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JP3060159B2 - ダニ抗原に対するモノクローナル抗体及びその用途 - Google Patents
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JP3060159B2 - ダニ抗原に対するモノクローナル抗体及びその用途 - Google Patents

ダニ抗原に対するモノクローナル抗体及びその用途

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ダニ抗原に対する
モノクローナル抗体,特にコナヒョウヒダニ(Dermatop
hagoides farinae) の主要アレルゲンである Der f I
に特異的なモノクローナル抗体,その抗体の産生セルラ
イン,モノクローナル抗体を用いた免疫学的検出法およ
び定量法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハウスダスト(室内塵)は気管支喘息,
アレルギー性鼻炎などの重要なアレルゲンであるが,そ
のアレルゲンは主としてダニに由来しているといわれ
(坂本.化学と生物 Vol.26, No.2, 1988),ハウスダス
トの皮膚テスト陽性者の9割以上はダニでも陽性である
といわれる(早川, 信田 日本臨床 45巻 8号 1987)。
アレルゲンの起源として重要なダニはコナヒョウヒダニ
Dermatophagoides farinae)やヤケヒョウヒダニ(De
rmatophagoides pteronysinuss)である(T. Miyamoto
et al., J.Allergy 42, 14, 1968) 。
【0003】コナヒョウヒダニには,アレルゲン活性を
持つ Der f I(分子量 24,000),Der f II(分子量15,0
00〜16,000) という2つの主要タンパク(H. Yasueda,
Int.Arch. Allergy ppl. Immunol., 81, 214, 1986)の
ほか, さまざまな分子量の複数のアレルゲンが存在して
いる。Der f I はおもにダニ糞中, Der f II はダニ虫
体中(含死体,破片)に含有されている。 一般的にア
レルギーの治療は起因アレルゲンを同定することが治療
上最も重要で,臨床上ではアレルゲンの回避などの患者
指導等が有効(坂本,化学と生物, Vol.26. No.2, 198
8) で,患者の生活環境中に存在するダニアレルゲンの
同定と量の測定が必要となる。これについては, 従来よ
りさまざまなハウスダスト中のダニアレルゲン検出法が
提案されてきている。しかし,アルコール抽出した塵中
のダニ排泄物由来タンパク質と芳香族ジアゾ化合物との
呈色反応(特開昭60−135844,特開昭60−1
71459,特開昭61−59261)では検出方法が
複雑すぎる。またダニアレルゲンの存在を確認するのみ
で,アレルゲンの同定や定量は実施できない。小動物の
体液と化学薬品との呈色反応(特開昭62−29682
8,特開昭62−296829)では操作は簡単ではあ
るがダニ以外の小動物も検出されてしまい,ダニアレル
ゲンの同定,定量ができない。またダニ虫体抽出物を動
物に免疫して得られた抗血清による検出方法(特開昭6
3−191961)では,塵中のダニの生体の検出,定
量はできるが死体や破片や糞の検出や定量については不
明であり,またアレルゲンの同定,定量はできない。
【0004】近年,ダニ主要アレルゲン Der f I に対
するモノクローナル抗体(P. W. Heymann et al., J. A
llergy Clin. Immunol., 83 (6), 1055-1067 (1989);
P. W.Heymann and M. D. Chapman, Clinical Reviews i
n Allergy, 8, 51-68 (1990);A. E. Thomas and M. D.
Chapmann, J. Allergy Clin. Immunol., 80(6), 755-77
5 (1987); 山井 孝夫 et al, Prog. Med., 12 (8), 20
24-2029 (1992)) 及びDer f II に対するモノクローナ
ル抗体(特開平5-207892)が開示され,抗 Der fI モノ
クローナル抗体を用いた Der f I の検出及び定量が可
能となった(H. Yasueda, et al., Clin. Exp. Allergy
24 (11), 1030-1035 (1994)) 。
【0005】ダニアレルギーの治療においてはダニアレ
ルゲンエキスを用いた減感作療法が行われるのが一般的
である。減感作療法については投与アレルゲンの確定,
精製が望まれている(江田 日本臨床 44巻 臨時増刊
号 1986)。この点に関して,従来の虫体, または糞その
ものを免疫した哺乳類から作成されたポリクローナル抗
体の系では,抗体の特異性についてははっきりしていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は Der f I に
特異的で,かつ特定部位を認識するモノクローナル抗体
を使用することにより上記のようなアレルゲン同定,定
量系の問題点を解決し,免疫学的に塵中の Der f I を
高感度かつ簡便に同定,定量することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,Der f I
に特異的なモノクローナル抗体を作成し,これを用いて
免疫学的測定法の検討を行った。その結果,本発明に関
わるモノクローナル抗体は Der f I 測定試薬として極
めて有用であることを見出し,本発明に到達した。即
ち,本発明は Der f I に対して特異的に結合しうるモ
ノクローナル抗体を用いることを特徴とする試料中の D
er f I の同定,定量,測定方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のモノクローナル抗体は,
公知の細胞融合法により製造できる。さらに詳細には,
本発明のモノクローナル抗体は次の(1) 〜(4) の工程,
即ち, (1) 抗体産生細胞調製工程 (2) 融合, スクリーニング,クローニング工程 (3) ハイブリドーマ培養工程 (4) 必要に応じて行われる精製工程 を実施することによって得られる。以下,各工程につい
て詳細に説明する。
【0009】(1) 抗体産生細胞調製工程 抗 Der f I 抗体産生細胞は Der f I の部分ペプチドを
抗原とし, この抗原をBalb/c マウスまたは A/Jマウス
に十分免疫したひ臓より採取できる。Der f I部分ペプ
チドをマウス1頭あたり10ー100μg となるようフロイン
トの完全アジュバントまたは不完全アジュバントを等量
混ぜて腹腔内に投与することを2〜4週間の間隔で繰り
返す。血液中の抗体価が十分にあがっていることを確認
し, アジュバントなしで同量を尾静脈または腹腔内に投
与し最終免疫とする。最終免疫から2〜5日後,マウス
のひ臓から抗体産生細胞を採取する。
【0010】(2) 融合,スクリーニング,クローニング
工程 融合は融合促進剤の存在下,上記マウス抗体産生細胞な
らびに公知のマウス骨髄腫細胞(ミエローマ細胞)を公
知の方法にて混合することにより行うことができる。一
般にマウスミエローマ細胞は,ハイブリドーマ選択培地
で生育できず,かつ,それ自身が抗体を産生しないもの
が好ましい。このようなマウスミエローマ細胞として
は,マウスミエローマ細胞P3−NS1−1−Ag4−
1(以下NS−1と略記する),Sp−2/O−Ag1
4(以下SP−2と略記する) あるいはこれと同様のも
のがあげられる。
【0011】両細胞の比は通常ミエローマ細胞1に対し
て抗体産生細胞1〜20の比率で行なう。細胞融合促進剤
としては例えばポリエチレングリコールが用いられ,好
ましくは分子量1000〜7500のものがよく用いられる。ハ
イブリドーマの培養は,例えば融合促進剤を洗浄除去し
ハイブリドーマ選択用培地に懸濁したハイブリドーマの
100〜200μlずつを96Wellプレートに播き,約37℃にお
いて5%炭酸ガス−空気中で行うことができる。
【0012】目的とするハイブリドーマのスクリーニン
グは培養液中の抗体価を測定することにより行う。即
ち,Der f I を結合させ, さらにウシ血清アルブミンに
てブロッキングしたアッセイプレートの各ウェルにハイ
ブリド−マの十分生育した培地の上清を加え,充分イン
キュベートし,プレート内で抗原抗体反応をさせた後,
上清を除去洗浄する。さらに,これにビオチン化抗マウ
スIgG抗体を作用させ洗浄後,アビジン化アルカリフ
ォスファターゼを作用させ洗浄後,基質となるp−ニト
ロフェニルホスフェートを加えて呈色させる。抗体産生
陽性のハイブリドーマについて限界希釈法にてクローニ
ングし,目的の単一のハイブリドーマを調製できる。
【0013】(3) ハイブリドーマ培養工程 前工程で得たクローン化ハイブリド−マを in vitro ま
たは in vivo で培養すれば目的のモノクローナル抗体
が産生できる。in vitro での培養は, 例えば96Wellプ
レ−ト中で数個のハイブリド−マの培養から始め,徐々
にスケ−ルアップすることにより行うことができる。ま
た,in vivo での培養は,例えば,融合細胞の増殖を容
易にさせるためのプリスタン(2, 6, 10,14-テトラメチ
ルペンタデカン:アルドリッチ社) 処理をしたマウスに
ハイブリド−マを腹腔内に接種することによって実施で
きる。7〜15日後にはモノクロ−ナル抗体を含む腹水が
蓄積される。
【0014】(4) 精製工程 必要によって行われる精製工程は,前工程で得られたモ
ノクロ−ナル抗体を通常の物理化学的手法,例えば塩
析,遠心分離,透析,イオン交換クロマトグラフィ−等
の手段を組み合わせることによりおこなうことができる
が,モノクロ−ナル抗体の抗体サブクラスがIgG1で
ある場合は,他のサブクラスのようにプロテインAカラ
ムによる吸着, 溶出では回収率が悪いので, プロテイン
Gカラムによる吸着, 溶出の方が回収率が高く, かつ,
簡便である。本発明においては,以上の方法により,De
r f I の特定部位を認識するモノクロ−ナル抗体を得
た。
【0015】
【作用】以上のようにして得られた Der f I に対して
部位特異的に結合し得るモノクロ−ナル抗体は結合部位
が明らかな抗体であるので,例えば巻き直し後に立体構
造が変わったり,部分分解したりした Der f I 由来の
タンパクとも結合可能である。従って,該モノクローナ
ル抗体を用いる検出方法は極めて検出感度が高い。さら
に,公知の免疫測定法,例えばより簡便なウェスタン・
ブロッティング法などによる Der f I の検出も可能と
なった。
【0016】例えば,通常よく用いられるアクリルアミ
ドゲルに Der f I の存在の有無を知りたいサンプルを
チャージし,SDS存在下の緩衝液中で電気泳動を行
う。泳動終了後に,ゲルから蛋白をPVDF膜(Millipore
社製)に転写し,転写された膜をアルブミンでブロッキ
ングする。しかる後に上記の抗体を適当な濃度になるよ
う加えて一定時間反応させる。十分洗浄して余分な抗体
を除去し,そこへ酵素,例えばパーオキシダーゼなどで
標識した抗マウスIgG抗体を加えてさらに一定時間反応
させる。その後再度洗浄して余分な標識抗体を除去す
る。これら一連の処理を終了したPVDF膜を薄型のバット
に移し,酵素の基質である過酸化水素と発色剤,例えば
4−クロロ−1−ナフトールを加えて発色させる。これ
により,対照として Der f I の標準品を同時に泳動し
ておけば,同じ泳動距離にバンドが検出されるので,調
べたサンプル中に該アレルゲンが存在するかどうかを確
認できる。
【0017】
【発明の効果】本発明により Der f I に対して部位特
異的に結合し得るモノクローナル抗体並びに該抗体産生
ハイブリドーマ(工業技術院生命工学工業技術研究所,
受託番号 FERM P-15028)が得られた。さらに本発明の
方法で Der f I は10ng/mlという低濃度でも高感度に検
出可能である。本方法は,Der f I 及び Der f I 由来
のタンパク質に特異的な測定方法であり, 化学反応を用
いる従来の方法より極めて簡便であり,またコナヒョウ
ヒダニを免疫して得られたポリクローナル抗体を用いた
従来の方法よりも, 極めて高感度に特異的に Der f I
を検出測定することが可能となった。また, 本発明によ
り得られたモノクローナル抗体を使用することにより,
試料中より Der f I を簡便に高純度に精製することが
可能となった。また,本発明のモノクローナル抗体はダ
ニアレルギー患者の血清中のIgE抗体の結合部位の解析
に応用でき,ダニアレルギーの減感作治療にも大いに有
用である。
【0018】
【実施例】次の実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説
明する。ただし,本発明はこれに限定されるものではな
い。 実施例1 抗 Der f I モノクローナル抗体の調製 抗 Der f I モノクローナル抗体の調製は,以下に示す
ような方法で行った。 イ) 免疫 Der f I 分子中のアミノ酸配列の中で,N−末端から92
ー110番目に相当するペプチドを合成機(MPS350型,Adva
nced ChemTech 社製)を用いMAP法(タム(J.P. Tam),
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 85, 5409-5413, 198
8)で該ペプチドを8個保有するペプチドを合成した。
精製した後,ペプチドシーケンサー(Applied Biochemi
cal 社製,473A型)にてアミノ酸配列を確認した。
【0019】本ペプチドを 100μg/100μl となるよ
うに等量のフロイント完全アジュバント(FCA Difco
社)と混合乳化し,Balb/cマウス(♂)の腹腔に1頭あ
たり100μgとなるように混合乳化物を投与する。約2
〜4週間のインターバルで同量の Der f I 部分ペプチ
ドをフロイント不完全アジュバント(FIA Difco社)に
混合乳化したものを腹腔に5回追加免疫した。最終免疫
は細胞融合の3日前に予め血中抗体価が陽性になること
を確認したマウスについて Der f I 部分ペプチド100μ
gを含むPBSを腹腔に投与した。
【0020】ロ) 細胞の調製 最終免疫の3日後にマウスのひ臓を摘出し, ひ細胞を10
%ウシ胎児血清を含むRPMI培地 (FLOW Lab. Co., L
TD. 以下RPMIと略記する) 中に分散させ,200m/sス
テンレスメッシュで濾過した後, ウシ胎児血清を含まな
いRPMI(以下−RPMIと略記する)で3回洗浄し
た。融合パートナーであるマウスの骨髄腫細胞(ミエロ
ーマ)としてはNS−1を用いた。これを予め8−アザ
グアニン30μg/mlを添加したRPMIで細胞融合の約
1週間前まで培養し, その後RPMIで培養した対数増
殖期のものを−RPMIで3回洗浄した。
【0021】ハ) 細胞融合及び抗体産生ハイブリドーマ
の選択 ひ細胞1〜2x 108 cells とミエローマを約5:1の割
合で混合し, 遠心後ペレットとした。これにポリエチレ
ングリコール(PEG4000 関東化学)50%を含む−RPM
I 1mlを加えて1分間攪拌し, さらに1分間攪拌後, −
RPMI 8mlを8分間かけて添加攪拌し, RPMI 10m
lを加えて遠心し, ペレットをひ細胞が5x 106/ml とな
るように懸濁し,100μlずつ96ウェルプレート(住友ベ
ークライト) に播種した。翌日からヒポキサンチン0.1m
M,アミノプテリン0.4μM,チミジン16μM を含むRP
MI(以下 HAT培地と略記する)を各ウェルに 100μl
添加し, その後約1〜2週間 HAT培地をハイブリドーマ
のコロニーが出現するまで100μl ずつ交換した。ハイ
ブリドーマのコロニーがウェルに出現した時点で抗Der
f I 抗体の検出を行い, 陽性であったウェルの細胞につ
いて限界希釈を実施し, ヒポキサンチン0.1mM,チミジ
ン16μM を含むRPMIでの培養期間を経た後,コロニ
ーが出現しているウェルについて抗 Der f I 抗体の検
出を確認後,2回目の限界希釈を実施し, クローニング
を行った。こうして抗 Der f I モノクローナル抗体産
生ハイブリドーマを得た。
【0022】ニ) モノクローナル抗体の産生 クローニングされたモノクローナル抗体産生ハイブリド
ーマはRPMIで増殖させた後, 予め2週間前に0.5ml のプ
リスタンを腹腔に投与したBalb/cマウスの腹腔に,1頭
あたり106 〜107cellsで移植した。約2週間後に溜った
腹水を回収し,これよりモノクローナル抗体を精製し
た。
【0023】ホ) モノクローナル抗体の精製 腹水を10,000rpm 20分間遠心して沈殿物を除き,0.3μm
の滅菌フィルター(マイレスク0.3μm ミリポア社)で
濾過した濾液についてLowry 法によりタンパク濃度を測
定した。タンパク量として100 〜150mg 分の濾液を市販
のプロテインGカラムキット(Mab Trap G ファルマシ
ア社)処理し, 吸着画分をPBSに透析し,SDS-PAGE電
気泳動し,CBB 染色でシングルバンドであることを確認
後, 精製モノクローナル抗体とした。
【0024】得られたモノクローナル抗体産生ハイブリ
ドーマセルラインのうち,1種類について通商産業省工
業技術院生命工学工業技術所に寄託した。受託番号は次
の通りである。 寄託者が付した識別のための表示 受託番号 12F1 FERM P-15028 ヘ)酵素標識抗体の作製 上記ホ)で精製した抗体12F1を市販のパーオキシダ
ーゼ標識キット(Immuno-Link TM HRP,Cambridge Re
search Biochemicals 社製)を用い標識した。方法は,
キット添付の使用説明書に従っておこなった。
【0025】実施例2 Der f I の定量 Der f I, Der f II をそれぞれ0〜2000ng/ml の範囲で
各濃度に調製し,その溶液を96穴マイクロタイタープレ
ートに50μlずつ加えて,4℃で一晩放置した。洗浄し
た後,3%BSA溶液にてブロッキングした。ブロッキン
グしたプレートの各ウェルに上記実施例1のホ)で得ら
れた精製抗体12F1のPBS溶液(100μg/ml)を50μl
加え, 37℃にて3時間反応させた。反応後,充分洗浄
し、結合せずに残っている抗体12F1を除去した。次
にヤギ由来パーオキシダーゼ標識抗マウスIgG 抗体を反
応させた。洗浄により余分の酵素標識抗マウス抗体を除
去した。しかる後に,基質である過酸化水素と発色剤で
あるオルトフェニレンジアミンをウェルに加え室温で10
分間反応させた後,2N硫酸で反応を停止し、490nmの
吸光度を測定した。抗 Der f I 抗体12F1は,Der f
II には全く反応せずバックグラウンドと同じ吸光度を
示したのに対し,Der f I に対しては,20ng/ml 以上の
濃度で発色した。定量範囲は,50〜1000ng/ml の範囲で
あった。
【0026】実施例3 Der f I の検出 コナヒョウヒダニ虫体抽出物凍結乾燥標品を1mg/ml と
なるように蒸留水に溶解し,その10μlに倍濃度のSDSサ
ンプルバッファー(1.52g Tris, 20ml グリセリン, 2
g SDS, 2mlの2−メルカプトエタノール, 1mgのブロ
モフェノールブルーを水40mlに溶解させ, 1N塩酸でpH
6.8とし,水で100mlとした)10μlを加え沸騰水浴中で
3分間加熱した。冷却後,16%濃度のアクリルアミドゲ
ル(厚み1mm, TEF Corporation 製)のサンプルウェル
に10μlチャージし,SDS-PAGE用緩衝液中で,18mAの定
電流下で100分間泳動させた。他のウェルには標準品と
して虫体より精製した Der f I 及びIIを同様の処理を
して泳動させた。泳動後,ゲル上の分離した蛋白をPVDF
膜に電気的に転写した。転写したPVDF膜を洗浄しSDS を
除去した後に,3%BSA でブロッキングし,上記実施例
1のヘ)に記載したパーオキシダーゼ標識した抗 Der f
I 抗体(12F1)を加え室温で3時間反応させた。
反応後,反応せずに残っている抗体を洗浄にて除去し
た。その後,基質である過酸化水素及び発色剤である4
−クロロナフトールを加え Der f I の検出を行った。
標準品である Der f I とダニ凍結乾燥標品中の Der f
I の位置にのみバンドが認められたが,標準品 Der f I
I 及びダニ凍結乾燥標品中のDerf II の位置はもちろん
のこと,Der f I 以外の位置にバンドは全く認められな
かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI //(C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 結城 敏文 東京都大田区大森北2−13−1 アサヒ ビール株式会社中央研究所内 (72)発明者 奥村 康 東京都大田区大森北2−13−1 アサヒ ビール株式会社中央研究所内 (56)参考文献 JPN.J.Allergol.,V ol.43,No.5,(1994),p. 634−644 Clin.Exp.Allergy, Vol.24,No.11(1994),p. 1030−1035 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/00 - 15/90 C07K 1/00 - 16/46 C12N 5/00 - 5/28 C12P 21/00 - 21/08 G01N 33/53 BIOSIS(DIALOG) MEDLINE(STN) WPI(DIALOG)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コナヒョウヒダニ (Dermatophagoides far
    inae) 由来の抗原 Der f I のN末端から92番目〜1
    10番目のアミノ酸残基からなる部分ペプチドを哺乳類
    に免疫して得られる, Der f I を選択的に認識しIgG
    に属する抗 Der f I モノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】請求項1記載のモノクローナル抗体を産生
    するハイブリドーマセルライン。
  3. 【請求項3】請求項1記載のモノクローナル抗体を酵
    素,蛍光色素,化学発光物質またはラジオアイソトープ
    のいずれかもしくはその組み合わせにより標識して得ら
    れる標識抗体。
  4. 【請求項4】請求項1記載のモノクローナル抗体を用い
    てダニ抗原またはダニが存在すると考えられる試料中か
    ら Der f I を検出あるいは定量する方法。
  5. 【請求項5】12F1(受託番号 FERM P-15028)であ
    る請求項2記載のハイブリドーマセルライン。
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Title
Clin.Exp.Allergy,Vol.24,No.11(1994),p.1030−1035
JPN.J.Allergol.,Vol.43,No.5,(1994),p.634−644

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Publication number Publication date
JPH0987298A (ja) 1997-03-31

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