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JP2953185B2 - 不織布付防水シート及びその製造方法 - Google Patents
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JP2953185B2 - 不織布付防水シート及びその製造方法 - Google Patents

不織布付防水シート及びその製造方法

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JP2953185B2
JP2953185B2 JP4101101A JP10110192A JP2953185B2 JP 2953185 B2 JP2953185 B2 JP 2953185B2 JP 4101101 A JP4101101 A JP 4101101A JP 10110192 A JP10110192 A JP 10110192A JP 2953185 B2 JP2953185 B2 JP 2953185B2
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sheet
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規久 鈴木
忠 和地
信一 三菅
英二 中野
義隆 藤井
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不織布付防水シート及び
その製造方法に関するものである。更に詳述すれば本発
明は建築構造物に施工したとき、優れた脱気性、膨れ防
止性を発揮できる不織布付付防水用シート及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シート防水材は薄肉で寸法精度が高く、
施工が簡単で、しかも信頼性も高いという特長を有して
いることから、近年の建築構造物の防水工事では広く使
用されている。
【0003】シート防水材としてはエチレンプロピレン
ゴム系等の合成ゴムシートと塩化ビニル樹脂シート等の
合成樹脂シートとに分けられている。
【0004】さて、これらのシート防水材の施工では、
まず施工面上に接着剤を塗布し、それからその接着剤塗
布面上にシート防水材を施工する。
【0005】この場合施工面とシート防水材の界面には
接着剤から発生する溶剤ガスや施工面から発生する水分
等が充満し、その結果シート防水材の膨れ不良や施工面
からの剥離不良等が発生する。
【0006】また、シート防水材は薄肉であるため硬質
物の衝突や落下或いは人の歩行等により損傷しやすいと
いう難点がある。
【0007】このようなシート防水材の膨れ不良、施工
面からの剥離不良及び衝撃損傷を防止するためには、施
工面とシート防水材との界面の通気性を確保すると共に
耐衝撃性を改善する必要がある。
【0008】従来、通気性と耐衝撃性とを改善したシー
ト防水材としては防水シート材に不織布を積層して成る
不織布付防水シートが提案されている。例えば不織布付
防水シートとしては特開昭60−88752号公報、特
開平1−14807号公報等が公知である。
【0009】従来、これらの不織布付防水シートに用い
られている不織布としては、ニードルパンチ型不織布が
専ら用いられている。これはニードルパンチ型不織布が
優れた通気性を発揮するからである。
【0010】しかしながらニードルパンチ型不織布は機
械的強度が劣る上、寸法精度、特に長手方向の厚さが不
均一であるという難点がある。このためニードルパンチ
型不織布を防水シートに積層してなる従来の不織布付防
水シートでは製造作業性や施工作業性が悪いと言う難点
がある。
【0011】即ち、ニードルパンチ型不織布を防水シー
トに積層してなる従来の不織布付き防水シートの製造作
業では、ニードルパンチ型不織布に掛かるテンション変
動によりニードルパンチ型不織布幅が大きく変動し、そ
の結果定格幅の不織布付防水シートが生産できないので
ある。
【0012】また、所定寸法の不織布付き防水シートシ
ートを広大な面積の施工面へ施工するときには、不織布
付防水シートシートの端部同志をラップ接続する必要が
あるが、そのような場合不織布付き防水シートシートの
端部では不織布層と防水シートシート層とを剥離する必
要がある。しかしニードルパンチ型不織布を防水シート
に積層してなる従来の不織布付防水シートではニードル
パンチ型不織布層の機械的強度が弱く、そのために剥離
作業時に不織布層の切断、変形等が起こるという難点が
ある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、不織布付防水シートの
製造作業時には優れた生産性、寸法安定を発揮し、しか
も施工面への施工時には不織布層と防水シート層との端
部剥離作業が容易な不織布付防水シート及びその製造方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、次の二点にある。
【0015】 防水シート層と不織布層とを接着して
成る不織布付防水シートにおいて、不織布層としてスパ
ンポンド型不織布とニードルパンチ型不織布との積層体
から成ることを特徴とする不織布付防水シート。
【0016】 スパンポンド型不織布層とニードルパ
ンチ型不織布層との積層体にして、ニードルパンチ型不
織布層の繊維がスパンポンド型不織布層内に絡み合うよ
うにされたものを、防水シート層上に接着する不織布
付防水シートの製造方法において、防水シート層と積層
体とをニードルパンチ型不織布の熱軟化温度以上で且つ
スパンポンド型不織布の熱軟化温度以下の温度で熱融着
することを特徴とする不織布付防水シートの製造方法。
【0017】本発明において合成ゴムシートしてはブチ
ルゴムシート、エチレンプロピレン系ゴムシート、クロ
ロプレンゴムシート、クロロスルホン化ポリエチレンゴ
ムシート等を用いることができる。
【0018】また、合成樹脂シートとしては塩化ビニル
樹脂シート、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシー
ト等がある。
【0019】本発明において用いられるスパンポンド型
不織布とニードルパンチ型不織布の材質は、工業的に実
用されているものならよく、例えばポリオレフィン系繊
維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、アクリル
系繊維等がある。
【0020】また、スパンポンド型不織布はこれらの繊
維をスパンポンド法により製造したものであり、そして
ニードルパンチ型不織布はこれらの繊維をニードルパン
チ法により製造したものである。
【0021】本発明においてスパンポンド型不織布とニ
ードルパンチ型不織布との積層体の製造は接着剤を介し
た接着、界面間の熱融着による接着でもよい。また、ス
パンポンド型不織布の上にニードルパンチ型不織布を重
ねてから、ニードルパンチ型不織布層からスパンポンド
型不織布層にかけてニードルパンチさせ、それによりニ
ードルパンチ型不織布の繊維がスパンポンド型不織布層
内に絡み合わせるようにする。
【0022】本発明においてスパンポンド型不織布とニ
ードルパンチ型不織布との積層体を防水シート上に接着
するには接着剤を介した接着、又は界面間の熱融着によ
る接着でもよい。
【0023】ここにおいてスパンポンド型不織布とニー
ドルパンチ型不織布との積層体を防水シート上に接着す
る際、防水シート側に直接接着する側はスパンポンド型
不織布でもニードルパンチ型不織布のどちらでもよい
が、望ましくはスパンポンド型不織布とするのがよい。
【0024】また、ここにおいてスパンポンド型不織布
とニードルパンチ型不織布との積層体の厚さは特に限定
されないが、一般には1〜5mm程度がよい。更に、不
織布付防水シートにおけるスパンポンド型不織布とニー
ドルパンチ型不織布との積層体の目付量も特に限定され
ないが、一般には100〜300g/m2 がよい。
【0025】
【作用】本発明の不織布付防水シート及びその製造方法
の作用は次の二点にある。
【0026】 スパンポンド型不織布とニードルパン
チ型不織布とから成る積層体を防水シート層上に接着さ
せることにより、ニードルパンチ型不織布が有する優れ
た脱気性とスパンポンド型不織布が有する優れた寸法安
定性と機械的特性とを発揮させ、しかも不織布層の積層
体はニードルパンチ型不織布の繊維がニードルパンチ法
によりスパンポンド型不織布層内に効果的に絡み合って
いるので、優れた機械的特性と防水シート層への熱融着
性とを発揮する。
【0027】 スパンポンド型不織布層とニードルパ
ンチ型不織布層との積層体にして、ニードルパンチ型不
織布層の繊維がスパンポンド型不織布層内に絡み合うよ
うにされたものを、防水シート層上に接着する不織布
付防水シートの製造方法において、防水シート層上への
積層体の接着をニードルパンチ型不織布の熱軟化温度以
上で且つスパンポンド型不織布の熱軟化温度以下の温度
で熱融着させることにより、ニードルパンチ型不織布の
熱融着を効果的に起こさせ、その熱融着により、絡み合
った状態にあるスパンポンド型不織布とニードルパンチ
型不織布とを強力に接着させると共にスパンポンド型不
織布層とニードルパンチ型不織布層とから成る積層体を
防水シート上に強力に接着できることにある。
【0028】そしてこれらの相乗作用により生産時には
不織布付防水シートの生産性、品質を顕著に高め、施工
面への施工時には端部剥離性と施工作業性を効果的に改
良し、更に施工後には優れた脱気性、耐衝撃緩和性、寸
法安定性を発揮することができる。
【0029】
【実施例】次に、本発明の不織布付防水シート及びその
製造方法の実施例及び従来の比較例について説明する。
【0030】表1は本発明の不織布付防水シート及びそ
の製造方法の実施例及び従来の比較例の構成及び試験結
果を示したものである。
【0031】
【表1】
【0032】表1において不織布としては目付量が20
0g/m2 のポリエチレンニードルパンチ型不織布、目
付量が50g/m2 のポリエステルスパンポンド不織布
を用いた。なお、これらの不織布は幅1100mm、長
さ250mである。
【0033】スパンポンド型不織布とニードルパンチ型
不織布との積層体の製造は、まずポリエチレンニードル
型不織布とポリエステルスパンポンド不織布とを重ね合
わせ、それからニードルパンチ法により両層の繊維同志
を絡み合わせて一体化した。
【0034】また、ニードルパンチ型不織布2枚の積層
体の製造は、同様に2枚のポリエチレンニードル型不織
布同志を重ね合わせ、それからニードルパンチ法により
両層の繊維同志を絡み合わせて一体化した。
【0035】更に、スパンポンド型不織布2枚の積層体
の製造は、同様に2枚のポリエステルスパンポンド不織
布同志を重ね合わせ、それからニードルパンチ法により
両層の繊維同志を絡み合わせて一体化した。
【0036】表1において防水シートとしては加硫エチ
レンプロピレン系ゴムシートを用いた。
【0037】加硫エチレンプロピレン系ゴムシートへの
不織布積層体の接着は、まず加硫エチレンプロピレン系
ゴムシートを予熱してから温度130℃の加圧ロール間
を通過させることにより連続的に融着させることにより
不織布付防水シートとした。
【0038】図1は本発明の不織布付防水シートの一実
施例を示した横断面図であって、1は防水シート層、2
はニードルパンチ型不織布層、3はスパンポンド型不織
布層である。
【0039】なお、試験方法は次の通りである。
【0040】 通気量試験…………JASS−8に従
って試験した。
【0041】 不織布幅の測定……実測により測定し
た。
【0042】 接着力試験…………JIS−K−68
54に従って防水シート層と不織布層との剥離強度を接
着力とした。
【0043】 層間剥離作業性……試験に供した不織
布付防水シート端部について層間剥離し、良好なものを
〇、悪いものを×で示した。
【0044】表1から判るようにニードルパンチ型不織
布を2枚積層して成る積層体を接着して成る比較例1及
び3の不織布付防水シートは、不織布幅の変動が大き
く、その結果不織布付防水シートの生産性、品質が低下
する。
【0045】即ち、不織布付防水シートの製造において
は不織布幅の変動は±10mm以下であることが望まし
いが、ニードルパンチ型不織布の機械的強度が小さく、
そのため不織布付防水シートを製造する時に掛かるテン
ションにより不織布幅が大きく変動するのである。
【0046】更に、比較例1及び3の不織布付防水シー
トは、ニードルパンチ型不織布の機械的強度が小さく、
そのため得られた不織布付防水シートの端部において不
織布層と防水シート層とを剥離するさい不織布層の変
形、寸法不良、外観不良等が発生する難点がある。
【0047】他方、表1から判るようにスパンポンド型
不織布を2枚積層して成る積層体を接着して成る比較例
2及び4の不織布付防水シートは、通気性が劣り、その
結果施工面に施工したとき脱気性が悪くなるため膨れ不
良が発生する。その上比較例2及び4の不織布付防水シ
ートは、不織布層と防水シート層との接着力が小さい。
【0048】これらに対して本発明の実施例の不織布付
防水シートはいずれも優れた通気性、生産性、施工作業
性、接着特性を発揮した。
【0049】なお、本発明ではスパンポンド型不織布
とニードルパンチ型不織布とから成る積層体にし
て、ニードルパンチ型不織布層の繊維がスパンポンド型
不織布層内に絡み合うようにされたものを、防水シート
上に接着する際は、スパンポンド型不織布側を接着
させても、ニードルパンチ型不織布側を接着させても
よい。ただ、防水シート上にスパンポンド型不織布
を接着させて成る実施例1の不織布付防水シートは端部
剥離性が優れているのに対して、防水シート上にニード
ルパンチ型不織布側を接着させて成る実施例2の不織
布付防水シートは端部剥離性がやや劣る結果を示した。
これは、実施例2では、ニードルパンチ型不織布層の繊
維のすべてが防水シート層に熱融着することによって、
接着力が大きくなりすぎるためであり、実施例1では、
絡み合いの結果スパンポンド型不織布層を突き抜けたニ
ードルパンチ型不織布層の繊維の一部が防水シート層に
熱融着するためである。
【0050】
【発明の効果】本発明の不織布付防水シート及びその製
造方法によれば、生産時には不織布付防水シートの生産
性、品質を顕著に高め、施工面への施工時には端部剥離
性と施工作業性を効果的に改良し、更に施工後には優れ
た脱気性、耐衝撃緩和性、寸法安定性を発揮することが
できるものであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不織布付防水シートの一実施例を示し
た横断面図である。
【符号の説明】
1 防水シート層 2 ニードルパンチ型不織布層 3 スパンポンド型不織布層
フロントページの続き (72)発明者 中野 英二 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日 立電線株式会社電線工場内 (72)発明者 藤井 義隆 茨城県日立市助川町3丁目1番1号 日 立電線株式会社電線工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 D06N 1/00 - 7/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防水シート層と不織布層とを接着して成る
    不織布付防水シートにおいて、前記不織布層はスパンポ
    ンド型不織布とニードルパンチ型不織布との積層体から
    成ることを特徴とする不織布付防水シート。
  2. 【請求項2】スパンポンド型不織布層とニードルパンチ
    型不織布層との積層体にして、ニードルパンチ型不織布
    層の繊維がスパンポンド型不織布層内に絡み合うように
    されたものを、防水シート層上に接着する不織布付防
    水シートの製造方法において、前記防水シート層と前記
    積層体とを前記ニードルパンチ型不織布の熱軟化温度以
    上で且つ前記スパンポンド型不織布の熱軟化温度以下の
    温度で熱融着することを特徴とする不織布付防水シート
    の製造方法。
JP4101101A 1992-04-21 1992-04-21 不織布付防水シート及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2953185B2 (ja)

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