JP3030845B2 - ガーゼと脱脂綿の一体化結合材およびその製造方法 - Google Patents
ガーゼと脱脂綿の一体化結合材およびその製造方法Info
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Description
日用清拭材料、衛生的なフィルタ、介護用品、ベビー用
品等に使用することのできるガーゼと脱脂綿の一体化結
合材に関するものである。また、本発明はこの一体化結
合材の製造方法に関するものである。
ーゼが多用されている。脱脂綿は吸水性および吸血性に
優れているが、傷口等に直接当てると、そこに張り付い
てしまう等の弊害がある。また、毛羽立ち易く、引っ張
り強度が小さい。これに対して、ガーゼは、脱脂綿に比
べると、吸水性、吸血性には劣るものの、傷口に付きに
くく、毛羽立ちにくく、引っ張り強度が高い。また、ガ
ーゼは、切断して使用する場合には、切断面には経糸お
よび緯糸が細片状の屑となって発生するという問題もあ
る。
びガーゼを、用途に応じて使い分けていた。あるいは、
医療用としては、外傷部分、外科手術後の手術箇所に当
てるための当て布として、脱脂綿をガーゼで包んだもの
が利用されている。
を生かすために双方を一緒に使用する場合には、図7
(A)に示すように、脱脂綿71をガーゼ72で単に包
んだ状態で行なっている。あるいは、図7(B)に示す
ように、脱脂綿71を上下からガーゼ72a、72bで
挟み、その両端を圧着してばらけないようにしたものを
使用している。
うにガーゼと脱脂綿を重ねただけでは、全体が一体化し
ていないので、例えば、ガーゼの切断面は糸がほぐれた
り分離し易い状態のままである。また、双方が一体化し
ていないので、内側の脱脂綿による吸水効果、吸血効果
も、その外側を覆っているガーゼにより阻害されてしま
う。したがって、これらの異なる素材を組み合わせて
も、単に重ねて使用するだけの方法では、双方の利点を
充分に活用できず、また、双方の欠点もそのまま現れて
しまうので好ましくない。
圧着加工する方法を採用すると、製造価格が上昇し、あ
るいは、圧着加工した部分73が固くなり、この部分が
患部等に当たると好ましくないという弊害も発生する。
ーゼと脱脂綿を一体化することも考えられるが、これで
は、双方の素材の境界面が単に接着されるのみであるか
ら、双方の利点を活用できず、また、接着面が形成され
ると吸水性、保水性等が低下するという弊害も発生する
ので好ましくない。
に着目し、ガーゼと脱脂綿を全体として一体化すること
により、双方の利点を兼ね備えた一体化結合材を提案す
ることにある。また、本発明は、この一体化結合材の製
造に適した製造方法を提案することにある。
めに、本発明のガーゼと脱脂綿の一体化結合材は、少な
くとも1層のガーゼと、このガーゼの少なくとも一方の
表面に積層した脱脂綿とを有し、前記ガーゼを構成して
いる経糸および緯糸に、前記脱脂綿を構成している綿繊
維を交絡させることにより一体化した構造を得るように
している。
のガーゼの間に、脱脂綿を挟んだ構造を採用できる。こ
の逆に、2層の前記脱脂綿の間に1層のガーゼを挟んだ
構造を採用できる。
綿の一体化結合材においては、その構成要素であるガー
ゼの繊維と脱脂綿の繊維とが全体的に機械的に相互に交
絡している。したがって、全体として吸水性、吸血性、
保水性等は脱脂綿が備えている特性を呈し、毛羽立ち状
態、引っ張り強度等はガーゼが備えている特性を呈す
る。さらに、双方が一体的に絡み合っているので、切断
面においてガーゼの繊維がほつれる等と言った弊害も発
生しにくい。これに加えて、双方の素材を機械的に交絡
させる程度を調整することにより、得られる一体化結合
材の特性を希望するものとすることができる。
めの方法として、本発明では、少なくとも1層の精練漂
白工程前のガーゼ素材を用意し、少なくとも1枚の精練
漂白工程前の帯状の脱脂綿素材を用意し、前記ガーゼ素
材と前記脱脂綿素材を相互の重ね合わせて積層材を形成
し、当該積層材に対して、その厚さ方向からニードルで
パンチングを行なうことにより、前記ガーゼ素材を構成
する繊維と前記脱脂綿素材を構成している繊維とを機械
的に交絡させて一体化し、一体化した前記積層材を精錬
および漂白のうちの少なくとも精練を行なう工程を採用
している。
ドルでパンチングする代わりに、水流交絡法を採用して
もよい。
の段階にあるガーゼ素材および脱脂綿素材を相互に一体
化した後に、これらを精練漂白するようにしている。精
練漂白前の状態においては、素材に油脂類等が付着して
いるので、ニードル等の通りが良いので、パンチング作
業を簡単に行なうことができる。
れに後続する乾燥工程を経ることにより、一体化した素
材は、それらの繊維間の絡み状態が改善され、交絡時に
発生したニードル穴はこれらの工程を経る間に消滅す
る。
ードルによるパンチング密度を変えることにより調整で
きる。同様に、パンチングのパターン、密度を変えるこ
とにより、1枚の一体化結合材における各部分の強度も
変えることができる。
実施の形態を説明する。
脂綿の一体化結合材における構造を概念的に示してあ
る。例えば、荒目のガーゼ(1平方センチメートル当た
り10から45本)2に脱脂綿(50グラム/平方メー
トル乃至300グラム/平方メートル)3を重ねて双方
を物理的に絡み合わせて一体化した一体化結合材1を製
造したものである。構造上、ガーゼ織り目の隙間から脱
脂綿の側の綿繊維3aが僅かに出て、ガーゼ2の経糸2
a、緯糸2bに絡み付いている。このように、本例で
は、一体化するために接着剤等を使用していない。
は、ニードルをそれらの厚さ方向に向けてパンチングす
ることによって実現できる。図2(A)には、ニードル
パンチ機において使用されるニードルの例を示してあ
る。この図に示すように、ニードル4は、その先端外周
面に多数の突起4aが形成されている。この形状のニー
ドル4が、精練漂白前のガーゼ素材21と同じく漂白精
練前の脱脂綿素材31を重ね合わせた構造の積層材11
に対して、その厚さ方向に刺し通される。
に示すように、ニードル4が刺し通された部分の脱脂綿
素材31の繊維3aは、ガーゼ素材21を構成している
経糸2a、緯糸2bの織り目から押し出され、これらの
糸2a、2bに機械的に絡み合った状態になる。
り、図2(C)に示すように、ガーゼ素材21と脱脂綿
素材31の双方の繊維が相互に密に絡み合った状態が形
成される。すなわち、双方の素材が一体化された状態に
なる。
脱脂綿を重ね合わせた後にパンチングを行なって双方を
一体化してもよい。しかし、充分に晒された綿花はすべ
りが悪くニードルの通りが悪い。場合によってはニード
ルを破損してしまう。本来、木綿には油脂、ワックス等
が付いており、この油脂等を除いたものが脱脂綿であ
る。そこで、油脂等が付いたままの状態で、同じく精練
漂白工程を通していないガーゼ素材とを重ねてパンチン
グを行なえば、それらには油脂等が付着しているのでニ
ードルの通りが良いので、パンチング動作を適切に行な
うことができる。
程に通すことにより、ガーゼと脱脂綿の繊維間の絡み合
い状態が改善されると共に、ニードル穴も無くなる。
てニードルによるパンチングを行なうに当たり、油剤等
を添加してもよいが、このようにすると、油剤の添加工
程、その後の洗浄工程等が更に必要となる。最終的に精
練漂白することにより、最も衛生的なものを得ることが
できる。
一体化結合材1の層構成を示してある。図3(A)に示
す例は、ガーゼ2を基材としてその一方の表面に脱脂綿
3を積層して一体化したものである。図3(B)に示す
例は、脱脂綿3を挟み、その両側にガーゼ2A、2Bを
積層して一体化したものである。図3(C)に示す例
は、ガーゼ2の両面にそれぞれ脱脂綿3A、3Bを積層
して一体化したものである。
わりに、高圧ジェット水流を用いてガーゼ素材と脱脂綿
素材のパンチングを行なってもよい。
る。パンチングの密度を変えることにより一体化結合材
1におけるガーゼ2と脱脂綿3の結合強度を調整でき、
また、その吸水、保水特性、機械的強度も調整できる。
また、同一の一体化結合材1においても、ニードルの配
置によって部分的にパンチング密度を変えることができ
る。
長さ方向において、幅方向の切断予定位置(図において
破線で示す位置)1Aに沿った部分には高密度でパンチ
ングを行い、それ以外の部分には、それよりも低い密度
でパンチングを施してある。このようにすれば、切断位
置に沿って切断した場合に、その切断面の部分はガーゼ
2と脱脂綿3が強固に一体化しているので、切断面から
繊維がほつれて、繊維屑等が出ることを防止できる。な
お、図4(B)および(C)に示す例は、それぞれパン
チング密度が粗い場合と、それよりも密な場合を示して
ある。
材1の製造方法を説明する。
綿素材31の製造工程を示してある。この図に示すよう
に、まず、原料となる綿花(原綿)を用意し(ステップ
ST1)、これを混打綿機に掛けて、種、茎、異物等を
除去する(ステップST2)。次に、異物等を除去した
綿を梳綿機に掛けて(ステップST3)、繊維の方向を
揃えて均一で薄い帯状の綿ウエブ(脱脂綿素材)31を
得る(ステップST4)。なお、梳綿機を使用する代わ
りに、エアレイ法を利用して綿ウエブを形成してもよ
い。
反(精練漂白工程を通していないもの)をガーゼ素材2
1として用意し、上記のように製造した脱脂綿素材31
と積層状態にする(ステップST5)。この積層体11
を、ニードルパンチング機等に搬送して、パンチングを
行なう(ステップST6)。この際に、ニードルの種
類、位置、密度を選定することにより、得られる一体化
結合材1の特性を調整することができる。例えば、ニー
ドルによるガーゼの損傷を抑制できるような針を選定し
たり、交絡に主力を置くような針を選定したりすること
ができる。
積層体11を形成する際には、例えば、図6に示すよう
に、ガーゼ素材21を、コンベヤ51の上に展開し、そ
の上に任意の枚数の脱脂綿素材31を重ね合わせるよう
にすればよい。必要に応じて、脱脂綿素材31の重ね合
わせ枚数を調整すればよい。このように形成した積層材
11は、上述したように例えばニードルバンチング機5
2に搬送して、ここで上側あるいは下側から、突起のあ
る多数のニードルを用いて、パンチングを積層材11に
施す。このパンチングによって、図1あるいは図2を参
照して説明したように、双方の素材の繊維が機械的に絡
み合って、全体として一体化する。
た積層材11は、厚い場合、例えば、約15mm以上の
場合には、1枚で、吸水・プレス工程を経て網状の多孔
性のステンレススチール製のビームに巻き付ける(ステ
ップST7)。しかるに、ガーゼ素材21がこれよりも
薄い場合には、2枚以上の積層材11を重ね合わせて、
一緒にビームに巻き付ける。この巻付け時には、水分と
プレス力を加えて、若干の張力により、固く、しかも、
なるべく大量に巻き付けることが望ましい。
1を、精練漂白し、また、場合によっては染色等を行な
う(ステップST8)。
プレスまたは真空脱水すると共に、熱風により乾燥させ
る(ステップST9)。最後に、所定の長さに裁断する
(ステップST10)ことにより、最終製品である一体
化結合材1が得られる。
120グラム/平行メートルを、60本ガーゼと重ね合
わせ、ニードルが約5針/平行センチメートルの低密度
で加工した場合、ガーゼと脱脂綿の接合強度は150グ
ラム(50mm幅)程度の強度が得られることが確認さ
れた。
脱脂綿の一体化結合材は、ガーゼと脱脂綿の間において
相互の繊維が機械的に絡み合って一体化された構造とな
っている。したがって、双方の素材の利点を損なうこと
のない一体化結合材を得ることができ、医療用吸収材な
どとして用いるのに適している。すなわち、本発明の一
体化結合材は、接合強度が高く、伸縮性が小さく、切断
面でのガーゼのほつれが少なく、脱脂綿が補強され、脱
脂綿そのものの繊維相互の絡み合いにより表面の毛羽立
ちが抑制され剥離することがない、と言った利点が得ら
れる。しかも、好適な吸水特性、保水特性が保持され
る。
す説明図である。
ための手順を示す説明図である。
図である。
パターンの例を示す図である。
程図である。
た製造工程を示す説明図である。
説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも1層のガーゼと、このガーゼ
の少なくとも一方の表面に積層した脱脂綿とを有し、こ
れらガーゼおよび脱脂綿の厚さ方向からニードルでパン
チングを行うことにより、前記ガーゼを構成している経
糸および緯糸に、前記脱脂綿を構成している綿繊維が交
絡して一体化構造が構成されていることを特徴とするガ
ーゼと脱脂綿の一体化結合材。 - 【請求項2】 請求項1において、2層の前記ガーゼ
と、これらの間に挟まれた状態に配置された前記脱脂綿
とを有することを特徴とする一体化結合材。 - 【請求項3】 請求項1において、2層の前記脱脂綿
と、これらの間に挟まれた状態に配置された前記ガーゼ
とを有することを特徴とする一体化結合材。 - 【請求項4】 少なくとも1層のガーゼと、このガーゼ
の少なくとも一方の表面に積層した脱脂綿とを有し、前
記ガーゼを構成している経糸および緯糸に、前記脱脂綿
を構成している綿繊維が交絡して一体化構造が構成され
ているガーゼと脱脂綿の一体化結合材の製造方法であっ
て、 少なくとも1層の精練漂白工程前のガーゼ素材を用意
し、 少なくとも1枚の精練漂白工程前の帯状の脱脂綿素材を
用意し、 前記ガーゼ素材と前記脱脂綿素材を相互に重ね合わせて
積層材を形成し、 当該積層材に対して、その厚さ方向からニードルでパン
チングを行なうことにより、前記ガーゼ素材を構成する
繊維と前記脱脂綿素材を構成している繊維とを機械的に
交絡させて一体化し、 一体化した前記積層材を、精練および漂白のうち、少な
くとも精練する工程を有することを特徴とする一体化結
合材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7309896A JP3030845B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | ガーゼと脱脂綿の一体化結合材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7309896A JP3030845B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | ガーゼと脱脂綿の一体化結合材およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09122172A JPH09122172A (ja) | 1997-05-13 |
| JP3030845B2 true JP3030845B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=17998633
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7309896A Expired - Lifetime JP3030845B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | ガーゼと脱脂綿の一体化結合材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3030845B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US7745687B2 (en) * | 2002-01-15 | 2010-06-29 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Absorbent article with reinforced absorbent structure |
| US6982052B2 (en) | 2002-09-26 | 2006-01-03 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Process and apparatus for air forming an article having a plurality of superimposed fibrous layers |
| US6981297B2 (en) | 2002-11-27 | 2006-01-03 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Controlled placement of a reinforcing web within a fibrous absorbent |
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| WO2015108100A1 (ja) * | 2014-01-20 | 2015-07-23 | 株式会社瑞光 | 止血材 |
-
1995
- 1995-11-02 JP JP7309896A patent/JP3030845B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09122172A (ja) | 1997-05-13 |
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