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JP2989449B2 - グラスファイバ強化プラスチックのガス化処理方法及び装置 - Google Patents
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JP2989449B2 - グラスファイバ強化プラスチックのガス化処理方法及び装置 - Google Patents

グラスファイバ強化プラスチックのガス化処理方法及び装置

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JP2989449B2 JP26087393A JP26087393A JP2989449B2 JP 2989449 B2 JP2989449 B2 JP 2989449B2 JP 26087393 A JP26087393 A JP 26087393A JP 26087393 A JP26087393 A JP 26087393A JP 2989449 B2 JP2989449 B2 JP 2989449B2
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    • Y02W30/20Waste processing or separation

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はグラスファイバ強化プラ
スチック(GFRP)廃棄物をガス化処理して有効利用
する方法及び装置に関し、特にGFRP廃棄物をガス化
処理して合成ガスとして利用できるガスを生成する方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木材、農作物(砂糖きび、とうも
ろこし等)、一般植物(藻、雑草等)の有機物がガス化
されているが、最近では産業廃棄物としてのプラスチッ
ク類、故紙、廃棄自動車中のプラスチック類を破砕した
いわゆるシュレッダーダストなどの有機物を主体とする
廃棄物のガス化技術が開発され有効利用されるようにな
った。従来のガス化方法には一般に1段式の移動層型又
は流動層型の熱分解炉や燃焼炉が使用され、廃熱の回収
を主目的に実施されている。また、最近では、プラスチ
ック類を含む廃棄物について、1段式熱分解炉で熱分解
して油分を回収する方法の技術開発が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の方法に
は次のような問題がある。 (1)プラスチック類は一般に複数の素材が混在してい
るため、熱分解温度が広範囲にわたっていて、従来の1
段式の熱分解炉又は燃焼炉では、その運転が非常に難し
く、未分解炭素によるスス(スート)の発生、装置壁面
へのコーキング発生がある。 (2)プラスチック類は燃焼により約1,200℃以上
の高温になるため、燃焼炉の壁面を損傷しやすい。 (3)また、GFRPの場合、酸素との燃焼反応による
GFRP内部の高温化と急激な酸素消費による酸素不足
によりプラスチックがコーキングし、プラスチック部は
完全にガス化することが困難で、グラスファイバのみを
取出して有効利用することができない。
【0004】本発明は上記技術水準に鑑み、GFRPの
プラスチック部のみをガス化し、グラスファイバ部を取
出し、プラスチックのガス化によって発生したプラスチ
ックガスより有効成分を採取しうる方法及び装置を提供
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は (1)ガス化部において、供給されたグラスファイバ強
化プラスチック原料に酸素及び水蒸気を加えて650〜
750℃に加熱し、プラスチック材料をガス化して残留
したグラスファイバを回収する第一工程と、ガス化され
たプラスチックガスをプラスチックガス分解部に導いて
更に酸素又は酸素と水蒸気を加えて部分酸化し、発生す
るCO,H2 を回収する第二工程よりなることを特徴と
するグラスファイバ強化プラスチックのガス化処理方
法、及び (2)筒状に形成された横置きに回転自在に設置され、
供給されたグラスファイバ強化プラスチック原料に酸素
と水蒸気を加えて650〜750℃に加熱してプラスチ
ック材料をガス化する加熱部と該加熱によっても残存す
るグラスファイバを回収する回収部よりなるガス化炉、
該ガス化炉に接続して立設され、該ガス化炉から導入さ
れたプラスチックガスに更に酸素又は酸素と水蒸気を加
えて700〜1,000℃で部分酸化させるプラスチッ
クガス分解炉、及び該分解炉から発生するガスを精製し
てCO,H2 を回収するガス精製塔よりなることを特徴
とする前記(1)の方法を実施するためのグラスファイ
バ強化プラスチックのガス化装置である。
【0006】
【作用】本発明の方法の第一工程では、GFRP原料は
ガス化部において、酸素と水蒸気とが加えられて650
〜750℃に加熱され、これによりGFRPのプラスチ
ックのみが完全ガス化する。この際のガス化においては
酸素のみの使用も考えられるが、その場合局所的に高温
になる可能性があるので、より完全にするため水蒸気で
酸素を薄めて使用するものである。この際の第一工程の
ガス化条件としては、酸素/GFRPは0.09〜0.
50Nリットル(酸素)/g(GFRP)で、水蒸気/
GFRPは2.0g(水蒸気)/g(GFRP)以上が
好ましい。第一工程で発生するガスはCO,CO2 ,H
2 ,O2 ,メタン,エタン,プロパンなどの他に沸点が
常温から約750℃までの炭化水素化合物からなるもの
である。以下、このガスをプラスチックガスという。こ
の第一工程においてはグラスファイバの融点は約830
℃であるから、グラスファイバは原型のまゝで残留する
ので固体状で回収される。
【0007】次に、グラスファイバを回収されたプラス
チックガスは第二工程のプラスチックガス分解部に送ら
れ、こゝで更に酸素又は酸素と水蒸気との混合物を加え
られて部分酸化される。この第二工程の燃焼条件として
はプラスチックガスを原料のGFRPに換算して、酸素
/GFRPは第一工程に応じて0.11〜0.71Nリ
ットル(酸素)/g(GFRP)で酸素と共に水蒸気を
加える場合には水蒸気/GFRPは3.0g(水蒸気)
/g(GFRP)以下が好ましい。このプラスチックガ
ス分解部より出たガスは次にガス精製塔に送られ、精製
されて合成ガスとして使用される。
【0008】本発明の装置の作用は上記本発明の方法と
同じであるので、その説明は省略する。
【0009】以下、本発明の方法の実施態様を図1によ
って説明する。図1は本発明のGFRPのガス化処理方
法を示すプロセスフロー図である。図示するように、こ
のフローはガス化部1と、同ガス化部1に接続して立設
されたプラスチックガス分解部2とガス精製部3とで構
成されている。ガス化部1では、予め細かく破砕されて
供給されたGFRP原料Aに酸素7及び水蒸気6を加え
て加熱してGFRP中のプラスチックをガス化してプラ
スチックガスA1 を発生させ、その後に残留した固体状
のグラスファイバA2 を回収する第一工程が実施され、
プラスチックガス分解部2では第一工程でガス化された
プラスチックガスA1 を導いて更に酸素7及び必要に応
じて水蒸気6を加えて部分酸化し、このとき発生するC
O,H2 を回収する第二工程が実施される。
【0010】次に、本ガス化処理方法の手順を説明す
る。GFRP原料Aは予め細かく破砕されてガス化炉
(ガス化部)1内に供給され、ガス化炉1内で酸素7と
酸素分圧を10〜15%以下にするために適量の水蒸気
6が加えられ650〜750℃に加熱される。これによ
りGFRP原料Aの素材であるプラスチックはスートや
コーキング物を形成することなくガス化されるが、GF
RP内に混在するグラスファイバA2 (融点約830
℃)は炉内に残留し、ガス化炉1の排出口より回収され
る(第一工程)。
【0011】一方、第一工程で発生されたプラスチック
ガスA1 はこの後、プラスチックガス分解炉(プラスチ
ックガス分解部)2内へ導かれ、同分解炉2内で更に酸
素7と局所的な酸素分圧を10〜15%以下にするため
に必要に応じて適量の水蒸気6が加えられ、これにより
プラスチックガスA1 はCH+ 1/2O2 →CO+ 1/2H
2 +Q/2(但し、CHはプラスチックガスを示す)の
反応によってスートやコーキング物を生成することなく
有効成分ガスCO,H2 を発生する。またプラスチック
ガスA1 の残部はこの時発生する熱量Qにより更に70
0〜1,000℃に加熱され、加えられた水蒸気6によ
り、CH+H2 O→CO+ 3/2H2 (吸熱反応)の吸熱
反応によって局所的な高温化を防止しながら、すなわ
ち、スート、コーキングを抑制しながら濃度の高い有効
成分ガスCO,H2 が発生するがこうして製造されたC
O,H2 は熱回収部3を経由し、更にガス精製塔4によ
り精製され別途回収される(第二工程)。
【0012】このCO,H2 は燃料、メタノール合成等
に利用される。なお、上記反応時に熱吸収が行われるの
で、加える水蒸気6の量を調整することにより、反応を
緩やかに進行させて適正な温度で濃度の高いCO,H2
を効率的に製造することができる。
【0013】次に、本発明の装置の一実施態様を図2に
よって説明する。図2は本発明のGFRPのガス化装置
の構成を示す図である。図示するように、装置は筒状に
形成され、横置き状態で回転可能に設置されたガス化炉
(キルン)1と、同ガス化炉1に接続・設置されたプラ
スチックガス分解炉2、冷却器3及びガス精製塔4とで
構成されている。
【0014】ガス化炉1は予め細かく破砕されて供給さ
れたGFRP原料Aに酸素7、水蒸気6を加えて加熱
し、GFRP中のプラスチックをガス化してプラスチッ
クガスA1 を発生させる加熱部、プラスチックがガス化
した後に残存したグラスファイバA2 を排出口5より回
収する回収部よりなり、プラスチックガス分解炉2は、
筒状又は箱状に形成されて、前記ガス化炉1に接続して
立設され、ガス化炉1から導かれたプラスチックガスA
1 に酸素7及び必要に応じて水蒸気6を加えて部分酸化
させるプラスチックガス分解炉2よりなる。熱回収器3
はプラスチックガス分解炉2で発生したガスから熱量を
回収する装置であり、熱回収器3で冷却されたガスはガ
ス精製塔4で精製される。
【0015】次に本ガス化装置によるガス化処理手順を
説明する。まず、GFRP原料Aは予め細かく破砕され
て回転中のガス化炉1へ供給される。ガス化炉1内では
酸素7及び水蒸気6が加えられて650〜750℃に加
熱され、これにより、GFRPの素材であるプラスチッ
クはガス化されてプラスチックガスA1 を生成し、GF
RP内に混在するグラスファイバ(融点約830℃)A
2 は炉1内に残留し、ガス化炉1の回転と共に移動して
排出口5より回収される。
【0016】一方、プラスチックガスA1 はプラスチッ
クガス分解炉2へ導かれる。そして該分解炉2内では更
に酸素7と必要に応じて適量の水蒸気6が加えられ、こ
れによりプラスチックガスA1 はCH+ 3/2O2 →CO
2 + 1/2H2 O+Qの反応を起こして約700〜1,0
00℃で酸化(燃焼)し熱量Qを発生する。そのガスは
熱回収器3へ導かれ、こゝで熱量Qは回収される。
【0017】ガス化炉1内でガス化され、プラスチック
ガス分解炉2へ導かれたプラスチックガスA1 は酸素7
と必要に応じて加えられる適量の水蒸気6によりプラス
チックガスA1 の1部はCH+ 1/2O2 →CO+ 1/2H
2 +Q/2の反応によってCO,H2 を発生し、またプ
ラスチックガスA1 の残部はこの時発生する熱量Qによ
り更に700〜1,000℃に加熱され、加えられた水
蒸気6によりCH+H 2 O→CO+ 3/2H2 の反応によ
って濃度の高い有効成分ガスCO,H2 が生成される
が、こうして生成されたCO,H2 は他の燃焼ガスと共
に熱回収器3へ導かれて冷却(熱回収)されたのち、ガ
ス精製塔4へ導かれ、SO2 ,HClなどの有害物質が
吸収・分離され、回収される。こうして回収されたC
O,H2 は燃料、メタノール精製等に利用される。
【0018】また、上記のように、ガス化炉1及びプラ
スチックガス分解炉2内で酸素7と共に水蒸気6を加え
ることにより熱吸収が行われるので、水蒸気6の量を適
正に調整することにより、反応を緩やかに進行させて適
正な温度でGFRPのガス化を行って効果的にグラスフ
ァイバの回収及び熱回収を行うことができ、また適正な
温度で効率的に濃度の高いCO,H2 を製造することが
できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例をあげ、本発
明の効果をより明らかにする。
【0020】(実施例1)下記分析値のボート用GFR
Pを約5mm角に切断しGFRP原料Aを図1に示した
フローに従ってガス化し、熱回収を行ったのち、ガス精
製し合成ガスを採取した。ガス化部1及び燃焼部2は共
に内径5cmの石英製管を用い、ガス化部1とプラスチ
ックガス分解部2の石英製管の総計長さは2mに設定
し、ガス化部1の温度を600〜900℃に、またプラ
スチックガス分解部2の温度を600〜1,000℃に
変更設定できるようにし、ガス化部1にGFRP原料A
を0.5g/minの一定速度に供給した。 GFRPの分析値 C : 50.4wt% H : 4.4wt% O : 7.5wt% 水分 : 0.0wt% 灰分(含グラスファイバ) : 37.7wt%
【0021】ガス化部1及びプラスチックガス分解部2
の条件を表1に示すように設定し、また熱回収部3の入
口部には石英製ウールあるいはフィルタを設け、生成ガ
ス中のスートやタールが生成した場合の捕集に用いた。
所定時間(約35分)試験後、グラスファイバを取出し
てその外観を観察すると共に未燃カーボンの分析を行っ
た。その結果を表1に併せて示す。
【0022】
【表1】
【0023】(実施例2)次に、本発明のGFRPのガ
ス化装置の一実施例を示す。この装置は図2によって説
明した装置と同じ構成を有するものである。以下、その
装置の各部位の仕様、運転条件、運転結果を示す。な
お、GFRP原料は実施例1において説明したのと同じ
ものを使用した。 ○ 装置仕様 ガス化炉1 : 径150×長さ500(mm) ガス化炉回転数: 6rpm プラスチックガス分解炉2 : 径200×長さ150
0(mm) ○ 運転条件 ガス化炉1温度 : 710℃ ガス化炉1の水蒸気供給量 : 4.4Nm3 /h ガス化炉1の酸素供給量 : 0.9Nm3 /h プラスチックガス分解炉2温度 : 985℃ プラスチックガス分解炉2の酸素供給量 : 1.0N
3 /h ○ 運転結果 生成ガス量 : 15.3Nm3 /h ガス組成 : H2 =38.0,CO=41.0,CO
2 =21.0(vol%)(H2 及びCOガス濃度が高
く、メタノール製造用ガスとして十分使用できる) ガス化率(GFRP中の炭素100に対してCO,CO
2 に転換した炭素の割合) : 100% 残留物 : 未反応炭素成分,コーキング物を含有しな
い白色のガラス繊維のみ(連続回収)
【0024】
【発明の効果】本発明によればガス化部(ガス化炉)に
おいて、GFRP原料は酸素と適量の水蒸気が加えられ
てガス化されるので、GFRP中のプラスチックのみが
ガス化され、グラスファイバを回収することができる。
また、ガス化されたプラスチックガスはプラスチックガ
ス分解部(プラスチックガス分解炉)において緩やかな
条件下で分解されるので従来のような高温燃焼による炉
壁の損傷を生じることなく、合成用ガスを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のGFRPのガス化方法の一実施態様の
説明図。
【図2】本発明のGFRPのガス化処理装置の一実施例
の説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 律男 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内 (72)発明者 堀添 浩俊 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内 (56)参考文献 特開 平4−215882(JP,A) 米国特許3847664(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10J 3/00 B09B 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス化部において、供給されたグラスフ
    ァイバ強化プラスチック原料に酸素及び水蒸気を加えて
    650〜750℃に加熱し、プラスチック材料をガス化
    して残留したグラスファイバを回収する第一工程と、ガ
    ス化されたプラスチックガスをプラスチックガス分解部
    に導いて更に酸素又は酸素と水蒸気を加えて部分酸化
    し、発生するCO,H2 を回収する第二工程よりなるこ
    とを特徴とするグラスファイバ強化プラスチックのガス
    化処理方法。
  2. 【請求項2】 筒状に形成された横置きに回転自在に設
    置され、供給されたグラスファイバ強化プラスチック原
    料に酸素と水蒸気を加えて650〜750℃に加熱して
    プラスチック材料をガス化する加熱部と該加熱によって
    も残存するグラスファイバを回収する回収部よりなるガ
    ス化炉、該ガス化炉に接続して立設され、該ガス化炉か
    ら導入されたプラスチックガスに更に酸素又は酸素と水
    蒸気を加えて700〜1,000℃で部分酸化させるプ
    ラスチックガス分解炉、及び該分解炉から発生するガス
    を精製してCO,H2 を回収するガス精製塔よりなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法を実施するための
    グラスファイバ強化プラスチックのガス化装置。
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