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JP3045280B2 - シミュレーション用メッシュ生成方法 - Google Patents
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JP3045280B2 - シミュレーション用メッシュ生成方法 - Google Patents

シミュレーション用メッシュ生成方法

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JP3045280B2
JP3045280B2 JP9198640A JP19864097A JP3045280B2 JP 3045280 B2 JP3045280 B2 JP 3045280B2 JP 9198640 A JP9198640 A JP 9198640A JP 19864097 A JP19864097 A JP 19864097A JP 3045280 B2 JP3045280 B2 JP 3045280B2
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体プロセス・
デバイスシミュレーション等に用いる境界保護層付きメ
ッシュを高速に発生させためのシミュレーション用メッ
シュ生成方法(以下、単に「メッシュ生成方法」とい
う。)に関する。
【0002】
【従来の技術】プロセスシミュレータを用いた半導体の
製造プロセスやデバイスシミュレータを用いたトランジ
スタの電気特性の解析等においては、不純物分布や、電
流密度等の物理量を得るために、拡散連続方程式やポア
ソン方程式などの、偏微分方程式を解く必要がある。し
かしながら、偏微分方程式を解析的に解くことができな
いため、解析領域を小さな領域に分割し、偏微分方程式
を離散化して計算を行なっている。この離散化方法とし
ては、形状適合性に優れた三角メッシュを用いたメッシ
ュ発生が、半導体の複雑な形状を正確に表現できること
から、広く一般的に用いられている。しかしながら、こ
の三角メッシュは、MOSFETのシミュレーションに
対して用いた場合に、大きな問題が存在することが、熊
代、横田による文献“ニューパッド5(NUPAD−
V)”pp.167−170にて明らかになり、その解
決策として特願平5−311392号に開示される境界
保護層が有効であることが明らかになっている。
【0003】この境界保護層を発生させる手法は、図1
4の流れ図で示される。処理手順は、次のとおりであ
る。処理ステップ1201にて、境界線分と局所的に整
合させた、直交メッシュからなる境界保護層を発生させ
る。処理ステップ1202にて前記境界保護層から、あ
る基準距離以上離れた領域内部にメッシュ点を配置す
る。処理ステップ1203にて、前記メッシュ点同士を
結合し、三角メッシュを見込み角最大法により生成す
る。見込み角最大法とは、特願平6−9631号に開示
されているように、注目枝の端点のメッシュ点と、枝近
傍のメッシュ点とを接続し、そのときの見込み角が最大
となるメッシュ点を選択する方法である。
【0004】ここで、見込み角最大法を図15を用いて
簡単に説明する。注目枝を線分A14−B14とし、接
続可能なメッシュ点がC14、D14、E14、F14
であった場合、それぞれのメッシュ点と、枝端点のメッ
シュ点A14、B14とを接続し、見込み角が最大にな
るメッシュ点を選択する。見込み角とは、例えば∠A1
4C14B14のことを指す。この図の例の場合、見込
み角が最大となるのは、メッシュ点C14と接続したと
きになる。弦A14B14が共通であるため、見込み角
が最大となるのは外心円の半径が最小となるメッシュ点
を選択することになるので、△A14B14C14内に
他のメッシュ点が含まれることはないため、効率よくド
ロネー分割を行なえる。また、三角メッシュを外周部か
ら、領域内部に向かって渦巻状に発生させることができ
る。
【0005】続いて、処理ステップ1204にて、境界
保護層を破壊する三角メッシュを探索し、破壊する三角
メッシュが存在した場合は、処理ステップ1205に
て、境界保護層を破壊する三角メッシュの頂点の内、領
域内部のメッシュ点を境界線分上に射影し、その射影点
を新たなメッシュ点として追加し、処理ステップ120
1に戻り、新たな射影点の発生がなくなるまで、以降の
処理を繰り返して実行する。また、処理ステップ120
4にて、境界保護層を破壊する三角メッシュが存在しな
かった場合には、境界保護層を発生する全ての処理が終
了する。
【0006】以上の手法を用いることにより、コントロ
ールボリュームの境界に対する法線方向の断面積を一定
にすることが可能になり、任意方向のSi−SiO2
面を有するMOSFETに対し、メッシュ起因の寄生抵
抗を生じることなく、反転層電流を精度よく計算するこ
とができる。
【0007】しかし、この手法を用いると、境界保護層
を破壊する三角メッシュが存在した場合、処理ステップ
1203にて作成した三角メッシュは破棄されてしま
う。一般に、メッシュ点が多くなると、三角メッシュ生
成時間がかかるようになるため、境界保護層を破壊する
三角メッシュが存在し、かつメッシュ点が多い場合は、
時間をロスしてしまう。そのため、境界保護層を破壊す
る三角メッシュが存在する場合も高速に境界保護層付き
メッシュを発生させるための改良点が残っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】第1の問題点は.境界
保護層を破壊する三角メッシュが存在する間は、領域内
部の三角メッシュのように、境界保護層を破壊する可能
性がない三角メッシュを生成する時間が無駄になる点で
ある。
【0009】第2の問題点は、反射型境界条件が設定さ
れているデバイス壁面やデバイス底面に対しても境界保
護層を付加されてしまい、境界保護層生成時間ならび
に、メッシュ数増加による、後工程の拡散シミュレーシ
ョン等に無駄な時間がかかる点である。
【0010】その理由は、境界保護層を破壊する三角メ
ッシュの探索を、領域内の三角メッシュを完成させてか
ら行なっているためである。また、境界保護層を全境界
面に対して発生させていることにより、デバイス壁面や
底面に対しても境界保護層を付加していたためである。
【0011】
【発明の目的】本発明は、シミュレーションにおける三
角メッシュの作成部を、境界保護層を破壊する三角メッ
シュの探索用に、境界保護層を破壊する可能性のある領
域に限定する処理ステップと、最終的な三角メッシュを
得るために、残ったメッシュ点を用いて三角メッシュを
作成し完成させる処理ステップとに目的に応じて分割す
ることにより、境界保護層付き三角メッシュの生成の高
速化を行なうことが目的である。
【0012】また、境界保護層を必要とする境界にのみ
発生させることを可能にすることにより、生成するメッ
シュ数の削除も行ない、メッシュ生成部のみならず、後
工程の拡散シミュレーション等も高速化することを可能
にすることも目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のメッシュ発生の
手段は、半導体プロセス・デバイスシミュレーションに
おいて、境界線分に対して、境界保護点を発生させる第
1のステップと、前記境界保護層から、ある基準距離以
上離れた領域内部にメッシュ点を配置する第2のステッ
プと、前記メッシュ点の内、境界保護点を少なくとも1
点含む三角メッシュを発生する第3のステップと、前記
三角メッシュの内、境界保護層を破壊する三角メッシュ
が存在するか否かを判定し、前記三角メッシュの内、境
界保護点と領域内部のメッシュ点を結合する枝を辺にも
つ三角メッシュが存在しない場合には、第6のステップ
へと処理を進める、第4のステップと、前記第4のステ
ップにおいて、境界保護層を破壊する三角メッシュが存
在した場合には、当該三角メッシュの頂点の内、領域内
部のメッシュ点を境界線分上に射影し、その射影点を新
たな境界上のメッシュ点として追加して、前記第1のス
テップに戻る第5のステップと、前記第4のステップに
おいて、境界保護層を破壊する結合が存在しなかった場
合、領域内部の三角メッシュを完成させて、全ての処理
を終了とする第6のステップと、を少なくとも有してお
り、前記第4のステップにおいて、前記境界保護層を破
壊するメッシュ点が全く存在しないと判定されるまで
は、前記第1、第2、第3、第4及び第5のステップを
含む処理を繰り返して行ない、特に第3のステップにお
いて、境界保護層を破壊する領域を限定して三角メッシ
ュの発生量を抑え、高速化することを特徴としている。
【0014】この特徴に加え、限定した界面にのみ境界
保護層を張る手段は、境界線分に対して境界保護点を発
生させる第1のステップにおいて、境界線分の位置、両
側の材質等の特性を読み込む第31のステップと、境
線分の特性に応じて、当該境界線分に境界保護層を付加
するか否かを判断する第32のステップと、境界保護層
を必要とする境界線分と、必要としない境界線分が交わ
る角に対し、境界保護層を延長したときの境界保護層界
面と、境界保護層を必要としない境界線分との交点に新
たにメッシュ点を付加する第33のステップと、を少な
くとも有しており、特に前記第32のステップにおい
て、境界保護層を全境界線分に対して発生させるのでは
なく、境界保護隻層が必要な境界線分に対してのみ境界
保護層を発生させることを特徴としている。
【0015】
【作用】境界保護層を破壊する三角メッシュの探索時
に、領域内部の三角メッシュを完成させるのではなく、
境界保護層を破壊する領域を限定することにより、三角
メッシュ発生数を減少させることにより、三角メッシュ
の生成時間を短縮することが可能となる。また、境界保
護層を付加する領域を限定することによるメッシュ数の
減少により、後工程の拡散シミュレーションの計算時間
も短くすることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の前提となる第1参考例
ついて、図面を参照して説明する。図1に本参考例のフ
ローチャートを示す。
【0017】まず、処理ステップ101にて、境界線分
に対し、局所的に整合させた直交メッシュから構成され
る境界保護層を発生させる。次に、処理ステップ102
にて、発生させた境界保護層から基準距離以上離れた領
域内部にメッシュ点を配置する。ここでの基準距離と
は、領域内点が境界保護層内に入らないための距離r
normalで、例えば次式で与えられる。 rnormal=Num×d+ε (1) この式(1)中の、rnormalが境界線分からの距離、N
umが境界保護層の層数、dが境界保護層の1層当たり
の厚さ、εが境界保護層から最低離すべき距離を示して
いる。
【0018】また、形状特徴点の場合には、後の処理ス
テップで行なわれる、境界保護層を破壊する三角メッシ
ュの補正ができないため、あらかじめ、境界保護層を破
壊する三角メッシュができるような位置に存在するメッ
シュ点を取り除く必要がある。
【0019】例として、境界保護層が1層の場合を図2
に示す。線分P7−Q7−R7を物質境界線、A7、B
7を形状特徴点Q7から発生した境界保護点であるとす
る。この場合、三角メッシュが△Q7A7B7であれば
境界保護層を破壊しないが、△Q7A7B7の外心円O
72内部に領域内のメッシュ点C7が存在した場合に
は、見込み角最大法を用いて三角メッシュを作成する
と、C7が選択され、△Q7C7B7のような三角メッ
シュが発生してしまい、境界保護層が破壊されてしま
う。
【0020】このような境界保護層を破壊する三角メッ
シュを生成しないようにするには、△Q7A7B7の外
心円O72内に領域内部のメッシュ点が存在しないよう
にすればよい。全ての外心円にて上記探索をすることに
より、境界保護層を破壊する三角メッシュが生成される
ことは回避できるが、探索に時間がかかってしまう。高
速化のためには、O71のように、外心円O72を内蔵
する半径内に、領域内部のメッシュ点が存在せず、境界
保護点のみ存在するようにする判定条件を用いることが
可能である。
【0021】図3は境界保護層数が2層の場合である。
前述の、境界保護層数が1層の場合と同様、線分P8−
Q8−R8が物質境界線であり、形状特徴点Q8から発
生した境界保護点がA8、C8、B8、D8である。境
界保護点A8、B8、C8、D8、は同一の円O82上
に存在する。そのため、この円O82上、又は内部に、
点E8のような領域内部のメッシュ点が存在すると、見
込み角最大法を用いて三角メッシュを発生させる場合
に、△A8C8E8のような三角メッシュが生成されて
しまい境界保護層が破壊される。この場合も前記、境界
保護層数が1層の場合と同様に外心円O82内に領域内
部のメッシュ点が存在しないようにするか、1層のとき
と同様に、O81のように外心円O82を内蔵する半径
内には、領域内部のメッシュ点が存在せず、境界保護点
のみ存在するようにすればよい。上記手法で使用する円
の半径rboundaryは、例えば次式で与えられる。
【0022】
【数1】
【0023】この式(2)中の6は、図2の∠A7Q7
B7のように、形状特徴点と隣り合った境界保護点とを
結んだときの内角である。式(2)を用いることによ
り、形状特徴点から発生する境界保護点において境界保
護層を破壊する三角メッシュが発生することは存在しな
くなる。
【0024】処理ステップ103にて、境界保護層を破
壊する可能性のある領域に限定して三角メッシュを生成
する。
【0025】処理ステップ104では、処理ステップ1
03で作成した三角メッシュの内、境界保護層を破壊す
るものが存在するか否かの判定を行なう。
【0026】境界保護層が破壊されているか否かの判定
は、三角メッシュの辺の内、境界保護点と領域内部のメ
ッシュ点を接続する枝が存在するか否かによって行う。
【0027】図4は、境界保護層が破壊されるメッシュ
の例を示している。図4(1)が、メッシュを生成する
前の状態である。境界保護層を構成するメッシュ点に
は、それぞれ何層目であるかを記憶しておき、活性な枝
(図中の太実線)の両端点のメッシュ点の内、階層の低
い値を枝の保護層数とする。なお、判定の簡略化のた
め、領域内部のメッシュ点には、境界保護層数よりも十
分大きな値を設定しておく。境界保護層が破壊されるメ
ッシュか否かの認識は、枝の層数が、境界保護層の層数
−1の場合で、かつ、選択したメッシュ点の層数が、枝
の層数+1よりも大きい場合と定義する。図4(2)〜
(5)が、境界保護層を破壊するメッシュとなる。図4
(6)のように境界保護層の最表面に活性な枝がある場
合は、判定対象外のため、境界保護層が破壊されるメッ
シュと判定されることはない。
【0028】処理ステップ105は、処理ステップ10
4において、境界保護層を破壊する三角メッシュが存在
した場合の処理であり、領域内メッシュ点を境界上に射
影した点を、新たな境界上のメッシュ点として登録す
る。新規に境界上にメッシュ点が挿入されるため、境界
上のメッシュ点から発生する境界保護層を再作成する必
要がある。そのため、処理ステップ101から再度、処
理を繰り返す。
【0029】処理ステップ106は、新たに射影する必
要性のあるメッシュ点が存在しない場合の処理であり、
最終的なメッシュを得るために三角メッシュを完成させ
る。
【0030】従来技術との違いは、三角メッシュを発生
させる処理ステップにおいて、境界保護層を破壊する三
角メッシュを探索する場合には、境界保護層を破壊する
可能性のある領域を限定し、その領域に限って三角メッ
シュの発生を行なうことにより、発生する三角メッシュ
数を減少させ、処理時間の短縮を図った点である。
【0031】次に、本発明の前提となる第2参考例につ
いて、図面を参照して説明する。図5に本参考例のフロ
ーチャートを示す。本参考例では、図1の処理ステップ
103において、境界保護層を破壊する可能性のある領
域に限定して三角メッシュを生成する手法を示してい
る。
【0032】処理ステップ201は、三角メッシュを生
成させる初期位置となる場所であり、境界線分を構成す
る物質境界線上のメッシュ点間の枝を活性とする。図6
は、枝の活性度を用いて、メッシュを生成する手法を説
明した図である。三角メッシュを領域の端から内側へと
渦巻状に作成するための開始位置の設定である。
【0033】図6(1)が、上記ステップでの状態を示
している。境界の枝を活性な枝として登録し、境界上の
メッシュ点の活性枚数カウンタを設定する。なお、枝の
存在しないメッシュ点は、活性な枝がなくなったときと
判別ができるように、初期値を設定する。
【0034】処理ステップ202は、活性な枝に隣接す
るメッシュ点を、見込み角最大法を用いて接続し、三角
メッシュを作成する箇所である。図6(2)〜(6)
に、メッシュ生成過程を示している。メッシュ点は活性
な枝の数を順次更新し、境界から領域内部に向かってメ
ッシュの生成を行なう。三角メッシュ発生開始位置が、
領域の外周部であるため、見込み角最大法を用いると外
周部から領域内部に向かって渦巻状に三角メッシュを発
生する。
【0035】処理ステップ203では、処理ステップ2
02にて作成した三角メッシュが境界保護層数−1の層
番号を持つ境界保護点を含んでいるか否かの判定を行な
う。境界保護点を含まない場合は、境界保護層を破壊す
る可能性がないため、検査対象の三角メッシュとしての
登録は行なわない。
【0036】処理ステップ204,205は、境界保護
層を破壊する領域内に存在する三角メッシュであった場
合の処理で、三角メッシュに使用したメッシュ点及び枝
の活性度カウンタ及び活性度の更新を行なう。
【0037】処理ステップ206は、処理ステップ20
2にて作成した三角メッシュを、境界保護層を破壊して
いるか否かの判定対象としての登録を行なう。
【0038】処理ステップ207は、処理ステップ20
4,205にて更新された活性度カウンタ、活性度を用
い、活性度カウンタが0ではない境界保護点が存在する
か否かの判定を行なう。図6(6)の状態が、前記、メ
ッシュ生成終了条件時の状態になる。境界保護層数−1
の層までのメッシュ点の活性度が全て0になっており、
境界保護層を破壊する可能性のある領域全てのメッシュ
生成が終了している。
【0039】活性度カウンタが0ではない境界保護点が
存在する場合は、全ての境界保護点の活性度カウンタが
0になるまで、処理ステップ202からの処理を繰り返
す。
【0040】次に、本発明の前提となる第3参考例につ
いて、図面を参照して説明する。図7に本参考例のフロ
ーチャートを示す。本参考例は、境界保護層を構成する
メッシュ点の特性を利用して、図5を簡略化した手法で
ある。図7は、図5と同様に、処理103にて境界保護
層を破壊する可能性のある領域のみに三角メッシュを生
成するための詳細なフローチャートである。
【0041】境界保護層を構成するメッシュ点は、物質
境界から一定の距離に存在する。この特徴を利用して、
物質境界近傍を起点として渦巻状に領域内部へと方向を
定めて、三角メッシュを生成すると、境界保護点を用い
た三角メッシュが最初に完成する。よって、メッシュ生
成終了条件を、図5の処理ステップ207ではなく、図
7の処理ステップ303とすることが可能である。ただ
し、形状特徴点では、くさび状に三角メッシュが生成さ
れずに残ってしまうことがある。しかし、形状特徴点で
は、図1の処理ステップ102により、境界保護層が破
壊されることはなくなっているため、影響はない。
【0042】この簡易な判断基準を用いることにより、
メッシュ生成をさらに高速化することが可能となる。
【0043】図8は、本参考例を用いて境界保護層を破
壊する可能性のある領域のみに、三角メッシュを張った
場合の例である。511,512,513,514と接
続した枝を持つ三角メッシュは、境界保護点と領域内メ
ッシュ点とが結合しているため、境界保護層を破壊して
いる。なお、形状特徴点の1つであるメッシュ点50
1、502の2箇所でメッシュの生成が行なわれていな
いが、前述の通り、形状特徴点では、図1の処理ステッ
プ102にて、境界保護層を破壊する領域内部のメッシ
ュ点が除去されているため、この手法を用いたことによ
る影響はない。
【0044】従来は、図16に示すように、領域全体の
三角メッシュを完成させていた。図8と同様に、メッシ
ュ点1301,1302,1303,1304と接続し
た枝を持つ三角メッシュは、境界保護点と領域内部のメ
ッシュ点とが結合しているため、境界保護層を破壊して
いる。従来の手法では、この例のように、境界保護層を
破壊する三角メッシュが存在した場合、再度、領域全体
の三角メッシュを生成するため、境界保護層を破壊する
可能性のない領域に対して三角メッシュを張る処理に要
した時間が無駄になってしまう。
【0045】本参考例は、境界保護層を破壊する領域を
限定して、三角メッシュを生成するため、境界保護層を
破壊する三角メッシュが存在した場合に無駄となってい
た時間を短縮することが可能となる。
【0046】図9は、同一条件において境界保護層を1
層付けた三角メッシュを発生させた場合のメッシュ生成
時間である。なお、境界保護層の破壊が2回あり、最終
的な三角メッシュ生成数が3回の場合である。
【0047】図中の実線は、上から、線分601が従来
の手法、線分602が本手法である。また、線分60
3,604は線分602の内訳で、線分603が、領域
内部の三角メッシュを生成するために必要な時間を示
し、線分604が、境界保護層を破壊する可能性のある
領域のみにメッシュを張るのに、必要な総時間を示して
いる。なお、この図では従来の生成方法の三角メッシュ
数が1000点のときにかかった時間を基準として規格
化している。また、破線605,606はメッシュ数を
Nmとした場合、それぞれ、Ο(Nm),Ο(√Nm)
の傾きを示している。
【0048】従来の手法及び、最終的な内点のメッシュ
発生部は、ほぼ、三角メッシュ数に応じて生成時間がか
かるため、線分の傾きは、破線605に近い傾きとなっ
ている。また、境界保護層を破壊する領域のみにメッシ
ュを張る場合の処理時間は、実際の三角メッシュ生成数
Nmnew は、Nmnew √Nmと表されるため、ほぼ破線
606の傾きと一致している。
【0049】本手法を用いた場合の最終的な三角メッシ
ュ生成時間は、三角メッシュ数が増加するに連れて、領
域内部の三角メッシュを完成させる処理の重みが増すた
め、Ο(√Nm)の傾きに近くなっている。
【0050】図9から分かるように、三角メッシュ数が
増加するにつれ、領域内部のメッシュ点の生成に時間が
かかるようになる。
【0051】本手法は、線分605と603の差分が線
分602に示した時間しか必要としない点が特徴であ
る。
【0052】次に、本発明の一実施形態について、図面
を参照して説明する。
【0053】図10に本実施形態のフローチャートを示
す。本実施形態は、境界保護層を生成する境界と生成し
ない境界とを共存させることにより、境界条件が設定さ
れているために、境界保護層が不要なデバイス側面やデ
バイス底面に不必要なメッシュを生成することを防止
し、高速化を図ることを主目的としている。
【0054】処理ステップ401にて、領域内部にメッ
シュ点を生成する。
【0055】処理ステップ402にて、境界保護層を必
要とする境界から、界面形状に局所的に適合した直交メ
ッシュからなる境界保護層を発生させる。このとき、境
界条件が設定されている、デバイス側面や、デバイス底
面等、境界保護層を発生させる必要のない界面からは、
境界保護層を構成するメッシュ点を発生させない。
【0056】処理ステップ403にて、境界保護層を発
生させる境界と、境界保護層が不要の境界との交点にお
いて、境界保護層が破壊されることを避けるための処理
を行なう。図11に示すように、境界保護層界面と、境
界保護層が不要の界面とのなす角が180度未満の場合
は、境界保護層との交点に新たなメッシュ点を境界保護
層の層数分発生させる。角度が180度以上の場合は、
図12に示すように、境界保護層1層分の位置に新たな
メッシュ点を発生させる。
【0057】処理ステップ404にて、第2参考例又は
第3参考例を用いて、境界保護層を破壊する領域に限定
してメッシュを生成する。
【0058】処理ステップ405にて、境界保護層が破
壊されるメッシュ、及び外心が領域外に出る鈍角三角形
の有無を確認する。
【0059】処理ステップ406にて、処理ステップ4
05にて境界保護層が破壊されていると判定された場合
に、頂点から境界線分上に投影した位置にメッシュ点を
新たに生成し、処理ステップ402に戻る。
【0060】処理ステップ407にて、処理ステップ4
05にて境界保護層が破壊されていないと判断された場
合に、領域内部の三角メッシュを完成させてメッシュ生
成を終了させる。
【0061】本手法により生成したメッシュ形状は、図
13に示すように、境界保護層を発生させないデバイス
側面と、境界保護層を必要とする物質界面とが同時に存
在することが可能となる。その結果、メッシュ総数を減
少させることができ、必要メモリ、シミュレーション時
間共に縮小、短縮することが可能になる。
【0062】以上の説明より明らかなように、本発明
は、従来の方法とは異なり、境界保護層を発生する場合
に必要となる、境界保護層を破壊する三角メッシュの探
索時に、領域全体の三角メッシュを生成するのではな
く、境界保護層を破壊する領域を限定する処理手順を有
することに特徴がある。また、境界保護層を全境界線分
に対して発生させるのではなく、境界保護層が必要な線
分にのみ発生させる処理手順を有することも特徴であ
る。
【0063】境界保護層を破壊する領域の限定方法とし
て、枝の活性度を利用して、境界保護層内の全メッシュ
点の三角メッシュを完成させることを特徴とする手法を
示した。上記手法を高速化した手法として、境界保護層
が最外周部に存在する性質を利用し、メッシュを領域外
周部から内側に向かって作成することにより、境界保護
点が含まれない三角メッシュが生成されるまで、三角メ
ッシュを発生させることを特徴とする手法も示した。ま
た、境界保護層を必要な境界にのみ発生させるために、
境界保護層を付加する境界と付加しない境界において、
境界保護層を破壊しないようにメッシュ点を追加するこ
とを特徴とする手法を示した。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、境界保護層付の三角メ
ッシュの発生を高速化することができる。これにより、
酸化プロセスのように、形状が変化することにより三角
メッシュの生成が大量に行なわれるシミュレーションに
おいて、シミュレーション時間の短縮が可能となる。
【0065】その理由は、境界保護層を破壊する三角メ
ッシュの探索を行なう場合に、境界保護層を破壊する可
能性のある領域に限定して三角メッシュを発生させるこ
とにより、三角メッシュ発生量を減少させ、三角メッシ
ュ発生時間を短縮することにより、境界保護層付の三角
メッシュ発生時間が短縮されるためである。
【0066】また、境界保護層が必要な界面のみに、境
界保護層を発生させることにより、境界保護層のメッシ
ュ数を減少させ、境界保護層付の三角メッシュ発生時間
を短縮できる。同時に、総メッシュ数の増加が抑えられ
るため、メッシュ生成後の拡散等のシミュレーション時
間も短縮されるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1参考例を示す、境界保護層を生成
する場合のフローチャートである。
【図2】第1参考例の形状特徴点において、境界保護層
が1層の場合に境界保護層を破壊する領域内点が存在し
ないための条件を示した説明図である。
【図3】第1参考例の形状特徴点において、境界保護層
が2層の場合に境界保護層を破壊する領域内点が存在し
ないための条件を示した説明図である。
【図4】第1参考例において境界保護層を破壊するメッ
シュを示す説明図であり、図4(1)は初期状態、図4
(2)〜(5)は破壊、図4(6)は問題なしをそれぞ
れ示している。
【図5】本発明の第2参考例を示すフローチャートであ
り、境界保護層を破壊する領域内の三角メッシュを完全
に完成させる手法である。
【図6】第2参考例における枝の活性度を利用したメッ
シュ生成を示す説明図であり、図6(1)〜(6)の順
に進行する。
【図7】本発明の第3参考例を示すフローチャートであ
り、境界保護層を破壊する領域内の三角メッシュを高速
に限定する手法である。
【図8】第3参考例における、境界保護層を破壊する可
能性のある領域に限定して三角メッシュを生成した実行
結果を示す図である。
【図9】従来の手法を1とした場合の、本発明における
境界保護層付きの三角メッシュ生成速度比を示すグラフ
である。
【図10】本発明の一実施形態における、必要な境界に
のみ境界保護層を発生させる手法を示すフローチャート
である。
【図11】一実施形態における、境界保護層が必要な界
面と境界保護層が不要な界面と180度未満の角度で接
する場合の処理方法を示した説明図である。
【図12】一実施形態における、境界保護層が必要な界
面と境界保護層が不要な界面と180度以上の角度で接
する場合の処理方法を示した説明図である。
【図13】一実施形態における、必要な境界にのみ、形
状特徴点を付加した場合のメッシュ形状を示した図であ
る。
【図14】従来の手法で、境界保護層を生成する場合の
フローチャートである。
【図15】見込み角最大法による三角メッシュ生成法の
説明図である。
【図16】従来の手法で三角メッシュを全体に生成した
実行結果を示す図である。
【符号の説明】
501,502 三角メッシュを生成しない形状特徴点 511,512,513,514 境界保護層を破壊す
る三角メッシュ 601 従来の境界保護層生成ルーチンを用いた場合の
メッシュ生成時間 602 本発明を用いた場合のメッシュ生成時間 603 本発明において領域内部の三角メッシュを完成
するために必要な時間 604 本発明において境界保護層を破壊する可能性の
ある領域のみに三角メッシュを張るために必要な時間 605 Ο(Nm)の傾きを示す線分 606 Ο(√Nm)の傾きを示す線分 P7,Q7,R7 物質境界線分状のメッシュ点(Q7
は形状特徴点でもある) A7,B7 形状特徴点Q7から発生した境界保護点 C7 △A7Q7B7の外心円内に存在する領域内部の
メッシュ点 O71 境界保護点のみ存在できる領域を示す円 O72 △A7Q7B7の外心円 P8,Q8,R8 物質境界線分状のメッシュ点(Q8
は形状特徴点でもある) A8,B8,C8,D8 形状特徴点Q8から発生した
境界保護点 E8 平行台形A8B8C8D8の外心円内に存在する
領域内部のメッシュ点 O81 境界保護点のみ存在できる領域を示す円 O82 平行台形A8B8C8D8の外心円 901,902,903,904 境界保護層を張らな
い界面に、新規に追加するメッシュ点 911 境界保護層を必要とする界面 912,913 境界保護層が不要の界面 A10 境界保護層を必要とする界面と、不要の界面と
のなす角がπ以上の角 B10 境界保護層を必要とする界面と、不要の界面と
のなす角がπ未満の角 1001 境界保護層を張らない界面とのなす角がπ未
満の場合に、新規に追加するメッシュ点 1002 境界保護層を張らない界面とのなす角がπ以
上の場合に、新規に追加するメッシュ点 1101,1102 境界保護層が不要の界面 1301,1302,1303,1304 境界保護層
を破壊する三角メッシュ A14,B14 活性な枝の端点のメッシュ点で、この
枝から三角メッシュを発生する C14,D14,E14,F14 三角メッシュを発生
させる候補となるメッシュ点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 17/20 H01L 29/00 JICSTファイル(JOIS) JQUICKファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体プロセス・デバイスシミュレーシ
    ョン等に用いられるシミュレーション用メッシュ生成方
    法において、 境界線分に対し局所的に整合させた直交メッシュからな
    る境界保護層を構成する境界保護点を発生させる第1の
    ステップと、 前記境界保護層からある基準距離以上離れた領域内部に
    メッシュ点を配置する第2のステップと、 前記メッシュ点の内、前記境界保護点を少なくとも1点
    含む三角メッシュをドロネー分割により発生させる第3
    のステップと、 前記三角メッシュの内、前記境界保護点と前記領域内部
    のメッシュ点とを結合した枝を辺に持つことにより前記
    境界保護層を破壊する三角メッシュの有無を判定する第
    4のステップと、 前記第4のステップにおいて、前記境界保護層を破壊す
    る三角メッシュが存在した場合には、当該三角メッシュ
    の領域内部のメッシュ点から前記境界線分上に射影し、
    その射影点を新たな境界上のメッシュ点として追加し
    て、前記第1のステップへ戻る第5のステップと、 前記第4のステップにおいて、前記境界保護層を破壊す
    る三角メッシュが存在しなかった場合に、前記領域内部
    の三角メッシュを完成させて、全ての処理を終了とする
    第6のステップと、 を少なくとも有しており、 前記第4のステップにおいて、前記境界保護層を破壊す
    るメッシュ点が全く存在しないと判定されるまでは、前
    記第1、第2、第3、第4、第5及び第6のステップを
    含む処理を繰り返して行ない、 前記第3のステップにおいて、前記境界保護層を破壊す
    る可能性のある領域(すなわち前記境界保護層内の活性
    枝と見込み角最大法を用いて三角メッシュを形成し得る
    前記境界保護層外のメッシュ点及び前記境界保護層内の
    メッシュ点とからなる領域)に限定して三角メッシュを
    生成し、 前記第1のステップにおいて、境界線分に対して境界保
    護点を発生させる際に、 前記境界線分の位置、両側の材質等の特性を読み込む第
    31のステップと、 前記境界線分の特性に応じて、当該境界線分に境界保護
    層を付加するか否かを判断する第32のステップと、 前記境界保護層を必要とする境界線分と、前記境界保護
    層を必要としない境界線分とが交わる角に対し、当該境
    界保護層を延長したときの当該境界保護層界面と、境界
    保護層を必要としない前記境界線分との交点に新たにメ
    ッシュ点を付加する第33のステップと、 を少なくとも有しており、 前記第32のステップにおいて、前記境界保護層を全て
    の前記境界線分に対して発生させるのではなく、前記境
    界保護層が必要な前記境界線分に対してのみ当該境界保
    護層を発生させる、 ことを特徴とする シミュレーション用メッシュ生成方
    法。
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