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JP3045202B2 - パラジクロロベンゼンの製造方法 - Google Patents
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JP3045202B2 - パラジクロロベンゼンの製造方法 - Google Patents

パラジクロロベンゼンの製造方法

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JP3045202B2
JP3045202B2 JP3336223A JP33622391A JP3045202B2 JP 3045202 B2 JP3045202 B2 JP 3045202B2 JP 3336223 A JP3336223 A JP 3336223A JP 33622391 A JP33622391 A JP 33622391A JP 3045202 B2 JP3045202 B2 JP 3045202B2
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zeolite
monochlorobenzene
catalyst
dichloroethane
reaction
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繁 水沢
清徳 篠田
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノクロロベンゼンの
塩素化により選択的にパラジクロロベンゼン(以下、P
DCBと略記する)を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】二置換塩素化ベンゼン誘導体は多くの化
合物の中間原料として工業的に重要な化合物であり、一
般には、塩化第二鉄、塩化アンチモン等のルイス酸を触
媒として、ベンゼン誘導体を液相で塩素化して製造され
ている。二置換塩素化ベンゼン誘導体には、オルソ、メ
タ、パラの三種類の異性体が存在するが、特にパラ置換
塩素化ベンゼン誘導体は各種の有機化合物の原料として
重要である。パラ置換塩素化ベンゼン誘導体の一つであ
るパラジクロロベンゼンは、エンプラモノマー、医薬、
農薬の原料として、またそれ自身殺虫剤、防虫剤として
用いられ工業的価値の極めて高いものである。
【0003】従来、PDCBは塩化第二鉄等のルイス酸
触媒の存在下で、ベンゼンまたはモノクロロベンゼンに
塩素を吹き込むことにより製造されている。しかしなが
ら、この方法により製造される異性体の生成割合は、オ
ルソ体30〜40%、メタ体0〜5%、パラ体60〜7
5%であり、これらの生成割合を大きく変化させること
は困難であった。また、オルソ−体やメタ−体からPD
CBへの異性化反応は非常に困難なため、塩素化反応の
パラ選択率向上を目的として多くの研究が行われてい
る。
【0004】このような研究の一つとして、従来のルイ
ス酸触媒に替えて、ゼオライトを触媒として、モノクロ
ロベンゼンを塩素化することによりPDCBを選択的に
製造する試みが種々なされている。 (1)特定量のカリウムを含むL型ゼオライトを触媒と
してベンゼンまたはモノクロロベンゼンを塩素化してP
DCBを製造する方法(特公昭63−34132号公
報)、(2)ゼオライトを触媒として酸素の存在下にベ
ンゼンを気相で塩素化してPDCBを製造する方法(特
開平2−45433号公報)、(3)触媒として特定の
酸化物モル比および粉末X線回折パターンを有するゼオ
ライト、具体的にはZSM−10を用いてベンゼンまた
はモノクロロベンゼンを塩素化してPDCBを製造する
方法(特開平1−246231号公報)などが知られて
いる。
【0005】なお、モノクロロベンゼンを塩素化してP
DCBを製造する方法としては、L型ゼオライトを触媒
として塩素化する方法(特公昭63−12450号公
報)、その他、L型ゼオライトを種々の薬剤、例えば置
換または無置換の脂肪族カルボン酸(特開昭60−19
7632号公報)、置換または無置換の脂肪族カルボン
酸金属塩(特開昭60−248631号公報)、置換ま
たは無置換の脂肪族アルコール(特開昭61−1728
37号公報)、低級アシル化剤(特開昭60−1883
33号公報)で処理したものを触媒としてモノクロロベ
ンゼンを塩素化すると、PDCB選択率が向上すること
が上記文献に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ゼオラ
イトを触媒としてPDCBを選択的に製造する方法は種
々提案されており、モノクロロベンゼンの塩素化反応で
はPDCBの選択率も向上することが知られている。し
かし、なお一層のパラ選択率の向上が望まれている。
【0007】ゼオライトを触媒とするモノクロロベンゼ
ンの塩素化反応に際し、パラ選択性を阻害する一つの要
因は、イオン塩素化反応である核塩素化反応を、併発す
るラジカル塩素化反応により生成するペンタクロロシク
ロヘキセンがゼオライトのイオン塩素化反応を抑制する
ことにあると考えられる。従って、本発明はゼオライト
のラジカル塩素化反応を抑制することにより、パラ選択
性を向上させたPDCBの製造法を提案するものであ
る。尚、ここで、パラ選択率とは生成したジクロロベン
ゼン中のPDCBの割合を意味する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述のよ
うな現状に鑑み、ゼオライト触媒によるモノクロロベン
ゼンの液相塩素化反応を有利に進ませるため、ゼオライ
トのラジカル反応を抑制するような物質を添加して反応
を検討した結果、1,2−ジクロロエタンまたはブロモ
クロロメタンを存在させることにより、ラジカル反応の
生成物であるペンタクロロシクロヘキセン等の付加塩素
化物の生成が少なくなるとともに、PDCBの選択率が
著しく向上することを見いだした。さらに分子状の酸素
を共存させると、PDCB選択率がさらに向上し、付加
塩素化物の生成が抑制されることを見いだした。
【0009】本発明はこのような知見に基づいてなされ
た。即ち、本発明は、ゼオライトを触媒として液相でモ
ノクロロベンゼンを塩素化するに当り、1,2−ジクロ
ロエタンまたはブロモクロロメタンの存在下、あるいは
1,2−ジクロロエタンまたはブロモクロロメタンと分
子状酸素の存在下に塩素化反応を行いPDCBを製造す
ることにある。
【0010】
【発明の構成】以下発明の構成を詳しく説明する。本発
明では、ゼオライトを触媒として液相でモノクロロベン
ゼンの塩素化によりPDCBを製造するに当り、反応系
に1,2−ジクロロエタンまたはブロモクロロメタン
を、望ましくは1,2−ジクロロエタンまたはブロモク
ロロメタンのいずれかの溶媒と分子状酸素の存在下に塩
素ガスと反応させる。
【0011】ゼオライト触媒の存在下にモノクロロベン
ゼンからPDCBを製造する場合に1,2−ジクロロエ
タンまたはブロモクロロメタンの存在下、あるいは、
1,2−ジクロロエタンまたはブロモクロロメタンと分
子状酸素が存在すると、PDCB選択率が向上するとと
もに、付加塩化物の生成が少なくなる。1,2−ジクロ
ロエタンまたはブロモクロロメタンのいずれかの溶媒と
分子状酸素の両者が共存するときは、特にその効果は大
きい。
【0012】触媒として用いるゼオライトとしては、L
型、Y型、モルデナイトあるいは、それらを適当な方法
で変性したゼオライトなどを挙げることがてきる。特
に、特定量のカリウムを含むL型ゼオライト、ナトリウ
ム、およびバリウムでイオン交換したL型ゼオライトが
好ましい。また市販のL型ゼオライトは簡便であり、好
ましい。反応に使用したゼオライトは回収再使用する事
が出来る。
【0013】1,2−ジクロロエタンまたはブロモクロ
ロメタンの使用量は反応原料のモノクロロベンゼン1容
量当り、0.01〜5容量、好ましくは0.1〜3容量
である。また分子状酸素は塩素ガス1モル当り、0.0
5〜5モル、好ましくは0.1〜2モルであり、工業用
の塩素ガスには1%程度の酸素を含むものもあるが、こ
の程度の酸素では殆ど効果がない。分子状酸素としては
酸素ガスまたは酸素ガスを窒素などの不活性ガスで希釈
したものであってもよい。なお、分子状酸素は塩素ガス
とは別途に供給してもよいが、予め所定割合に混合して
供給するのが好ましい。
【0014】 反応圧力は大気圧下、加圧下のいずれで
もよい。反応温度は大気圧下あるいは加圧下に50℃以
上から反応後の沸点温度以下までの反応原料が液相を
する温度であり、好ましくは60℃〜100℃(加圧
下)である。反応は塩化度(反応原料のMCBに新たに
置換した平均塩素数、以下同じ)0.7〜1.0、好ま
しくは0.75〜0.9の範囲の範囲に終了させる。な
お、塩素化反応の形式は回分式、連続式のいずれでもよ
い。
【0015】以下、実施例および比較例を挙げて本発明
を具体的に示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0016】
【実施例1〜3および比較例1】リフラックスコンデン
サー、攪拌翼、ガス導入管を備えた200mlの褐色ガ
ラスフラスコにモノクロロベンゼン、1,2−ジクロロ
エタン、KO 11%含有L型ゼオライト(東ソー社
製:TSZ−500KOAを部分的に修飾)を所定量仕
込み、70〜75℃で攪拌しながら塩素および酸素ガス
を所定流量で所定時間導入した。その結果を次の表1に
示す。使用した触媒は次のようにして調製した。500
mlのセパラブルフラスコにKOとして17.2%含
有するKLゼオライト(TSZ−500KOA,東ソー
製)50gとNHCl 4.3gを含んだ水溶液3
00mlを仕込み、90℃で3時間、攪拌した。冷却
後、反応液を東洋濾紙No5Cで濾過、イオン交換水で
洗浄し、凍結乾燥した後、540℃で3時間焼成した。
【0017】
【表1】 なお、表中の略号の意味は次のとおりである。以下の表
においても同様である。 MCB:モノクロロベンゼン、EDC:1,2−ジクロ
ロエタン、m−DCB:メタジクロロベンゼン、p−D
CB:パラジクロロベンゼン、o−DCB:オルソジク
ロロベンゼン、TCB:トリクロロベンゼン。
【0018】
【実施例4〜6および比較例1】リフラックスコンデン
サー、攪拌翼、ガス導入管を備えた200mlの褐色ガ
ラスフラスコにモノクロロベンゼン、1,2−ジクロロ
エタン、K2 O 11%含有L型ゼオライト(東ソー社
製:TSZ−500KOAを部分的に修飾)を所定量仕
込み、70〜75℃で攪拌しながら塩素を所定流量で所
定時間導入した。その結果を次の表2に示す。使用した
触媒は実施例1と同じ物である。
【0019】
【表2】
【0020】
【実施例7〜8および比較例2】リフラックスコンデン
サー、攪拌翼、ガス導入管を備えた200mlの褐色ガ
ラスフラスコにモノクロロベンゼン、1,2−ジクロロ
エタン、1NNaOH処理L型ゼオライト(東ソー社
製:TSZ−500KOAを部分的に修飾)を所定量仕
込み、70〜75℃で攪拌しながら塩素および酸素ガス
を所定流量で所定時間導入した。その結果を次の表3に
示す。使用した触媒は次のようにして調製した。1リッ
トルのセパラブルフラスコにKOとして17.2%含
有するKLゼオライト(TSZ−500KOA,東ソー
製)15gと1規定のNaOH水溶液500mlを仕
込み、90℃で10時間攪拌した。冷却後、東洋濾紙N
o5Cで濾過し、ケーキをイオン交換水で洗浄した。ケ
ーキを凍結乾燥後、540℃で3時間焼成した。
【0021】
【表3】
【0022】
【実施例9〜10および比較例3】リフラックスコンデ
ンサー、攪拌翼、ガス導入管を備えた200mlの褐色
ガラスフラスコにモノクロロベンゼン、1,2−ジクロ
ロエタン、BaCl処理L型ゼオライト(東ソー社
製:TSZ−500KOAを部分的に修飾)を所定量仕
込み、70〜75℃で攪拌しながら塩素および酸素ガス
を所定流量で所定時間導入した。その結果を次の表4に
示す。使用した触媒は次のようにして調製した。500
mlのセパラブルフラスコにKOとして17.2%含
有するKLゼオライト(TSZ−500KOA,東ソー
製)20gと1規定の塩化バリウム水溶液200ml
を仕込み、90℃で1時間攪拌した。冷却後、東洋濾紙
No5Cで濾過した。ケーキを再度、反応器に入れ、1
規定の塩化バリウム水溶液200mlを加え、90℃で
1時間攪拌した。この操作をトータルで3回行い、最後
にケーキをイオン交換水で洗浄し、ケーキを凍結乾燥
後、300℃で4時間焼成した。
【0023】
【表4】
【0024】
【実施例11〜12および比較例4】リフラックスコン
デンサー、攪拌翼、ガス導入管を備えた200mlの褐
色ガラスフラスコにモノクロロベンゼン、1,2−ジク
ロロエタン、Y型ゼオライト(東ソー社製:TSZ−3
10NAA)を所定量仕込み、70〜75℃で攪拌しな
がら塩素および酸素ガスを所定流量で所定時間導入し
た。その結果を次の表5に示す。
【0025】
【表5】
【0026】
【実施例13〜14および比較例5】リフラックスコン
デンサー、攪拌翼、ガス導入管を備えた200mlの褐
色ガラスフラスコにモノクロロベンゼン、1,2−ジク
ロロエタン、KLゼオライト(東ソー社製:TSZ−5
00KOA)を所定量仕込み、70〜75℃で攪拌しな
がら塩素および酸素ガスを所定流量で所定時間導入し
た。その結果を次の表6に示す。
【0027】
【表6】
【0028】
【実施例15〜16】リフラックスコンデンサー、攪拌
翼、ガス導入管を備えた200mlの褐色ガラスフラス
コにモノクロロベンゼン、ブロモクロロメタン、KLゼ
オライト(KO 11%)を所定量仕込み、65〜6
7℃で攪拌しながら塩素および酸素ガスを所定流量で所
定時間導入した。その結果を次の表7に示す。使用した
触媒は実施例1と同じ物を使用した。
【0029】
【表7】
【0030】
【発明の効果】上述のように、モノクロロベンゼンを反
応原料としてゼオライト触媒の存在下に液相で塩素化す
るに当り、1,2−ジクロロエタンまたはブロモクロロ
メタンの存在下、あるいは1,2−ジクロロエタンまた
はブロモクロロメタンと分子状酸素を存在させることに
より、PDCB選択率の顕著な向上および付加塩化物の
減少が認められた。従って、本発明の方法は、PDCB
をモノクロロベンゼンの塩素化反応により、より高いパ
ラ選択率で、かつ高収率で得ることができ、PDCBの
工業的製法として適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−45433(JP,A) 特開 平1−246231(JP,A) 特開 昭62−87536(JP,A) 特開 昭61−172837(JP,A) 特開 昭59−163329(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 25/08 C07C 17/12 C07C 17/158

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼオライトを触媒として液相でモノクロ
    ロベンゼンを塩素化するにあたり、1,2−ジクロロエ
    タンまたはブロモクロロメタンの存在下、あるいは1,
    2−ジクロロエタンまたはブロモクロロメタンと分子状
    酸素との存在下に塩素ガスを用いて塩素化反応を行うこ
    とを特徴とするパラジクロロベンゼンの製造方法。
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CN109574789B (zh) * 2018-11-14 2021-12-14 江苏隆昌化工有限公司 一种氯化苯定向氯化生产对二氯苯的方法
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