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JP3072966B2 - 簡易屋根の小屋組 - Google Patents
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JP3072966B2 - 簡易屋根の小屋組 - Google Patents

簡易屋根の小屋組

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JP3072966B2
JP3072966B2 JP08083102A JP8310296A JP3072966B2 JP 3072966 B2 JP3072966 B2 JP 3072966B2 JP 08083102 A JP08083102 A JP 08083102A JP 8310296 A JP8310296 A JP 8310296A JP 3072966 B2 JP3072966 B2 JP 3072966B2
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博 田中
剛 工藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルコニー屋根、
テラス、カーポート等の簡易屋根における小屋組に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の簡易屋根の小屋組とし
て、例えば特開平7−3952号公報に記載のものが知
られている。この小屋組では、垂木の側面に連結ブロッ
クが固定され、この連結ブロックにより母屋の端部が垂
木に取り付けられている。連結ブロックには、鏃形状の
係止ばね部が形成される一方、母屋は上面が開放された
「C」字状断面に形成されており、垂木に固定されてい
る連結ブロックに対し、母屋を下側から強く押し込む
と、母屋が押し開かれるようにして連結ブロックに嵌合
すると共に、係止ばね部により母屋が連結ブロックに抜
止め状態で固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の簡易
屋根の小屋組では、母屋を垂木にワンタッチで、かつ下
側から取り付けることができるが、屋根葺き材を交換す
るときには、母屋を簡単に取り外すことができない不具
合があった。また、垂木、母屋および屋根葺き材を左右
方向に順に組み付けてゆく組立方法を執ると、母屋が垂
木に片持ち状態になったときに母屋が連結ブロックから
軸方向に抜け落ち易く、施工性の悪いものとなる。
【0004】本発明は、母屋の着脱が容易で、かつ垂木
に対し母屋を片持ち状態で仮保持させることができる簡
易屋根の小屋組を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の簡易屋根の小屋
組は、相互に平行に架設した複数本の垂木材と、隣接す
る垂木材間に掛け渡した中空形状の母屋材と、母屋材の
中空部に隠蔽された状態で母屋材の端部を垂木材に取り
付けるための連結材とを備え、連結材は、垂木材に突き
当てた母屋材の端部に遊挿された状態で母屋材と締結さ
、母屋材の上壁の端部には、その中空部に連通し連結
材の上側からの相対的な挿入を許容する切欠き部が形成
されると共に、切欠き部の幅方向に連なる上壁の端部内
面には、挿入後の横移動により母屋材の連結材への仮置
きを可能にする係合部が形成されていることを特徴とす
る。
【0006】この構成によれば、母屋材の端部には、そ
の中空部に連通し連結材の上側からの相対的な挿入を許
容する切欠き部が形成されるため、連結材を介して、垂
木材に対し母屋材を下側から組み付けることができる。
また、係合部により母屋材を連結材に仮置きすることが
できるため、母屋材を作業者1人で簡単に組み付けるこ
とができる。しかも、連結材の突出長さが極端に短いも
のでない限り、連結材を介して垂木材に、母屋材を片持
ち状態で仮置きすることができる。
【0007】請求項1の簡易屋根の小屋組において、係
合部には、中空部を構成する内側壁との間に連結材を挟
み込む突出部が形成されていることが好ましい。
【0008】この構成によれば、中空部を構成する内側
壁と突出部との間に連結材が挟み込まれるような状態
で、母屋材の仮置きが行われるため、母屋材は連結材の
延在方向に沿った姿勢で安定に保持される。すなわち、
連結材を、垂木材に取り付けたときの状態とほぼ同じ状
態に仮置きすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基いて、本発
明の一実施形態に係る簡易屋根の小屋組を、バルコニー
屋根に適用した場合について説明する。図1に示すよう
に、このバルコニー屋根1は、バルコニーBの上側に設
けた片流れ屋根であり、後部を建物の外壁Wに支持さ
れ、前部をバルコニーBの左右一対の支柱P,Pに支持
されている。バルコニー屋根1は、外壁Wに固定された
最後部の垂木掛け2と、垂木掛け2に平行に配設した最
前部の前枠3と、垂木掛け2および前枠3間に掛け渡し
た複数本の垂木4とで主構造部が構成されており、前枠
3の左右両端部には、支柱P,Pの上端が固定されてい
る。また、隣接する各垂木4,4間には、各2本の母屋
5,5がそれぞれ掛け渡されている。
【0010】このように構成された小屋組に対し、前枠
3および垂木掛け2と、隣接する各垂木4,4とで区画
され前後方向に長い領域には、アクリル板などで構成さ
れた屋根葺き材6が、それぞれ取り付けられている。な
お、前枠3は雨樋を兼ねており、図中の符号7は、バル
コニー屋根1の降雨を前枠3を介して地表に導く縦樋で
ある。
【0011】次に、図2を参照して、母屋5の垂木4へ
の取付構造について詳細に説明する。同図に示すよう
に、垂木4の側面には母屋5の取付位置にブラケット
(連結材)8が固定されており、母屋5の各端部はこの
ブラケット8を介して垂木4に取り付けられている。母
屋5は中空部11を有し、母屋5の各端部はブラケット
8を中空部11内に挿入するようにして垂木4の側面に
突き当てられ、この状態でブラケット8の後部側壁12
に固定されている。母屋5が垂木4に組み込まれた状態
では、図2(a)に示すように、ブラケット8は母屋5
の中空部11内に完全に隠ぺいされる。
【0012】ブラケット8は、厚手の鋼板やステンレス
板などを「L」字状に折り曲げて形成され、横向きの状
態でその短辺部21が垂木4に固定され、長辺部22に
母屋5が固定されている。ブラケット8の短辺部21に
は、その中央部に固定ねじ23用の貫通孔24が形成さ
れると共に、垂木4側の面に上下一対の回止め突起2
5,25が形成されている。この一対の回止め突起2
5,25は、垂木4の側面に形成された係止孔4a,4
aに嵌入されている。これにより、ブラケット8は1本
の固定ねじ23で垂木4に不動に固定されている。な
お、回止め突起25は、短辺部21の一部を垂木4側に
切り起こすようにして形成してもよい。
【0013】また、ブラケット8の長辺部22には、先
端側に母屋5を固定する固定ねじ13用のねじ孔26が
形成されており、固定ねじ13は外側から母屋5の後部
側壁12を貫通してこのねじ孔26に螺合されている。
この場合、母屋5の上壁14と下壁15との間にブラケ
ット8の長辺部22が納まり、母屋5はこの長辺部22
に保持されるようにして、1本の固定ねじ13により不
動に固定されている。なお、上記の貫通孔24およびね
じ孔26は、ブラケット8の高さ方向の中心線上に配設
され、且つ一対の回止め突起25,25は、この中心線
に対して上下対称に配設されていて、ブラケット8の左
用、右用を共用できるようになっている。
【0014】一方、母屋5は、上述のように中空形状に
形成され、その上壁14の上面にはクッション材(図示
省略)を装着するための断面「C」字状の装着部16が
形成されている。装着部16に装着されたクッション材
は、屋根葺き材6を下側から軽く押圧して屋根葺き材6
のがたつきを防止している。また、上壁14の下面に
は、前後方向の対称位置に一対の突片17a,17bが
中空部11内に突出するように形成されている。この後
側の突片17aと後部側壁(の内側面)12との間の間
隙は、ブラケット8の長辺部22の肉厚よりわずかに広
幅に形成されており、この部分がブラケット8の長辺部
22が係合される係合部18となっている(詳細は後
述)。
【0015】さらに、母屋5の端部には、その上壁14
にブラケット8の上側からの相対的な遊挿を許容する切
欠き部19が形成されている。切欠き部19は、ブラケ
ット8の短辺部21に対応する広幅部19aと、ブラケ
ット8の長辺部22に対応する狭幅部19bとで構成さ
れている。広幅部19aと狭幅部19bとは、母屋5の
前後方向の中心線に対して前後対称に形成されており、
母屋5の端部が左右で同一形状になるようにしている。
【0016】次に、図2(b)および図3を参照して、
母屋5の垂木4への取付手順について説明する。先ず、
母屋5が取り付けられる左右の垂木4にそれぞれブラケ
ット8を固定する。この場合、左右のブラケット8は、
いずれもその長辺部22が後方に位置するように、すな
わち屋根勾配における上流側に位置するように固定す
る。もちろん、ブラケット8を取り付けてから垂木4を
組み付けてもよい。次に、母屋5を手に持ち、その切欠
き部19をブラケット8に位置合わせするようにして、
母屋5を下側からブラケット8に装着する(図3(a)
および図3(b))。
【0017】その際、母屋5の中空部11内にブラケッ
ト8が納まり、母屋5の下壁15がブラケット8の下端
に当接するまで母屋5を押し上げたら、母屋5をその後
部側壁12がブラケット8に当接するまで手前に移動さ
せ、この状態で母屋5から手を離す。母屋5から手を離
すと、母屋5は後部側壁12を案内にしてわずかに下方
に移動し、ブラケット8に仮置きされた状態になる(図
3(c))。このとき、ブラケット8の長辺部22の上
端部が、母屋5の突片17aと後部側壁12との間に形
成した係合部18に係合する。すなわち、母屋5は、そ
の突片17aと後部側壁12との間にブラケット8の長
辺部22を挟み込むようにして、左右のブラケット8に
仮置きされる。最後に、母屋5をブラケット8に押し当
てておいて、固定ねじ13をねじ込む(図3(d))。
なお、効率的な作業手順としては、全ての母屋5をブラ
ケット8に仮置きしておいてから、固定ねじ13を取り
付けるようにする。一方、屋根葺き材6が損傷してこれ
を付け替える場合などでは、上記と逆の手順で母屋5を
垂木4から外すようにする。
【0018】以上の母屋5の取付手順では、母屋5を組
み込む前に全ての垂木4が組み込まれる組立方法を執る
ことが前提となる。しかし、実施形態の母屋5の取付構
造を用いれば、例えば、垂木掛け2および前枠3を組み
付けた後、垂木4、母屋5および屋根葺き材6の順で左
右方向に各構成部材を順に組み付けてゆく組立方法が可
能になる。かかる場合には、垂木4に母屋5を仮置きし
ておいて屋根葺き材6を組み付け、更に次の垂木4を組
み付けた後、母屋5の両端部をそれぞれ本固定する。
【0019】この場合、母屋5を垂木4に片持ちの状態
で仮置きすることになるが、上述したように、母屋5は
垂木4に固定したブラケット8に安定に保持されるた
め、屋根葺き材6を組み付ける際に、母屋5がブラケッ
ト8から抜け落ちるなどの支障を生ずることがない。な
お、この組立方法を執る場合には、ブラケット8の長辺
部22を十分に長く形成すること、或いはアタッチメン
トとして、舌片を装着できるようにすることが、好まし
い。
【0020】このように本実施形態によれば、母屋5に
ブラケット8が挿入可能な切欠き部19が形成されてい
るため、ブラケット8を取り付けた垂木4に母屋5を下
側から簡単に装着することができる。また、母屋5に切
欠き部19に連なる係合部18を形成し、母屋5をブラ
ケット8に安定に仮置きすることができ、かつこの状態
で母屋5をブラケット8に固定することができるため、
母屋5の垂木4への取付けを簡単かつ1人の作業者で行
うことができる。すなわち、母屋5の取付け或いは取外
し作業を極めて容易にかつ安全に行うことができる。し
かも、母屋5を垂木4に片持ち状態で組み込んでゆくよ
うな、バルコニー屋根1の組立方法にも好適である。
【0021】図4は、本発明の第2の実施形態を表して
いる。同図に示すように、この実施形態では、ブラケッ
ト8の長辺部22の上下両端部に、内側にわずかに折り
曲げられた一対の折片部22a,22aが形成されてい
る。また、母屋5は、突片17a,17bを省略した断
面形状に形成されている。この場合、折片部22a,2
2aを含む長辺部22の上下方向の長さが、母屋5の中
空部11の上下方向の長さよりわずかに長くなるように
形成されており、図4(b)に示すように、母屋5を手
前に横移動させて母屋5の係合部18にブラケット8を
係合させると、折片部22a,22aがわずかに撓ん
で、ブラケット8が母屋5を上下方向に押圧する。
【0022】これにより、ブラケット8に母屋5が強固
に係合することになり、母屋5がほぼ仮固定の状態にな
る。この状態では、母屋5に振動や軽い衝撃が作用して
も、母屋5が垂木4から脱落することがなく、上記の母
屋5を垂木4に片持ち状態で組み込んでゆくようなバル
コニー屋根1の組立方法に、特に好適である。
【0023】なお、上記実施形態では、連結材として、
「L」字状のブラケットを横向きにして用いているが、
連結材は、母屋に遊挿され且つ母屋が仮置き(および固
定)できるものであれば、その形状および構造は任意で
ある。また、母屋に形成した係止部は、ブラケットに母
屋が仮置きできればよく、突片を省略してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように請求項1の簡易屋根の小屋
組によれば、垂木材に対し母屋材を下側から組み付ける
ことができ、かつ母屋材を連結材に仮置きすることがで
きるため、母屋の組付け作業を極めて容易にかつ安全に
行うことができる。また、組付けのみならず母屋の取り
外しも、逆の手順で容易にかつ安全に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る簡易屋根の小屋組
を適用したバルコニー屋根を示す外観斜視図である。
【図2】母屋の垂木への取付構造を示す斜視図である。
【図3】母屋の垂木への装着手順を示す断面図である。
【図4】第2実施形態の母屋の垂木への取付構造を示す
構造図である。
【符号の説明】
1 バルコニー屋根、4 垂木、5 母屋、8 ブラケ
ット、11 中空部、12 後部側壁、17a 突片、
18 係合部、19 切欠き部、21 短辺部、22
長辺部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−20644(JP,U) 実開 平5−73123(JP,U) 実開 平5−49906(JP,U) 実開 昭62−107004(JP,U) 実開 平1−179903(JP,U) 実開 昭57−187301(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/00 502 E04H 6/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に平行に架設した複数本の垂木材
    と、隣接する当該垂木材間に掛け渡した中空形状の母屋
    材と、当該母屋材の中空部に隠蔽された状態で当該母屋
    材の端部を当該垂木材に取り付けるための連結材とを備
    え、 前記連結材は、前記垂木材に突き当てた前記母屋材の端
    部に遊挿された状態で当該母屋材と締結され、 前記母屋材の上壁の端部には、その中空部に連通し前記
    連結材の上側からの相対的な挿入を許容する切欠き部が
    形成されると共に、 当該切欠き部の幅方向に連なる前記上壁の端部内面に
    は、挿入後の横移動により当該母屋材の当該連結材への
    仮置きを可能にする係合部が形成されていることを特徴
    とする簡易屋根の小屋組。
  2. 【請求項2】 前記係合部には、前記中空部を構成する
    内側壁との間に前記連結材を挟み込む突出部が形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の簡易屋根の小
    屋組。
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