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JP3081008B2 - 静電荷現像用トナ−の製造方法 - Google Patents
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JP3081008B2 - 静電荷現像用トナ−の製造方法 - Google Patents

静電荷現像用トナ−の製造方法

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JP3081008B2
JP3081008B2 JP03070434A JP7043491A JP3081008B2 JP 3081008 B2 JP3081008 B2 JP 3081008B2 JP 03070434 A JP03070434 A JP 03070434A JP 7043491 A JP7043491 A JP 7043491A JP 3081008 B2 JP3081008 B2 JP 3081008B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法、静電記録法
および静電印刷法において静電潜像を現像するためのト
ナー、特に乾式トナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これら乾式トナーは、従来熱可塑性樹脂
を溶融し、これに染料、顔料等の着色剤、必要により磁
性体、摩擦帯電制御剤、オフセット防止剤、潤滑剤等を
加え充分に混練した後、冷却固化し、これを微粉砕した
後、所要の粒径に分級して製造されてきた。しかしなが
ら上述した方法には種々の欠点が存在する。第一には樹
脂製造のための重合装置、混練のための装置、粉砕、分
級のための装置等の多くの工程に伴う装置が必要であ
り、工程数も多く、エネルギー消費も大きいことがコス
トが高くなる原因となっている。第二には混練工程で均
一な混合体が得難いこと、特に均一に分散させるための
条件が微妙であることがあげられる。第三には鮮明でか
ぶりのない画像を得るためには粉砕工程で副生する微
粉、粗粉を除去しなければならず、工程が繁雑であるだ
けでなく、得られるトナーの収率の悪い事がコストアッ
プにつながる欠点として存在する。第四に得られたトナ
ーは粉砕されたものであるため、不定形形状を有し、ト
ナーの流動性の悪さ、現像時の撹拌による再粉砕で生ず
る微粉が原因となるキャリア、感光体へのフィルミング
による耐久性の低下が挙げられる。上述した欠点を補い
改良する手段として、特公昭36−10231、特公昭
47−518305、特公昭51−14895等に懸濁
重合法によるトナーの製造法が記載されており、これら
の方法は前に述べた欠点を改良したものであるが懸濁重
合法に伴う問題を生ずる。
【0003】懸濁重合法では、着色剤、磁性体、帯電制
御剤、オフセット防止剤等とラジカル重合開始剤を含有
したビニル単量体を水溶性ポリマー、水難溶性無機粉
体、水溶性界面活性剤等の分散安定剤を単独でまたは併
用し水に溶解または分散させた水相に加えホモミキサー
等により高速せん断力を与え、3〜30μの粒径に分散
させた後加熱する事により重合を行い、トナー粒子を得
る事ができるが、得られるトナー粒子の表面に親水性で
ある懸濁安定剤が付着し除去が必要である。一方懸濁安
定剤としては、ポリビニルアルコール(以下PVAと
略)が油相の水相への分散性、重合安定性に優れており
有用であるが、懸濁重合後水洗いを繰り返してもトナー
表面から完全に除去する事はできない。このためトナー
表面の電気抵抗が低下し、環境による影響を受け易く、
またトナー内部に帯電制御剤を添加してもその効果を充
分に発揮することができない。これら問題を解決するた
めに、特開昭53−17736号、特開昭59−123
853号、特開昭59−152446号、特開昭59−
152452号等に懸濁重合したトナー表面をシランカ
ップリング剤、チタネートカップリング剤で処理し、ト
ナー表面に残存する分散安定剤の影響を除去し、耐候性
を向上させることが開示されているがカップリング剤が
比較的高価であるばかりでなく、その効果も充分でな
い。特開平1−137268号には懸濁重合でえたトナ
ーをアルデヒド類で処理する方法が開示されているがこ
の方法でも親水性の程度は減ずるもの完全に疎水化する
ことは困難である。また特開平1−257859号には
トナー表面に残存するポリビニルアルコールをケン化後
さらに機械的衝画により表面を処理する事により耐候性
を改良する方法が開示されている。この方法はかなり耐
環境性が改善されるものの工程が繁雑となり好ましくな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は電気特
性、特に電気抵抗、摩擦帯電性、耐環境性、流動性にす
ぐれ、鮮明な画像を形成し得る静電荷現像用トナーを簡
易な方法で製造する事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる問題を解決する為
に懸濁重合時に分散安定剤として用いられるポリビニル
アルコールを簡単な工程で除去する方法について鋭意検
討した結果本発明に至った。すなわち、本発明は、特性
付与剤として、少なくとも着色剤を含有する重合性単量
体を部分ケン化ポリビニルアルコール系分散安定剤、と
くにケン化度が70〜90%の部分ケン化ポリビニルア
ルコール系分散安定剤を含む水性媒体中で懸濁重合させ
る静電荷現像用トナーの製造方法において、重合性単量
体中に油溶性フッ素系界面活性剤を添加し得られた重合
粒子をアルカリ又は酸により処理する事を特徴とする静
電荷現像用トナーの製造方法である。上記本発明により
トナー表面に残存するPVAを完全に除去することが可
能となった。この理由は明らかでないが、懸濁重合時に
分散安定剤として用いたポリビニルアルコールはトナー
表面に強く吸着或いは化学結合していて水洗を繰り返し
ても完全に除く事はできない。ポリビニルアルコール
(以下PVAと略す)は特に部分ケン化PVAが分散安
定性にすぐれているため好ましく用いられるが、部分ケ
ン化PVAの酢酸ビニル部分が吸着サイトとして働き水
洗のみでは除去が困難である。アルカリ又は酸による処
理により酢酸ビニル部分が加水分解され、PVAのかな
りの部分は除去される事は認められたが、未だ完全では
なかった。しかし油相に油溶性フッ素系界面活性剤を添
加する事によりトナー表面に主に存在するフッ素系界面
活性剤によりトナー表面へのPVAの吸着力は弱められ
アルカリ又は酸による処理により容易に除去される様に
なるものと考えられる。
【0006】以下本発明によるトナーの製造方法につい
て述べる。油相はトナーの主要成分となる重合性単量
体、顔料、染料等の着色剤電荷制御剤および必要により
架橋剤、連鎖移動剤、オフセット防止剤、磁性粉体、プ
レポリマー・オリゴマー・ポリマー等の樹脂類、必須成
分として重合開始剤および本発明の特徴である油溶性フ
ッ素系界面活性剤を含有する。重合開始剤を除く油相を
構成する成分はボールミル・サンドミル等の手段によ
り、均一な分散液として調整した後、重合開始剤を添加
溶解した後、ホモミキサー超音波ホモミキサー圧力式ホ
モジナイザー等の分散装置により水相に分散懸濁させ
る。水相は分散安定剤であるポリビニルアルコールと必
要により水相乳化重合禁止剤からなる。分散懸濁液は撹
拌装置、冷却管、チッ素導入管、温度計を備えた重合装
置に移し、チッ素置換の後加熱する事により重合性単量
体は重合しトナーが形成される。重合終了後、瀘過遠心
沈降等によりトナー粒子を分離した後、アルカリ又は酸
の水溶液に加え、加熱した後、固液分離し、水洗を行
う。またトナーを水相から分離後水洗し、アルカリ又は
酸による処理を行ってもよい。使用する材料について述
べると重合性単量体としては、スチレン、α・メチルス
チレン、ビニルトルエン、パラクロルスチレン等のスチ
レン類、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸nブチル、(メタ)アク
リル酸2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸アル
キルエステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビ
ニルエステル類、メチルビニルエーテル、エチルビニル
エーテル等のビニルエステル類、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のビニルニトリル類、ブタジエン、
イソプレン等のジエン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン
等のハロゲン化ビニル等が用いられる。また、アクリル
酸、(メタ)アクリル酸2−オキシエチルコハク酸、
(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル、(メタ)アク
リル酸ジメチルアミノエチル、アミノスチレン等の摩擦
帯電性の官能基を有する単量体を共重合してもよい。
【0007】架橋剤としてはジビニルベンゼン、エチレ
ングリコールジメタクリレート、ブタンジオールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト等が用いられる。これら架橋剤は重合性単量体の0.
01〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量%使用
される。連鎖移動剤としては、nドデシルメルカプタ
ン、tertドデシルメルカプタン等が単量体の0.1
〜3重量%用いられる。顔料、染料としてはカーボンブ
ラック・フタロシアニン系顔料、モノアゾ系染料・顔
料、ジスアゾ系染料・顔料、トリスアゾ系染料・顔料、
アントラキノン系染料・顔料等が用いられる。カーボン
ブラックはグラフト処理等の表面改質、分散剤の添加等
により分散性を向上させる事が好ましい。電荷制御剤と
しては負帯電制御剤としてアゾ系錯体染料、サリチル酸
金属塩、正帯電制御剤としてニグロシン染料、四級アン
モニウム塩化合物等通常使用されるものを用いる事がで
きる。オフセット防止剤としては、低分子量ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、パラフィンワ
ックス、カルナウバワックス等の合成・天然ワックス、
脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等が用いられる。その他
特性を改善するためにエポキシ樹脂、ポリエステル、シ
リコーン樹脂等のオリゴマー、ポリマーを単量体に溶解
又は分散して用いる事もできる。磁性粉はマグネタイト
・フェライト等の微粉末が用いられるが、表面改質して
親油性とし使用する事が好ましい。重合開始剤として
は、2,2´−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニト
リル、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ
化合物、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオ
キサイド等のパーオキサイド化合物等のラジカル重合開
始剤が用いられる。これら重合開始剤は、単量体の0.
2〜5重量%用いられる。
【0008】本発明の特徴である油相に添加する油溶性
フッ素系界面活性剤はパーフルオロアルキル基、パーフ
ルオロアルケニル基等の親油性基を有するエステル、エ
ーテル、アミドスルホアミド、またパーフルオロアルキ
ル基、パーフルオロアルケニル基を有するオリゴマーも
用いる事ができる。油相に対するフッ素系界面活性剤の
添加量は0.1〜2重量%、好ましくは、0.2〜1重
量%で0.1重量%以下ではその効果がなく、2重量%
以上用いても効果は変わらない。分散安定剤として用い
られるポリビニルアルコールは特にケン化度70〜90
%、粘度(20℃4%)5〜60cpsの部分ケン化物が
好ましい。水相のポリビニルアルコール濃度は0.1〜
3重量%、好ましくは0.5〜3重量%で油相と水相と
の比は1/10〜5/10が好ましい。重合後のトナー
の処理に用いられるアルカリは水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物が好ましく用いら
れる。アルカリ金属水酸化物の濃度は0.1規定〜1.
0規定、酸としては塩酸又は硫酸が用いられる。酸の濃
度もアルカリの場合と同様である。また、ケン化の際メ
タノール、エタノール等のアルコールを添加してもよ
い。ケン化の温度は20℃〜70℃好ましくは30℃〜
50℃で処理時間は0.5時間〜10時間である。ケン
化後、必要により酸又はアルカリで中和し水洗した後、
乾燥しトナーが得られる。
【0009】
【実施例】以下実施例をもって説明する。なお、部は重
量部を表わす。 実施例1 スチレン30部にカーボンブラック(ラーベン410コ
ロンビアケミカルス製)15部、2,2´−アゾビスイ
ソブチロニトリル0.25部を加え窒素置換後、80℃
で6時間加熱した。冷却後、スチレン92部、メタクリ
ル酸nブチル53部を加え均一に溶解した。このカーボ
ンブラック分散液に帯電制御剤(スピロンブラックTR
H保土谷化学製)3.5部えを加え、ボールミルで20
時間分散した。この分散液40部をとり、これに油溶性
フッ素系界面活性剤(メガファックF172大日本イン
キ製)と2,2´−アゾビス−2,4−ジメチルバレロ
ニトリル1部を添加溶解し、油相を調製した。一方イオ
ン交換水156.8部に部分ケン化ポリビニルアルコー
ル(クラレポバール217E)3.2部を溶解し水相を
調製した。油相を水相に添加しTKホモミキサー(特殊
機化学工業製)で4000rpm10分分散した後、撹拌
装置、冷却管、窒素導入管、温度計を備えたセパラブル
フラスコに移し窒素置換後、60℃で8時間加熱撹拌し
た。重合後、遠心沈降により水相から重合粒子を分離し
これを0.75規定の水酸化ナトリウム水溶液100部
に加え撹拌下1時間40℃で加熱した。冷却後吸引瀘過
し重合粒子をえ、さらに水洗瀘過を3回くり返した後4
0℃で真空乾燥しトナーを得た。このトナーの平均体積
粒径は10.1μm、体積固有抵抗は5.0×1010Ω
cm、また帯電量は−20.5μc/gであった。得ら
れたトナーをシリコーン被覆キャリアに3%混合し、F
T5510で90%RH30℃の条件下で現像試験を行
った所、鮮明な画像が得られた。
【0010】実施例2 実施例1と同一な条件で懸濁重合した後遠心沈降により
水相から重合粒子を分離し、これを0.8規定硫酸水溶
液に加え撹拌下40℃10時間で加熱した。この後実施
例1と同様に水洗乾燥を行った。得られたトナーの体積
平均粒径は10.0μm、体積固有抵抗は4.8×10
10Ωcm帯電量は−19.2μc/gであった。実施例
1と同様に現像剤を作成し、同じ条件下で現像テストを
行った所、鮮明な画像が得られた。
【0011】実施例3 実施例1において油溶性フッ素系界面活性剤をメガファ
ックF183(大日本インキ製)に代えた以外は実施例
1と同じ方法でトナーを得た。このトナーの体積平均粒
径は9.8μm、体積固有抵抗は4.5×1010Ωcm
%RHでの帯電量は−18.9μc/g、実施例1と同
様に現像剤を作成し、同じ条件下で現像テストを行った
所、鮮明な画像が得られた。
【0012】比較例1 実施例1において、油溶性フッ素系界面活性剤を添加し
ない以外は実施例1と同じ方法でトナーを得た。このト
ナーの体積平均粒径は9.7μm、体積固有抵抗は8.
0×109Ωcm、 ℃ %RHでの帯電量は−16.
5μc/gであった。また実施例1と同様な現像テスト
では画像濃度が低い不鮮明な画像であった。
【0013】比較例2 実施例1においてアルカリによる加熱処理を行わない他
は実施例1と同じ方法でトナ−を得た。このトナーの粒
径は9.8μm、体積固有抵抗は5.2×109Ωcm
帯電量−15.0μc/g、また実施例1と同様の現像
テストでは画像濃度が低い不鮮明な画像であった。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば着色剤等の
特性付与剤を含有した重合性単量体からなる油相に油溶
性フッ素系界面活性剤を添加し、部分ケン化ポリビニル
アルコールを分散安定剤として用い、水性媒体中で懸濁
重合を行い得られた重合粒子をアルカリ又は酸水溶液に
より加熱し、ケン化処理を行う事により簡易な方法で耐
環境性、摩擦帯電性に優れたトナーを得る事ができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特性付与剤として、少なくとも着色剤
    含有する重合性単量体を部分ケン化ポリビニルアルコー
    ル系分散安定剤を含む水性媒体中で懸濁重合させる静電
    荷現像用トナーの製造方法において、重合性単量体中に
    油溶性フッ素系界面活性剤を添加し得られた重合粒子を
    アルカリ又は酸により処理する事を特徴とする静電荷現
    像用トナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 ケン化度が70〜90%の部分ケン化ポ
    リビニルアルコールを使用することを特徴とする請求項
    1記載の静電荷現像用トナーの製造方法。
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