JP3055262B2 - 1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダンの製造法 - Google Patents
1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダンの製造法Info
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- JP3055262B2 JP3055262B2 JP3297312A JP29731291A JP3055262B2 JP 3055262 B2 JP3055262 B2 JP 3055262B2 JP 3297312 A JP3297312 A JP 3297312A JP 29731291 A JP29731291 A JP 29731291A JP 3055262 B2 JP3055262 B2 JP 3055262B2
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1,1,2,3,3,5
−ヘキサメチルインダン(以下、HMIと称す。)を製
造する方法に関するものである。HMIをアセチル化し
て得られる5−アセチル−1,1,2,3,3,6−ヘ
キサメチルインダンは石鹸及び化粧品用等の香料として
使用され、HMIはこれを製造するための中間体であ
る。
−ヘキサメチルインダン(以下、HMIと称す。)を製
造する方法に関するものである。HMIをアセチル化し
て得られる5−アセチル−1,1,2,3,3,6−ヘ
キサメチルインダンは石鹸及び化粧品用等の香料として
使用され、HMIはこれを製造するための中間体であ
る。
【0002】
【従来の技術】HMIを製造する方法としてイソプロペ
ニルトルエンと2−メチル−2−ブテンをフリーデル・
クラフツ型触媒の存在下に反応させる方法(特開昭49-1
09358号)、硫酸と五酸化リンまたはリン酸と三フッ化
ホウ素エーテラート等の混合物触媒の存在下に反応させ
る方法(特開昭51-59846号)、サイメンまたはイソプロ
ペニルトルエンと石油の分解または改質により得られる
C5 留分よりイソプレンを抽出分離した後のリターンC
5 留分を、フリーデル・クラフツ型触媒の存在下に反応
させる方法(特開昭49-110658 号)、2−メチル−2−
ブテンと2−メチル−1−ブテンの混合物とP−サイメ
ンをフリーデル・クラフツ型触媒の存在下に反応させる
方法(インド特許 161104 号、1985)が知られている。
ニルトルエンと2−メチル−2−ブテンをフリーデル・
クラフツ型触媒の存在下に反応させる方法(特開昭49-1
09358号)、硫酸と五酸化リンまたはリン酸と三フッ化
ホウ素エーテラート等の混合物触媒の存在下に反応させ
る方法(特開昭51-59846号)、サイメンまたはイソプロ
ペニルトルエンと石油の分解または改質により得られる
C5 留分よりイソプレンを抽出分離した後のリターンC
5 留分を、フリーデル・クラフツ型触媒の存在下に反応
させる方法(特開昭49-110658 号)、2−メチル−2−
ブテンと2−メチル−1−ブテンの混合物とP−サイメ
ンをフリーデル・クラフツ型触媒の存在下に反応させる
方法(インド特許 161104 号、1985)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来公
知のサイメンに2−メチル−2−ブテンをフリーデル・
クラフツ型触媒の存在下に反応させて、HMIを製造す
る方法は収率が低く、経済的に有利な方法ではない。ま
た反応中にアルミニウムハイドライドの触媒スラッジが
固化して反応が停止してしまう現象がしばしば観察さ
れ、再現性が必ずしも十分でない。
知のサイメンに2−メチル−2−ブテンをフリーデル・
クラフツ型触媒の存在下に反応させて、HMIを製造す
る方法は収率が低く、経済的に有利な方法ではない。ま
た反応中にアルミニウムハイドライドの触媒スラッジが
固化して反応が停止してしまう現象がしばしば観察さ
れ、再現性が必ずしも十分でない。
【0004】かかる事情に鑑み、P−サイメン及び2−
メチル−2−ブテンを無水塩化アルミニウム及び3級ア
ルキルハライドの存在下に反応させてHMIを製造する
方法につき、再現性の向上と収率の向上を目指して鋭意
検討した結果、特定の混合溶媒を選択することにより、
良い結果が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
メチル−2−ブテンを無水塩化アルミニウム及び3級ア
ルキルハライドの存在下に反応させてHMIを製造する
方法につき、再現性の向上と収率の向上を目指して鋭意
検討した結果、特定の混合溶媒を選択することにより、
良い結果が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はP−
サイメン及び2−メチル−2−ブテンを無水塩化アルミ
ニウム及び3級アルキルハライドの存在下に反応させて
1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダンを製造
するにあたり、25℃に於ける溶解度係数が9.3以下
の脂肪族炭化水素又は塩素化脂肪族炭化水素と、25℃
に於ける溶解度係数が9.5以上の塩素化炭化水素との
混合溶媒を用ることを特徴とする1,1,2,3,3,
5−ヘキサメチルインダンの製造法である。
サイメン及び2−メチル−2−ブテンを無水塩化アルミ
ニウム及び3級アルキルハライドの存在下に反応させて
1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダンを製造
するにあたり、25℃に於ける溶解度係数が9.3以下
の脂肪族炭化水素又は塩素化脂肪族炭化水素と、25℃
に於ける溶解度係数が9.5以上の塩素化炭化水素との
混合溶媒を用ることを特徴とする1,1,2,3,3,
5−ヘキサメチルインダンの製造法である。
【0006】本発明で用いられる3級アルキルハライド
としては、tert−ブチルクロリド、tert−アミルクロリ
ド、t−ブチルブロマイドまたは2−クロロ−2,4,
4−トリメチルペンタンなどが挙げられる。これら3級
アルキルハライドの使用量は2−メチル−2−ブテンに
対して約1.0〜1.5当量、好ましくは約1.1〜
1.2当量用いられる。
としては、tert−ブチルクロリド、tert−アミルクロリ
ド、t−ブチルブロマイドまたは2−クロロ−2,4,
4−トリメチルペンタンなどが挙げられる。これら3級
アルキルハライドの使用量は2−メチル−2−ブテンに
対して約1.0〜1.5当量、好ましくは約1.1〜
1.2当量用いられる。
【0007】本発明で用いられる触媒の無水アルミニウ
ムハライドとしては、三塩化アルミニウムまたは三臭化
アルミニウムが挙げられる。これら触媒の使用量は、2
−メチル−2−ブテンに対して通常1〜20モル%、好
ましくは5〜15モル%の範囲である。
ムハライドとしては、三塩化アルミニウムまたは三臭化
アルミニウムが挙げられる。これら触媒の使用量は、2
−メチル−2−ブテンに対して通常1〜20モル%、好
ましくは5〜15モル%の範囲である。
【0008】本発明で用いられるp−サイメン量は2−
メチル−2−ブテンに対して通常1〜5モル、好ましく
は1.2〜3モルの範囲である。p−サイメン量をこの
範囲より多く用いても問題はないが、それに見合った効
果は得られない。一方p−サイメン量がこの範囲より少
ない場合はHMI収率が低下する。
メチル−2−ブテンに対して通常1〜5モル、好ましく
は1.2〜3モルの範囲である。p−サイメン量をこの
範囲より多く用いても問題はないが、それに見合った効
果は得られない。一方p−サイメン量がこの範囲より少
ない場合はHMI収率が低下する。
【0009】溶媒の25℃に於ける溶解度係数(SPと
称する。)は次式で定義される。 SP=[(d/M)(△H−1.987T)]1/2 式中、dは25℃に於ける比重(g/cc)、Mは分子
量、△Hは25℃に於ける蒸発熱(cal/g)、T=
298.2Kを示す。
称する。)は次式で定義される。 SP=[(d/M)(△H−1.987T)]1/2 式中、dは25℃に於ける比重(g/cc)、Mは分子
量、△Hは25℃に於ける蒸発熱(cal/g)、T=
298.2Kを示す。
【0010】SP値が9.3以下の脂肪族炭化水素又は
塩素化脂肪族炭化水素(貧溶媒と称する。)としては、
n−ペンタン(SP=7.0) 、シクロヘキサン(SP=8.2)、
n−ヘキサン(SP=7.4)、n−ヘプタン(SP=7.2)、n
−オクタン(SP=7.6)および2,2,4−トリメチルペ
ンタン(SP=6.8)、テトラクロロエチレン(SP=9.3)、
1,1,2−トリクロロエチレン(SP=9.2)、クロロホ
ルム(SP=9.2)、tr−1,2−ジクロロエチレン(SP=
9.0)、1,2−ジクロロプロパン(SP=9.1)、四塩化
炭素(SP=8.6)、1,1,1−トリクロロエタン(SP=
8.5)、1−クロロブタン(SP=8.4)、1−クロロペン
タン(SP=8.4)等が挙げられる。
塩素化脂肪族炭化水素(貧溶媒と称する。)としては、
n−ペンタン(SP=7.0) 、シクロヘキサン(SP=8.2)、
n−ヘキサン(SP=7.4)、n−ヘプタン(SP=7.2)、n
−オクタン(SP=7.6)および2,2,4−トリメチルペ
ンタン(SP=6.8)、テトラクロロエチレン(SP=9.3)、
1,1,2−トリクロロエチレン(SP=9.2)、クロロホ
ルム(SP=9.2)、tr−1,2−ジクロロエチレン(SP=
9.0)、1,2−ジクロロプロパン(SP=9.1)、四塩化
炭素(SP=8.6)、1,1,1−トリクロロエタン(SP=
8.5)、1−クロロブタン(SP=8.4)、1−クロロペン
タン(SP=8.4)等が挙げられる。
【0011】一方、これらと混合使用されるSP値が
9.5以上の塩素化炭化水素(良溶媒と称する。)とし
ては、1,2,3−トリクロロプロパン(SP=9.5)、
1,1,2,2−テトラクロロエタン(SP=9.8)、ジク
ロロメタン(SP=9.9)、1,2−ジクロロエタン(SP=
9.9)、1,1,2−トリクロロエタン(SP=10.1)、モ
ノクロロベンゼン(SP=9.8)、o−ジクロロベンゼン
(SP=10.1)等が挙げられる。
9.5以上の塩素化炭化水素(良溶媒と称する。)とし
ては、1,2,3−トリクロロプロパン(SP=9.5)、
1,1,2,2−テトラクロロエタン(SP=9.8)、ジク
ロロメタン(SP=9.9)、1,2−ジクロロエタン(SP=
9.9)、1,1,2−トリクロロエタン(SP=10.1)、モ
ノクロロベンゼン(SP=9.8)、o−ジクロロベンゼン
(SP=10.1)等が挙げられる。
【0012】これら貧溶媒と良溶媒の混合比率は特に制
限はないが、重量比で良溶媒/貧溶媒=0.5/9.5
〜8/2、好ましくは1/9〜6/4の範囲から選ばれ
る。
限はないが、重量比で良溶媒/貧溶媒=0.5/9.5
〜8/2、好ましくは1/9〜6/4の範囲から選ばれ
る。
【0013】貧溶媒単独または貧溶媒同士の混合使用で
は、低温での触媒スラッジ固化は確実に起こり、通常の
安全領域と考えている反応温度でも触媒スラッジの固化
が起きることがある。一方、良溶媒単独または良溶媒同
士の混合使用では触媒スラッジの固化は起こらないが、
HMIの収率が低く実用的ではない。貧溶媒と良溶媒の
混合溶媒を用いた場合、貧溶媒のみ使用の場合に比べて
若干収率は低下し、良溶媒が多いほど収率は低下する
が、触媒スラッジの固化が起こる温度が低くなる。固化
の起き始める温度付近では固化したり、しなかったりと
再現性が良くないが、より高温の安全領域では反応再現
性が良く、触媒スラッジの固化は起こらない。
は、低温での触媒スラッジ固化は確実に起こり、通常の
安全領域と考えている反応温度でも触媒スラッジの固化
が起きることがある。一方、良溶媒単独または良溶媒同
士の混合使用では触媒スラッジの固化は起こらないが、
HMIの収率が低く実用的ではない。貧溶媒と良溶媒の
混合溶媒を用いた場合、貧溶媒のみ使用の場合に比べて
若干収率は低下し、良溶媒が多いほど収率は低下する
が、触媒スラッジの固化が起こる温度が低くなる。固化
の起き始める温度付近では固化したり、しなかったりと
再現性が良くないが、より高温の安全領域では反応再現
性が良く、触媒スラッジの固化は起こらない。
【0014】本発明で用いられる混合溶媒の使用量は2
−メチル−2−ブテン1モルに対して通常100〜20
00g、好ましくは150〜1000gの範囲である。
溶媒をこの範囲より多く用いても特に問題はないが、そ
れに見合った効果は得られない。一方溶媒量がこの範囲
より少ない場合はHMIの収率が低下するので好ましく
ない。
−メチル−2−ブテン1モルに対して通常100〜20
00g、好ましくは150〜1000gの範囲である。
溶媒をこの範囲より多く用いても特に問題はないが、そ
れに見合った効果は得られない。一方溶媒量がこの範囲
より少ない場合はHMIの収率が低下するので好ましく
ない。
【0015】具体的反応仕込み方法を例示するならば、
混合溶媒とp−サイメンの溶液を反応槽に仕込み後、無
水アルミニウムハライドを仕込んで撹拌分散させ、その
後2−メチル−2−ブテン及び3級アルキルクロリドと
混合溶媒の溶液を連続的に供給しつつ反応する方法、又
はp−サイメンと混合溶媒の溶液を反応槽に仕込み後、
無水アルミニウムハライドの一部を仕込んで撹拌分散さ
せ、その後2−メチル−2−ブテン及び3級アルキルク
ロリドと混合溶媒の溶液を連続的に供給すると共に、残
りの無水アルミニウムハライドを分割添加しつつ反応す
る方法等が挙げられる。特に反応時間が長い場合には、
無水アルミニウムハライドは分割添加する方がHMI収
率は高い。
混合溶媒とp−サイメンの溶液を反応槽に仕込み後、無
水アルミニウムハライドを仕込んで撹拌分散させ、その
後2−メチル−2−ブテン及び3級アルキルクロリドと
混合溶媒の溶液を連続的に供給しつつ反応する方法、又
はp−サイメンと混合溶媒の溶液を反応槽に仕込み後、
無水アルミニウムハライドの一部を仕込んで撹拌分散さ
せ、その後2−メチル−2−ブテン及び3級アルキルク
ロリドと混合溶媒の溶液を連続的に供給すると共に、残
りの無水アルミニウムハライドを分割添加しつつ反応す
る方法等が挙げられる。特に反応時間が長い場合には、
無水アルミニウムハライドは分割添加する方がHMI収
率は高い。
【0016】本発明で用いられるp−サイメン量は2−
メチル−2−ブテンに対して通常約1〜5モル、好まし
くは1.2〜3モルの範囲である。p−サイメン量をこ
の範囲より多く用いても特に問題はないが、それに見合
った効果は得られない。一方、p−サイメン量がこの範
囲より少ない場合はHMI収率が低下する。
メチル−2−ブテンに対して通常約1〜5モル、好まし
くは1.2〜3モルの範囲である。p−サイメン量をこ
の範囲より多く用いても特に問題はないが、それに見合
った効果は得られない。一方、p−サイメン量がこの範
囲より少ない場合はHMI収率が低下する。
【0017】反応時間は特に制限はないが、通常1〜1
5時間であり、特に好ましくは1.2〜8時間程度であ
る。本発明の環化アルキル化反応は極めて早い反応であ
り、反応時間は原料供給時間とほぼ同一で十分で、原料
供給終了後の後反応時間は特に必要ではない。後反応時
間があまり長いと、p−サイメンの二量化等の副反応が
目立ってくるので、通常約15〜30分以内に後反応は
終了すべきである。本反応では、撹拌を停止することに
よって活性な触媒スラッジが沈降分離するので、撹拌停
止を以て反応停止とすることが出来る。
5時間であり、特に好ましくは1.2〜8時間程度であ
る。本発明の環化アルキル化反応は極めて早い反応であ
り、反応時間は原料供給時間とほぼ同一で十分で、原料
供給終了後の後反応時間は特に必要ではない。後反応時
間があまり長いと、p−サイメンの二量化等の副反応が
目立ってくるので、通常約15〜30分以内に後反応は
終了すべきである。本反応では、撹拌を停止することに
よって活性な触媒スラッジが沈降分離するので、撹拌停
止を以て反応停止とすることが出来る。
【0018】反応温度は約−5℃〜30℃の範囲から選
ばれる。好ましくは5〜20℃の範囲である。−5℃以
下に反応温度を下げることは、反応熱除去効率の点から
経済的ではない。一方反応温度が30℃を越えると副反
応が多くなりHMI収率の低下を招く。
ばれる。好ましくは5〜20℃の範囲である。−5℃以
下に反応温度を下げることは、反応熱除去効率の点から
経済的ではない。一方反応温度が30℃を越えると副反
応が多くなりHMI収率の低下を招く。
【0019】反応終了後、洗浄、中和し、精留あるいは
晶析等の通常の手法に従ってHMIを精製、単離取得す
る事が出来る。得られたHMTは常法に従ってアセチル
化すると、ムスク香料として広汎に用いられている7−
アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルイン
ダンを得ることが出来る。
晶析等の通常の手法に従ってHMIを精製、単離取得す
る事が出来る。得られたHMTは常法に従ってアセチル
化すると、ムスク香料として広汎に用いられている7−
アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルイン
ダンを得ることが出来る。
【0020】
【発明の効果】本発明の方法により、従来方法に比べて
収率が向上するとともに、反応中にアルミニウムハライ
ド触媒スラッジが固化して反応が停止してしまうことが
なくなり、反応の再現性が向上する。
収率が向上するとともに、反応中にアルミニウムハライ
ド触媒スラッジが固化して反応が停止してしまうことが
なくなり、反応の再現性が向上する。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例で詳細に説明するが、
本発明はこの実施例のみに限定されるものではない。以
下の実施例で用いるHMI収率、p−サイメン(PCM
と称する。)転化率とはそれぞれ次の定義による。 HMI収率:2−メチル−2−ブテンに対する生成HM
Iのモル収率(%) PCM転化率=[(原料PCM−残存PCM)/原料P
CM]×100(%)
本発明はこの実施例のみに限定されるものではない。以
下の実施例で用いるHMI収率、p−サイメン(PCM
と称する。)転化率とはそれぞれ次の定義による。 HMI収率:2−メチル−2−ブテンに対する生成HM
Iのモル収率(%) PCM転化率=[(原料PCM−残存PCM)/原料P
CM]×100(%)
【0022】実施例1 撹拌器、コンデンサー、滴下ロートを備えた500ml
のセパラブルフラスコの中に、無水塩化アルミニウム
1.12g、PCM67.11g、シクロヘキサン(SP=
8.2)30gとジクロロメタン(SP=9.9)20gを仕込み、
激しく撹拌した。次いで、この懸濁液中へ2−メチル−
2−ブテン17.35gとt−ブチルクロライド26.
15gとシクロヘキサン30gとジクロロメタン(SP=9.
9)20gの混合液を20℃に保ちながら、6.0時間か
けて滴下反応させた。途中2.0時間と4.0時間目に
無水塩化アルミニウム1.12gづつを加えた。さらに
同温度で10分撹拌した後、静置してタール分を分離
し、有機層を得た。有機層を水100g、1%水酸化ナ
トリウム水溶液100g、水100gで順次、洗浄し
た。
のセパラブルフラスコの中に、無水塩化アルミニウム
1.12g、PCM67.11g、シクロヘキサン(SP=
8.2)30gとジクロロメタン(SP=9.9)20gを仕込み、
激しく撹拌した。次いで、この懸濁液中へ2−メチル−
2−ブテン17.35gとt−ブチルクロライド26.
15gとシクロヘキサン30gとジクロロメタン(SP=9.
9)20gの混合液を20℃に保ちながら、6.0時間か
けて滴下反応させた。途中2.0時間と4.0時間目に
無水塩化アルミニウム1.12gづつを加えた。さらに
同温度で10分撹拌した後、静置してタール分を分離
し、有機層を得た。有機層を水100g、1%水酸化ナ
トリウム水溶液100g、水100gで順次、洗浄し
た。
【0023】得られた有機層は158.34gであり、
ガスクロマトグラフィーで有機層の分析を行ったとこ
ろ、未反応のP−サイメン28.69gとHMI38.
62gを確認した。従って、HMIの2−メチル−2−
ブテン基準の反応収率は76.5%、PCM転化率は5
7.2%であった。
ガスクロマトグラフィーで有機層の分析を行ったとこ
ろ、未反応のP−サイメン28.69gとHMI38.
62gを確認した。従って、HMIの2−メチル−2−
ブテン基準の反応収率は76.5%、PCM転化率は5
7.2%であった。
【0024】実施例2 反応温度を0℃に代えた以外は実施例1と同様に行っ
た。結果は、HMIの2−メチル−2−ブテン基準の反
応収率が73.4%、PCM転化率が53.5%であっ
た。
た。結果は、HMIの2−メチル−2−ブテン基準の反
応収率が73.4%、PCM転化率が53.5%であっ
た。
【0025】実施例3 ジクロロメタンの代わりに1,2−ジクロロエタン(SP=
9.9)を用いた以外は実施例1と同様に行った。結果は、
HMIの2−メチル−2−ブテン基準の反応収率が6
7.2%、PCM転化率は58.5%であった。
9.9)を用いた以外は実施例1と同様に行った。結果は、
HMIの2−メチル−2−ブテン基準の反応収率が6
7.2%、PCM転化率は58.5%であった。
【0026】実施例4〜7 反応温度を表1に示すように代えた以外は実施例3と同
様に行った。結果を表1に示す。
様に行った。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】実施例8〜9 PCMの先仕込み量を表2のように代えた以外は実施例
3と同様に行った。結果を表2に示す。
3と同様に行った。結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】実施例10 ジクロロメタンの代わりにモノクロロベンゼン(SP=9.8)
を用いた以外は実施例1と同様に行った。結果は、HM
Iの2−メチル−2−ブテン基準の反応収率が74.8
%、PCM転化率は57.9%であった。
を用いた以外は実施例1と同様に行った。結果は、HM
Iの2−メチル−2−ブテン基準の反応収率が74.8
%、PCM転化率は57.9%であった。
【0031】実施例11 反応温度を0℃に代えた以外は実施例10と同様に行っ
た。結果は、HMIの2−メチル−2−ブテン基準の反
応収率が75.4%、PCM転化率が47.5%であっ
た。
た。結果は、HMIの2−メチル−2−ブテン基準の反
応収率が75.4%、PCM転化率が47.5%であっ
た。
【0032】実施例12 モノクロロベンゼンの代わりにジクロロベンゼン(SP=1
0.1) を用いた以外は実施例11と同様に行った。結果
は、HMIの2−メチル−2−ブテン基準の反応収率が
59.2%、PCM転化率は48.4%であった。
0.1) を用いた以外は実施例11と同様に行った。結果
は、HMIの2−メチル−2−ブテン基準の反応収率が
59.2%、PCM転化率は48.4%であった。
【0033】実施例13〜16 貧溶媒、良溶媒および反応温度を表3に示すように代え
た以外は実施例1と同様に行った。結果を表3に示す。
た以外は実施例1と同様に行った。結果を表3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】比較例1 ジクロロメタンの代わりに四塩化炭素(SP=8.2)を用いた
以外は実施例1と同様に行った。結果は、HMIの2−
メチル−2−ブテン基準の反応収率が74.9%、PC
M転化率は58.0%であった。反応を0℃で行ったと
ころ触媒スラッジが固化し、失活した。
以外は実施例1と同様に行った。結果は、HMIの2−
メチル−2−ブテン基準の反応収率が74.9%、PC
M転化率は58.0%であった。反応を0℃で行ったと
ころ触媒スラッジが固化し、失活した。
【0036】比較例2 撹拌器、コンデンサー、滴下ロートを備えた500ml
のセパラブルフラスコの中に、無水塩化アルミニウム
3.37g、PCM67.11g、シクロヘキサン(SP=
8.2)50gを仕込み(貧溶媒を単独使用)、激しく撹拌
した。次いで、この懸濁液中へ2−メチル−2−ブテン
17.35gとt−ブチルクロライド26.15gとシ
クロヘキサン50gを20℃に保ちながら、1.5時間
かけて滴下反応させた。反応液の後処理は実施例1と同
様に行った。結果は、HMIの2−メチル−2−ブテン
基準の反応収率が77.7%、PCM転化率は56.0
%であった。反応を0℃で行ったところ触媒スラッジが
固化し、失活した。
のセパラブルフラスコの中に、無水塩化アルミニウム
3.37g、PCM67.11g、シクロヘキサン(SP=
8.2)50gを仕込み(貧溶媒を単独使用)、激しく撹拌
した。次いで、この懸濁液中へ2−メチル−2−ブテン
17.35gとt−ブチルクロライド26.15gとシ
クロヘキサン50gを20℃に保ちながら、1.5時間
かけて滴下反応させた。反応液の後処理は実施例1と同
様に行った。結果は、HMIの2−メチル−2−ブテン
基準の反応収率が77.7%、PCM転化率は56.0
%であった。反応を0℃で行ったところ触媒スラッジが
固化し、失活した。
【0037】比較例3 シクロヘキサンの代わりにジクロロメタン(SP=9.9)また
は1,2−ジクロロエタン(SP=9.9)を用い(良溶媒を単
独使用)、20℃で反応した以外は比較例2と同様に行
った。結果は、HMIの2−メチル−2−ブテン基準の
反応収率が各々28.9%、20.8%、PCM転化率
は各々58.6%、55.3%であった。
は1,2−ジクロロエタン(SP=9.9)を用い(良溶媒を単
独使用)、20℃で反応した以外は比較例2と同様に行
った。結果は、HMIの2−メチル−2−ブテン基準の
反応収率が各々28.9%、20.8%、PCM転化率
は各々58.6%、55.3%であった。
【0038】比較例4 シクロヘキサタン(SP=8.2)30gとジクロロメタン(SP=
9.9)20gの代わりに1,2−ジクロロエタン50gを
用い、−4℃で反応した以外は実施例1と同様に行っ
た。結果は、HMIの2−メチル−2−ブテン基準の反
応収率が18.9%、PCM転化率は29.0%であっ
た。
9.9)20gの代わりに1,2−ジクロロエタン50gを
用い、−4℃で反応した以外は実施例1と同様に行っ
た。結果は、HMIの2−メチル−2−ブテン基準の反
応収率が18.9%、PCM転化率は29.0%であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 2/72 C07C 2/68 B01J 31/26 X C07C 13/465 C07B 61/00 300
Claims (7)
- 【請求項1】 P−サイメン及び2−メチル−2−ブテ
ンを無水塩化アルミニウム及び3級アルキルハライドの
存在下に反応させて1,1,2,3,3,5−ヘキサメ
チルインダンを製造するにあたり、25℃に於ける溶解
度係数が9.3以下の脂肪族炭化水素又は塩素化脂肪族
炭化水素と、25℃に於ける溶解度係数が9.5以上の
塩素化炭化水素との混合溶媒を用ることを特徴とする
1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダンの製造
法。 - 【請求項2】 3級アルキルハライドがtert−ブチルク
ロリド、tert−アミルクロリドまたは2−クロル−2,
4,4−トリメチルペンタンからなる群より選ばれた少
なくとも一種の化合物である請求項1記載の1,1,
2,3,3,5−ヘキサメチルインダンの製造法。 - 【請求項3】 無水アルミニウムハライドが三塩化アル
ミニウム又は三臭化アルミニウムである請求項1記載の
1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダンの製造
法。 - 【請求項4】 25℃に於ける溶解度係数が9.3以下
の脂肪族炭化水素又は塩素化炭化水素がn−ペンタン、
シクロヘキサン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オ
クタン、2,2,4−トリメチルペンタン、テトラクロ
ロエチレン、1,1,2−トリクロロエチレン、クロロ
ホルム、tr−1,2−ジクロロエチレン、1,2−ジク
ロロプロパン、四塩化炭素、1,1,1−トリクロロエ
タン、1−クロロブタンおよび1−クロロペンタンから
なる群より選ばれた少なくとも一種の化合物である請求
項1記載の1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルイン
ダンの製造法。 - 【請求項5】 25℃に於ける溶解度係数が9.5以上
の塩素化炭化水素が1,2,3−トリクロロプロパン、
1,1,2,2−テトラクロロエタン、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロ
エタン、モノクロロベンゼンおよびo−ジクロロベンゼ
ンからなる群より選ばれた少なくとも一種の化合物であ
る請求項1記載の1,1,2,3,3,5−ヘキサメチ
ルインダンの製造法。 - 【請求項6】 25℃に於ける溶解度係数が9.3以下
の脂肪族炭化水素又は塩素化炭化水素に対する溶解度係
数が9.5以上の塩素化炭化水素の混合割合が重量比で
0.5/9.5〜8/2である請求項1記載の1,1,
2,3,3,5−ヘキサメチルインダンの製造法。 - 【請求項7】 反応温度が−5〜+30℃である請求項
1記載の1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダ
ンの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3297312A JP3055262B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3297312A JP3055262B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダンの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05140000A JPH05140000A (ja) | 1993-06-08 |
| JP3055262B2 true JP3055262B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=17844884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3297312A Expired - Lifetime JP3055262B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダンの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3055262B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-13 JP JP3297312A patent/JP3055262B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05140000A (ja) | 1993-06-08 |
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