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JP2948736B2 - 反射型液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents
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JP2948736B2 - 反射型液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

反射型液晶表示装置およびその製造方法

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JP2948736B2
JP2948736B2 JP6233703A JP23370394A JP2948736B2 JP 2948736 B2 JP2948736 B2 JP 2948736B2 JP 6233703 A JP6233703 A JP 6233703A JP 23370394 A JP23370394 A JP 23370394A JP 2948736 B2 JP2948736 B2 JP 2948736B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯型情報端末装置、
携帯型ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータなど
の表示手段として好適に用いられ、外部からの入射光を
反射することによって表示を行う反射型液晶表示装置お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、比較的薄型、軽量およ
び低消費電力であることから、従来からパーソナルコン
ピュータ、ワードプロセッサ、電子手帳などの情報端末
装置、および携帯型テレビジョンなどの表示手段として
幅広く用いられている。
【0003】白黒表示を行う液晶表示装置においては、
電子式卓上計算機および時計などの比較的表示する情報
量の少ない電子機器として、TN(ツイステッドネマテ
ィック)型液晶表示装置が、またワードプロセッサなど
の比較的表示情報量の多い電子機器として、STN(ス
ーパーツイステッドネマティック)型液晶表示装置が用
いられる。TN型およびSTN型液晶表示装置は、2枚
の偏光板を必要とし、外部から入射する光の利用効率は
30%以下となる。このため、反射板を設けた反射型液
晶表示装置として用いると、表示画像が暗くなる。ま
た、表示画像を明るくするために、バックライトを設け
ることも可能であるけれども、これによって消費電力の
増大および重量増加などの不都合が生じ、携帯用の電子
機器には適さない。
【0004】カラー表示を行う液晶表示装置において
は、前記TN型およびSTN型液晶表示装置にカラーフ
ィルタを組合わせた液晶表示装置が用いられる。このよ
うなカラー表示用液晶表示装置は、加色混合によってカ
ラー表示を実現している。カラー表示を実現する場合に
も、白黒表示を行う場合と同様に2枚の偏光板を用いて
いるので、入射光の利用効率は低いものとなる。また、
カラー表示を実現するためには、画素を赤、緑、青の3
色に分割するので、画素分割によってさらに光の利用効
率が低下する。さらに、実際の表示パネルでは、画素の
開口率、すなわち1単位の画素領域のうちの実際に表示
に寄与する領域の割合も、光の利用効率に関係し、開口
率が小さくなると光の利用効率も低下する。表示の高精
細化を図ると画素領域が小さくなるけれども、表示に寄
与しない領域、たとえばスイッチング素子や表示のため
の電圧を供給する配線に要する領域の低減には限界があ
るので、前記開口率が小さくなる。このようなことか
ら、カラー表示を行う液晶表示装置においては、表示画
像がさらに暗くなる。たとえば、光の利用効率は数%と
なる。このため、バックライトが必要となり、低消費電
力および軽量化の妨げとなる。
【0005】このような問題に対して、光の利用効率を
向上させるための検討がなされている。たとえば、液晶
層中に二色性色素を混入し、かつ液晶分子の配向にカイ
ラル構造を持たせること、すなわちホワイトテーラー型
ゲスト・ホストモードとすることによって、偏光板を不
要とした明るくコントラスト比の高い表示画像が得られ
ることが、「D.L.White and G.N.Taylor;J.Appl.Phys.
45No.11 4718(1974)」に開示されてい
る。この方法によれば、ねじれ配向した液晶分子に沿っ
て二色性色素もねじれ配向し、このような液晶層に入射
した光は、どの方向の偏光であっても二色性色素によっ
て吸収される。これによって、たとえば白黒表示におけ
る黒表示が実現できる。一方、電圧印加時には、電界方
向に液晶分子および二色性色素が配向し、入射光は透過
する。これによって、白表示が実現できる。
【0006】またたとえば、偏光板を1枚だけ用いる方
法が「第18回液晶討論会3D−110(1992)」
において提案されている。この方法によれば、液晶表示
装置は偏光板/液晶層/反射板、または偏光板/位相差
板/液晶層/反射板の構造を有し、液晶層に入射した光
の位相変化によって表示が行われる。偏光板を1枚しか
用いないので、比較的明るい表示画像が得られる。
【0007】これらの2つの方法によって、30%以下
であった光の利用効率を約50%にまで向上させること
が可能となる。さらに、たとえば画素の開口率を向上す
ることが提案されている。これは、たとえば本件出願人
らによる特開平6−75238号に開示されている。
【0008】図21は特開平6−75238号において
開示されている反射型液晶表示装置30の一方の基板3
1の平面図であり、図22は反射型液晶表示装置30の
断面図である。ガラスなどから成り、絶縁性を有する一
方の基板31上に、クロム、タンタルなどから成る複数
のゲートバス配線32が互いに平行に設けられ、ゲート
バス配線32からはゲート電極33が分岐している。ゲ
ートバス配線32は、走査線として機能している。
【0009】ゲートバス配線32およびゲート電極33
を覆って基板31上の全面に、窒化シリコン(Si
x)、酸化シリコン(SiOx)などから成るゲート絶
縁膜34が形成される。ゲート電極33の上方のゲート
絶縁膜34上には、非晶質シリコン(以下、「a−S
i」と記す。)、多結晶シリコン、CdSeなどから成
る半導体層35が形成されている。半導体層35の両端
部には、a−Siなどから成るコンタクト電極41が形
成されている。一方のコンタクト電極41上には、チタ
ン、モリブデン、アルミニウムなどから成るソース電極
36が重畳形成され、他方のコンタクト電極41上に
は、ソース電極36と同様にチタン、モリブデン、アル
ミニウムなどから成るドレイン電極37が重畳形成され
ている。
【0010】図21に示すようにソース電極36には、
ゲートバス配線32に前述のゲート絶縁膜34を挟んで
交差するソースバス配線39が接続されている。ソース
バス配線39は、信号線として機能している。ソースバ
ス配線39も、ソース電極36と同様の金属で形成され
ている。ゲート電極33、ゲート絶縁膜34、半導体層
35、ソース電極36およびドレイン電極37は、薄膜
トランジスタ(以下、「TFT」と記す。)40を構成
し、該TFT40はスイッチング素子の機能を有する。
【0011】ゲートバス配線32、ソースバス配線39
およびTFT40を覆って、基板31上全面に有機絶縁
膜42が形成されている。有機絶縁膜42の反射電極3
8が形成される領域には、先細状で先端部が球面状に形
成された、高さHの凸部42aが形成されており、有機
絶縁膜42のドレイン電極37上の所定の部分にはコン
タクトホール43が形成されている。有機絶縁膜42の
形成方法や、これにコンタクトホール43を形成する工
程上の問題、および液晶表示装置30を作成する際の液
晶層厚のバラツキを小さくするために、凸部42aの高
さHは10μm以下とすることが好ましい。一般に、液
晶層の厚さは10μm以下である。有機絶縁膜42の凸
部42aの形成領域上にアルミニウム、銀などから成る
反射電極38が形成され、反射電極38はコンタクトホ
ール43によって、ドレイン電極37と接続される。さ
らにその上には、配向膜44が形成される。
【0012】他方の基板45上には、カラーフィルタ4
6が形成される。カラーフィルタ46は、基板31の反
射電極38に対向する領域には、マゼンタまたは緑色の
フィルタ46aが形成され、反射電極38に対向しない
領域には黒色のフィルタ46bが形成される。カラーフ
ィルタ46上の全面には、ITO(Indium Tin Oxide)
などから成る透明電極47が形成され、さらにその上に
は配向膜48が形成される。
【0013】前記2つの基板31,45は、反射電極3
8とフィルタ46aとが一致するように対向して貼合わ
せられ、基板間に液晶が注入されて液晶層49が形成さ
れる。このようにして、反射型液晶表示装置30が完成
する。
【0014】図23は特開平6−75238号において
従来技術として開示されているアクティブマトリクス方
式に用いられるTFT11を有する基板12の平面図で
あり、図24は図23に示される切断面線X28−X2
8から見た断面図である。ガラスなどの絶縁性を有する
基板12上にクロム、タンタルなどから成る複数のゲー
トバス配線13が互いに平行に設けられ、ゲートバス配
線13からはゲート電極14が分岐して設けられてい
る。ゲートバス配線13は、走査線として機能してい
る。
【0015】ゲート電極14を覆って基板12上の全面
に、窒化シリコン、酸化シリコンなどから成るゲート絶
縁膜15が形成されている。ゲート電極14の上方のゲ
ート絶縁膜15上には、a−Siなどから成る半導体層
16が形成されている。半導体層16の両端部には、a
−Siなどから成るコンタクト層17が形成されてい
る。一方のコンタクト層17上にはソース電極18が重
畳形成され、他方のコンタクト層17上には、ドレイン
電極19が重畳形成されている。ソース電極18には、
ゲートバス配線13と前述のゲート絶縁膜15を挟んで
交差する信号線として機能するソースバス配線23が接
続されている。ゲート電極14、ゲート絶縁膜15、半
導体層16、コンタクト層17、ソース電極18および
ドレイン電極19は、TFT11を構成する。
【0016】さらに、その上に複数の凸部20aを有
し、ドレイン電極19上にコンタクトホール21を有す
る有機絶縁膜20が形成される。有機絶縁膜20上に
は、反射電極22が形成され、反射電極22はコンタク
トホール21を介してドレイン電極19と接続されてい
る。反射電極22上には、さらに配向膜が形成されて、
前述したような一方の基板31と同様にして他方の基板
と貼合わせられ、基板間に液晶が注入される。
【0017】図21〜図24に示した例では、反射電極
38,22が、有機絶縁膜42,20の上に形成される
ので、ゲートバス配線32,13およびソースバス配線
39,23の一部に重畳させることが可能となる。した
がって、反射電極38,22の面積が大きくなり、開口
率が向上して光の利用効率が向上するので、明るい表示
画像が得られる。さらに、この方法では、画素電極とし
て反射性を有する材料から成る反射電極38,22を形
成し、当該反射電極38,22を反射板として用いてい
るので、基板31,12の液晶層と反対側に反射板を設
けた反射型液晶表示装置と比較すると、視差が低減す
る。このような構成の液晶表示装置を前述したホワイト
テラー型ゲスト・ホストモードと組合わせることによっ
て、さらに明るい反射型液晶表示装置を実現することが
できる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図21〜図24に示さ
れるような構成とすることによって、光の利用効率が向
上して明るい表示画像が得られるけれども、前述したよ
うな凹凸による以下のような不都合が生じる。すなわ
ち、有機絶縁膜42,20の表面には、凸部42a,2
0aが形成され、凸部42a,20aを有する有機絶縁
膜42,20上に反射電極38,22が設けられる。
【0019】反射電極38,22は、先ず反射電極3
8,22となる金属膜を全面に形成した後、所定の形状
にパターン形成することによって作成される。このパタ
ーン形成には、エッチング法が用いられる。エッチング
時には、エッチング液によって必要でない部分の金属膜
が溶解除去されるけれども、この際に前記エッチング液
が、反射電極38,22として残すべき金属膜と有機絶
縁膜42,20との間に浸透する。エッチング液の浸透
は、残存すべき金属膜のエッジ部分において、当該金属
膜と有機絶縁膜42,20との界面が多いほど顕著であ
り、前述したように凸部42a,20aを設けることに
よって、見かけ上界面が多くなり、エッチング液の浸透
が顕著となる。また、金属膜は、たとえばスパッタリン
グ法によって成膜されるけれども、この金属膜の被覆性
が悪いときにエッチング液の浸透が顕著となる。
【0020】このようにエッチング液が浸透すると、形
成された反射電極38,22が、そのエッジ部分から剥
離する。反射電極38,22が剥離した絵素は、欠陥絵
素となってしまい表示品位を著しく低下させる。また、
剥離した反射電極38,22は、液晶層中に存在するの
で、これによって他の反射電極38,22と、反射電極
38,22に対向する透明電極との間に短絡が生じる恐
れがある。
【0021】なお、図21,図22に示す例では、反射
電極38と、ゲートおよびソースバス配線32,39と
の短絡を避けるために、前記配線32,39上の有機絶
縁膜42の表面には凸部42aを設けていないけれど
も、前述したような剥離を防止するための凸部42aを
設けない領域は規定していない。
【0022】本発明の目的は、明るく、かつ反射電極の
剥離による表示品位の低下のない反射型液晶表示装置お
よびその製造方法を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、液晶層を介在
して対向配置され、少なくともいずれか一方が透光性を
有する一対の基板のうちの一方基板の液晶層側表面は、
透光性を有する他方基板側からの入射光を反射する反射
電極を有し、他方基板の液晶層側表面は、透光性の電極
を有する反射型液晶表示装置において、前記反射電極は
凹凸状の表面を有するとともに矩形または略矩形状であ
り、前記反射電極の互いに対向する端部に平行な方向の
長さに対する該反射電極の周縁部の前記方向に平行な方
向の一方の幅の割合が0.3%以上10%以下の範囲に
選ばれるときに、該反射電極の周縁部では、当該周縁部
領域に対する凹凸状の表面のうちの凹所または凸部を除
く領域の占める割合が60%以上100%以下の範囲に
選ばれることを特徴とする反射型液晶装置である。また
本発明は、液晶層を介在して対向配置され、少なくとも
いずれか一方が透光性を有する一対の基板のうちの一方
基板の液晶層側表面は、透光性を有する他方基板側から
の入射光を反射する表示絵素である複数の反射電極と、
各反射電極に印加される表示のための電圧が供給される
引回電極と、前記引回電極からの電圧を複数の反射電極
に個別的に供給/遮断する複数のスイッチング素子とを
有し、他方基板の液晶層側表面は、当該液晶層側表面の
ほぼ全面を覆う透光性を有する共通電極を有する反射型
液晶表示装置において、前記反射電極は凹凸状の表面を
有するとともに矩形または略矩形状であり、前記反射電
極の互いに対向する端部に平行な方向の長さに対する該
反射電極の周縁部の前記方向に平行な方向の一方の幅の
割合が0.3%以上10%以下の範囲に選ばれるとき
に、該反射電極の周縁部では、当該周縁部領域に対する
凹凸状の表面のうちの凹所または凸部を除く領域の占め
る割合が60%以上100%以下の範囲に選ばれること
を特徴とする反射型液晶装置である。また本発明は、前
記凹所または凸部の配列パターンは、各反射電極におい
て同一に選ばれることを特徴とする。また本発明は、前
記凹所または凸部の配列パターンは、隣接する反射電極
間において互いに反転するように選ばれることを特徴と
する。また本発明は、液晶層を介在して対向配置され、
少なくともいずれか一方が透光性を有する一対の基板の
うちの一方基板の液晶層側表面は、透光性を有する他方
基板側からの入射光を反射する反射電極を有し、他方基
板の液晶層側表面は、透光性の電極を有する反射型液晶
表示装置の製造方法において、前記一方基板上に凹凸状
の表面を有する絶縁膜を形成する工程と、前記凹凸状の
表面を有する絶縁膜を覆って金属薄膜を形成する工程
と、前記金属薄膜をパターニングして矩形または矩形形
状の反射電極を形成する工程とを含んでなり、前記一方
基板上に凹凸状の表面を有する絶縁膜を形成する工程
は、前記反射電極の互いに対向する端部に平行な方向の
長さに対する該反射電極の周縁部の前記方向に平行な方
向の一方の幅の割合が0.3%以上10%以下の範囲に
選ばれるときに、前記反射電極の周縁部に対応する領域
で、当該周縁部に対応する領域に対する凹凸形成領域を
除く領域の占める割合が60%以上100%以下の範囲
に選ばれるようなパターンを有するマスクが用いられる
ことを特徴とする反射型液晶装置の製造方法である。
【0024】
【作用】本発明に従えば、反射型液晶表示装置は、少な
くともいずれか一方が透光性を有する一対の基板を液晶
層を介して対向配置させて構成され、前記一対の基板の
うちの一方基板の液晶層側表面は、反射電極を有し、他
方基板の液晶層側表面は、透光性の電極を有する。反射
電極と帯状電極との重なる部分が表示絵素であり、透光
性を有する他方基板側から入射した光は、反射電極によ
って反射される。
【0025】また本発明に従えば、反射型液晶表示装置
は、少なくともいずれか一方が透光性を有する一対の基
板を液晶層を介在して対向配置させて構成され、前記一
対の基板のうちの一方基板の液晶層側表面は、複数の反
射電極と、引回電極と、複数のスイッチング素子とを有
し、他方基板の液晶層側表面は、共通電極を有する。
【0026】反射電極は、透光性を有する他方基板側か
らの入射光を反射する表示絵素であり、引回電極には、
各反射電極に印加される表示のための電圧が供給され、
前記電圧は複数の反射電極に対して個別的に設けられた
スイッチング素子によって前記反射電極に供給/遮断さ
れる。共通電極は、他方基板の液晶層側表面のほぼ全面
を覆い、透光性を有する。
【0027】このような反射型液晶表示装置において、
前記反射電極は凹凸状の表面を有し、その周縁部、すな
わち反射電極表面の周縁から内方に向って所定の長さを
有する領域では、当該周縁部領域に対する凹所または凸
部を除く領域の占める割合が60%以上100%以下の
範囲に選ばれる。前記割合が100%であることは、周
縁部に凹所または凸部が完全にないことを表している。
反射電極表面を凹凸状とするためには、反射電極が形成
されるべき表面が凹凸状とされ、当該表面の全面に反射
電極となる金属膜を形成した後、前記金属膜をパターン
形成することによって反射電極が形成される。金属膜の
パターン形成にはエッチングが用いられ、必要でない金
属膜が溶解除去される。
【0028】前記反射型液晶表示装置では、反射電極の
周縁部には凹所または凸部が比較的少なくまたは全くな
く、このため反射電極が形成されるべき表面の反射電極
の周縁部に相当する部分に形成される凹所または凸部も
比較的少なくまたは全くなくなる。このため、反射電極
として残存する金属膜のエッジ部分において、反射電極
が形成されるべき表面と金属膜との界面が比較的少なく
なり、前記金属膜をパターン形成するためのエッチング
時において、エッチング液が両者の界面から浸透する量
が少なくなる。
【0029】したがって、反射電極のエッジ部分からの
剥離が防止されて、欠陥絵素の発生が低減する。また、
剥離した反射電極によって他の反射電極と反射電極に対
向する帯状電極または共通電極との間で短絡が発生する
ことも防止される。さらに、反射電極は反射板として機
能し、これによって一方基板の液晶層側とは反対側に反
射板を設けた反射型液晶表示装置と比較すると、視差が
低減する。
【0030】前記反射電極の周縁部における凹所または
凸部を除く領域の占める割合を60%以上100%以下
の範囲とすることによって、反射電極のエッジ部分の剥
離が生じないことが確認された。
【0031】また本発明に従えば、反射電極は矩形また
は略矩形状であり、反射電極の互いに対向する端部に平
行な方向の長さに対する前記反射電極の周縁部の前記方
向に平行な方向の一方の幅の割合は、0.3%以上10
%以下の範囲に選ばれる。このような大きさに選ばれる
周縁部に前述したような凹所または凸部が形成される。
【0032】また本発明に従えば、前記凹所または凸部
の配列パターンは、各反射電極において同一とされる。
また好ましくは、前記凹所または凸部の配列パターン
は、隣接する反射電極間において互いに反転される。こ
れらは、いずれも、どの絵素でも同じ反射特性を示すの
で、均一で高コントラストな明るい表示画像を得ること
が可能となる。
【0033】本発明の反射型液晶表示装置の製造方法に
従えば、一方基板上に凹凸状の表面を有する絶縁膜の上
に金属薄膜を形成してパターニングすることによって、
凹凸状の表面を有する矩形または略矩形状である反射電
極を形成し、こうして絶縁膜上の金属薄膜もまた凹凸状
の表面を有する。絶縁膜を形成するにあたっては、マス
クを用い、このマスクのパターンは、前述の請求項1,
2に示される反射電極が形成されるためのパターンとす
る。
【0034】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるアクティブ
マトリックス型の反射型液晶表示装置61の一方基板5
1を拡大して示す平面図である。反射型液晶表示装置6
1は、少なくともいずれか一方が透光性を有する一対の
基板51,71の間に液晶層を介在して構成される。
【0035】前記一対の基板51,71のうちの一方基
板51を構成し、たとえばガラスで実現される絶縁性基
板78上には、複数のゲートバス配線52が互いに平行
に設けられる。ゲートバス配線52からは、ゲート電極
56が分岐している。また、前記複数のゲートバス配線
52とは互いに絶縁性を保持し、かつ互いに直交する方
向に複数のソースバス配線53が設けられる。ソースバ
ス配線53からは、ソース電極57が分岐している。複
数のゲートバス配線52と複数のソースバス配線53と
が交差することによって形成される一方基板51上の矩
形状の領域には、反射電極54が形成される。反射電極
54は、ゲートバス配線52およびソースバス配線53
と互いに絶縁性を保持するために間隔W1〜W4をあけ
て設けられる。
【0036】前記反射電極54と、ゲートバス配線52
およびソースバス配線53とは、スイッチング素子であ
るTFT素子55を介して接続される。TFT素子55
は前記ゲート電極56およびソース電極57と、反射電
極54に接続されるドレイン電極58とを含んで構成さ
れ、ドレイン電極58と反射電極54とは後述するよう
にしてコンタクトホール59によって接続される。
【0037】前記反射電極54の表面には、複数の凹所
60a,60bが設けられており、これによって前記表
面は凹凸状となっている。複数の凹所60a,60bは
反射電極54表面のほぼ全面にあるけれども、図1中に
おいて斜線を付して示す反射電極54の周縁部54aに
おいては、次のように凹所60a,60bが設けられ
る。すなわち、周縁部54aの全領域に対する凹所60
a,60bを除く領域の占める割合が60%以上100
%以下の範囲に選ばれる。図示されるものは、100%
に選んだ場合、すなわち前記周縁部54aに凹所60
a,60bを全く形成しなかった場合である。なお、周
縁部54aとは反射電極54の表面の周縁から内方に向
って所定の長さを有する領域のことであり、本実施例で
は前記所定の長さはA2,B2で表される。
【0038】また本実施例では、複数の凹所60a,6
0bは1つの反射電極54において不規則に配列され、
かつ複数の凹所は大きさの異なる2種類の凹所60a,
60bから構成される。なお、複数の凹所は、1種類で
あってもよく、また大きさの異なる3種類以上の形状か
ら成ることも本発明に範囲に属するものである。
【0039】さらに前記凹所60a,60bの深さHは
10μm以下とするのが好ましい。一般に液晶層の厚さ
は10μm以下であり、上述のように深さHを選ぶこと
によって液晶層厚のばらつきを小さくすることができ
る。本実施例では、凹所60a,60bの大きさは、た
とえば断面形状の最大直径D1,D2を10μmと5μ
mとし、深さHは0.6μmとした。
【0040】図2は、反射型液晶表示装置61を示す断
面図である。図2を参照して反射型液晶表示装置61の
製造方法を説明する。たとえば、コーニング社製、商品
名#7059で実現されるガラスなどから成る絶縁性基
板78上には、前記ゲートバス配線52およびゲート電
極56が形成される。これは、たとえば絶縁性基板78
の全面にスパッタリング法によって3000Åの厚さの
Ta膜を形成し、当該Ta膜をフォトリソグラフィ法お
よびエッチング法によってパターン形成することによっ
て作成される。
【0041】次に、前記ゲートバス配線52およびゲー
ト電極56を覆ってゲート絶縁膜62が形成される。こ
れはたとえばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposit
ion)法によって4000Åの厚さのSiNX膜を形成す
ることによって作成される。また、ゲートバス配線52
およびゲート電極56を陽極酸化してTa25膜を形成
することによっても作成することができる。本実施例で
は、プラズマCVD法によってSiNX膜、さらに10
00Åの厚さのa−Si層および400Åの厚さのn+
型a−Si層をこの順に連続して形成した。a−Si層
およびn+型a−Si層は、同時にパターン形成され、
a−Si層によって半導体層63が、n+型a−Si層
によってコンタクト層64,65がそれぞれ形成され
る。
【0042】続いて、形成された部材を覆って絶縁性基
板78の全面に、スパッタリング法によって2000Å
の厚さのMo膜を形成し、当該Mo膜をパターン形成す
ることによってソースバス配線53、ソース電極57お
よびドレイン電極58が形成される。このようにして、
TFT素子55が作成される。
【0043】TFT素子55が形成された絶縁性基板7
8の全面には、後述する方法によって凹凸状の表面を有
する有機絶縁膜66が形成され、さらに有機絶縁膜66
上には前記反射電極54が形成され、有機絶縁膜66の
凹凸状の表面によって反射電極54の表面も凹凸状とな
る。したがって、有機絶縁膜66の反射電極54が形成
されるべき領域に前述したような反射電極54表面が有
する凹所60a,60bに相当する凹所が形成される。
また、有機絶縁膜66の所定の領域には反射電極54を
ドレイン電極58と接続するためのコンタクトホール5
9が設けられる。反射電極54が形成された有機絶縁膜
66上には、前記反射電極54を覆って配向膜67が形
成される。このようにして一方基板51が作成される。
【0044】また、たとえば前記絶縁性基板78と同様
にガラスなどから成る絶縁性基板79上には、カラーフ
ィルタ72が形成される。カラーフィルタ72は、たと
えば各絵素に対応して設けられるシアンフィルタ72a
とレッドフィルタ72bとから成る。カラーフィルタ7
2上には、たとえばITOで実現される1000Åの厚
さの共通電極73が形成される。さらに、共通電極73
上には配向膜74が形成される。このようにして他方基
板71が作成される。
【0045】前記一方基板51の配向膜67と、他方基
板71の配向膜74とは、まず樹脂膜を形成し、当該樹
脂膜を、たとえば180℃で焼成し、さらに一方方向に
ラビング処理を施した後、ラビング洗浄を行うことによ
って作成される。ラビング洗浄とは、ラビング処理され
た基板表面を、イソプロピルアルコールなどの有機溶剤
で超音波洗浄する処理のことであり、ラビング時に生じ
た汚れなどを除去するための処理である。
【0046】前述したようにして各部材が形成された一
方および他方基板51,71は、互いの基板の配向膜6
7,74表面が対向するようにして配置され、たとえば
4.5μmのスペーサを混入した接着剤によって接着さ
れる。接着剤は、いずれか一方の基板の周縁部にスクリ
ーン印刷法によって形成される。また、このとき、液晶
注入用の注入孔が設けられ、当該注入孔から液晶材料が
真空注入法によって注入される。これによって、一対の
基板51,71間に介在される液晶層75が形成され
る。
【0047】液晶材料としては、たとえばネマティック
液晶に黒色の二色性色素を混入したゲストホスト型の材
料が用いられる。本実施例では、ネマティック液晶とし
てメルク社製、商品名ZLI4792(屈折率異方性Δ
n=0.13)を、二色性色素としてアゾ系およびアン
トラキノン系色素の混合物をそれぞれ用いた。また、液
晶材料中には1.3%のカイラル剤を混入した。前記カ
イラル剤としては、メルク社製、商品名S−811を用
いた。このカイラル剤によって液晶分子の捩れピッチP
0は5μmに設定され、液晶層75の厚さdは前記スペ
ーサによって4.5μmに設定されるので、d/P0は
約0.9に設定される。
【0048】図3は、基板貼合わせ時の各配向膜67,
74に施されたラビング処理方向67a,74aの関係
を示す図である。このように配向膜67に施されたラビ
ング処理方向67aと配向膜74に施されたラビング処
理方向74aとは、互いに反対方向となるようにして基
板51,71が貼合わせられる。したがって、基板間で
の液晶分子の捩れ角は約360°となる。このような構
成の反射型液晶表示装置61は、ホワイトテーラ型ゲス
トホストモードの液晶表示装置とほぼ同様の動作原理に
よって表示が行われる。ホワイトテーラ型ゲストホスト
モードの液晶表示装置では、基板間での液晶分子の捩れ
角は720°以上となる。
【0049】図2に示される絵素76aは、電圧無印加
時の液晶分子75aおよび二色性色素77の配向状態を
示しており、この場合、液晶分子75aは基板51,7
1間で360°捩れ配向し、この液晶分子75aに沿っ
て二色性色素77も配向する。このとき、他方基板71
側から入射した入射光は、二色性色素77によってあら
ゆる偏光の光であっても全て吸収されるので、黒色表示
となる。
【0050】一方、絵素76bは、電圧印加時の液晶分
子75aおよび二色性色素77の配向状態を示してお
り、この場合、液晶分子75aは配向膜67,74の配
向規制力の比較的弱い配向膜67,74から離れた部分
において、電界方向に配向し、液晶分子75aに沿って
二色性色素77も配向する。このとき、他方基板71側
から入射した入射光は、二色性色素77で吸収されるこ
となく反射電極54で反射し、出射するので、カラーフ
ィルタ72に基づく色表示となる。
【0051】なお、TFT素子55の構成は前述したよ
うなボトムゲート構造に限るものではなく、たとえばト
ップゲート構造のTFT素子を設けることも本発明の範
囲に属するものである。また、ゲート、ソースおよびド
レイン電極56〜58としては、前述した金属材料の他
に、Al、Tiなどの金属や、AlとSiとの合金、K
rとTaとの合金などを用いることも本発明の範囲に属
するものである。また、ゲート絶縁膜62としては、S
iO2 などの絶縁材料を用いることも可能である。さら
に、本実施例ではTFT素子55としてa−SiTFT
素子について説明したけれども、p−SiTFT素子を
用いることも可能である。
【0052】また本実施例では、液晶材料の屈折率異方
性Δnを0.13とし、液晶層の厚さdを4.5μmと
設定したので、Δn・dは約0.585μmとなる。Δ
n・dは、前述した値に限るものではなく、好ましくは
1.0μm以下、さらに好ましくは0.6μm以下に選
ばれる。Δn・dが大きすぎると液晶層75で光が旋光
するために二色性色素77の吸収が不十分となる。
【0053】図4は、一方基板51の反射電極54表面
の凹所60a,60bの形成方法を段階的に示す断面図
である。前述したようにして絶縁性基板78上にTFT
素子55が形成された後、図4(1)に示されるように
前記絶縁性基板78の表面にはTFT素子55を覆って
レジスト膜81が形成される。レジスト膜81は、たと
えば東京応化社製商品名OFPR−800で実現され、
回転数が500rpm〜3000rpmに設定されるス
ピンコート法によってレジスト膜材料が塗布される。本
実施例では、レジスト膜材料を3000rpmの回転数
で30秒間塗布し、1.2μmの膜厚のレジスト膜81
を作成した。なお、塗布した後、100℃で30分間プ
リベーク処理(熱処理)される。
【0054】次に、図4(2)に示されるように塗布さ
れたレジスト膜81上に所定のパターンに透光領域82
aおよび遮光領域82bが形成されたマスク82が配置
され、光83によって露光処理が行われる。その後、た
とえば東京応化社製、商品名NMD−3(2.38%)
によって現像処理が行われる。これによってマスク82
のパターンに応じた凸部が形成される。
【0055】前述したような基板を、たとえば120℃
〜250℃で熱処理を行うことによって図4(3)に示
されるように角がとれて滑らかとなった凸部84が形成
される。本実施例では、180℃で30分間熱処理を行
った。さらに、形成された凸部84を覆って前述したレ
ジスト膜81と同様のレジスト材料を塗布し、当該レジ
スト材料と前記凸部84とから成る有機絶縁膜66を形
成する。レジスト材料の塗布は、たとえばスピンコート
法によって行われ、その条件は920rpm〜3500
rpmの回転数で20秒間に選ばれる。本実施例ではレ
ジスト材料を2200rpmで20秒間塗布し、1μm
の厚さの有機絶縁膜66を形成した。形成された有機絶
縁膜66の表面は前記凸部84によって凹凸状となる。
【0056】続いて前記有機絶縁膜66には、露光およ
び現像処理によってコンタクトホール59が形成され
る。さらに反射電極54とされる金属膜が有機絶縁膜6
6上に形成される。金属膜としては、たとえばAl,N
i,CrおよびAgなどを用いることができる。また金
属膜の厚さは0.01μm〜1.0μm程度に選ばれ
る。本実施例では、Alを真空蒸着法によって形成し
た。さらに形成した金属膜を露光、現像およびエッチン
グすることによって図4(4)に示されるような反射電
極54が形成される。当該反射電極54の表面には、前
記有機絶縁膜66表面が凹凸状であることから、凹所6
0a,60bが形成されて凹凸状となる。
【0057】図5は、凹凸状の表面を有する有機絶縁膜
66を作成する際に用いられるマスク82を示す平面図
である。当該マスク82を用いて、前述したようにレジ
スト材料から成る複数の凸部84が形成され、この凸部
84を覆ってレジスト材料を塗布することによって有機
絶縁膜66が形成される。マスク82が有する透光領域
82aと遮光領域82bとによって、凸部84の形状お
よび配列パターンが決定され、これによって有機絶縁膜
66上の凹所60a,60bの形状および配列パターン
も決定される。マスク82の透光領域82aの配列パタ
ーンは、たとえば図示されるように各絵素76c〜76
fにおいて同一に配置される。
【0058】図6は、他のマスク85を示す平面図であ
る。マスク85では、図示されるように隣接する絵素間
において互いに反転して配置される。すなわち、絵素7
6cにおいては、絵素76cと絵素76d,76eの配
列パターンは線対称の関係となり、他の絵素76d〜7
6fについても同様である。
【0059】凹凸状の表面を有する有機絶縁膜66を作
成する際に用いられるマスクとしては、前記マスク8
2,85の他に以下のようなマスク86〜90を用いる
ことも可能である。
【0060】図7は、反射電極54の表面の複数の凹所
60間の距離rを示す平面図である。また、図8は、距
離rと、1つの反射電極54の表面に存在する距離rの
存在個数との関係を示すグラフである。本実施例におい
て、好ましくは複数の凹所60は、1つの反射電極54
で不規則に配列されるけれども、凹所60を真の意味で
不規則に配列するには、図7に示されるような凹所60
間の距離r1〜r7を同じ頻度で存在させなければなら
ない。理想的な配列の場合、図8の符号L1のようにな
るけれども、実際には、距離rが限りなく0に近い場合
は少なかったりまたは全くなかったりするので、符号L
2のようになる。このため、反射光の干渉が生じ、表示
品位の低下を招く。
【0061】上述したような反射光の干渉を解消するた
めに、互いに重なり合った凹所60を形成するためのマ
スクが用いられる。
【0062】図9は、さらに他のマスク86〜90を示
す平面図である。図9(1)に示されるマスク86に
は、1種類の大きさの透光領域86aが形成されてお
り、透光領域86aの重なる領域を有する。その他の領
域は遮光領域86bである。図9(2)に示されるマス
ク87には、2種類の大きさの透光領域87a,87b
が形成されており、当該透光領域87a,87bの重な
る領域を有する。その他の領域は遮光領域87cであ
る。図9(3)に示されるマスク88には、3種類の大
きさの透光領域88a,88b,88cが形成されてお
り、その他の領域は遮光領域88dである。図9(4)
に示されるマスク89には、3種類の大きさの透光領域
89a,89b,89cが形成されており、当該透光領
域89a,89b,89cの重なる領域を有する。その
他の領域は遮光領域89dである。図9(5)に示され
るマスク90には、2種類の大きさの透光領域90a,
90bが形成されており、その他の領域は遮光領域90
cである。
【0063】上述したいずれのマスク82,85〜90
を用いても、本発明に基づく凹凸状の表面を反射電極5
4に形成することが可能である。なお、マスク82,8
5〜90に形成される透光および遮光領域は、用いるレ
ジスト材料の感光性(ネガ型あるいはポジ型)に対応し
て透光/遮光部分が選ばれる。上述したような反射光の
干渉を解消するためには、図9(1),(2),(4)
に示されるようなマスク86,87,89が用いられ
る。
【0064】図10は、前述したようにして絶縁性基板
78に形成される凸部84a,84bをそれぞれ示す断
面図である。図10(1)は凸部が重ならないようなマ
スクを用いた場合を示し、図10(2)は凸部が重なる
ようなマスクを用いた場合を示す。図10(1)に示さ
れるように凸部が重ならないようなマスクを用いて形成
された凸部84aは、全て高さh1を有し、基板51の
表面と、当該基板51の表面から凸部84aの傾斜に沿
って想定される直線との成す角は全て角α1となる。
【0065】一方、図10(2)に示されるように凸部
が重なるようなマスクを用いて形成された凸部84a,
84bのうちの一方の凸部84aは、図10(1)に示
される凸部84aと同様であり、他方の凸部84bに
は、用いたマスクの前述したような透光領域の重なる領
域によって凹所84cが形成される。凹所84cの最も
凹んだ点から凸部84bの頂点までの長さはh2であ
り、基板51の表面に平行で、前記凹所84cの最も凹
んだ点を有する平面と、当該平面から凸部84bの傾斜
に沿って想定される直線との成す角は角α2となる。
【0066】図1に示されるように本実施例における反
射電極54はほぼ矩形状であり、TFT素子55部分を
除く反射電極54の長手方向の長さをA1、TFT素子
55部分を除く前記長手方向に直交する短手方向の長さ
をB1とし、反射電極54の周縁部54aの前記長手方
向に平行な方向の一方の幅をA2とし、反射電極54の
周縁部54aの前記短手方向に平行な方向の一方の幅を
B2とすると、(A2/A1)×100、および(B2
/B1)×100は、0.3%以上10%以下の範囲に
選ばれる。
【0067】本実施例では、A1を300μmとし、B
1を150μmとした。また、A2,B2はともに3μ
mとしており、(A2/A1)×100=1%となり、
(B2/B1)×100=2%となる。本実施例の場合
は、A2は0.9μm〜30μmの範囲であれば、B2
は0.5μm〜15μmの範囲であれば上述した条件を
満たす。A2,B2の範囲が上記範囲よりも小さいと、
反射電極54を形成する際のエッチング時におけるエッ
チング液の浸透による反射電極54の剥離が発生するこ
とが確認された。また、A2,B2の範囲が上記範囲よ
りも大きいとあらゆる方向からの光であっても表示画面
に対して垂直な方向に反射させる効果が低くなり、表示
画像の明るさの向上が図れない。
【0068】次の表1は、X((A2/A1)×10
0、または(B2/B1)×100)の値と、反射型液
晶表示装置の表示状態および反射電極54の剥離の発生
との関係を示すものである。X=0%においては表示状
態は良好であるけれども、反射電極54の剥離が生じ、
X=20%においては、剥離は生じないけれども、鏡面
性が強すぎることによってあらゆる方向からの光であっ
ても表示画面に対してほぼ垂直な方向に反射させる効果
が充分に得られないことが確認された。X=0.3%,
5%,10%の場合においては、表示状態はほぼ良好で
あり、また反射電極54の剥離の発生が無い、またはほ
とんど無いことが確認された。
【0069】
【表1】
【0070】図11は、反射電極54に形成される凹所
60aの他の例を示す平面図である。前述した例は、周
縁部54aに凹所60aを全く設けない例であるけれど
も、図示されるように凹所60aを周縁部54aに形成
する例も本発明の範囲に属するものである。ただし、前
述したように、周縁部54aの全領域に対する凹所60
aを除く領域、すなわち図11において斜線を付して示
す領域の占める割合が60%以上100%以下となるよ
うに選ばれる。前記割合が60%よりも小さくなると、
反射電極54の作成のためのエッチング時において、反
射電極54と有機絶縁膜66との間にエッチング液が浸
透して反射電極54が剥離することが確認された。
【0071】図12は、本発明に基づく他の一方基板6
9を示す平面図である。一方基板69は、前記一方基板
51と同様の部材で構成されるけれども、反射電極54
には前記凹所61a,61bに代わって凸部68a,6
8bを設けたことを特徴とする。凸部68a,68b
は、前記凹所61a,61bと同様に前述したような条
件でかつ同様の方法で設けられる。凸部68a,68b
を設けることによっても、前述したのと同様の効果が得
られる。
【0072】図13は、本発明の他の実施例であり、他
の方法によって反射電極の表面を凹凸状とした単純マト
リックス型の反射型液晶表示装置91を示す断面図であ
る。また図14は反射型液晶表示装置91の絶縁性基板
123に凹所92aを形成する際に用いるマスク99を
示す平面図である。反射型液晶表示装置91は、少なく
ともいずれか一方が透光性を有する一対の基板92,9
5の間に液晶層98を介して構成される。
【0073】前記一対の基板92,95のうちの一方基
板92を構成し、ガラスで実現される絶縁性基板123
の表面には、互いに平行に間隔をあけて配置される複数
本の帯状の反射電極93が形成されるけれども、まず、
反射電極93が形成されるべき絶縁性基板123の所定
の領域に凹所92aが形成される。この凹所92aは、
絶縁性基板123上にまずフォトレジスト膜を形成し、
図14に示されるマスク99を前記フォトレジスト膜上
に配置して露光し、現像し、たとえばフッ化水素酸を用
いてエッチングすることによって作成される。図14に
示されるマスク99は、A1×B1の大きさの1つの反
射電極に相当する領域に前記マスク82,85〜90と
同様な透光領域99aと遮光領域99bとを有する。ま
た、反射電極の周縁から内方に向って所定の長さを有す
る周縁部には前述したのと同じ条件で凹所が形成される
ので、これに対応してマスク99の長さA2,B2を有
する周縁部の透光領域99aおよび遮光領域99bの配
置が選ばれる。
【0074】凹所92aが形成された絶縁性基板123
上には、たとえば真空蒸着法によって0.5μmの厚さ
のAl膜が形成される。次にAl膜を露光し、現像し、
さらにエッチングすることによって所定の位置に反射電
極93が形成される。反射電極93の表面には、前記絶
縁性基板123の凹所92aによって凹所93aが形成
される。さらに、絶縁性基板123上には、前記反射電
極93を覆って配向膜94が形成される。このようにし
て、一方基板92が作成される。
【0075】また、たとえばガラスで実現される絶縁性
基板124上には、前記反射電極93とは直交する方向
に配置され、透光性を有する複数の帯状電極96が形成
され、さらに配向膜97が形成される。このようにして
他方基板95が作成され、このような一対の基板92,
95は互いの配向膜94,97が対向するようにして配
置され、前記反射型液晶表示装置61と同様にして液晶
層98を介在して接着される。反射電極93と帯状電極
96との重なる部分が表示絵素である。液晶層98は前
記液晶層75と同様の材料によって実現される。また、
配向膜94,97の配向処理方向も、前記配向膜67,
74と同様に配置される。
【0076】このようにガラス製の絶縁性基板123に
直接凹所92aを形成することによっても反射電極93
の表面を凹凸状とすることが可能である。
【0077】なお、凹所93aを反射電極93の周縁部
に形成しない場合には、ガラス製の絶縁性基板123の
反射電極93が形成されるべき領域のうちの周縁部に相
当する部分を覆うマスクを用いて、周知のサンドブラス
ト法またはポリッシング法で前述したような絶縁性基板
123表面に凹所92aを形成することも可能である。
また、ビーズ散布によっても形成することが可能であ
る。さらに、Al−Si合金膜を形成し、当該合金膜を
エッチングする方法、凹凸状の表面を有するSiO2
をCVD法で形成する方法、あるいはSiO2膜を形成
し、当該SiO2膜をエッチングする方法などによって
も形成することが可能である。
【0078】図15は、前記ポリッシング法の処理工程
を段階的に示す断面図である。ポリッシング法とは、図
15(1)に示されるように絶縁性基板123の表面に
球状のビーズ121を散布し、図15(2)に示される
ようにビーズ121が散布された絶縁性基板123の表
面に板状部材122を配置し、圧力を加え、かつ左右お
よび斜め方向にずらせながらこすりつけ、最後に図15
(3)に示されるように板状部材122およびビーズ1
21を除去することによって、絶縁性基板123の表面
に凹所92aを作成する方法である。
【0079】また、ビーズ散布法とは、本件出願人らに
よる特開平4−308816号公報に開示されている方
法であり、基板表面に微粒子を添加した有機絶縁性樹脂
を塗布して焼成することによって多数の微細な凹凸を形
成する方法である。
【0080】図16は、本発明のさらに他の実施例であ
るアクティブマトリックス型の反射型液晶表示装置11
9の一方基板101を拡大して示す平面図である。反射
型液晶表示装置119は、少なくともいずれか一方が透
光性を有する一対の基板101,112の間に液晶層を
介在して構成される。
【0081】前記一対の基板101,112のうちの一
方基板101を構成し、たとえばガラスで実現される絶
縁性基板125上には、複数の信号配線102が互いに
平行に設けられる。信号配線102からは下部電極10
5が分岐している。また、ほぼ矩形状の複数の反射電極
103がマトリクス状に配置される。反射電極103と
前記信号配線102とは互いに絶縁性を保持する間隔W
5をあけて設けられる。反射電極103と信号配線10
2ととは、スイッチング素子である二端子素子104を
介して接続される。二端子素子104は、前記下部電極
105、上部電極106、および前記電極105,10
6間に介在される絶縁層109を含んで構成される。上
部電極106と反射電極103ととは後述するようにし
てコンタクトホール107によって接続される。
【0082】前記反射電極103の表面には、複数の凹
所111a,111bが設けられており、これによって
前記表面は凹凸状となっている。複数の凹所111a,
111bは反射電極103の表面のほぼ全面に存在する
けれども、図16において斜線を付して示す反射電極1
03の周縁部103a、すなわち反射電極103の周縁
から内方に向って所定の長さを有する領域においては、
前述した実施例と同様の条件で凹所111a,111b
が設けられる。図示されるものは、周縁部103aに凹
所111a,111bを全く設けなかった場合である。
なお、本実施例において、前記所定の長さはA2,B2
で表される。
【0083】図17は、反射型液晶表示装置119を示
す断面図である。図17を参照して反射型液晶表示装置
119の製造方法を説明する。たとえば、ガラスなどか
ら成る絶縁性基板125上には、まずベースコート膜1
08が形成される。ベースコート膜108は、スパッタ
リング法によって5000Åの厚さのTa25膜を形成
することによって実現される。また、前記絶縁性基板1
25としては無アルカリガラス、ホウケイ酸ガラス、ま
たはソーダガラスなどを用いることができ、本実施例で
は、コーニング社製、商品名#7059を用いた。な
お、前記ベースコート膜108の形成は省略することも
できるけれども、当該ベースコート膜108を形成する
ことによって前記絶縁性基板125からの汚染を防ぐこ
とができ良好な表示特性を得ることが可能となる。
【0084】次に、ベースコート膜108上に前記信号
配線102および下部電極105が形成される。まず、
たとえばリアクティブ方式スパッタリング法によって3
000Åの厚さのTa膜を形成し、当該Ta膜がフォト
リソグラフィ法によって所定の形状にパターン形成され
る。前記Ta膜のスパッタリング時には、ターゲットと
して純度99.99%のTaを用いた。また反応ガスと
してはアルゴンと窒素との混合ガスを用いた。前記アル
ゴンガスと窒素ガスとの総流量に対する窒素ガス流量を
調節することによって窒素含有量を調整することができ
る。本実施例では窒素濃度を4.3%とした。前記窒素
濃度を3%〜7%の範囲に選ぶことによって、非線形特
性の良好な二端子素子104が得られ、さらに好ましく
は4%〜5.5%とすることが好ましい。
【0085】パターン形成されたTa膜は1%の酒石酸
アンモニウム溶液を電界液として陽極酸化される。これ
によってTa膜の表面の酸化された部分が絶縁層109
となる。また酸化されなかった部分によって信号配線1
02および下部電極105が形成される。絶縁層109
の厚さはたとえば600Åに選ばれる。
【0086】さらに、絶縁層109が形成されたベース
コート膜108上には上部電極106となる金属膜が形
成される。当該金属膜は、たとえばスパッタリング法に
よって形成され、フォトリソグラフィ法によってパター
ン形成されて上部電極106とされる。上部電極106
としてはたとえばTa,Cr,Ti,およびAlなどを
用いることができ、本実施例ではTiを用いた。このよ
うにして二端子素子104が形成される。
【0087】二端子素子104が形成されたベースコー
ト膜108上には前述した実施例と同様にして凹凸状の
表面を有する有機絶縁膜110が形成される。さらに有
機絶縁膜110の上には前記反射電極103が形成さ
れ、有機絶縁膜110の表面に形成された凹所によって
反射電極103の表面にも凹所111a,111bが形
成される。したがって、有機絶縁膜110の反射電極1
03が形成されるべき領域に前述したような反射電極1
03の表面が有する凹所111a,111bに相当する
凹所が形成される。また、有機絶縁膜110には反射電
極103を上部電極106と接続するためのコンタクト
ホール107が設けられる。反射電極103が形成され
た有機絶縁膜110上には前記反射電極103を覆って
配向膜120が形成される。このようにして一方基板1
01が作成される。
【0088】また、他方基板112を構成する絶縁性基
板126上には、前記実施例と同様にカラーフィルタ1
13が形成される。カラーフィルタ113は、たとえば
各絵素に対応して設けられるシアンフィルタ113aと
レッドフィルタ113bとから成る。カラーフィルタ1
13上には、たとえばITOで実現される2000Åの
厚さの共通電極114が形成される。共通電極114は
フォトリソグラフィ法を用いてストライプ状にパターン
形成される。パターン形成された共通電極114を覆っ
てカラーフィルタ113上には配向膜115が形成され
る。このようにして他方基板112が作成される。
【0089】このようにして各部材が形成された一方お
よび他方基板101,112は、前記実施例と同様にし
て液晶層116を介在して貼合わせられる。液晶層11
6は、前記液晶層75と同様の材料によって実現され
る。このようにして構成される反射型液晶表示装置11
9の電圧無印加時および電圧印加時においては、前記反
射型液晶表示装置61と同様の動作原理によって表示が
行われる。図17に示される絵素117aは電圧無印加
時を、絵素117bは電圧印加時をそれぞれ示してい
る。
【0090】以上のように本実施例によれば、反射電極
54,93,103は凹凸状の表面を有し、その周縁部
54a,103aでは比較的凹凸が少なく設けられる。
またあるいは凹凸が全く形成されない。反射電極54,
93,103の表面を凹凸状とするためには、反射電極
54,93,103が形成されるべき表面が凹凸状とさ
れ、当該表面の全面に反射電極となる金属膜を形成した
後、前記金属膜をパターン形成することによって反射電
極54,93,103が形成される。金属膜のパターン
形成にはエッチングが用いられ、必要でない金属膜が溶
解除去される。前述した反射型液晶表示装置61,9
1,119では、反射電極54,93,103の周縁部
に設けられる凹所または凸部が比較的少なく、または全
くなく、このため反射電極54,93,103が形成さ
れる表面の反射電極の周縁部に相当する部分に形成され
る凹所または凸部も比較的少なく、または全くなくな
る。このため、残存すべき金属膜のエッジ部分におい
て、当該金属膜と反射電極が形成されるべき表面との界
面が比較的少なくなり、前記金属膜をパターン形成する
ためのエッチング時において、エッチング液が両者の界
面から浸透する量が少なくなる。
【0091】したがって、反射電極54,93,103
のエッジ部分からの剥離が防止され、欠陥絵素の発生が
防止される。また、剥離した反射電極によって、他の反
射電極と反射電極に対向する共通電極との間で短絡が発
生することが防止される。
【0092】また、反射電極54,93,103の表面
は凹凸状であるので、これによってあらゆる方向からの
入射光であっても表示画面にほぼ垂直な方向に反射させ
ることができ、明るい表示画像が得られる。さらに、反
射電極54,93,103は、反射板として機能し、こ
れによって一方基板51,92,101の液晶層側とは
反対側に反射板を設けた反射型液晶表示装置と比較する
と、視差が生じない。
【0093】上述した実施例では、スイッチング素子と
してTFT素子55および二端子素子104を設けた例
を説明したけれども、二端子素子104は、たとえばM
IM素子で実現される。また、二端子素子としてはバリ
スタ素子やダイオードリング素子などを用いることも可
能である。
【0094】また、本実施例では液晶表示装置の表示モ
ードとしてゲストホストモードについて説明したけれど
も、ゲストホストモードの他に、PDLC(PolymerDis
persed Liquid Crystal)モード、偏光板を1枚用いる
モード、相転移モード、強誘電性液晶を用いるモードに
おいても適用するが可能である。また、前述した実施例
ではカラーフィルタとして補色フィルタを用いた例につ
いて説明したけれども、赤、緑、青のフィルタを用いる
ことも可能であり、またさらにカラーフィルタを用いな
い白黒表示を行う液晶表示装置に適用することも可能で
ある。
【0095】なお、本実施例では反射電極54,103
と配線52,53,102とは、間隔W1〜W5をあけ
て有機絶縁膜66,110上に形成されるけれども、前
記配線52,53,102を覆って有機絶縁膜66,1
10が形成されるので、反射電極54,103は配線5
2,53,102に重畳するようにして設けることも可
能である。この場合、反射電極54,103は、隣接す
る反射電極同士が絶縁性を保持する間隔をあけて設けら
れる。これによって反射電極54,103の面積が拡大
し、より明るい表示画像が得られる。
【0096】図18および図19は、前記二端子素子1
04を設け、反射電極103を信号配線102に重畳す
るようにして設けた一方基板101を示す平面図であ
る。図18に示されるように、信号配線102と反射電
極103との重なり部分において、前記信号配線102
の長手方向とは直交する方向の長さC1が比較的大きい
値に選ばれるときには、反射電極103の周縁部103
aと、それ以外の領域との境界線(図18中において、
二点鎖線で示す線)は、信号配線102の、重畳する反
射電極103側の端部から信号配線102の内方に向っ
て長さC2(<C1)の所に選ばれる。たとえば、長さ
C1が2μmのときには、長さC2は0.5μmに選ば
れる。
【0097】また、図19に示されるように、信号配線
102と反射電極103との重なり部分において、前記
信号配線102の長手方向とは直交する方向の長さC3
が比較的小さい値に選ばれるときには、反射電極103
の周縁から反射電極103の内方に向って長さC4(>
C3)を有する領域が周縁部103aとされる。たとえ
ば、長さC3が0.1μmのときには、長さC4は0.
5μmに選ばれる。
【0098】なお、隣接する反射電極103同士は間隔
W5,W6をあけて設けられる。信号配線102の長手
方向に垂直な方向の反射電極103同士の間隔はW5
に、平行な方向の反射電極103同士の間隔はW6にそ
れぞれ選ばれる。
【0099】図20は、前記TFT素子55を設け、反
射電極54をゲートバス配線52およびソースバス配線
53に重畳するようにして設けた一方基板51を示す平
面図である。たとえばゲートバス配線52と反射電極5
4との重なり部分において、前記ゲートバス配線52の
長手方向とは直交する方向の長さE1が比較的大きい値
に選ばれるときには、反射電極54の周縁から反射電極
54の内方に向って長さE2(<E1)を有する領域が
周縁部54aとされる。たとえば、長さE1が3μmの
ときには、長さE2は0.5μmに選ばれる。
【0100】また、たとえばソースバス配線53と反射
電極54との重なり部分において、前記ソースバス配線
53の長手方向とは直交する方向の長さE3が比較的小
さい値に選ばれるときには、反射電極54の周縁から反
射電極54の内方に向って長さE4(>E3)を有する
領域が周縁部54aとされる。たとえば、長さE3が
0.2μmのときには、長さE4は0.5μmに選ばれ
る。
【0101】なお、隣接する反射電極54同士は間隔W
7,W8をあけて設けられる。ソースバス配線53の長
手方向に平行な方向の反射電極54同士の間隔はW7
に、ソースバス配線52の長手方向に平行な方向の反射
電極54同士の間隔はW8にそれぞれ選ばれる。
【0102】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、反射電極
は凹凸状の表面を有し、反射電極の周縁から内方に向っ
て所定の長さを有する周縁部では、比較的凹凸が少なく
設けられる。または全く設けられない。したがって、反
射電極をパターン形成する際に、反射電極として残存す
る金属膜のエッジ部分において、当該金属膜と反射電極
が形成されるべき表面との界面が比較的少なくなり、エ
ッチング液が両者の界面から浸透する量が少なくなる。
このため、反射電極のエッジ部分からの剥離が防止さ
れ、欠陥絵素の発生が防止される。また、剥離した反射
電極によって、他の反射電極と帯状電極または共通電極
との間で短絡が発生することも防止される。さらに、反
射電極の表面は凹凸状であるので、どの絵素でも同じ反
射特性を示すので、均一で高コントラストな明るい表示
画像が得られる。さらに反射電極は反射板として機能す
るので、視差が生じない。
【0103】また本発明によれば、前記凹所または凸部
の配列パターンは、各反射電極において同一に配置され
る。また、前記凹所または凸部の配列パターンは、隣接
する反射電極間において互いに反転して配置される。こ
れらは、いずれもどの絵素でも同じ反射特性を示すの
で、均一で高コントラストな明るい表示画像を得ること
が可能となる。
【0104】本発明の反射型液晶表示装置の製造方法に
よれば、絶縁膜の凹凸状の表面上に金属薄膜を形成し、
この絶縁膜を形成するためにマスクを用い、このマスク
は、請求項1,2の反射電極の凹凸状の表面が形成され
るパターンとし、これによって製造される反射型液晶表
示装置は、前述の効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である反射型液晶表示装置6
1の一方基板51を拡大して示す平面図である。
【図2】反射型液晶表示装置61を示す断面図である。
【図3】基板貼合わせ時の各配向膜67,74に施され
たラビング処理方向67a,74aの関係を示す図であ
る。
【図4】前記一方基板51上の反射電極54の表面の凹
所60a,60bの形成方法を段階的に示す断面図であ
る。
【図5】凹凸状の表面を有する有機絶縁膜66を作成す
る際に用いられるマスク82を示す平面図である。
【図6】他のマスク85を示す平面図である。
【図7】反射電極54の表面の複数の凹所60間の距離
rを示す平面図である。
【図8】前記距離rと、1つの反射電極54の表面に存
在する距離rの存在個数との関係を示すグラフである。
【図9】さらに他のマスク86〜90を示す平面図であ
る。
【図10】絶縁性基板78に形成される凸部84a,8
4bをそれぞれ示す断面図である。
【図11】前記反射電極54に形成される凹所60aの
他の例を示す平面図である。
【図12】本発明に基づく他の一方基板69を示す平面
図である。
【図13】本発明の他の実施例であり、他の方法によっ
て反射電極54の表面を凹凸状とした反射型液晶表示装
置91を示す断面図である。
【図14】前記反射型液晶表示装置91の絶縁性基板1
23に凹所92aを形成する際に用いられるマスク99
を示す平面図である。
【図15】ポリッシング法の処理工程を段階的に示す断
面図である。
【図16】本発明の他の実施例である反射型液晶表示装
置119の一方基板101を拡大して示す平面図であ
る。
【図17】反射型液晶表示装置119を示す断面図であ
る。
【図18】反射電極103を信号配線102に重畳する
ようにして設けた一方基板101を示す平面図である。
【図19】反射電極103を信号配線102に重畳する
ようにして設けた他の一方基板101を示す平面図であ
る。
【図20】反射電極54をゲートおよびソースバス配線
52,53に重畳するようにして設けた一方基板51を
示す平面図である。
【図21】従来の反射型液晶表示装置30の一方基板3
1を示す平面図である。
【図22】前記反射型液晶表示装置30を示す断面図で
ある。
【図23】さらに他の従来例であるアクティブマトリク
ス方式に用いられるTFT11を有する基板12を示す
平面図である。
【図24】前記基板12を図16に示される切断面線X
28−X28から見たときに断面図である。
【符号の説明】
51,69,92,101 一方基板 52 ゲートバス配線 53 ソースバス配線 54,93,103 反射電極 55 TFT素子 59,107 コンタクトホール 60a,60b,111a,111b 凹所 61,91,119 反射型液晶表示装置 66,110 有機絶縁膜 68a,68b 凸部 71,95,112 他方基板 73,114 共通電極 75,98,116 液晶層 96 帯状電極 102 信号配線 104 二端子素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1343 G02F 1/1335 520 G02F 1/136 500

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶層を介在して対向配置され、少なく
    ともいずれか一方が透光性を有する一対の基板のうちの
    一方基板の液晶層側表面は、透光性を有する他方基板側
    からの入射光を反射する反射電極を有し、他方基板の液
    晶層側表面は、透光性の電極を有する反射型液晶表示装
    置において、 前記反射電極は凹凸状の表面を有するとともに矩形また
    は略矩形状であり、 前記反射電極の互いに対向する端部に平行な方向の長さ
    に対する該反射電極の周縁部の前記方向に平行な方向の
    一方の幅の割合が0.3%以上10%以下の範囲に選ば
    れるときに、該反射電極の周縁部では、当該周縁部領域
    に対する凹凸状の表面のうちの凹所または凸部を除く領
    域の占める割合が60%以上100%以下の範囲に選ば
    れることを特徴とする反射型液晶装置。
  2. 【請求項2】 液晶層を介在して対向配置され、少なく
    ともいずれか一方が透光性を有する一対の基板のうちの
    一方基板の液晶層側表面は、透光性を有する他方基板側
    からの入射光を反射する表示絵素である複数の反射電極
    と、各反射電極に印加される表示のための電圧が供給さ
    れる引回電極と、前記引回電極からの電圧を複数の反射
    電極に個別的に供給/遮断する複数のスイッチング素子
    とを有し、他方基板の液晶層側表面は、当該液晶層側表
    面のほぼ全面を覆う透光性を有する共通電極を有する反
    射型液晶表示装置において、 前記反射電極は凹凸状の表面を有するとともに矩形また
    は略矩形状であり、 前記反射電極の互いに対向する端部に平行な方向の長さ
    に対する該反射電極の周縁部の前記方向に平行な方向の
    一方の幅の割合が0.3%以上10%以下の範囲に選ば
    れるときに、該反射電極の周縁部では、当該周縁部領域
    に対する凹凸状の表面のうちの凹所または凸部を除く領
    域の占める割合が60%以上100%以下の範囲に選ば
    れることを特徴とする反射型液晶装置。
  3. 【請求項3】 前記凹所または凸部の配列パターンは、
    各反射電極において同一に選ばれることを特徴とする請
    求項1または2に記載の反射型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記凹所または凸部の配列パターンは、
    隣接する反射電極間において互いに反転するように選ば
    れることを特徴とする請求項1または2に記載の反射型
    液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 液晶層を介在して対向配置され、少なく
    ともいずれか一方が透光性を有する一対の基板のうちの
    一方基板の液晶層側表面は、透光性を有する他方基板側
    からの入射光を反射する反射電極を有し、他方基板の液
    晶層側表面は、透光性の電極を有する反射型液晶表示装
    置の製造方法において、 前記一方基板上に凹凸状の表面を有する絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記凹凸状の表面を有する絶縁膜を覆って金属薄膜を形
    成する工程と、 前記金属薄膜をパターニングして矩形または矩形形状の
    反射電極を形成する工程とを含んでなり、 前記一方基板上に凹凸状の表面を有する絶縁膜を形成す
    る工程は、前記反射電極の互いに対向する端部に平行な
    方向の長さに対する該反射電極の周縁部の前記方向に平
    行な方向の一方の幅の割合が0.3%以上10%以下の
    範囲に選ばれるときに、前記反射電極の周縁部に対応す
    る領域で、当該周縁部に対応する領域に対する凹凸形成
    領域を除く領域の占める割合が60%以上100%以下
    の範囲に選ばれるようなパターンを有するマスクが用い
    られることを特徴とする反射型液晶装置の製造方法。
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