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JP3045884B2 - 粘着テープの製造方法 - Google Patents
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JP3045884B2 - 粘着テープの製造方法 - Google Patents

粘着テープの製造方法

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JP3045884B2
JP3045884B2 JP4312109A JP31210992A JP3045884B2 JP 3045884 B2 JP3045884 B2 JP 3045884B2 JP 4312109 A JP4312109 A JP 4312109A JP 31210992 A JP31210992 A JP 31210992A JP 3045884 B2 JP3045884 B2 JP 3045884B2
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和弘 下村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着テープの製造方法
に関するものであり、さらに詳細には、転写ベルト上に
粘着剤層を形成し、この粘着剤層を基材上に転写して粘
着テープを製造するいわゆるベルトコーティング法によ
る粘着テープの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着テープの粘着剤層を支持する基材と
しては、数多くの種類のものが知られており、クラフト
紙、和紙及びクレープ紙等の紙や、布、OPP(延伸ポ
リプロピレン)、硬質PVC並びにポリエチレン等のフ
ラットヤーンにポリエチレンをラミネートした複合基材
等が知られている。
【0003】例えば、紙を基材とした粘着テープの場
合、紙基材に直接に溶剤型粘着剤を塗布する方法が一般
的に多いが、紙基材に粘着剤がしみ込むため、粘着剤層
として必要な量以上に塗布する必要がありコストが高く
なる。またクラフト紙を基材とする粘着テープの場合、
剥離面上に粘着剤を塗布する方法も提案されているが、
溶剤系粘着剤を塗布する場合、剥離面が溶剤で侵される
ため好ましくない。また剥離紙等を使用するとコストが
高くなるという問題を生じる。
【0004】そこで、特公昭39−16796号では、
転写ベルト上に粘着剤を塗布し乾燥させた後、転写ベル
ト上の粘着剤層を基材上に転写して粘着テープを製造す
る、いわゆるベルトコーティング法が提案されている。
【0005】また、ポリエチレンフラットヤーンからな
る織布の片面にポリエチレンラミネート層を設けた基材
を用いる粘着テープも、近年多く用いられてきている。
このポリエチレンフラットヤーン基材は、熱可塑性樹脂
を原料としているため、粘着剤を塗布した後の乾燥工程
において基材の熱劣化が著しく、粘着テープとして加工
した際に強度低下が発生する。このため、上記の紙を基
材とする粘着テープと同様に、転写ベルト上に粘着剤を
塗布し粘着剤層を形成した後、これを基材上に転写する
ベルトコーティング法による製造が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紙を基
材とする粘着テープの場合、例えばクラフト紙のスライ
ムや目玉とか呼ばれる異物の部分のように、紙基材中に
均一でない部分が存在しており、このような部分の存在
のため、ベルトコーティング法により転写する際に層割
れを起こし、ときには切断に至るというような製造工程
上の問題を生じた。
【0007】また、ポリエチレンフラットヤーン基材を
用いた粘着テープの場合には、基材の表面に凹凸が少な
いため、転写ベルトからの粘着剤層の転写がスムーズに
なされないという問題があった。これは、転写ベルト上
の乾燥工程直後の粘着剤層の凝集力が低いことによる。
このため、ポリエチレンフラットヤーン基材の粘着テー
プの場合には、基材面上に下塗り剤を塗工したり、ある
いはコロナ放電処理によって基材への転写性を向上させ
る必要があった。
【0008】本発明の目的は、このような従来の問題点
を解消し、紙を基材とした場合に層割れや切断を起こす
ことがなく、またポリエチレンフラットヤーンを基材と
した場合に、基材への下塗り剤の塗工やコロナ放電処理
を施すことなく転写ベルトからの粘着剤層の転写を良好
に行なうことのできる粘着テープの製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の問題点を解消するため鋭意検討した結果、粘着剤層を
転写する際、粘着剤層表面の温度を転写ベルト表面の温
度より10℃以上低くすることにより、粘着剤層表面の
粘着剤の凝集力が高まり、転写ベルトから基材への転写
性が向上することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、転写ベルト上に粘着剤層を塗
布し乾燥した後、転写ベルト上の粘着剤層を基材上に転
写して粘着テープを製造する方法であり、粘着剤層を転
写する際、粘着剤層表面の温度を転写ベルト表面の温度
より10℃以上低くすることを特徴としている。
【0010】本発明においては、粘着剤層を転写する
際、粘着剤層表面の温度を転写ベルト表面の温度より1
0℃以上、さらに好ましくは20℃以上低くしている。
このように粘着剤層表面の温度を転写ベルト表面の温度
より低くすることにより、粘着剤層表面の粘着剤の凝集
力を高めることができ、転写ベルトから基材への粘着剤
層の転写性を良好にすることができる。
【0011】本発明において粘着テープの基材は、特に
限定されるものではなく、従来から粘着テープの基材と
して用いられているものを用いることができ、クラフト
紙、和紙(ビニロン等の合成繊維を含むものを含む)、
及びクレープ紙等の紙基材や、ポリエチレン及びポリプ
ロピレンのフラットヤーンにポリエチレンをラミネート
した複合支持体の基材を始めとし、布、OPP、硬質P
VC等の基材を用いることができる。
【0012】本発明において用いる転写ベルトとして
は、ステンレス等の金属ベルトや、テフロンコーティン
グした布ベルト等を用いることができ、粘着剤を塗布し
乾燥した後基材上に粘着剤層を転写し得るような転写ベ
ルトであれば、どのようなものでも使用することができ
る。
【0013】また、基材の粘着剤層が設けられる面と反
対側の面には、従来の粘着テープと同様に、離型剤層を
設けることができ、このような離型剤は、基材の上にラ
ミネート層を設け、このラミネート層の上に離型剤層を
形成してもよい。このような離型剤としては、シリコン
系あるいは有機系の離型剤等を用いることができる。
【0014】粘着剤層を形成する粘着剤のベースポリマ
ーは特に限定されるものではないが、例えば、汎用のゴ
ム系、アクリル系、ホットメルト系粘着剤を適宜使用す
ることができる。このようなものとしては、天然ゴム、
イソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム
(SBR)、ブタジエンゴム、イソブチレン−イソプレ
ンゴム、アクリルゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体ゴム、スチレン−イソプレン・ブロック共重合
体ゴム(SIS)、スチレン−ブタジエン・ブロック共
重合体ゴム(SBS)、クロロプレンゴム、ブチルゴ
ム、再生ゴム等、及びこれらの混合物を挙げることがで
きる。
【0015】また、粘着剤層には、上記ベースポリマー
の他、粘着付与樹脂、充填剤、軟化剤、老化防止剤等、
通常の粘着テープの粘着剤層に添加するものを用いるこ
とができる。
【0016】本発明において、粘着剤層を転写する際
に、粘着剤層の表面の温度を転写ベルトの表面の温度よ
りも低くする方法は、特に限定されるものではないが、
例えば粘着剤層の転写前に粘着剤層を表面側から送風等
によって冷却したり、あるいは転写ベルトの裏側から加
熱し粘着剤層表面よりも転写ベルト表面の温度を高くす
ること等の方法を採用することができる。
【0017】
【発明の作用効果】本発明では、粘着剤層を転写する
際、粘着剤層の表面の温度を転写ベルトの表面の温度よ
り10℃以上低くしている。このため、粘着剤層表面の
粘着剤の凝集力が高まり、転写ロールから基材への粘着
剤層の転写性が向上する。従って、例えば基材として紙
を用いた場合には、従来問題となった層割れや切断を起
こすことなくスムーズに安定に粘着剤層を基材へ転写す
ることができる。また基材としてポリエチレンフラット
ヤーン基材を用いた場合には、基材へ下塗り剤を塗工し
たり、コロナ放電処理を施すことなく、転写ベルトから
基材への粘着剤層の転写を良好に行うことができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の製造方法を実施するための
装置の一例を示す概略構成図である。図1に示すよう
に、ドラム2には、ステンレス製のエンドレスベルトか
らなる転写ベルト1がかけられており、この転写ベルト
1は乾燥炉3内に設けられた図示されないドラムと、ド
ラム2との間を往復している。乾燥炉3に向かう転写ベ
ルト1の上には粘着剤を転写ベルト1上に塗工するため
の粘着剤塗工装置4が設けられており、転写ベルト1上
に粘着剤が塗工され、粘着剤層9が形成される。この粘
着剤層9は乾燥炉3内を通り、含有される溶剤等が除去
され乾燥される。乾燥炉3から出た粘着剤層9は、転写
ベルト1及び基材7を介して、ドラム2と接しているプ
レスロール8に送られる。プレスロール8とドラム2と
の接点において、転写ベルト1上の粘着剤層9は基材7
側に転写される。
【0019】図2は、この転写の状態を示す拡大図であ
る。図2に示すように、粘着剤層9は、転写ベルト1か
ら引き剥がされ、基材7上に転写される。このようにし
て基材7上に粘着剤層9が形成され粘着テープが作製さ
れる。
【0020】図1に示すように、粘着剤層9の転写前
に、粘着剤層冷却装置5により粘着剤層9の表面が冷却
される。このような冷却により、粘着剤層9の表面の温
度を転写ベルト1の表面の温度より10℃以上低くす
る。
【0021】図3は、転写ベルト1上に設けられた粘着
剤層9を示す側面図であり、図3に示す粘着剤層9の表
面aの温度が、転写ベルト1の表面bの温度よりも10
℃以上低くなるように、粘着剤層9の表面を冷却する。
【0022】図1に示す粘着剤冷却装置5の代わりに、
図1に同時に示しているベルト加温装置6を用いてこの
ような温度差を設けてもよい。すなわち、ベルト加温装
置6は、転写ベルト1の裏側に設けられており、転写ベ
ルト1を裏側から加熱することにより、転写ベルト1の
表面の温度を粘着剤層9の表面の温度よりも高くしてい
る。この実施例の場合、乾燥炉3から出た転写ベルト1
の温度が低下し過ぎないように保温することによって、
粘着剤層9の表面温度との温度差を形成させている。
【0023】なお、図1に示す粘着剤冷却装置5及びベ
ルト加温装置6はどちらか一方を設けるだけでもよい
し、双方を共に設けて併用することも可能である。次
に、図1に示す装置を用いて紙を基材とした粘着テープ
を作製する実施例について説明する。
【0024】実施例1 クラフト紙の一方面にポリエチレンラミネート層を形成
し、このポリエチレンラミネート層の上にシリコン剥離
層を形成し、粘着テープの基材となるクラフト紙基材を
準備した。次に、天然ゴムをベースとする溶剤系粘着剤
を転写ベルトであるステンレスベルト上に塗布し乾燥さ
せた後、粘着剤冷却装置により10℃の冷風を粘着剤層
の表面にあて、その直後にクラフト紙基材の剥離層と反
対側の面にこの粘着剤層を転写させた。粘着剤層を転写
させた後、このクラフト紙粘着テープを巻き取った。転
写の際の転写ベルトの表面の温度は95℃であり、粘着
剤層の表面の温度は78℃であった。
【0025】図4は、このようにして得られたクラフト
紙粘着テープの積層構造を示す断面図である。図4に示
すように、クラフト紙基材11の一方面にはポリエチレ
ンラミネート層12を介して剥離剤層13が設けられて
おり、他方面には粘着剤層9が設けられている。
【0026】このようにして数時間連続してクラフト紙
粘着テープを製造したところ、従来問題となった層割れ
や切断を起こすことなく、安定してクラフト紙粘着テー
プを製造することができた。
【0027】比較例1 上記の実施例1において、粘着剤層の表面に粘着剤冷却
装置からの冷風をあてずに、粘着剤層を基材上に転写さ
せようとした。このときの転写ベルトの表面の温度は9
7℃であり、粘着剤層表面の温度は93℃であった。連
続運転を試みたところ、運転し始めてすぐに層割れを起
こし、切断に至り、運転をストップさぜるを得なかっ
た。次に、基材としてポリエチレンフラットヤーン基材
を用いた実施例について説明する。
【0028】実施例2 縦糸として90デニール、横糸として320デニールの
ポリエチレンフラントヤーンからなる織布の一方面に、
成形温度300℃で25〜50μmのポリエチレンラミ
ネート層を形成した。このラミネート層側に、メイヤー
バー塗工によりシリコン系離型剤を塗布し離型剤層を設
けて、ポリエチレンフラットヤーン基材を準備した。
【0029】図1に示す装置を用い、天然ゴム系をベー
スとする溶剤系粘着剤を転写ベルトであるステンレスベ
ルト上に塗布し乾燥させた後、このポリエチレンフラッ
トヤーン基材の離型剤層と反対側の面に粘着剤層を転写
させた。転写させる直前において、粘着剤冷却装置から
15℃の冷風を粘着剤層上にあて、粘着剤層表面の温度
を冷却させた。転写の際の転写ベルト表面温度は93℃
であり、粘着剤層表面の温度は80℃であった。粘着剤
層を転写ベルトから基材へ転写させて粘着テープを作製
し、これを巻き取った。転写ベルトから基材への粘着剤
層の転写は良好に行うことができた。
【0030】比較例2 実施例1において、転写前に粘着剤冷却装置により粘着
剤層表面を冷却しないこと以外は、実施例1と同様にし
て粘着テープを製造することを試みた。しかしながら、
この場合は粘着剤の転写が不可能であった。
【0031】図5は、実施例2により得られた粘着テー
プの断面を示しており、ポリエチレンフラットヤーン2
1の一方面にはポリエチレンラミネート層22が設けら
れ、このポリエチレンラミネート層22の上に離型剤層
23が設けられている。またポリエチレンフラットヤー
ン21の他方面には粘着剤層9が形成されている。
【0032】これに対し、比較例2では上述のように粘
着剤層の転写が不可能であった。比較例2のように、転
写前に粘着剤層を冷却しない場合には、図6に示すよう
に、ポリエチレンフラットヤーン31上に下塗り剤層3
4を設け、この下塗り剤層34の上に粘着剤層35を転
写する必要があった。なお、図6において32はポリエ
チレンラミネート層を示し、33は離型剤層を示してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う製造方法を説明するための装置の
一例を示す概略構成図。
【図2】粘着剤層が転写ベルトから基材に転写される状
態を示す拡大図。
【図3】転写ベルト上の粘着剤層を示す拡大図。
【図4】実施例1において得られた粘着テープを示す断
面図。
【図5】実施例2において得られた粘着テープを示す断
面図。
【図6】基材上に下塗り剤層を形成し、粘着剤層を転写
した比較の粘着テープを示す断面図。
【符号の説明】
1…転写ベルト 2…ドラム 3…乾燥炉 4…粘着剤塗工装置 5…粘着剤冷却装置 6…ベルト加温装置 7…基材 8…プレスロール 9…粘着剤層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写ベルト上に粘着剤を塗布し乾燥した
    後、転写ベルト上の粘着剤層を基材上に転写して粘着テ
    ープを製造する方法において、 前記粘着剤層を転写する際、粘着剤層表面の温度を前記
    転写ベルト表面の温度より10℃以上低くすることを特
    徴とする、粘着テープの製造方法。
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