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JP2993129B2 - 開閉器 - Google Patents
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JP2993129B2 - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JP2993129B2
JP2993129B2 JP3000568A JP56891A JP2993129B2 JP 2993129 B2 JP2993129 B2 JP 2993129B2 JP 3000568 A JP3000568 A JP 3000568A JP 56891 A JP56891 A JP 56891A JP 2993129 B2 JP2993129 B2 JP 2993129B2
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貢 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は開閉器に関するもので
ある。ここでいう開閉器とは、回路遮断器、限流器、電
磁接触器などのように、電流遮断時に容器内でアークを
生じるものを指す。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば実公昭59-21489号公報に
示されている従来の回路遮断器の開成時の状態を示す側
面図である。図において、1は可動接触子、2は可動接
触子1の一端部に固着された可動接点、3は可動接触子
1の回動により可動接点2と接離する固定接点、4は一
端に固定接点3が固着されている固定接触子、5は固定
接触子4の他端に接続されている端子部である。4aは
固定接触子4を構成し、かつ接点2、3間に発生するア
ークを端子部5の方向に伸張駆動する磁束を発生するブ
ローアウトコイルである。6は消弧板、7は消弧板6を
保持する消弧側板である。8は可動接触子1を回動させ
る機構部、9は機構部8を手動で操作するためのハンド
ル、10はもう一つの端子部、11は可動接触子1と端
子部10を接続する導体である。12はこれらを収納す
る容器、13は排気孔である。図7は図6中のC−C線
方向から見た平面図である。
【0003】次に動作について説明する。図6の状態
で、端子部5を電源に、端子部10を負荷に接続し、ハ
ンドル9を操作すると、機構部8が動作し可動接触子1
は一端に設けられた回動中心(図示せず)を中心として
回動して、可動接点2が固定接点3と接触し、電力が電
源から負荷に供給される。この状態で、通電の信頼性を
確保するために可動接点2は固定接点3に規定の接触圧
力で押さえつけられている。ここで回路遮断器より負荷
側の回路で短絡事故などが起こり回路に大きな短絡電流
が流れると、機構部8内に設けられている電流検出部
(図示せず)が機構部8を動作させ、可動接触子1を回
動させることで可動接点2と固定接点3が開離し、接点
2と3の間にアークが発生する。しかし、通常、短絡電
流などの大電流が流れると、接点2と3の接触面におけ
る電磁反発力とブローアウトコイル4aの作る磁束によ
る可動接触子1に作用する電磁力が非常に強くなり、前
記の可動接点2にかかっている接触圧力に打ち勝つため
に、可動接触子1は機構部8の動作を待たずに回動し、
接点2、3の開離が起こる。発生したアークは、ブロー
アウトコイル4aが発生する磁束によって、消弧板6の
方向に引き延ばされ冷却される。この結果、アーク抵抗
が上昇し、短絡電流が小さく絞られる限流が起こり、電
流零点でアークは消弧されて電流遮断が完了する。限流
は、遮断器の保護機能を向上させるために、非常に重要
である。限流性能を高めるためには、上に述べたように
アーク抵抗を増大させる必要がある。
【0004】通常の交流遮断における限流性能を高める
には、上に述べたようにアーク抵抗を高めることが必要
であるが、それは接点2、3が開離した直後のまだ電流
が最大値になる前にしなければならないことはいうまで
もない。電流が大きくなった後にアーク抵抗を高めて
も、電流の慣性効果のためになかなか電流は限流されな
い。かえって、大電流でかつ抵抗が高いため、遮断器内
で発生するアークエネルギーが大きくなり、遮断器の損
傷が激しくなるだけである。したがって、接点2、3が
開離した直後の可動接触子1の開離スピードを高めると
ともにアークに対しては強い電磁力で大きく引き延ば
し、大電流時のアークに対しては、アークを引き延ばす
ような電磁力を働かせないことが必要である。
【0005】しかし、上述したブローアウトコイル4a
の構成では、大電流時に、アークを引き延ばす電磁力を
小さくするような作用が無く、遮断器内で発生するアー
クエネルギーを無意味に大きくしているため遮断器の損
傷が激しい。大電流時には、通常可動接触子1は図8に
示すように、最大に回動している。図8において、14
は可動接触子1に設けられた回動中心であり、また消弧
板6、消弧側板7は省略している。この状態で、アーク
を端子部5方向に引き延ばす電磁力を作用させると、図
中矢印で示すように、引き延ばされたアークAのホット
ガスHが大量に排気孔13から放出されることになる。
これは、遮断器外部における地絡や火災を引き起こしか
ねず非常に危険である。もともと、可動接触子1に流れ
る電流による電磁力は、アークを端子部5側に引き延ば
す力であり、そのうえブローアウトコイル4aによる同
方向の電磁力を付加することは更に危険性を高めること
になる。
【0006】この欠点を改善するために、特開昭62ー
163234 号公報では、図9、図10に示すような
ブローアウトコイルが提案されている。図9は可動接触
子1が閉成状態、図10は可動接触子1が開成状態を示
している。これらの図から明らかなように、ブローアウ
トコイル4aによるアークを端子部5方向に引き延ばす
電磁力は、接点2、3が開離した直後にしか作用しない
ようになっている。従って、アーク抵抗を高めなければ
ならない接点2、3が開離した直後においては、アーク
を端子部5側に引き延ばす電磁力を作用させて限流性能
を向上させ、可動接触子1が最大に回動した状態ではア
ークを端子部5側に引き延ばす電磁力が低下するためホ
ットガスの放出及びアークエネルギーによる損傷を低減
することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】アークが引き延ばされ
ると、前に述べたようにアーク抵抗が増大する。これは
接点2と3にかかる電圧が増大することを意味する。従
って、接点2と3の距離が短いと、接点間で絶縁破壊が
起こる危険性がある。このために、限流性能を向上させ
るためには、アークを引き延ばすだけでなく、可動接触
子の回動スピードを高め接点間の絶縁距離を急速に大き
くする必要がある。しかし、図9に示したブローアウト
コイルの構成では、ブローアウトコイルの発生する磁束
を接点2、3が開離した直後のアークを引き延ばすため
にしか利用していない。従って、可動接触子1の回動ス
ピードは、図6に示した構成のブローアウトコイルを備
えたものに比べて小さい。このために、予期したほどの
限流性能の向上が得られないという問題点があった。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、優れた限流性能を有し、しか
もアークエネルギーによる損傷及び外部へのホットガス
の放出が少ない開閉器を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる開閉器
は、可動接点が固定接点から開離する方向を上方とした
とき、ブロ−アウトコイルは、少なくとも上記可動接点
より中央部側では、上記接点閉成時の可動接触子と略平
行で互いに逆方向に電流が流れる二つの電流路を有し、
上記接点閉成時にはこれら電流路の一方で上記可動接触
子に流れる電流と同方向の電流が流れる電流路は上記可
動接触子より上方にあると共に、他方の電流路は上記可
動接触子より下方にあり、上記接点開成時には上記可動
接点は上記ブローアウトコイルの上側の電流路より上方
にあるように構成したものである。
【0010】また、接続導体が、ほぼループ形をなしそ
の一端に端子部が接続されると共に他端のループの内側
に固定接点が固着されてブローアウトコイルを形成して
いる固定接触子であり、固定接点が固着されている面よ
り上方に位置する上記接続導体の部分に少なくとも可動
接触子の開離動作を妨げないようなスリットが設けられ
ている。
【0011】
【作用】この発明の開閉器においては、ブローアウトコ
イルが接点開離直後のアークを端子部の方向に引き延ば
す電磁力を発生し、かつブローアウトコイルの上側の電
流路は流れる電流が可動接触子に流れる電流とほぼ平行
で同方向のため互いに引き合い、ブローアウトコイルの
下側の電流路に流れる電流は可動接触子に流れる電流と
ほぼ平行で逆方向のため、互いに反発しあう。これらは
何れも、可動接点を開離させる方向である。従って、可
動接点の開離スピードは大きくなる。このため、接点間
に高い電圧がかかっても絶縁破壊を起こすことはなく、
優れた限流性能が発揮される。しかも可動接点が最大に
開離した状態ではブローアウトコイルの上側の電流路よ
り上方に位置するアークに作用するブローアウトコイル
の電磁力は、アークを固定接触子接続端子部側と逆方向
に引き延ばす力であるため、可動接触子に流れる電流に
よるアークを上記端子部側に引き延ばそうとする電磁力
を弱めることができる。この結果、排気孔からのホット
ガスの放出量は少なくなる。また電流が増大してきて
も、この部分のアークの引き延ばされ方は少ないので発
生するアークエネルギーは少ないため、遮断器内の損傷
も低減できる。
【0012】また、接続導体が、ほぼループ形をなしそ
の一端に端子部が接続されると共に他端のループの内側
に固定接点が固着されてブローアウトコイルを形成して
いる固定接触子であり、固定接点が固着されている面よ
り上方に位置する上記接続導体の部分に少なくとも可動
接触子の開離動作を妨げないようなスリットが設けられ
ているような構成であると、製作が容易である。
【0013】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例を一部切り
欠いて示す断面図であり、接点閉成状態を示している。
固定接触子4は、ブローアウトコイル4aを構成する導
体からなっており、図3に拡大して示すように、ブロー
アウトコイル4aはさらに、電流路41、42、43、
44からなっており、端子部5と一体に形成されてい
る。可動接触子の回動すなわち開離動作を妨げないよう
に、この例では電流路42、43にはスリット441が
設けられている。ブローアウトコイル4aの固定接点3
が固着されている電流路44と電流路42は可動接触子
1とほぼ平行に回動中心側に延びており、図中矢印で示
すように、上側の電流路42には可動接触子1と同方向
に電流が流れ、下側の電流路44には逆方向に電流が流
れる。接点閉成時には、電流路44は可動接触子1より
下方に位置しており、電流路42は可動接触子1より上
方に位置している。6は可動接触子1の回動の軌跡部分
に切り欠きを有する消弧板である。図2はこの発明の一
実施例を一部切り欠いて示す断面図であり、図1の開閉
器の接点開成時の状態を示している。接点開成時には、
ブローアウトコイル4aの上側の電流路42は、可動接
点2より下方に位置するように構成されている。なお、
図1、図2においては、機構部などは省略している。
【0014】次に動作について説明する。短絡電流など
の大電流が流れると、機構部の動作を待たずに可動接触
子1が回動し、接点2と3が開離し、接点2と3の間に
アークが発生する事は、従来と同様である。接点2、3
間に発生したアークには、ブローアウトコイル4aが発
生する磁束が作用して端子部5側に引き延ばされ、アー
ク抵抗が高くなる。また、ブローアウトコイル4aの上
側の電流路42は、流れる電流が可動接触子1に流れる
電流とほぼ平行で同方向のため互いに引き合い、ブロー
アウトコイル4aの下側の電流路44に流れる電流は、
可動接触子1に流れる電流とほぼ平行で逆方向のため、
互いに反発しあう。これらは何れも、可動接触子1を回
動させる方向である。従って、可動接触子の開離スピー
ドすなわち回動スピードは大きくなる。このため、接点
2、3間に高い電圧がかかっても絶縁破壊を起こすこと
はなく、優れた限流性能が発揮される。
【0015】次に、図2に示すように可動接触子1が最
大に回動した状態では、ブローアウトコイル4aの上側
の電流路42より上方に位置するアークに作用するブロ
ーアウトコイル4aの電磁力は、アークを端子部5側と
逆方向に引き延ばす力である。これによって、可動接触
子1に流れる電流によるアークを端子部5側に引き延ば
そうとする電磁力を弱めることができる。この結果、排
気孔13からのホットガスの放出量は少なくなる。また
電流が増大してきても、この部分のアークの引き延ばさ
れ方は少ないので発生するアークエネルギーは少ないた
め、遮断器内の損傷も低減できる。
【0016】実施例2.なお、ブローアウトコイル4a
の形状は、図3に示したように構成すると、固定接点3
と電流路41、42、43、44とを有する固定接触子
4と端子部5とを一枚の導電材料から曲げ加工等によっ
て比較的容易に作成することが可能なので、安価なブロ
ーアウトコイルを得ることができるが、これに限るもの
ではなく、図4に示すように端子部5側の電流路41の
一部にアークにより発生するガスを排気する排気スリッ
ト442を設けてもよい。
【0017】実施例3.また、図5に示すように開閉ス
リット441と排気スリット442をつなげて単一のス
リット443としてもよい。
【0018】実施例4.さらに、実施例1、2、3では
何れもブローアウトコイル4aとして1ターン未満のも
のを示したが、何重にも巻かれたものであってもよい。
【0019】実施例5.なお、上記実施例では消弧板6
がブローアウトコイル4aの外側でブローアウトコイル
4aを取り囲むように配置されている場合について示し
たが、これに限るものではなくブローアウトコイル4a
の内側に配置されていてもよいし、消弧板6は無くても
よい。
【0020】実施例6.また、上記実施例では遮断器の
場合について説明したが、負荷開閉器や電磁接触器等の
他の開閉器であってもよく、上記実施例と同様の効果を
奏する。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、可動
接点が固定接点から開離する方向を上方としたとき、ブ
ロ−アウトコイルは、少なくとも上記可動接点より中央
部側では、上記接点閉成時の可動接触子と略平行で互い
に逆方向に電流が流れる二つの電流路を有し、上記接点
閉成時にはこれら電流路の一方で上記可動接触子に流れ
る電流と同方向の電流が流れる電流路は上記可動接触子
より上方にあると共に、他方の電流路は上記可動接触子
より下方にあり、上記接点開成時には上記可動接点は上
記ブローアウトコイルの上側の電流路より上方にあるよ
うに構成したので、優れた限流性能を持ち、かつアーク
エネルギーによる損傷やホットガスの放出の少ない開閉
器が得られる効果がある。
【0022】また、接続導体が、ほぼループ形をなしそ
の一端に端子部が接続されると共に他端のループの内側
に固定接点が固着されてブローアウトコイルを形成して
いる固定接触子であり、固定接点が固着されている面よ
り上方に位置する上記接続導体の部分に少なくとも可動
接触子の開離動作を妨げないようなスリットが設けられ
ておれば、工作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による開閉器の可動接触子
が閉成状態を示す要部の断面構成図である。
【図2】図1に示すこの発明の実施例1による開閉器の
可動接触子が開成状態を示す要部の断面構成図である。
【図3】図1の固定接触子を拡大して示す斜視図であ
る。
【図4】実施例2の固定接触子を拡大して示す斜視図で
ある。
【図5】実施例3の固定接触子を拡大して示す斜視図で
ある。
【図6】従来の開閉器を示す断面構成図である。
【図7】図6の開閉器をC−C線方向から見た平面図で
ある。
【図8】図6の開閉器の動作を説明する断面構成図であ
る。
【図9】別の従来例による開閉器の可動接触子が閉成状
態を示す要部の側面構成図である。
【図10】図9に示す従来例による開閉器の可動接触子
が開成状態を示す要部の側面構成図である。
【符号の説明】
1 可動接触子 2 可動接点 3 固定接点 4 固定接触子 4a ブローアウトコイル 42 上側の電流路 44 下側の電流路 5 端子部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 9/30 - 9/40 H01H 73/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部に可動接点が固着されている可動接
    触子と、接続導体の一端に上記可動接点と接離可能な固
    定接点が固着されている固定接触子と、上記接続導体の
    固定接点が固着されていない方の端部に接続されている
    端子部とを有し、上記接続導体が上記接点間に発生する
    アークを上記端子部側に伸張駆動するような磁場を発生
    するブローアウトコイルを形成している開閉器におい
    て、上記可動接点が上記固定接点から開離する方向を上
    方としたとき、上記ブロ−アウトコイルは、少なくとも
    上記可動接点より中央部側では、上記接点閉成時の上記
    可動接触子と略平行で互いに逆方向に電流が流れる二つ
    の電流路を有し、上記接点閉成時にはこれら電流路の一
    方で可動接触子に流れる電流と同方向の電流が流れる電
    流路は上記可動接触子より上方にあると共に、他方の電
    流路は上記可動接触子より下方にあり、上記接点開成時
    には上記可動接点は上記ブローアウトコイルの上側の電
    流路より上方にあるように構成したことを特徴とする開
    閉器。
  2. 【請求項2】 接続導体が、ほぼループ形をなしその一
    端に端子部が接続されると共に他端のループの内側に固
    定接点が固着されてブローアウトコイルを形成している
    固定接触子であり、上記固定接点が固着されている面よ
    り上方に位置する上記接続導体の部分に少なくとも可動
    接触子の開離動作を妨げないようなスリットが設けられ
    ている請求項第1項記載の開閉器。
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