JP3066482B2 - 二重葺き屋根の構造 - Google Patents
二重葺き屋根の構造Info
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Description
びその葺設方法並びにそれに用いる二重葺き屋根の連結
装置に関する。
により下地屋根の上方に離隔させて表屋根を二重に葺設
した二重葺き屋根構造では、帯状に長い下地屋根板材、
表屋根板材をその幅方向端部側を重畳させながら継ぎ合
わせ、その継ぎ目を利用して下地屋根、表屋根の連結を
行っている。すなわち、下地屋根100の山型部の中央
部分に形成される相互の折板どうしの結着部としてのコ
ブ状の凸部に、下端部にその凸部を両側から挟みつける
ように対向配置される挟み板X、Yを配置させ、さらに
その挟み板X、Yの上部に上方に位置する表屋根102
の結着凸部の内部側に上端側が埋め込み状に配置される
つりこZを装着させ、これら挟み板X、YをボルトLに
より締め込み、間隙にはグラスウールを貼着しながら、
下地屋根100と表屋根102の上下の連結を行なうも
のであった。この時、下地屋根100および表屋根10
2とに山型状に形成された山型部は、共に例えば水の流
れ方向に沿うように形成されるものであった。
来の二重葺き屋根構造では、波型金属折板による下地屋
根と表屋根の波目が同一方向に配置されていたので台風
等の強風時に屋根部の上方あるいは下方からから吹きつ
ける風によって表裏の屋根が同じように振幅方向に揺動
し、風によるあおりの現象を増幅させて屋根部が波目に
沿って折れ曲がってしまう問題点があった。また、二重
葺き屋根の施工時において、つりこZと挟み板X、Yに
よって構成される連結装置を一つ一つ組みつけなければ
ならず屋根部の葺設に時間がかかるといった問題点があ
った。
れたものであり、その目的は、屋根部上方からの風や、
下方からのあおり風に対して強度が高く二重葺き屋根の
施工時間も短く、意匠観もこれまでに無い意匠観を持っ
た新規な二重葺き屋根の構造及びその葺設方法並びにそ
れに用いる二重葺き屋根の連結装置を提供することにあ
る。
めに、本発明は、山型部と谷部を交互に連続して形成さ
せた波型形状の金属折板を用いて下地屋根を架設させ、
この下地屋根の上方に離隔させて表屋根を二重に葺設し
た二重葺き屋根の構造であって、前記谷部に案内されて
流れる水の流れ方向を第1方向とし、この第1方向の水
の流れを生起させるように、山型部16と谷部18を連
続して設けた下地屋根12と、前記第1方向と交差方向
である第2方向の水の流れとなるように前記下地屋根1
2上面の上方離隔位置に載架され、山型部38と谷部4
0を連続して備えた表屋根14と、前記下地屋根12の
上面側に設けられ、前記表屋根14を下地屋根12の上
方に離隔させた状態で支持する支持装置15と、を備
え、前記支持装置15は、前記下地屋根12の谷部18
内に配置された基台26と、この基台26上に取りつけ
られ、前記表屋根14の山型部38の下面側に挿嵌され
る支持フレ−ム28と、を備えてなる二重葺き屋根の構
造から構成される。
構造であり、山型部と谷部を交互に連続して形成させた
波型形状の金属折板を用いて下地屋根を架設させ、この
下地屋根の上方に離隔させて表屋根を二重に葺設した二
重葺き屋根の構造であって、前記谷部に案内されて流れ
る水の流れ方向を第1方向とし、この第1方向の水の流
れを生起させるように、山型部と谷部を連続して設けた
下地屋根と、前記第1方向と交差方向である第2方向の
水の流れとなるように前記下地屋根上面の上方離隔位置
に載架され、山型部と谷部を連続して備えた表屋根と、
前記下地屋根の上面側に設けられ、前記表屋根を下地屋
根の上方に離隔させた状態で支持する支持装置と、を備
えて構成される。第1方向と第2方向の交差角度は、3
0度、60度等の任意の角度に設定してもよい。支持装
置は、下地屋根や表屋根に嵌着したり、溶接したり、ボ
ルト連結したり任意の固定方法により固定させてもよ
い。また、下地屋根と表屋根により形成される間隙には
グラスウ−ル等の断熱材や不燃、または難燃性の素材か
らなる消音材を敷設してもよい。この二重葺き屋根の屋
根面の角度は、任意に設定してもよい。
部内に配置された基台と、この基台上に取りつけられ、
前記表屋根の山型部の下面側に挿嵌される支持フレ−ム
と、を備えるようにしても良い。支持装置は、基台、あ
るいは支持フレ−ムだけでもよく下地屋根と表屋根を離
隔した状態で連結支持し得るものであればよい。
型部に嵌合する嵌合部を備え、上部には前記表屋根の山
型部の内面に嵌着するヘッド部を備えた連結装置からな
るようにしても良い。連結装置は、例えば軟質であって
難燃性を有した樹脂で、該樹脂溶液中にどぶ漬けし、コ
−ティングを施してもよい。
軸として軸回りに回転可能に設けらたこととしても良
い。ヘッド部は、ボルト部材等によって枢着させてもよ
い。また、連結装置は、ヘッド部と嵌合部のいずれかに
オス型とメス型を設けておきこれらを冠着させて回転し
得るようにしてもよい。
屋根の山型部の上方からまたぐようにして該下地屋根の
山型部に嵌着する略逆V字状の支持脚として構成しても
よい。支持脚は、ある程度の弾性を有した金属板、金属
棒で製造するのが好適である。
においては、山型部と谷部を交互に連続して形成させた
波型形状の金属折板からなる下地屋根を柱等に架設さ
せ、この下地屋根の谷部に、下地屋根の水流れ方向と交
差するように配置する金属折板からなる表屋根の山型部
内面に嵌着するヘッド部を備えた支持装置を取り付け、
この支持装置の上面側から前記表屋根を押し下げて同表
屋根の内面側を前記ヘッド部に嵌着させつつ前記下地屋
根から上方に離隔させて屋根を二重に葺設することを特
徴とする。支持装置は、基台上に固定した下地屋根の谷
部等に表屋根の山型部内部に装嵌し得るヘッド部を有
し、かつ、基台との取付部を一体的に有する支持フレ−
ムを複数個固定し、一気に下地屋根上面に載置し取りつ
けてもよい。
二重葺き屋根の連結装置に係る発明においては、山型部
と谷部を交互に連続して形成させた波型形状の金属折板
を用いて下地屋根を架設させ、この下地屋根の上方に離
隔させて表屋根を二重に葺設した二重葺き屋根の構造に
用いる二重葺き屋根の連結装置であり、前記下地屋根の
山型部に嵌合する嵌合部を備えるとともに、上部には前
記表屋根の山型部の内面に嵌着するヘッド部を備え、前
記ヘッド部は縦方向を軸として軸回りに回転可能に設け
られて構成される。嵌合部は、連結装置を固定させる下
地屋根の山型部の形状に対応した形状に構成するのが好
適である。
部の上方からまたぐようにして該下地屋根の山型部に嵌
着する略逆V字状の支持脚として構成してもよい。支持
脚は、下地屋根の山型部に係止するような係止部を設け
てもよい。
例を説明する。図1ないし図4は本発明の好適な実施例
を示しており、図1において、本発明に係る新規な二重
葺き屋根の構造10(以下、「二重葺き屋根の構造1
0」という。)の概略構成が示されている。二重葺き屋
根構造は、山型部と谷部を交互に連続して形成させた波
型形状の金属折板を用いて下地屋根を架設させ、この下
地屋根の上方に離隔させて表屋根を二重に葺設した構造
である。本実施例においては、金属折板による下地屋根
12及び表屋根14が互いに波目を交差させるように配
置されて支持装置15によって連結支持される。
は、例えばH形鋼を縦に配置させて柱Zを立設させ、こ
れらの上にH形鋼からなるけた11を横架させ、このけ
た11の上に載架固定される。図1、2に示すようにけ
た11上に複数の支持フレ−ム13が固定されておりこ
の支持フレ−ム13を下地屋根12の後述する山型部の
内部に装嵌させて該下地屋根12をけた11上に固定し
ている。本実施例において下地屋根12は、山型部と谷
部を交互にコルゲート状に配置させた波型形状の金属折
板から形成されている。図1、2に示すように下地屋根
12は山型部16を備えており、山型部16の両側面に
は互いに対向する方向に突設された(外面側から見て凹
設された)戻り段部20を形成させている。この両戻り
段部20に連設されて、上方に円弧状に隆起するように
山頭部22が形成されている。この下地屋根12の内面
側は、前記した戻り段部20の凹陥に対応して内面側に
フック部24が形成されている。このフック部24はそ
の上縁側に戻り段20aが形成されるように互いに対向
側にR状に突出して形成されている。本実施例に限らず
山型部16は、端面視略台形状や略半円弧状等の任意の
形状に形成してもよい。
う山型部16どうしを接続している。本実施例において
谷部18は、山型部16の斜面の下端部と隣り合う他の
山型部16の斜面の下端部に平坦部23を形成し一体的
に接続して全体としてコルゲ−ト状に構成している。平
坦部23は、フラットな面を備えているので後述する支
持装置の基台としてH形鋼等をぐらぐらすることなく安
定して載置させ固定する。これによって、表屋根14と
支持装置の連結作業を行ないやすく、二重葺き屋根の葺
設後、あおり風等に対する屋根部の強度を保持すること
となる。平坦部23は、必ずしも設けなくてもよい。
の波目の進行方向がけた11の長手方向と直交するよう
に載架されている。そしてこの下地屋根12の谷部18
に案内されて流れる水の流れ方向を第1方向Rとする。
下地屋根12の上面には支持装置15が固定されてい
る。支持装置15は、基台26と支持フレ−ム28とか
らなる。本実施例において基台26は、H形鋼30であ
る。このH形鋼30は、下地屋根12の谷部18内に1
個または複数個配置されている。H形鋼30は、回転し
てI字状になった状態で下方のフランジの面を下地屋根
12の平坦部23上面に当接させ図示しないボルトによ
って固定されている。このH形鋼30の上方のフランジ
の面には支持フレ−ム28が固定されている。本実施例
に限らず基台26は、I形鋼、みぞ形鋼、リップみぞ形
鋼、角形鋼管等の下地屋根の谷部内に配置され、上面に
支持フレ−ム28を固定しうるものであればよい。
型部の下面側に装嵌されるヘッド部34と、このヘッド
部34から二股状に下方に延びた支持脚32を備えてい
る。図3に示すように支持フレ−ム28は、同支持フレ
−ム28の下方に備えられた支持脚32をH形鋼30の
フランジ上面に固定している。本実施例において支持脚
32は、長平板体を側面視略逆V字状に下地屋根12の
波目方向に拡開してヘッド部34と一体的に形成されて
いる。すなわち、長平板状の鋼板を逆V字状に曲げ成型
し、その曲がり部分にヘッド部を嵌合または溶接等によ
り固定している。同時に支持脚32の下端部は、外側に
向けて折り曲げられ、H形鋼30の上方のフランジの面
と当着し固定されている。本実施例に限らず、支持脚は
略I字状あるいはC字状に形成された金属部材でもよ
く、要はヘッド部を支持するとともに基台上面に固定で
きるものであればよい。
部34が備えられている。本実施例において、ヘッド部
34は、後述する表屋根の山型部内面形状に対応して、
断面上方に円弧状に隆起して形成されている。図1、3
において、ヘッド部34は、両側に離間する方向に張り
出し、略カギ爪状に形成した引掛部36を備えている。
同時に本実施例においてヘッド部34は、引掛部36の
張り出しが前記波目と略平行となるように配置されてい
る。この引掛部36は表屋根の裏面に係合し、ヘッド部
34と表屋根との嵌合状態を保持する。本実施例に限ら
ず引掛部36の張り出し方向は、前記波目の方向以外の
任意の角度で張り出すように設定してもよい。また、ヘ
ッド部は、表屋根の山型部の下面側に装嵌し得るような
形状であればよい。
固定し得るとともに表屋根をその折板屋根の波目が下地
屋根の波目と交差するように配置させてこれら表屋根と
下地屋根を連結し得るものであればよい。H形鋼等を基
台とし、地上でこのH形鋼に予め支持フレ−ムを複数個
取り付けておき、施工現場で前記H形鋼を下地屋根の谷
部内に配置するようにしてもよい。これにより、短時間
に、効率よく下地屋根上に支持装置の取り付け施工を行
なうことできる。この支持装置は、下地屋根の谷部に取
り付けられるものや、山型部に取り付けられるもの等、
要は下地屋根上面に取りつけられ下地屋根から表屋根を
離隔した状態で連結支持するとともに折板屋根である下
地屋根と表屋根の波目が互いに交差状になるように連結
支持し得るものであればよい。前記下地屋根12と表屋
根14との間隙内には図示しないグラスウ−ルが充てん
される。下地屋根12の上面に固定された支持装置15
には表屋根14が連結されている。
12と同様の形状に形成されている。したがって、各部
材についての詳細な説明は省略する。
14の略波型の折り目が下地屋根12の前記波目と直交
するように配置され支持装置15に支持されて下地屋根
12と離隔した状態で連結されている。支持装置15の
支持フレ−ム28のヘッド部34は、表屋根14の山型
部38の内面側に装嵌されている。山型部38の内面側
の戻り段42aは、ヘッド部34の引掛部36の下面側
に食い込むように係着している。戻り段42aは、対向
側にR状に突出して形成され、かつ引掛部36がカギ爪
状になっているのであおり風等で表屋根14があおり上
げられても戻り段42aと引掛部36が互いに引っかか
って表屋根14が支持装置15から離脱するのを防止し
ている。
に沿って張り出すように設けられているので、表屋根1
4の谷部40の水の流れ方向は、おのずと前記波目と直
交するように配置されることとなる。このように下地屋
根の谷部に沿ってあるいは案内されて流れる水の流れ方
向を第1方向Rとし、表屋根の谷部に沿ってあるいは案
内されて流れる水の流れ方向を第2方向Sとした時、第
2方向Sの向きは第1方向Rと30度、60度等の任意
の角度に設定してもよい。この第2方向Sの向きは支持
装置15の支持フレ−ム28によって設定される場合が
多い。このように、支持装置を介して下地屋根に第1方
向Rと交差方向である第2方向Sの水の流れとなるよう
に山型部と谷部を交互に連続させた表屋根を載架するこ
とで下地屋根と表屋根の金属折板の波目と波目が交差状
に組み合わされる結果、屋根部の下方側からのあおり風
や、上方からの風圧について極めて高い強度を確保する
こととなる。
屋根が下地屋根から離隔された状態で支持されるので例
えば、グラスウ−ル等の断熱材を敷設でき、良好な空調
効率を保持できるとともに、最も視覚に入りやすい軒先
側の屋根の端縁部分において、波形が交差した状態で上
下に配置されるからユニ−クで特徴的な意匠感を呈し、
工場、体育館、倉庫等の大型構造物の屋根部分の見映え
を非常に良好なものとすることができる。本実施例にか
かわらず下地屋根と表屋根とは同一形状に形成しなくと
もよい。
造10の作用を説明しつつ、二重葺き屋根の葺設方法を
説明する。
に配置させて柱Zを立設させ、これらの上にH形鋼から
なるけた11を横架させ、このけた11の上に載架固定
する。図1、2に示すように予めけた11上に複数の支
持フレ−ム13が固定されておりこの支持フレ−ム13
を下地屋根12の山型部16の内部に装嵌させて該下地
屋根12をけた11上に固定する。この時、下地屋根1
2は、同下地屋根12の波目が、けた11に直交するよ
うに配置する。本実施例に限らず山型部と谷部を交互に
連続して形成した波型形状の金属折板を下地屋根として
柱等に架設させればよい。
0による基台26上面に複数個の支持フレ−ム28を取
付固定させておく。支持フレ−ムは、本実施例に限らず
作業現場以外の工場や、基台を下地屋根上面に載架後に
同基台上面に複数個取りつけてもよく、要は下地屋根上
面に表屋根の山型部内面に嵌着するヘッド部を備えた支
持装置を形成すればよい。前記H形鋼30は、クレ−ン
等によって下地屋根12上面へ載架され図示しないボル
トによって固定する。そして、前記下地屋根12上面に
は、断熱材としてグラスウ−ルWを敷設する。
4を押し下げて同表屋根14の山型部38の内面側を支
持フレ−ム28のヘッド部34に嵌着させつつ下地屋根
12から上方に離隔させて屋根を葺設する。この時、表
屋根14は、同表屋根14の波目が下地屋根12の波目
と直交するように配置される。このように、支持装置の
上面側から表屋根を押し下げて同表屋根の内面側を支持
装置のヘッド部を嵌合させるだけでよいので、特殊な道
具を必要とせず迅速に支持装置を介して下地屋根と表屋
根との連結を行ない二重葺き屋根の葺設を行なうととも
に、ヘッド部を備えた支持装置を予め工場出荷時に製造
しておいて、下地屋根の谷部には位置固定するだけでよ
いから施工効率を大幅に向上させることとなる。
第2実施例に係る新規な二重葺き屋根の構造10を説明
するが、前記実施例と同一部材には同一符号を付しその
説明を省略する。なお、新規な二重葺き屋根の構造10
に用いられる連結装置の実施例を説明する。本実施例に
おいても第1実施例の図4と同様に下地屋根12の谷部
18に案内されて流れる水の流れ方向に対して表屋根1
4の谷部40が生起させる水の流れ方向が直交するよう
に同表屋根14を配置させ葺設する。また下地屋根12
と表屋根14は、支持装置15によって離隔した状態で
二重葺き構造になっている。
下地屋根12と表屋根14を連結支持している支持装置
15は、前記下地屋根の山型部に嵌合する嵌合部を備
え、上部には前記表屋根の山型部の内面に嵌着するヘッ
ド部を備えた連結装置からなることである。
略逆V字形状に形成され、上面側に表屋根14の山型部
内面側に嵌着するヘッド部34を備えるとともに、下部
側に下地屋根の山型部外面側に嵌合する嵌合部52を備
えている。実施例において1枚の長矩形の厚鋼板を逆V
字状に曲げ形成して両側に左右に拡開させた支持脚32
が設けられている。この支持脚32の逆V字上端側はあ
る程度の広さを有する台32aが設けられている。そし
て、この台32aの上に縦方向を軸として軸回りに回動
可能にヘッド部34が設けられている。支持脚32はこ
のように1枚の厚鋼板を曲げ形成して一体的に形成して
いるから、大きな強度を保持でき、下地屋根側との連結
も強固であるとともに、上面側の表屋根との連結強度も
大きく、よって、あおり風等に対して高い耐圧性を保持
し得る。
面視略逆W字形に折り曲げられた板体50から構成され
ている。そして、このヘッド部34の外面はW字の折り
曲げ部分について、外側にふくらむようにやや緩やかな
Rが設けられている。板体50は、Rを設けることによ
り表屋根14との嵌合時には山型部38内部のフック部
46が板体50上面に当接しRに沿って拡開するので表
屋根14を上方から押圧するだけで容易に取り付け嵌合
を行なうこととなる。このヘッド部34の逆W字中央部
分が前記台32a上面に配置される。このヘッド部34
としての板体50の略中央位置にはボルト孔が穿孔され
ており、このボルト孔を通貫させてボルト部材51が支
持脚32の台32aにやや浅く螺着され、これによって
該ヘッド部34は支持脚32上面側に縦方向を軸として
軸回りに回転可能に設けられている。
として軸回りに回転するので下地屋根12の波型の波目
の方向と表屋根14の波型の波目の方向が異なってもヘ
ッド部34が軸回りに回転するから、確実に連結装置4
8と表屋根14は嵌合する。また、それによって、施工
の際に下地屋根と表屋根との交差方向角度の多少のずれ
や、施工誤差が簡単に吸収され、施工作業そのものが極
めて円滑に行なえる。
構成しても良く、例えば、略傘型や、略きのこ型等の表
屋根の山型部の内面に嵌着し得るように形成しても良
い。板体50は、表屋根14の山型部38内部に装嵌さ
れ同板体50の両下端部は山型部38内部の戻り段42
aに係止する。したがって、葺設すべき表屋根の山型部
内面側との嵌合状態が得られる形状、或は、構成であれ
ば良い。本実施例においてヘッド部34は、必ずしも縦
方向を軸とする軸回り方向に回動可能に設けられていな
くとも支持脚或は後述する嵌合部の上面側に設けた本体
部分に直接固定させた構成としても良い。
持脚32の下部側には、下地屋根12の山型部外面側に
簡易に嵌合し得る嵌合部52が設けられている。そして
逆V字の開き程度を調整可能に構成されているのでどの
ような下地屋根の山型部形状、山型部幅でも対応でき、
しかも、折板屋根におけるどのような位置においても簡
単かつ、確実に固定することができる。前記した支持脚
32は、ある程度の弾性を有した金属製の曲がり板体で
構成されている。
側の台32aから接続して下開き状に直線状に拡開した
脚本体部33と、この脚本体部33に接続し、下開き状
にかつ円弧状に拡開した圧着部56と、この圧着部56
に接続され、さらに下開き状に拡開して設けられた当接
部58とを備えている。そして、当接部58の上端基部
側には互いに内側に対向するように係止片60が突設形
成されている。
開した支持脚32の略中央部分に設けられており下地屋
根12の山型部16との嵌合状態で山型部16の山頭部
22上面に当接するように略円弧状に湾曲して形成され
ている。この圧着部56は、同圧着部56の湾曲面が山
型部16の山頭部22上面と当着するので支持脚32の
下地屋根の山型部16の外面への固定が確実になる。当
接部58は、側面視平板状で圧着部56の下端部に下方
に向けて突設するように一体的に接続されている。この
当接部58は、支持脚32の山型部16への嵌着状態で
山型部16上面の傾斜面に当接部58の板面が当接する
ことにより支持脚32が山型部16を挟圧する力が均等
にかかるので山型部16への支持脚32の固定が確実と
なる。
に対向するように略カギ爪状に突設している。係止片6
0は、下地屋根12の山型部16への嵌合状態で同山型
部16の戻り段部20にくい込むように係合する。
脚32を互いに閉縮させる挟圧部62が設けられてい
る。図7に示すように、この挟圧部62は、互いに対峙
するように配置させた支持脚32の直線状の脚本体部3
3に穿孔されたボルト孔64と、これらのボルト孔64
に貫通するボルト66及びこれに螺合するナット68を
含む。これにより、下地屋根の山型部の任意のサイズ形
状に対応して簡単に締め込み調整でき、確実に固定でき
る。
サイズより支持脚32の開脚状態が広すぎて容易に離脱
する場合でも挟圧部62を挟圧する、例えば、ボルト6
6に螺合したナット68を閉め込むことにより支持脚3
2を互いに閉縮させ下地屋根12への連結装置48の嵌
着を確実に行うこととなる。本実施例にかかわらず挟圧
部62は、針金等によって支持脚32を締めつけてもよ
く、支持脚32を挟圧し得るものであればよい。また、
本実施例では各支持脚32の両側縁部に沿って外方に折
曲させた補強用のリブが連結装置48と一体的に突設さ
れている。
もよく要は、下地屋根の山型部に上方からまたぐように
して下地屋根の山型部外面に嵌着できるとともに、上面
に下地屋根の波目と交差する波目を形成するように配置
される表屋根の山型部内面に嵌着し得るヘッド部を備え
た構成であればよい。支持脚を略逆V字状にすることで
取り付け構造が極めて簡単であり、下地屋根の山型部の
上方からまたぐように嵌着させるだけで道具を必要とせ
ず誰にでも簡単に、かつ迅速に連結装置を下地屋根に取
り付けできる。支持脚は単に逆V字状であって、構造が
簡単だから製造は容易であり、安価に生産することがで
きる。また、厚鋼板を曲げ形成等により一体形成できる
から大きな強度を保持し得る。この支持脚は1枚の鋼板
の曲げ形成によらず、別体のブロック状の支持体を組み
合わせ連結したり、その他の任意の形状、或は構造に形
成しても良い。
重葺き屋根の構造10の作用を説明しつつ、二重葺き屋
根の葺設方法を説明する。図1、4に示すように、例え
ばH形鋼を縦に配置させて柱Zを立設させ、これらの上
にH形鋼からなるけた11を横架させ、このけた11の
上に載架固定する。図1、2に示すように予めけた11
上に複数の支持フレ−ム13が固定されておりこの支持
フレ−ム13を下地屋根12の山型部16の内部に装嵌
させて該下地屋根12をけた11上に固定する。この
時、下地屋根12は、同下地屋根12の波目が、けた1
1に直交するように配置する。本実施例に限らず山型部
と谷部を交互に連続して形成した波型形状の金属折板を
下地屋根として柱等に架設させればよい。
48である。図8に示すように連結装置48は、下地屋
根12の山型部16の上方よりまたぐように載置させ
る。作業者は、この連結装置48のヘッド部34を手や
脚で上方より押圧して嵌合させる。この時、山型部16
の斜面に当接部58が当接し、係止片60が戻り段部2
0に係止し、更に圧着部56と山頭部22が当接し固定
される。本実施例において支持脚32は、挟圧部62の
ボルト66及びナット68によって締めつけられ山型部
16を挟圧することで確実な固定状態を得ることとな
る。そして、前記下地屋根12上面には、断熱材として
グラスウ−ルWを敷設する。
面側から表屋根14を押し下げて同表屋根14の山型部
38の内面側を連結装置48のヘッド部34に嵌着させ
つつ下地屋根12から上方に離隔させて屋根を葺設す
る。この時、連結装置48は、上部のヘッド部34であ
る板体50を水平方向に回転させて表屋根14の波目が
下地屋根12の波目と直交するような嵌合状態を得るよ
うに設定する。
続して形成させた波型形状の金属折板を用いて下地屋根
を架設させ、この下地屋根の上方に離隔させて表屋根を
二重に葺設した二重葺き屋根の構造であって、前記谷部
に案内されて流れる水の流れ方向を第1方向とし、この
第1方向の水の流れを生起させるように、山型部と谷部
を連続して設けた下地屋根と、前記第1方向と交差方向
である第2方向の水の流れとなるように前記下地屋根上
面の上方離隔位置に載架され、山型部と谷部を連続して
備えた表屋根と、前記下地屋根の上面側に設けられ、前
記表屋根を下地屋根の上方に離隔させた状態で支持する
支持装置と、を備えてなる新規な二重葺き屋根の構造で
ある。
支持装置を介して下地屋根に第1方向と交差方向である
第2方向の水の流れとなるように山型部を連続した表屋
根を載架することで下地屋根と表屋根の金属折板の波目
と波目が交差状に組み合わさる結果、屋根部の下方向か
らのあおり風や、上方からの風圧について、極めて高い
強度を確保することとなる。下地屋根と表屋根は、支持
装置によって表屋根が下地屋根から離隔された状態で支
持されるので例えば、グラスウ−ル等の断熱材を敷設で
き、良好な空調効率を保持できるとともに、最も視覚に
入りやすい軒先側の屋根の端縁部分において、波形が交
差した状態で上下に配置されるからユニ−クで特徴的な
意匠感を呈し、消費者の興味や購買意欲をそそるものと
なる。
れるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の本
質を逸脱しないかぎりにおいて任意の改変を加えても良
い。
屋根の構造によれば、山型部と谷部を交互に連続して形
成させた波型形状の金属折板を用いて下地屋根を架設さ
せ、この下地屋根の上方に離隔させて表屋根を二重に葺
設した二重葺き屋根の構造であって、前記谷部に案内さ
れて流れる水の流れ方向を第1方向とし、この第1方向
の水の流れを生起させるように、山型部と谷部を連続し
て設けた下地屋根と、前記第1方向と交差方向である第
2方向の水の流れとなるように前記下地屋根上面の上方
離隔位置に載架され、山型部と谷部を連続して備えた表
屋根と、前記下地屋根の上面側に設けられ、前記表屋根
を下地屋根の上方に離隔させた状態で支持する支持装置
と、を備えてなることにより、支持装置を介して下地屋
根に第1方向と交差方向である第2方向の水の流れとな
るように山型部を連続した表屋根を載架することで下地
屋根と表屋根の金属折板の波目と波目が交差状に組み合
わさる結果、屋根部の下方向からのあおり風や、上方か
らの風圧について、極めて高い強度を確保することがで
きる。下地屋根と表屋根は、支持装置によって表屋根が
下地屋根から離隔された状態で支持されるので例えば、
グラスウ−ル等の断熱材を敷設でき、良好な空調効率を
保持できるとともに、最も視覚に入りやすい軒先側の屋
根の端縁部分において、波形が交差した状態で上下に配
置されるからユニ−クで特徴的な意匠観を呈し、消費者
の興味や購買意欲をそそるものとなる。
部内に配置された基台と、この基台上に取りつけられ、
前記表屋根の山型部の下面側に挿嵌される支持フレ−ム
と、を備えてなることにより、例えば、H鋼等を基台と
し、地上でこのH鋼に予め支持フレ−ムを複数個取りつ
けておけば単に前記H鋼を下地屋根の谷部内に配置する
だけで一気に下地屋根上に支持フレ−ムを複数取り付け
る事ができるので、短時間で下地屋根への連結装置の取
り付け施工を行なうことができる。さらに、構造も簡単
で施工作業を楽に行なうことができる。またこれによ
り、下地屋根と表屋根との連結作業による二重葺き屋根
施工作業を短時間で終了させることができる。
型部に嵌合する嵌合部を備え、上部には前記表屋根の山
型部の内面に嵌着するヘッド部を備えた連結装置からな
ることにより、連結装置の嵌合部を下地屋根の山型部に
嵌合させるとともに表屋根の山型部の内面にヘッド部を
嵌合させるだけで下地屋根と表屋根との連結を行なうこ
とができるので、表屋根側にボルト孔を穿孔してボルト
連結することがなく、支持装置に対する表屋根の葺設作
業は上方から作業者が押し込むだけの作業で両者の連結
が行なわれ、作業が簡単で楽に行なえるとともに、ボル
ト孔等からの雨水浸入による金属折板の早期の腐食もな
いから屋根の耐久性も非常に高い。さらに、特殊な道具
や熟練した作業者の技術を必要とせず簡単にしかも短い
時間で二重葺き屋根の施工を完了することができる。
軸として軸回りに回転可能に設けられてなることによ
り、ヘッド部は縦方向を軸として軸回りに回転するの
で、下地屋根と支持装置の連結が確実に行なえれば、表
屋根側の水流れ方向の角度は、直交、あるいは直交でな
くとも任意の角度で同支持装置を表屋根との連結固定を
簡、確実かつ短時間に行なうことが可能である。
地屋根の山型部の上方からまたぐようにして該下地屋根
の山型部に嵌着する略逆V字状の支持脚であることによ
り、支持脚は逆V字状になっているので取り付け構造が
極めて簡単であり、下地屋根の山型部の上方からまたぐ
ように嵌着させるだけで道具を必要とせず誰にでも簡単
に、かつ迅速な連結装置の下地屋根への取り付けを行な
うことができる。また、支持脚は単に逆V字状であっ
て、構造が簡単だから製造は容易で、あり、安価に生産
することができる。
山型部と谷部を交互に連続して形成させた波型形状の金
属折板からなる下地屋根を柱等に架設させ、この下地屋
根の谷部に、下地屋根の水流れ方向と交差するように配
置する金属折板からなる表屋根の山型部内面に嵌着する
ヘッド部を備えた支持装置を取り付け、この支持装置の
上面側から前記表屋根を押し下げて同表屋根の内面側を
前記ヘッド部に嵌着させつつ前記下地屋根から上方に離
隔させて屋根を二重に葺設するようにしているので支持
装置の上面側から表屋根を押し下げて同表屋根の内面側
を支持装置のヘッド部を嵌合させるだけでよいので、特
殊な道具を必要とせず迅速に支持装置を介して下地屋根
と表屋根との連結を行ない二重葺き屋根の葺設を行なう
とともに、ヘッド部を備えた支持装置を予め工場出荷時
に製造しておいて、下地屋根の谷部に配置固定するだけ
でよいから施工効率を大幅に向上させることが可能であ
る。
き屋根の連結装置によれば、山型部と谷部を交互に連続
して形成させた波型形状の金属折板を用いて下地屋根を
架設させ、この下地屋根の上方に離隔させて表屋根を二
重に葺設した二重葺き屋根の構造に用いる二重葺き屋根
の連結装置であり、前記下地屋根の山型部に嵌合する嵌
合部を備えるとともに、上部には前記表屋根の山型部の
内面に嵌着するヘッド部を備え、前記ヘッド部は縦方向
を軸として軸回りに回転可能に設けられてなることによ
り、ヘッド部は縦方向を軸として軸回りに回転するの
で、下地屋根と支持装置の連結が確実に行なえれば、表
屋根側の水流れ方向の角度は、直交、あるいは直交でな
くとも任意の角度で同支持装置を表屋根との連結固定を
簡易、確実かつ短時間に行なうことが可能である。
型部の上方からまたぐようにして該下地屋根の山型部に
嵌着する略逆V字状の支持脚であることにより、支持脚
は逆V字状になっているので取り付け構造が極めて簡単
であり、下地屋根の山型部の上方からまたぐように嵌着
させるだけで道具を必要とせず誰にでも簡単に、かつ迅
速な連結装置の下地屋根への取り付けを行なうことがで
きる。また、支持脚は単に逆V字状であって、構造が簡
単だから製造は容易で、あり、安価に生産することがで
きる。
造の概略要部構成図である。
成図である。
る。
造に用いる二重葺き屋根の連結装置の概略斜視構成図で
ある。
根への取り付け状態説明図である。
屋根の連結状態の一部切欠説明図である。
根の連結装置の一部断面使用状態説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 山型部と谷部を交互に連続して形成させ
た波型形状の金属折板を用いて下地屋根を架設させ、こ
の下地屋根の上方に離隔させて表屋根を二重に葺設した
二重葺き屋根の構造であって、 前記谷部に案内されて流れる水の流れ方向を第1方向と
し、 この第1方向の水の流れを生起させるように、山型部と
谷部を連続して設けた下地屋根と、 前記第1方向と交差方向である第2方向の水の流れとな
るように前記下地屋根上面の上方離隔位置に載架され、
山型部と谷部を連続して備えた表屋根と、 前記下地屋根の上面側に設けられ、前記表屋根を下地屋
根の上方に離隔させた状態で支持する支持装置と、を備
え、 前記支持装置は、前記下地屋根の谷部内に配置された基
台と、 この基台上に取りつけられ、前記表屋根の山型部の下面
側に挿嵌される支持フレ−ムと、を備えてなる二重葺き
屋根の構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8257407A JP3066482B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 二重葺き屋根の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8257407A JP3066482B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 二重葺き屋根の構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1082139A JPH1082139A (ja) | 1998-03-31 |
| JP3066482B2 true JP3066482B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=17305955
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8257407A Expired - Fee Related JP3066482B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 二重葺き屋根の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3066482B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102005047478A1 (de) * | 2005-10-04 | 2007-04-05 | Pbb Planung + Projektsteuerung Gmbh | Dacheindeckungssystem |
| JP5441867B2 (ja) * | 2010-10-20 | 2014-03-12 | 株式会社ノミズヤ産業 | 屋根葺き替え用金具 |
| JP6000165B2 (ja) * | 2013-03-01 | 2016-09-28 | Jfe建材株式会社 | デッキ下地屋根の設備設置用基礎およびその施工方法 |
-
1996
- 1996-09-06 JP JP8257407A patent/JP3066482B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1082139A (ja) | 1998-03-31 |
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