JP2968631B2 - 熱延プロセス制御方法 - Google Patents
熱延プロセス制御方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延プロセスにおける
材料のスタンド間張力及びル−パ角度の制御に関する。
材料のスタンド間張力及びル−パ角度の制御に関する。
【0002】
【従来技術】近年、鉄鋼プロセスなどの製造プロセスに
おいては、様々な自動制御システムが装備され、品質の
高度化や省エネ化及び省力化が進められてきた。例え
ば、熱間仕上圧延機のスタンド間にル−パを配置し、ル
−パの制御によりスタンド間の鋼帯張力や板厚を制御す
るシステムが利用される例も多い。
おいては、様々な自動制御システムが装備され、品質の
高度化や省エネ化及び省力化が進められてきた。例え
ば、熱間仕上圧延機のスタンド間にル−パを配置し、ル
−パの制御によりスタンド間の鋼帯張力や板厚を制御す
るシステムが利用される例も多い。
【0003】従来よりル−パ制御においては、PI制御
装置を用い、また張力とル−パ角度とが互いに干渉しな
いように制御されるのが一般的である。また、多変数制
御を行なってル−パを最適に制御する方法も実施されて
いる。
装置を用い、また張力とル−パ角度とが互いに干渉しな
いように制御されるのが一般的である。また、多変数制
御を行なってル−パを最適に制御する方法も実施されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロセ
スの特性変化や材料の変化などにより、その制御性能、
即ち制御入力に対するプロセス出力の応答性が劣化して
しまうことも多い。この種の応答性は、制御ゲインを再
調整することによって改善することができるが、制御系
の応答性を常時適正な状態に維持するためには、通常、
人手による作業を必要とし、かなり大きな負担になる。
なお、モデル規範型適応制御や、セルフチューニング制
御のように、制御ゲインをオンラインで適応修正する方
法や装置も提案されているが、これらの方法を適用でき
るのは、プロセスの入出力の関係が線形関係にある場合
に限られる。
スの特性変化や材料の変化などにより、その制御性能、
即ち制御入力に対するプロセス出力の応答性が劣化して
しまうことも多い。この種の応答性は、制御ゲインを再
調整することによって改善することができるが、制御系
の応答性を常時適正な状態に維持するためには、通常、
人手による作業を必要とし、かなり大きな負担になる。
なお、モデル規範型適応制御や、セルフチューニング制
御のように、制御ゲインをオンラインで適応修正する方
法や装置も提案されているが、これらの方法を適用でき
るのは、プロセスの入出力の関係が線形関係にある場合
に限られる。
【0005】本発明は、ル−パ制御における制御特性の
改善,維持,及び劣化防止を課題とする。
改善,維持,及び劣化防止を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、圧延スタンド間にル−パが設置
された熱延プロセスにおける熱延プロセス制御方法にお
いて、ル−パの角度及び材料のスタンド間張力の少なく
とも一方をプロセス出力値として検出し、制御目標値と
それに対するプロセス出力値の時系列データを用いて、
現在時刻からn+k時刻前までのプロセス出力値とk+
1時刻前からk+m時刻前までの制御目標値を多層型神
経回路網の入力とし、該回路の出力が現在時刻からk時
刻前までの制御目標値になるように神経回路網の重み係
数を学習し、その学習された神経回路網に現在のk時刻
先から1時刻先までの希望応答値と現在時刻から現在の
n時刻前までのプロセス出力値と現在の1時刻前からm
時刻前までの制御目標値を入力して現在の最終目標値を
生成し、該最終目標値に基づいてプロセスを制御する。
に、本発明においては、圧延スタンド間にル−パが設置
された熱延プロセスにおける熱延プロセス制御方法にお
いて、ル−パの角度及び材料のスタンド間張力の少なく
とも一方をプロセス出力値として検出し、制御目標値と
それに対するプロセス出力値の時系列データを用いて、
現在時刻からn+k時刻前までのプロセス出力値とk+
1時刻前からk+m時刻前までの制御目標値を多層型神
経回路網の入力とし、該回路の出力が現在時刻からk時
刻前までの制御目標値になるように神経回路網の重み係
数を学習し、その学習された神経回路網に現在のk時刻
先から1時刻先までの希望応答値と現在時刻から現在の
n時刻前までのプロセス出力値と現在の1時刻前からm
時刻前までの制御目標値を入力して現在の最終目標値を
生成し、該最終目標値に基づいてプロセスを制御する。
【0007】
【作用】本発明の熱延プロセス制御方法は、制御系の応
答を希望応答にできるだけ近づけるために、希望する制
御応答から仮想的な制御目標値を発生させることを神経
回路網、即ちニュ−ラルネットワ−クを用いて行うもの
である。一般に熱延プロセス制御における制御対象とし
ては、ル−パの角度及びル−パに加わる張力があるが、
本発明ではそれらの少なくとも一方を制御する。その熱
延プロセス制御方法で用いた神経回路では、実際の熱延
プロセス制御の目標値とその応答出力を使用し、神経回
路網の学習則(例えばバックプロパゲーション)を用い
て学習が行なわれる。
答を希望応答にできるだけ近づけるために、希望する制
御応答から仮想的な制御目標値を発生させることを神経
回路網、即ちニュ−ラルネットワ−クを用いて行うもの
である。一般に熱延プロセス制御における制御対象とし
ては、ル−パの角度及びル−パに加わる張力があるが、
本発明ではそれらの少なくとも一方を制御する。その熱
延プロセス制御方法で用いた神経回路では、実際の熱延
プロセス制御の目標値とその応答出力を使用し、神経回
路網の学習則(例えばバックプロパゲーション)を用い
て学習が行なわれる。
【0008】例えば、図2に示す3階層の神経回路網に
おいて、入力層へデータxi(i=1〜n1)を入力す
ると、入力層からの中間層への神経細胞(図3参照)の
状態の変化は、次式で表わされる。
おいて、入力層へデータxi(i=1〜n1)を入力す
ると、入力層からの中間層への神経細胞(図3参照)の
状態の変化は、次式で表わされる。
【0009】
【数1】
【0010】ここで、Wij(2)は、入力層から中間層
への重み係数である。n2は、中間層のノ−ド数を示
す。また中間層出力は、次式で表わされる。
への重み係数である。n2は、中間層のノ−ド数を示
す。また中間層出力は、次式で表わされる。
【0011】
【数2】 yi=fi(ui) ・・・(2) ここで、fiは発火関数であり、具体的には単調増加関
数を用いる。更に中間層からの出力層への神経細胞の状
態変化は、次式で表わされる。
数を用いる。更に中間層からの出力層への神経細胞の状
態変化は、次式で表わされる。
【0012】
【数3】
【0013】ここで、Wij(3)は、中間層から出力層
への重み係数である。n3は、出力層のノ−ド数を示
す。出力層の出力は、次式で表わされる。
への重み係数である。n3は、出力層のノ−ド数を示
す。出力層の出力は、次式で表わされる。
【0014】
【数4】 yi=fi(ui) ・・・(4) この場合、重み係数Wijの学習は、以下のようにおこ
なわれる。
なわれる。
【0015】出力層から中間層への重み係数wij(3)
の学習:
の学習:
【0016】
【数5】 δj0=(dj−yj)fj’(uj) (j=1〜n3)・・・(5) ここでdjは、教師信号と言われるもので、本発明で
は、制御系の実際の出力を意味する。fj’は、fjの
微分を意味する。
は、制御系の実際の出力を意味する。fj’は、fjの
微分を意味する。
【0017】
【数6】 Wij(3)=η・δj0・yi+Wij(3) ・・・(6) 但し: i=1〜n2,j=1〜n3 中間層から入力層への重み係数Wij(2)の学習:
【0018】
【数7】
【0019】
【数8】 Wij(2)=η・δj・xi+Wij(2) ・・・(8) 但し: i=1〜n1,j=1〜n2 本発明の熱延プロセス制御方法では、制御目標値に対す
るプロセス出力値の時系列データを用いて、現在時刻か
らn+k時刻前までのプロセス出力値とk+1時刻前か
らk+m時刻前までの制御目標値を多層型神経回路の入
力とし、該回路の出力が現在時刻からk時刻前までの制
御目標値を教師信号として与えて神経回路の重み係数を
学習する。
るプロセス出力値の時系列データを用いて、現在時刻か
らn+k時刻前までのプロセス出力値とk+1時刻前か
らk+m時刻前までの制御目標値を多層型神経回路の入
力とし、該回路の出力が現在時刻からk時刻前までの制
御目標値を教師信号として与えて神経回路の重み係数を
学習する。
【0020】次に学習された重み係数をもつ神経回路網
(前置補償器)に希望する応答(補償前の目標値)と過
去のプロセス出力値と過去に出力した目標値(補償後の
目標値)を入力すると、これから先に設定すべき目標値
(補償後の目標値)が出力される。その補償後の目標値
(最終目標値)を制御系に入力することにより、希望の
応答に近い実際の応答、すなわち高応答の制御性能が得
られる。
(前置補償器)に希望する応答(補償前の目標値)と過
去のプロセス出力値と過去に出力した目標値(補償後の
目標値)を入力すると、これから先に設定すべき目標値
(補償後の目標値)が出力される。その補償後の目標値
(最終目標値)を制御系に入力することにより、希望の
応答に近い実際の応答、すなわち高応答の制御性能が得
られる。
【0021】すなわち、その学習された神経回路に現在
のk時刻先から1時刻先までの希望応答(補償前の目標
値)と現在時刻から現在のn時刻前までの制御系出力値
(プロセス出力値)と、現在の1時刻前からm時刻前の
制御目標値(補償前の目標値)を入力し、現在の最終目
標値を生成する。
のk時刻先から1時刻先までの希望応答(補償前の目標
値)と現在時刻から現在のn時刻前までの制御系出力値
(プロセス出力値)と、現在の1時刻前からm時刻前の
制御目標値(補償前の目標値)を入力し、現在の最終目
標値を生成する。
【0022】図2の例では、3階層の神経回路を用いて
いるが、非線形性のない系では、2階層の神経回路、あ
るいは、非線形性のある系では、もっと高次の4,5次
の階層を持つ神経回路を用いて同様な前置補償器を構成
しても良い。
いるが、非線形性のない系では、2階層の神経回路、あ
るいは、非線形性のある系では、もっと高次の4,5次
の階層を持つ神経回路を用いて同様な前置補償器を構成
しても良い。
【0023】
【実施例】図1に一実施例の制御系の構成を示す。図1
に示す制御系は、熱間圧延プロセスの一部分を示してお
り、互いに隣接する圧延スタンド2及び3の中間位置に
設置されたル−パ4を利用して2つの制御系を構成して
いる。2つの制御系の一方は、ル−パ4に設置された角
度検出器9が検出した実ル−パ角度αと、図示しないプ
ロセス制御用コンピュ−タから入力されるル−パ角度目
標値αrとに基づいてル−パモ−タ7を駆動するル−パ
角度制御系であり、他方はル−パ4に設置された張力検
出器11が検出した材料の実張力βと、プロセス制御用
コンピュ−タから入力される張力目標値βrとに基づい
てミルモ−タ5を駆動するル−パ張力制御系である。
に示す制御系は、熱間圧延プロセスの一部分を示してお
り、互いに隣接する圧延スタンド2及び3の中間位置に
設置されたル−パ4を利用して2つの制御系を構成して
いる。2つの制御系の一方は、ル−パ4に設置された角
度検出器9が検出した実ル−パ角度αと、図示しないプ
ロセス制御用コンピュ−タから入力されるル−パ角度目
標値αrとに基づいてル−パモ−タ7を駆動するル−パ
角度制御系であり、他方はル−パ4に設置された張力検
出器11が検出した材料の実張力βと、プロセス制御用
コンピュ−タから入力される張力目標値βrとに基づい
てミルモ−タ5を駆動するル−パ張力制御系である。
【0024】補償ユニット20及び30は、各々の制御
系のプロセスの特性に基づいて生じる応答遅れを改善す
るために設けられている。ル−パ角度目標値αrは、補
償ユニット20に入力されて、補償後ル−パ角度目標値
αr’に変換され、張力目標値βrは、補償ユニット3
0に入力されて、補償後張力目標値βr’に変換され
る。補償後ル−パ角度目標値αr’から実ル−パ角度α
が減算された値が角度制御装置(PI制御装置)10に
入力され、補償後張力目標値βr’から実張力βを減算
した値が張力制御装置(PI制御装置)12に入力され
る。ル−パ角度制御系と張力制御系との干渉をなくすた
めに、角度制御装置10の出力Uαoと張力制御装置1
2の出力Uβoはクロスコントロ−ラ14に入力され、
それぞれ制御量Uα及びUβに変換される。制御量Uα
はル−パモ−タ速度制御装置(ACR)8に入力され、
制御量Uβはミルモ−タ速度制御装置(ASR)6に入
力される。ル−パモ−タ速度制御装置8はル−パモ−タ
7を制御してル−パ4の角度を調整し、ミルモ−タ速度
制御装置6はミルモ−タ5の速度を制御して張力を調整
する。
系のプロセスの特性に基づいて生じる応答遅れを改善す
るために設けられている。ル−パ角度目標値αrは、補
償ユニット20に入力されて、補償後ル−パ角度目標値
αr’に変換され、張力目標値βrは、補償ユニット3
0に入力されて、補償後張力目標値βr’に変換され
る。補償後ル−パ角度目標値αr’から実ル−パ角度α
が減算された値が角度制御装置(PI制御装置)10に
入力され、補償後張力目標値βr’から実張力βを減算
した値が張力制御装置(PI制御装置)12に入力され
る。ル−パ角度制御系と張力制御系との干渉をなくすた
めに、角度制御装置10の出力Uαoと張力制御装置1
2の出力Uβoはクロスコントロ−ラ14に入力され、
それぞれ制御量Uα及びUβに変換される。制御量Uα
はル−パモ−タ速度制御装置(ACR)8に入力され、
制御量Uβはミルモ−タ速度制御装置(ASR)6に入
力される。ル−パモ−タ速度制御装置8はル−パモ−タ
7を制御してル−パ4の角度を調整し、ミルモ−タ速度
制御装置6はミルモ−タ5の速度を制御して張力を調整
する。
【0025】補償ユニット20は前置補償器21,積分
器22,減算器及び加算器で構成されている。学習器2
3は、学習によって前置補償器21の特性(重み係数)
を最適な状態に調整する。積分器22は、後述する制御
上のオフセット誤差を補償するために設けられている。
同様に補償ユニット30は前置補償器31,積分器3
2,減算器及び加算器で構成されており、前置補償器3
1の重み係数は学習器33によって学習される。積分器
32は、制御上のオフセット誤差を補償するために設け
られている。
器22,減算器及び加算器で構成されている。学習器2
3は、学習によって前置補償器21の特性(重み係数)
を最適な状態に調整する。積分器22は、後述する制御
上のオフセット誤差を補償するために設けられている。
同様に補償ユニット30は前置補償器31,積分器3
2,減算器及び加算器で構成されており、前置補償器3
1の重み係数は学習器33によって学習される。積分器
32は、制御上のオフセット誤差を補償するために設け
られている。
【0026】図2は、前置補償器21及び31に使用さ
れる神経回路網の一例で、この場合3階層の神経回路を
構成している。回路の各ノードは、図3に示されるよう
にその入力の重み付け加算をおこなうとともに、単調増
加の非線形関数で出力を計算する。これらのノードは階
層的に組み合わされた神経回路網を構成する。
れる神経回路網の一例で、この場合3階層の神経回路を
構成している。回路の各ノードは、図3に示されるよう
にその入力の重み付け加算をおこなうとともに、単調増
加の非線形関数で出力を計算する。これらのノードは階
層的に組み合わされた神経回路網を構成する。
【0027】図4は、学習器23及び33に設けられた
神経回路網の構成を示している。学習器23において
は、神経回路の入力層のy(t)〜y(t−n−k)のノ−
ドに、角度検出器9の出力に得られた実ル−パ角度αの
時系列デ−タ(現在時刻からn+k時刻前までのn+k
+1個のデ−タ)が入力され、入力層のu(t−k−1)
〜u(t−k−m)のノ−ドに、補償後ル−パ角度目標値
αr’(但し積分器の出力は含まない)の過去の時系列
デ−タ(k+1時刻前からk+m時刻前までのm個のデ
−タ)が入力され、出力層のu(t)〜u(t−k)のノ−
ドに、補償後ル−パ角度目標値αr’の時系列デ−タ
(現在時刻からk時刻前までのk+1個のデ−タ)が教
師デ−タとして与えられ、出力層のu(t)〜u(t−k)
の各ノ−ドの出力が教師デ−タに近づくように神経回路
の重み係数を修正する。修正のための学習式としては、
この例ではバックプロパゲーションのアルゴリズムが用
いられる。
神経回路網の構成を示している。学習器23において
は、神経回路の入力層のy(t)〜y(t−n−k)のノ−
ドに、角度検出器9の出力に得られた実ル−パ角度αの
時系列デ−タ(現在時刻からn+k時刻前までのn+k
+1個のデ−タ)が入力され、入力層のu(t−k−1)
〜u(t−k−m)のノ−ドに、補償後ル−パ角度目標値
αr’(但し積分器の出力は含まない)の過去の時系列
デ−タ(k+1時刻前からk+m時刻前までのm個のデ
−タ)が入力され、出力層のu(t)〜u(t−k)のノ−
ドに、補償後ル−パ角度目標値αr’の時系列デ−タ
(現在時刻からk時刻前までのk+1個のデ−タ)が教
師デ−タとして与えられ、出力層のu(t)〜u(t−k)
の各ノ−ドの出力が教師デ−タに近づくように神経回路
の重み係数を修正する。修正のための学習式としては、
この例ではバックプロパゲーションのアルゴリズムが用
いられる。
【0028】学習器33においては、神経回路の入力層
のy(t)〜y(t−n−k)のノ−ドに、張力検出器11
の出力に得られた実張力βの時系列デ−タ(現在時刻か
らn+k時刻前までのn+k+1個のデ−タ)が入力さ
れ、入力層のu(t−k−1)〜u(t−k−m)のノ−ド
に、補償後張力目標値βr’(但し積分器の出力は含ま
ない)の過去の時系列デ−タ(k+1時刻前からk+m
時刻前までのm個のデ−タ)が入力され、出力層のu
(t)〜u(t−k)のノ−ドに、補償後張力目標値βr’
の時系列デ−タ(現在時刻からk時刻前までのk+1個
のデ−タ)が教師デ−タとして与えられ、出力層のu
(t)〜u(t−k)の各ノ−ドの出力が教師デ−タに近づ
くように神経回路の重み係数を修正する。修正のための
学習式としては、この例ではバックプロパゲーションの
アルゴリズムが用いられる。
のy(t)〜y(t−n−k)のノ−ドに、張力検出器11
の出力に得られた実張力βの時系列デ−タ(現在時刻か
らn+k時刻前までのn+k+1個のデ−タ)が入力さ
れ、入力層のu(t−k−1)〜u(t−k−m)のノ−ド
に、補償後張力目標値βr’(但し積分器の出力は含ま
ない)の過去の時系列デ−タ(k+1時刻前からk+m
時刻前までのm個のデ−タ)が入力され、出力層のu
(t)〜u(t−k)のノ−ドに、補償後張力目標値βr’
の時系列デ−タ(現在時刻からk時刻前までのk+1個
のデ−タ)が教師デ−タとして与えられ、出力層のu
(t)〜u(t−k)の各ノ−ドの出力が教師デ−タに近づ
くように神経回路の重み係数を修正する。修正のための
学習式としては、この例ではバックプロパゲーションの
アルゴリズムが用いられる。
【0029】この実施例では、学習器23及び33はと
もにk=10,n=10,m=10とし、入力層の数は
31個、中間層の数は21個、出力層の数は10個とし
て構成してある。
もにk=10,n=10,m=10とし、入力層の数は
31個、中間層の数は21個、出力層の数は10個とし
て構成してある。
【0030】この例では、関数f(x)として以下の関
数を用いている。
数を用いている。
【0031】
【数9】 f(x)=1−0.5γ2/(x−θ+γ)2 x≧θ ・・・(9)
【0032】
【数10】 f(x)=0.5γ2/(x−θ−γ)2 x<θ ・・・(10 )時系列の時間刻みは、0.02秒である。学習は、1
秒間の時系列データを用いて数千回繰り返し行なってい
る。
秒間の時系列データを用いて数千回繰り返し行なってい
る。
【0033】前置補償器21及び31に含まれる神経回
路網の構成を図5に示す。この神経回路網の構成は、図
4に示した学習器の神経回路網と同一になっている。但
し、入力層の入力データの内容は異なっている。また、
出力層のうち実際に使用するノ−ドは1つだけである。
この神経回路網の各ノ−ドの重み係数には、学習器23
及び33の神経回路網に存在する重み係数がそのまま与
えられる。
路網の構成を図5に示す。この神経回路網の構成は、図
4に示した学習器の神経回路網と同一になっている。但
し、入力層の入力データの内容は異なっている。また、
出力層のうち実際に使用するノ−ドは1つだけである。
この神経回路網の各ノ−ドの重み係数には、学習器23
及び33の神経回路網に存在する重み係数がそのまま与
えられる。
【0034】前置補償器21においては、入力層のyd
(t+k)〜yd(t+1)のノ−ドに、現在のk時刻先か
ら1時刻先までのk個の補償前目標値αrの時系列デ−
タ(即ち希望応答)を入力し、入力層のy(t)〜y(t
−n)のノ−ドに、現在時刻から現在のn時刻前までの
n+1個の制御系出力値(即ち角度α)の時系列デ−タ
を入力し、入力層のu(t−1)〜u(t−m)のノ−ド
に、現在の1時刻前からm時刻前までのm個の過去の補
償後目標値αr’の時系列デ−タを入力する。これによ
って、出力層のu(t)のノ−ドに、補償後目標値αr’
(但し積分器の出力は含まない)が得られる。
(t+k)〜yd(t+1)のノ−ドに、現在のk時刻先か
ら1時刻先までのk個の補償前目標値αrの時系列デ−
タ(即ち希望応答)を入力し、入力層のy(t)〜y(t
−n)のノ−ドに、現在時刻から現在のn時刻前までの
n+1個の制御系出力値(即ち角度α)の時系列デ−タ
を入力し、入力層のu(t−1)〜u(t−m)のノ−ド
に、現在の1時刻前からm時刻前までのm個の過去の補
償後目標値αr’の時系列デ−タを入力する。これによ
って、出力層のu(t)のノ−ドに、補償後目標値αr’
(但し積分器の出力は含まない)が得られる。
【0035】前置補償器31においては、入力層のyd
(t+k)〜yd(t+1)のノ−ドに、現在のk時刻先か
ら1時刻先までのk個の補償前目標値βrの時系列デ−
タ(即ち希望応答)を入力し、入力層のy(t)〜y(t
−n)のノ−ドに、現在時刻から現在のn時刻前までの
n+1個の制御系出力値(即ち角度β)の時系列デ−タ
を入力し、入力層のu(t−1)〜u(t−m)のノ−ド
に、現在の1時刻前からm時刻前までのm個の過去の補
償後目標値βr’の時系列デ−タを入力する。これによ
って、出力層のu(t)のノ−ドに、補償後目標値βr’
(但し積分器の出力は含まない)が得られる。
(t+k)〜yd(t+1)のノ−ドに、現在のk時刻先か
ら1時刻先までのk個の補償前目標値βrの時系列デ−
タ(即ち希望応答)を入力し、入力層のy(t)〜y(t
−n)のノ−ドに、現在時刻から現在のn時刻前までの
n+1個の制御系出力値(即ち角度β)の時系列デ−タ
を入力し、入力層のu(t−1)〜u(t−m)のノ−ド
に、現在の1時刻前からm時刻前までのm個の過去の補
償後目標値βr’の時系列デ−タを入力する。これによ
って、出力層のu(t)のノ−ドに、補償後目標値βr’
(但し積分器の出力は含まない)が得られる。
【0036】この実施例では、各制御系について制御目
標値をステップ状に変化させる場合の時系列デ−タを学
習器22及び32で学習させるようにしているが、この
場合に学習器のネットワ−ク出力層に設定すべき教師デ
−タは非常に複雑な時系列パタ−ンになる。そこでこの
実施例では、ル−パ角度制御及び張力制御プロセスの各
逆モデル計算式(プロセス出力値を入力値に換算する計
算式)を予め作成しておき、学習を実施する際には、プ
ロセスの実出力値(α,β)と希望応答値との差分を各
逆モデル計算式によってプロセス入力値、つまり補償後
目標値(αr’,βr’)に換算し、その値から教師デ
−タを作成している。この教師デ−タに基づいて、ネッ
トワ−クの各重み係数が修正される。
標値をステップ状に変化させる場合の時系列デ−タを学
習器22及び32で学習させるようにしているが、この
場合に学習器のネットワ−ク出力層に設定すべき教師デ
−タは非常に複雑な時系列パタ−ンになる。そこでこの
実施例では、ル−パ角度制御及び張力制御プロセスの各
逆モデル計算式(プロセス出力値を入力値に換算する計
算式)を予め作成しておき、学習を実施する際には、プ
ロセスの実出力値(α,β)と希望応答値との差分を各
逆モデル計算式によってプロセス入力値、つまり補償後
目標値(αr’,βr’)に換算し、その値から教師デ
−タを作成している。この教師デ−タに基づいて、ネッ
トワ−クの各重み係数が修正される。
【0037】ある程度学習を行なった後のル−パ角度制
御系の応答特性の例を図7に示し、張力制御系の応答特
性(積分器の出力を加算しない場合)の例を図8に示
す。図7を参照すると、目標値αrはステップ状に変化
しており、この目標値αrを補償しないまま制御系に印
加する場合には、ル−パ角度はなだらかに変化し、時間
をかけて目標値に近づく。しかし補償ユニット20から
出力される補償後目標値αr’は非常に複雑な時系列パ
タ−ンで変化しており、その結果、ル−パ角度αは短時
間で変更後の目標値αrのレベルに収束するように制御
されている。図8に示す張力制御系の応答特性について
も、同様に目標値βrの補償によって張力βの応答特性
が大幅に改善されているのが分かる。また図示しない
が、この実施例によれば、制御系に各種外乱が加わった
場合や、目標値が正弦波状に変化する場合であっても、
極めて短時間でプロセス出力を目標値に制御できること
が確かめられた。
御系の応答特性の例を図7に示し、張力制御系の応答特
性(積分器の出力を加算しない場合)の例を図8に示
す。図7を参照すると、目標値αrはステップ状に変化
しており、この目標値αrを補償しないまま制御系に印
加する場合には、ル−パ角度はなだらかに変化し、時間
をかけて目標値に近づく。しかし補償ユニット20から
出力される補償後目標値αr’は非常に複雑な時系列パ
タ−ンで変化しており、その結果、ル−パ角度αは短時
間で変更後の目標値αrのレベルに収束するように制御
されている。図8に示す張力制御系の応答特性について
も、同様に目標値βrの補償によって張力βの応答特性
が大幅に改善されているのが分かる。また図示しない
が、この実施例によれば、制御系に各種外乱が加わった
場合や、目標値が正弦波状に変化する場合であっても、
極めて短時間でプロセス出力を目標値に制御できること
が確かめられた。
【0038】図8を参照すると、前置補償器31を設け
た場合の応答特性では、張力βの収束するレベルが、入
力された目標値βrに対して少しずれを生じているのが
分かる。この種のオフセットは、本発明者の実験によれ
ば学習回数を増やしても減少しないことが確認されてい
る。そこでこの実施例においては、図1に示すように、
オフセット分を補償する回路を補償ユニット20及び3
0に設けてある。即ち、前置補償器(21,31)入力
の目標値dから前置補償器(21,31)の出力uを減
算した値を積分器(22,32)に入力し、該積分器の
出力を前置補償器(21,31)の出力uに加算した値
u’を補償後目標値(αr’,βr’)として出力して
いる。これによってオフセットの発生を防止できた。
た場合の応答特性では、張力βの収束するレベルが、入
力された目標値βrに対して少しずれを生じているのが
分かる。この種のオフセットは、本発明者の実験によれ
ば学習回数を増やしても減少しないことが確認されてい
る。そこでこの実施例においては、図1に示すように、
オフセット分を補償する回路を補償ユニット20及び3
0に設けてある。即ち、前置補償器(21,31)入力
の目標値dから前置補償器(21,31)の出力uを減
算した値を積分器(22,32)に入力し、該積分器の
出力を前置補償器(21,31)の出力uに加算した値
u’を補償後目標値(αr’,βr’)として出力して
いる。これによってオフセットの発生を防止できた。
【0039】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、ル−パ
角度制御及び張力制御の応答性が大幅に改善される。ま
た本発明では、制御系の特性を学習によって逐次修正す
ることができるので、経時変化による応答特性の劣化を
自動的に防ぐことができる。従って、制御装置の保守作
業が不要になり、また無人化にすることも可能となる。
また制御性能の改善により、製品のコストダウンや歩留
向上につながる。
角度制御及び張力制御の応答性が大幅に改善される。ま
た本発明では、制御系の特性を学習によって逐次修正す
ることができるので、経時変化による応答特性の劣化を
自動的に防ぐことができる。従って、制御装置の保守作
業が不要になり、また無人化にすることも可能となる。
また制御性能の改善により、製品のコストダウンや歩留
向上につながる。
【図1】 本発明を実施する熱延プロセスの一部の制御
系の構成例を示すブロック図である。
系の構成例を示すブロック図である。
【図2】 実施例に使用した神経回路のブロックであ
る。
る。
【図3】 図2のノードにある神経細胞を示すブロック
図である。
図である。
【図4】 図1に示す学習器の神経回路の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】 図1に示す前置補償器の神経回路の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図6】 図1の制御系の伝達関数を示すブロック図で
ある。
ある。
【図7】 ル−パ角度制御系の応答特性の例を示す波形
図である。
図である。
【図8】 張力制御系の応答特性の例を示す波形図であ
る。
る。
1:鋼帯 2,3:圧延スタンド 4:
ル−パ 5:ミルモ−タ 6:ミルモ−タ速度制御装置 7:ル−パモ−タ 8:ル−パモ−タ速度制御装置 9:角度検出器 10:角度制御装置 1
1:張力検出器 12:張力制御装置 14:クロスコントロ−ラ 20,30:補償ユニット 2
1:前置補償器 22:積分器 23:学習器 3
1:前置補償器 32:積分器 33:学習器 α:
実ル−パ角度 αr:ル−パ角度目標値 αr’:補償後ル−
パ角度目標値 β:実張力 βr:張力目標値 βr’:補償後張力目標値
ル−パ 5:ミルモ−タ 6:ミルモ−タ速度制御装置 7:ル−パモ−タ 8:ル−パモ−タ速度制御装置 9:角度検出器 10:角度制御装置 1
1:張力検出器 12:張力制御装置 14:クロスコントロ−ラ 20,30:補償ユニット 2
1:前置補償器 22:積分器 23:学習器 3
1:前置補償器 32:積分器 33:学習器 α:
実ル−パ角度 αr:ル−パ角度目標値 αr’:補償後ル−
パ角度目標値 β:実張力 βr:張力目標値 βr’:補償後張力目標値
Claims (1)
- 【請求項1】 圧延スタンド間にル−パが設置された熱
延プロセスにおける熱延プロセス制御方法において、ル
−パの角度及び材料のスタンド間張力の少なくとも一方
をプロセス出力値として検出し、制御目標値とそれに対
するプロセス出力値の時系列データを用いて、現在時刻
からn+k時刻前までのプロセス出力値とk+1時刻前
からk+m時刻前までの制御目標値を多層型神経回路網
の入力とし、該回路の出力が現在時刻からk時刻前まで
の制御目標値になるように神経回路網の重み係数を学習
し、その学習された神経回路網に現在のk時刻先から1
時刻先までの希望応答値と現在時刻から現在のn時刻前
までのプロセス出力値と現在の1時刻前からm時刻前ま
での制御目標値を入力して現在の最終目標値を生成し、
該最終目標値に基づいてプロセスを制御することを特徴
とする、熱延プロセス制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4015673A JP2968631B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 熱延プロセス制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4015673A JP2968631B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 熱延プロセス制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05208207A JPH05208207A (ja) | 1993-08-20 |
| JP2968631B2 true JP2968631B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=11895268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4015673A Expired - Lifetime JP2968631B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 熱延プロセス制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2968631B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103071683A (zh) * | 2012-12-24 | 2013-05-01 | 李广阔 | 一种双机架s型四辊冷轧机综合调整轧制技术 |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19645420C1 (de) | 1996-11-04 | 1998-02-12 | Siemens Ag | Verfahren und Einrichtung zur dynamischen Einstellung des Walzspaltes bei einem Walzgerüst einer mehrgerüstigen Walzstraße |
| CN100428098C (zh) * | 2006-10-19 | 2008-10-22 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 300系不锈钢卷取变张力控制技术 |
| JP5272677B2 (ja) * | 2008-11-19 | 2013-08-28 | 新日鐵住金株式会社 | 圧延機間張力制御方法及び圧延機間張力制御装置 |
| JP5726328B2 (ja) * | 2011-11-22 | 2015-05-27 | 三菱電機株式会社 | モータ制御装置 |
| CN104289529B (zh) * | 2013-07-18 | 2016-12-28 | 上海宝钢钢材贸易有限公司 | 双机架四辊轧机的带材轧制压下率控制方法 |
| CN104190720B (zh) * | 2014-09-11 | 2016-04-20 | 中冶南方工程技术有限公司 | 一种自适应自动厚度控制方法及装置 |
| CN111408626B (zh) * | 2020-03-04 | 2022-04-26 | 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 | 一种二十辊轧机的张力标定装置及张力标定方法 |
| CN113245373B (zh) * | 2021-05-21 | 2023-04-04 | 安徽工业大学 | 一种热轧带钢活套张力自适应控制方法 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP4015673A patent/JP2968631B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103071683A (zh) * | 2012-12-24 | 2013-05-01 | 李广阔 | 一种双机架s型四辊冷轧机综合调整轧制技术 |
| CN103071683B (zh) * | 2012-12-24 | 2014-11-05 | 李广阔 | 一种双机架s型四辊冷轧机综合调整轧制方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05208207A (ja) | 1993-08-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990803 |