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JP3000404B2 - 繊維強化複合部材用ハイブリッド型繊維成形体の成形方法 - Google Patents
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JP3000404B2 - 繊維強化複合部材用ハイブリッド型繊維成形体の成形方法 - Google Patents

繊維強化複合部材用ハイブリッド型繊維成形体の成形方法

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JP3000404B2
JP3000404B2 JP28330091A JP28330091A JP3000404B2 JP 3000404 B2 JP3000404 B2 JP 3000404B2 JP 28330091 A JP28330091 A JP 28330091A JP 28330091 A JP28330091 A JP 28330091A JP 3000404 B2 JP3000404 B2 JP 3000404B2
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達也 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維強化複合部材用ハイ
ブリッド型繊維成形体の成形方法、特に、比重を異にす
る二種の強化用繊維より繊維強化複合部材用ハイブリッ
ド型繊維成形体を成形する方法の改良に関する。
【0002】この種ハイブリッド型繊維成形体は繊維強
化複合部材に種々の特性、例えば強度および耐摩耗性を
兼備させるために用いられる。この場合、強化用繊維
は、その組成の相違に伴い比重が異なることが多い。
【0003】
【従来の技術】従来、この種成形方法としては、比重を
異にする二種の強化用繊維、例えば各種ウイスカを液体
に混合分散させてスラリ状成形材料を調製し、次いでそ
のスラリ状成形材料を成形型内に注入し、その後液体を
除去すると共に両強化用繊維を堆積させる方法が知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来法に
よると、高比重強化用繊維が低比重強化用繊維よりも早
く沈降するため、ハイブリッド型繊維成形体が、主とし
て高比重強化用繊維よりなる部分と、主として低比重強
化用繊維よりなる部分との二層に形成され、高比重強化
用繊維を均一に分散させたハイブリッド型繊維成形体を
得ることができない、という問題がある。
【0005】本発明は前記に鑑み、高比重強化用繊維と
して異形繊維を用いることにより、その異形繊維を均一
に分散させたハイブリッド型繊維成形体を得ることので
きる前記成形方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、比重を異にす
る二種の強化用繊維より繊維強化複合部材用ハイブリッ
ド型繊維成形体を成形するに当り、低比重強化用繊維と
して短繊維を用い、一方、高比重強化用繊維として、核
部より延出する複数の針状部を有する異形繊維を用いた
混合繊維を液体に分散させてスラリ状成形材料を調製
し、次いで前記スラリ状成形材料を成形型内に注入し、
その後前記液体を除去すると共に前記混合繊維を堆積さ
せることを特徴とする。
【0007】
【実施例】図1,図2は、本発明により得られた繊維強
化複合部材用ハイブリッド型繊維成形体1を示し、その
繊維成形体1は、低比重強化用繊維である短繊維(ウイ
スカを含む)2と、高比重強化用繊維である異形繊維3
とより略円盤状に形成されている。
【0008】短繊維2は繊維強化複合部材の強度向上を
図ることを目的とするもので、その短繊維2としては、
長さをLとし、また直径をDとしたとき、L/D>1の
関係を持つ所定の長さを有するもの、本実施例ではホウ
酸アルミニウムウイスカ(9Al2 3 ・2B2 3
イスカ)が用いられている。このホウ酸アルミニウムウ
イスカの長さLは10〜20μm、直径Dは0.5〜3
μm、比重は2.93である。また異形繊維3は繊維強
化複合部材の強度異方性を緩和することを目的とするも
ので、その異形繊維3としては、図3に明示するように
核部4より延出する複数、図示例では4本の針状部5を
有するテトラポット状のもの、本実施例では酸化亜鉛ウ
イスカ(ZnOウイスカ)が用いられている。この酸化
亜鉛ウイスカにおいて、針状部5の核部4からの長さは
10〜100μm、比重は5.78である。
【0009】ハイブリッド型繊維成形体1において、短
繊維2はその繊維成形体1全体に亘ってランダム状態に
分散しており、異形繊維3は短繊維2の集合体中に均一
に分散している。
【0010】次に、ハイブリッド型繊維成形体1の成形
方法について説明する。
【0011】図4は、本発明において用いられる成形型
6を示し、その成形型6は、上向きに開口するキャビテ
ィ7を備えた型本体8と、そのキャビティ7に摺動自在
に嵌合される加圧パンチ9とより構成され、型本体8の
キャビティ底面には複数の排液孔10が開口している。
それら排液孔10の入口はフィルタ11により覆われて
おり、出口側は吸引ポンプ12に接続されている。
【0012】先ず、短繊維2および異形繊維3よりなる
混合繊維を液体、本実施例では水に分散させてスラリ状
成形材料を調製する。
【0013】次いで、図4に示すように所定量のスラリ
状成形材料をキャビティ7に注入する。
【0014】その後、図5に示すように、吸引ポンプ1
2を作動させると共に加圧パンチ9を下降させて、液体
を除去すると共に混合繊維を堆積させてハイブリッド型
繊維成形体1を成形する。
【0015】この混合繊維の堆積中においては、高比重
の異形繊維3が、その針状部5により低比重の短繊維2
を抱き込んで沈降するので、異形繊維3を均一に分散さ
せたハイブリッド型繊維成形体1が得られる。
【0016】繊維成形体1の成形条件の具体例を挙げれ
ば次の通りである。
【0017】繊維成形体の寸法:直径86mm、長さ25
mm;スラリ状成形材料:水1000cc、混合繊維68
g(短繊維59.6g、異形繊維8.4g)、異形繊維
の配合量7体積%;加圧パンチの加圧力:30kg/c
m2 ;吸引ポンプの吸引圧:100Torr;乾燥:冷風中
にて24時間、120℃雰囲気中にて12時間。異形繊
維3の配合量(体積%)は、混合繊維の体積(短繊維2
と異形繊維3との体積の和)をV1 、異形繊維3の体積
をV2 としたとき、(V2 /V1)×100として表わ
される。
【0018】異形繊維3は、その取扱い中等において針
状部5が折れることがあるが、その針状部5は少なくと
も2本あれば短繊維2を抱き込む効果がある。その効果
は、針状部5の数の増加に伴い向上する。
【0019】図6は、7体積%の異形繊維3を用いたハ
イブリッド型繊維成形体1において、キャビティ底面側
の一面aからの距離と異形繊維3の存在率との関係を示
す。この場合、繊維成形体1の寸法は前記と同じであ
る。図6から、高比重強化用繊維として異形繊維3を用
いることによって、その異形繊維3が均一に分散するこ
とが明らかである。
【0020】図7は、繊維強化複合部材において、異形
繊維3の配合量とA,B両方向間の強度差との関係を示
し、図8は、図7の要部を拡大したものである。A方向
は、図1に示すように堆積方向と平行な方向を、またB
方向は、図1に示すように堆積方向、したがってA方向
と直交する方向を示す。マトリックス形成材料として
は、Al−Si−Cu−Mg系合金が用いられ、複合部
材の製造に当っては溶湯鍛造法が適用された。繊維強化
複合部材における繊維成形体1の体積分率Vfは14%
である。
【0021】図7,図8より、異形繊維3の配合量を
0.3体積%以上に設定することによって、A,B両方
向間の強度差が小さくなり、強度異方性が緩和されるこ
とが判る。このような効果を得るための異形繊維3の好
ましい配合量は3体積%以上である。
【0022】異形繊維3の配合量は、前記のように繊維
強化複合部材の強度異方性を緩和する、といった目的達
成上、0.3体積%以上に設定されるが、元来、異形繊
維3は耐摩耗性が短繊維2に比べて低いので、異形繊維
3の配合量が55体積%を超えると、繊維強化複合部材
の耐摩耗性を損うおそれがある。この観点から、異形繊
維3の配合量は55体積%以下が好ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、高比重強化用繊維とし
て前記特定構造の異形繊維を用いることによって、その
異形繊維を均一に分散させたハイブリッド型繊維成形体
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリッド型繊維成形体の斜視図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】異形繊維の斜視図である。
【図4】成形型にスラリ状成形材料を注入した状態を示
す説明図である。
【図5】ハイブリッド型繊維成形体成形中の説明図であ
る。
【図6】ハイブリッド型繊維成形体の一面からの距離
と、異形繊維の存在率との関係を示すグラフである。
【図7】繊維強化複合部材において、異形繊維の配合量
と、A,B両方向間の強度差との関係を示すグラフであ
る。
【図8】図7の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ハイブリッド型繊維成形体 2 短繊維 3 異形繊維 4 核部 5 針状部 6 成形型 スラリ状成形材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−138426(JP,A) 特開 平1−242734(JP,A) 特開 平1−242735(JP,A) 特開 平2−61014(JP,A) 特公 平3−68090(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 1/09 D04H 1/00 - 18/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比重を異にする二種の強化用繊維より繊
    維強化複合部材用ハイブリッド型繊維成形体を成形する
    に当り、低比重強化用繊維として短繊維(2)を用い、
    一方、高比重強化用繊維として、核部(4)より延出す
    る複数の針状部(5)を有する異形繊維(3)を用いた
    混合繊維を液体に分散させてスラリ状成形材料()を
    調製し、次いで前記スラリ状成形材料()を成形型
    (6)内に注入し、その後前記液体を除去すると共に前
    記混合繊維を堆積させることを特徴とする繊維強化複合
    部材用ハイブリッド型繊維成形体の成形方法。
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