JP3040596B2 - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents
エンジンの燃料供給装置Info
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- JP3040596B2 JP3040596B2 JP4131296A JP13129692A JP3040596B2 JP 3040596 B2 JP3040596 B2 JP 3040596B2 JP 4131296 A JP4131296 A JP 4131296A JP 13129692 A JP13129692 A JP 13129692A JP 3040596 B2 JP3040596 B2 JP 3040596B2
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- air
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの燃焼室ごと
にP吸気ポートおよびS吸気ポートが設けられ、S吸気
ポート側の吸気通路に低負荷運転領域で閉じる開閉弁が
設けられた燃料供給装置に関するものである。
にP吸気ポートおよびS吸気ポートが設けられ、S吸気
ポート側の吸気通路に低負荷運転領域で閉じる開閉弁が
設けられた燃料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のエンジンの燃料供給装
置では、低負荷運転領域でP吸気ポートからのみエアを
上記燃焼室に供給する一方、高負荷運転領域で上記開閉
弁を開いてP,Sの両吸気ポートからエアを供給するこ
とが行われている。すなわち、低負荷運転領域におい
て、S吸気ポートからのエア流を止めることによりP吸
気ポートからの十分な吸気流速を確保して燃焼室内での
スワールの生成を図る一方、高負荷運転領域において、
P,Sの両吸気ポートから吸気の十分な充填効率を確保
するものである。
置では、低負荷運転領域でP吸気ポートからのみエアを
上記燃焼室に供給する一方、高負荷運転領域で上記開閉
弁を開いてP,Sの両吸気ポートからエアを供給するこ
とが行われている。すなわち、低負荷運転領域におい
て、S吸気ポートからのエア流を止めることによりP吸
気ポートからの十分な吸気流速を確保して燃焼室内での
スワールの生成を図る一方、高負荷運転領域において、
P,Sの両吸気ポートから吸気の十分な充填効率を確保
するものである。
【0003】そして、このような燃料供給装置におい
て、従来より、P吸気ポート側の吸気通路に燃料噴射弁
を設け、かつ、この燃料噴射弁の位置をS吸気ポート側
にオフセットさせたものが知られている(例えば、特公
平2−20828号公報参照)。これは、上記燃料噴射
弁からの噴射燃料をP吸気ポートの壁面に衝突させて吸
気との接触面積を増大させることにより、低負荷運転領
域での気化の促進を図り、ひいては燃焼性の向上を図る
ものである。この他、P,Sの両吸気ポートの各吸気通
路に燃料噴射弁を設け、P吸気ポート側の燃料噴射弁の
噴霧角を大に、S吸気ポート側の燃料噴射弁の噴霧角を
小にそれぞれ設定したものも知られている(実開昭61
−169271号公報参照)。これは、低負荷運転領域
において、上記P吸気ポート側の燃料噴射弁からの燃料
を大噴霧角で噴射させることにより燃料とエアとの気
化、霧化の促進を図る一方、高負荷運転領域において、
S吸気ポート側の燃料噴射弁からの燃料を小噴霧角で噴
射させることにより、吸気抵抗を低減させて上記充填効
率のより一層の向上を図るものである。
て、従来より、P吸気ポート側の吸気通路に燃料噴射弁
を設け、かつ、この燃料噴射弁の位置をS吸気ポート側
にオフセットさせたものが知られている(例えば、特公
平2−20828号公報参照)。これは、上記燃料噴射
弁からの噴射燃料をP吸気ポートの壁面に衝突させて吸
気との接触面積を増大させることにより、低負荷運転領
域での気化の促進を図り、ひいては燃焼性の向上を図る
ものである。この他、P,Sの両吸気ポートの各吸気通
路に燃料噴射弁を設け、P吸気ポート側の燃料噴射弁の
噴霧角を大に、S吸気ポート側の燃料噴射弁の噴霧角を
小にそれぞれ設定したものも知られている(実開昭61
−169271号公報参照)。これは、低負荷運転領域
において、上記P吸気ポート側の燃料噴射弁からの燃料
を大噴霧角で噴射させることにより燃料とエアとの気
化、霧化の促進を図る一方、高負荷運転領域において、
S吸気ポート側の燃料噴射弁からの燃料を小噴霧角で噴
射させることにより、吸気抵抗を低減させて上記充填効
率のより一層の向上を図るものである。
【0004】つまり、従来のエンジンの燃料供給装置
は、S吸気ポートからの吸気を止めた低負荷運転領域に
おいて、気化、霧化を促進するほど、その低負荷運転領
域での燃焼安定性の向上に寄与しうるものであるとの考
え方に基いている。このため、P吸気ポート側の燃料噴
射弁から噴射する燃料の噴霧角を大にして吸気と接触す
る領域を大にしたり、P吸気ポートの壁面に衝突させて
吸気との接触面積を増大させたりしている。
は、S吸気ポートからの吸気を止めた低負荷運転領域に
おいて、気化、霧化を促進するほど、その低負荷運転領
域での燃焼安定性の向上に寄与しうるものであるとの考
え方に基いている。このため、P吸気ポート側の燃料噴
射弁から噴射する燃料の噴霧角を大にして吸気と接触す
る領域を大にしたり、P吸気ポートの壁面に衝突させて
吸気との接触面積を増大させたりしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、エミ
ッション性能および燃費性能の向上を図るために、理論
空燃比よりもリーン側の空燃比にした混合気を燃焼させ
る、いわゆるリーンバーンの達成が要求されている。こ
の場合、特に、低負荷運転領域において、供給される混
合気が少ない上、さらに、その混合気が稀薄化されるた
め、特に、着火性の維持、向上を図る必要がある。従っ
て、1つの燃焼室に2つの吸気ポートを設け、その燃焼
室の略中央部に点火プラグを配置したエンジンにおい
て、特に、低負荷運転領域での着火性向上を図るため
に、上記点火プラグの回りに比較的リッチな混合気層を
形成する成層化を十分に図る必要がある。
ッション性能および燃費性能の向上を図るために、理論
空燃比よりもリーン側の空燃比にした混合気を燃焼させ
る、いわゆるリーンバーンの達成が要求されている。こ
の場合、特に、低負荷運転領域において、供給される混
合気が少ない上、さらに、その混合気が稀薄化されるた
め、特に、着火性の維持、向上を図る必要がある。従っ
て、1つの燃焼室に2つの吸気ポートを設け、その燃焼
室の略中央部に点火プラグを配置したエンジンにおい
て、特に、低負荷運転領域での着火性向上を図るため
に、上記点火プラグの回りに比較的リッチな混合気層を
形成する成層化を十分に図る必要がある。
【0006】しかし、上記P吸気ポート側に設ける燃料
噴射弁をS吸気ポート側にオフセットして配置したもの
では、気化、霧化の促進は図れるものの、その気化され
た燃料の本体部分はスワールにのって燃焼室の円周側位
置に流されてしまい、燃焼室の略中央部に配置された点
火プラグに対して成層化を十分に図ることができない。
このため、着火性が不十分となるおそれがある。また、
上記P吸気ポート側に設ける燃料噴射弁を大噴霧角にし
たものでは、気化、霧化の促進は図れるものの、その気
化された燃料の本体部分が上記のものと同様にスワール
にのってしまい、成層化を十分に図ることができない。
噴射弁をS吸気ポート側にオフセットして配置したもの
では、気化、霧化の促進は図れるものの、その気化され
た燃料の本体部分はスワールにのって燃焼室の円周側位
置に流されてしまい、燃焼室の略中央部に配置された点
火プラグに対して成層化を十分に図ることができない。
このため、着火性が不十分となるおそれがある。また、
上記P吸気ポート側に設ける燃料噴射弁を大噴霧角にし
たものでは、気化、霧化の促進は図れるものの、その気
化された燃料の本体部分が上記のものと同様にスワール
にのってしまい、成層化を十分に図ることができない。
【0007】一方、高負荷運転領域において、出力の増
大要求に応じて、空燃比をリッチ側に補正する場合、燃
焼室内での燃料と空気との十分なミキシングを図る必要
がある。また、この場合、リーンバーン状態から出力増
大要求に応じて空燃比をリッチ側に徐々に増大させる
と、その途中段階で窒素酸化物(NOx)が一時的に増
大するという不都合がある。
大要求に応じて、空燃比をリッチ側に補正する場合、燃
焼室内での燃料と空気との十分なミキシングを図る必要
がある。また、この場合、リーンバーン状態から出力増
大要求に応じて空燃比をリッチ側に徐々に増大させる
と、その途中段階で窒素酸化物(NOx)が一時的に増
大するという不都合がある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、低負荷運転領
域における成層化の促進を図ることにより着火性、燃焼
安定性の向上を図り、良好なリーンバーンを達成すると
ともに、高負荷運転領域におけるミキシングの向上を図
り、全体として燃費改善を図ることにある。また、他の
目的とするところは、低負荷運転領域から高負荷運転領
域への移行に際してNOx発生の増大を抑制することに
ある。
たものであり、その目的とするところは、低負荷運転領
域における成層化の促進を図ることにより着火性、燃焼
安定性の向上を図り、良好なリーンバーンを達成すると
ともに、高負荷運転領域におけるミキシングの向上を図
り、全体として燃費改善を図ることにある。また、他の
目的とするところは、低負荷運転領域から高負荷運転領
域への移行に際してNOx発生の増大を抑制することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、特に、低負荷運転領域にお
けるリーンバーンの安定性を図るために、気化、霧化の
促進を図るよりも、むしろ、成層化の促進による着火性
の向上を図ることの方がより重要である点に着目したも
のである。そして、エンジンの燃焼室に、この燃焼室に
スワールを生成させるスワール生成用のP吸気ポート
と、S吸気ポートとが互いに独立して開口され、P吸気
通路がP吸気ポートを介して連通され、かつ、S吸気通
路がS吸気ポートを介して連通されており、上記S吸気
通路に低負荷運転領域で閉じる開閉弁が設けられたもの
を前提とし、このものにおいて、以下の燃料噴射弁と、
空燃比設定手段と、噴霧角変更手段とを備える構成とす
るものである。すなわち、上記燃料噴射弁を、P吸気通
路およびS吸気通路の内のP吸気通路に設け、かつ、そ
の噴射中心軸を上記燃焼室におけるP吸気ポートの開口
部の中心位置より上記燃焼室の略中心部に配置された点
火プラグ寄りに指向するように配置する。また、上記空
燃比設定手段を、理論空燃比よりもリーン側の空燃比で
燃料供給が行われるリーン領域を上記開閉弁が閉状態と
なる低負荷運転領域に設定し、かつ、上記理論空燃比よ
りもリッチ側の空燃比で燃料供給が行われるリッチ領域
を上記開閉弁が開状態となる他の運転領域に設定するよ
うに構成する。さらに、上記噴霧角変更手段を、上記空
燃比設定手段により設定されたリーン領域で、上記燃料
噴射弁の噴射中心軸を中心として燃料が拡散される範囲
の内角である噴霧角をリッチ領域における噴霧角よりも
小さくするように構成する。
に、請求項1記載の発明は、特に、低負荷運転領域にお
けるリーンバーンの安定性を図るために、気化、霧化の
促進を図るよりも、むしろ、成層化の促進による着火性
の向上を図ることの方がより重要である点に着目したも
のである。そして、エンジンの燃焼室に、この燃焼室に
スワールを生成させるスワール生成用のP吸気ポート
と、S吸気ポートとが互いに独立して開口され、P吸気
通路がP吸気ポートを介して連通され、かつ、S吸気通
路がS吸気ポートを介して連通されており、上記S吸気
通路に低負荷運転領域で閉じる開閉弁が設けられたもの
を前提とし、このものにおいて、以下の燃料噴射弁と、
空燃比設定手段と、噴霧角変更手段とを備える構成とす
るものである。すなわち、上記燃料噴射弁を、P吸気通
路およびS吸気通路の内のP吸気通路に設け、かつ、そ
の噴射中心軸を上記燃焼室におけるP吸気ポートの開口
部の中心位置より上記燃焼室の略中心部に配置された点
火プラグ寄りに指向するように配置する。また、上記空
燃比設定手段を、理論空燃比よりもリーン側の空燃比で
燃料供給が行われるリーン領域を上記開閉弁が閉状態と
なる低負荷運転領域に設定し、かつ、上記理論空燃比よ
りもリッチ側の空燃比で燃料供給が行われるリッチ領域
を上記開閉弁が開状態となる他の運転領域に設定するよ
うに構成する。さらに、上記噴霧角変更手段を、上記空
燃比設定手段により設定されたリーン領域で、上記燃料
噴射弁の噴射中心軸を中心として燃料が拡散される範囲
の内角である噴霧角をリッチ領域における噴霧角よりも
小さくするように構成する。
【0010】また、請求項2記載の発明は、上記請求項
1記載の発明において、空燃比設定手段を、リーン領域
と、このリーン領域に隣接して領域設定されるリッチ領
域とを運転状態に応じて相互に切換えるように構成す
る。そして、噴霧角変更手段を、上記空燃比設定手段で
のリーン領域からリッチ領域への切換に同期してリーン
領域の噴霧角よりも大きい噴霧角に変更するように構成
するものである。
1記載の発明において、空燃比設定手段を、リーン領域
と、このリーン領域に隣接して領域設定されるリッチ領
域とを運転状態に応じて相互に切換えるように構成す
る。そして、噴霧角変更手段を、上記空燃比設定手段で
のリーン領域からリッチ領域への切換に同期してリーン
領域の噴霧角よりも大きい噴霧角に変更するように構成
するものである。
【0011】さらに、請求項3記載の発明は、上記請求
項1記載の発明における噴霧角および噴射中心軸の方向
をより具体的に特定したものである。すなわち、リーン
領域における噴霧角をP吸気ポートの壁面に衝突しない
範囲に設定し、かつ、上記噴射中心軸を上記点火プラグ
近傍を指向させて設定する構成とするものである。
項1記載の発明における噴霧角および噴射中心軸の方向
をより具体的に特定したものである。すなわち、リーン
領域における噴霧角をP吸気ポートの壁面に衝突しない
範囲に設定し、かつ、上記噴射中心軸を上記点火プラグ
近傍を指向させて設定する構成とするものである。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
低負荷運転領域にある場合、開閉弁が閉じられてP吸気
通路からの吸気により燃焼室にスワールが生成される。
併せて、空燃比設定手段によりリーン領域の設定が行わ
れてリーン側の空燃比による燃料供給が行われるととも
に、噴霧角変更手段により燃料噴射弁の噴霧角がリッチ
領域よりも小さく変更される。これにより、燃料噴射弁
から点火プラグ寄りに指向された噴射中心軸を中心とす
る比較的狭い範囲で燃料が噴霧されて、その噴霧された
燃料の本体部分が上記スワールに載らずに点火プラグの
近傍に到達される。このため、リーン領域での空燃比設
定が行われていても、上記点火プラグの近傍にリッチな
混合気を形成する成層化が確実に図られ、着火性の向上
が図られる。これにより、リーンバーンにおける燃焼安
定性の向上が図られ、さらに、着火性の向上が図られる
分、リーン領域の高負荷側への拡大が図られる。
低負荷運転領域にある場合、開閉弁が閉じられてP吸気
通路からの吸気により燃焼室にスワールが生成される。
併せて、空燃比設定手段によりリーン領域の設定が行わ
れてリーン側の空燃比による燃料供給が行われるととも
に、噴霧角変更手段により燃料噴射弁の噴霧角がリッチ
領域よりも小さく変更される。これにより、燃料噴射弁
から点火プラグ寄りに指向された噴射中心軸を中心とす
る比較的狭い範囲で燃料が噴霧されて、その噴霧された
燃料の本体部分が上記スワールに載らずに点火プラグの
近傍に到達される。このため、リーン領域での空燃比設
定が行われていても、上記点火プラグの近傍にリッチな
混合気を形成する成層化が確実に図られ、着火性の向上
が図られる。これにより、リーンバーンにおける燃焼安
定性の向上が図られ、さらに、着火性の向上が図られる
分、リーン領域の高負荷側への拡大が図られる。
【0013】一方、運転状態が高負荷運転領域にある場
合、開閉弁が開かれてPおよびSの吸気ポートからの吸
気となるとともに、燃料噴射弁の噴霧角がリーン領域よ
りも大きくなる。このため、上記燃料噴射弁からの噴霧
燃料の拡散範囲が上記リーン領域の範囲よりも拡大し
て、その燃料が上記P吸気ポートからのスワールに載せ
られる。そして、この燃料の載ったスワールが、S吸気
ポートからの吸気により乱されるため、上記P吸気ポー
トからの燃料と空気とのミキシングが行われる。しか
も、上記燃料噴射弁から噴射される燃料は、リッチ領域
の空燃比設定がなされているため、上記ミキシングの促
進と相俟って、上記高負荷運転領域での出力要求が満足
される。
合、開閉弁が開かれてPおよびSの吸気ポートからの吸
気となるとともに、燃料噴射弁の噴霧角がリーン領域よ
りも大きくなる。このため、上記燃料噴射弁からの噴霧
燃料の拡散範囲が上記リーン領域の範囲よりも拡大し
て、その燃料が上記P吸気ポートからのスワールに載せ
られる。そして、この燃料の載ったスワールが、S吸気
ポートからの吸気により乱されるため、上記P吸気ポー
トからの燃料と空気とのミキシングが行われる。しか
も、上記燃料噴射弁から噴射される燃料は、リッチ領域
の空燃比設定がなされているため、上記ミキシングの促
進と相俟って、上記高負荷運転領域での出力要求が満足
される。
【0014】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明による作用に加えて、空燃比設定手段に
おいて上記リーン領域とリッチ領域とが隣り合わせで領
域設定されて、低負荷運転領域〜高負荷運転領域の運転
状態に応じてリーン領域とリッチ領域とに相互に切換え
られる。すなわち、空燃比が徐々に増減されるのではな
く、リーン側およびリッチ側の2つの空燃比間で一気に
変更される。このため、そのリーン側およびリッチ側空
燃比の各値の設定をNOxの発生が最大となる値16付
近を挟んでリーン側およびリッチ側の値を選択すること
により、空燃比を徐々に増減させて上記空燃比値16に
よる燃料供給を行なう場合と比べて、NOxの発生の増
大が抑制される。そして、噴霧角変更手段により、上記
リーン側空燃比とリッチ側空燃比との切換に同期させ
て、燃料噴射弁の噴霧角の大小切換が行われるため、上
記NOx発生の増大抑制がより効果的に行われる。
項1記載の発明による作用に加えて、空燃比設定手段に
おいて上記リーン領域とリッチ領域とが隣り合わせで領
域設定されて、低負荷運転領域〜高負荷運転領域の運転
状態に応じてリーン領域とリッチ領域とに相互に切換え
られる。すなわち、空燃比が徐々に増減されるのではな
く、リーン側およびリッチ側の2つの空燃比間で一気に
変更される。このため、そのリーン側およびリッチ側空
燃比の各値の設定をNOxの発生が最大となる値16付
近を挟んでリーン側およびリッチ側の値を選択すること
により、空燃比を徐々に増減させて上記空燃比値16に
よる燃料供給を行なう場合と比べて、NOxの発生の増
大が抑制される。そして、噴霧角変更手段により、上記
リーン側空燃比とリッチ側空燃比との切換に同期させ
て、燃料噴射弁の噴霧角の大小切換が行われるため、上
記NOx発生の増大抑制がより効果的に行われる。
【0015】さらに、請求項3記載の発明では、リーン
領域における噴霧角がP吸気ポートの壁面に衝突しない
範囲に設定されるため噴霧燃料のほぼすべてが燃焼室内
に噴射されるとともに、燃料噴射弁の噴射中心軸が点火
プラグ近傍を指向しているため、上記噴霧燃料の点火プ
ラグまでの到達がより確実に達成され、これにより、上
記請求項1記載の発明による作用がより確実に達成され
る。
領域における噴霧角がP吸気ポートの壁面に衝突しない
範囲に設定されるため噴霧燃料のほぼすべてが燃焼室内
に噴射されるとともに、燃料噴射弁の噴射中心軸が点火
プラグ近傍を指向しているため、上記噴霧燃料の点火プ
ラグまでの到達がより確実に達成され、これにより、上
記請求項1記載の発明による作用がより確実に達成され
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0017】図1および図2は、本発明の実施例に係る
燃料供給装置を適用したエンジンを示す。なお、同図で
は1つのシリンダをのみ示すが他のシリンダについても
同じ構成である。このため、以下、上記1つのシリンダ
についてのみ説明し、他のシリンダについての説明を省
略する。
燃料供給装置を適用したエンジンを示す。なお、同図で
は1つのシリンダをのみ示すが他のシリンダについても
同じ構成である。このため、以下、上記1つのシリンダ
についてのみ説明し、他のシリンダについての説明を省
略する。
【0018】同図において、1はエンジンであり、この
エンジン1はシリンダ2を形成するシリンダブロック3
(図2にのみ示す)と、このシリンダブロック3の上面
に接合されたシリンダヘッド4と、上記シリンダ2内を
往復動するピストン5とを備えている。そして、上記シ
リンダ2内において、上記シリンダヘッド4の下面およ
び上記ピストン5の頂面により区画されて燃焼室6が形
成されており、点火プラグ7が上記シリンダヘッド4の
下面の上記燃焼室6に臨む中央位置に取付けられてい
る。
エンジン1はシリンダ2を形成するシリンダブロック3
(図2にのみ示す)と、このシリンダブロック3の上面
に接合されたシリンダヘッド4と、上記シリンダ2内を
往復動するピストン5とを備えている。そして、上記シ
リンダ2内において、上記シリンダヘッド4の下面およ
び上記ピストン5の頂面により区画されて燃焼室6が形
成されており、点火プラグ7が上記シリンダヘッド4の
下面の上記燃焼室6に臨む中央位置に取付けられてい
る。
【0019】上記燃焼室6には、P(プライマリ)およ
びS(セカンダリ)の2つの吸気ポート8,9と、2つ
の排気ポート10,11が互いに独立して開口されてい
る。上記各吸気ポート8,9の上記燃焼室6の開口部に
吸気弁12が、また、上記各排気ポート10,11に排
気弁13がそれぞれ設けられている。各吸排気弁12,
13は所定のタイミングで開閉されて上記燃焼室6に吸
気を導入して排気を導出するようになっている。
びS(セカンダリ)の2つの吸気ポート8,9と、2つ
の排気ポート10,11が互いに独立して開口されてい
る。上記各吸気ポート8,9の上記燃焼室6の開口部に
吸気弁12が、また、上記各排気ポート10,11に排
気弁13がそれぞれ設けられている。各吸排気弁12,
13は所定のタイミングで開閉されて上記燃焼室6に吸
気を導入して排気を導出するようになっている。
【0020】上記2つの吸気ポート8,9は上記シリン
ダ2の軸心Oを通るエンジンの各シリンダの配列方向軸
Lを挟んだ一側に、上記2つの排気ポート10,11は
他側にそれぞれ配置されて、両者8,9、10,11が
相対向するように位置付けられている。そして、上記P
吸気ポート8は上記シリンダ2の内周面の接線方向を指
向するように開口されており、このP吸気ポート8から
の吸気により上記シリンダ2の円周側位置を流れる渦流
であるスワールを生成するようになっている。また、上
記S吸気ポート9は上記P吸気ポート8よりもシリンダ
2の下方を指向するように開口されており、このS吸気
ポート9からの吸気により上記シリンダ2の垂直方向の
渦流であるタンブルを生成するようになっている。
ダ2の軸心Oを通るエンジンの各シリンダの配列方向軸
Lを挟んだ一側に、上記2つの排気ポート10,11は
他側にそれぞれ配置されて、両者8,9、10,11が
相対向するように位置付けられている。そして、上記P
吸気ポート8は上記シリンダ2の内周面の接線方向を指
向するように開口されており、このP吸気ポート8から
の吸気により上記シリンダ2の円周側位置を流れる渦流
であるスワールを生成するようになっている。また、上
記S吸気ポート9は上記P吸気ポート8よりもシリンダ
2の下方を指向するように開口されており、このS吸気
ポート9からの吸気により上記シリンダ2の垂直方向の
渦流であるタンブルを生成するようになっている。
【0021】上記P吸気ポート8にはP吸気通路14
が、また、上記S吸気ポート9にはS吸気通路15がそ
れぞれ連通されており、このPおよびSの吸気通路1
4,15は各上流端位置で1つの共通吸気通路16に連
通されている。そして、この共通吸気通路16の上流側
には図示しないエアクリーナ、エアフローメータおよび
スロットル弁などが設けられ、これらを介して上記共通
吸気通路16に外気が導入されて、この外気が上記共通
吸気通路16から分岐して上記PおよびSの2つの吸気
通路14,15に導入されようになっている。
が、また、上記S吸気ポート9にはS吸気通路15がそ
れぞれ連通されており、このPおよびSの吸気通路1
4,15は各上流端位置で1つの共通吸気通路16に連
通されている。そして、この共通吸気通路16の上流側
には図示しないエアクリーナ、エアフローメータおよび
スロットル弁などが設けられ、これらを介して上記共通
吸気通路16に外気が導入されて、この外気が上記共通
吸気通路16から分岐して上記PおよびSの2つの吸気
通路14,15に導入されようになっている。
【0022】上記P吸気通路14の所定位置には燃料噴
射弁17が設けられており、この燃料噴射弁17はコン
トロールユニット18からの出力信号により所定のタイ
ミングおよび所定の空燃比に基いて供給された燃料を噴
射するようになっている。また、上記S吸気通路15の
所定位置にはアクチュエータ19aの駆動により開閉作
動される開閉弁19が設けられており、この開閉弁19
は上記コントロールユニット18からの出力信号により
所定のタイミングで上記S吸気通路15を全開状態また
は全閉もしくは微小開度の閉状態に変換するようになっ
ている。
射弁17が設けられており、この燃料噴射弁17はコン
トロールユニット18からの出力信号により所定のタイ
ミングおよび所定の空燃比に基いて供給された燃料を噴
射するようになっている。また、上記S吸気通路15の
所定位置にはアクチュエータ19aの駆動により開閉作
動される開閉弁19が設けられており、この開閉弁19
は上記コントロールユニット18からの出力信号により
所定のタイミングで上記S吸気通路15を全開状態また
は全閉もしくは微小開度の閉状態に変換するようになっ
ている。
【0023】上記燃料噴射弁17の噴射中心軸Xは、P
吸気ポート8の燃焼室6への開口部中心位置から上記点
火プラグ7寄りに偏向されて点火プラグ7の近傍を指向
するように設定されている。そして、上記燃料噴射弁1
7には、上記噴射中心軸Xを中心として噴霧される燃料
の拡散範囲である噴霧角を大小の2段階に変更する噴霧
角変更手段20が付設されている。この噴霧角変更手段
20は回転による位置変換により上記燃料噴射弁17の
噴孔径を大小に相互に変更する噴孔径変更部材21と、
この噴孔径変更部材21を回転作動させるアクチュエー
タ22とから構成されている。そして、このアクチュエ
ータ22が上記コントロールユニット18からの出力信
号により駆動されて、上記燃料噴射弁17の噴霧角が所
定のタイミングで変更されるようになっている。
吸気ポート8の燃焼室6への開口部中心位置から上記点
火プラグ7寄りに偏向されて点火プラグ7の近傍を指向
するように設定されている。そして、上記燃料噴射弁1
7には、上記噴射中心軸Xを中心として噴霧される燃料
の拡散範囲である噴霧角を大小の2段階に変更する噴霧
角変更手段20が付設されている。この噴霧角変更手段
20は回転による位置変換により上記燃料噴射弁17の
噴孔径を大小に相互に変更する噴孔径変更部材21と、
この噴孔径変更部材21を回転作動させるアクチュエー
タ22とから構成されている。そして、このアクチュエ
ータ22が上記コントロールユニット18からの出力信
号により駆動されて、上記燃料噴射弁17の噴霧角が所
定のタイミングで変更されるようになっている。
【0024】上記噴孔径変更部材21は、図3ないし図
5に詳細に示すように、上記燃料噴射弁17のノズル先
端の噴孔17aを遮蔽するように重ねられた扇板状の本
体23と、この本体23の付け根位置に固定されたピン
24とから構成されている。上記本体23には、所定径
の第1の孔25が上記噴孔17aと相対向する回転軌跡
上の一側位置に、上記第1の孔25よりも大きい所定径
の第2の孔26が他側位置にそれぞれ貫通して形成され
ている。上記第1の孔25の孔径は上記噴孔17aと連
通した小噴霧角設定状態(図3の一点鎖線および図4に
示す状態)で、上記燃料噴射弁17からの噴霧が比較的
小さい噴霧角θ1 (例えば10〜20度)の範囲に拡散
されるように設定されている。また、上記第2の孔26
の孔径は上記噴孔17aと連通した大噴霧角設定状態
(図3の実線および図5に示す状態)で、上記燃料噴射
弁17の噴霧が比較的大きい噴霧角θ2 (例えば30〜
60度)の範囲に拡散されるように設定されている。そ
して、上記本体23は上記小噴霧角設定状態と大噴霧角
設定状態との間を上記ピン軸Cの回りに回転移動可能に
上記ピン24により支持されており、上記アクチュエー
タ22の駆動に伴い上記ピン24が正逆回転作動される
ことにより、上記燃料噴射弁17の噴霧角が上記噴霧角
θ1 とθ2 とに相互に変換されるようになっている。
5に詳細に示すように、上記燃料噴射弁17のノズル先
端の噴孔17aを遮蔽するように重ねられた扇板状の本
体23と、この本体23の付け根位置に固定されたピン
24とから構成されている。上記本体23には、所定径
の第1の孔25が上記噴孔17aと相対向する回転軌跡
上の一側位置に、上記第1の孔25よりも大きい所定径
の第2の孔26が他側位置にそれぞれ貫通して形成され
ている。上記第1の孔25の孔径は上記噴孔17aと連
通した小噴霧角設定状態(図3の一点鎖線および図4に
示す状態)で、上記燃料噴射弁17からの噴霧が比較的
小さい噴霧角θ1 (例えば10〜20度)の範囲に拡散
されるように設定されている。また、上記第2の孔26
の孔径は上記噴孔17aと連通した大噴霧角設定状態
(図3の実線および図5に示す状態)で、上記燃料噴射
弁17の噴霧が比較的大きい噴霧角θ2 (例えば30〜
60度)の範囲に拡散されるように設定されている。そ
して、上記本体23は上記小噴霧角設定状態と大噴霧角
設定状態との間を上記ピン軸Cの回りに回転移動可能に
上記ピン24により支持されており、上記アクチュエー
タ22の駆動に伴い上記ピン24が正逆回転作動される
ことにより、上記燃料噴射弁17の噴霧角が上記噴霧角
θ1 とθ2 とに相互に変換されるようになっている。
【0025】上記小噴霧角設定状態における噴霧角θ1
は、図1および図2に二点鎖線で示すように、燃料噴射
弁17から噴霧された燃料が、特に、P吸気ポート8の
壁面に付着しない範囲に設定されて、その噴霧された燃
料のすべてが上記P吸気ポート8に衝突することなく燃
焼室6まで到達するようになっている。また、その燃料
の噴射中心軸Xが上記P吸気ポート8から燃焼室6への
吸気の流れ方向(図1にYで示す矢印の方向)と異な
り、上記P吸気ポート8からの吸気により生成されるス
ワールに上記燃料が載らないようになっている。
は、図1および図2に二点鎖線で示すように、燃料噴射
弁17から噴霧された燃料が、特に、P吸気ポート8の
壁面に付着しない範囲に設定されて、その噴霧された燃
料のすべてが上記P吸気ポート8に衝突することなく燃
焼室6まで到達するようになっている。また、その燃料
の噴射中心軸Xが上記P吸気ポート8から燃焼室6への
吸気の流れ方向(図1にYで示す矢印の方向)と異な
り、上記P吸気ポート8からの吸気により生成されるス
ワールに上記燃料が載らないようになっている。
【0026】次に、上記コントロールユニット18での
制御を図6に基いて説明する。
制御を図6に基いて説明する。
【0027】まず、ステップS1でエンジン回転数およ
び吸入空気量などの検出値を読込み、ステップS2で上
記検出値に基いて得られた運転状態に応じて空燃比領域
の設定を行なう。この空燃比領域の設定はあらかじめ記
憶されたマップに基いて行われる。このマップは、図7
に示すように、所定のエンジン回転数N1 (例えば30
00rpm程度)より小さくかつ所定の負荷(吸入空気
量)より小さい範囲の低負荷運転領域を、理論空燃比よ
りもリーン側の所定の空燃比での燃料供給を行なうリー
ン領域とするように定められている。すなわち、上記低
負荷運転領域で、理論空燃比に対する設定空燃比の比率
λの値が1より大となる所定値の空燃比が設定される。
そして、このリーン領域に隣接する領域、すなわち、上
記エンジン回転数N1 よりも大きくかつ上記所定の負荷
よりも大きい中負荷運転領域および高負荷運転領域を、
上記理論空燃比と等しいかリッチ側の所定の空燃比での
燃料供給を行なうリッチ領域とするように定められてい
る。すなわち、中・高負荷運転領域で上記λ値が1以下
となる所定の空燃比が設定される。これらステップS1
およびS2によって運転状態に応じて空燃比の設定を行
なう空燃比設定手段27が構成されている。
び吸入空気量などの検出値を読込み、ステップS2で上
記検出値に基いて得られた運転状態に応じて空燃比領域
の設定を行なう。この空燃比領域の設定はあらかじめ記
憶されたマップに基いて行われる。このマップは、図7
に示すように、所定のエンジン回転数N1 (例えば30
00rpm程度)より小さくかつ所定の負荷(吸入空気
量)より小さい範囲の低負荷運転領域を、理論空燃比よ
りもリーン側の所定の空燃比での燃料供給を行なうリー
ン領域とするように定められている。すなわち、上記低
負荷運転領域で、理論空燃比に対する設定空燃比の比率
λの値が1より大となる所定値の空燃比が設定される。
そして、このリーン領域に隣接する領域、すなわち、上
記エンジン回転数N1 よりも大きくかつ上記所定の負荷
よりも大きい中負荷運転領域および高負荷運転領域を、
上記理論空燃比と等しいかリッチ側の所定の空燃比での
燃料供給を行なうリッチ領域とするように定められてい
る。すなわち、中・高負荷運転領域で上記λ値が1以下
となる所定の空燃比が設定される。これらステップS1
およびS2によって運転状態に応じて空燃比の設定を行
なう空燃比設定手段27が構成されている。
【0028】次に、ステップS3で上記空燃比領域の判
定を行なう。そして、リーン領域であれば、ステップS
4でアクチュエータ19aに信号を出力して開閉弁19
を閉状態にするとともに、ステップS5でアクチュエー
タ22に信号を出力して噴孔径変更部材21を小噴霧角
設定状態にして、ステップS8に進む。また、上記ステ
ップS3での判定結果がリッチ領域であれば、ステップ
S6で上記アクチュエータ19aに信号を出力して上記
開閉弁19を開状態にするとともに、ステップS7で上
記アクチュエータ22に信号を出力して上記噴孔径変更
部材21を大噴霧角設定状態にして、上記ステップS8
に進む。すなわち、リーン領域とされた低負荷運転領域
であれば開閉弁19を閉じるとともに、図8に示すよう
に燃料噴射弁17の噴霧角を小噴霧角θ1 に変更する。
また、リッチ領域とされた高負荷運転領域などであれば
上記開閉弁19を開けるとともに、上記噴霧角を大噴霧
角θ2 に変更する。
定を行なう。そして、リーン領域であれば、ステップS
4でアクチュエータ19aに信号を出力して開閉弁19
を閉状態にするとともに、ステップS5でアクチュエー
タ22に信号を出力して噴孔径変更部材21を小噴霧角
設定状態にして、ステップS8に進む。また、上記ステ
ップS3での判定結果がリッチ領域であれば、ステップ
S6で上記アクチュエータ19aに信号を出力して上記
開閉弁19を開状態にするとともに、ステップS7で上
記アクチュエータ22に信号を出力して上記噴孔径変更
部材21を大噴霧角設定状態にして、上記ステップS8
に進む。すなわち、リーン領域とされた低負荷運転領域
であれば開閉弁19を閉じるとともに、図8に示すよう
に燃料噴射弁17の噴霧角を小噴霧角θ1 に変更する。
また、リッチ領域とされた高負荷運転領域などであれば
上記開閉弁19を開けるとともに、上記噴霧角を大噴霧
角θ2 に変更する。
【0029】なお、上記噴霧角の変更に際して、燃料噴
射弁17が吸気行程に合わせて各シリンダ別に噴射する
タイムドインジェクションを行なうものである場合、上
記噴霧角の変更をその噴射の終了タイミングに合わせて
行なう。
射弁17が吸気行程に合わせて各シリンダ別に噴射する
タイムドインジェクションを行なうものである場合、上
記噴霧角の変更をその噴射の終了タイミングに合わせて
行なう。
【0030】そして、ステップS8で設定された空燃比
に基いて燃料噴射弁17から燃料を所定の噴霧角で噴射
し、リターンする。
に基いて燃料噴射弁17から燃料を所定の噴霧角で噴射
し、リターンする。
【0031】上記の構成の燃料供給装置において、運転
状態が低負荷運転領域にある場合、開閉弁19が閉じら
れてP吸気通路14のみからの吸気となって、S吸気通
路15が遮断された分吸気流速が大きくなるとともに、
P吸気ポート8が燃焼室6の接線方向に指向されている
ため、燃焼室6の円周方向のスワールが生成される。併
せて、燃料噴射弁17の噴霧角が小噴霧角θ1 に変更さ
れて、噴霧された燃料がP吸気ポート8の壁面に衝突す
ることなく、点火プラグ7近傍を指向する噴射中心軸X
を中心とする比較的狭い範囲で噴射されるため、上記噴
霧された燃料の本体部分を上記スワールに載せずに点火
プラグ7の近傍に到達させることができる。これによ
り、その点火プラグ7の近傍にリッチな混合気の層を形
成することができ、上記点火プラグ7に対する成層化を
確実に図ることができる。従って、空燃比の設定がリー
ン領域であっても、着火性の向上を図ることができ、こ
れにより、リーンバーンにおける燃焼安定性の向上を図
ることができる。
状態が低負荷運転領域にある場合、開閉弁19が閉じら
れてP吸気通路14のみからの吸気となって、S吸気通
路15が遮断された分吸気流速が大きくなるとともに、
P吸気ポート8が燃焼室6の接線方向に指向されている
ため、燃焼室6の円周方向のスワールが生成される。併
せて、燃料噴射弁17の噴霧角が小噴霧角θ1 に変更さ
れて、噴霧された燃料がP吸気ポート8の壁面に衝突す
ることなく、点火プラグ7近傍を指向する噴射中心軸X
を中心とする比較的狭い範囲で噴射されるため、上記噴
霧された燃料の本体部分を上記スワールに載せずに点火
プラグ7の近傍に到達させることができる。これによ
り、その点火プラグ7の近傍にリッチな混合気の層を形
成することができ、上記点火プラグ7に対する成層化を
確実に図ることができる。従って、空燃比の設定がリー
ン領域であっても、着火性の向上を図ることができ、こ
れにより、リーンバーンにおける燃焼安定性の向上を図
ることができる。
【0032】さらに、上記のように着火性の向上を図る
ことができるため、リーン領域を設定する運転領域を上
記低負荷運転領域よりも高負荷側に拡大させることがで
き、あるいは、リーン領域における空燃比のリーン側設
定における限界(リーンリミット)を拡大させることが
できる。この点について、噴霧角に対する着火性を確保
することができる空燃比のリーンリミットの変化特性に
ついて調べた結果を示す図9において、噴霧角を最大側
の値から徐々に小さくしていくと、リーンリミットがリ
ッチ側からリーン側に移行、すなわち、拡大する。これ
は、当初、噴霧角が大であるためP吸気ポート8の壁面
に噴霧燃料が付着していたのが徐々に減って、その分点
火プラグ7に直接到達する燃料が増大して着火性が向上
するためと考えられる。そして、上記壁面への燃料付着
が無くなる噴霧角θ0 (ほぼ20度)から小さい噴霧角
の範囲で、上記リーンリミットはほぼ一定になってい
る。従って、噴霧燃料をP吸気ポート8の壁面に衝突さ
せないで燃焼室6内に吹き込むことができる上記噴霧角
θ0 を基準として、リーン領域における燃料噴射弁17
の噴霧角を上記θ0 より小さい値に設定することによ
り、上記リーンリミットの拡大を図ることができる。
ことができるため、リーン領域を設定する運転領域を上
記低負荷運転領域よりも高負荷側に拡大させることがで
き、あるいは、リーン領域における空燃比のリーン側設
定における限界(リーンリミット)を拡大させることが
できる。この点について、噴霧角に対する着火性を確保
することができる空燃比のリーンリミットの変化特性に
ついて調べた結果を示す図9において、噴霧角を最大側
の値から徐々に小さくしていくと、リーンリミットがリ
ッチ側からリーン側に移行、すなわち、拡大する。これ
は、当初、噴霧角が大であるためP吸気ポート8の壁面
に噴霧燃料が付着していたのが徐々に減って、その分点
火プラグ7に直接到達する燃料が増大して着火性が向上
するためと考えられる。そして、上記壁面への燃料付着
が無くなる噴霧角θ0 (ほぼ20度)から小さい噴霧角
の範囲で、上記リーンリミットはほぼ一定になってい
る。従って、噴霧燃料をP吸気ポート8の壁面に衝突さ
せないで燃焼室6内に吹き込むことができる上記噴霧角
θ0 を基準として、リーン領域における燃料噴射弁17
の噴霧角を上記θ0 より小さい値に設定することによ
り、上記リーンリミットの拡大を図ることができる。
【0033】一方、運転状態が高負荷運転領域にある場
合、開閉弁19が開かれてPおよびSの吸気通路14,
15からの吸気となるとともに、燃料噴射弁17の噴霧
角が大噴霧角θ2 に変更される。このため、上記燃料噴
射弁17からの噴霧燃料の拡散範囲が上記大噴霧角θ2
の範囲に拡大して、一部がP吸気ポート8の壁面に衝突
して気化、霧化の促進を図ることができるとともに、そ
の燃料を上記P吸気ポート8からのスワールに載せるこ
とができる。そして、この燃料の載ったスワールが、S
吸気ポート9からの吸気により生成されるタンブルと衝
突して乱されるため、上記P吸気ポート8からの燃料と
空気とのミキシングを十分に行うことができる。しか
も、上記燃料噴射弁17から噴射される燃料は、リッチ
領域の空燃比設定がなされているため、上記ミキシング
の促進と相俟って、上記高負荷運転領域での出力要求を
十分に満足させることができる。
合、開閉弁19が開かれてPおよびSの吸気通路14,
15からの吸気となるとともに、燃料噴射弁17の噴霧
角が大噴霧角θ2 に変更される。このため、上記燃料噴
射弁17からの噴霧燃料の拡散範囲が上記大噴霧角θ2
の範囲に拡大して、一部がP吸気ポート8の壁面に衝突
して気化、霧化の促進を図ることができるとともに、そ
の燃料を上記P吸気ポート8からのスワールに載せるこ
とができる。そして、この燃料の載ったスワールが、S
吸気ポート9からの吸気により生成されるタンブルと衝
突して乱されるため、上記P吸気ポート8からの燃料と
空気とのミキシングを十分に行うことができる。しか
も、上記燃料噴射弁17から噴射される燃料は、リッチ
領域の空燃比設定がなされているため、上記ミキシング
の促進と相俟って、上記高負荷運転領域での出力要求を
十分に満足させることができる。
【0034】図10は燃料噴射弁17の噴霧角に対する
トルクの変化特性を示したものであり、噴霧角を大きく
するほど出力トルクは増大している。これは、噴霧角が
大きくなるほど、燃料の気化、霧化および空気とのミキ
シングを上記のように促進させることができるためと考
えられる。
トルクの変化特性を示したものであり、噴霧角を大きく
するほど出力トルクは増大している。これは、噴霧角が
大きくなるほど、燃料の気化、霧化および空気とのミキ
シングを上記のように促進させることができるためと考
えられる。
【0035】つまり、低負荷運転領域において、着火性
に重点をおいて成層化の促進を図ることによりリーンバ
ーンの燃焼安定性およびリーン領域の拡大を図ることが
でき、高負荷運転領域において、燃料の気化、霧化およ
び空気とのミキシングの促進を図ることにより確実に要
求出力を発揮させることができ、全体として、燃費の改
善を図ることができるものである。
に重点をおいて成層化の促進を図ることによりリーンバ
ーンの燃焼安定性およびリーン領域の拡大を図ることが
でき、高負荷運転領域において、燃料の気化、霧化およ
び空気とのミキシングの促進を図ることにより確実に要
求出力を発揮させることができ、全体として、燃費の改
善を図ることができるものである。
【0036】さらに、上記空燃比設定手段27は低負荷
運転領域〜高負荷運転領域において上記リーン領域とリ
ッチ領域とが隣り合わせで領域設定されており、運転状
態に応じてリーン側空燃比の所定値と、リッチ側空燃比
の所定値とに相互に切換えられる。つまり、空燃比を徐
々に増減させるのではなく、リーン側およびリッチ側の
2つの空燃比間で一気に変更させるようにしているた
め、そのリーン側およびリッチ側空燃比の各値の設定を
例えば空燃比16付近を挟んでリーン側およびリッチ側
の値を選択することにより、NOxの発生を効果的に抑
制することができる。すなわち、NOxは、一般に、空
燃比16付近で発生量が最大となり、それよりもリーン
側もしくはリッチ側の空燃比で急速に減少する傾向にあ
るため、このNOxの最大発生段階である空燃比16付
近を飛び越えて空燃比の変換を行なうことにより、空燃
比を徐々に増減させる場合と比べて、NOxの発生量を
低減させることができる。しかも、噴霧角変更手段20
で、上記リーン側空燃比とリッチ側空燃比との切換に同
期させて、燃料噴射弁17の噴霧角の大小切換を行なっ
ているため、上記NOxの発生をより効果的に抑制する
ことができる。
運転領域〜高負荷運転領域において上記リーン領域とリ
ッチ領域とが隣り合わせで領域設定されており、運転状
態に応じてリーン側空燃比の所定値と、リッチ側空燃比
の所定値とに相互に切換えられる。つまり、空燃比を徐
々に増減させるのではなく、リーン側およびリッチ側の
2つの空燃比間で一気に変更させるようにしているた
め、そのリーン側およびリッチ側空燃比の各値の設定を
例えば空燃比16付近を挟んでリーン側およびリッチ側
の値を選択することにより、NOxの発生を効果的に抑
制することができる。すなわち、NOxは、一般に、空
燃比16付近で発生量が最大となり、それよりもリーン
側もしくはリッチ側の空燃比で急速に減少する傾向にあ
るため、このNOxの最大発生段階である空燃比16付
近を飛び越えて空燃比の変換を行なうことにより、空燃
比を徐々に増減させる場合と比べて、NOxの発生量を
低減させることができる。しかも、噴霧角変更手段20
で、上記リーン側空燃比とリッチ側空燃比との切換に同
期させて、燃料噴射弁17の噴霧角の大小切換を行なっ
ているため、上記NOxの発生をより効果的に抑制する
ことができる。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。すなわち、上記実施例では、燃料噴射弁17を所定
位置に固定的に設けているが、これに限らず、例えば、
リーン領域への切換に伴って噴霧角の大から小への変更
に加えて燃料噴射弁を噴射中心軸X上に燃焼室6側にわ
ずかに前進させてもよい。この場合、同じ小噴霧角θ1
であっても、P吸気ポート8から燃焼室6への開口部に
おける噴霧燃料の投影面積を前進させた分小さくするこ
とができ、噴霧燃料をP吸気ポート8からのスワールに
載せずに点火プラグ7近傍までより確実に到達させるこ
とができる。これにより、着火性のより向上を図ること
ができ、その結果、図9に一点鎖線で示すようにリーン
リミットをより拡大させることができる。
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。すなわち、上記実施例では、燃料噴射弁17を所定
位置に固定的に設けているが、これに限らず、例えば、
リーン領域への切換に伴って噴霧角の大から小への変更
に加えて燃料噴射弁を噴射中心軸X上に燃焼室6側にわ
ずかに前進させてもよい。この場合、同じ小噴霧角θ1
であっても、P吸気ポート8から燃焼室6への開口部に
おける噴霧燃料の投影面積を前進させた分小さくするこ
とができ、噴霧燃料をP吸気ポート8からのスワールに
載せずに点火プラグ7近傍までより確実に到達させるこ
とができる。これにより、着火性のより向上を図ること
ができ、その結果、図9に一点鎖線で示すようにリーン
リミットをより拡大させることができる。
【0038】上記実施例では、空燃比設定手段27でリ
ーン領域もしくはリッチ領域の設定をして各領域で1つ
の空燃比の値を設定するようにしているが、これに限ら
ず、例えば各領域で2つ以上の値を運転状態に応じて段
階的に設定するようにしてもよい。
ーン領域もしくはリッチ領域の設定をして各領域で1つ
の空燃比の値を設定するようにしているが、これに限ら
ず、例えば各領域で2つ以上の値を運転状態に応じて段
階的に設定するようにしてもよい。
【0039】また、上記実施例では、噴霧角変更手段2
0を大小2つの孔25,26を有する噴孔径変更部材2
1を用いて上記リーン領域とリッチ領域とで噴霧角を大
小2つの噴霧角θ1 ,θ2 に相互に変更するように構成
しているが、これに限らず、例えば径の異なる3つ以上
の孔を順に形成し、上記リーン領域もしくはリッチ領域
内で運転状態に応じて噴霧角を段階的に大小変更させて
もよい。
0を大小2つの孔25,26を有する噴孔径変更部材2
1を用いて上記リーン領域とリッチ領域とで噴霧角を大
小2つの噴霧角θ1 ,θ2 に相互に変更するように構成
しているが、これに限らず、例えば径の異なる3つ以上
の孔を順に形成し、上記リーン領域もしくはリッチ領域
内で運転状態に応じて噴霧角を段階的に大小変更させて
もよい。
【0040】さらに、上記実施例では共通吸気通路16
の上流側の詳細な説明を省略しているが、その共通吸気
通路16の上流側位置に他の燃料噴射弁を設けて、この
燃料噴射弁から運転状態に応じて燃料噴射を行なうよう
にしてもよい。
の上流側の詳細な説明を省略しているが、その共通吸気
通路16の上流側位置に他の燃料噴射弁を設けて、この
燃料噴射弁から運転状態に応じて燃料噴射を行なうよう
にしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明におけるエンジンの燃料供給装置によれば、低負荷運
転領域にある場合、空燃比設定手段でリーン領域とされ
て理論空燃比よりもリーン側の空燃比の燃料供給が行わ
れるとともに、噴霧角変更手段により燃料噴射弁の噴霧
角がリッチ領域よりも小噴霧角に変更されるため、噴霧
燃料が点火プラグ寄りに指向された噴射中心軸を中心と
する比較的狭い範囲で噴射されて、上記噴霧燃料の本体
部分をP吸気ポートからのスワールに載せずに点火プラ
グの近傍に到達させることができる。このため、空燃比
がリーン領域に設定されても、上記点火プラグに対する
成層化を確実に図ることができ、着火性の向上を図るこ
とができ、これにより、リーンバーンにおける燃焼安定
性の向上を図ることができる。さらに、上記のように着
火性の向上を図ることができるため、リーン領域のさら
に高負荷側への拡大を図ることができる。
明におけるエンジンの燃料供給装置によれば、低負荷運
転領域にある場合、空燃比設定手段でリーン領域とされ
て理論空燃比よりもリーン側の空燃比の燃料供給が行わ
れるとともに、噴霧角変更手段により燃料噴射弁の噴霧
角がリッチ領域よりも小噴霧角に変更されるため、噴霧
燃料が点火プラグ寄りに指向された噴射中心軸を中心と
する比較的狭い範囲で噴射されて、上記噴霧燃料の本体
部分をP吸気ポートからのスワールに載せずに点火プラ
グの近傍に到達させることができる。このため、空燃比
がリーン領域に設定されても、上記点火プラグに対する
成層化を確実に図ることができ、着火性の向上を図るこ
とができ、これにより、リーンバーンにおける燃焼安定
性の向上を図ることができる。さらに、上記のように着
火性の向上を図ることができるため、リーン領域のさら
に高負荷側への拡大を図ることができる。
【0042】一方、高負荷運転領域にある場合、噴霧燃
料の噴霧角がリーン領域よりも大きくP吸気ポートによ
る吸気との接触範囲も大きいため、気化、霧化の促進を
図ることができるとともに、上記P吸気ポートからのス
ワールに載せることができる。そして、この燃料の載っ
たスワールが、S吸気ポートからの吸気により乱される
ため、上記噴霧燃料と空気とのミキシングを十分に行う
ことができる。
料の噴霧角がリーン領域よりも大きくP吸気ポートによ
る吸気との接触範囲も大きいため、気化、霧化の促進を
図ることができるとともに、上記P吸気ポートからのス
ワールに載せることができる。そして、この燃料の載っ
たスワールが、S吸気ポートからの吸気により乱される
ため、上記噴霧燃料と空気とのミキシングを十分に行う
ことができる。
【0043】従って、全体として、燃費の改善を図るこ
とができるものである。
とができるものである。
【0044】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明による効果に加えて、空燃比設定手
段において低負荷運転領域〜高負荷運転領域の運転状態
に応じてリーン領域とリッチ領域とに相互に切換えられ
るため、そのリーン領域およびリッチ領域での空燃比の
各値の設定をNOxの発生が最大となる値16付近を挟
んでリーン側およびリッチ側の値を選択することによ
り、空燃比を徐々に増減させて上記空燃比値16による
燃料供給を行なう場合と比べて、NOxの発生の増大を
抑制することができる。しかも、噴霧角変更手段によ
り、上記リーン領域とリッチ領域との切換に同期させ
て、燃料噴射弁の噴霧角の大小切換が行われるため、リ
ーン領域とリッチ領域との相互移行に際しての上記NO
x発生の増大抑制をより効果的に行うことができる。
請求項1記載の発明による効果に加えて、空燃比設定手
段において低負荷運転領域〜高負荷運転領域の運転状態
に応じてリーン領域とリッチ領域とに相互に切換えられ
るため、そのリーン領域およびリッチ領域での空燃比の
各値の設定をNOxの発生が最大となる値16付近を挟
んでリーン側およびリッチ側の値を選択することによ
り、空燃比を徐々に増減させて上記空燃比値16による
燃料供給を行なう場合と比べて、NOxの発生の増大を
抑制することができる。しかも、噴霧角変更手段によ
り、上記リーン領域とリッチ領域との切換に同期させ
て、燃料噴射弁の噴霧角の大小切換が行われるため、リ
ーン領域とリッチ領域との相互移行に際しての上記NO
x発生の増大抑制をより効果的に行うことができる。
【0045】さらに、請求項3記載の発明によれば、リ
ーン領域における燃料噴射弁の噴霧角がP吸気ポートの
壁面に衝突しない範囲に設定されるため噴霧燃料のほぼ
すべてを燃焼室内に噴射することができるとともに、上
記燃料噴射弁の噴射中心軸が点火プラグ近傍を指向して
いるため、上記噴霧燃料を点火プラグまでより確実に到
達させることができる。これにより、上記請求項1記載
の発明による効果をより確実に達成することができる。
ーン領域における燃料噴射弁の噴霧角がP吸気ポートの
壁面に衝突しない範囲に設定されるため噴霧燃料のほぼ
すべてを燃焼室内に噴射することができるとともに、上
記燃料噴射弁の噴射中心軸が点火プラグ近傍を指向して
いるため、上記噴霧燃料を点火プラグまでより確実に到
達させることができる。これにより、上記請求項1記載
の発明による効果をより確実に達成することができる。
【図1】本発明の実施例を示す簡略平面図である。
【図2】図1の実施例の正面方向の簡略断面図である。
【図3】図5のA−A線から見た噴孔径変更部材の矢視
図である
図である
【図4】小噴霧角設定状態における燃料噴射弁と噴孔径
変更部材との断面図である。
変更部材との断面図である。
【図5】大噴霧角設定状態における燃料噴射弁と噴孔径
変更部材との断面図である。
変更部材との断面図である。
【図6】コントロールユニットでの制御を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図7】エンジン回転数と負荷との関係における空燃比
領域のマップである。
領域のマップである。
【図8】エンジン回転数と負荷との関係における噴霧角
のマップである。
のマップである。
【図9】噴霧角とリーンリミットとの関係図である。
【図10】噴霧角とトルクとの関係図である。
1 エンジン 2 シリンダ 6 燃焼室 7 点火プラグ 8 P吸気ポート 9 S吸気ポート 14 P吸気通路 15 S吸気通路 17 燃料噴射弁 19 開閉弁 20 噴霧角変更手段 27 空燃比設定手段 X 噴射中心軸
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 41/04 305 F02D 41/04 305C 45/00 301 45/00 301G F02M 69/00 360 F02M 69/00 360C (72)発明者 橋本 一彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−255529(JP,A) 特開 昭61−255262(JP,A) 特開 昭63−61774(JP,A) 実開 昭62−61993(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 69/04 F02M 69/00 360 F02M 61/04 F02M 61/18 360 F02D 41/00 - 45/00 395
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンの燃焼室に、この燃焼室にスワ
ールを生成させるスワール生成用のP吸気ポートと、S
吸気ポートとが互いに独立して開口され、P吸気通路が
P吸気ポートを介して連通され、かつ、S吸気通路がS
吸気ポートを介して連通されており、上記S吸気通路に
低負荷運転領域で閉じる開閉弁が設けられているエンジ
ンの燃料供給装置において、 P吸気通路およびS吸気通路の内のP吸気通路に設けら
れ、かつ、噴射中心軸が上記燃焼室におけるP吸気ポー
トの開口部の中心位置より上記燃焼室の略中心部に配置
された点火プラグ寄りに指向するように配置された燃料
噴射弁と、 理論空燃比よりもリーン側の空燃比で燃料供給が行われ
るリーン領域を上記開閉弁が閉状態となる低負荷運転領
域に設定し、かつ、上記理論空燃比よりもリッチ側の空
燃比で燃料供給が行われるリッチ領域を上記開閉弁が開
状態となる他の運転領域に設定する空燃比設定手段と、 上記空燃比設定手段により設定されたリーン領域で、上
記燃料噴射弁の噴射中心軸を中心として燃料が拡散され
る範囲の内角である噴霧角をリッチ領域における噴霧角
よりも小さくする噴霧角変更手段とを備えていることを
特徴とするエンジンの燃料供給装置。 - 【請求項2】 空燃比設定手段が、リーン領域と、この
リーン領域に隣接して領域設定されるリッチ領域とを運
転状態に応じて相互に切換えるように構成されており、 噴霧角変更手段が上記空燃比設定手段でのリーン領域か
らリッチ領域への切換に同期してリーン領域の噴霧角よ
りも大きい噴霧角に変更するように構成されている請求
項1記載のエンジンの燃料供給装置。 - 【請求項3】 リーン領域における噴霧角がP吸気ポー
トの壁面に衝突しない範囲に設定され、かつ、噴射中心
軸が点火プラグ近傍を指向するように設定されている請
求項1記載のエンジンの燃料供給装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4131296A JP3040596B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | エンジンの燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4131296A JP3040596B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | エンジンの燃料供給装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05321795A JPH05321795A (ja) | 1993-12-07 |
| JP3040596B2 true JP3040596B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=15054654
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4131296A Expired - Fee Related JP3040596B2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | エンジンの燃料供給装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3040596B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5775099A (en) * | 1994-04-12 | 1998-07-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method of purifying the exhaust of an internal combustion engine |
| KR0185697B1 (ko) * | 1995-01-20 | 1999-03-20 | 와다 아키히로 | 내연기관의 배기정화방법 |
| KR100405784B1 (ko) * | 2000-12-13 | 2003-11-15 | 현대자동차주식회사 | 인젝터용 입자 크기 조절장치 |
| JP4752549B2 (ja) * | 2006-03-14 | 2011-08-17 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関のデポジット洗浄装置 |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP4131296A patent/JP3040596B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05321795A (ja) | 1993-12-07 |
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