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JP2943786B2 - 甲殻類養殖粉末飼料用添加物及び甲殻類養殖用飼料 - Google Patents
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JP2943786B2 - 甲殻類養殖粉末飼料用添加物及び甲殻類養殖用飼料 - Google Patents

甲殻類養殖粉末飼料用添加物及び甲殻類養殖用飼料

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は養殖甲殻類に対して
アスコルビン酸活性を有し、特に製造工程において、あ
るいは飼料中で経時的に安定なアスコルビン酸誘導体を
含有する甲殻類養殖粉末飼料用添加物及び該アスコルビ
ン酸誘導体を有効成分として含有する甲殻類養殖用飼料
に関する。 【0002】 【従来の技術】L−アスコルビン酸は栄養学上重要な栄
養素の1つであり多くの生物飼料にその単体又はその塩
類や誘導体が添加されている。多くの養殖甲殻類ではア
スコルビン酸が欠乏または不足すると壊血病症状を呈し
死に至るなどの重大な被害が発生している。中でもクル
マエビ、ウシエビ、テナガエビ、ガザミ、イセエビ、大
正エビ、ウエスタンホワイトシュリンプ、ペナウスメル
グイエンシス、ペナウスインディカス、メタペナウスエ
ンシス、ペナウススチリロストリス、アカエビ、ハコエ
ビ、ウチワエビ、アカザエビ、タラバエビ、サクラエ
ビ、シャコ、プローン、ザリガニ、ロブスター、ズワイ
ガニ、タラバガニ、ワタリガニ、マッドクラブ、上海カ
ニ、ヤドカリ等の養殖されている水産甲殻類は、飼育中
のストレス等で、天然甲殻類に比較しアスコルビン酸の
要求性が高いとされており飼料中のアスコルビン酸の存
在が不可欠である。 【0003】しかしL−アスコルビン酸は酸化分解され
やすく飼料に添加しても速やかに失活しその効果を持続
させることはできない。特に水産甲殻類用飼料の製造に
おいては水中での飼料の溶解を防止するために原料を高
温で処理できるペレットミル、エクストル−ダ−などの
加熱型造粒機が使われておりL−アスコルビン酸のかな
りの量が分解されてしまう。市販飼料ではペレット造粒
前に、多量のL−アスコルビン酸あるいはL−アスコル
ビン酸カルシウムが添加されているが、L−アスコルビ
ン酸あるいはそのカルシウム塩は非常に不安定で特にペ
レット造粒工程などの製造時の熱によって分解される。 【0004】また、L−アスコルビン酸は、飼料に蛋白
源として含有されている魚粉中で不安定であり、さら
に、飼料中の銅、鉄などの金属によっても酸化され易
く、添加量の7〜8割以上が造粒中に分解されてしま
う。この分解割合は原料成分や製造ロットにより変動
し、飼料中のL−アスコルビン酸含量を保証することを
困難にしている。そのため、L−アスコルビン酸を安定
に配合する技術の開発が要望され過去幾つかの安定化技
術が提案されてきた。最も一般的な技術として安価なア
スコルビン酸類をコーティングして飼料に配合する技術
がある。例えば、特開昭52−15812,特開昭53
−127819号公報などに記載されている。これらの
コーティング技術においても安定性が不充分なためL−
アスコルビン酸が容易に酸化分解されてしまう。 【0005】また、L−アスコルビン酸の安定化誘導体
を飼料に添加する方法が蚕用飼料の分野で考案されてい
る。例えば特開昭49−24783号公報にはアスコル
ビン酸−2−ベンゾエート、アスコルビン酸−2.6−
ジパルミテート、アスコルビン酸−3−パルミテート、
アスコルビン酸−3−ステアレート、アスコルビン酸−
3.6−ジステアレ−ト、アスコルビン酸−2−ホスフ
ェートなどを蚕用人工飼料に添加するものである。この
うちアスコルビン酸−3−パルミテート、アスコルビン
酸−3−ステアレート、アスコルビン酸−3.6−ジス
テアレ−ト、及びアスコルビン酸−2−ホスフェートな
どは物理化学的に充分な安定性を持ち得ない物質である
が蚕用飼料の製造条件ではペレットミルやエクストルー
ダー等の加熱成型機が用いられず、加熱乾燥工程もな
く、アスコルビン酸類を含む栄養成分が一般に甲殻類飼
料に比し緩慢な温度で処理されるため、安定性について
の問題は蚕用飼料ではないものの、耐水性を保持するた
め100℃以上で加工される高温加熱成型機による水産
甲殻類用飼料の製造工程ではこれらのアスコルビン酸類
のほとんどが熱分解されてしまうという問題があった。
蚕の習性により蚕用人工飼料は水分含量を70%以上に
保たなければ蚕が水分欠乏状態に陥るという問題があり
高水分含有率を保持するため飼料を通常寒天によって固
化させている。したがって、水中では飼料中の水溶性栄
養成分は速やかに溶出し、また水産甲殻類用飼料に要求
される保形性が充分に保つことができず、水産甲殻類用
飼料と蚕用人口飼料には応用できない。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題はアスコルビン酸誘導体類を加熱成型機などを
用いた水産甲殻類用飼料の製造工程でも分解されずに安
定に保つことができ、長期にわたる飼料の保存に対して
も安定であり、かつ広範な水産甲殻類に対してアスコル
ビン酸活性を十分に発現でき得る水産甲殻類養殖粉末飼
料用添加物及び水産甲殻類養殖用飼料を提供することに
ある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、成型、乾
燥工程を伴う水産甲殻類用飼料の製造工程でも分解され
ず、かつ広範な養殖甲殻類に対してアスコルビン酸活性
を十分に発現でき得るアスコルビン酸誘導体を模索、検
討した結果、L−アスコルビン酸誘導体としてL−アス
コルビン酸−2−リン酸エステルの塩類を用いれば安定
性を飛躍的に向上させることができ、かつ広範な養殖甲
殻類においてアスコルビン酸活性が十分発揮されること
を見いだし本発明を完成させた。即ち、本発明は、 有効成分としてL−アスコルビン酸−2−リン酸エ
ステルの塩類を含有することを特徴とするアスコルビン
酸活性を有する甲殻類養殖粉末飼料用添加物。 有効成分としてL−アスコルビン酸−2−リン酸エ
ステルの塩類を含有することを特徴とするアスコルビン
酸活性を有する甲殻類養殖用飼料。 飼料が粉末飼料である上記項記載の甲殻類養殖用
飼料。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の水産甲殻類養殖粉末飼料用添加物及び養殖
用飼料に使用されるL−アスコルビン酸−2−リン酸エ
ステルの塩類とは、その塩類がアルカリ金属、アルカリ
土類金属から選択される一種または二種以上の金属から
選択される金属塩であれば良く、例えばL−アスコルビ
ン酸−2−リン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸−
2−リン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン
酸カリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸カルシウ
ム、L−アスコルビン酸−2−リン酸アルミニウム等が
あるが特にこれに限定されない。 【0009】本発明の水産甲殻類養殖用飼料が投与され
る水産甲殻類は、L−アスコルビン酸−2−リン酸エス
テルの塩類をL−アスコルビン酸に変換してアスコルビ
ン酸活性を発現する生理機能を有する水産甲殻類であれ
ば良く。例えば、クルマエビ又はペナウスジャポニカ
ス、ウシエビ又はぺナウスモノドン、テナガエビ、ガザ
ミ、イセエビ、大正エビ又はチャイニーズホワイトシュ
リンプ又はペナウスチャイネンシス、ウエスタンホワイ
トシュリンプ又はバナナシュリンプ又はペナウスバナメ
イ、ペナウスメルグイエンシス、ペナウスインディカ
ス、メタペナウスエンシス、ペナウススチリロストリ
ス、アカエビ、ハコエビ、ウチワエビ、アカザエビ、タ
ラバエビ、サクラエビ、シャコ、プローン、ザリガニ、
ロブスター、ズワイガニ、タラバガニ、ワタリガニ、マ
ッドクラブ、上海カニ、ヤドカリ等が挙げられるが、ク
ルマエビ、ウシエビ、テナガエビ、ガザミ、イセエビ、
大正エビ、ウエスタンホワイトシュリンプ、ペナウスメ
ルグイエンシス、ペナウスインディカス、メタペナウス
エンシス、ペナウススチリロストリス、アカエビ、ハコ
エビ、ウチワエビ、アカザエビ、オキアミ、アミ、タラ
バエビ、サクラエビ、シャコ、プローン、ザリガニ、ロ
ブスター、ズワイガニ、タラバガニ、ワタリガニ、マッ
ドクラブ、上海カニ、ヤドカリが適当である。 【0010】本発明の甲殻類養殖粉末飼料用添加物には
L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの塩類を単独
で粉末飼料に添加する場合の外、同塩類に一般に飼料に
添加されているビタミンC以外の他のビタミン混合物や
ミネラル等の少量の添加物成分を混合したいわゆるプレ
ミックスの形で粉末飼料に添加するものが含まれる。一
般に飼料用添加物を飼料に添加した飼料形態は大別して
粉末飼料と固形飼料である(新水産学全集14魚類の栄
養と飼料 荻野珍吉編 恒生社 厚生閣版昭和55年1
1月15日発行 292頁)。そして粉末飼料の使用形
態はねり餌、固形飼料の使用形態はペレットである。こ
れらの中でモイストペレットは団塊状をなしているが、
軟らかく固形でないので粉末飼料に分類するのが普通で
ある(水産学シリーズ54 養魚飼料 基礎と応用 米
康男編 1985.4 恒生社 厚生閣版発行 11
1頁)。 【0011】本発明において上記添加物が添加される粉
末飼料には上記のねり餌の外、モイストペレットも含ま
れる。これらの飼料中でアスコルビン酸活性は長期間に
わたって接続される。本発明の甲殻類養殖用飼料は有効
成分としてL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの
塩類を含有し、アスコルビン酸活性を有するもので、そ
の飼料形態としては上記の固形飼料、粉末飼料であり、
その使用形態はペレット飼料、ねり餌及びモイストペレ
ットである。飼料成分は通常用いられている魚粉などの
蛋白源、小麦グルテン、α−デンプンなどである。 【0012】本発明の水産甲殻類養殖用飼料へのL−ア
スコルビン酸−2−リン酸エステルの塩類の添加量は、
例えば、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグ
ネシウムをクルマエビ用の人工飼料1kgあたり0.0
03ミリモル以上添加すれば、L−アスコルビン酸の欠
乏による高へい死率を防止することができるし、貝類、
甲殻類、魚類、植物性飼料などを原料とする天然飼料に
飼料1kgあたり0.0015ミリモル以上添加すれば
へい死率の低下など好結果を発揮することができる。 【0013】従って、本発明においてL−アスコルビン
酸−2−リン酸エステルの塩類の使用量、添加量につい
ては、対象とする甲殻類の種類、使用目的、添加混合さ
れるべき飼料成分、組成その他の要因により種々異なり
一概には規定し難いが、一般に飼料1kg当り0.00
1ミリモル以上で相応する目的を達成することができ
る。ただし、これはあくまでも1つの目安であり、上記
要因等により適宜増減されることは勿論であり、また、
過度に多量に用いてもその効果には自ずから制限がある
ことは言うまでもない。 【0014】 【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により、更に
詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例、比
較例により限定されるものではない。 実施例1 表1に示す基本成分1kgに対し、L−アスコルビン酸
を0.1ミリモル、本発明中の化合物であるL−アスコ
ルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウムを0.1ミ
リモルそれぞれ添加して粉砕、混合後、水分含量が45
%(重量%、以下同じ)になるように調湿した。これら
二つの組成物を押し出し造粒機にて直径2.5ミリ、長
さ15mmのペレット状に押し出し、切断後、水分約1
0%に乾燥機で乾燥してクルマエビ用飼料を調製した。
この両添加飼料とともに無添加飼料(アスコルビン酸欠
乏区として使用)も調製した。調製後、L−アスコルビ
ン酸添加区では飼料中のL−アスコルビン酸を、L−ア
スコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム添加区
(本発明化合物添加区)ではL−アスコルビン酸−2−
リン酸エステルマグネシウムをそれぞれ定量し、原材料
1kgに換算した残存率を表2に示したが本発明中の化
合物が非常に安定であることが認められた。上記飼料を
使ってクルマエビ飼育試験を行った。100リットルの
水槽3個に1水槽あたり50尾ずつ収容し、水温を28
〜30℃に保持した。飼料は12週間にわたって1日1
回夕刻に給餌し、経時的にクルマエビの体重と生存尾数
を調査した。飼育の結果を表3に示した。クルマエビの
平均体重は各区間に大差はなかったが、生存尾数には著
しい差がみられ、本発明化合物中のL−アスコルビン酸
−2−リン酸エステルマグネシウム添加区では他の2試
験区に比べて生存尾数が多く、へい死率が著しく低下し
た。 【0015】 【表1】【0016】但し、ミネラル混合物5gには、K2 HP
4 0.50g、Ca3(PO4)2 0.75g、乳酸カル
シウム3.75gが含まれる。ビタミン混合物3gに
は、塩化チアミン6mg、リボフラビン20mg、塩酸
ピリドキシン6mg、ニコチン酸80mg、パントテン
酸カルシウム30mg、イノシトール400mg、ビオ
チン0.6mg、葉酸1.5mg、パラ−アミノ安息香
酸40mg、塩化クロリン800mg、ビタミンE40
mg、メマディオン4mg、β−カロチン0.6mg、
シアノコバラミン0.04mg、セルローズ1567.
26mgが含まれる。 【0017】 【表2】 【0018】 【表3】 【0019】実施例2 表4に示す基本成分1kgに対し、L−アスコルビン酸
を0.1ミリモル、本発明中の化合物であるL−アスコ
ルビン酸−2−リン酸エステルカルシウムを0.1ミリ
モルそれぞれ添加して粉砕、混合後ペレットマシートで
造粒し、これをクランブラーで粉砕し、大きさ2.5m
mのクランブル状のウシエビ用飼料を調製した。この両
添加区飼料とともに無添加飼料も同様に調製した。この
飼料を使ってウシエビ飼育試験を行った。平均体重10
gのウシエビ50尾ずつを500リットル溶の水槽3個
に収容し、水温を25〜27℃に保持した。飼料は4週
間にわたって1日1回夕刻に給餌し、試験開始時と終了
時に各試験区の平均体重と生存尾数を調査し、表5に示
した。本発明化合物中のL−アスコルビン酸−2−リン
酸エステルカルシウムを添加した試験区(本発明化合物
添加区)では他の2試験区に比べて、生存尾数が著しく
高く、へいし率が低下した。 【0020】 【表4】 但し、ミネラル混合物、ビタミン混合物の組成は実施例
1と同じである。 【0021】 【表5】 【0022】実施例3 魚粉20%、エビミール20%、イカミール20%、カ
イミール20%、小麦グルテン12.5%、タラ肝油
1.5%、ベータカロチン0.1%、リン酸二水素ナト
リウム1%、リン酸水素ナトリウム1.5%、ビタミン
Cを除いた実施例1と同じビタミン混合物3.0%、エ
トキシキン0.02%、Lーアスコルビン酸−2−リン
酸エステルマグネシウム0.01%及び残分に小麦グル
テンを添加して100%とし、この原料を粉砕後にミキ
サーで十分混合しカルフォルニアペレット ミル社製ペ
レットミルで常法により平均粒径5mmのペレットに加
熱成型し120℃で送風乾燥させた。次にこの飼料を粉
砕し稚エビ用飼料とした。この飼料の水中安定性は良好
であり、カールフィッシャー法で水分を定量したところ
13%であった。高速液体クロマトグラム法(HPLC
法)でLーアスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネ
シウムを測定したところ添加量の96%が残存してい
た。 【0023】実施例4 魚粉20%、エビミール20%、イカミール20%、カ
イミール20%、小麦グルテン12.5%、タラ肝油
1.5%、ベータカロチン0.1%、リン酸二水素ナト
リウム1%、リン酸水素ナトリウム1.5%、ビタミン
Cを除いた実施例1と同じビタミン混合物3.0%、エ
トキシキン0.02%、Lーアスコルビン酸−2−リン
酸エステルマグネシウム0.05%及び残分に小麦グル
テンを添加して100%とし、この原料を粉砕後にミキ
サーで十分混合した後ウエンガー社製エクストルーダー
ペレットミルによりクッカー水分含量30%に調湿し蒸
煮しエクストル−ション成型した。この成型物を2段式
バンドドライヤーにより温度110〜160℃で送風乾
燥させエビ用飼料を作成した。この飼料の水中安定性は
良好であり、カールフィッシャー法で水分を定量したと
ころ8%であった。高速液体クロマトグラム法(HPL
C法)でLーアスコルビン酸−2−リン酸エステルマグ
ネシウムを測定したところ添加量の96%が残存してい
た。 【0024】実施例5 イカミール47%、エビミール15%、北洋魚粉10
%、ビール酵母15%、活性グルテン3%、α澱粉2
%、L−アスコルビン酸を含まないビタミン混合物3
%、ミネラル混合物5%からなる基本組成物を調製し、
これをL−アスコルビン酸欠乏区飼料とした。この基本
組成物1kgに対しさらにL−アスコルビン酸の0.1
ミリモルを加えて調製したものをL−アスコルビン酸添
加区、また基本組成物1kgに対し本発明の化合物中の
アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム0.
1ミリモルを加えて調製したものを本発明化合物添加区
とした。但し、ビタミン混合物3gには、塩酸チアミン
6mg、リボフラビン20mg、塩酸ピリドキシン6m
g、ニコチン酸80mg、塩化クロリン800mg、イ
ノシトール400mg、パントテン酸カルシウム30m
g、ピオチン0.6mg、葉酸1.5mg、パラアミノ
安息香酸40mg、α−トコフェロール40mg、メマ
ディオン4mg、βカロチン0.6mg、シアノコバラ
ミン0.4mg、セルロース1567.26mgを含
む。ミネラル混合物5gには、リン酸カリウム0.5
g、リン酸カルシウム0.75g、乳酸カルシウム3.
75gを含む。以上の粉末飼料を1.5%苛性ソーダ溶
液を加えて良く練り、pHを6.5に調製する。別に上
記の基本飼料組成物1kgに対し30gのカラギナンを
少量の水とともに溶かし、これにpHを調製した飼料混
合物を加えて良く練り、ねり餌とした。この練り餌でウ
シエビの稚エビに飽食量を給餌し、77日間飼育した。
各試験区当たり50尾を飼育し、給餌回数は1日6回と
した。経時的に各区のウシエビの平均体重、生存尾数を
経時的に調査し表6に示した。その結果、L−アスコル
ビン酸欠乏区と比べ、L−アスコルビン酸添加区では、
死亡率が低下し、特にL−アスコルビン酸−2−リン酸
エステルマグネシウムを添加した区では平均体重が他区
に比較し増加し、生存尾数が増加した。 【0025】 【表6】 【0026】比較試験例1 表7に示すアスコルビン酸誘導体類をそれぞれ実施例4
と同じ濃度で同じ組成の飼料に同じ製造方法で製造した
直後の飼料中のL−アスコルビン酸誘導体類の残存率を
測定した。次に室温で2週間放置し同様に飼料中のL−
アスコルビン酸誘導体類の残存率を測定し、この飼料を
平均体重43.2gのクルマエビに投与し100日間に
渡って飼養試験を実施し試験終了時にクルマエビの生残
率、中腸腺中のアスコルビン酸濃度を測定し、総合評価
としてアスコルビン酸誘導体類を添加した飼料のクルマ
エビに対する有効性を調べた。 【0027】 【表7】【数1】 【0028】比較試験例2 本発明のL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの塩
類の水産甲殻類に対するアスコルビン酸への酵素的変換
活性を確認するため表8、表9の水産甲殻類について以
下の実験を行い活性の存在することを確認した。水産甲
殻類の中腸腺を新鮮な状態で摘出し臓器重量を測定し、
50倍の冷水を加えて冷温下でホモジナイズし上澄液を
取り酵素液とした。次に0.05%のL−アスコルビン
酸類を含むpH5.0、pH7.0、及びpH9.0の
バッファー溶液8mlの入った試料瓶を35℃に保ち、
酵素液2mlを添加して35℃の水浴中で1時間放置し
た後、異なるpHで反応させた酵素液を1:1:1で混
合し酵素反応を止めた。解凍直後、2%メタリン酸溶液
を加えて50mlとした後、2%メタリン酸で更に50
倍に希釈し、その20μlをHPLC分析し残存してい
るL−アスコルビン酸エステル類の濃度を求め反応前の
濃度に対する加水分解率を求めた。その結果50%以上
の高い加水分解活性が認められたものについては表8、
表9に○を記入し、50%以下のものについては×を記
入した。その結果全てのL−アスコルビン酸−2−リン
酸エステルの塩類に、試験した全ての魚類の酵素液に対
して50%以上の高い加水分解活性が確認された。 【0029】 【表8】 【0030】 【表9】【0031】 【発明の効果】本発明の水産甲殻類養殖粉末飼料用添加
物、水産甲殻類養殖用飼料は、その製造工程及びそれら
の長期の保存に対して安定で、かつ広範囲の水産甲殻類
においてアスコルビン酸活性を発現することができる。
そして、本発明の水産甲殻類養殖粉末飼料用添加物及び
水産甲殻類養殖用飼料の使用により水産甲殻類の成長率
の向上、へい死率の低下、品質の向上が可能となる。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.有効成分としてL−アスコルビン酸−2−リン酸エ
    ステルの塩類を含有することを特徴とするアスコルビン
    酸活性を有する甲殻類養殖粉末飼料用添加物。 2.有効成分としてL−アスコルビン酸−2−リン酸エ
    ステルの塩類を含有することを特徴とするアスコルビン
    酸活性を有する甲殻類養殖用飼料。 3.飼料が粉末飼料である請求項2記載の甲殻類養殖用
    飼料。
JP10011456A 1998-01-23 1998-01-23 甲殻類養殖粉末飼料用添加物及び甲殻類養殖用飼料 Expired - Lifetime JP2943786B2 (ja)

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