JP3030447B2 - 1,1−ジフェニルエチレン誘導体の製造方法 - Google Patents
1,1−ジフェニルエチレン誘導体の製造方法Info
- Publication number
- JP3030447B2 JP3030447B2 JP3138468A JP13846891A JP3030447B2 JP 3030447 B2 JP3030447 B2 JP 3030447B2 JP 3138468 A JP3138468 A JP 3138468A JP 13846891 A JP13846891 A JP 13846891A JP 3030447 B2 JP3030447 B2 JP 3030447B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- derivative
- producing
- acetophenone
- diphenylethylene
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は近赤外吸収ロイコ染料の
原料として有用な1,1−ジフェニルエチレン誘導体の
新規な製造方法に関する。
原料として有用な1,1−ジフェニルエチレン誘導体の
新規な製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】半導体レーザーによるスキャニングに対応
する感熱紙用として、近赤外吸収ロイコ染料が現在まで
に数多く開示されている。例えば、特開昭51−121
035号、特開昭60−27589号、特開昭62−2
43653号にはビニル基を2つ有するフタリド化合物
が開示されており、特開昭51−121037号、特開
昭57−167979号、特開昭63−165379号
にはビニル基を1つ有するフタリド化合物が開示されて
いる。これらのロイコ染料は、いずれも原料として、
1,1−ジフェニルエチレン誘導体を利用しており、こ
の化合物が近赤外吸収ロイコ染料を合成する上で重要で
ある。
する感熱紙用として、近赤外吸収ロイコ染料が現在まで
に数多く開示されている。例えば、特開昭51−121
035号、特開昭60−27589号、特開昭62−2
43653号にはビニル基を2つ有するフタリド化合物
が開示されており、特開昭51−121037号、特開
昭57−167979号、特開昭63−165379号
にはビニル基を1つ有するフタリド化合物が開示されて
いる。これらのロイコ染料は、いずれも原料として、
1,1−ジフェニルエチレン誘導体を利用しており、こ
の化合物が近赤外吸収ロイコ染料を合成する上で重要で
ある。
【0003】従来、この1,1−ジフェニルエチレン誘
導体を合成するには、対応するベンゾフェノン誘導体
と、メチルマグネシウムブロマイド等を反応させるGrig
nard反応を利用することが一般的である。一方、Grigna
rd反応を利用しない方法としては、特開昭63−836
0号にエタン化合物を利用し、硝酸又は蟻酸中で過酸化
鉛と反応させて合成する方法が開示されている。
導体を合成するには、対応するベンゾフェノン誘導体
と、メチルマグネシウムブロマイド等を反応させるGrig
nard反応を利用することが一般的である。一方、Grigna
rd反応を利用しない方法としては、特開昭63−836
0号にエタン化合物を利用し、硝酸又は蟻酸中で過酸化
鉛と反応させて合成する方法が開示されている。
【0004】しかしながら、前記の2つの合成方法の場
合、まず前者のGrignard反応を利用する方法は、脱水・
操作等の反応条件を厳しくコントロールすることが要求
され、工業的に生産する場合には、非常に困難が大きい
ことは良く知られている。一方後者の方法も、鉛化合物
を利用することからやはり、工業的に生産する場合に
は、困難があると言わざるを得ない。
合、まず前者のGrignard反応を利用する方法は、脱水・
操作等の反応条件を厳しくコントロールすることが要求
され、工業的に生産する場合には、非常に困難が大きい
ことは良く知られている。一方後者の方法も、鉛化合物
を利用することからやはり、工業的に生産する場合に
は、困難があると言わざるを得ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来法
の欠点を解消した、近赤外吸収ロイコ染料の原料として
有用な1,1−ジフェニルエチレン誘導体の新規な製造
方法を提供することを目的とする。
の欠点を解消した、近赤外吸収ロイコ染料の原料として
有用な1,1−ジフェニルエチレン誘導体の新規な製造
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、アセト
フェノン誘導体とN,N−ジアルキルアニリンを、Vils
meier試薬の存在下反応させるたことを特徴とする下記
化1で表わされる1,1−ジフェニルエチレン誘導体の
製造方法、殊に該Vilsmeier試薬として塩化ホスホリル
を用いること、また、該アセトフェノン誘導体としてP
−置換アセトフェノンを用いることを特徴とする、1,
1−ジフェニルエチレン誘導体の製造方法が提供され
る。
フェノン誘導体とN,N−ジアルキルアニリンを、Vils
meier試薬の存在下反応させるたことを特徴とする下記
化1で表わされる1,1−ジフェニルエチレン誘導体の
製造方法、殊に該Vilsmeier試薬として塩化ホスホリル
を用いること、また、該アセトフェノン誘導体としてP
−置換アセトフェノンを用いることを特徴とする、1,
1−ジフェニルエチレン誘導体の製造方法が提供され
る。
【化1】 (R1は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ハロゲン原子、ジアルキルアミノ基R2は低級アル
キル基)
基、ハロゲン原子、ジアルキルアミノ基R2は低級アル
キル基)
【0007】本発明者らは上記目的の達成を目差して鋭
意研究した結果、アセトフェノン誘導体とN,N−ジア
ルキルアニリンをVilsmeier試薬の存在化反応させるこ
とにより、1−(4´−ジアルキルアミノ−フェニル)
−1−(置換又は未置換フェニル)エチレンを合成する
方法を見い出した。
意研究した結果、アセトフェノン誘導体とN,N−ジア
ルキルアニリンをVilsmeier試薬の存在化反応させるこ
とにより、1−(4´−ジアルキルアミノ−フェニル)
−1−(置換又は未置換フェニル)エチレンを合成する
方法を見い出した。
【0008】本発明で用いるVilsmeier試薬は、例えば
塩化ホスホリル、ホスゲン、塩化オキザリル−塩化ベン
ゾイル、塩化アルカンスルホニル、塩化アレーンスルホ
ニル、クロロ蟻酸アルキル、クロロ蟻酸アリール等が挙
げられる。殊に、塩化ホスホリルがコスト、利用しやす
さの点から優れている。
塩化ホスホリル、ホスゲン、塩化オキザリル−塩化ベン
ゾイル、塩化アルカンスルホニル、塩化アレーンスルホ
ニル、クロロ蟻酸アルキル、クロロ蟻酸アリール等が挙
げられる。殊に、塩化ホスホリルがコスト、利用しやす
さの点から優れている。
【0009】本発明で利用するアセトフェノン誘導体と
しては目的とするエチレン誘導体によって決まるが、例
えばアセトフェノン、4−メチルアセトフェノン、4−
メトキシアセトフェノン、4−クロロアセトフェノン、
4−ジメチルアミノアセトフェノン等、主に、P位に置
換基を有するアセトフェノン類が適している。
しては目的とするエチレン誘導体によって決まるが、例
えばアセトフェノン、4−メチルアセトフェノン、4−
メトキシアセトフェノン、4−クロロアセトフェノン、
4−ジメチルアミノアセトフェノン等、主に、P位に置
換基を有するアセトフェノン類が適している。
【0010】また、本発明で用いるもう一方の原料であ
るN,N−ジアルキルアニリンとしては、N,N−ジメ
チルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジ
プロピルアニリン、N,N−ジブチルアニリン等が利用
出来る。
るN,N−ジアルキルアニリンとしては、N,N−ジメ
チルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジ
プロピルアニリン、N,N−ジブチルアニリン等が利用
出来る。
【0011】更に本発明の方法は、無溶媒または溶媒存
在下いずれの条件下でも可能であるが、溶媒を利用する
場合には各種溶媒の利用が可能であるが、中でも、1,
2−ジクロロエタンを用いることがより好ましい。
在下いずれの条件下でも可能であるが、溶媒を利用する
場合には各種溶媒の利用が可能であるが、中でも、1,
2−ジクロロエタンを用いることがより好ましい。
【0012】本発明の製造方法としては、例えば次に示
すような具体的方法で行なわれる。まずアセトフェノン
誘導体を無溶媒又は、溶媒に溶解した状態で、室温以下
に保ち、Vilsmeier試薬を添加する。この際のVilsmeier
試薬の量はアセトフェノン誘導体に対し、等モル〜10
倍モル程度用いる。次にN,N−ジアルキルアニリンを
添加し、反応させる。反応温度は、室温〜100℃くら
いの範囲が好ましく、反応時間は10〜20時間程を要
す。反応終了後は、常法の精製処理を行なうことによ
り、目的とするエチレン化合物を容易に採取することが
出来る。
すような具体的方法で行なわれる。まずアセトフェノン
誘導体を無溶媒又は、溶媒に溶解した状態で、室温以下
に保ち、Vilsmeier試薬を添加する。この際のVilsmeier
試薬の量はアセトフェノン誘導体に対し、等モル〜10
倍モル程度用いる。次にN,N−ジアルキルアニリンを
添加し、反応させる。反応温度は、室温〜100℃くら
いの範囲が好ましく、反応時間は10〜20時間程を要
す。反応終了後は、常法の精製処理を行なうことによ
り、目的とするエチレン化合物を容易に採取することが
出来る。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1 撹拌機のついた三口フラスコに4−メトキシアセトフェ
ノン3.13gと1,2−ジクロロエタン20mlをと
り、均一に溶解する。温度を室温に保ったまま、塩化ホ
スホリル4.0gをゆっくりと滴下する。滴下が終了し
た後、室温のまま1時間撹拌する。次にN,N−ジメチ
ルアニリン2.6gを滴下し、1時間撹拌する。その後
加温し、20時間還流する。冷却後10%NaOH水溶
液50mlに投入、撹拌し、有機層を分別し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥したのち、濃縮して、褐色のオイルを
採取する。これにトルエン30mlを加え、2時間還流
する。冷却後、トルエンを留去し、ヘキサン100ml
を加え、不溶分を除去した後、上澄を濃縮し赤橙色のオ
イルを得る。次いでこれをシリカゲル(ワコーゲルC2
00)を用い、トルエンを展開液として、カラムクロマ
ト精製を行ない、エチレン化合物を単離した。単離した
化合物は淡紫色結晶で、融点129〜131℃であっ
た。この化合物の1H−NMR測定結果を図1に示す。
これにより、1−(4´−ジメチルアミノフェニル)−
1−(4´−メトキシフェニル)エチレンが生成してい
ることが確認された。
する。 実施例1 撹拌機のついた三口フラスコに4−メトキシアセトフェ
ノン3.13gと1,2−ジクロロエタン20mlをと
り、均一に溶解する。温度を室温に保ったまま、塩化ホ
スホリル4.0gをゆっくりと滴下する。滴下が終了し
た後、室温のまま1時間撹拌する。次にN,N−ジメチ
ルアニリン2.6gを滴下し、1時間撹拌する。その後
加温し、20時間還流する。冷却後10%NaOH水溶
液50mlに投入、撹拌し、有機層を分別し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥したのち、濃縮して、褐色のオイルを
採取する。これにトルエン30mlを加え、2時間還流
する。冷却後、トルエンを留去し、ヘキサン100ml
を加え、不溶分を除去した後、上澄を濃縮し赤橙色のオ
イルを得る。次いでこれをシリカゲル(ワコーゲルC2
00)を用い、トルエンを展開液として、カラムクロマ
ト精製を行ない、エチレン化合物を単離した。単離した
化合物は淡紫色結晶で、融点129〜131℃であっ
た。この化合物の1H−NMR測定結果を図1に示す。
これにより、1−(4´−ジメチルアミノフェニル)−
1−(4´−メトキシフェニル)エチレンが生成してい
ることが確認された。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、1,1−ジフェニルエ
チレン誘導体を比較的温和な条件により、製造すること
が可能であり、工業的生産を考慮した場合にも困難の小
さい方法である。
チレン誘導体を比較的温和な条件により、製造すること
が可能であり、工業的生産を考慮した場合にも困難の小
さい方法である。
【図1】本発明に係る1−〔4´−ジメチルアミノフェ
ニル〕−1−(4´−メトキシフェニル)エチレンの1
H−NMRスペクトル図である。
ニル〕−1−(4´−メトキシフェニル)エチレンの1
H−NMRスペクトル図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤木 伸生 大阪府大阪市北区堂島1−2−2 昭和 化工株式会社内 (72)発明者 平田 義巳 大阪府大阪市北区堂島1−2−2 昭和 化工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−150251(JP,A) 特開 昭63−8360(JP,A) 特開 昭63−258836(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 209/68 C07C 211/48 C07C 211/54 C07C 217/80
Claims (3)
- 【請求項1】 アセトフェノン誘導体とN,N−ジアル
キルアニリンを、Vilsmeier試薬の存在下反応させるこ
とを特徴とする、下記化1で表わされる1,1−ジフェ
ニルエチレン誘導体の製造方法。 【化1】 (R1は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ハロゲン原子、ジアルキルアミノ基R2は低級アル
キル基) - 【請求項2】 Vilsmeier試薬として、塩化ホスホリル
を用いることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 アセトフェノン誘導体として、P−置換
アセトフェノンを用いることを特徴とする請求項1又は
2記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3138468A JP3030447B2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 1,1−ジフェニルエチレン誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3138468A JP3030447B2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 1,1−ジフェニルエチレン誘導体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04338363A JPH04338363A (ja) | 1992-11-25 |
| JP3030447B2 true JP3030447B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=15222754
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3138468A Expired - Fee Related JP3030447B2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | 1,1−ジフェニルエチレン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3030447B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-14 JP JP3138468A patent/JP3030447B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04338363A (ja) | 1992-11-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3763869B2 (ja) | ビフェニル化合物の製造方法 | |
| JP3030447B2 (ja) | 1,1−ジフェニルエチレン誘導体の製造方法 | |
| JP3196383B2 (ja) | スクアリリウム系化合物 | |
| KR20030017473A (ko) | 항균 퀴놀론 약제용 중간물질로서의 알킬3-시클로프로필아미노-2-[2,4-디브로모-3-(디플루오로메톡시)벤조일]-2-프로페노에이트의 원-폿 합성방법 | |
| JP2939510B2 (ja) | 新規な非対称軸不斉アミノホスフィン誘導体 | |
| JP3866323B2 (ja) | 新規n−ベンジルベンズアミド誘導体 | |
| JP2988757B2 (ja) | 新規な非対称軸不斉ビスホスフィン誘導体 | |
| JPH0451545B2 (ja) | ||
| JP2527961B2 (ja) | 安息香酸エステル誘導体及びその製造方法 | |
| Donohoe et al. | Partial reduction of 3-heteroatom substituted 2-furoic acids: the role of an ortho group in viability and stereoselectivity | |
| JP4639327B2 (ja) | 光学活性アミノピリジル基含有ピロリジン誘導体及びそれを用いた不斉合成方法 | |
| JP3804080B2 (ja) | トリアリールアミン化合物の製造法 | |
| JP3300006B2 (ja) | 新規なフェノール化合物 | |
| Petrova et al. | OLEFIN FORMATION VIA N, N, N′, N′-TETRAMETHYLDIAMIDES OF 1, 2-DIARYL-2-HYDROXYETHANEPHOSPHONIC ACIDS IN ACIDIC MEDIA | |
| JP3696529B2 (ja) | アルドール化合物の製造方法 | |
| JP3538630B2 (ja) | キノリン化合物の製造方法 | |
| JP2740798B2 (ja) | ブタジエン誘導体 | |
| JPH0597735A (ja) | 光学活性二級アルコ−ルの製造方法 | |
| JP2009143885A (ja) | アセトフェノン誘導体の製造法 | |
| JP3770678B2 (ja) | 光学活性アルコール及びそのカルボン酸エステル | |
| KR810000597B1 (ko) | 2, 3, 3-트리메틸인돌 레닌의 제조방법 | |
| SU925935A1 (ru) | Способ получени ароматических альдиминов | |
| JP5439745B2 (ja) | ハロゲノメチルペンタフルオロスルファニルベンゼン化合物及びその製造方法 | |
| JPH0316338B2 (ja) | ||
| JP2001253880A (ja) | 光学活性を有するジスルフィニル化チアカリックスアレーン誘導体とその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |