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JP2961038B2 - 繊維状クッション部材の充填圧縮方法及びその装置 - Google Patents
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JP2961038B2 - 繊維状クッション部材の充填圧縮方法及びその装置 - Google Patents

繊維状クッション部材の充填圧縮方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クッション部材として
の原料繊維を圧縮成形するための充填圧縮方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来クッション材としては、一般にウレ
タンフォーム等の発泡合成樹脂を使用し、所定型枠内に
注入して発泡し成形したものが利用されている。しかし
この発泡合成樹脂製のクッション部材は、焼却時に有毒
ガスを発生する欠点があり、しかも弾力性が乏しく、長
期の使用に際し所謂「へたり」を生ずるのみでなく、そ
の他通気性、透湿性、吸湿性が劣り、またクッション成
形時にフロンガスが必要である等の問題がある。
【0003】このため、最近では特公平1−18183
号に開示される繊維材料を原料としたクッション部材の
製造が試みられている。これは加熱により溶融する繊維
と非溶融繊維とを混合して所定形状に圧縮成形し、これ
を加熱することにより溶融繊維が結合材となり、所定形
状のクッション部材としたものであり、弾力性、通気
性、透湿性、吸湿性に優れた特徴を有するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来は2種類ま
たはそれ以上のクッション材用短繊維を従来の紡績工程
の梳綿機により一定方向に梳かれたウエブを折り畳み積
層するようにしたもので、これをそのまゝ圧縮しても密
度が不均一となり、充分な弾力を得ることが出来ず、ま
た製造方法によつては繊維の方向は水平方向の前後左右
方向(X,Y方向)に揃えられ、弾力として必要な上下
方向(Z方向)へ指向する繊維が少なく、従って弾力性
に乏しく、長期の使用に際し復元力を失い、所謂「へた
り」を生ずる等の問題がある。
【0005】本発明はかゝる点に鑑み、供給される短繊
維を前後左右方向(X,Y方向)と共に上下方向(Z方
向)に対しても効率良く混合し、かつ隅部に対しても均
一に供給し、復元力の優れたクッション部材を形成する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の繊維状クッション部材の充填圧縮方法に関する第1の
発明は、少なくとも2種類の混合開繊された原料繊維を
空気流により搬送し、圧縮機構へ左右から交互に供給し
て、該機構の収納枠体内に繊維方向ランダム状となるよ
う蓄積せしめ、その後圧縮して所定重量に到達したと
き、原料繊維を充填した受入れ容器を次工程の加熱装置
に搬出するようにしたものである。
【0007】第2の発明は、収納枠体は横断面方形と
し、原料繊維を空気流により上方左右より交互に供給す
るとともに、該枠体側面を多孔性構造とし、各側面から
の搬送空気流の排出は予め設定された順序により行い、
排出方向の変更により収納枠体内に乱流を発生せしめ、
供給原料繊維に均一な拡散作用を付与するようにしたも
のである。
【0008】第3の発明は、上記方法を実施する装置に
関し、少なくとも2種類の混合された原料繊維を開繊混
合する開繊機構と、開繊された原料繊維を搬送する供給
機構と、上記原料繊維を受入れこれを圧縮し、受入れ容
器内に充填せしめる圧縮機構とよりなり、該圧縮機構
は、方形の原料繊維収納枠体と、枠体内の蓄積原料繊維
を圧縮する加圧シリンダとを備え、枠体は搬送気流の流
出を許容するも原料繊維の排出を阻止する多孔性構造と
し、枠体上方に左右対をなす原料繊維供給口を形成し、
下方を開口しこれに受入れ容器を対設してなり、少なく
とも2種類の混合された原料繊維を開繊機構により開繊
混合し、これを供給機構により空気流と共に搬送し、左
右の供給口から交互に枠体内に供給して繊維方向をラン
ダムに蓄積するとともに、加圧シリンダにより受入れ容
器内に充填せしめ、これを繰り返し所定重量に到達した
とき該受入れ容器を次工程に搬出するようにしたもので
ある。
【0009】第4の発明は、圧縮機構の収納枠体上方に
設けられた左右の原料繊維供給口は開繊された原料繊維
の供給機構に接続され、該供給機構は開繊された原料繊
維を吸引し送り出す吸引ブロアと、先端は各上記受入れ
口に接続されるブランチダクトと、この両者間に設けら
れる分配機構とよりなり、分配機構は基端が吸引ブロア
に接続され、先端は各ブランチダクトに対向する分配管
及び該分配管の駆動機構とよりなり、分配管を回動し原
料繊維を各ブランチダクトに交互に供給するようにした
ものである。
【0010】更に第5の発明は、原料繊維収納枠体の四
周はそれぞれカバーにより覆い、各カバーはそれぞれ分
岐排出ダクトに連結し、各排出ダクトは回転開閉弁機構
を介して外気に開放し、該回転開閉弁機構の回転により
それぞれの排出ダクトに対し排出気流に脈動を付与し、
収納枠体内に乱流を付与し、該枠体内の供給原料繊維に
均一な拡散作用を付与するようにしたものである。
【0011】
【作用】原料繊維は空気流により搬送されることによ
り、繊維方向はランダムとなり前後左右方向と共に上下
方向の繊維を混合する。従ってこれにより得られ繊維ク
ッション部材はこれを圧縮するときは、弾性を有するク
ッション材とすることができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の繊維状クッション部材の充填
圧縮成形装置のブロック回路図を示す。この装置1は、
適宜手段にて2種類もしくはそれ以上の原料繊維を混合
する混打綿機等の混綿手段(図示省略)により所定比率
に混合され、メインフィーダー(図示せず)を介して空
気流により移送された原料繊維を受け入れ開繊する開繊
機構2と該開繊機構2により開繊された原料繊維を再び
空気流により搬送する吸引ブロア4を備えた搬送機構3
と、搬送された原料繊維を搬送気流より分離し蓄積する
と共に受入れ容器A内に圧縮して充填する圧縮機構5と
より構成される。
【0013】この開繊機構2は、混綿手段から空気流と
共に供給される原料繊維を受入れるリザーブタンク10
と、該タンク10の下部出口に設けられる繰出しローラ
11とビータ12並びに該ビータに対設されるニップロ
ーラ13とを備える。14はビータ12に対する案内壁
またはグリッドバーからなるアンダーケーシング、また
15は開繊された原料繊維の受入れダクト、16は外気
の吸引口であり、受入れダクト15に供給された開繊繊
維は、前記搬送機構3の吸引ブロア4により外気と共に
主ダクト17を介して搬送機構3に吸引移送される。1
8はビータ駆動用モータを示す。
【0014】この搬送機構3は吸引ブロア4の排出側に
分配機構20を備える。この分配機構20は2個のブラ
ンチダクト21a、21bに接続される分配管22と、
ブロア4と分配管22間に配備される分配部材24とよ
りなる。なお、ブロア4は繊維を吸引したとき、引っ掛
かり等を生じない通綿式ブロアとし、分配管22は中央
上部をV字状として左右に枝管23a、23bを形成
し、それぞれの枝管に前記ブランチダクト21a、21
bを接続し、下方は分配部材24に接続される。分配部
材24は回動自在の曲管25を備え、その下方は回転軸
芯上に位置し、上部は偏位して枝管の一方の軸心と合致
し、歯車部材26を介して駆動モータ27により回転さ
れ、下部は常時ブロア4の出口と同一軸心に保持されつ
ゝ上部は両枝管23a、23bに対し交互に対向され
る。これにより各枝管23a、23bを介してブランチ
ダクト21a、21bには間歇的に搬送気流と共に開繊
された原料繊維が交互に分配供給される。
【0015】圧縮機構5は、筐体30と該筐体30内に
収納される枠体31と、筐体上部に設けられる加圧シリ
ンダ32並びに収納する枠体31の上方両側方に取付け
られる原料繊維供給口33a、33bとを備える。該供
給口33a、33bはそれぞれ前記ブランチダクト21
a、21bに接続され、下方には受入れ容器Aを進退用
レールB上に載置する。枠体31は4周を多孔性材料例
えばパンチングメタルまたは金網等の多孔性部材により
構成し、その外方をぞれぞれカバー34a、34b、3
4c、34dにより覆い、各カバーはそれぞれ分岐排出
管35a、35b、35c、35dを介してロータリー
バタフライ弁等の回転開閉弁36に接続される。そして
該回転開閉弁36の回転により各分岐排出管は順次予め
設定された順序に従い主排出管37に接続される。また
回転開閉弁36の代わりに図9乃至図10に示す脈動付
与手段50を設けてもよい。該脈動付与手段50は、排
出空気に対し一定間隔で流通を阻止するようにしたもの
で、分岐排出管35a,35b,35c,35dを排出
管51に合流させ、該排出管51に外筒52を連設せし
めるとともに外筒52に回転自在に取り付けられた支軸
53と、該支軸53に取り付けられる蝶弁54、外筒内
に位置し蝶弁54に対向して取り付けられる弁座55を
有する構成であって、該弁座55の円弧部の長さを変え
ることによって脈動の大きさを調整することが可能とな
る。
【0016】前記枠体31は、各面均一な網目(メッシ
ュ)としてもよいが、好ましくは各面の隅部のメッシュ
maは中央部のメッシュmbより目を粗くして空気の流
通抵抗を減少する。これにより供給される原料繊維を隅
部まで均一に分布させることが出来る。
【0017】図中40は受入れ容器A内に圧縮された原
料繊維の浮き上がり防止部材で、枠体31の下方に設け
られ、圧縮原料繊維の上方部へ挿入される針部材41
と、これを進退させるシリンダ42とよりなり、加圧シ
リンダ32の昇降と関連して針部材41を進退させ、加
圧シリンダ32の上昇時は、受入れ容器A内の圧縮され
た原料繊維の浮き上がりを防止するようにしたものであ
る。また受入れ容器Aはその側面を枠体31と同様の多
孔性材料としてもよい。
【0018】上記構成において、適宜手段により混合さ
れた2種もしくは2種以上の原料繊維(例えば、そのう
ち1種は低融点エステルの熱可塑性繊維、他は高バルキ
ー性エステルの熱可塑性繊維)を混合し、空気流により
開繊機構2に供給する。開繊機構2はビータ12により
開繊し、主ダクト15を介して搬送機構3の吸引ブロア
4の吸引作用により搬送機構3に移送される。この搬送
機構3に供給された原料繊維は分配部材24の曲管25
の回転によりブランチダクト21a、21bに交互に供
給され、圧縮機構5の供給口33a、33bに交互に供
給される。
【0019】該圧縮機構5は、枠体31の四周各面を多
孔性材料により構成し、それを覆うカバー34a〜34
dに接続される分岐排出管35a〜35dは、回転開閉
弁36の回転により順次主排出管37を介して排気され
る。これに伴い上記左右の供給口33a、33bから交
互に供給される原料繊維は主排出管37に連通する側面
方向例えばカバー34a側に移行し枠体31により原料
繊維と搬送空気は分離され、搬送空気は排出されるとと
もに、原料繊維は受入れ容器Aの底から順次均一に充填
される。
【0020】この場合、原料繊維の供給は左右の供給口
33a、33bから交互に供給される故、枠体31内に
は乱流を生じ、原料繊維の単繊維の指向方向は水平の前
後左右方向のみでなく、上下方向にも指向する。更に枠
体各面は中央部のメッシュより隅部のメッシュを大とし
空気の流通抵抗を減少するようにしたから、原料繊維は
隅部まで均一に供給される。ついで排気方向は切り換え
られ、受入れ容器Aを越え枠体31内にもある程度の量
蓄積されたとき、光電管等の適宣手段で検知し、ブロワ
4による供給を止め、加圧シリンダ32により枠体31
内の原料繊維を受入れ容器A内に圧縮し、次いで加圧シ
リンダ32を上昇させ、該加圧シリンダ32が浮き上が
り防止部材40の位置を越えた時点でシリンダ42を前
進させ、針部材41により原料繊維の浮き上がりを防止
する。加圧シリンダ32が上端位置に復帰した後ブロワ
4による供給を再開し上記作業を繰り返し、所定重量に
到達したとき受入れ容器Aを引き出し、次工程の加熱手
段(図示省略)へ移送する。
【0021】
【発明の効果】以上の如く本発明によるときは、少なく
とも2種類の混合された原料繊維を開繊し空気流により
圧縮機構へ移送するようにしたから、単位繊維の指向方
向は前後左右方向と共に上下方向に繊維を混在したラン
ダムとなり、従ってこれを圧縮することにより充分な弾
発力を有するクッション材とすることができる。またこ
の際、原料繊維を空気流により収納枠体に対し左右から
交互に供給することにより、該容器内への供給の均一化
を計ることができる。また、収納枠体は横断面方形と
し、原料繊維を空気流により左右より交互に供給すると
共に、各側方に設けた空気抜き口から搬送気流を排出す
るときは、収納枠体に対して隅部まで均一に原料繊維を
蓄積することができる。また、各側方の空気抜き口はそ
れぞれ分岐排出ダクトに連結し、各排出ダクトは開閉弁
機構により順次外部に開口するときは、収納枠体内に乱
流を発生せることができ、また各排出ダクトを脈動付与
手段と連結するときは排出気流に脈動を付与することが
でき、これにより収納枠体内の供給原料繊維に均一な拡
散作用を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維状クッション部材の充填圧縮装置
の概略説明図である。
【図2】開繊機構の概略説明図である。
【図3】搬送機構の正面図図である。
【図4】図3における分配機構の縦断面図である。
【図5】圧縮機構の縦断面図である。
【図6】圧縮機構の図5とは直角方向の縦断面図であ
る。
【図7】図6におけるX−X線に沿う横断面図である。
【図8】分岐排出管と回転開閉弁との関連説明図であ
る。
【図9】分岐排出管と脈動付与手段との関連説明図であ
る。
【図10】脈動付与手段の概略説明図である。
【符号の説明】
1 充填圧縮成形装置 2 開繊機構 3 搬送機構 5 圧縮機構 31 枠体 32 加圧シリンダ 33a 原料繊維供給口 33b 原料繊維供給口 A 受入れ容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 賀英 大阪府堺市神野町2丁21番7号 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 5/08 D04H 1/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種類の混合開繊された原料
    繊維を空気流により搬送し、圧縮機構へ左右から交互に
    供給して、該機構の収納枠体内に繊維方向ランダム状と
    なるよう蓄積せしめ、その後圧縮して所定重量に到達し
    たとき、原料繊維を充填した受入れ容器を次工程の加熱
    装置に搬出することを特徴とする繊維状クッション部材
    の充填圧縮方法。
  2. 【請求項2】 収納枠体は横断面方形とし、原料繊維を
    空気流により上方左右より交互に供給するとともに、該
    枠体側面を多孔性構造とし、各側面からの搬送空気流の
    排出は予め設定された順序により行い、排出方向の変更
    により収納枠体内に乱流を発生せしめ、供給原料繊維に
    均一な拡散作用を付与することを特徴とする請求項1記
    載の繊維状クッション部材の充填圧縮方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも2種類の混合された原料繊維
    を開繊混合する開繊機構と、開繊された原料繊維を搬送
    する供給機構と、上記原料繊維を受入れこれを圧縮し、
    受入れ容器内に充填せしめる圧縮機構とよりなり、該圧
    縮機構は、方形の原料繊維収納枠体と、枠体内の蓄積原
    料繊維を圧縮する加圧シリンダとを備え、枠体は搬送気
    流の流出を許容するも原料繊維の排出を阻止する多孔性
    構造とし、枠体上方に左右対をなす原料繊維供給口を形
    成し、下方を開口しこれに受入れ容器を対設してなり、
    少なくとも2種類の混合された原料繊維を開繊機構によ
    り開繊混合し、これを供給機構により空気流と共に搬送
    し、左右の供給口から交互に枠体内に供給して繊維方向
    をランダムに蓄積するとともに、加圧シリンダにより受
    入れ容器内に充填せしめ、これを繰り返し所定重量に到
    達したとき該受入れ容器を次工程に搬出することを特徴
    とする繊維状クッション部材の充填圧縮装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機構の収納枠体上方に設けられた左
    右の原料繊維供給口は開繊された原料繊維の供給機構に
    接続され、該供給機構は開繊された原料繊維を吸引し送
    り出す吸引ブロアと、先端は各上記受入れ口に接続され
    るブランチダクトと、この両者間に設けられる分配機構
    とよりなり、分配機構は基端が吸引ブロアに接続され、
    先端は各ブランチダクトに対向する分配管及び該分配管
    の駆動機構とよりなり、分配管を回動し原料繊維を各ブ
    ランチダクトに交互に供給することを特徴とする請求項
    3記載の繊維状クッション部材の充填圧縮装置。
  5. 【請求項5】 原料繊維収納枠体の四周はそれぞれカバ
    ーにより覆い、各カバーはそれぞれ分岐排出ダクトに連
    結し、各排出ダクトは回転開閉弁機構を介して外気に開
    放し、該回転開閉弁機構の回転によりそれぞれの排出ダ
    クトに対し排出気流に脈動を付与し、収納枠体内に乱流
    を付与し、該枠体内の供給原料繊維に均一な拡散作用を
    付与することを特徴とする請求項3又は4記載の繊維状
    クッション部材の充填圧縮装置。
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