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JP3062966B2 - 残留歪みの少ないブロー成形品の製造方法 - Google Patents
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JP3062966B2 - 残留歪みの少ないブロー成形品の製造方法 - Google Patents

残留歪みの少ないブロー成形品の製造方法

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JP3062966B2
JP3062966B2 JP18012191A JP18012191A JP3062966B2 JP 3062966 B2 JP3062966 B2 JP 3062966B2 JP 18012191 A JP18012191 A JP 18012191A JP 18012191 A JP18012191 A JP 18012191A JP 3062966 B2 JP3062966 B2 JP 3062966B2
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範英 銭谷
哲朗 西澤
昌幸 山崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製ブロー成形
品を後加工で半割にして左右対称の製品を得る場合に、
残留歪みの少ない成形品が得られるブロー成形品の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブロー成形法は周知なごとく、ダイスか
ら押出された溶融樹脂(パリソン)を金型ではさみ込
み、内部に空気を吹き込み成形し、冷却後、成形品を製
品として取り出すものである。この時、成形品の外側は
金型で急速に冷却され、内側は空気との境膜伝熱により
徐冷されるため成形品の内・外面で冷却条件が異なる。
【0003】一般にブロー成形用材料として、ポリオレ
フィン等の結晶性樹脂が使用されており、前記のごとき
冷却条件の差は結晶化度に差異を生じ、かつ成形品の内
・外面で成形時の、収縮率が異なることになるため、成
形品の内・外面間に残留応力が作用する。
【0004】ブロー成形品は、シートバック、ドアトリ
ム、コンソールボックス、バンパー等の自動車部品、家
電部品のケース類等、OA機器のハウジング等に使用さ
れるが、従来主に、容器として使用されていたため、前
記のごとき残留応力の問題は顕在化しなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、成形品を半割
りにして左右対称の部品を一度に複数成形しようとする
場合半割り後にその切り口で残留応力が開放され成形品
に変形をきたしてしまう。そしてこの変形はブロー成形
時の冷却時間などの成形条件を変えてもほとんど改良す
ることができない。その結果、寸法精度を要求される製
品にはかかる半割りによるブロー成形品は不適とされて
いた。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかし本発明者等は前記
従来例の不都合を解消し、半割りによるブロー成形品で
も残留歪の少ない製品が得られ、寸法精度を要求される
製品が製造可能なブロー成形品の製造方法を見出し、本
発明に到った。すなわち、合成樹脂製のブロー成形品を
後加工で半割にして左右対称の製品を得るブロー成形品
の製造方法において、ブロー成形品を多種多層構造と
し、内面材に外面材よりも収縮率の小さい材料を使用
し、その場合、内面材と外面材との収縮率差を5 /1,00
0 〜20/1,000 とし、かつ、肉厚比を10/90〜90/10と
したことを要旨としたものである。
【0007】本発明において外面材としては、ポリオレ
フィン、ポリアミド、熱可塑性エラストマー等の熱可塑
性樹脂があげられる。ポリアミドとしては、酸アミド
(−CONH−)を、繰り返し単位に持つ高分子化合物
で重合形式により、(1)ラクタムの開環重合によるも
の、(2)アミノカルボン酸の重縮合によるもの、
(3)ジアミンと二塩基酸の重縮合によるもの等があげ
られる。これらは、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン
9、ナイロン11、ナイロン66、ナイロン610 等があげら
れるが、これらのうちではナイロン6、ナイロン66が好
ましい。
【0008】ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチ
レン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリー1−ブテ
ン、ポリー4−メチル−1−ペンテン、エチレン−プロ
ピレンブロック又は、ランダム共重合体、エチレン−1
−ブテン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体及びこれらの混合物等が
あげられる。
【0009】熱可塑性エラストマーとしては結晶性ポリ
オレフィン、好ましくはポリプロピレン又はプロピレン
−エチレン共重合体と、オレフィン系共重合体ゴム好ま
しくはエチレン−プロピレンゴム又は、エチレン−プロ
ピレン−ジエン共重合体ゴムからなる熱可塑性エラスト
マーで、動的な熱処理したものがあげられる。前記熱可
塑性樹脂のうちでは、ポリプロピレンが最も好ましい。
内面材としては、上記熱可塑性樹脂にフィラーを混合し
たものである。熱可塑性樹脂としては外面材と同様のポ
リオレフィン、ポリアミド、熱可塑性エラストマーが、
あげられる。又、フィラーとしては、タルク、グラスフ
ァイバー、炭酸カルシウム等が、あげられる。熱可塑性
樹脂とフィラーとの、混合物の相容性、その他物性安定
のために変性ポリオレフィンを用いるのが好ましい。
【0010】変性ポリオレフィンは、上記ポリオレフィ
ンに不飽和カルボン酸もしくはその誘導体を、反応付加
させたものであり、不飽和カルボン酸としては、マレイ
ン酸、エンドービシクロー〔2.2.1〕−5−ヘプテ
ン−2.3ジカルボン酸、アクリル酸、メタクリル酸、
イタコン酸、フマル酸等があげられ、その誘導体として
は、酸無水物、酸アミド、エステル等があげられる。ポ
リオレフィンに不飽和カルボン酸もしくは、その誘導体
を反応させる方法は、公知の種々の方法を採用できる。
たとえば、ポリオレフィンもしくはオレフィン系共重合
体ゴムのそれぞれ又は、その混合物と不飽和カルボン酸
もしくは、その誘導体に有機過酸化物等の反応開始剤を
添加し予め混合した後、溶融混練することによって得ら
れる。上記変性ポリオレフィンとしては、無水マレイン
酸変性ポリプロビレンが好ましい。また、外面材と内面
材の接着強度を上げるため接着剤層を用いることができ
る。接着剤層としては上記の変性ポリオレフィンが望ま
しく、特に無水マレイン酸変性ポリプロピレンが好まし
い。
【0011】通常ブロー成形においては変形量を抑える
ために、冷却時間を長く取る必要があるが、単層ブロー
による半割り製品は、冷却時間を長くしても変形量は、
あまり変化しない。従って、ブロー成形品を後加工で半
割りにし、左右対称の製品を得るブロー成形品の製造方
法において内面材に収縮率の小さい材料を使用し、多種
多層構造とすることが必要である。通常ブロー成形にお
いては変形量を抑えるために、冷却時間を長く取る必要
があるが、単層ブローによる半割り製品は、冷却時間を
長くしても変形量は、あまり変化しない。
【0012】多層とした場合、内面材と外面材の収縮率
差が、5/1000未満では、残留歪による変形量はあまり
抑えられない。内面材と外面材の収縮率差が、20/1000
以上では成形品の外側への逆反り変形を生じてくる。従
って内面材と外面材との収縮率差が5/1000〜20/1000
以外の範囲では、成形品の変形が目立つようになるの
で、収縮率差の範囲は、5/1000〜20/1000が好適であ
る。内面材と外面材との肉厚比は10/90〜90/10が好ま
しく、この範囲を外れると、成形品の変形が目立って好
ましくない。ここで収縮率とは、使用した材料、内面材
及び外面材を単独でブロー成形した成形品の成形直後の
長尺方向の長さと、24時間後の長尺方向での変形量の比
を表したものである。
【0013】本発明は、多層ブロー成形機用のものとし
て前記のような材料を使用し、多種多様、たとえば内面
材と外面材の2種2層又は、内面材、接着剤層、外面材
の3種3層等のパリソンを形成しブロー成形させた後、
冷却時間をおき半割りにして製品を得る。
【0014】
【作用】本発明は、多層ブロー成形品において内面材に
収縮率の小さい材料を使用し、内面材/外面材の収縮率
差及び肉厚比を特定範囲にすることにより半割りしたブ
ロー成形品の変形量を小さくし、寸法精度の向上をはか
る事ができる。
【0015】以下、本発明の実施例を説明する。外面材
としてポリプロピレン(MFR0.5g/10分)を使用
し、内面材としては、前記ポリプロピレン100 重量部に
対してグラスファイバー30重量部と、無水マレイン酸変
性ポリプロピレン5重量部を混合したものを使用し、多
層ブロー成形機により2種2層のブロー成形品〔40mmW
×26mmH×200mm Lt=3mm〕を作製し、40mmW×26mm
H×20mmLの半割り前のテストピースを切り出し、3日
後に半割り切断し、コの字型テストピース〔40mmW×13
mmH×20mmL〕を作製した。
【0016】また、ブロー成形時パリソン内へのエアー
ブロースタート時を冷却のスタートとして冷却時間を設
けた。テストピースの、半割り切断前の幅と、半割り切
断24時間後の幅を測定し、この差を変形量とした。結果
を表1に示す。表1において比較例1〜3は、単層ブロ
ー成形品は冷却時間を変化させても、変形量を抑えるこ
とが出来ないことを示している。実施例1〜4及び比較
例4〜6より、本発明の収縮率差の範囲内は変形量が小
さいことがわかる。実施例5〜8及び比較例7〜8よ
り、内面材と外面材の肉厚比の本発明の範囲内は成形品
の変形量が小さいことがわかる。
【0017】
【0018】なお、前記内面材と外面材との収縮率の求
め方は下記によるものとする。 試験基準:MSTO226−03 射出成形型収縮率
試験法 概要 :射出成形機にて規定成形条件下で規定された
金型を用いて成形し、金型寸法から製品寸法への変化の
度合いの目安とする。 金型 :120mm角シート型(厚み2mm) 測定位置:金型上に100mm間隔でケガキを入れ、成
形品のケガキ間寸法を読み取る。 成形収縮率=(100−成形品ケガキ間寸法)/100
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の残留歪の少
ないブロー成形品の製造方法によれば積層物の内面材に
収縮率の小さな樹脂を使い、外面材との収縮率差と内面
材と外面材との肉厚比を、特定範囲にすることにより歪
の少ない半割りブロー成形製品が得られる。これにより
寸法精度が良好な自動車用ドアトリム等の、左右対称成
形品を複数個作れるだけでなく、その他の樹脂成形品を
効率よく、精度良く製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−31800(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80 B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のブロー成形品を後加工で半
    割にして左右対称の製品を得るブロー成形品の製造方法
    において、ブロー成形品を多種多層構造とし、内面材に
    外面材よりも収縮率の小さい材料を使用し、その場合、
    内面材と外面材との収縮率差を5 /1,000 〜20/1,000
    とし、かつ、肉厚比を10/90〜90/10としたことを特徴
    とする残留歪みの少ないブロー成形品の製造方法。
JP18012191A 1991-06-24 1991-06-24 残留歪みの少ないブロー成形品の製造方法 Expired - Fee Related JP3062966B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3259254B2 (ja) 1992-12-17 2002-02-25 東燃化学株式会社 残留応力歪みの少ないブロー成形品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3259254B2 (ja) 1992-12-17 2002-02-25 東燃化学株式会社 残留応力歪みの少ないブロー成形品

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