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JP2944766B2 - シームレス筒状織物 - Google Patents
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JP2944766B2 - シームレス筒状織物 - Google Patents

シームレス筒状織物

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JP2944766B2
JP2944766B2 JP3012825A JP1282591A JP2944766B2 JP 2944766 B2 JP2944766 B2 JP 2944766B2 JP 3012825 A JP3012825 A JP 3012825A JP 1282591 A JP1282591 A JP 1282591A JP 2944766 B2 JP2944766 B2 JP 2944766B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シームレスインクリボ
ンやシームレスベルトなどの用途に使用される基布とし
て有用なシームレス筒状織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ、ワードプロセッサ等の機
器のインパクト印字式プリンタには、継ぎ目のないシー
ムレスインクリボンが使われている。動力伝達用あるい
は搬送用のベルトとしても、継ぎ目のないシームレスベ
ルトが用いられている。これらのシームレスインクリボ
ンやシームレスベルトの基布は、袋織り法により得られ
たシームレス筒状織物を径方向に輪切りすることにより
取得される。
【0003】シームレス筒状織物は、典型的には、経糸
を表裏二重に配置してそれらを別々の運動系統に属する
そうこうに係架し、その二系統のそうこうの運動を適切
に制御しながら1本の緯糸による緯入運動を行い、表裏
の経糸が両耳端部でのみ緯糸により接結するように製織
することによって得られる。(「商品知識シリーズ、繊
維の実際知識、第6版、東洋経済新報社発行、昭和61
年10月20日第9刷発行」の143〜145頁参照)
【0004】通常、製織に際しては経糸には糊剤がコー
ティングされ、製織後は糊剤除去のための精練が行われ
る。精練後の筒状織物は適当な支持体に嵌挿され、適宜
カレンダー処理等の熱セットを行って形を整えてから、
溶断、その他の手段により径方向の切断がなされる。
【0005】なお本発明とは直接の関係を有しないが、
特開昭61−254377号公報には、多色リボンにお
けるボーダーライン形成のために緯糸として間歇的に熱
溶融繊維製の糸を供給することが示されており、また実
開昭55−57456号公報には、インクリボン用基布
の強度を補強するために、織物の経方向に、地組織部の
糸の任意本数間隔で、地組織部を構成する糸より硬い糸
を1〜数本織り込むことが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにシームレ
ス筒状織物を切断してシームレスインクリボンやシーム
レスベルト用の基布を得るときには、筒状織物を支持体
に嵌挿した状態で切断が行われるが、その際には経糸方
向を正確に揃えることは可能でも、全ての緯糸を正確に
径方向に揃えることは極めて難しい。
【0007】そのため、径方向に切断を行ったとき、緯
糸に対し平行に切断を行うことができず、切断面には緯
糸の切断部が生ずることになる。そしてこのようになる
と基布の均質性が損なわれ、たとえばこれをインクリボ
ンとして用いてカセットに収容したとき、ヘッド付近で
リボンが「わかめ」状に波打ち、印字が不鮮明になった
り紙が汚れたりすることがある。この「わかめ」状の波
打ちはリボンにテンションをかければ目立たなくなる
が、テンションを大きくすることはパワーを大きくしな
ければならないことを意味するため、エネルギー的に不
利となる。市場の要求はできるだけパワーを小さくする
ことにあり、この要求に応えることが急務である。また
切断面に緯糸の切断部が生ずることは、切断面からのほ
ぐれ、強度の低下、走行時の蛇行等の不利を招くおそれ
もある。
【0008】シームレス筒状織物の切断に際し、緯糸が
どのような状態にあるかを把握できれば、切断を緯糸方
向に対し平行に行うことができる。本発明は、このよう
な観点から、緯糸の歪みの有無または歪みの状況を把握
することのできるシームレス筒状織物を提供することを
目的になされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のシームレス筒状
織物は、袋織り法により得られた筒状織物において、
本の緯糸(2) が間歇的に染め分けられて主緯糸(2a)領域
および糸筋確認用緯糸(2b)領域を形成した染め分け緯糸
(2) が1丁びにより緯入されることにより、経糸(1) お
よび緯糸(2) で構成される地組織のうち緯糸(2) による
組織中に、主緯糸(2a)とは識別可能な糸筋確認用緯糸(2
b)が間歇的に緯入されていることを特徴とするものであ
る。
【0010】以下本発明を詳細に説明する。
【0011】シームレス筒状織物は袋織り法により得ら
れる。すなわち、表の経糸に対する緯糸の緯入運動を行
っているときは、裏の経糸は緯入運動に参加しない位置
に待機させ、緯糸が折り返して緯入運動を行うときには
逆に裏の経糸を起こしてそれに緯入運動を行わせると共
に、表の経糸は待機位置に配置する。この操作をそうこ
うの上下運動を適正に制御することによって表裏繰り返
す。この際、表の経糸と裏の経糸との緯糸による接結は
両耳端においてのみ行うようにする。
【0012】経糸(1) および緯糸(2) としては、合成繊
維(高強力繊維や耐熱性繊維を含む)、半合成繊維、再
生繊維、天然繊維、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック
ス繊維、金属繊維などの繊維から作られた市場で入手し
うるモノまたはマルチフィラメント糸や複数条引き揃え
糸などの糸がいずれも用いられる。インクリボン用に
は、ナイロンマルチフィラメント糸とポリエステルマル
チフィラメント糸が特に重要である。
【0013】そして本発明においては、経糸(1) および
緯糸(2) で構成される地組織のうち緯糸(2) による組織
中に、主緯糸(2a)とは識別可能な糸筋確認用緯糸(2b)を
間歇的に緯入する。1単位当りの糸筋確認用緯糸(2b)の
緯入は1往復ないし数往復で充分である。
【0014】さらに本発明においては、上記の緯入を、
1本の緯糸(2) が間歇的に染め分けられて主緯糸(2a)領
域および糸筋確認用緯糸(2b)領域を形成した染め分け緯
糸(2) を1丁びにより緯入することにより行う。染め分
けは、たとえば、チーズやコーンに巻かれた糸を繰り出
しながら間歇的に染色し、乾燥炉を通してから、ボビン
に巻き直すようにすればよい。
【0015】なお、主緯糸(2a)と糸筋確認用緯糸(2b)と
を別々に用い、これらを2丁びにより緯入することも
えられるが、糸の切り替え時に筒状織物の端部に糸の切
断端が生ずることになるので、適当な方法とは言えな
い。
【0016】糸筋確認用緯糸(2b)を主緯糸(2a)と識別可
能とするためには、目視でもわかるように色彩または色
調を変えるだけでよいが、ある条件下(たとえばブラッ
クライト照射下)でのみ目視により識別可能としてもよ
く、その他の光学的手段・電気的手段・磁気的手段など
により識別可能としてもよい。いずれにせよ糸筋確認用
緯糸(2b)の部分も製品織物の一部となるので、主緯糸(2
a)とは繊維の材質、糸1本当りの繊維太さや繊維数を変
更しない方が有利である。
【0017】本発明のシームレス筒状織物は、シームレ
スインクリボンやシームレスベルトなどの用途に使用さ
れる基布として特に有用である。
【0018】
【作用】本発明のシームレス筒状織物の径方向の切断
は、この筒状織物をロール体や板体に外嵌した状態で、
糸筋確認用緯糸(2b)を目安にして溶断や機械的切断を行
うことにより達成される。この切断は、糸筋確認用緯糸
(2b)を肉眼で観察しながら行ってもよいし、糸筋確認用
緯糸(2b)をセンサにより感知することによって自動的に
行ってもよい。これにより、緯糸(2) に平行に切断を行
うことができる。
【0019】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0020】実施例1 図1は本発明のシームレス筒状織物の一例を示した斜視
図である。図2は緯糸(2) の染め分け工程の例を示した
説明図である。図3はシームレス筒状織物を径方向に切
断する状態を示した斜視図である。
【0021】図2に従い、40d/34fのナイロンマ
ルチフィラメント糸を用いて染め分けされた緯糸(2) を
作製した。すなわち、チーズ(5) に巻かれた無色の糸を
繰り出しながら染色手段(6) にて間歇的に糸を染色し
た。染色領域は緯入時に2往復する長さとした。ついで
これを乾燥炉(7) を通してから、ボビン(8) にトラバー
スさせながら巻き取った。これにより、1本の緯糸(2)
が間歇的に染め分けられて主緯糸(2a)領域および糸筋確
認用緯糸(2b)領域を形成した緯糸(2) が作製されたの
で、これをシャトルに嵌挿した。
【0022】経糸(1) として糊付けされた40d/34
fのナイロンマルチフィラメント糸を用いると共に、緯
糸(2)として上記の染め分けされた糸を用い、1丁び方
式による袋織り法により周長1600mmのシームレス筒
状織物を製織した(図1参照)。糸密度は、経糸(1) が
132本/inch 、緯糸(2) が142本/inch となるよう
に設定した。
【0023】上記で得たシームレス筒状織物を常法によ
り精練し、さらに熱セットしてから、図3のように2本
のローラ(3), (3)間に架設し、ローラ(3), (3)を回転さ
せながら、糸筋確認用緯糸(2b)を目安に筒状織物にカッ
タ刃(熱刃)(4) を当接させて径方向に8mm巾に溶断し
た。
【0024】得られたシームレスインクリボン基布の溶
断面を観察したところ、溶断面は端部の緯糸(2)に平行
となっていた。
【0025】この基布にインクを含浸させてインクリボ
ンとなし、カセットに収容して印字を行ったところ、パ
ワーを極端に下げてもリボンはヘッド付近で「わかめ」
状にならず、鮮明な印字を行うことができた。
【0026】
【発明の効果】本発明のシームレス筒状織物にあって
は、1本の緯糸(2) が間歇的に染め分けられて主緯糸(2
a)領域および糸筋確認用緯糸(2b)領域を形成した染め分
け緯糸(2) が1丁びにより緯入されることにより、経糸
(1) および緯糸(2) で構成される地組織のうち緯糸(2)
による組織中に主緯糸(2a)とは識別可能な糸筋確認用緯
糸(2b)が間歇的に緯入されているので、この筒状織物の
径方向の切断に際しては、糸筋確認用緯糸(2b)を目安と
してそれに平行に切断することが可能となる。
【0027】そのため、切断面には緯糸の切断部が生ず
ることがなく、基布の均質性が保たれ、たとえばこれを
インクリボンとして用いてカセットに収容したとき、パ
ワーそ小さくしてもヘッド付近でリボンが「わかめ」状
に波打つような現象を生じない。また、従来における切
断面からのほぐれ、強度の低下、走行時の蛇行等の不利
も解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシームレス筒状織物の一例を示した斜
視図である。
【図2】緯糸(2) の染め分け工程の例を示した説明図で
ある。
【図3】シームレス筒状織物を径方向に切断する状態を
示した斜視図である。
【符号の説明】
(1) …経糸、 (2) …緯糸、 (2a)…主緯糸、(2b)…糸筋確認用緯糸、 (3) …ローラ、 (4) …カッタ刃、 (5) …チーズ、 (6) …染色手段、 (7) …乾燥炉、 (8) …ボビン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋織り法により得られた筒状織物におい
    て、1本の緯糸(2) が間歇的に染め分けられて主緯糸(2
    a)領域および糸筋確認用緯糸(2b)領域を形成した染め分
    け緯糸(2) が1丁びにより緯入されることにより、経糸
    (1) および緯糸(2) で構成される地組織のうち緯糸(2)
    による組織中に、主緯糸(2a)とは識別可能な糸筋確認用
    緯糸(2b)が間歇的に緯入されていることを特徴とする
    ームレス筒状織物。
JP3012825A 1991-01-08 1991-01-08 シームレス筒状織物 Expired - Fee Related JP2944766B2 (ja)

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