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JP2936383B2 - 液晶セル - Google Patents
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JP2936383B2 - 液晶セル - Google Patents

液晶セル

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JP2936383B2
JP2936383B2 JP7083138A JP8313895A JP2936383B2 JP 2936383 B2 JP2936383 B2 JP 2936383B2 JP 7083138 A JP7083138 A JP 7083138A JP 8313895 A JP8313895 A JP 8313895A JP 2936383 B2 JP2936383 B2 JP 2936383B2
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    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学表示システム及び
このようなシステムで用いるのに適した液晶セルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4582396号、第454
1691号、第4583825号、第4635051号
(特公平5−70131号「電気光学装置」、以下’0
51号米国特許と呼ぶ)、第4674841号、第47
19507号(特開昭61−250613号「立体表示
装置」に対応、以下’507号米国特許と呼ぶ)は、以
下に説明する液晶セルを用いた零波長〜半波長遅延光学
遅延器(リターダ)を開示している。また、これら米国
特許は、1つ以上の光学遅延器を用いる光学表示システ
ムを開示している。
【0003】図6は、第1従来例の液晶セル10及びそ
の電気コネクタの平面図である。また、図7は、図6に
示した液晶セルの側面立面図である。これらは、3原色
を含む多波長の光を発する蛍光体を有するCRT(陰極
線管)のラスタ表示で得られるようなフルカラーの画像
を生成する’051号米国特許に開示されるようなシス
テムで2つの可変光学遅延器として使用される。図6及
び図7に示すように、セル10は互いにほぼ平行に離間
した透明前面基板12及び透明背面基板14を有する。
ネマチック(nematic)液晶材料の薄い層16は、基板
12及び14の間に収められている。
【0004】前面基板12の内面18には、酸化すずイ
ンジウムのような導電性で光透過性の材料で形成した離
間し非交差で隣り合う複数の前面電極20A−20Eが
形成される。前面電極20A−20Eの隣接する1対の
電極は、それらの長手方向に沿って離間しており、一部
分が複数の分離線22で仕切られる。前面電極20A−
20Eは、接続端子24A−24E及び末端子26A−
26Eを夫々有する。前面電極の接続端子24A−24
Eには電極接続領域28A−28Eが夫々ある。電極接
続領域28A−28Eは、夫々個別にコネクタ30A−
30Eの1つと接触し、前面電極20A−20Eの夫々
が対応する駆動信号線32A−32Eの1つに電気的に
接続される。図8及び図9を用いて説明するように、駆
動信号線32A−32Eは、スイッチング制御装置に接
続され信号を受ける。
【0005】背面基板14の内面34にも、酸化すずイ
ンジウムのような導電性で光透過性の材料で形成した離
間し非交差で隣り合う複数の背面電極36A−36Eが
形成される。背面電極36A−36Eの隣接する1対の
電極は、それらの長手に沿って離間しており、一部分が
複数の分離線37で仕切られる。背面電極36A−36
Eは、接続端子38A−38E及び末端子40A−40
Eを夫々有する。背面電極の接続端子38A−38Eに
は、夫々電極接続領域42A−42Eがある。電極接続
領域42A−42Eは、夫々個別にコネクタ44A−4
4Eの1つと接触し、背面電極36A−36Eの夫々が
対応する複数の共通信号線46A−46Eの内の1つに
電気的に接続される。共通信号線46A−46Eは、図
8及び図9を用いて説明するように、1つにまとめられ
信号線48でスイッチング制御装置に接続され1つの信
号を受ける。
【0006】前面電極接続端子24A−24E及び背面
電極末端子40A−40Eは、前面電極接続端子26
A−26E及び背面電極端子38A−38Eと同様に互
いにずれており、これによってコネクタ30A−30E
及びコネクタ44A−44Eの取付に適切な空間が確保
される。前面電極20A−20Eは夫々対応する背面電
極36A−36E重なっており、これによって複数のセ
ル区分(表示区分)50A−50Eが夫々定まる。セル
区分(表示区分)50A−50Eは、信号線48と信号
線32A−32Eにより夫々独立に電気的に駆動さ
れ、’051米国特許に記載されているように、セル区
分中の液晶材料16を通過して伝播する光に所望程度の
光学遅延を与える。
【0007】表示領域54は、前面電極20A−20E
及び背面電極36A−36Eの重複領域で定まる。前面
及び背面基板12及び14は、適切な構体(図示せず)
により組立及び支持され、前面電極20A−20Eは液
晶層16を挟んで夫々背面電極36A−36E中の対応
する1つと対置される。このため、セル10をその前方
から垂直に見ると、前面分離線22とその対応する背面
分離線37が正確に合致する。分離線22及び37は可
能な限り狭く作られ、セル10で構成される表示装置中
に間隙が生じるのを防止している。前面及び背面電極接
続端子24A−24E及び38A−38Eは、夫々のセ
ル区分50A−50E及び表示領域54を挟んで対置
(対向して配置)される。
【0008】図8は、スイッチング制御装置56のブロ
ック図である。これは、図6及び図7に示した従来のセ
ル及び図1〜図3に示す本発明のセルとともに用いられ
る。スイッチング制御装置56には、信号線32A−3
2E及び48が接続される。スイッチング制御装置56
は、適切な順序で信号線32A−32E及び48の夫々
に、第1駆動手段56’が生成する駆動信号VDRIVE
(A〜E)及び第2駆動手段56”が生成する共通信号
VCOMMONを出力する。これら信号の電位は、夫々時間と
ともに変化する。スイッチング制御装置56は、上述し
た米国特許にあるように光学表示システムの他の回路ブ
ロック(図示せず)と接続され、適切な同期の下に駆動
信号VDRIVE(A〜E)及び共通信号VCOMMONをこれら
の回路ブロックに供給し、所望の光学表示システムを構
成する。
【0009】図9は、スイッチング制御装置56が生成
する差動駆動信号波形の例を示す図である。駆動信号V
DRIVEの1つは複数の前面電極20A−20Eに印加さ
れ、共通信号VCOMMONは表示動作中継続的に背面電極3
6A−36Eの全てに印加される。駆動信号VDRIVEと
共通信号VCOMMONの位相差φが180度である場合に
は、セル区分にかかる電位差の実効値が常にゼロになら
ず、セル区分中の液晶分子が一方方向に揃う状態、つま
り、オン状態になり、セル区分中を通過する光に光学遅
延(retardation)を与えない。駆動信号VDRIVEと共通
信号VCOMMONが同相(φ=0度)のときは、セル区分に
かかる電位差が常にゼロであるため、液晶分子は一部分
が弛緩した状態、つまり、オフ状態であるため、セル区
分中を通過する光に大きな光学遅延を与える。スイッチ
ング制御装置56(図8参照)は、’051米国特許に
示したように、フルカラー表示を実現すべく前面電極2
0A−20Eの連続する電極に与える駆動信号VDRIVE
と共通信号VCOMMONの位相関係を180度と0度との間
で順を追って適時設定する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図6及び図7に示すセ
ル10には、実施する上で次のような欠点がある。第1
にセル10を組み立てるときに分離線22及び37の揃
えて合致させるのは大変難しい。もし分離線22及び3
7が揃わないと、表示領域54を通して見たときの画像
表示品質が劣化する。第2に分離線22及び37を形成
するのに時間がかかり、この形成行程における製造歩留
まりが低下する。
【0011】仮にすべての背面電極が同じ共通信号VCO
MMONで駆動されるにも関わらず、セル10中の分離線3
7によって、背面電極36A−36Eの隣接する対を分
離するのが良いとする見方が一般的である。この分離線
は、セル区分からの電流が背面電極36A−36Eを横
断するを防止する。つまり、オン状態のセル区分から他
のセル区分、特にオフ状態のセル区分又はオン状態から
オフ状態に遷移しつつあるセル区分に電流が横断するの
を防止する。このような横断電流は液晶層16に望まし
くない電位差を生成するので、ラスタ表示画像の基礎を
なす画素の少なくとも一部に悪影響を及ぼし、その画像
形成を悪化させる。
【0012】もし背面電極基板14の背面電極36に分
離線37を設けず、面34上に切れ目のない連続導電領
域(図示せず)を設けたと仮定すると、前面電極20A
−20Eに印加した電位VDRIVE(A−E)によって連
続導電領域に流れ込んだ電流で生じる電圧により、液晶
層16に大きな電荷が充電されて電位が生じ、セル10
の機能を許容レベルより下まで低下させてしまう。例え
ば、セル10(図6及び図7参照)において背面電極3
6A−36Eを連続背面電極に交換し、この変更したセ
ル10を差動駆動信号波形で駆動すると、表示画像のす
みの画素は適切な画像を表示しないであろう。
【0013】上述したいくつかの米国特許に開示された
液晶セルの第2の従来例(図示せず)が上述した’50
7米国特許に開示されたシステムで使用されている。こ
のシステムとは、CRT(陰極線管)で生成するラスタ
表示から立体視画像の映像効果を生み出すものである。
第2従来例のセルは上述のセル10と同様のものである
が、1本の前面分離線で離間した前面電極が2つだけあ
るともに、1本の背面分離線で離間した背面電極が2つ
だけあるという構成になっている。前面電極の左端子及
び右端子には複数の電気コンタクト(接触子)があり、
これらがを駆動信号VDRIVE(図4参照)のような駆動
信号を前面電極の左端子及び右端子に接続する。背面電
極は、夫々上中央部に1個と下中央部に1個づつ配置さ
れた電気コンタクトを有し、これら2個の電気コンタク
トは電気的に結ばれ、共通信号VCOMMON(図4参照)の
ような信号に電気的に接続される。この第2従来例のセ
ルには、セル10に関して上述したのと同様な歩留まり
の問題がある。
【0014】米国特許第4652087号(対応日本出
願特公平5−4648号、以下’087号米国特許)
は、液晶光学スイッチにおける光学的なクロストークを
低減する方法及び装置を開示している。’087号米国
特許で開示したシステムでは、その前面基板が分離線で
離間した2つの電極を支持し、背面基板が1つの背面電
極を支持し、背面電極が分離線のない連続導電領域を有
することについては、前面基板上のすべての電極で共通
である。しかし、こうしたシステムでは、セル10で使
用されている図9に示した波形を生成するのに必要な電
気回路がより複雑且つ高価なものとなる。セル10や第
2従来例で示したセルより効率よく製造可能で、図9に
示した信号波形で駆動させることが可能な液晶セルが必
要である。
【0015】そこで本発明の目的は、極構体の厳密な
位置合わせを必要とせず、よって製造コストを低減でき
る液晶セルを提供することである。本発明の他の目的
は、上記目的を達成しつつ従来の駆動信号で動作可能な
液晶セルを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、先にあげた米
国特許にも開示してきたような、液晶セルを含んだ光学
表示システムに関する。液晶セルは複数のセル区分を有
し、これらは第1透明基板上に形成される複数の分離し
た表示電極と、第1透明基板と対向する第2透明基板上
に形成される共通電極とで定まる。セル区分は、表示器
の上下方向よりも左右のマージン方向に長い。第1及び
第2駆動手段は、セル区分に差動電気駆動信号を供給す
る。第1駆動手段は、第1電極の選択した1つを電位変
化する駆動信号で駆動し、第2駆動手段は電位変化する
共通信号で駆動する。
【0017】各セル区分は表示電極を含み、これは表示
器の左及び右側マージン間に延び、左及び右側マージン
の部分に電気接触領域が配置される。共通電極は、上下
方向に延びている。
【0018】本発明による液晶セルは、図6及び図7に
示した従来のセル10と比較して、各表示(セル)区分
の直列抵抗値が減少する。抵抗値が減少すると隣接する
表示電極の電圧レベルが低下する一方で共通電極に電圧
が現れるが、共通電極を使用しても液晶セルの性能が劣
化することはない。本発明による液晶セルは、従来のセ
ル10で必要とされた組立行程における厳密な位置決め
調整(アライメント)をする必要がなくなった。これ
は、分離した電極を1つの基板上にだけ設ければ良いか
らである。さらには、本発明による液晶セルは、分離し
た電極を設ける行程が必要なのは1つの基板だけである
ため、製造歩留まりを向上させることができる。
【0019】
【実施例】図1は、本発明による液晶セル及び関連する
電気コネクタを示す平面図である。図2は、図1に示し
たセルの側面立面図である。図3は、図1及び図2の線
7に沿ったセルの断面図である。図4は、図1〜図3の
セルの1つのセル区分において、オン状態のディレクタ
配列構成を示す。図5は、図1〜図3のセルの1つのセ
ル区分において、一部弛緩(オフ)状態のディレクタ配
列構成を示す。セル60は、2つでセル10で上述した
ようなフルカラー表示システムでも使用される。このと
き2つのセル60は、回転して例えば青色光に半波長の
遅延を与える。
【0020】図1〜図3を参照すると、セル60は1対
の略平行に離間した第1(上部)及び第2(下部)電極
構体62及び64と、これらの間に保持されたネマチッ
ク液晶の層66を有する。層66は、フルカラー表示の
視野角性能を向上させるために可能な限り薄く(好適に
は厚さ4ミクロンで)作られる。電極構体62は、透明
ガラス誘電第1(又は前面)基板68を有し、その内面
70には複数の非交差で離間し隣り合う表示(前面)電
極72A−72Eがある。電極72A−72Eの夫々
は、酸化インジウム・スズの層で形成される。前面電極
72A−72Eの近接した対は、その長手方向に沿って
離間し、一部は分離線74で定まる。
【0021】左方向84、右方向86、上方向88及び
下方向90に対比して説明する都合上、前面基板68は
夫々左マージン76、右マージン78、上マージン80
及び下マージン82を持つものとする。上方向88及び
下方向90は、好適には従来の上方向及び下方向に対応
する。しかし、これらの呼び方は、互いの相対的な関係
を述べているに過ぎないことはいうまでもない。
【0022】前面電極72A−72Eは、夫々左(第
1)前面電極接続端子92A−92Eと、これに対向す
る右(第2)前面電極接続端子94A−94Eを有す
る。前面電極接続端子92A−92E及び94A−94
Eは、電気コンタクト(接触領域96A−96E又は9
8A−98E)の1つと夫々直接接続される。接触領域
96A−96Eは、夫々左マージン76に近接して配置
される。また、接触領域98A−98Eは、夫々右マー
ジン78に近接して配置される。接触領域96A−96
E又は98A−98Eは、夫々電気コネクタ100の1
つを介して駆動信号線32A−32Eの対応する1つに
接続される。駆動信号線32A−32Eは、駆動信号V
DRIVE(A〜E)を受けるスイッチング制御装置56
(図8参照)につながれている。
【0023】電極構体64は、透明ガラス誘電第2(背
面)基板102を有し、その内面104には表示電極7
2A−72Eを形成するのと同じ材料の層で形成される
背面(共通)電極106が被覆される。左方向84、右
方向86、上方向88及び下方向90と対比して説明す
る都合上、背面電極102に上マージン108、下マー
ジン110、左マージン112及び右マージン114を
夫々定める。
【0024】共通電極106は、上マージン108及び
下マージン110の夫々の隣接する位置に互いに対向す
る上端子116及び下端子118を有し、また、上中央
部120及び下中央部122を夫々有する。左及び右マ
ージン76及び78から見て中央に位置し、上マージン
又は下マージン108及び110の接する位置である上
中央部120及び下中央部122に、接触領域(又は電
気接触子)124及び126が夫々形成される。共通電
極106は、互いに対向する左端128及び右端130
を更に有する。接触領域124及び126は、夫々対応
する銀の導電層132及び134によって、上及び下マ
ージン108及び110にある夫々対応するほぼ全ての
上及び下端子116及び118と接続される。接触領域
124及び126には夫々1つの電気コネクタ136が
取り付けられ、接触領域を信号線48に接続する。信号
線48は、スイッチング制御装置56(図8参照)につ
ながれ、共通信号VCOMMON(図9参照)を受ける。
【0025】表示領域138は、表示電極72A−72
Eの全てと共通電極106とが重複する領域で定まる。
複数のセル区分140A−140Eの夫々は、表示電極
72A−72Eの1つと共通電極の重複領域で定まる。
セル区分140A−140Eの夫々に対応する表示電極
(前面電極構体)72A−72Eは、夫々独立に信号線
32A−32Eの対応する1つにより電気的に駆動さ
れ、そのセル区分の液晶材料層66中を伝播する光に以
下で説明するように所望の光学遅延を与える。駆動信号
VDRIVE(図9参照)は、位相関係φがまず180度で
次に0度の順序で連続する表示電極72A−72Eに印
可される。共通信号VCOMMONは、図9を用いて説明した
ように共通電極106に印可される。
【0026】セル60のセル区分140A−140E夫
々の有効直列抵抗値は、従来のセル10(図6参照)の
セル区分50A−50E夫々の有効直列抵抗値と比較し
て、減少している。これは、表示電極72A−72E夫
々の対向する左及び右端子に電気接触子96A−96E
及び98A−98Eを夫々設けたこと、セル10(図6
参照)の分離線37を無くしたこと、電気接触領域12
4及び126を上中央部120及び下中央部122に夫
々設けたことによる。言い換えると、表示電極72A−
72E及び共通電極106夫々の対向する端部に接触部
を設けたこと、表示電極72A−72Eの接触部が配置
された直線と垂直な直線上に共通電極106用の接触部
を配置したことによって抵抗値が減少した。抵抗値が減
少すると、例えば、セル区分140Cがオン状態(図4
及び図9参照)のときにセル区分140A−140B及
び140D−140E中で共通電極106を介して生成
されるクロストークが減少する。これは、このような状
態で発生する共通電極106中の電流及び1つ以上の表
示電極72A−72B及び72D−72Eを流れる電流
がより低い抵抗に遭遇するため、これら他の電極に生じ
る電位VCOMMONは所望の値からのずれが小さくなるから
である。
【0027】更に共通電極106には、共通電極特性イ
ンピーダンス(例えば、単位面積当たり約100オー
ム)がある。導電塗布層132及び134には、夫々共
通電極特性インピーダンスより少ない特性インピーダン
スがある。導電塗布層132及び134は、上端子10
8、電気接触領域124、下端子110及び電気接触領
域126を接続して導電路を構成する。これら導電路は
共通電極106内だけを走る交流路(交流電流の通り
道)と略平行で、これら交流路よりもインピーダンスが
低い。導電塗布層132及び134は、こうした交流路
から電流を引っ張って電圧を低減する。さもないと、交
流路に沿って共通電極106に電圧が発生し、セル60
の生成する画像が劣化することになる。
【0028】図3は、図1及び図2のセルの線7に沿っ
た断面図である。表示電極72A−72E及び共通電極
106は、ディレクタ(director)配向フィルム層14
2及び142’で覆われる。以下では、ディレクタ配向
フィルム層142について説明するが、同様のことがデ
ィレクタ配向フィルム層142’に対しても適用できる
ことはいうまでもない。
【0029】ディレクタ配向フィルム層142は、表示
電極(図3では導電層)72A−72Eに張り付けら
れ、電極構体62と液晶材料層66の間の境界を形成す
る。スペーサ144は、例えばグラスファイバの如き適
切な材料で構成され、電極構体62及び6をほぼ平行
な関係に保つ。液晶材料に接するフィルム層142の表
面は、ラビング(擦る)法に基いて、接している液晶材
料のディレクタの方向が適切になるように働きかける。
以下では、ディレクタ配向フィルム層142を構成する
材料及びその状態を適切に保つ方法について述べるが、
フィルム層142’を構成する材料及びその状態を適切
に保つ方法も同様である。
【0030】電極構体62のフィルム層142によっ
て、電極構体62の表面に接しているディレクタ146
は、フィルム層142の表面に対して角度+Θの傾きで
互いに平行に配向した状態になる。なお、角度+Θの傾
きとは、フィルム層142の表面に対して反時計回り方
向に計るものとする。また、電極構体64のフィルム層
142’によって、電極構体64の表面に接しているデ
ィレクタ148は、フィルム層142’の表面に対して
角度−Θの傾きで互いに平行に配向した状態になる。こ
の場合では、角度−Θの傾きとは、フィルム層142’
の表面に対して時計回り方向に計るものとする。このよ
うに液晶セル60が構成されるので、電極構体62及び
64のディレクタ配向フィルム層142及び142’の
対向する面に接しているディレクタ146及び148
は、夫々反対方向に傾いている。
【0031】適切な方法で面に接している面接触ディレ
クタに所望の配向を与えるには、ディレクタ配向フィル
ム層142及び142’を構成する材料として夫々ポリ
イミドを用いることが必要である。各配向フィルム層は
擦られ、角度│Θ│(絶対値Θ)の傾きを形成するよう
にしている。2度〜5度程度の範囲が適当である。
【0032】図4は、電極構体62及び64の導電層7
2E及び106の間に、次の条件を備えた交流信号VLC
(E)を印可したときの面非接触ディレクタ150の配
向状態を示す図である。即ち、交流信号VLC(E)=V
DRIVE−VCOMMONで表され、VDRIVEとVCOMMONの間の位
相関係φ(E)が180度(図9参照)、約2kHz及
び実効値で20Vの信号である。位相関係φ(E)が1
80度であると、第1スイッチング状態を構成する。こ
れはスイッチング制御装置56(図8参照)の制御によ
るもので、電極構体62及び64間の液晶セル60中に
交流電界Eを生成し、セルを”オン”光学遅延状態にす
る。正の異方性値を有する液晶材料66の大多数である
面非接触ディレクタ150は、セル内の電気力線の方向
151に沿って端部が連なって並び、この方向は電極構
体の処理された表面に垂直である。このようにセル60
がオン状態に励起されると、面非接触ディレクタ150
はセルの表面に垂直な方向に配列する。
【0033】図5は、位相関係φが0度(図9参照)の
状態の信号VLC(E)を与えた後の面非接触ディレクタ
150の配向状態を示す図である。VLC(E)=0の状
態では、面非接触ディレクタ150の配向は電極構体6
2及び64間に生成される電界には影響されず、分子弾
性力の影響を受けて、オン状態の端部が連なった状態か
ら面非接触ディレクタが弛緩した状態になり、液晶材料
が矢印154の方向に流れる。このように、φ=0度の
状態は第2スイッチング状態を構成し、この状態はスイ
ッチング制御装置56(図8参照)が制御している。図
5に示したディレクタの配向状態は、セルの”オフ”光
学遅延状態に対応する。
【0034】液晶セルのオン状態からオフ状態への変化
期間においては、面非接触ディレクタは電極構体表面に
垂直な端部が連なった配列から解放され、隣接ディレク
タに対して略平行になろうとする。セル60が弛緩して
オフ状態になると、面非接触ディレクタの夫々はセルの
表面上に自身を投影するように配列される。しかしなが
ら、面非接触ディレクタは全体的にはセル表面に略垂直
な面に沿って並ぶ。
【0035】先に述べた米国特許に記載されたシステム
では、セル60は0波長〜約半波長の光学遅延を行う光
学遅延器として動作し、その光学軸は面非接触ディレク
タ150が配列する方向に対応する。
【0036】液晶セルがオン状態のときには、電極構体
62及び64の表面に垂直な矢印156の方向に伝播す
る直線偏光された光は面非接触ディレクタ150の方向
と一致する。そのため、ディレクタがオン状態で配列し
ているときにはセルの電極構体表面にディレクタの光軸
が投影されることは無視することができる。
【0037】液晶セルがオフ状態のときには、電極構体
62及び64の表面に垂直な矢印156の方向に伝播す
る直線偏光された光は、面非接触ディレクタ150の方
向とは一致しない。ディレクタ150は、オフ状態では
その大多数のセルが夫々電極構体表面上に自身を投影す
る方向に向く。このような条件下では、液晶セル60は
略垂直な入射光に対して実効複屈折を与える。この配列
の面非接触ディレクタ150は、次の数1を満たす波長
λの光に対して半波長の光学遅延を与える。
【0038】
【数1】Δnd/λ=1/2
【0039】このとき、dは液晶材料層の厚さ158
(図4参照)、Δnはセルの実効複屈折率を表す。
【0040】以上、本発明の好適実施例を説明したが、
本発明はここに説明した実施例のみに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱することなく必要に応じて
種々の変形及び変更を実施し得ることは当業者には明ら
かである。
【0041】
【発明の効果】本発明による液晶セルは、従来のセルで
必要とされた組立行程における2つの電極の厳密な位置
決め調整(アライメント)が必要なくなった。これは、
分離電極を1つの基板上にだけ設ければ良いからであ
る。さらには、本発明による液晶セルは、分離電極を設
ける行程が必要なのは1つの基板だけであるため、製造
歩留まりを向上させることができる。その一方で、表示
を制御する駆動信号等は従来のものをそのまま使用で
き、新たに開発する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶セル及び関連する電気コネク
タを示す平面図である。
【図2】図1に示したセルの側面立面図である。
【図3】図1及び図2のセルの線7に沿った断面図であ
る。
【図4】オン状態のセルのディレクタの配向を示す図で
ある。
【図5】オフ状態のセルのディレクタの配向を示す図で
ある。
【図6】従来例の液晶セル10及びその電気コネクタの
平面図である。
【図7】図6に示した液晶セルの側面立面図である。
【図8】スイッチング制御装置のブロック図である。
【図9】スイッチング制御装置が生成する差動駆動信号
波形の例を示す図である。
【符号の説明】
32A−32E 駆動信号線 48 共通信号線 56 スイッチング制御手段 56’第1駆動手段 56”第2駆動手段 60 セル 62 第1電極構体 64 第2電極構体 66 液晶層 68 第1基板 70 第1基板の内面 72A−72E 表示電極 74 分離線 76 左マージン 78 右マージン 80 上マージン 82 下マージン 84 左方向 86 右方向 88 上方向 90 下方向 92A−92E 左前面電極接続端子 94A−94E 右前面電極接続端子 96A−96E 接触領域 98A−98E 接触領域 100 電気コネクタ 102 第2基板 104 第2基板の内面 106 共通電極 108 上マージン 110 下マージン 112 左マージン 114 右マージン 116 上端子 118 下端子 120 上中央部 122 下中央部 124 接触領域 126 接触領域 128 左端 130 右端 132 導電層 134 導電層 136 電気コネクタ 138 表示領域 140A−140E セル区分 142 ディレクタ配向フィルム層 142’ディレクタ配向フィルム層 144 スペーサ 146 面接触ディレクタ 148 面接触ディレクタ 150 面非接触ディレクタ 151 電気力線の方向 158 液晶材料層の厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーシャル・ジェー・ピンダー アメリカ合衆国オレゴン州97213 ポー トランド ノース・イースト シックス ティー・ファースト・アベニュー 2933 (56)参考文献 特開 昭62−196623(JP,A) 特開 平4−166916(JP,A) 特開 昭63−189886(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1345 G02F 1/1343 G02F 1/13 505 G02F 1/1333 G09F 9/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学表示システム用の液晶セルであっ
    て、 対向するマージン及び右マージンを有する第1透明基
    板と、夫々該第1透明基板に支持されて 上記第1透明基板
    記左マージン及び上記右マージン間に広がり、夫々上
    記左マージンの近傍に左端部を有すると共に上記右マー
    ジンの近傍に右端部を有する複数の独立した表示電極
    と、 上記第1透明基板とほぼ平行に離間し、対向するマー
    ジン及び下マージンを有する第2透明基板と、該第2透明基板に支持され、上記第2透明基板上記上マ
    ージン及び上記下マージンの夫々の近傍で対向する上端
    部及び下端部を有し 、上記表示電極に対向し、特性イン
    ピーダンスを有する共通電極と、上記第1透明基板及び上記第2透明基板の間に保持さ
    れ、上記複数の表示電極の各々及び上記共通電極の間で
    複数の異なる表示区分となる複数の異なる領域を有する
    液晶材料層と、夫々上記複数の表示電極の各々の上記左端部及び上記右
    端部に電気的に接続され、夫々駆動信号を受ける複数対
    の表示電極用接触領域と、 夫々上記左マージン及び上記右マージンの中間で上記上
    マージン及び上記下マージンの夫々に近接して配置さ
    れ、夫々上記共通電極の上記上端部及び上記下端部に電
    気的に接続され、共通信号を受ける1対の共通電極用接
    触領域と、 該1対の共通電極用接触領域の一方及び上記共通電極の
    上記上端のほぼ全体と、上記1対の共通電極用接触領域
    の他方及び上記共通電極の上記下端のほぼ全体と電気的
    に夫々接続され、上記共通電極の特性インピーダンスよ
    りも低い特性インピーダンスを有する複数の導電層と
    具えた 液晶セル。
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US08/213650 1994-03-15

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