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JP2995032B2 - 無線通信装置 - Google Patents
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JP2995032B2 - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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JP2995032B2
JP2995032B2 JP10527698A JP10527698A JP2995032B2 JP 2995032 B2 JP2995032 B2 JP 2995032B2 JP 10527698 A JP10527698 A JP 10527698A JP 10527698 A JP10527698 A JP 10527698A JP 2995032 B2 JP2995032 B2 JP 2995032B2
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  • Telephone Function (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、ペー
ジャー等の無線通信装置に関し、特に、着信の報知を含
む複数種類の報知動作を行なうべき報知装置を内蔵した
無線通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯電話機には、音響、即ち
可聴帯域の周波数を有する振動によって着信を報知する
音響発生装置(リンガー)と、体感可能な振動、例えば数
100Hz以下の周波数を有する振動によって着信を報
知する振動発生装置とが内蔵されており、状況に応じて
両者を使い分けることが可能となっている。しかしなが
ら、携帯電話機の様な小型機器には、音響発生装置と振
動発生装置の両者を内蔵するためのスペースの余裕は殆
どなく、これら両装置の装備によって機器が大型化する
問題があった。
【0003】そこで出願人は、図13に示す如き携帯電
話機を提案している(特願平8-161399号)。該携帯電話機
は、アンテナ(1)が突設された扁平な筐体(11)の表面
に、受話音声を出力すべき受話部(12)、テンキー等の操
作釦(14)、送話音声を入力すべき送話部(13)等を具えて
おり、筐体(11)内部の適所に、音響及び振動の両方によ
って着信を報知することが可能な報知ユニット(2)が取
り付けられている。
【0004】報知ユニット(2)は、第1駆動信号により
可聴帯周波数で駆動されて音波を発生する第1振動体
と、第2駆動信号により数100Hz以下の低周波数で
駆動されて振動を発生する第2振動体と、第1駆動信号
及び第2駆動信号を発生する信号発生回路とから構成さ
れている。第1及び第2振動体は共通のケーシングに内
蔵され、第1振動体は、ケーシングに、第1振動板を介
してコイルを取り付けて構成される一方、第2振動体
は、ケーシングに、第2振動板を介して磁石体を取り付
けて構成され、該磁石体には、第1振動体のコイルを収
容する磁気ギャップが形成されている。
【0005】具体的には、図2に示す如く円筒状のケー
シング(21)に、主に音波を発生すべき第1振動体(4)
と、主に振動を発生すべき第2振動体(3)とを内蔵した
ものであって、ケーシング(21)は、円筒状本体(22)の前
面開口部に、放音口(25)を有するリング状の前カバー部
材(24)を取り付けると共に、本体(22)の背面開口部に
は、リング状の後カバー部材(23)を取り付けて、全体が
コンパクトに構成されている。
【0006】第1振動体(4)は、ケーシング本体(22)と
前カバー部材(24)の間に周辺部が挟持された円形の第1
振動板(41)と、第1振動板(41)の背面に固定されたコイ
ル(42)とから構成される。該第1振動体(4)は、数10
0Hzを越える可聴帯の共振周波数を有している。一
方、第2振動体(3)は、ケーシング本体(22)と後カバー
部材(23)の間に外周部が挟持されたリング状の第2振動
板(34)と、第2振動板(34)の内周部に固定された外ヨー
ク(32)と、軸方向(上下方向)に着磁され外ヨーク(32)の
前面に固定された永久磁石(31)と、永久磁石(31)の前面
に固定された内ヨーク(33)とから構成され、外ヨーク(3
2)と内ヨーク(33)の対向面間に形成されたリング状の磁
気ギャップ部に、前記第1振動体(4)のコイル(42)が上
下動可能に収容されている。該第2振動体(3)は、数1
00Hzよりも低い共振周波数を有している。
【0007】図15は、第1振動体(4)の振動特性Cs
と、第2振動体(3)の振動特性Cvを表わしており、各
振動体(4)(3)の共振周波数Fs、Fvで振幅にピークが
発生している。従って、音用駆動信号及び振動用駆動信
号として、前記共振周波数Fs、Fvを有するものを報知
ユニット(2)のコイル(42)へ供給することによって、大
きな報知効果を得ることが出来る。
【0008】即ち、音による報知を行なう場合は、図1
4(a)に示す様に共振周波数Fsに一致する周波数(例え
ば2kHz程度)の音用駆動信号Dsを前記コイル(42)に
供給し、振動による報知を行なう場合は、図14(b)に
示す様に共振周波数Fvに一致する周波数(例えば100
Hz程度)の振動用駆動信号Dv′を前記コイル(42)に供
給する。音用駆動信号Dsが報知ユニット(2)のコイル
(42)へ供給されたときは、磁気ギャップ部を半径方向に
貫通する磁力線と、コイル(42)を流れる周方向の電流と
の関係で、フレミングの左手の法則によって、コイル(4
2)には軸方向の駆動力が発生する。ここで、駆動力は共
振点の周波数で作用するから、第1振動体(4)が共振し
て、音波を発生する。これに対し、第2振動体(3)は共
振点がずれているため、殆ど振動しない。この音波の発
生によって、聴覚的に着信を報知する。
【0009】一方、振動用駆動信号Dv′が報知ユニッ
ト(2)のコイル(42)へ供給されたときは、同様にコイル
(42)には軸方向の駆動力が発生するが、第1振動体(3)
の共振点は該駆動力の周波数からずれているため、第1
振動体(3)は殆ど振動せず、該駆動力の周波数に共振点
を有する第2振動体(3)が、該駆動力の反力を受けて共
振し、振動を発生する。この振動の発生によって、体感
的に着信を報知する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記報知ユ
ニット(2)においては、振動板(41)(34)、ヨーク(32)(3
3)、及び永久磁石(31)の形状寸法、材質等、振動体(4)
(3)の共振周波数を決定する諸元の公差に起因して、各
振動体(4)(3)の共振周波数にばらつきが生じることは
避けることが出来ない。例えば、第2振動体(3)を構成
している第2振動板(34)の厚さが120μm±8μmの
公差を有しており、板厚tが120μmのときの共振周
波数Fvが100Hzである場合、共振周波数Fvは板厚
tの1.5乗に比例するので、共振周波数のばらつき
は、100Hz±10Hzとなる。
【0011】図16は、寸法公差等によって、実線の振
動特性aが破線の振動特性b、cにずれた状態を表わし
ており、ずれのない振動特性aにおける共振周波数によ
って、ずれが生じた振動特性bの振動体を駆動したとす
ると、共振は発生せず、振動体の振幅は、共振点におけ
るピーク値Wpから値W′に大幅に低下することにな
る。この様に、共振周波数のばらつきを無視して一定周
波数の駆動信号によって報知ユニットを駆動した場合、
振動体の振幅にもばらつきが生じて、十分な報知効果が
得られない問題があった。
【0012】又、近年の携帯電話機においては、着信時
に発呼者の電話番号を表示したり、電話機をページャと
して動作させる等、各種の動作モードの設定が可能とな
っており、この様な動作機能の多様化に伴なって、報知
ユニットの報知機能としては、着信の報知のみならず、
電話機に設定されている各種動作モードを報知する必要
が生じている。
【0013】そこで本発明の目的は、着信の報知を含む
複数種類の報知動作が可能であって、然も、共振周波数
のばらつきに拘わらず、十分な報知効果が得られる報知
装置を具えた無線通信装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る無線通信装置
は、着信の報知を含む複数種類の報知動作を行なうべき
報知装置を内蔵し、該報知装置は、駆動信号の供給を受
けて共振すべき振動体と、該振動体に駆動信号を供給す
る駆動信号供給回路とから構成されている。ここで、駆
動信号供給回路は、報知内容に応じ、報知内容毎に異な
る報知指令信号を作成する指令信号作成手段と、報知指
令信号を受けて、振動体の共振周波数を含む一定範囲内
で周波数が変動すると共に、該周波数の変動状態が報知
指令信号毎に異なる駆動信号を作成し、振動体に供給す
る駆動信号作成手段とを具えている。
【0015】上記本発明の無線通信装置においては、報
知装置の振動体の寸法公差等によって共振周波数にばら
つきがあったとしても、駆動信号の周波数が一定範囲内
で繰り返し変動するので、その変動過程において真の共
振周波数に一致した時点で共振が発生し、大きな振幅が
得られることになる。その後、駆動信号の周波数が真の
共振周波数からずれたときは、共振は発生せず、振幅は
小さくなるが、再び共振周波数に一致することによっ
て、振幅は増大することになる。この様に、駆動信号の
周波数の変動に伴って、振動体の振幅は、共振時の振幅
をピークとして増減を繰り返す。
【0016】又、着信やその他の装置動作に応じて、そ
の動作を報知するための特定の報知指令信号が作成さ
れ、該報知指令信号に基づいて、振動体を異なる振動状
態で駆動するための駆動信号が作成される。例えば、通
常の着信時には、着信報知指令信号に基づいて、前記振
動周波数の変動が連続する第1の駆動信号が作成される
一方、特定の発呼者からの着信時には、発呼者報知指令
信号に基づいて、一定周期で断続する第2の駆動信号が
作成される。第1駆動信号によって報知装置が駆動され
たときは、一定周期で共振が発生するのに対し、第2駆
動信号によって報知装置が駆動されたときは、間欠周期
的に共振が発生することになる。この振動状態の違いに
よって、発呼者の識別が可能である。
【0017】又、電話機としての動作モードが設定され
ているときは、モード報知指令信号に基づいて、前記周
波数の変動が第1の周期を有する駆動信号が作成され、
ページャ機能等の他の動作モードが設定されているとき
は、モード報知指令信号に基づいて、前記周波数の変動
が第2の周期を有する駆動信号が作成される。この結
果、異なる動作モードでは、間欠周期的な共振の発生状
態に違いが生じる。この振動状態の違いによって、動作
モードの識別が可能である。
【0018】具体的構成において、駆動信号の周波数の
変動幅は、振動体の共振周波数を決定する諸元の公差に
起因する共振周波数のばらつき幅に対応している。ここ
で、諸元の公差に起因する共振周波数のばらつき幅は実
験的、経験的或いは理論的に求めることが出来、該ばら
つき幅に対応させることによって、駆動信号の周波数の
変動幅を合理的に決定することが出来る。
【0019】例えば、振動体の共振周波数は可聴帯周波
数よりも低く、具体的には数100Hz以下の低周波数
であって、共振周波数での振動体の振動は、体感し得る
程度の振幅を有している。これによって、体感的な報知
効果を得ることが出来る。駆動信号は、パルス状或いは
正弦波状の交番波形を有しており、その周波数は1〜数
ヘルツで周期的に変動する。これによって、体感的に効
果の高い周期で共振が発生する。
【0020】又、駆動信号の周波数は、三角波、正弦
波、若しくは鋸歯状波で変動する。特に、駆動信号の周
波数を鋸歯状波で変動させた場合、該鋸歯状波の周期に
一致する一定の周期で共振が発生することとなり、不快
感のない報知が可能である。尚、駆動信号の周波数の変
動は連続的なものに限らず、ステップ的に漸増若しくは
漸減するものであってもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る無線通信装置によれば、共
振周波数のばらつきに拘わらず、周期的に或いは非周期
的に共振が発生して、振動体の振幅は、共振時の振幅を
ピークとして増減を繰り返すので、聴覚的或いは体感的
に大きな報知効果が得られる。又、振動状態の違いによ
って、報知内容の識別が可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図13に示す携帯
電話機に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説
明する。本発明に係る携帯電話機は、図13に示す如
く、アンテナ(1)が突設された扁平な筐体(11)の表面
に、スピーカを内蔵した受話部(12)、テンキー等の操作
釦(14)、マイクロホンを内蔵した送話部(13)等を具えて
おり、筐体(11)内部の適所には、音響或いは振動によっ
て着信を報知するための報知ユニット(2)が取り付けら
れている。
【0023】報知ユニット(2)は、図2に示す如く共通
のケーシング(21)に、主に音波を発生すべき第1振動体
(4)と、主に振動を発生すべき第2振動体(3)とを内蔵
したものである。ケーシング(21)は、円筒状本体(22)の
前面開口部に、放音口(25)を有するリング状の前カバー
部材(24)を取り付けると共に、本体(22)の背面開口部に
は、リング状の後カバー部材(23)を取り付けて構成され
る。
【0024】第1振動体(4)は、ケーシング本体(22)と
前カバー部材(24)の間に周辺部が挟持された円形の第1
振動板(41)と、第1振動板(41)の背面に固定されたコイ
ル(42)とから構成される。該第1振動体(4)は、数10
0Hzを越える可聴帯の共振周波数を有している。一
方、第2振動体(3)は、ケーシング本体(22)と後カバー
部材(23)の間に外周部が挟持されたリング状の第2振動
板(34)と、第2振動板(34)の内周部に固定された外ヨー
ク(32)と、軸方向(上下方向)に着磁され外ヨーク(32)の
前面に固定された永久磁石(31)と、永久磁石(31)の前面
に固定された内ヨーク(33)とから構成され、外ヨーク(3
2)と内ヨーク(33)の対向面間に形成されたリング状の磁
気ギャップ部に、前記第1振動体(4)のコイル(42)が上
下動可能に収容されている。該第2振動体(3)は、事実
上聞こえない程度の周波数帯域、例えば50Hz〜30
0Hzの共振周波数を有している。尚、第1及び第2振
動板(41)(34)は、金属、ゴム、樹脂などの周知の弾性資
材によって形成することが出来る。又、第2振動板(34)
には、大きな変位量を得るべく、必要に応じて切込み等
が形成される。
【0025】図1は、上記報知ユニット(2)を具えた携
帯電話機の主要部の回路構成を表わしている。該携帯電
話機は、操作釦(14)の操作によって、音響による着信の
報知又は振動による着信の報知の何れかによる呼出し方
法を選択することが可能であって、該選択操作に応じ
て、呼出設定回路(55)が制御回路(54)に対して呼出し方
法の設定を行なう。報知ユニット(2)には、切替えスイ
ッチ(59)を介して音用信号作成回路(57)と振動用信号作
成回路(5)が接続され、切替スイッチ(59)の切換え動作
は制御回路(54)によって制御されている。
【0026】基地局から送られてくる電波は、アンテナ
(1)によって一定周期で常時受信されており、受信され
た信号は、無線回路(51)にて周波数変換及び復調が施さ
れた後、信号処理回路(52)へ供給されて、デジタル音声
信号及び制御信号が抽出される。信号処理回路(52)の動
作は制御回路(54)によって制御されている。信号処理回
路(52)から得られる制御信号は着信検出回路(53)へ供給
されて、自局に対する呼出しの有無が検出される。一
方、信号処理回路(52)から得られる音声信号は図示省略
する音声信号処理回路を経てスピーカから放音されるこ
とになる。
【0027】音用信号作成回路(57)は、音響による報知
を行なうべく可聴帯周波数の音用駆動信号Dsを発生す
るものである。一方、振動用信号作成回路(5)は、体感
可能な振動による報知を行なうべく、数100Hz以下
の低周波数の振動用駆動信号Dvを発生するものであっ
て、変調信号発生回路(56)と振動用信号処理回路(58)か
ら構成されている。変調信号発生回路(56)及び振動用信
号処理回路(58)の具体的構成については後述する。又、
振動用信号作成回路(5)と切替えスイッチ(59)の間に
は、ON/OFFスイッチ(71)が介在しており、変調信
号発生回路(56)及びON/OFFスイッチ(71)の動作が
制御信号作成回路(72)によって制御されている。
【0028】制御回路(54)は、着信検出回路(53)によっ
て自局に対する呼出しが検出された場合、操作釦(14)に
よる呼出設定に応じて切替えスイッチ(59)を切り換え
る。音のみによって着信を報知する場合は、切替えスイ
ッチ(59)を音用信号作成回路(57)側に切り換えて、音用
駆動信号のみを報知ユニット(2)へ供給する。一方、振
動のみによって着信を報知する場合は、切替えスイッチ
(59)を振動用信号作成回路(5)側へ切り換えて、振動用
駆動信号のみを報知ユニット(2)へ供給する。
【0029】音用信号作成回路(57)が作成する音用駆動
信号Dsは図14(a)に示す様に、可聴帯である2kH
zの周波数を有するパルス信号を16Hzの周期で断続
させて形成され、該パルスの断続によって“プルルル
…”という聞こえやすい報知音を生成するものであっ
て、2kHzの周波数は、図15に示す振動特性Csに
おける共振周波数Fvに一致している。一方、振動用信
号作成回路(5)が作成する振動用駆動信号Dvは、図4
に示す如く、人体が振動として感じやすい100Hz程
度の周波数を中心として、周波数が例えば100Hz±
10Hzの範囲で周期的に変動するものであり、中心周
波数100Hzは、図15に示す振動特性Cvにおける
共振周波数Fvに一致している。
【0030】図3(a)は、振動用駆動信号Dvの周波数
Fを三角波で変動させた例を表わしており、周波数F
は、中心周波数Fm=100Hzとして±ΔF=±10
Hzの変動幅を有し、その変動周波数(1/Tm)は1〜
数Hzに設定されている。ここで、周波数の変動幅±Δ
Fは、第2振動体(3)の共振周波数を決定する諸元の公
差に起因する共振周波数のばらつき幅に応じて決定され
る。
【0031】この場合、仮に第2振動体(3)の共振周波
数にずれがなかったとすると、周波数Fが中心周波数F
mに一致したときに共振が発生して、同図(b)に実線で
示す様に、共振点での振幅Wpをピークとして変動する
振幅曲線Waが得られる。又、第2振動体(3)の共振周
波数に、振動板等の寸法公差によるずれが生じ、例えば
同図(a)のP点に真の共振点が存在したとしても、駆動
信号の周波数FがこのP点を通過する時点で共振が発生
し、同図(b)に破線で示す様に、共振点での振幅Wpを
ピークとして変動する振幅曲線Wbが得られることにな
る。
【0032】この様に、振動用駆動信号Dvの周波数を
Fm±ΔFの範囲で変動させることによって、共振周波
数のばらつきに拘わらず、常に、共振点での振幅Wpを
ピークとして変動する振幅を得ることが出来、十分な報
知効果を得ることが出来る。又、この振幅の変動が体感
的な報知効果をより増大させるのである。
【0033】これに対し、一定周波数Fmで第2振動体
(3)を駆動する場合において、第2振動体(3)の共振周
波数にずれが生じると共振は発生せず、第2振動体(3)
の振幅は、図3(b)に2点鎖線で示す様に、共振点にお
けるピーク値Wpから大幅に低下した小さな値W′とな
る。従って、十分な報知効果は得られない。
【0034】振動用駆動信号Dvの周波数は、三角波で
変動させる方式のみならず、正弦波や鋸歯状波で変動さ
せる方式も採用可能である。例えば図5(a)で示す様に
鋸歯状波で変動させた場合において、仮に第2振動体
(3)の共振周波数にずれがないとしたときには、同図
(b)に実線で示す様に共振点での振幅Wpをピークとし
て変動する振幅曲線Waが得られ、第2振動体(3)の共
振周波数にずれがあったとしても、同図(b)に破線で示
す様に共振点での振幅Wpをピークとして変動する振幅
曲線Wbが得られることになる。特にこの場合、第2振
動体(3)の共振は一定周期で発生するため、不快感のな
い報知が実現される。
【0035】又、振動用駆動信号Dvの周波数は、図6
に示す様に微小な周波数幅でステップ的に漸増若しくは
漸減させる方式の採用可能である。この場合にも同様の
効果が得られる。
【0036】本実施例では、図1に示す如く振動用信号
作成回路(5)を変調信号発生回路(56)及び音用信号作成
回路(57)から構成している。ここで、変調信号発生回路
(56)は、振動用駆動信号の周波数に変調を施すための変
調信号Smを発生するものであって、該変調信号は、図
3(a)や図5(a)に示す振動用駆動信号の周波数の変動
波形と同一波形に作成される。
【0037】振動用信号処理回路(58)は例えば図9に示
す如く構成することが出来る。該振動用信号処理回路(5
8)は、容量素子C及び抵抗素子R1、R2からなる充電
部(6)の出力端に、第1コンパレータ(61)及び第2コン
パレータ(62)を介して、RS−フリップフロップ回路(6
3)を接続すると共に、該RS−フリップフロップ回路(6
3)の出力端には、放電制御用トランジスタ(64)及びT−
フリップフロップ回路(65)を接続したものである。第1
コンパレータ(61)の反転入力端子には前述の変調信号S
mが入力され、第2コンパレータ(62)の非反転入力端子
には参照電圧信号Vrefが入力される。
【0038】図10は、上記振動用信号処理回路(58)の
動作を表わしたものである。即ち、充電部(6)が電力の
供給を受けて充電されることによって、該充電部(6)か
ら出力される電圧信号Voは徐々に増大し、該信号の大
きさが変調信号Smのレベルに達すると、第1コンパレ
ータ(61)からRS−フリップフロップ回路(63)へセット
信号が供給されて、RS−フリップフロップ回路(63)の
出力SoがONとなる。この結果、トランジスタ(64)が
ONとなり、充電部(6)の放電が開始されることにな
る。その後、充電部(6)から出力される電圧信号Voが
参照電圧信号Vrefのレベルまで低下すると、第2コン
パレータ(62)がONとなり、第2コンパレータ(62)から
RS−フリップフロップ回路(63)へリセット信号が供給
されて、RS−フリップフロップ回路(63)の出力がOF
Fとなる。この結果、トランジスタ(64)がOFFとなっ
て、充電部(6)の充電が再開されることになる。
【0039】この様にして充電部(6)が充放電を繰り返
し(図10(a))、RS−フリップフロップ回路(63)の出
力SoがON/OFFを繰り返す過程で(図10(b))、
該出力Soの立上りに同期して、T−フリップフロップ
回路(65)の出力がONからOFF、OFFからONへ切
り換えられる。この結果、T−フリップフロップ回路(6
5)からは、同図(c)に示す如く、電圧信号Voが変調信
号Soのレベルに達する毎にオン/オフする駆動信号Dv
が得られる。ここで、変調信号Soが例えば三角波で変
動することにより、駆動信号Dvの周期Toも三角波で変
動することになるので、図4に示す如き変調駆動信号D
vが得られるのである。
【0040】又、変調信号発生回路(56)は図1に示す如
く周期切替部(7)を有しており、制御信号作成回路(72)
から周期切替部(7)へ制御信号が入力されることによっ
て、振動用信号処理回路(58)へ供給すべき変調信号Sm
の周期が切り替えられる。
【0041】図7は変調信号発生回路(56)の具体的な構
成例を表わし、図8(a)(b)は該変調信号発生回路(56)
の動作を表わしている。該変調信号発生回路(56)は、第
1及び第2コンパレータ(73)(74)、複数のパラメータ選
択抵抗R1、R2、R3、切替えスイッチS、帰還抵抗
Rb、Rc、コンデンサC等を具え、パラメータ選択抵抗
R1、R2、R3及び切替えスイッチSによって周期切
替部(7)が構成されている。切替えスイッチSは、前記
制御信号作成回路(72)から供給される制御信号によって
切り替えられる。この結果、パラメータ選択抵抗の抵抗
値Rに応じて、図8(b)に示す第2コンパレータ(74)の
出力電圧(変調信号Sm)の傾き(VB/CR)が変化す
る。又、図7中のE点における電圧Eが図8(a)の如く
(E=Vcc−VB)から(E=Vcc+VB)に上昇する度
に、同図(b)の如く第2コンパレータ(74)の出力電圧が
低下して、鋸歯状の変調信号Smが得られることにな
る。この様にして、変調信号Smの周期を複数種類に切
り替えることが出来るのである。
【0042】制御信号作成回路(72)は、制御回路(54)か
ら得られるモード報知指令信号に応じて、周期切替部
(7)を構成する前記切替えスイッチSに対する切替え制
御信号と、ON/OFFスイッチ(71)に対するON/O
FF制御信号を作成する。
【0043】例えば、予め特定の1或いは複数の発呼者
の電話番号が登録されている場合において、登録されて
いない発呼者からの着信時には、該着信が着信検出回路
(53)によって検出され、制御回路(54)が、その様な着信
があった旨の報知を指令するモード報知指令信号を作成
し、制御信号作成回路(72)へ供給する。これによって、
制御信号作成回路(72)が変調信号発生回路(56)の周期切
替部(7)を制御して、図11(a)に示す様に、一定周期
T0を有する鋸歯状波の変調信号を発生させると共に、
ON/OFFスイッチ(71)を常時オンとして、該変調信
号に応じて周波数が変動する駆動信号を、報知ユニット
(2)へ供給する。この結果、報知ユニット(2)には周期
T0で共振が発生することになる。
【0044】これに対し、登録されている発呼者からの
着信時には、該着信が着信検出回路(53)によって検出さ
れ、制御回路(54)が、その様な着信があった旨の報知を
指令するモード報知指令信号を作成し、制御信号作成回
路(72)へ供給する。これによって、制御信号作成回路(7
2)が変調信号発生回路(56)の周期切替部(7)を制御し
て、図11(a)に示す様に、一定周期T0を有する鋸歯
状波の変調信号を発生させると共に、ON/OFFスイ
ッチ(71)を同図(b)の如く一定周期T1でオン/オフす
る。これによって、同図(c)に示す様に周期T1でオン
/オフを繰り返す断続的な駆動信号が、報知ユニット
(2)へ供給される。この結果、報知ユニット(2)には、
駆動信号のオン期間に共振が発生し、オフ期間に共振が
停止することになり、振動状態が変化する。これによっ
て、登録されている発呼者からの着信があったことを認
識することが出来る。
【0045】又、携帯電話機が、例えば電話機、ページ
ャ、及びトランシーバとしての3つの動作モードを有し
ている場合において、電話機としての動作モードが設定
されているときは、着信に応じて、制御信号作成回路(7
2)が変調信号発生回路(56)の周期切替部(7)を制御し
て、図12(a)に示す様に、一定周期T2を有する鋸歯
状波の変調信号を発生させると共に、ON/OFFスイ
ッチ(71)を常時オンとして、該変調信号に応じて周波数
が変動する駆動信号を、報知ユニット(2)へ供給する。
この結果、報知ユニット(2)には周期T2で共振が発生
することになる。
【0046】これに対し、ページャとしての動作モード
が設定されているときは、制御信号作成回路(72)が変調
信号発生回路(56)の周期切替部(7)を制御して、図12
(b)に示す様に、一定周期T3を有する鋸歯状波の変調
信号を発生させると共に、ON/OFFスイッチ(71)を
常時オンとして、該変調信号に応じて周波数が変動する
駆動信号を、報知ユニット(2)へ供給する。この結果、
報知ユニット(2)には、同図(a)の場合とは異なる周期
T3で共振が発生することになる。
【0047】又、トランシーバとしての動作モードが設
定されているときは、制御信号作成回路(72)が変調信号
発生回路(56)の周期切替部(7)を制御して、図12(a)
に示す様に、一定周期T2を有する鋸歯状波の変調信号
を発生させると共に、ON/OFFスイッチ(71)を一定
周期T4でオン/オフする。これによって、同図(c)に
示す様に周期T4でオン/オフを繰り返す駆動信号が、
報知ユニット(2)へ供給される。この結果、報知ユニッ
ト(2)には、駆動信号のオン期間に共振が発生し、オフ
期間に共振が停止して、周期的な共振の発生が断続する
ことになる。従って、上記の振動状態の違いにより、何
れの動作モードで着信があったかを認識することが出来
る。
【0048】尚、制御信号作成回路(72)によるON/O
FFスイッチ(71)のオン/オフのタイミングは、図11
(c)及び図12(c)に示す如く、変調信号の周波数変動
の立上り若しくは立下りと同期させることが望ましい。
【0049】上述の如く、本発明に係る携帯電話機によ
れば、共振周波数のばらつきに拘わらず、周期的に或い
は非周期的に共振が発生して、振動体の振幅は、共振時
の振幅をピークとして増減を繰り返すので、聴覚的或い
は体感的に大きな報知効果が得られる。然も、振動状態
の違いによって、報知内容の識別が可能である
【0050】尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に
限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の
変形が可能である。例えば本発明は、図2に示す如き音
発生装置と振動発生装置の機能を併せ持つ報知ユニット
(2)に限らず、音発生装置と振動発生装置を別体に具え
た報知装置に実施することも可能である。又、報知ユニ
ット(2)の振動体としては、上述の如く磁力を利用した
ものに限らず、共振を利用したものであれば周知の種々
の構成を採用することが出来、例えば圧電素子を利用し
たものも採用可能である。又、振動用信号作成回路(5)
及びON/OFFスイッチ(71)をマイクロコンピュータ
によって構成し、上述の駆動信号をソフトウエア処理に
よって作成することも可能である。又、振動状態の違い
による報知内容としては、着信時の動作モードの報知に
限らず、例えばバッテリー電圧低下の警告等、種々の機
能動作の報知を含めることが出来る。更にまた、図11
(a)(c)に示す駆動信号のオン/オフ及びオン/オフ周
期の切替えと、図12(a)(b)に示す駆動信号の変動周
期の切替えとを組み合わせることによって、多数の動作
内容の報知が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯電話機の回路構成を表わすブ
ロック図である。
【図2】報知ユニットの拡大断面図である。
【図3】駆動信号の周波数と振動体の振幅の関係を表わ
す波形図である。
【図4】駆動信号の波形図である。
【図5】他の実施例における駆動信号の周波数と振動体
の振幅の関係を表わす波形図である。
【図6】更に他の実施例における駆動信号の周波数の変
動を表わす波形図である。
【図7】変調信号発生回路の構成例を表わす図である。
【図8】該変調信号発生回路の動作を表わす波形図であ
る。
【図9】振動用信号処理回路の構成例を表わす図であ
る。
【図10】該振動用信号処理回路の動作を表わす波形図
である。
【図11】動作モード識別のために採用される2種類の
変調信号を表わす波形図である。
【図12】動作モード識別のために採用される3種類の
変調信号を表わす波形図である。
【図13】本発明を実施すべき携帯電話機の外観を表わ
す斜視図である。
【図14】従来の携帯電話機における音用駆動信号と振
動用駆動信号を表わす波形図である。
【図15】振動体の振動特性を表わすグラフである。
【図16】共振周波数のずれによる振幅の低下を説明す
る図である。
【符号の説明】
(2) 報知ユニット (4) 第1振動体 (3) 第2振動体 (57) 音用信号作成回路 (5) 振動用信号作成回路 (56) 変調信号発生回路 (7) 周期切替部 (58) 振動用信号処理回路 (71) ON/OFFスイッチ (72) 制御信号作成回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 1/00 - 1/24 H04M 1/58 - 1/62 H04M 1/66 - 1/78 H04B 7/24 - 7/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着信の報知を含む複数種類の報知動作を
    行なうべき報知装置を内蔵し、該報知装置は、駆動信号
    の供給を受けて共振すべき振動体と、該振動体に駆動信
    号Dvを供給する駆動信号供給回路とから構成される無
    線通信装置において、駆動信号供給回路は、 前記複数
    種類の報知動作のそれぞれに対応して、報知動作毎に異
    なる報知指令信号を作成する指令信号作成手段と、 振
    動体の共振周波数Fmを含む一定範囲内で周波数が変動
    すると共に、該周波数の変動が一定の周期Tmで繰り返
    される駆動信号Dvを作成して、振動体へ供給する駆動
    信号作成手段とを具え、駆動信号作成手段は、指令信号
    作成手段からの報知指令信号を受けて、前記駆動信号D
    vの周波数変動周期Tmを報知指令信号毎に異ならしめ
    る手段を具えていることを特徴とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】 駆動信号の周波数の変動幅は、振動体の
    共振周波数を決定する諸元の公差に起因する共振周波数
    のばらつき幅に対応している請求項1に記載の無線通信
    装置。
  3. 【請求項3】 振動体の共振周波数は数100Hz以下
    の低周波数であって、共振周波数での振動体の振動は、
    体感し得る程度の振幅を有している請求項1又は請求項
    2に記載の無線通信装置。
  4. 【請求項4】 指令信号作成手段は、着信を報知するた
    めの着信報知指令信号、発呼者を区別するための発呼者
    報知指令信号、及び/又は、装置の動作モードを報知す
    るためのモード報知指令信号を作成する請求項1乃至請
    求項3の何れかに記載の無線通信装置。
  5. 【請求項5】 報知装置の振動体は、ケーシングと、該
    ケーシングの内周壁に固定端を有する振動板と、該振動
    板の自由端に取り付けられた磁石体と、該磁石体に対向
    配備されたコイルとを具え、コイルに駆動信号が供給さ
    れる請求項1乃至請求項4の何れかに記載の無線通信装
    置。
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