JP3032920B2 - 底付缶胴の内・外表面処理方法及び装置 - Google Patents
底付缶胴の内・外表面処理方法及び装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は底付缶胴の内・外表面処
理方法及びそれに用いる装置に関する。さらにいえば本
発明は、複数の処理液適用区画を備えた表面処理槽内
を、気・液通過可能な構造をもつ無端ベルトコンベア
で、底付缶胴を倒立させて搬送し、その間に、上、下方
向から所定の処理液を缶胴にむけてスプレーして、缶胴
の内・外面を処理するに際し、その缶胴に付着している
処理液を極力少なくする方法とその為の装置に関する。
理方法及びそれに用いる装置に関する。さらにいえば本
発明は、複数の処理液適用区画を備えた表面処理槽内
を、気・液通過可能な構造をもつ無端ベルトコンベア
で、底付缶胴を倒立させて搬送し、その間に、上、下方
向から所定の処理液を缶胴にむけてスプレーして、缶胴
の内・外面を処理するに際し、その缶胴に付着している
処理液を極力少なくする方法とその為の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】底付缶胴のうち最も生産量が多いDI缶
(以下、単に缶とよぶことがある)は、通常、先ず塗油
された金属コイルを円形に打ち抜き、次に絞り加工及び
再絞り加工によりカップ状の成形体とし、ついでその成
形体に潤滑油を吹付けながらしごき加工を施してから底
部を成形し、更に缶高をそろえる為に開口部側をトリミ
ングする工程を経て基本形状が完成される。このような
作業のあと、その缶体は、缶の表面に付着している潤滑
油を除去する脱脂処理、インキや塗料との密着性を向上
させる為の化成処理、化成液を洗い流す水洗処理を受け
るのが一般的である。
(以下、単に缶とよぶことがある)は、通常、先ず塗油
された金属コイルを円形に打ち抜き、次に絞り加工及び
再絞り加工によりカップ状の成形体とし、ついでその成
形体に潤滑油を吹付けながらしごき加工を施してから底
部を成形し、更に缶高をそろえる為に開口部側をトリミ
ングする工程を経て基本形状が完成される。このような
作業のあと、その缶体は、缶の表面に付着している潤滑
油を除去する脱脂処理、インキや塗料との密着性を向上
させる為の化成処理、化成液を洗い流す水洗処理を受け
るのが一般的である。
【0003】この表面処理法としては、例えば、特開昭
50−77440号公報や米国特許第3262460号
明細書に記載されている様に、金属製ネット状のベルト
コンベア上にDI缶を倒立載置、即ち、缶開口端を下側
にして載せ、表面処理槽内を水平に搬送している間に、
槽内の各処理液噴霧個所(ステーション)で予め、該コ
ンベアの上方及び下方に配設しておいた上、下スプレー
ノズルから、脱脂液、工業用水、化成液、工業用水、脱
イオン水を次々と缶胴にスプレーすることにより、缶の
内外表面を脱脂処理、化成処理、水洗処理するのが最も
一般的である。
50−77440号公報や米国特許第3262460号
明細書に記載されている様に、金属製ネット状のベルト
コンベア上にDI缶を倒立載置、即ち、缶開口端を下側
にして載せ、表面処理槽内を水平に搬送している間に、
槽内の各処理液噴霧個所(ステーション)で予め、該コ
ンベアの上方及び下方に配設しておいた上、下スプレー
ノズルから、脱脂液、工業用水、化成液、工業用水、脱
イオン水を次々と缶胴にスプレーすることにより、缶の
内外表面を脱脂処理、化成処理、水洗処理するのが最も
一般的である。
【0004】上記したように、缶胴を運ぶコンベアはネ
ット状のコンベアであり、たくさんの空間部をもってい
るから、上下から缶胴にスプレーされた処理液は、当然
そのコンベアを通過して流下する。この流下する処理液
を受けるため、各処理ステーションの下スプレーノズル
の下方には処理液貯留タンクが設けられており、各処理
液再利用のため、それらタンク内の処理液をポンプで汲
み上げ、繰り返して上、下スプレーノズルに供給してい
る。
ット状のコンベアであり、たくさんの空間部をもってい
るから、上下から缶胴にスプレーされた処理液は、当然
そのコンベアを通過して流下する。この流下する処理液
を受けるため、各処理ステーションの下スプレーノズル
の下方には処理液貯留タンクが設けられており、各処理
液再利用のため、それらタンク内の処理液をポンプで汲
み上げ、繰り返して上、下スプレーノズルに供給してい
る。
【0005】さらに、各処理ステーションの終端部分に
は、上スプレーノズルに代えて、缶の底部に溜まってい
る処理液(倒置状態の缶の底部は缶開口端に向ってくぼ
む凹部を有するのでその凹部に処理液が溜まる)を吹き
飛ばす空気噴射ノズルが、通過するDI缶の少し上方に
下向きに配置されている。
は、上スプレーノズルに代えて、缶の底部に溜まってい
る処理液(倒置状態の缶の底部は缶開口端に向ってくぼ
む凹部を有するのでその凹部に処理液が溜まる)を吹き
飛ばす空気噴射ノズルが、通過するDI缶の少し上方に
下向きに配置されている。
【0006】このような構成の従来装置に於いて、ベル
トコンベア上に倒立載置されたDI缶は、脱脂液が缶の
搬送路の上方及び下方からスプレーされる脱脂処理ステ
ーションを通過することで、その内外面に付着していた
潤滑油が洗い落され、そのあと、空気噴射ノズルの下を
通過することで、缶底部に溜まっていた脱脂液を吹き飛
ばされてから、次の水洗処理ステーションに入る。
トコンベア上に倒立載置されたDI缶は、脱脂液が缶の
搬送路の上方及び下方からスプレーされる脱脂処理ステ
ーションを通過することで、その内外面に付着していた
潤滑油が洗い落され、そのあと、空気噴射ノズルの下を
通過することで、缶底部に溜まっていた脱脂液を吹き飛
ばされてから、次の水洗処理ステーションに入る。
【0007】この処理ステーションでは、缶の内外面に
付着していた脱脂液が缶の搬送路の上、下に配設されて
いるスプレーノズルからスプレーされる水によって洗い
落さた後、缶の底部に溜まっていた処理水が、空気噴射
ノズルからの加圧空気によって吹き飛ばされる。
付着していた脱脂液が缶の搬送路の上、下に配設されて
いるスプレーノズルからスプレーされる水によって洗い
落さた後、缶の底部に溜まっていた処理水が、空気噴射
ノズルからの加圧空気によって吹き飛ばされる。
【0008】その後の化成処理ステーション、第2次水
洗処理ステーション、脱イオン水洗処理ステーションで
も同様の処理が行われる。
洗処理ステーション、脱イオン水洗処理ステーションで
も同様の処理が行われる。
【0009】かくして、各処理ステーションの終端近く
で缶の底部に溜まっている処理液の吹き飛ばし(ブロー
オフ)が行われる(吹き飛ばされた処理液は下のタンク
内に落下する)ので、次の処理ステーションに持ち込む
処理液の量(缶の表面に付着している処理液量とコンベ
ヤに付着している処理液量との合計)を少なくすること
ができ、その結果、処理液の消費量を少なくすることが
できると共に、前の処理ステーションでの処理液を次の
処理ステーションに持込むことによる、次の処理ステー
ションの処理液の汚染(又は希釈)スピードを遅らせる
こと、換言すれば、処理液の寿命を延ばすことができ
る。
で缶の底部に溜まっている処理液の吹き飛ばし(ブロー
オフ)が行われる(吹き飛ばされた処理液は下のタンク
内に落下する)ので、次の処理ステーションに持ち込む
処理液の量(缶の表面に付着している処理液量とコンベ
ヤに付着している処理液量との合計)を少なくすること
ができ、その結果、処理液の消費量を少なくすることが
できると共に、前の処理ステーションでの処理液を次の
処理ステーションに持込むことによる、次の処理ステー
ションの処理液の汚染(又は希釈)スピードを遅らせる
こと、換言すれば、処理液の寿命を延ばすことができ
る。
【0010】
【解決すべき問題点】しかしながら、底付缶の生産コス
トの低減を図る一策として、缶の表面(開口端を含め
て)に付着して次の処理ステーションへ持ち出される処
理液の量をなお一層、削減することが望まれる。
トの低減を図る一策として、缶の表面(開口端を含め
て)に付着して次の処理ステーションへ持ち出される処
理液の量をなお一層、削減することが望まれる。
【0011】その場合、容易に考えつくのが、空気噴射
ノズルから噴射させる空気の圧力を高めて缶表面に付着
している処理液を強制的に流下させることである。
ノズルから噴射させる空気の圧力を高めて缶表面に付着
している処理液を強制的に流下させることである。
【0012】ところが、通常のDI缶は缶径に比べて缶
高が高く、しかも底壁の厚さが胴壁の厚さの約3倍もあ
るので、重心がかなり高く、強い(高速の)空気流を受
けるとバランスをくずして転倒するおそれが強く、実際
上噴射空気圧を高めることには限界があり、実施は困難
である。
高が高く、しかも底壁の厚さが胴壁の厚さの約3倍もあ
るので、重心がかなり高く、強い(高速の)空気流を受
けるとバランスをくずして転倒するおそれが強く、実際
上噴射空気圧を高めることには限界があり、実施は困難
である。
【0013】また、缶底に残留している処理液を吹き飛
ばすだけにして、缶体表面に付着している処理液は自然
流下するに任せることにして、それに要する時間分だけ
各処理ステーションの長さを長くすることも考えられる
が、そうすると表面処理に要する時間も設備もかなり長
くなり、設置スペースも亦広くなるという難点がある。
ばすだけにして、缶体表面に付着している処理液は自然
流下するに任せることにして、それに要する時間分だけ
各処理ステーションの長さを長くすることも考えられる
が、そうすると表面処理に要する時間も設備もかなり長
くなり、設置スペースも亦広くなるという難点がある。
【0014】本発明は、このような問題を解決した底付
缶胴の表面処理方法及びその装置の提供を目的とする。
缶胴の表面処理方法及びその装置の提供を目的とする。
【0015】
【問題を解決する手段】上記問題を解決する為、本発明
方法は、複数の処理液適用区画を含む表面処理槽内を、
気・液通過可能な無端ベルトコンベアに、底付缶胴を倒
立載置して水平方向に搬送し、各処理液適用段階におい
て、該缶胴に上、下方向から所定処理液をスプレーし
て、該缶胴の内・外表面処理をする方法であって、少な
くとも一つの処理液適用段階において、処理液をスプレ
ーされた後の該缶胴の底部に対して、上方から加圧空気
を噴射すると共に、該缶胴の開口端部に貯留、付着して
いる処理液を下方から吸引する工程を付加したことを特
徴とする。
方法は、複数の処理液適用区画を含む表面処理槽内を、
気・液通過可能な無端ベルトコンベアに、底付缶胴を倒
立載置して水平方向に搬送し、各処理液適用段階におい
て、該缶胴に上、下方向から所定処理液をスプレーし
て、該缶胴の内・外表面処理をする方法であって、少な
くとも一つの処理液適用段階において、処理液をスプレ
ーされた後の該缶胴の底部に対して、上方から加圧空気
を噴射すると共に、該缶胴の開口端部に貯留、付着して
いる処理液を下方から吸引する工程を付加したことを特
徴とする。
【0016】また、上記方法実施のため、本発明装置
は、複数の処理液適用区画を備えた表面処理槽と、該表
面処理槽内を、倒立載置された底付缶胴を水平方向に移
送する搬送部を備えた気・液通過可能な無端ベルトコン
ベアとを有し、各処理液適用区画には、該ベルトコンベ
アの搬送部の上方及び下方に設けられ同一処理液をスプ
レーする一群の上、下スプレーノズルと、該一群の上、
下スプレーノズルの下方に配置された処理液貯留タンク
と、該処理液貯留タンク内の処理液を該一群の上、下ス
プレーノズルに供給する手段とが備えられている底付缶
胴の内・外表面処理装置に於いて、少なくとも1つの処
理液適用区画内で、上、下スプレーノズル群の配置箇所
よりも該ベルトコンベアの進行方向前方で、該ベルトコ
ンベアの上方に空気噴射ノズルを下方に向けて配設し、
且つ該ベルトコンベアの下方に吸引ノズルを上方に向け
て配設したことを特徴とする。
は、複数の処理液適用区画を備えた表面処理槽と、該表
面処理槽内を、倒立載置された底付缶胴を水平方向に移
送する搬送部を備えた気・液通過可能な無端ベルトコン
ベアとを有し、各処理液適用区画には、該ベルトコンベ
アの搬送部の上方及び下方に設けられ同一処理液をスプ
レーする一群の上、下スプレーノズルと、該一群の上、
下スプレーノズルの下方に配置された処理液貯留タンク
と、該処理液貯留タンク内の処理液を該一群の上、下ス
プレーノズルに供給する手段とが備えられている底付缶
胴の内・外表面処理装置に於いて、少なくとも1つの処
理液適用区画内で、上、下スプレーノズル群の配置箇所
よりも該ベルトコンベアの進行方向前方で、該ベルトコ
ンベアの上方に空気噴射ノズルを下方に向けて配設し、
且つ該ベルトコンベアの下方に吸引ノズルを上方に向け
て配設したことを特徴とする。
【0017】空気噴射ノズルと吸引ノズルとは、ベルト
コンベアを挟んで対面する位置に配設するのが好まし
い。
コンベアを挟んで対面する位置に配設するのが好まし
い。
【0018】また、吸引ノズルは、ベルトコンベアを挟
んで空気噴射ノズルと対面する位置と、その位置よりも
さらに該ベルトコンベアの進行方向前方の位置とに配設
しても良い。
んで空気噴射ノズルと対面する位置と、その位置よりも
さらに該ベルトコンベアの進行方向前方の位置とに配設
しても良い。
【0019】その場合、吸引ノズルと被処理缶胴開口端
との距離を5mm以下とするのが好ましい。
との距離を5mm以下とするのが好ましい。
【0020】更に、吸引ノズルと連通させた処理液回収
タンクを設けると共にこの処理液回収タンク内の処理液
を処理液貯留タンク内に戻すポンプ及び配管系を設ける
のが好ましい。
タンクを設けると共にこの処理液回収タンク内の処理液
を処理液貯留タンク内に戻すポンプ及び配管系を設ける
のが好ましい。
【0021】又、一般に、処理液適用区画は、順次、脱
脂処理、第1次水洗、化成処理、第2次水洗及び脱イオ
ン水処理の各ステーションから構成される。
脂処理、第1次水洗、化成処理、第2次水洗及び脱イオ
ン水処理の各ステーションから構成される。
【0022】
【作用】本発明の方法及び装置では、少なくとも1つの
処理ステーションにおいて、倒立状態で、ベルトコンベ
アに載置され搬送されている底付缶胴に向けて上方およ
び下方から所定の処理液をスプレーした後、底付缶胴の
底部に向けて上方から加圧空気を噴射して底部に溜まっ
ていた処理液を吹き飛ばす一方、底付缶胴の開口端に付
着していた処理液を下方に吸引するので、開口端に付着
していた処理液が吸い取られるだけでなく、この吸引に
より胴部の内面及び外面に付着している処理液の流下速
度が速められる。従って、次の処理ステーションに移る
際に底付缶胴に付着している処理液の量は著しく減少す
る。
処理ステーションにおいて、倒立状態で、ベルトコンベ
アに載置され搬送されている底付缶胴に向けて上方およ
び下方から所定の処理液をスプレーした後、底付缶胴の
底部に向けて上方から加圧空気を噴射して底部に溜まっ
ていた処理液を吹き飛ばす一方、底付缶胴の開口端に付
着していた処理液を下方に吸引するので、開口端に付着
していた処理液が吸い取られるだけでなく、この吸引に
より胴部の内面及び外面に付着している処理液の流下速
度が速められる。従って、次の処理ステーションに移る
際に底付缶胴に付着している処理液の量は著しく減少す
る。
【0023】また、本発明の方法及び装置では、底付缶
胴の上方から加圧空気を吹付け、底付缶胴の下方から吸
引しているので、空気が上方から下方へスムーズに流
れ、底付缶胴のベルトコンベアでの倒立状態が安定す
る。
胴の上方から加圧空気を吹付け、底付缶胴の下方から吸
引しているので、空気が上方から下方へスムーズに流
れ、底付缶胴のベルトコンベアでの倒立状態が安定す
る。
【0024】更に、本発明の装置では、吸引ノズルがベ
ルトコンベアの下方に配設されているので、ベルトコン
ベアに付着していた処理液も吸いとられ、次の処理ステ
ーションへの処理液の持ち出し量が一層少なくなる。
ルトコンベアの下方に配設されているので、ベルトコン
ベアに付着していた処理液も吸いとられ、次の処理ステ
ーションへの処理液の持ち出し量が一層少なくなる。
【0025】また空気噴射ノズルと吸引ノズルとをベル
トコンベアを挟んで対面する位置に配設すると、上方か
ら下方への空気の流れが真直ぐになるので、底付缶胴の
ベルトコンベア上での安定性が一層高まる。
トコンベアを挟んで対面する位置に配設すると、上方か
ら下方への空気の流れが真直ぐになるので、底付缶胴の
ベルトコンベア上での安定性が一層高まる。
【0026】更に、吸引ノズルを、ベルトコンベアを挟
んで空気噴射ノズルと対面する位置と、この位置よりも
ベルトコンベアの進行方向前方の位置とに配設すると、
底付缶胴及びベルトコンベアに付着している処理液の量
を一層少なくすることができる。
んで空気噴射ノズルと対面する位置と、この位置よりも
ベルトコンベアの進行方向前方の位置とに配設すると、
底付缶胴及びベルトコンベアに付着している処理液の量
を一層少なくすることができる。
【0027】
【実施例】以下本発明方法の一例を、その装置の一例と
ともに、図面により説明する。
ともに、図面により説明する。
【0028】図1は本実施例に用いられる底付缶胴表面
処理装置を示す概略平面図、図2は図1のII−II線に沿
う断面側面図、図3は図2の III−III 線に沿う断面正
面図、図4は吸引ノズルの要部を示す説明図、図5は本
例に用いたベルトコンベアの一部を示す平面図とそのB
−B断面図である。
処理装置を示す概略平面図、図2は図1のII−II線に沿
う断面側面図、図3は図2の III−III 線に沿う断面正
面図、図4は吸引ノズルの要部を示す説明図、図5は本
例に用いたベルトコンベアの一部を示す平面図とそのB
−B断面図である。
【0029】図中1は、それぞれの処理工程を連続して
行えるようにハウジングで囲んだ表面処理槽全体を示
し、1Aは前洗浄ゾーンで、脱脂処理ステーション1A
1と第1次水洗処理ステーション1A2から成り、1B
は化成処理ゾーンで化成処理ステーション1B1から成
り、1Cは後洗浄ゾーンで第2次水洗処理ステーション
1C1と脱イオン水処理ステーション1C2から成る。
行えるようにハウジングで囲んだ表面処理槽全体を示
し、1Aは前洗浄ゾーンで、脱脂処理ステーション1A
1と第1次水洗処理ステーション1A2から成り、1B
は化成処理ゾーンで化成処理ステーション1B1から成
り、1Cは後洗浄ゾーンで第2次水洗処理ステーション
1C1と脱イオン水処理ステーション1C2から成る。
【0030】又、前記各ゾーン内を、被処理底付缶胴で
あるDI缶(以下、缶と略す)2、2………を、缶底2
bを上側にして搬送するための気・液通過可能無端ベル
トコンベア10が配設されている。これらの缶は何れも
所定缶高にトリミングされたばかりのものである。
あるDI缶(以下、缶と略す)2、2………を、缶底2
bを上側にして搬送するための気・液通過可能無端ベル
トコンベア10が配設されている。これらの缶は何れも
所定缶高にトリミングされたばかりのものである。
【0031】ベルトコンベア10上に倒立されて載置さ
れた缶2は、ベルトコンベア10の上流101から下流
102へ、矢印Y方向に進行し、表面処理槽1の中を通
過中に前洗浄ゾーン1Aで脱脂、第1次水洗処理され、
化成処理ゾーン1Bで化成処理され、後洗浄ゾーン1C
で第2次水洗脱イオン水処理される。その後、熱風乾燥
炉(図示せず)で乾燥される。
れた缶2は、ベルトコンベア10の上流101から下流
102へ、矢印Y方向に進行し、表面処理槽1の中を通
過中に前洗浄ゾーン1Aで脱脂、第1次水洗処理され、
化成処理ゾーン1Bで化成処理され、後洗浄ゾーン1C
で第2次水洗脱イオン水処理される。その後、熱風乾燥
炉(図示せず)で乾燥される。
【0032】各処理ステーションで、このベルトコンベ
ア10の下と上とに、夫々、所定の処理液を缶にスプレ
ーする下スプレーノズル群と上スプレーノズル群とが設
けられている。
ア10の下と上とに、夫々、所定の処理液を缶にスプレ
ーする下スプレーノズル群と上スプレーノズル群とが設
けられている。
【0033】これを詳述すると、図中3は、ベルトコン
ベア10の搬送側ベルト10aの下方でベルト幅方向
(ベルトの進行方向と直交する方向)にベルト幅と略同
じ長さで伸びる下側ノズル管であり、5は、搬送側ベル
ト10aを挟んで下側ノズル管3と対面するように缶2
の上方でベルト幅方向にベルト幅と略同じ長さで伸びる
上側ノズル管である。上下一対のノズル管3、5は各処
理ステーションにそれぞれベルト進行方向に所定間隔を
あけて複数組設けられている。この上下のノズル管3、
5の一端3a、5aはふさがれ、他端3b、5bは脱脂
液タンク1A3(各処理ステーションごとに処理液タン
クは異なる)に配管されており、周知技術の通りポンプ
で汲み上げられた処理液はノズル管3、5を経て下スプ
レーノズル4、上スプレーノズル6から缶2にスプレー
され、缶表面から流下した処理液は再びタンク1A3に
戻る。
ベア10の搬送側ベルト10aの下方でベルト幅方向
(ベルトの進行方向と直交する方向)にベルト幅と略同
じ長さで伸びる下側ノズル管であり、5は、搬送側ベル
ト10aを挟んで下側ノズル管3と対面するように缶2
の上方でベルト幅方向にベルト幅と略同じ長さで伸びる
上側ノズル管である。上下一対のノズル管3、5は各処
理ステーションにそれぞれベルト進行方向に所定間隔を
あけて複数組設けられている。この上下のノズル管3、
5の一端3a、5aはふさがれ、他端3b、5bは脱脂
液タンク1A3(各処理ステーションごとに処理液タン
クは異なる)に配管されており、周知技術の通りポンプ
で汲み上げられた処理液はノズル管3、5を経て下スプ
レーノズル4、上スプレーノズル6から缶2にスプレー
され、缶表面から流下した処理液は再びタンク1A3に
戻る。
【0034】これらスプレーノズルは、何れも公知のス
プレーノズルであり、下スプレーノズル4は、下側ノズ
ル管3の管壁上面に、通過する缶2の真下(缶体搬送部
〔後述〕上の缶列の中央)に相当する位置に取り付けら
れ、この下スプレーノズル4に対面して上側ノズル管5
の管壁下面に上スプレーノズル6が、通過する缶2の真
上に相当する位置に取り付けられている。各ノズル管に
はそれぞれ流量制御弁が設けられ、各ノズル管は独立し
て圧力調整できるようになっている。
プレーノズルであり、下スプレーノズル4は、下側ノズ
ル管3の管壁上面に、通過する缶2の真下(缶体搬送部
〔後述〕上の缶列の中央)に相当する位置に取り付けら
れ、この下スプレーノズル4に対面して上側ノズル管5
の管壁下面に上スプレーノズル6が、通過する缶2の真
上に相当する位置に取り付けられている。各ノズル管に
はそれぞれ流量制御弁が設けられ、各ノズル管は独立し
て圧力調整できるようになっている。
【0035】なお、7、7′(図3)は、上側ノズル管
5の管壁下面に、上スプレーノズル6を挟んで、各搬送
部上を搬送されてゆく缶列の左右対称位置に、缶頂部面
より斜め上方に、缶径より小さくはない間隔で該ノズル
6と同一直線上に取り付けられたサイドスプレーノズル
であり、給液は、上側ノズル管5から行われる。これら
サイドスプレーノズルは、前後の缶の接触防止に有効で
ある。
5の管壁下面に、上スプレーノズル6を挟んで、各搬送
部上を搬送されてゆく缶列の左右対称位置に、缶頂部面
より斜め上方に、缶径より小さくはない間隔で該ノズル
6と同一直線上に取り付けられたサイドスプレーノズル
であり、給液は、上側ノズル管5から行われる。これら
サイドスプレーノズルは、前後の缶の接触防止に有効で
ある。
【0036】図2と図4に示すように、1つの処理ステ
ーション内の上下のスプレーノズル5、3によって処理
液をスプレーされた缶2が次の処理ステーションへ移る
手前の位置には、缶2の缶底2bの凹部内に残っている
処理液を吹き飛ばす空気噴射ノズル8と、缶胴の内面及
び外面を流下して缶2の開口端に溜まっている処理液
や、ベルト上の滞留処理液を吸引するための吸引ノズル
9とが、それぞれ搬送側のベルトコンベア10aを挟ん
で上下に対面して設けられている。
ーション内の上下のスプレーノズル5、3によって処理
液をスプレーされた缶2が次の処理ステーションへ移る
手前の位置には、缶2の缶底2bの凹部内に残っている
処理液を吹き飛ばす空気噴射ノズル8と、缶胴の内面及
び外面を流下して缶2の開口端に溜まっている処理液
や、ベルト上の滞留処理液を吸引するための吸引ノズル
9とが、それぞれ搬送側のベルトコンベア10aを挟ん
で上下に対面して設けられている。
【0037】空気噴射ノズル8にはコンプレッサー(図
示せず)から加圧空気が供給される。
示せず)から加圧空気が供給される。
【0038】一方、吸引ノズル9は図4を参照し、搬送
側ベルトコンベア10aの進行方向に直交し、且つベル
トコンベア10の幅と略等しい長さの複数本のスリット
90を上面に備えた室をもち、その下方、処理液タンク
(本図では脱脂液タンク1A3)の外側にある処理液回
収タンク91を介して、排風機92に連結され、この排
風機によって処理液を吸引する。なお、スリット90は
充分な吸引作用がされるなならば、1本でもよい。
側ベルトコンベア10aの進行方向に直交し、且つベル
トコンベア10の幅と略等しい長さの複数本のスリット
90を上面に備えた室をもち、その下方、処理液タンク
(本図では脱脂液タンク1A3)の外側にある処理液回
収タンク91を介して、排風機92に連結され、この排
風機によって処理液を吸引する。なお、スリット90は
充分な吸引作用がされるなならば、1本でもよい。
【0039】処理液回収タンク91はその内部に、排風
機92に至る連結部の少し下方の箇所に、気体は通すが
液体は通さないフィルター93を備えており、吸引ノズ
ル9によって吸引された処理液はこの処理液回収ンタク
91内に溜まることになる。
機92に至る連結部の少し下方の箇所に、気体は通すが
液体は通さないフィルター93を備えており、吸引ノズ
ル9によって吸引された処理液はこの処理液回収ンタク
91内に溜まることになる。
【0040】更に、処理液回収タンク91内に溜まった
処理液を再使用するために、処理液回収タンク91の下
部側壁から、ポンプ94を介して、同一の処理液を貯留
している処理液貯留タンクの上部側壁を突き抜けて配管
され、該タンク143内に開口する処理液回収管路95
が設けられている。
処理液を再使用するために、処理液回収タンク91の下
部側壁から、ポンプ94を介して、同一の処理液を貯留
している処理液貯留タンクの上部側壁を突き抜けて配管
され、該タンク143内に開口する処理液回収管路95
が設けられている。
【0041】なお、このポンプ94は、処理液回収タン
ク91の側壁外に設けられているタンクレベルスイッチ
96からのオン信号を受けたコントローラCの指令によ
り起動して該タンク91内に溜まっている処理液を処理
液貯留タンク内へ戻し、同スイッチ96のオフ信号を受
けたコントローラCの指令により運転を止めるようにな
っている。
ク91の側壁外に設けられているタンクレベルスイッチ
96からのオン信号を受けたコントローラCの指令によ
り起動して該タンク91内に溜まっている処理液を処理
液貯留タンク内へ戻し、同スイッチ96のオフ信号を受
けたコントローラCの指令により運転を止めるようにな
っている。
【0042】本発明で使用するベルトコンベアは、処理
液や加圧空気が通過出来る構造のものであれば足りる
が、本例では、本発明者らが新たに開発したものを用い
た。即ち、図5に示すものがそれである。
液や加圧空気が通過出来る構造のものであれば足りる
が、本例では、本発明者らが新たに開発したものを用い
た。即ち、図5に示すものがそれである。
【0043】U字状に折曲げて作ったステンレス鋼製単
位部材12を多数用意し、ある部材12の底部12bを
次の部材の開放端12cにはめ込むようにして、一列の
キャタピラ状のエンドレスチェン11を適数本準備し、
各チェンの単位部材の各嵌入部分に長尺のステンレス鋼
製連結ロッド13、13、13…を、回転可能且つ平行
・等間隔に、貫通、挿入し、チェン群を編成する。な
お、これらロッド13は、図示のように、単位部材12
の頂面12aより下方、板幅のほぼ中央に位置するよう
に取付けられた。又、14は、この連結ロッド13と同
高に、それらロッド間に、それと平行且つ回転可能に配
設されたステンレス鋼製中間ロッドであり、本例では連
結ロッド間に一本づつ取付けた。この中間ロッドは、隣
り合うチェン11、11間に、被処理缶を一列に載置で
きるだけの幅Wをもつ缶搬送部10bが確保されるよう
に、缶体の径より若干長く作られており、隣りのチェン
の対向する単位部材との間に取付けられる。このように
して、チェン11、11……と、缶搬送部10b、10
b……とから成るベルトコンベア10が形成され、それ
をエンドレスに構成した。なお、前記幅Wを缶径よりや
や長くするのは、隣り合うチェン11、11に対して、
缶が触れないようにするためである。
位部材12を多数用意し、ある部材12の底部12bを
次の部材の開放端12cにはめ込むようにして、一列の
キャタピラ状のエンドレスチェン11を適数本準備し、
各チェンの単位部材の各嵌入部分に長尺のステンレス鋼
製連結ロッド13、13、13…を、回転可能且つ平行
・等間隔に、貫通、挿入し、チェン群を編成する。な
お、これらロッド13は、図示のように、単位部材12
の頂面12aより下方、板幅のほぼ中央に位置するよう
に取付けられた。又、14は、この連結ロッド13と同
高に、それらロッド間に、それと平行且つ回転可能に配
設されたステンレス鋼製中間ロッドであり、本例では連
結ロッド間に一本づつ取付けた。この中間ロッドは、隣
り合うチェン11、11間に、被処理缶を一列に載置で
きるだけの幅Wをもつ缶搬送部10bが確保されるよう
に、缶体の径より若干長く作られており、隣りのチェン
の対向する単位部材との間に取付けられる。このように
して、チェン11、11……と、缶搬送部10b、10
b……とから成るベルトコンベア10が形成され、それ
をエンドレスに構成した。なお、前記幅Wを缶径よりや
や長くするのは、隣り合うチェン11、11に対して、
缶が触れないようにするためである。
【0044】連結ロッド13は、単位部材の頂面12a
より下におかれるが、中間ロッド14をもそれと同じ高
さにおき、又連結ロッドと同径にすることで、これらロ
ッド13、14の形成するパスラインP.L.(缶の載
置面)を、同一線上におくことが出来る。
より下におかれるが、中間ロッド14をもそれと同じ高
さにおき、又連結ロッドと同径にすることで、これらロ
ッド13、14の形成するパスラインP.L.(缶の載
置面)を、同一線上におくことが出来る。
【0045】このような構成にすることで、ベルトコン
ベア10は、上、下のスプレーノズル4、6からスプレ
ーされる処理液が通過できる多数の孔部ないし開放部1
03をもつことになる。なお、図1において15はベル
トコンベア10の駆動軸であり、これに取付けた複数の
スプロケット16の歯が、チェンと噛み合うようになっ
ている。
ベア10は、上、下のスプレーノズル4、6からスプレ
ーされる処理液が通過できる多数の孔部ないし開放部1
03をもつことになる。なお、図1において15はベル
トコンベア10の駆動軸であり、これに取付けた複数の
スプロケット16の歯が、チェンと噛み合うようになっ
ている。
【0046】次に、上記装置による表面処理の態様を説
明する。まず、ベルトコンベア10の各缶搬送部10b
に缶2を倒立させて配分し、さらに、その各缶列につ
き、缶を互いに若干離して配置(図1にdで示される)
し、搬送する。
明する。まず、ベルトコンベア10の各缶搬送部10b
に缶2を倒立させて配分し、さらに、その各缶列につ
き、缶を互いに若干離して配置(図1にdで示される)
し、搬送する。
【0047】次いで、脱脂処理ステーション1A1で、
上下から脱脂液をスプレーする。これは従来技術におけ
ると同じ過程である。
上下から脱脂液をスプレーする。これは従来技術におけ
ると同じ過程である。
【0048】被処理缶は缶径66mm、缶容積350m
lのアルミニウム缶で、搬送速度は15.8m/分、脱
脂液の噴射量は6800cm3 /分であり、上スプレー
ノズル5からのスプレー圧力は5kg/cm2 、と下ス
プレーノズル3からのそれは4kg/cm2 にした(缶
の浮上りを防ぐため)。なお、サイドスプレーノズル
7、7′からは4kg/cm2 である。
lのアルミニウム缶で、搬送速度は15.8m/分、脱
脂液の噴射量は6800cm3 /分であり、上スプレー
ノズル5からのスプレー圧力は5kg/cm2 、と下ス
プレーノズル3からのそれは4kg/cm2 にした(缶
の浮上りを防ぐため)。なお、サイドスプレーノズル
7、7′からは4kg/cm2 である。
【0049】このようにして脱脂液を内、外表面全体に
スプレーされた缶2は、脱脂液をしたたらせながら同ス
テーション1A1の出口近くに対面配設された空気噴射
ノズル8と吸引ノズル9のところに至る。
スプレーされた缶2は、脱脂液をしたたらせながら同ス
テーション1A1の出口近くに対面配設された空気噴射
ノズル8と吸引ノズル9のところに至る。
【0050】空気噴射ノズル8からはスプレー圧50m
mAq(なお、1kg/cm2 は10000mmAqに
均しい。)で空気を噴射し、缶底部2bに残っている脱
脂液をブローオフするとともに側壁2cの外面に付着し
ていた処理液を加圧空気で強制的に押し流した。一方、
下方の吸引ノズル9のスリット90からの吸引力80m
mAqにより缶開口部2aに溜まっていた処理液を、コ
ンベアベルト10の単位部材12やロッド13、14に
付着して垂れ下がっていた処理液ともども吸引した。な
お、この吸引ノズル9の吸引力により缶側壁2cの内、
外表面に付着していた処理液の流下速度が速められ、処
理時間が節約された。
mAq(なお、1kg/cm2 は10000mmAqに
均しい。)で空気を噴射し、缶底部2bに残っている脱
脂液をブローオフするとともに側壁2cの外面に付着し
ていた処理液を加圧空気で強制的に押し流した。一方、
下方の吸引ノズル9のスリット90からの吸引力80m
mAqにより缶開口部2aに溜まっていた処理液を、コ
ンベアベルト10の単位部材12やロッド13、14に
付着して垂れ下がっていた処理液ともども吸引した。な
お、この吸引ノズル9の吸引力により缶側壁2cの内、
外表面に付着していた処理液の流下速度が速められ、処
理時間が節約された。
【0051】このようにして脱脂処理された缶は、つい
で、第1次水洗ステーション1A2から最後の脱イオン
水処理ステーション1C2まで順次搬送され、各ステー
ションで、上記と同様に処置された。
で、第1次水洗ステーション1A2から最後の脱イオン
水処理ステーション1C2まで順次搬送され、各ステー
ションで、上記と同様に処置された。
【0052】このように、空気噴射ノズル8と吸引ノズ
ル9とを搬送側のベルトコンベア10を挟んで対面配置
すると、空気噴射ノズル8からの空気の噴射圧力を高め
ても、また吸引ノズル9の吸引力を高めても、空気は略
真下に流れて乱流にならず、倒立缶を横倒しにするおそ
れがないので、缶底2bに溜まっていた処理液を強く吹
き飛ばしたり、缶開口部2aや搬送側ベルトコンベア1
0aに付着していた処理液を十分に吸い取ることができ
た。
ル9とを搬送側のベルトコンベア10を挟んで対面配置
すると、空気噴射ノズル8からの空気の噴射圧力を高め
ても、また吸引ノズル9の吸引力を高めても、空気は略
真下に流れて乱流にならず、倒立缶を横倒しにするおそ
れがないので、缶底2bに溜まっていた処理液を強く吹
き飛ばしたり、缶開口部2aや搬送側ベルトコンベア1
0aに付着していた処理液を十分に吸い取ることができ
た。
【0053】比較として、吸引ノズル9を省略した場
合、空気噴射ノズル8から缶胴底部に向けて吹付ける空
気の圧力を高めて、処理液の強制流下を速めるに際し、
どれ位までなら転倒缶の発生なしに空気圧を高められる
かを測定したところ、次のような条件下では最大30m
mAqであることが知られた。 実験ステーション 水洗ステーション 缶高 66mm 缶容量 350ml 缶径 66mm 缶の搬送速度 15.8m/分 即ち、これ以上の圧力で空気を噴射すると、転倒缶が続
発し、実用に耐えられなくなる。しかし、吸引ノズル9
を配設した場合は、この値30mmAqを越える80m
mAqで吹付けても、転倒缶の発生は皆無であり、本発
明の効果の大なることが確認された。
合、空気噴射ノズル8から缶胴底部に向けて吹付ける空
気の圧力を高めて、処理液の強制流下を速めるに際し、
どれ位までなら転倒缶の発生なしに空気圧を高められる
かを測定したところ、次のような条件下では最大30m
mAqであることが知られた。 実験ステーション 水洗ステーション 缶高 66mm 缶容量 350ml 缶径 66mm 缶の搬送速度 15.8m/分 即ち、これ以上の圧力で空気を噴射すると、転倒缶が続
発し、実用に耐えられなくなる。しかし、吸引ノズル9
を配設した場合は、この値30mmAqを越える80m
mAqで吹付けても、転倒缶の発生は皆無であり、本発
明の効果の大なることが確認された。
【0054】又、空気噴射ノズル8だけを使用した場合
と、吸引ノズル9を併用した場合とで、缶から回収され
る処理液の量がどれ位違ってくるかを測定したところ、
次のようであった。これによっても、吸引ノズルを併用
することの効果の顕著さが知られる。
と、吸引ノズル9を併用した場合とで、缶から回収され
る処理液の量がどれ位違ってくるかを測定したところ、
次のようであった。これによっても、吸引ノズルを併用
することの効果の顕著さが知られる。
【0055】実験条件は次の通り。 処理速度 2,000缶/分 空気噴射ノズルからのスプレー圧力 50mmAq 吸引ノズルの吸引力 80mmAq
【0056】実験結果を表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】缶への処理液付着量は、先ず、空気を噴射
した後の缶、又は空気を噴射し吸引ノズルで吸引した後
の缶、の重量を測定し、次に、これらの缶を完全に乾燥
させた後に再度重量を測定することにより、算出した。
した後の缶、又は空気を噴射し吸引ノズルで吸引した後
の缶、の重量を測定し、次に、これらの缶を完全に乾燥
させた後に再度重量を測定することにより、算出した。
【0059】上記結果から、処理液スプレー後、5秒間
経過してから次の処理ステーションへ缶が移動するよう
にした場合、空気噴射ノズルと吸引ノズルとを併用する
と、空気噴射ノズルのみ使用する場合に比べて、408
リットル/時の処理液回収が達成されることになる(缶
付着分のみで)。実際には、これに加えてベルトコンベ
ヤに付着している処理液も回収できるので、その効果は
極めて大きい。
経過してから次の処理ステーションへ缶が移動するよう
にした場合、空気噴射ノズルと吸引ノズルとを併用する
と、空気噴射ノズルのみ使用する場合に比べて、408
リットル/時の処理液回収が達成されることになる(缶
付着分のみで)。実際には、これに加えてベルトコンベ
ヤに付着している処理液も回収できるので、その効果は
極めて大きい。
【0060】なお、吸引ノズルを、空気噴射ノズル8と
対面する位置に設置する他、さらに、ベルトコンベア進
行方向前方位置に追加、隣設した場合は処理液の回収は
一層向上することが、次の実験結果から知られた。
対面する位置に設置する他、さらに、ベルトコンベア進
行方向前方位置に追加、隣設した場合は処理液の回収は
一層向上することが、次の実験結果から知られた。
【0061】実験条件 追加した吸引ノズルの吸引力を50mmAqにした以外
は上記実験条件と同じ。
は上記実験条件と同じ。
【0062】実験結果を表2に示す。
【0063】
【表2】
【0064】但し、前方に設ける吸引ノズルの吸引力
は、空気噴射ノズル8と対面配設されるノズルのそれよ
りも弱くする必要がある。
は、空気噴射ノズル8と対面配設されるノズルのそれよ
りも弱くする必要がある。
【0065】さらに、他の比較として、空気噴射ノズル
8だけを使用する場合と、吸引ノズル9を併用した場合
とで、処理液の流下速度の差によってどれ位処理時間が
短縮されるかを測定した結果を表3に示す。
8だけを使用する場合と、吸引ノズル9を併用した場合
とで、処理液の流下速度の差によってどれ位処理時間が
短縮されるかを測定した結果を表3に示す。
【0066】
【表3】
【0067】また吸引ノズル9と缶開口部2aとの距離
は、強い吸引力を維持させるために5mm以下にするの
が望ましい。吸引ノズルを缶の開口端から大きく離れた
位置におくと、風が起こり(乱流)、缶が倒れ易くな
る。吹付力、吸引力その他の条件を同じくした実験結果
によれば、5mm以下であると転倒缶はみられなかった
が、7mmでは約20%の缶が転倒し、9mmではさら
に増大し、11mmで殆どの缶が転倒した。
は、強い吸引力を維持させるために5mm以下にするの
が望ましい。吸引ノズルを缶の開口端から大きく離れた
位置におくと、風が起こり(乱流)、缶が倒れ易くな
る。吹付力、吸引力その他の条件を同じくした実験結果
によれば、5mm以下であると転倒缶はみられなかった
が、7mmでは約20%の缶が転倒し、9mmではさら
に増大し、11mmで殆どの缶が転倒した。
【0068】なお、以上の説明では、底付缶胴としてD
I缶を取上げたが、その他、複数の処理液を使用して表
面処理を行なう底付缶胴、例えばインパクト缶(エアゾ
ール缶によく使われている底付缶胴)にも本発明は適用
可能である。
I缶を取上げたが、その他、複数の処理液を使用して表
面処理を行なう底付缶胴、例えばインパクト缶(エアゾ
ール缶によく使われている底付缶胴)にも本発明は適用
可能である。
【0069】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
によれば、夫々の処理液適用段階ないしステーションに
おいて、ベルトコンベアに倒立載置されて通過する被処
理底付缶胴に所定の処理液を上、下からスプレーしたあ
と、次のステーションに移る前に、上方に配設された空
気噴射ノズルから加圧空気を噴射して残留処理液をブロ
ー・オフし、又、缶胴側壁に沿う流下を速め、一方、下
方に配設された吸引ノズルによって缶開口部やベルトコ
ンベアに付着している処理液を吸引するので、処理液の
回収率が高まるとともに、次のステーションに持込まれ
る処理流の量が減ることによる次のステーションでの処
理液汚染、希釈化のスピードが抑制される。
によれば、夫々の処理液適用段階ないしステーションに
おいて、ベルトコンベアに倒立載置されて通過する被処
理底付缶胴に所定の処理液を上、下からスプレーしたあ
と、次のステーションに移る前に、上方に配設された空
気噴射ノズルから加圧空気を噴射して残留処理液をブロ
ー・オフし、又、缶胴側壁に沿う流下を速め、一方、下
方に配設された吸引ノズルによって缶開口部やベルトコ
ンベアに付着している処理液を吸引するので、処理液の
回収率が高まるとともに、次のステーションに持込まれ
る処理流の量が減ることによる次のステーションでの処
理液汚染、希釈化のスピードが抑制される。
【0070】又、空気噴射ノズルと吸引ノズルの協同作
業によって、缶の転倒を回避しながら、より高い噴射圧
で空気を吹付け得るので、処理液の回収量も、回収に要
する時間も、大幅に改善される。
業によって、缶の転倒を回避しながら、より高い噴射圧
で空気を吹付け得るので、処理液の回収量も、回収に要
する時間も、大幅に改善される。
【図1】 本発明実施例に用いた表面処理装置の概略平
面図
面図
【図2】 図1のII−II線に沿う断面側面図
【図3】 図2の III−III 線に沿う断面正面図
【図4】 吸引ノズルの要部を示す説明図
【図5】 本発明実施例に用いたベルトコンベアの一部
を示す平面図(A)とそのB−B断面図(B)
を示す平面図(A)とそのB−B断面図(B)
1 表面処理槽 1A 前洗浄ゾーン 1B 化成処理ゾーン 1C 後洗浄ゾーン 2 DI缶 4 下スプレーノズル 6 上スプレーノズル 8 空気噴射ノズル 9 吸引ノズル 10 ベルトコンベア 11 エンドレスチェーン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−77440(JP,A) 特開 昭47−33348(JP,A) 特開 平5−68957(JP,A) 特開 昭56−84291(JP,A) 実開 昭56−64792(JP,U) 実開 平4−57287(JP,U) 実公 昭35−195(JP,Y1) 米国特許3262460(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 9/34
Claims (8)
- 【請求項1】 複数の処理液適用区画を含む表面処理槽
内を、気・液通過可能な無端ベルトコンベアに、底付缶
胴を倒立載置して水平方向に搬送し、各処理液適用段階
において、該缶胴に上、下方向から所定処理液をスプレ
ーして、該缶胴の内・外表面処理をする方法であって、
少なくとも一つの処理液適用段階において、処理液をス
プレーされた後の該缶胴の底部に対して、上方から加圧
空気を噴射すると共に、該缶胴の開口端部に貯留、付着
している処理液を下方から吸引する工程を有することを
特徴とする、底付缶胴の内・外表面処理方法。 - 【請求項2】 処理液適用段階が、脱脂処理、第1次水
洗、化成処理、第2次水洗及び脱イオン水処理の各段階
から成る請求項1記載の底付缶胴の内・外表面処理方
法。 - 【請求項3】 複数の処理液適用区画を備えた表面処理
槽と、該表面処理槽内を、倒立載置された底付缶胴を水
平方向に移送する搬送部を備えた気・液通過可能な無端
ベルトコンベアとを有し、各処理液適用区画には、該ベ
ルトコンベアの搬送部の上方及び下方に設けられ同一処
理液をスプレーする一群の上、下スプレーノズルと、該
一群の上、下スプレーノズルの下方に配置された処理液
貯留タンクと、該処理液貯留タンク内の処理液を該一群
の上、下スプレーノズルに供給する手段とが備えられて
いる底付缶胴の内・外表面処理装置に於いて、少なくと
も1つの処理液適用区画内で、上、下スプレーノズル群
の配置箇所よりも該ベルトコンベアの進行方向前方で、
該ベルトコンベアの上方に空気噴射ノズルを下方に向け
て配設し、且つ該ベルトコンベアの下方に吸引ズルを上
方に向けて配設したことを特徴とする底付缶胴の内・外
表面処理装置。 - 【請求項4】 表面処理槽が、複数の処理液適用区画と
して、脱脂処理ステーション、第1次水洗ステーショ
ン、化成処理ステーション、第2次水洗ステーション及
び脱イオン水処理ステーションとを有する請求項3記載
の底付缶胴の内・外表面処理装置。 - 【請求項5】 該空気噴射ノズルと吸引ノズルとが該ベ
ルトコンベアを挟んで対面する位置に配設されている請
求項3又は4記載の底付缶胴の内・外表面処理装置。 - 【請求項6】 吸引ノズルが、ベルトコンベアを挟んで
空気噴射ノズルと対面する位置と、その位置よりもさら
に該ベルトコンベアの進行方向前方の位置とに配設され
ている請求項3又は4記載の底付缶胴の内・外表面処理
装置。 - 【請求項7】 吸引ノズルと被処理缶胴開口端との距離
が5mm以下である請求項3記載の底付缶胴の内・外表
面処理装置。 - 【請求項8】 吸引ノズルと連通する処理液回収タンク
と、該処理液回収タンク内の処理液を処理液貯留タンク
内へ戻すポンプ及び配管系を設けた請求項3乃至6の何
れかの請求項記載の底付缶胴の内・外表面処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3358101A JP3032920B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 底付缶胴の内・外表面処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3358101A JP3032920B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 底付缶胴の内・外表面処理方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05177179A JPH05177179A (ja) | 1993-07-20 |
| JP3032920B2 true JP3032920B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=18457549
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3358101A Expired - Fee Related JP3032920B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 底付缶胴の内・外表面処理方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3032920B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL2014061B1 (nl) * | 2014-12-24 | 2016-10-12 | Molenaar Beheer B V | Werkwijze en opstelling voor het verwijderen van een kasconstructie. |
| JP2017000913A (ja) * | 2015-06-04 | 2017-01-05 | 日本電気硝子株式会社 | 管ガラスの処理方法及び処理装置 |
| GB2609028B (en) * | 2021-07-19 | 2024-03-27 | Tiny Air Ltd | Apparatus for pre-cleaning of surgical instruments |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3262460A (en) | 1964-02-17 | 1966-07-26 | Cincinnati Cleaning And Finish | Conveyor type cleaning device for fragile containers and the like |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3358101A patent/JP3032920B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3262460A (en) | 1964-02-17 | 1966-07-26 | Cincinnati Cleaning And Finish | Conveyor type cleaning device for fragile containers and the like |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05177179A (ja) | 1993-07-20 |
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