JP3016376B2 - 刺繍装置付き電動ミシン - Google Patents
刺繍装置付き電動ミシンInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、刺繍枠を備える
刺繍装置を、電動ミシン本体に着脱自在とした刺繍装置
付き電動ミシンに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の刺繍可能な電動ミシンには、例え
ば、実公昭62−21268号公報に示されるものがあ
る。 【0003】これは、通常縫い(直線縫い、ジグザグ縫
い、ボタン穴かがり縫い等の刺繍枠を用いない縫製動作
を言う)が可能な電動ミシン本体に、刺繍枠及び、この
刺繍枠を移動させる刺繍枠駆動用モータを備える刺繍装
置を、アタッチメントとして着脱可能にしたものであ
る。 【0004】そして、通常縫いを行う場合には、前記刺
繍装置を取外して、電動ミシン本体のみを使用し、ミシ
ンベッド上に布を載置して、送り歯の駆動により布を送
りつつ縫針を上下動させることによって直線縫いやジグ
ザグ縫いを行う。 【0005】また、刺繍縫いを行う場合には、前記刺繍
装置を電動ミシン本体に装着して、前記刺繍枠を電動ミ
シン本体の縫針下に配置し、刺繍枠を直交座標内で移動
させつつ縫針を上下動させることにより、刺繍枠に装着
された布に刺繍模様を縫製する。 【0006】同様に、刺繍装置を電動ミシン本体に着脱
自在とたものが、特開昭55−52790号公報に示さ
れている。 【0007】このように、刺繍装置を電動ミシン本体に
着脱可能とした理由は、特開昭55−6528号公報に
示されるように、刺繍装置をミシンテーブルに内装した
場合には、ミシン全体が大型化するため、家庭用ミシン
としては不適当であること、また、特開昭56−355
号公報に示されるように、刺繍縫い専用ミシンとする
と、家庭用としては、通常縫いを行うことも多いため、
通常縫いのできるミシンと合せて2台のミシンを所有し
なければならず一般家庭には不向きであることなどが挙
げられる。 この点、刺繍装置を着脱可能とすれば、電
動ミシン本体は小形化できるし、刺繍縫いも必要に応じ
て行うことができ、家庭用ミシンとして極めて重宝であ
る。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、刺繍装置は、刺繍模様データや縫針の
駆動タイミング信号等を、電動ミシン本体内の制御装置
若しくは電動ミシン本体に固定された専用の制御ボック
スから入力するためのコネクタを備えているが、刺繍枠
を駆動するモータの電力は、電動ミシン本体とは別個に
供給されるようになっている。すなわち、刺繍装置内に
専用の電源回路を備えるか、若しくは、前記専用の制御
ボックス内に専用の電源回路を備えている。 【0009】このため、刺繍縫いを行う場合には、電動
ミシン本体側の電源コードと刺繍装置側の電源コードの
2本の電源コードをコンセントに差込む必要があり、家
庭用ミシンとしては不便なものであった。 【0010】また、刺繍装置側の電源回路は、刺繍枠駆
動用モータが比較的大容量のものであるため、大きな電
源回路となり、刺繍装置や専用の制御ボックスが大型化
することになり、家庭用ミシンとしてのコンパクト化の
要請に反することになる。しかも、電源用トランス等は
比較的重量が重いため、ミシン全体の重量の増大を招く
ことにもなる。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、刺繍枠及び該刺繍枠駆動用のモータを
備える刺繍装置を、電動ミシン本体に着脱可能とした刺
繍装置付き電動ミシンにおいて、前記電動ミシンの動作
を制御する制御回路及び該制御回路の動作を刺繍モード
に切り換えるモード切換手段が設けられるとともに、前
記刺繍装置が前記電動ミシン本体に装着された状態で前
記刺繍枠が原点位置にあることを検出する原点検出器が
前記刺繍装置に設けられ、前記刺繍装置が前記電動ミシ
ン本体に装着された状態にて前記刺繍装置及び前記電動
ミシン本体を電気的に接続するためのコネクタが前記刺
繍装置及び前記電動ミシン本体に設けられ、該コネクタ
は、少なくとも前記電動ミシン本体内の電源回路からの
電力を前記刺繍装置へ供給する電源ライン及び前記原点
検出器の検出信号を前記制御回路に供給する検出信号ラ
インを有し、前記刺繍枠駆動用のモータは、前記電源ラ
インからの電力の供給を受けるように構成され、刺繍縫
いの開始前に、前記制御回路及び前記原点検出器により
前記刺繍枠を一旦原点位置に設定するように構成されて
いることを特徴とする。 【0012】上記の発明の構成により、電動ミシン本体
に着脱自在になっている刺繍装置が、電動ミシン本体内
の電源回路からコネクタを介して電力供給を受けること
により、刺繍装置内には電源回路を備えておらず、刺繍
装置をコンパクトかつ軽量にできる。 【0013】また、モード切換手段により前記制御回路
が刺繍モードであるときのみ刺繍装置に電力が供給さ
れ、省電力化を図ることができる。 【0014】更に、電源コードが一本で済むため、従来
例のように二本の電源コード(電動ミシン本体の電源コ
ード及び刺繍装置の電源コード)をコンセントに差し込
む必要が無く、電源コードの抜き差しを使用の都度行う
家庭用ミシンにとって、取扱い易さが極めて向上する。 【0015】更に、刺繍装置に設けられた原点検出器
が、刺繍枠が原点位置にあることを検出し、該検出信号
が前記コネクタの検出信号ラインにより前記制御回路に
供給されるので、刺繍縫いの開始前に前記制御回路及び
前記原点検出器により前記刺繍枠を一旦原点位置に設定
することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】第1図は、本発明の一実施例に係
る刺繍装置付き電動ミシンの斜視図である。電動ミシン
本体1は、通常縫いが可能な電動ミシンであり、ミシン
ベッド1aの後方に刺繍装置30がアタッチメントを用
いて着脱可能となっている。 【0017】電動ミシン本体1の前面パネルには、ジグ
ザグ縫い模様及び刺繍模様の選択スイッチ等が配置され
た操作パネル12や選択された模様を図形表示する模様
表示器13が設けられている。また、電動ミシン本体1
内には、縫針駆動、送り歯駆動及び縫針揺動用のモータ
やコンピュータを用いた制御回路、及び電源回路等が設
けられている。 【0018】刺繍装置30は、電動ミシン本体1に装着
されたときに、ミシンベッド1a上に位置する刺繍枠4
0と、この刺繍枠40をX−Y直交座標内で移動させる
ためのXパルスモータ31及びYパルスモータ32を備
えている。Xパルスモータ31は刺繍枠40をX軸方向
へ移動させるものであり、Yパルスモータ32は刺繍枠
40をY軸方向へ移動させるものである。 【0019】そして、電動ミシン本体1の刺繍装置30
に対向する側面には、コネクタ20が設けられており、
一方、刺繍装置30には、前記電動ミシン本体1のコネ
クタ20に接続可能なコネクタ38が設けられている。 【0020】第2図は、本実施例の電動ミシン本体1及
び刺繍装置30の電気的構成を示すブロック図である。
本実施例の電動ミシン本体1は、CPU3を用いて動作
制御を行うコンピュータミシンである。Zパルスモータ
10は、ジグザグ縫いを行うための縫針1bの揺動用モ
ータであり、駆動回路8からパルス電流が供給されて駆
動される。このZパルスモータ10の回転力は、所定の
リンクを介して縫針揺動機構(図示略)を駆動させる。 【0021】Fパルスモータ11は、送り歯(図示略)
の駆動用モータであり、駆動回路9からパルス電流が供
給されて駆動される。このFパルスモータ11の回転力
は、所定のリンクを介して送り歯駆動機構(図示略)を
駆動させる。 【0022】前記駆動回路8,9には、CPU3から制
御信号が供給されて、前記パルス電流出力が制御され
る。メインモータ7は、縫針1bを上下動させるための
交流若しくは直流モータであり、モータ駆動回路6から
の駆動電流により駆動され、スタート/ストップスイッ
チ5の操作に従って、CPU3からの駆動電流により駆
動されて、作動・停止及び回転速度の調整が行われる。 【0023】上記の他、CPU3には、前記操作パネル
12上に配列された模様選択スイッチ12aと、前記模
様表示器13と、縫針1bの上下動のタイミングを検出
するタイミングセンサ4と、RAM14と、ROM15
と、モード切換スイッチ65、及び刺繍装置30内のX
パルスモータ31とYパルスモータ32のそれぞれの駆
動回路33,34等が接続されている。 【0024】また、電動ミシン本体1内には、電源回路
2が内蔵されており、この電源回路2は、前記CPU3
等の回路部品へ作動用電力を供給するとともに、駆動回
路6,8,9,33,34を介して各モータ7,10,
11,31,32へ駆動用電力を供給する。 【0025】刺繍装置30は、前記Xパルスモータ31
とYパルスモータ32、前記刺繍枠40とその駆動機構
(図示略)の他、刺繍枠40がX−Y座標上の原点に在
ることを検出するX原点検出器55とY原点検出器56
を備えている。 【0026】前記X原点検出器55とY原点検出器56
は、刺繍枠40が前記原点位置に達したときにオンとな
るリミットスイッチである。 【0027】そして、電動ミシン本体1と刺繍装置30
に設けられたコネクタ20,38は、前記駆動回路3
3,34を介して前記電源回路2から前記Xパルスモー
タ31及びYパルスモータ32へ駆動電流を供給する電
源ライン61a,61b,62a,62bと、前記X原
点検出器55及びY原点検出器56の検出信号をCPU
3へ供給するための検出信号ライン63a,63b,6
4a,64bを備えている。 【0028】次に、本実施例の動作を説明する。 【0029】通常縫いを行う場合には、前記コネクタ2
0と38を外して刺繍装置30を電動ミシン本体1から
離脱させておく。そして、モード切換スイッチ65をオ
フにする。 【0030】この状態では、CPU3の入力ポートPs
がハイレベルとなり、この場合には、CPU3は、通常
縫いの制御モードになる。すなわち、メインモータ7を
スタート/ストップスイッチ5の操作に従って駆動し
て、縫針1bを上下動させるとともに、タイミングセン
サ4の出力に基づいて、縫針1bの上下動のタイミング
に同期してZパルスモータ10及びFパルスモータ11
を駆動させて、縫針1bの揺動及び布送りを行う(直線
縫いの場合は、Fパルスモータ11のみを駆動させて布
送りのみを行う)。 【0031】次に、刺繍縫いを行う場合には、刺繍装置
30を電動ミシン本体1に装着して、コネクタ20,3
8を接合する。そして、モード切換スイッチ65をオン
にする。これにより、CPU3の入力ポートPs がロー
レベルに替わり刺繍縫いの制御モードに切替わる。 【0032】すなわち、刺繍縫いの場合には、刺繍枠4
0の移動により刺繍模様を縫製するため、縫針1bの揺
動や布送りは不要となることから、Zパルスモータ10
及びFパルスモータ11を所定の停止位置に設定してそ
の位置に保持する制御を行う。メインモータ7は、通常
縫いの場合と同様に駆動電流の供給が行われる。 【0033】また、CPU3は、模様選択スイッチ12
aで選択された刺繍模様(ROM14に予め模様パター
ンが記憶されている)を模様表示器13に表示するとと
もに、選択された刺繍模様パターンに従ってXパルスモ
ータ31とYパルスモータ32の回転量及び回転方向を
制御して、刺繍枠40に装着された布地に刺繍模様を縫
製させる。このとき、タイミングセンサ4の出力に基づ
いて縫針1bの上下動タイミングに同期して、刺繍枠4
0の移動タイミングを制御する。 【0034】前記Xパルスモータ31とYパルスモータ
32の回転量及び回転方向の制御は、駆動回路33,3
4へCPU3から制御信号を供給し、電源ライン61
a,61b,62a,62bを介して、前記制御信号に
対応するパルス数のパルス電流をXパルスモータ31と
Yパルスモータ32へ供給することにより行う。また、
前記パルス電流の極性を替えることにより、回転方向の
切替を行う。 【0035】なお、前記モード切換スイッチ65をオン
にしたときには、刺繍縫いの開始前に、刺繍枠40を一
旦原点位置に設定する初期設定動作が行われ、この動作
に前記X原点検出器55とY原点検出器56の検出信号
が用いられる。 【0036】このように、本実施例の刺繍装置付き電動
ミシンは、刺繍装置30が電動ミシン本体1に着脱可能
であるとともに、電動ミシン本体1内の電源回路2から
電力供給を受ける構成としたことにより、刺繍装置30
を小型軽量化できるとともに、ミシン全体の小型軽量化
を図ることができる。また、使用時にコンセントに差込
む電源コードを一本のみとすることができ、取扱いの煩
雑さが解消される。 【0037】また、本実施例は、刺繍縫いの制御を電動
ミシン本体1内のCPU3により行う構成としたことに
より、刺繍装置30の構成を簡略化でき、刺繍装置30
の小型軽量化を促進させることができる。 【0038】なお、前記実施例においては、刺繍縫い開
始時に、刺繍枠40を原点位置に設定するために、X原
点検出器55とY原点検出器56を設けて、自動的に原
点位置に刺繍枠40を移動させる構成とした例を示した
が、これは、刺繍縫いの開始時に、操作者が手動により
刺繍枠40を、予め決められた原点位置に移動設定する
ようにしても良い。 【0039】また、前記実施例は、本発明をCPUを用
いて動作制御を行うコンピュータミシンを電動ミシン本
体としている例を示したが、本発明は、これに限定され
るものではなく、コンピュータ制御によらず、単にモー
タ動力により駆動される電動ミシンにも同様にして適用
することができる。ただし、この場合には、刺繍装置内
に専用の制御回路(CPUに限定されない)を有するも
のを装着する構成とする必要がある。 【0040】さらに、本実施例においては、モード切換
スイッチ65は、作業者によって操作されるようになっ
ているが、これは刺繍装置30の着脱に関連して自動的
に切替わるようにしてもよい。 【0041】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
電動ミシン本体に着脱自在になっている刺繍装置の刺繍
枠駆動用モーターは、電動ミシン本体内の電源回路から
コネクタを介して電力供給を受けることにより、刺繍装
置内には電源回路を備えておらず、刺繍装置をコンパク
トかつ軽量にできるとともに、刺繍装置に設けられた原
点検出器により刺繍枠の原点位置を検出し、該検出信号
は前記コネクタの検出信号ラインにより前記制御回路に
供給されるので、刺繍縫いの開始前に前記制御回路及び
前記原点検出器により前記刺繍枠を一旦原点位置に設定
することができる。この際、同一のコネクタに電源ライ
ンと検出信号ラインが含まれているので、刺繍装置を電
動ミシンに装着するだけで電源ラインと検出信号ライン
の回路が確実に構成される。従って、電源ラインと検出
信号ラインが同一のコネクタに含まれていない従来の刺
繍装置付き電動ミシンを使用する場合に使用者が電源ラ
インを含むコネクタを接続したのみで原点検出ラインを
含むコネクタを接続し忘れると刺繍枠を原点位置に設定
する際に原点検出が行えずに失敗するということがな
く、確実に刺繍枠を原点位置に設定することができる。 【0042】また、電源コードが一本で済むため、従来
のように二本の電源コードをコンセントに差込む必要が
無く、電源コードの抜き差しを使用の都度行う家庭用ミ
シンにとって、取扱い易さが極めて向上する。
刺繍装置を、電動ミシン本体に着脱自在とした刺繍装置
付き電動ミシンに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の刺繍可能な電動ミシンには、例え
ば、実公昭62−21268号公報に示されるものがあ
る。 【0003】これは、通常縫い(直線縫い、ジグザグ縫
い、ボタン穴かがり縫い等の刺繍枠を用いない縫製動作
を言う)が可能な電動ミシン本体に、刺繍枠及び、この
刺繍枠を移動させる刺繍枠駆動用モータを備える刺繍装
置を、アタッチメントとして着脱可能にしたものであ
る。 【0004】そして、通常縫いを行う場合には、前記刺
繍装置を取外して、電動ミシン本体のみを使用し、ミシ
ンベッド上に布を載置して、送り歯の駆動により布を送
りつつ縫針を上下動させることによって直線縫いやジグ
ザグ縫いを行う。 【0005】また、刺繍縫いを行う場合には、前記刺繍
装置を電動ミシン本体に装着して、前記刺繍枠を電動ミ
シン本体の縫針下に配置し、刺繍枠を直交座標内で移動
させつつ縫針を上下動させることにより、刺繍枠に装着
された布に刺繍模様を縫製する。 【0006】同様に、刺繍装置を電動ミシン本体に着脱
自在とたものが、特開昭55−52790号公報に示さ
れている。 【0007】このように、刺繍装置を電動ミシン本体に
着脱可能とした理由は、特開昭55−6528号公報に
示されるように、刺繍装置をミシンテーブルに内装した
場合には、ミシン全体が大型化するため、家庭用ミシン
としては不適当であること、また、特開昭56−355
号公報に示されるように、刺繍縫い専用ミシンとする
と、家庭用としては、通常縫いを行うことも多いため、
通常縫いのできるミシンと合せて2台のミシンを所有し
なければならず一般家庭には不向きであることなどが挙
げられる。 この点、刺繍装置を着脱可能とすれば、電
動ミシン本体は小形化できるし、刺繍縫いも必要に応じ
て行うことができ、家庭用ミシンとして極めて重宝であ
る。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、刺繍装置は、刺繍模様データや縫針の
駆動タイミング信号等を、電動ミシン本体内の制御装置
若しくは電動ミシン本体に固定された専用の制御ボック
スから入力するためのコネクタを備えているが、刺繍枠
を駆動するモータの電力は、電動ミシン本体とは別個に
供給されるようになっている。すなわち、刺繍装置内に
専用の電源回路を備えるか、若しくは、前記専用の制御
ボックス内に専用の電源回路を備えている。 【0009】このため、刺繍縫いを行う場合には、電動
ミシン本体側の電源コードと刺繍装置側の電源コードの
2本の電源コードをコンセントに差込む必要があり、家
庭用ミシンとしては不便なものであった。 【0010】また、刺繍装置側の電源回路は、刺繍枠駆
動用モータが比較的大容量のものであるため、大きな電
源回路となり、刺繍装置や専用の制御ボックスが大型化
することになり、家庭用ミシンとしてのコンパクト化の
要請に反することになる。しかも、電源用トランス等は
比較的重量が重いため、ミシン全体の重量の増大を招く
ことにもなる。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、刺繍枠及び該刺繍枠駆動用のモータを
備える刺繍装置を、電動ミシン本体に着脱可能とした刺
繍装置付き電動ミシンにおいて、前記電動ミシンの動作
を制御する制御回路及び該制御回路の動作を刺繍モード
に切り換えるモード切換手段が設けられるとともに、前
記刺繍装置が前記電動ミシン本体に装着された状態で前
記刺繍枠が原点位置にあることを検出する原点検出器が
前記刺繍装置に設けられ、前記刺繍装置が前記電動ミシ
ン本体に装着された状態にて前記刺繍装置及び前記電動
ミシン本体を電気的に接続するためのコネクタが前記刺
繍装置及び前記電動ミシン本体に設けられ、該コネクタ
は、少なくとも前記電動ミシン本体内の電源回路からの
電力を前記刺繍装置へ供給する電源ライン及び前記原点
検出器の検出信号を前記制御回路に供給する検出信号ラ
インを有し、前記刺繍枠駆動用のモータは、前記電源ラ
インからの電力の供給を受けるように構成され、刺繍縫
いの開始前に、前記制御回路及び前記原点検出器により
前記刺繍枠を一旦原点位置に設定するように構成されて
いることを特徴とする。 【0012】上記の発明の構成により、電動ミシン本体
に着脱自在になっている刺繍装置が、電動ミシン本体内
の電源回路からコネクタを介して電力供給を受けること
により、刺繍装置内には電源回路を備えておらず、刺繍
装置をコンパクトかつ軽量にできる。 【0013】また、モード切換手段により前記制御回路
が刺繍モードであるときのみ刺繍装置に電力が供給さ
れ、省電力化を図ることができる。 【0014】更に、電源コードが一本で済むため、従来
例のように二本の電源コード(電動ミシン本体の電源コ
ード及び刺繍装置の電源コード)をコンセントに差し込
む必要が無く、電源コードの抜き差しを使用の都度行う
家庭用ミシンにとって、取扱い易さが極めて向上する。 【0015】更に、刺繍装置に設けられた原点検出器
が、刺繍枠が原点位置にあることを検出し、該検出信号
が前記コネクタの検出信号ラインにより前記制御回路に
供給されるので、刺繍縫いの開始前に前記制御回路及び
前記原点検出器により前記刺繍枠を一旦原点位置に設定
することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】第1図は、本発明の一実施例に係
る刺繍装置付き電動ミシンの斜視図である。電動ミシン
本体1は、通常縫いが可能な電動ミシンであり、ミシン
ベッド1aの後方に刺繍装置30がアタッチメントを用
いて着脱可能となっている。 【0017】電動ミシン本体1の前面パネルには、ジグ
ザグ縫い模様及び刺繍模様の選択スイッチ等が配置され
た操作パネル12や選択された模様を図形表示する模様
表示器13が設けられている。また、電動ミシン本体1
内には、縫針駆動、送り歯駆動及び縫針揺動用のモータ
やコンピュータを用いた制御回路、及び電源回路等が設
けられている。 【0018】刺繍装置30は、電動ミシン本体1に装着
されたときに、ミシンベッド1a上に位置する刺繍枠4
0と、この刺繍枠40をX−Y直交座標内で移動させる
ためのXパルスモータ31及びYパルスモータ32を備
えている。Xパルスモータ31は刺繍枠40をX軸方向
へ移動させるものであり、Yパルスモータ32は刺繍枠
40をY軸方向へ移動させるものである。 【0019】そして、電動ミシン本体1の刺繍装置30
に対向する側面には、コネクタ20が設けられており、
一方、刺繍装置30には、前記電動ミシン本体1のコネ
クタ20に接続可能なコネクタ38が設けられている。 【0020】第2図は、本実施例の電動ミシン本体1及
び刺繍装置30の電気的構成を示すブロック図である。
本実施例の電動ミシン本体1は、CPU3を用いて動作
制御を行うコンピュータミシンである。Zパルスモータ
10は、ジグザグ縫いを行うための縫針1bの揺動用モ
ータであり、駆動回路8からパルス電流が供給されて駆
動される。このZパルスモータ10の回転力は、所定の
リンクを介して縫針揺動機構(図示略)を駆動させる。 【0021】Fパルスモータ11は、送り歯(図示略)
の駆動用モータであり、駆動回路9からパルス電流が供
給されて駆動される。このFパルスモータ11の回転力
は、所定のリンクを介して送り歯駆動機構(図示略)を
駆動させる。 【0022】前記駆動回路8,9には、CPU3から制
御信号が供給されて、前記パルス電流出力が制御され
る。メインモータ7は、縫針1bを上下動させるための
交流若しくは直流モータであり、モータ駆動回路6から
の駆動電流により駆動され、スタート/ストップスイッ
チ5の操作に従って、CPU3からの駆動電流により駆
動されて、作動・停止及び回転速度の調整が行われる。 【0023】上記の他、CPU3には、前記操作パネル
12上に配列された模様選択スイッチ12aと、前記模
様表示器13と、縫針1bの上下動のタイミングを検出
するタイミングセンサ4と、RAM14と、ROM15
と、モード切換スイッチ65、及び刺繍装置30内のX
パルスモータ31とYパルスモータ32のそれぞれの駆
動回路33,34等が接続されている。 【0024】また、電動ミシン本体1内には、電源回路
2が内蔵されており、この電源回路2は、前記CPU3
等の回路部品へ作動用電力を供給するとともに、駆動回
路6,8,9,33,34を介して各モータ7,10,
11,31,32へ駆動用電力を供給する。 【0025】刺繍装置30は、前記Xパルスモータ31
とYパルスモータ32、前記刺繍枠40とその駆動機構
(図示略)の他、刺繍枠40がX−Y座標上の原点に在
ることを検出するX原点検出器55とY原点検出器56
を備えている。 【0026】前記X原点検出器55とY原点検出器56
は、刺繍枠40が前記原点位置に達したときにオンとな
るリミットスイッチである。 【0027】そして、電動ミシン本体1と刺繍装置30
に設けられたコネクタ20,38は、前記駆動回路3
3,34を介して前記電源回路2から前記Xパルスモー
タ31及びYパルスモータ32へ駆動電流を供給する電
源ライン61a,61b,62a,62bと、前記X原
点検出器55及びY原点検出器56の検出信号をCPU
3へ供給するための検出信号ライン63a,63b,6
4a,64bを備えている。 【0028】次に、本実施例の動作を説明する。 【0029】通常縫いを行う場合には、前記コネクタ2
0と38を外して刺繍装置30を電動ミシン本体1から
離脱させておく。そして、モード切換スイッチ65をオ
フにする。 【0030】この状態では、CPU3の入力ポートPs
がハイレベルとなり、この場合には、CPU3は、通常
縫いの制御モードになる。すなわち、メインモータ7を
スタート/ストップスイッチ5の操作に従って駆動し
て、縫針1bを上下動させるとともに、タイミングセン
サ4の出力に基づいて、縫針1bの上下動のタイミング
に同期してZパルスモータ10及びFパルスモータ11
を駆動させて、縫針1bの揺動及び布送りを行う(直線
縫いの場合は、Fパルスモータ11のみを駆動させて布
送りのみを行う)。 【0031】次に、刺繍縫いを行う場合には、刺繍装置
30を電動ミシン本体1に装着して、コネクタ20,3
8を接合する。そして、モード切換スイッチ65をオン
にする。これにより、CPU3の入力ポートPs がロー
レベルに替わり刺繍縫いの制御モードに切替わる。 【0032】すなわち、刺繍縫いの場合には、刺繍枠4
0の移動により刺繍模様を縫製するため、縫針1bの揺
動や布送りは不要となることから、Zパルスモータ10
及びFパルスモータ11を所定の停止位置に設定してそ
の位置に保持する制御を行う。メインモータ7は、通常
縫いの場合と同様に駆動電流の供給が行われる。 【0033】また、CPU3は、模様選択スイッチ12
aで選択された刺繍模様(ROM14に予め模様パター
ンが記憶されている)を模様表示器13に表示するとと
もに、選択された刺繍模様パターンに従ってXパルスモ
ータ31とYパルスモータ32の回転量及び回転方向を
制御して、刺繍枠40に装着された布地に刺繍模様を縫
製させる。このとき、タイミングセンサ4の出力に基づ
いて縫針1bの上下動タイミングに同期して、刺繍枠4
0の移動タイミングを制御する。 【0034】前記Xパルスモータ31とYパルスモータ
32の回転量及び回転方向の制御は、駆動回路33,3
4へCPU3から制御信号を供給し、電源ライン61
a,61b,62a,62bを介して、前記制御信号に
対応するパルス数のパルス電流をXパルスモータ31と
Yパルスモータ32へ供給することにより行う。また、
前記パルス電流の極性を替えることにより、回転方向の
切替を行う。 【0035】なお、前記モード切換スイッチ65をオン
にしたときには、刺繍縫いの開始前に、刺繍枠40を一
旦原点位置に設定する初期設定動作が行われ、この動作
に前記X原点検出器55とY原点検出器56の検出信号
が用いられる。 【0036】このように、本実施例の刺繍装置付き電動
ミシンは、刺繍装置30が電動ミシン本体1に着脱可能
であるとともに、電動ミシン本体1内の電源回路2から
電力供給を受ける構成としたことにより、刺繍装置30
を小型軽量化できるとともに、ミシン全体の小型軽量化
を図ることができる。また、使用時にコンセントに差込
む電源コードを一本のみとすることができ、取扱いの煩
雑さが解消される。 【0037】また、本実施例は、刺繍縫いの制御を電動
ミシン本体1内のCPU3により行う構成としたことに
より、刺繍装置30の構成を簡略化でき、刺繍装置30
の小型軽量化を促進させることができる。 【0038】なお、前記実施例においては、刺繍縫い開
始時に、刺繍枠40を原点位置に設定するために、X原
点検出器55とY原点検出器56を設けて、自動的に原
点位置に刺繍枠40を移動させる構成とした例を示した
が、これは、刺繍縫いの開始時に、操作者が手動により
刺繍枠40を、予め決められた原点位置に移動設定する
ようにしても良い。 【0039】また、前記実施例は、本発明をCPUを用
いて動作制御を行うコンピュータミシンを電動ミシン本
体としている例を示したが、本発明は、これに限定され
るものではなく、コンピュータ制御によらず、単にモー
タ動力により駆動される電動ミシンにも同様にして適用
することができる。ただし、この場合には、刺繍装置内
に専用の制御回路(CPUに限定されない)を有するも
のを装着する構成とする必要がある。 【0040】さらに、本実施例においては、モード切換
スイッチ65は、作業者によって操作されるようになっ
ているが、これは刺繍装置30の着脱に関連して自動的
に切替わるようにしてもよい。 【0041】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
電動ミシン本体に着脱自在になっている刺繍装置の刺繍
枠駆動用モーターは、電動ミシン本体内の電源回路から
コネクタを介して電力供給を受けることにより、刺繍装
置内には電源回路を備えておらず、刺繍装置をコンパク
トかつ軽量にできるとともに、刺繍装置に設けられた原
点検出器により刺繍枠の原点位置を検出し、該検出信号
は前記コネクタの検出信号ラインにより前記制御回路に
供給されるので、刺繍縫いの開始前に前記制御回路及び
前記原点検出器により前記刺繍枠を一旦原点位置に設定
することができる。この際、同一のコネクタに電源ライ
ンと検出信号ラインが含まれているので、刺繍装置を電
動ミシンに装着するだけで電源ラインと検出信号ライン
の回路が確実に構成される。従って、電源ラインと検出
信号ラインが同一のコネクタに含まれていない従来の刺
繍装置付き電動ミシンを使用する場合に使用者が電源ラ
インを含むコネクタを接続したのみで原点検出ラインを
含むコネクタを接続し忘れると刺繍枠を原点位置に設定
する際に原点検出が行えずに失敗するということがな
く、確実に刺繍枠を原点位置に設定することができる。 【0042】また、電源コードが一本で済むため、従来
のように二本の電源コードをコンセントに差込む必要が
無く、電源コードの抜き差しを使用の都度行う家庭用ミ
シンにとって、取扱い易さが極めて向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す外観斜視図であ
る。 【図2】同実施例における電気的構成を示すブロック図
である。 【符号の説明】 1 電動ミシン本体 2 電源回路 3 CPU 20,38 コネクタ 30 刺繍装置 31 Xパルスモ―タ 32 Yパルスモ―タ 40 刺繍枠 61a,61b,62a,62b 電源ライン
る。 【図2】同実施例における電気的構成を示すブロック図
である。 【符号の説明】 1 電動ミシン本体 2 電源回路 3 CPU 20,38 コネクタ 30 刺繍装置 31 Xパルスモ―タ 32 Yパルスモ―タ 40 刺繍枠 61a,61b,62a,62b 電源ライン
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(56)参考文献 特開 昭55−52790(JP,A)
特開 昭58−144924(JP,A)
特開 昭62−33661(JP,A)
特開 昭62−194888(JP,A)
特開 昭62−97958(JP,A)
実開 昭58−138145(JP,U)
実開 昭62−86670(JP,U)
実公 昭62−21268(JP,Y1)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.刺繍枠及び該刺繍枠駆動用のモータを備える刺繍装
置を、電動ミシン本体に着脱可能とした刺繍装置付き電
動ミシンにおいて、前記電動ミシンの動作を制御する制
御回路及び該制御回路の動作を刺繍モードに切り換える
モード切換手段が設けられるとともに、前記刺繍装置が
前記電動ミシン本体に装着された状態で前記刺繍枠が原
点位置にあることを検出する原点検出器が前記刺繍装置
に設けられ、前記刺繍装置が前記電動ミシン本体に装着
された状態にて前記刺繍装置及び前記電動ミシン本体を
電気的に接続するためのコネクタが前記刺繍装置及び前
記電動ミシン本体に設けられ、該コネクタは、少なくと
も前記電動ミシン本体内の電源回路からの電力を前記刺
繍装置へ供給する電源ライン及び前記原点検出器の検出
信号を前記制御回路に供給する検出信号ラインを有し、
前記刺繍枠駆動用のモータは、前記電源ラインからの電
力の供給を受けるように構成され、刺繍縫いの開始前
に、前記制御回路及び前記原点検出器により前記刺繍枠
を一旦原点位置に設定することを特徴とする刺繍装置付
き電動ミシン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9136969A JP3016376B2 (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 刺繍装置付き電動ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9136969A JP3016376B2 (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 刺繍装置付き電動ミシン |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62287675A Division JP2848826B2 (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | 刺繍装置付き電動ミシン |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17895698A Division JP3171392B2 (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 刺繍装置付き電動ミシン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1043452A JPH1043452A (ja) | 1998-02-17 |
| JP3016376B2 true JP3016376B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=15187723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9136969A Expired - Fee Related JP3016376B2 (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 刺繍装置付き電動ミシン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3016376B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002224474A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-13 | Juki Corp | ミシン |
-
1997
- 1997-05-27 JP JP9136969A patent/JP3016376B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1043452A (ja) | 1998-02-17 |
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