る。
このように酸化物、窒化物、炭化物(Al2O3,Si3N4,Si
Cなど)を強化材6aとしてその表面をCo及びCo合金粉体
7でカプセル状に被覆し、この被覆粉体を耐摩耗材4の
原料とすると、従来に対して強化材6aのVf値の増減調節
が自在となり、肉盛り、焼結において強化材6aが偏析な
く凹部3に均一に分散された安定な耐摩耗部5が形成さ
れるようになる。
Cなど)を強化材6aとしてその表面をCo及びCo合金粉体
7でカプセル状に被覆し、この被覆粉体を耐摩耗材4の
原料とすると、従来に対して強化材6aのVf値の増減調節
が自在となり、肉盛り、焼結において強化材6aが偏析な
く凹部3に均一に分散された安定な耐摩耗部5が形成さ
れるようになる。
なお上記強化材として粉体を用いた説明をしたが、セ
ラミックの長・短繊維を強化材として用いこれをCo及び
Co合金でカプセル状に被覆して耐摩耗材を形成し、耐摩
耗部を強化することも当然可能である。
ラミックの長・短繊維を強化材として用いこれをCo及び
Co合金でカプセル状に被覆して耐摩耗材を形成し、耐摩
耗部を強化することも当然可能である。
本実施例によれば次のように効果がある。
強化材6a(粉体もしくは短繊維又は長繊維)を、Co及
びCo合金粉体7で被覆して耐摩耗材4として提供でき
る。
びCo合金粉体7で被覆して耐摩耗材4として提供でき
る。
耐摩耗材4の原料段階においてCo及びCo合金粉体7と
強化材6aとの体積比の調節を完了できる。
強化材6aとの体積比の調節を完了できる。
耐摩耗部に強化材6aを組織的に偏析なく均一に分散で
き、欠損や、切削加工時の工具の欠けを防止できる。
き、欠損や、切削加工時の工具の欠けを防止できる。
バルブ、バルブインサート等の当り面1aなど耐摩耗性
を必要とする部分の信頼性を向上できる。
を必要とする部分の信頼性を向上できる。
アルコール,メタノール燃料を使用するエンジンのバ
ルブ、バルブインサートを提供できる。
ルブ、バルブインサートを提供できる。
なお、上記強化材として粉体を用いた説明をしたが、
セラミックの長・短繊維を強化材として用いこれをCo及
びCo合金等の耐摩耗金属でカプセル状に被覆して耐摩耗
材を形成し、耐摩耗部を強化することも当然可能であ
る。
セラミックの長・短繊維を強化材として用いこれをCo及
びCo合金等の耐摩耗金属でカプセル状に被覆して耐摩耗
材を形成し、耐摩耗部を強化することも当然可能であ
る。
[発明の効果] 以上要するに本発明によれば、次の如き優れた効果を
発揮する。
発揮する。
(1)耐摩耗部に強化材を組織的に偏析なく均一に分散
でき、欠損や、切削加工時の工具の欠けを防止できる。
でき、欠損や、切削加工時の工具の欠けを防止できる。
(2)Co,Co合金等の耐摩耗金属内に強化材を均一に分
散させるようにしたので、安定した耐摩耗性が得られる
と共に、耐摩耗部の欠損や、切削加工時の工具の欠けを
防止できる。
散させるようにしたので、安定した耐摩耗性が得られる
と共に、耐摩耗部の欠損や、切削加工時の工具の欠けを
防止できる。
第1図乃至第3図は本発明に係るバルブの強化工程を示
す断面図、第4図及び第5図はカプセル状の耐摩耗材を
示す概略図である。 図中、1はバルブ、4は耐摩耗材、6aは強化材、7は耐
摩耗金属粉体としてのCo及びCo合金粉体である。
す断面図、第4図及び第5図はカプセル状の耐摩耗材を
示す概略図である。 図中、1はバルブ、4は耐摩耗材、6aは強化材、7は耐
摩耗金属粉体としてのCo及びCo合金粉体である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 3/02 B23K 9/04 B22F 7/04
Claims (1)
- 【請求項1】強化材の表面に、耐摩耗金属の粉体をカプ
セル状に被覆固定して耐摩耗材を形成し、これをバルブ
やバルブシートなどの機械要素の摩耗強化部に融接等に
より肉盛りしたことを特徴とする耐摩耗部品の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25173890A JP2932652B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 耐摩耗部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25173890A JP2932652B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 耐摩耗部品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04132808A JPH04132808A (ja) | 1992-05-07 |
| JP2932652B2 true JP2932652B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=17227203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25173890A Expired - Fee Related JP2932652B2 (ja) | 1990-09-25 | 1990-09-25 | 耐摩耗部品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2932652B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103639569A (zh) * | 2013-11-13 | 2014-03-19 | 程永科 | 提高挤出机耐磨件耐磨性能的方法 |
| WO2021059501A1 (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-01 | 株式会社日本製鋼所 | 金属部材の製造方法 |
-
1990
- 1990-09-25 JP JP25173890A patent/JP2932652B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04132808A (ja) | 1992-05-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |