JP2979722B2 - 生理活性ポリペプチド、その製造法および抗菌剤 - Google Patents
生理活性ポリペプチド、その製造法および抗菌剤Info
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- JP2979722B2 JP2979722B2 JP3142861A JP14286191A JP2979722B2 JP 2979722 B2 JP2979722 B2 JP 2979722B2 JP 3142861 A JP3142861 A JP 3142861A JP 14286191 A JP14286191 A JP 14286191A JP 2979722 B2 JP2979722 B2 JP 2979722B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規生理活性ポリペプ
チド、その製造法およびその用途としての抗菌剤に関す
る。
チド、その製造法およびその用途としての抗菌剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】昆虫などの無脊椎動物では、ワクチンな
どの接種などによって体液中に抗菌活性物質が誘導出現
することが知られている(ヨーロピアン・ジャーナル・
オブ・バイオケミストリー第106巻、第7ページ(1
980年))。これらの物質の性状、抗菌作用のメカニ
ズムなどについては、まだ十分に明らかにされていな
い。
どの接種などによって体液中に抗菌活性物質が誘導出現
することが知られている(ヨーロピアン・ジャーナル・
オブ・バイオケミストリー第106巻、第7ページ(1
980年))。これらの物質の性状、抗菌作用のメカニ
ズムなどについては、まだ十分に明らかにされていな
い。
【0003】また、近年高等哺乳動物でも精液中(ネー
チャー第249巻、第725ページ(1979年))
や、血清中(バイオケミストリー第20巻、第5973
ページ(1981年))に、抗菌力が強く幅広い抗菌ス
ペクトルを持つ蛋白の存在が明らかとなり、一般に動物
または昆虫の体液中の抗菌性蛋白が重要視されている。
チャー第249巻、第725ページ(1979年))
や、血清中(バイオケミストリー第20巻、第5973
ページ(1981年))に、抗菌力が強く幅広い抗菌ス
ペクトルを持つ蛋白の存在が明らかとなり、一般に動物
または昆虫の体液中の抗菌性蛋白が重要視されている。
【0004】本発明者らは、センチニクバエ(Sarcopha
ga peregrina) の幼虫の体表に傷害を与えることによっ
て、その体液中に大腸菌や枯草菌に対して強い抗菌活性
を有するポリペプチドが出現することを明らかにしてい
る(特開昭59−13730号公報、特開昭61−12
2299号公報)。さらに、センチニクバエ胚由来の培
養細胞の培養上清中にも抗菌活性を有するポリペプチド
(抗菌ポリペプチド)が存在することを見出し、それを
精製しその理化学的性質および構造を明らかにした(特
開昭63−185997号公報)。
ga peregrina) の幼虫の体表に傷害を与えることによっ
て、その体液中に大腸菌や枯草菌に対して強い抗菌活性
を有するポリペプチドが出現することを明らかにしてい
る(特開昭59−13730号公報、特開昭61−12
2299号公報)。さらに、センチニクバエ胚由来の培
養細胞の培養上清中にも抗菌活性を有するポリペプチド
(抗菌ポリペプチド)が存在することを見出し、それを
精製しその理化学的性質および構造を明らかにした(特
開昭63−185997号公報)。
【0005】上記センチニクバエ由来の抗菌ポリペプチ
ドは、他の昆虫において認められると同様に、センチニ
クバエの幼虫の体表障害時に特異的に誘導されることか
ら、細菌感染を防ぐための一種の生体防御物質であると
考えられる。さらに、複数の抗菌活性を有する蛋白質が
見出されることから、これらの蛋白が相互に関係しあっ
てセンチニクバエの生体防御機構を構成しているものと
考えられる。
ドは、他の昆虫において認められると同様に、センチニ
クバエの幼虫の体表障害時に特異的に誘導されることか
ら、細菌感染を防ぐための一種の生体防御物質であると
考えられる。さらに、複数の抗菌活性を有する蛋白質が
見出されることから、これらの蛋白が相互に関係しあっ
てセンチニクバエの生体防御機構を構成しているものと
考えられる。
【0006】これらセンチニクバエ由来の抗菌ポリペプ
チドは、広い抗菌スペクトルを持つと同時にその抗菌活
性が強く、また蛋白質であることから可食性の抗菌剤と
して期待されている。
チドは、広い抗菌スペクトルを持つと同時にその抗菌活
性が強く、また蛋白質であることから可食性の抗菌剤と
して期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、好ましくない
病原体およびその他の微生物に対して高い効果を持つ新
規な抗菌剤が常に望まれており、センチニクバエ由来の
抗菌ポリペプチドにおいてもさらに新規な抗菌性ポリペ
プチドの発見およびその生産方法の開発が望まれてい
た。
病原体およびその他の微生物に対して高い効果を持つ新
規な抗菌剤が常に望まれており、センチニクバエ由来の
抗菌ポリペプチドにおいてもさらに新規な抗菌性ポリペ
プチドの発見およびその生産方法の開発が望まれてい
た。
【0008】本発明は、センチニクバエ由来の新規な抗
菌ポリペプチドと、その生産方法およびその利用方法を
提供する。
菌ポリペプチドと、その生産方法およびその利用方法を
提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】すなわち本発
明は、下記のアミノ酸配列式で示される生理活性ポリペ
プチドであり、また、センチニクバエの胚由来の培養細
胞の培養上清から下記のアミノ酸配列式で示されるポリ
ペプチドを取得することを特徴とする生理活性ポリペプ
チドの製造法であり、さらに、下記のアミノ酸配列式で
示される生理活性ポリペプチドを主成分とする抗菌剤で
ある。
明は、下記のアミノ酸配列式で示される生理活性ポリペ
プチドであり、また、センチニクバエの胚由来の培養細
胞の培養上清から下記のアミノ酸配列式で示されるポリ
ペプチドを取得することを特徴とする生理活性ポリペプ
チドの製造法であり、さらに、下記のアミノ酸配列式で
示される生理活性ポリペプチドを主成分とする抗菌剤で
ある。
【0010】H2 N−Leu−Thr−Cys−Glu
−Ile−Asp−Arg−Ser−Leu−Cys−
Leu−Leu−His−Cys−Arg−Leu−L
ys−Gly−Tyr−Leu−Arg−Ala−Ty
r−Cys−Ser−Gln−Gln−Lys−Val
−Cys−Arg−Cys−Val−Gln−COO
H。
−Ile−Asp−Arg−Ser−Leu−Cys−
Leu−Leu−His−Cys−Arg−Leu−L
ys−Gly−Tyr−Leu−Arg−Ala−Ty
r−Cys−Ser−Gln−Gln−Lys−Val
−Cys−Arg−Cys−Val−Gln−COO
H。
【0011】本発明で提供されるポリペプチドは、セン
チニクバエ胚由来細胞の培養上清から得られ、特に、多
くのシステインおよびアルギニン、リジン、ヒスチジン
などの塩基性アミノ酸を多く含む塩基性のポリペプチド
である。つまり、本発明のポリペプチドは、下記のアミ
ノ酸配列式で示される。
チニクバエ胚由来細胞の培養上清から得られ、特に、多
くのシステインおよびアルギニン、リジン、ヒスチジン
などの塩基性アミノ酸を多く含む塩基性のポリペプチド
である。つまり、本発明のポリペプチドは、下記のアミ
ノ酸配列式で示される。
【0012】H2 N−Leu−Thr−Cys−Glu
−Ile−Asp−Arg−Ser−Leu−Cys−
Leu−Leu−His−Cys−Arg−Leu−L
ys−Gly−Tyr−Leu−Arg−Ala−Ty
r−Cys−Ser−Gln−Gln−Lys−Val
−Cys−Arg−Cys−Val−Gln−COO
H。
−Ile−Asp−Arg−Ser−Leu−Cys−
Leu−Leu−His−Cys−Arg−Leu−L
ys−Gly−Tyr−Leu−Arg−Ala−Ty
r−Cys−Ser−Gln−Gln−Lys−Val
−Cys−Arg−Cys−Val−Gln−COO
H。
【0013】また、本発明のポリペプチドの製造方法
は、センチニクバエ胚由来の細胞を培養したのち、その
培養上清から一般の高分子蛋白類の分画と精製において
用いられる方法によって精製、分離することに関するも
のである。例えば、本発明のポリペプチドは、センチニ
クバエ胚由来細胞の培養上清から、イオン交換クロマト
グラフィー、熱処理、ゲル濾過、吸着クロマトグラフィ
ーなどの通常の方法によって、高い純度を持って得られ
る。また、本物質は蛋白質なので、精製にあたっては、
蛋白あたりの抗菌活性の上昇を指標とすることが有効で
ある。
は、センチニクバエ胚由来の細胞を培養したのち、その
培養上清から一般の高分子蛋白類の分画と精製において
用いられる方法によって精製、分離することに関するも
のである。例えば、本発明のポリペプチドは、センチニ
クバエ胚由来細胞の培養上清から、イオン交換クロマト
グラフィー、熱処理、ゲル濾過、吸着クロマトグラフィ
ーなどの通常の方法によって、高い純度を持って得られ
る。また、本物質は蛋白質なので、精製にあたっては、
蛋白あたりの抗菌活性の上昇を指標とすることが有効で
ある。
【0014】本発明で得られるポリペプチドは、目的に
応じて種々の組成物として抗菌剤として利用することが
できる。すなわち、それ単独でまたは適当な液体、固体
などと組合せた形態で抗菌剤として利用できる。また、
他の薬剤と組合せて用いることもできる。
応じて種々の組成物として抗菌剤として利用することが
できる。すなわち、それ単独でまたは適当な液体、固体
などと組合せた形態で抗菌剤として利用できる。また、
他の薬剤と組合せて用いることもできる。
【0015】例えば、コンタクトレンズの洗浄液、軟膏
剤、石鹸、シャンプー、医薬、食品、飼料、ペットフー
ド、歯磨ペーストなどの防腐剤および消毒剤として使用
することができる。
剤、石鹸、シャンプー、医薬、食品、飼料、ペットフー
ド、歯磨ペーストなどの防腐剤および消毒剤として使用
することができる。
【0016】また、本発明のポリペプチドは、細菌性疾
患に対する治療および予防用の薬剤として用いることが
できる。この場合は、疾患の種類、症状に応じて本発明
の抗菌ポリぺプチドが活性を有する限り任意の投与方法
および投与量が選択可能である。
患に対する治療および予防用の薬剤として用いることが
できる。この場合は、疾患の種類、症状に応じて本発明
の抗菌ポリぺプチドが活性を有する限り任意の投与方法
および投与量が選択可能である。
【0017】本発明ポリペプチドを抗菌剤の医薬品とし
て用いる場合、本発明のポリペプチドの有効量を含む治
療剤を臨床において投与する場合、経口または非経口経
路により投与される。その剤形は、錠剤、糖衣錠、丸
剤、カプセル剤、散剤、トローチ剤、溶剤、坐剤、注射
剤などを包含し、これらは、医薬上許容される賦形剤(e
xcipient) を配合して製造される。賦形剤としては次の
ようなものを例示することができる。乳糖、ショ糖、ブ
ドウ糖、ソルビトール、マンニトール、ばれいしょでん
ぷん、アミロペクチン、その他各種でんぷん、セルロー
ズ誘導体(例えば、カルボキシメチルセルローズ、ハイ
ドロキシエチルセルローズなど)、ゼラチン、ステアリ
ン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール、ステアリン
酸カルシウム、ポリエチレングリコールワックス、アラ
ビアゴム、タルク、二酸化チタン、オリーブ油、ピーナ
ツ油、ゴマ油などの植物油、パラフィン油、中性脂肪基
剤、エタノール、プロピレングリコール、生理食塩水、
滅菌水、グリセリン、着色剤、調味剤、濃厚剤、安定
剤、等張剤、緩衝剤などおよびその他医薬上許容される
賦形剤。
て用いる場合、本発明のポリペプチドの有効量を含む治
療剤を臨床において投与する場合、経口または非経口経
路により投与される。その剤形は、錠剤、糖衣錠、丸
剤、カプセル剤、散剤、トローチ剤、溶剤、坐剤、注射
剤などを包含し、これらは、医薬上許容される賦形剤(e
xcipient) を配合して製造される。賦形剤としては次の
ようなものを例示することができる。乳糖、ショ糖、ブ
ドウ糖、ソルビトール、マンニトール、ばれいしょでん
ぷん、アミロペクチン、その他各種でんぷん、セルロー
ズ誘導体(例えば、カルボキシメチルセルローズ、ハイ
ドロキシエチルセルローズなど)、ゼラチン、ステアリ
ン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール、ステアリン
酸カルシウム、ポリエチレングリコールワックス、アラ
ビアゴム、タルク、二酸化チタン、オリーブ油、ピーナ
ツ油、ゴマ油などの植物油、パラフィン油、中性脂肪基
剤、エタノール、プロピレングリコール、生理食塩水、
滅菌水、グリセリン、着色剤、調味剤、濃厚剤、安定
剤、等張剤、緩衝剤などおよびその他医薬上許容される
賦形剤。
【0018】本発明の抗菌剤は、本発明のポリペプチド
を0.001〜85重量%、好ましくは0.005〜6
0重量%含有することができる。
を0.001〜85重量%、好ましくは0.005〜6
0重量%含有することができる。
【0019】本発明の治療剤の投与量は、主として症状
により左右されるが、1日成人体重あたり1〜500m
g、好ましくは1〜50mgである。
により左右されるが、1日成人体重あたり1〜500m
g、好ましくは1〜50mgである。
【0020】また、本発明による抗菌剤は蛋白質である
ことから少なくとも経口で摂取される場合、その毒性は
ほとんどないと考えられる。したがって、本抗菌性ポリ
ペプチドは、人および動物用の薬剤および食品ないし飼
料添加物として利用することにおいて特に有用である。
例えば、ガムなどの食品や歯磨ペースト中に本抗菌性ポ
リペプチドを添加することによって、口腔内の殺菌およ
び虫歯や歯周病の予防や治療に有用である。また、魚類
の養殖において、用いる飼料に本発明のポリペプチドを
添加することによって、養殖魚類を感染から防ぐことが
可能である。
ことから少なくとも経口で摂取される場合、その毒性は
ほとんどないと考えられる。したがって、本抗菌性ポリ
ペプチドは、人および動物用の薬剤および食品ないし飼
料添加物として利用することにおいて特に有用である。
例えば、ガムなどの食品や歯磨ペースト中に本抗菌性ポ
リペプチドを添加することによって、口腔内の殺菌およ
び虫歯や歯周病の予防や治療に有用である。また、魚類
の養殖において、用いる飼料に本発明のポリペプチドを
添加することによって、養殖魚類を感染から防ぐことが
可能である。
【0021】つまり、換言すれば、本発明のポリペプチ
ドは、本物質を有効成分とする防腐剤または医薬品製剤
そして食品添加物として利用することができる。
ドは、本物質を有効成分とする防腐剤または医薬品製剤
そして食品添加物として利用することができる。
【0022】
【実施例】以下に、製造例、抗菌作用などについて示
し、本発明をさらに詳細に説明する。
し、本発明をさらに詳細に説明する。
【0023】実施例1 製造例 (a) 細胞培養 Mitsuhashiらの培地(塩化ナトリウム7g/l、塩化カ
リウム0.2g/l、塩化カルシウム2水和物0.2g
/l、塩化マグネシウム6水和物0.1g/l、リン酸
2水素ナトリウム2水和物0.2g/l、炭酸水素ナト
リウム0.12g/l、グルコース4g/l、ラクトア
ルブミンハイドロライゼート6.5g/lおよびイース
トレート5g/lを含有。pH6.5)を無菌濾過した
のち、センチニクバエ胚由来細胞(NIH sape−
4細胞)を1×106 個/mlとなるように植えた。25
℃において7日から10日培養し、細胞数が約2×10
7 個/mlとなった時点で継代を行い、遠心分離により培
養上清を回収した。
リウム0.2g/l、塩化カルシウム2水和物0.2g
/l、塩化マグネシウム6水和物0.1g/l、リン酸
2水素ナトリウム2水和物0.2g/l、炭酸水素ナト
リウム0.12g/l、グルコース4g/l、ラクトア
ルブミンハイドロライゼート6.5g/lおよびイース
トレート5g/lを含有。pH6.5)を無菌濾過した
のち、センチニクバエ胚由来細胞(NIH sape−
4細胞)を1×106 個/mlとなるように植えた。25
℃において7日から10日培養し、細胞数が約2×10
7 個/mlとなった時点で継代を行い、遠心分離により培
養上清を回収した。
【0024】(b) 抗菌性ポリペプチドの分離精製 上記(a)項で得られた培養上清900mlにリン酸バッフ
ァー(pH6.0)を2,700ml添加してpHおよび
塩濃度を調整した。得られた溶液をCMセルロースカラ
ム(3.0×9.0cm)に通液し、上記と同じリン酸バ
ッファーで洗浄した。その後、520mMNaClを含む
同一リン酸バッファーを通液し、溶出液を4mlずつ分取
し、280nmにおける吸光度と抗菌活性を測定した。抗
菌活性はジャーナル・オブ・バイオケミストリー第21
1巻第724−734ページ(1983年)記載の方法
に準じて、スタフィロコッカス アウレウス(Stapnyroc
occus aureus)IFO12732を用いて測定した。こ
の結果を図1に示した。
ァー(pH6.0)を2,700ml添加してpHおよび
塩濃度を調整した。得られた溶液をCMセルロースカラ
ム(3.0×9.0cm)に通液し、上記と同じリン酸バ
ッファーで洗浄した。その後、520mMNaClを含む
同一リン酸バッファーを通液し、溶出液を4mlずつ分取
し、280nmにおける吸光度と抗菌活性を測定した。抗
菌活性はジャーナル・オブ・バイオケミストリー第21
1巻第724−734ページ(1983年)記載の方法
に準じて、スタフィロコッカス アウレウス(Stapnyroc
occus aureus)IFO12732を用いて測定した。こ
の結果を図1に示した。
【0025】抗菌活性の認められた画分を集め、100
℃で10分間加熱処理し、生成した沈殿を遠心分離によ
り除去し、得られた上清を限外ろ過により濃縮した。得
られた濃縮液をセファデックスG−50カラム(1.5
×120cm)に通液し、さらに130mMNaClを含む
リン酸バッファーで溶出した。溶出液を4mlずつ画分
し、280nmにおける吸光度と上記と同じ方法を用いて
抗菌活性を測定した。結果を図2に示した。
℃で10分間加熱処理し、生成した沈殿を遠心分離によ
り除去し、得られた上清を限外ろ過により濃縮した。得
られた濃縮液をセファデックスG−50カラム(1.5
×120cm)に通液し、さらに130mMNaClを含む
リン酸バッファーで溶出した。溶出液を4mlずつ画分
し、280nmにおける吸光度と上記と同じ方法を用いて
抗菌活性を測定した。結果を図2に示した。
【0026】図2において抗菌活性の認められた画分を
集めて、HPLC逆相クロマトグラフィーを用いて分画
した。この結果を図3に示した。図3において示される
ピークを分取することによって目的とする抗菌ポリペプ
チドSP−5を得た。HPLCの条件は以下のとおりで
ある。
集めて、HPLC逆相クロマトグラフィーを用いて分画
した。この結果を図3に示した。図3において示される
ピークを分取することによって目的とする抗菌ポリペプ
チドSP−5を得た。HPLCの条件は以下のとおりで
ある。
【0027】カラム:シンクロパックRP−P 溶出液:A液0.05%トリフルオロ酢酸/水 B液0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル グラディエント条件:A液中のB液が15%から40%
までのリニアグラディエント 流速:2ml/min 。
までのリニアグラディエント 流速:2ml/min 。
【0028】以上の精製操作をまとめると表1のように
なった。
なった。
【0029】
【表1】
【0030】(c) SP−5のアミノ酸配列 上記HPLCで分取した抗菌性ポリペプチドSP−6を
気相式シーケンサー(アプライドバイオシステムズ社4
77A型)でエドマン分解を行い、得られたPTH−ア
ミノ酸をPTH−アナライザー(アプライドバイオシス
テムズ社120A型)で同定分析し、アミノ酸配列を決
定した結果以下のとおりであった。
気相式シーケンサー(アプライドバイオシステムズ社4
77A型)でエドマン分解を行い、得られたPTH−ア
ミノ酸をPTH−アナライザー(アプライドバイオシス
テムズ社120A型)で同定分析し、アミノ酸配列を決
定した結果以下のとおりであった。
【0031】H2 N−Leu−Thr−Cys−Glu
−Ile−Asp−Arg−Ser−Leu−Cys−
Leu−Leu−His−Cys−Arg−Leu−L
ys−Gly−Tyr−Leu−Arg−Ala−Ty
r−Cys−Ser−Gln−Gln−Lys−Val
−Cys−Arg−Cys−Val−Gln−COO
H。
−Ile−Asp−Arg−Ser−Leu−Cys−
Leu−Leu−His−Cys−Arg−Leu−L
ys−Gly−Tyr−Leu−Arg−Ala−Ty
r−Cys−Ser−Gln−Gln−Lys−Val
−Cys−Arg−Cys−Val−Gln−COO
H。
【0032】(d) SP−5のアミノ酸組成分析 上記PHLCで分取した抗菌性ポリペプチドSP−5
を、真空封管中で4%チオグリコール酸を含む6規定塩
酸により、110℃、22時間加水分解した。この加水
分解物中のアミノ酸を日立アミノ酸分析計835型によ
り分析した結果、SP−5のアミノ酸組成のモル比は表
2のとおりであった。
を、真空封管中で4%チオグリコール酸を含む6規定塩
酸により、110℃、22時間加水分解した。この加水
分解物中のアミノ酸を日立アミノ酸分析計835型によ
り分析した結果、SP−5のアミノ酸組成のモル比は表
2のとおりであった。
【0033】
【表2】
【0034】(ただし、モル比はロイシンの値を6.0
として示した。また、カッコ内の数値は、上記アミノ酸
配列から計算される各アミノ酸残基数を示したものであ
る)。
として示した。また、カッコ内の数値は、上記アミノ酸
配列から計算される各アミノ酸残基数を示したものであ
る)。
【0035】このアミノ酸組成分析結果は、アミノ酸配
列分析で得られた結果と矛盾しなかった。
列分析で得られた結果と矛盾しなかった。
【0036】(d) 抗菌活性の測定 ジャーナル・オブ・バイオケミストリー第211巻第7
27−734ページ(1983年)記載の方法にしたが
い、SP−5の抗菌活性を測定した結果を表2に示す。
27−734ページ(1983年)記載の方法にしたが
い、SP−5の抗菌活性を測定した結果を表2に示す。
【0037】
【表3】
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、新規な生理活性ポリペ
プチドを提供できる。本発明の生理活性ポリペプチド
は、抗菌活性を有しており毒性はほとんどない。したが
って、この性質を利用した様々な用途が考えられるが、
特に本物質を有効成分とする抗菌剤あるいは食品添加物
としての用途が期待できる。特に本物質は蛋白質であ
り、しかも熱安定性に優れていることから、加工工程に
おいて熱処理を必要とする食品用の抗菌性食品添加物と
して有望である。
プチドを提供できる。本発明の生理活性ポリペプチド
は、抗菌活性を有しており毒性はほとんどない。したが
って、この性質を利用した様々な用途が考えられるが、
特に本物質を有効成分とする抗菌剤あるいは食品添加物
としての用途が期待できる。特に本物質は蛋白質であ
り、しかも熱安定性に優れていることから、加工工程に
おいて熱処理を必要とする食品用の抗菌性食品添加物と
して有望である。
【0039】また、本発明方法によれば、センチニクバ
エ胚由来の細胞の培養規模を拡大することによって、該
ポリペプチドの商業的大量生産が可能となる。
エ胚由来の細胞の培養規模を拡大することによって、該
ポリペプチドの商業的大量生産が可能となる。
【0040】
【配列表】配列の長さ:34 配列の型 :アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配 列:Leu Thr Cys Glu Ile Asp Arg Ser Leu Cy
s Leu Leu His Cys ArgLeu Lys Gly Tyr Leu Arg Ala T
yr Cys Ser Gln Gln Lys Val Cys Arg Cys ValGln
s Leu Leu His Cys ArgLeu Lys Gly Tyr Leu Arg Ala T
yr Cys Ser Gln Gln Lys Val Cys Arg Cys ValGln
【図1】 本発明による抗菌性ポリペプチドの精製段階
でCMセルロースカラムを用いた時の溶出パターンを示
すクロマトグラム。
でCMセルロースカラムを用いた時の溶出パターンを示
すクロマトグラム。
【図2】 セファデックスGー50を用いた時の溶出パ
ターンを示すクロマトグラムである。
ターンを示すクロマトグラムである。
【図3】 抗菌ポリペプチドの精製における最終精製段
階であるHPLCによる溶出パターンを示すクロマトグ
ラムである。
階であるHPLCによる溶出パターンを示すクロマトグ
ラムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 38/00 A61K 37/02 (C12P 21/02 C12R 1:91) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07K 14/435 C12P 21/00 - 21/02 A23L 3/3526 BIOSIS(DIALOG) CA(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)
Claims (4)
- 【請求項1】 下記のアミノ酸配列式で示される生理活
性ポリペプチド。 H2 N−Leu−Thr−Cys−Glu−Ile−A
sp−Arg−Ser−Leu−Cys−Leu−Le
u−His−Cys−Arg−Leu−Lys−Gly
−Tyr−Leu−Arg−Ala−Tyr−Cys−
Ser−Gln−Gln−Lys−Val−Cys−A
rg−Cys−Val−Gln−COOH - 【請求項2】 センチニクバエ(Sarcophaga peregrin
a) の胚由来の培養細胞が産生する請求項1記載の生理
活性ポリペプチド。 - 【請求項3】 下記のアミノ酸配列式で示される生理活
性ポリペプチドを主成分とする抗菌剤。 H2 N−Leu−Thr−Cys−Glu−Ile−A
sp−Arg−Ser−Leu−Cys−Leu−Le
u−His−Cys−Arg−Leu−Lys−Gly
−Tyr−Leu−Arg−Ala−Tyr−Cys−
Ser−Gln−Gln−Lys−Val−Cys−A
rg−Cys−Val−Gln−COOH - 【請求項4】 センチニクバエ(Sarcophaga peregrin
a) の胚由来の培養細胞の培養上清から、下記のアミノ
酸配列式で示されるポリペプチドを取得することを特徴
とする生理活性ポリペプチドの製造法。 H2 N−Leu−Thr−Cys−Glu−Ile−A
sp−Arg−Ser−Leu−Cys−Leu−Le
u−His−Cys−Arg−Leu−Lys−Gly
−Tyr−Leu−Arg−Ala−Tyr−Cys−
Ser−Gln−Gln−Lys−Val−Cys−A
rg−Cys−Val−Gln−COOH
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3142861A JP2979722B2 (ja) | 1990-06-15 | 1991-06-14 | 生理活性ポリペプチド、その製造法および抗菌剤 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15834090 | 1990-06-15 | ||
| JP2-158340 | 1990-06-15 | ||
| JP3142861A JP2979722B2 (ja) | 1990-06-15 | 1991-06-14 | 生理活性ポリペプチド、その製造法および抗菌剤 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04330095A JPH04330095A (ja) | 1992-11-18 |
| JP2979722B2 true JP2979722B2 (ja) | 1999-11-15 |
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ID=26474734
Family Applications (1)
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1991
- 1991-06-14 JP JP3142861A patent/JP2979722B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH04330095A (ja) | 1992-11-18 |
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