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JP2998539B2 - 内燃機関の触媒劣化判定装置 - Google Patents
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JP2998539B2 - 内燃機関の触媒劣化判定装置 - Google Patents

内燃機関の触媒劣化判定装置

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JP2998539B2
JP2998539B2 JP5337957A JP33795793A JP2998539B2 JP 2998539 B2 JP2998539 B2 JP 2998539B2 JP 5337957 A JP5337957 A JP 5337957A JP 33795793 A JP33795793 A JP 33795793A JP 2998539 B2 JP2998539 B2 JP 2998539B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の排気浄化のた
めの触媒の劣化状態を判定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気を清浄化するシステムと
して、酸素センサの出力に基づいて空燃比を理論空燃比
にフィードバック制御すると共に、排気通路にHC,C
Oの酸化と、NOの還元とを同時に行う三元触媒を設置
することが、広く実用化されている。
【0003】三元触媒は経年変化し、性能が劣化してく
ると、転換効率が次第に低下し、排気浄化に支障をきた
す。性能が劣化した触媒は交換する等の処置を取ること
が好ましく、そこで、このような触媒の劣化状態を判定
するために、従来、特開平4−187848号公報にも
あるような装置が提案されている。
【0004】これは、三元触媒の上流と下流にそれぞれ
酸素センサを設置し、下流の酸素センサの出力の反転周
波数が所定値よりも高いときに、触媒が劣化している判
定するものである。
【0005】上流の酸素センサの出力に基づいて空燃比
が理論空燃比となるようにフィードバック制御すると、
実際の空燃比は理論空燃比を境にして、僅かにリッチ、
リーンに振れ、また、このように僅かにリッチリーンに
変化することにより、三元触媒の酸化、還元機能も最大
に維持される。これに対して、三元触媒を通過した排気
の空燃比は、触媒の働きにより、酸素がストレージされ
るため、均一的な理論空燃比となる。
【0006】しかし、三元触媒が劣化してくると、触媒
の転換効率が低下し、三元触媒の上流の空燃比の変化
が、そのまま下流にも現れてくる。仮に、三元触媒が全
く機能しないとすると、上流と下流の空燃比は全く同一
的に変化する。
【0007】下流の酸素センサにより排気中の酸素濃度
を測定すると、三元触媒が正常に機能しているときは、
酸素センサの出力はほとんどリッチ、リーンに振れるこ
とがなく、これに対して、劣化が進むと、リッチ、リー
ンに変化する反転周波数が次第に増加してくる。
【0008】そこで、上流の酸素センサの反転周波数
と、下流の酸素センサの出力の反転周波数とを比較し、
比率が所定値を越えたときに、触媒の劣化が進んだもの
と判定している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この場合、上
流と下流の酸素センサの出力特性のリッチまたはリーン
側へのずれにより、判定に影響を受け、誤診断すること
があった。
【0010】下流の酸素センサの出力の反転をカウント
するための比較値(しきい値)は一定値に固定されてい
るため、上流側の酸素センサの特性が、リッチまたはリ
ーンにずれていると、反転出力の周波数は、空燃比の変
化を正確に反映することができなくなる。
【0011】図6(A)は上流側と下流側の酸素センサ
の特性にずれが無い場合で、下流側の酸素センサは比較
値を基準にして等振幅で出力がリッチリーンに反転す
る。
【0012】しかし、図6(B)に示すように、上流側
の酸素センサが例えばリーンシフトすると、これに基づ
いて制御される空燃比は、相対的にリーンになり、下流
の酸素センサの出力も比較しきい値に対して、リーン側
にずれ、比較しきい値をよぎる回数が反転回数と対応し
なくなる。このため、実際には反転周波数が多くても、
比較しきい値をよぎる回数が少なくなって、触媒が劣化
しているにもかかわらず、正常であるものと誤診断する
ことがある。
【0013】本発明はこのような問題を解決、つまり、
酸素センサの特性のずれに関係なく正しく触媒の劣化を
判定できるようにすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明は、図1
に示すように、排気通路に介装した触媒(12)と、触
媒(12)の上流に配置した第1の酸素センサ(14)
と、この酸素センサ(14)の出力に基づいて空燃比を
理論空燃比にフィードバック制御する手段1と、前記触
媒(12)の下流に配置した第2の酸素センサ(15)
と、この酸素センサ(15)の出力が比較しきい値をよ
ぎる回数を第2の酸素センサ(15)の反転回数として
計数し、計数した反転回数に基づいて触媒(12)の劣
化を判定する手段2とを備えた内燃機関の触媒劣化判定
装置において、前記フィードバック制御される空燃比を
前記第2の酸素センサ(15)の出力に基づいて補正す
る手段3と、この補正値に基づいて前記比較しきい値を
増減させる調整手段4とを備える。
【0015】
【作用】第1の酸素センサの出力に基づいて空燃比のフ
ィードバック制御が行われるが、仮に、第1の酸素セン
サの出力特性がリッチ側にシフトしているとすると、第
2の酸素センサの出力もリッチ側に偏位する。
【0016】しかし、第2の酸素センサの出力により、
空燃比を補正制御すると、この補正値としては、空燃比
をリーン側に戻す方向の値となる。この補正値を利用し
て、第2の酸素センサの出力を比較するしきい値(スラ
イスレベル)を調整、つまり、比較しきい値をリッチ側
に変位させることにより、リッチ側に偏位しているセン
サ出力の反転振幅の中心に向けて移動し、反転回数を正
確に計数することができ、この反転回数に基づいて触媒
の劣化を正しく判断することが可能となる。
【0017】
【実施例】図2は本発明の実施例を示すもので、11は
エンジン、13は排気通路、12は排気通路13に介装
した三元触媒、14は三元触媒12の上流に設置した第
1の酸素センサ、15は同じく下流に設置した第2の酸
素センサである。
【0018】16はコントロールユニットで、エンジン
1の吸気系に燃料噴射弁17を介して供給する燃料供給
量を、基本的には理論空燃比となるようにフィードバッ
ク制御する。このため、コントロールユニット16に
は、吸入空気量、エンジン回転数等の運転状態を代表す
る信号が入力すると共に、前記酸素センサ14と15か
らの信号が入力し、吸入空気量に対して一定の比率とな
るように設定した燃料供給量を、第1の酸素センサ14
の出力に基づいてフィードバック制御すると共に、さら
にこれを第2の酸素センサ15の出力に基づいて補正
し、正しく理論空燃比となるように補正する。
【0019】また、コントロールユニット16は、第2
の酸素センサ15の出力の反転回数から、三元触媒12
が正常に働いているかどうかを判定、つまり、単位時間
当たりの反転回数が所定値以上、または、第1の酸素セ
ンサ14の出力の反転回数に対する第2の酸素センサ1
5の出力の反転回数の比率が所定値以上になると、触媒
が劣化したものと判断するが、このとき、第2の酸素セ
ンサ15の反転回数を計数するための比較しきい値(ス
ライスレベル)を、前記空燃比の補正値に基づいて修正
することにより、反転回数を正しくカウントできるよう
にする。
【0020】この反転回数の計数制御動作について、図
3のフローチャートにしたがって説明する。
【0021】まず、ステップ1で第1の酸素センサ14
による空燃比のフィードバック制御値に対し、これをさ
らに第2の酸素センサ15による補正制御中であるかど
うか、また、ステップ2で触媒の劣化を診断する運転条
件(例えば一定の定常運転時)にあるかどうかを判断
し、診断条件にあるときは、ステップ3で第2の酸素セ
ンサ15の出力にもとづいての空燃比制御の補正値PH
OSを読み込む。なお、診断条件にないときは、最初に
戻る。
【0022】例えば、第1の酸素センサ14の出力特性
が第2の酸素センサ15よりもリーンな特性であれば、
図4にも示すように、これに基づいてフィードバック制
御される空燃比は、基本的には相対的にリーン側に偏位
し、このため、第2の酸素センサ15の出力もリーンに
偏る。したがって、この第2の酸素センサ15の出力に
基づいて算出される補正値PHOSは、空燃比をリッチ
に補正するように増加する。
【0023】逆に第1の酸素センサ14の出力が第2の
酸素センサ15よりもリッチな特性であれば、空燃比の
補正値PHOSはリーン側に補正するために低下する。
【0024】したがって、この補正値PHOSは、第
1、第2酸素センサ14,15の出力中心点からのずれ
の大きさを示すパラメータとなる。
【0025】ステップ4ではこの補正値PHOSを前回
の補正値PHOSPと比較し、もし、PHOS>PHO
SPならば、つまり今回の補正値がリッチ側に偏位して
いるときは、実際の空燃比はリーンで、これを補正する
ために補正値がリッチ化しているのであるから、ステッ
プ5で、第2の酸素センサ15の反転回数を算出するた
めの比較しきい値であるスライスレベルSLRを、SL
R=SLR−DSLR1として、リーン空燃比の振幅の
中心にくるように下げる。
【0026】また、ステップ4で、逆に前回値よりも小
さいとき、つまり補正値がリーン側に偏位しているとき
は、ステップ6で、スライスレベルSLR=SLR+D
SLR2として、リッチ空燃比に対応してスライスレベ
ルを引き上げる。
【0027】これらの結果、第2酸素センサ15のスラ
イスレベルSLRは、空燃比に対応して相対的に移動
し、それぞれ空燃比の振幅の中心に近づいていく。
【0028】ステップ7では第2の酸素センサ15の出
力VRO2を、この修正したスライスレベルSLRと比
較し、VRO2>SLRならば、ステップ8で、前回の
第2の酸素センサ15の前回の出力VRO2PとSLR
を比較し、もしVRO2P≦SLRならば、酸素センサ
15の出力が反転したものとして、ステップ10に移行
して、反転カウンタのカウンタ値CTを、CT=CT+
1とする。
【0029】同じように、ステップ7でVRO2<SL
Rならば、ステップ9で、前回のセンサ出力VRO2P
をSLRと比較し、VRO2P>SLRならば、センサ
出力が反転したものと判断し、ステップ10でカウンタ
値CTをインクリメントする。なお、第2の酸素センサ
15の出力が反転しないときは、それぞれ最初に戻り、
同じ操作を繰り返す。
【0030】そして、ステップ11では、前記補正値P
HOSPをPHOSとし、また、センサ出力値VRO2
PをVRO2として、最初に戻る。
【0031】以上のように構成され、次に全体の作用を
説明すると、コントロールユニット16は、通常の運転
時には三元触媒12の上流の第1の酸素センサ14の出
力に基づいて空燃比のフィードバック制御を行い、この
制御値を、下流側の第2の酸素センサ15の出力に基づ
いて補正し、燃料噴射弁17から供給される燃料量が、
理論空燃比となるように制御する。
【0032】そして、エンジンの特定運転条件が触媒診
断条件になると、第2の酸素センサ15の出力に基づい
ての空燃比の補正値から、スライスレベルSLRの調整
を行う。
【0033】図5(A)に示すように、第1の酸素セン
サ(O2/S)14の特性が第2の酸素センサ15より
もリッチ側にずれると、第2の酸素センサ15の出力は
リッチ側に偏りやすく、また、図5(B)に示すよう
に、第1の酸素センサ14の特性が第2の酸素センサ1
5よりもリーン側にずれると、第2の酸素センサ15の
出力はリーン側に偏る。
【0034】このため、図4にも示すように、例えば、
第1の酸素センサ14がリーンシフトし、第2の酸素セ
ンサ15の出力もリーンになると、これに基づく空燃比
の補正値はリッチ側に変位していく。この補正値を用い
てスライスレベルSLRを修正すると、スライスレベル
SLRはリーン側に下げられていき、センサ出力の反転
振幅の中心に向けて移動していく。このようにして、第
2の酸素センサ15の出力の反転回数を判定するための
比較しきい値が空燃比のリーン程度に対応して下がり、
センサの反転出力が比較しきい値を必ずよぎるようにな
り、正しく反転回数を計数でき、三元触媒12の劣化を
正確に判定することが可能となる。
【0035】また、第2の酸素センサ15の出力に基づ
いて空燃比を補正制御するため、第1の酸素センサ15
の出力特性がリッチまたはリーンに偏っていても、空燃
比を精度よく理論空燃比に収束させることができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明は、排気通路に介装
した触媒と、触媒の上流に配置した第1の酸素センサ
と、この酸素センサの出力に基づいて空燃比を理論空燃
比にフィードバック制御する手段と、前記触媒の下流に
配置した第2の酸素センサと、この酸素センサの出力
比較しきい値をよぎる回数を第2の酸素センサの反転回
数として計数し、計数した反転回数に基づいて触媒の劣
化を判定する手段とを備えた内燃機関の触媒劣化判定装
置において、前記フィードバック制御される空燃比を前
記第2の酸素センサの出力に基づいて補正する手段と、
この補正値に基づいて前記比較しきい値を増減させる調
整手段とを備えたため、第2の酸素センサの反転回数を
計数するための比較しきい値が、センサ出力特性のずれ
に応じて、常に反転振幅の中心に向かうように修正さ
れ、この結果、第1の酸素センサの出力特性の影響を受
けることなく、正確に反転回数を計数でき、触媒の劣化
を正しく判断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す概略構成図である。
【図3】制御動作のフローチャートである。
【図4】空燃比の補正値とスライスレベルの変化する関
係を示す説明図である。
【図5】上流側酸素センサの特性と下流側酸素センサの
出力特性の関係を示す説明図で、(A)は上流側が下流
側よりもリッチの場合、(B)は上流側が下流側よりも
リーンの場合を示す。
【図6】下流側酸素センサの出力特性の説明図で、
(A)は上流側酸素センサの特性にずれの無い場合、
(B)は上流側酸素センサがリーンシフトした場合を示
す。
【符号の説明】
1 フィードバック制御手段 2 触媒劣化判定手段 3 空燃比補正手段 4 比較しきい値調整手段 12 三元触媒 14 第1の酸素センサ 15 第2の酸素センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気通路に介装した触媒と、 触媒の上流に配置した第1の酸素センサと、 この酸素センサの出力に基づいて空燃比を理論空燃比に
    フィードバック制御する手段と、 前記触媒の下流に配置した第2の酸素センサと、 この酸素センサの出力が比較しきい値をよぎる回数を第
    2の酸素センサの反転回数として計数し、計数した反転
    回数に基づいて触媒の劣化を判定する手段とを備えた内
    燃機関の触媒劣化判定装置において、 前記フィードバック制御される空燃比を前記第2の酸素
    センサの出力に基づいて補正する手段と、 この補正値に基づいて前記比較しきい値を増減させる調
    整手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の触媒劣化
    判定装置。
JP5337957A 1993-12-28 1993-12-28 内燃機関の触媒劣化判定装置 Expired - Fee Related JP2998539B2 (ja)

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