JP3081082B2 - 光情報媒体とその表面印刷方法 - Google Patents
光情報媒体とその表面印刷方法Info
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Description
反対側の面に、印刷インクを用いて印刷が可能な光情報
媒体と、その表面への印刷方法に関する。
で、コンパクトディスクの名称を有する光情報媒体(以
下「CD」と称する。)が広く普及している。このCD
は、ポリカーボネート等のドーナツ状の円板からなる基
板の上に金やアルミニウム等を蒸着して反射層を設け、
さらにその上を紫外線硬化性樹脂等の保護層で覆った構
造になっている。そして、データは、前記基板の表面に
螺旋状の配列に従って凹凸状のピットを形成することで
記録してあり、このピットは、基板を成形するときにス
タンパー等の型に倣って予め形成しておき、その上に前
記の反射層が設けられいる。従って、このCDは、製造
されたときは、既にデータが記録されており、再生専用
の光情報媒体として使用される。
インデックス表示や各種のデザインを紫外線硬化性イン
クや油性インクによって保護層の表面に印刷してある。
これらの印刷は、通常、スクリーン印刷、タンポ印刷或
はオフセット印刷といった版の転写による印刷手段によ
り行なわれている。これらの印刷手段は、同一パターン
を同時に多数印刷する、いわゆる多量印刷に適する印刷
手段である。
るように、アマチュアによる自演熱が高まり、その裾野
が広がるに伴い、アマチュア演奏家が比較的少数の自作
CDを作る活動も盛んになってきた。これらの自作CD
は、例えば、プロモーション用、オーディション用、テ
スト用或は自費出版用等として作られる。特に、レーザ
ーを用いて1回だけ記録することができ、その記録内容
をCDプレーヤーで再生できる、いわゆるCD−WO等
のライトワンス型の光情報媒体が開発されるに至り、こ
うした自作CDがより手軽に作ることができるようにな
った。また、コンピュータの分野においてもいわゆるC
D−ROMが広く普及し、いわゆるライトワンス型の光
情報媒体の普及に伴い、CD−WOを用いてユーザが自
作のCD−ROMを作ることも行われるようになってい
る。
自作CD等の光情報媒体の保護層には、何も記載されて
いないか、或は紫外線硬化性インクや油性インクによっ
て共通の文字や図柄が印刷されてるだけであり、パーソ
ナルな情報を光情報媒体に記録する前、或は後に保護層
の表面或はレーベルの印刷面に記録内容のインデックス
や、さらに必要があればその他のデザインを表示する必
要が生じる。
た後、その製造工程で印刷するものであり、保護層の面
も印刷面も共に疎水性であるために、パーソナルな情報
の記録後に保護層の表面に印刷するには過大な設備を要
し、個人的に任意の情報を自由に印刷することは困難で
ある。このため、一般に油性のフエルトペン等を用いて
保護層の表面に書き込む方法や、ラベル等を貼って表示
を施す手段がとられる。しかし、1枚ずつ手で書き込ま
なければならないため、面倒であると共に、描いたパタ
ーンや描画品質にバラツキが出たりするため、体裁が悪
く、折角作った光情報媒体の外観を損なうという問題が
あった。また、特にラベルを貼った場合は、表示面がラ
ベルの厚さだけ盛り上がり、再生や追記の際に光情報媒
体の偏心や面ブレ等を招くという問題があった。
み、第一に光情報媒体の保護層の表面に一定の文字や図
柄を容易かつ良好に形成することができる光情報媒体を
提供することを目的とする。第二に、比較的少数の光情
報媒体について、一定の文字や図柄を容易に、且つほぼ
一定の品質で光情報媒体表面に印刷可能な光情報媒体へ
の印刷方法を提供することを目的とする。
的を達成するため、本発明において採用した手段は、板
状の透光性基板上に直接または他の層を介して密着され
て形成された樹脂からなる保護層を備え、レーザ光によ
り光学的に読み取り可能な情報が再生及び/または記録
し得る光情報媒体において、前記透光性基板の再生光が
入射する側の裏面側に紫外線硬化性樹脂からなる保護層
が形成され、この保護層上に、表面に水性の印刷用イン
クが定着可能な親水性樹脂膜が、前記保護層との層界が
一体となった結着状態で形成されており、この親水性樹
脂膜の表面は、微細な粗面であることを特徴とするもの
である。さらに、前記光情報媒体の親水性樹脂膜の表面
上に水性インクが定着されて、表示が施されたことを特
徴とするものである。
ると、次の通りである。CDの保護層は、紫外線硬化性
樹脂からなるが、この保護層と親水性樹脂膜との結着性
を高めるため、保護層を形成する紫外線硬化性樹脂は、
その架橋物の側鎖にヒドロキシル基、カルボキシル基、
アクリル基、アミノ基または酢酸ビニル基を含むか、ま
たは架橋物の主鎖または側鎖に塩素基を含んでいるのが
よい。
レンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリビニルホルマール、カルボキシビニ
ルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム塩、ポリビニルピロリドン、
モルホリンのうちの少なくとも1つを含む樹脂により成
膜されてなることが望ましい。
が2.0〜0.1μmの粗面であることが望ましく、例
えばその微細な粗面は、親水性樹脂膜中に顔料を分散さ
せて形成するか、あるいは親水性樹脂膜を形成した後、
その表面に粗面加工を施すことにより形成することがで
きる。
するため、光情報媒体の表面に印刷する方法として、前
記のような光情報媒体の親水性樹脂膜の表面に向けて水
性インクを噴出させて、同表面にインクを付着させ、こ
の水性インクを同表面に定着させることを特徴とする光
情報媒体の表面印刷方法を提供する。この場合、印刷
は、インクジェットプリンタによって行うことができ
る。
る側の裏面側に、印刷用インクが定着可能な親水性樹脂
膜を形成したことにより、水性インクを用いる筆記具や
油性インクの用いる筆記具の何れの筆記手段によっても
任意に文字や図柄を描くことができる。もちろん、紫外
線硬化インク等の他の方法によることも可能である。
定着して施された表示を有する光情報媒体は、ラベル等
を貼って表示を施したものに比べて、表示面が平坦とな
るために、再生や追記の際の偏心や面ブレ等が発生する
のを防止することができる。光情報媒体の保護層は、紫
外線硬化樹脂からなり、この保護層上に親水性樹脂膜
を、前記保護層との層界が一体となった結着状態で設け
ることにより、保護層の保護機能が向上する。これによ
り、光情報媒体の表層の親水性樹脂膜の剥がれが起こら
ず、信頼性の高い光情報媒体を得ることができる。しか
も、親水性樹脂膜を設けたことによる耐候性の低下も来
さず、通常の使用環境下でも光情報媒体の反り等が発生
せず、光情報媒体への記録再生特性の劣化等も起こさな
い。 親水性樹脂膜は吸湿性を有するが、特に親水性樹脂
膜は、前記保護層との層界が一体となった結着状態で設
けられているので、親水性樹脂膜が吸湿したりインクを
吸収しても、これらの水分が保護層と浸水性樹脂膜との
層界に沿って浸透しない。これにより、保護層上に吸湿
性のある親水性樹脂膜を設けても、同親水性樹脂膜の剥
がれを確実に防止することができる。
の塗れ性や親水性等の印刷性を良好にするための親水性
樹脂膜として、前述したポリエチレンオキサイド、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビ
ニルホルマール、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム塩、ポリビニルピロリドン、モルホリンのうちの少
なくとも1つを含む樹脂により成膜されているものがあ
げられる。
ことにより、インクの接触角が粗面でない場合よりも小
さくなるため、インクの付着が良好になり、印刷性が向
上する。また、光情報媒体を手で扱っても指紋等が付着
することがなくなるため、取扱性も良好となる。
クを噴出させて、同表面にインクを付着させ、この水性
インクを同表面に定着させる本発明の表面印刷方法によ
れば、保護層や基板を傷めることなく光情報媒体の表面
に表示を施すことができる。また、光情報媒体の表面が
平坦となり、再生や追記の際の偏心や面ブレ等が発生す
るのを防止できる。
ンクを噴出させて印刷する方法では、例えば予めパーソ
ナルコンピューターで印刷する文字や図柄等を作ってお
き、それを繰り返し印刷できるため、印刷パターンや印
刷品質のバラツキの少ない表示が容易に施せる。
について具体的に説明する。図1は、光情報媒体を再生
光が入射する面の裏面側から見たもので、透光性基板2
1は同図において下面側となっている。この図に示すよ
うに、紫外線硬化樹脂層25の表面に親水性樹脂膜26
が形成されている。光情報媒体の中心に設けられた孔
は、CDプレーヤーに光情報媒体をセットしたとき、ス
ピンドルのクランパーでクランプするためのクランプ孔
4である。
ゆるライトワンス型の光情報媒体の断面を模式的に示し
ている。ポリカーボネート樹脂等からなる透光性基板2
1の上に螺旋状にトラッキング用の案内溝22が形成さ
れ、その上に色素記録層23がコーティングされてい
る。この色素記録層23の上に金、銀、アルミニウム等
の金属膜からなる反射層24が形成され、その上に保護
層25が設けられている。さらに、この保護層25の上
に後述する親水性樹脂膜26が形成されている。この親
水性樹脂膜26の表面に後述するような粗面加工や改質
処理を施すこともできる。
報媒体の前記親水性樹脂膜26にインクジェット記録を
行う印刷装置の要部構成を示す断面図であり、図3は、
このような装置でインクジェット記録を行うときに、光
情報媒体2を保持するホルダ31である。
報媒体2の外径よりごく僅かに大きな円形の孔33が設
けられ、この内側に光情報媒体2の外周縁を保持する段
部32が全周にわたって設けられている。この段部3の
深さは、光情報媒体2の厚さより僅かに浅い。このた
め、図3に示すように、親水性樹脂膜26側を上にして
光情報媒体2をホルダ31の孔33の中に嵌め込み、光
情報媒体2の再生光の入射面側の外周部を段部32で支
持すると、光情報媒体2は、その親水性樹脂膜26の表
面がホルダ31の表面より僅かに上に出るように同ホル
ダ31に保持される。
体2を、図4に示す印刷装置の送りテーブル41の上に
伸せ、ローラ42、43をホルダ31の端の部分に当た
る位置に送る。コンピュータ等から印刷信号が印刷装置
に入力すると、ローラ42、43の駆動によりホルダ3
1の送りが開始される。この光情報媒体2がテーブル4
1上を通過する位置の真上に印字ヘッド44が配置さ
れ、この印字ヘッド44から印刷用インクの粒を光情報
媒体2の親水性樹脂膜26の表面に噴出させ、同膜26
の表面に文字や図柄等を印刷する。
ンクジェット印刷を行うインクジェットプリンタであ
る。この種のプリンタでは、周知のように、印字ヘッド
44に複数本の細い印字ノズルが配列されている。この
印字ノズルは、例えば、電気信号により動作する電気熱
変換体によって印字ノズル中のインクにバブルを発生さ
せ、ノズル先端からインクを噴出させる。これにより、
前述のように、送りテーブル41に沿って搬送される光
情報媒体2の親水性樹脂膜26の表面上の所定の位置に
インクを付着させる。
光性基板21は、レーザ光に対する屈折率が1.4〜
1.6の範囲の透明度の高い材料で、耐衝撃性に優れた
樹脂が使用される。具体的には、ポリカーボネート、ポ
リオレフィン、アクリル等が例示できるが、これらに限
られる訳ではない。透光性基板21は、このような樹脂
材料を用いて、例えば、射出成形法等の手段により成形
される。図2に示されたように、このような透光性基板
21の表面には、スパイラル状の案内溝22または、他
の形状によるトラッキングガイド手段を設けておいても
良い。このようなトラッキングガイド手段は、通常、ス
タンパを用い、公知の方法にて形成できる。
に読み取り可能な情報を記録するための部分か、或は記
録した部分の少なくとも何れかを備えており、これは例
えば、レーザ光を照射することにより、光学的に情報を
再生または記録し得る層や、記録または再生に関与する
基板表面或はそれ以外の表面を意味する。例えば、図2
に示した前述のライトワンス型の光情報媒体の場合、透
光性基板21の上に形成された色素記録層23とその上
に形成された反射層24により、情報の記録と再生を可
能にする。他方、基板上に光反射層及び保護層が順次積
層されたCD等の読み出し専用の光情報媒体では、透光
性基板21上に形成されたピット列とそれを覆う反射層
とにより情報の再生を行う。
り、レーザ光によるものや光磁気記録再生方式等が一般
的である。このような情報の記録や再生は、光情報媒体
の片面側から行われ、具体的には透光性基板21の表面
側からレーザ光を入射させる等の手段で行われる。他方
の面側から光学的な情報の記録や再生は行われない。記
録光、再生光としてレーザ光を用いる場合、波長770
〜830nmのものが一般的であるが、これ以外の波長
のレーザ光を使用してもよい。
射層24の他に、他の層を設けることもある。例えば、
結着性を向上させるための層等、情報を記録する以外に
信頼性を向上させるための層等を設けることもある。ま
た図2では、色素記録層23が透光性基板21上に直接
被着されているが、その間に他の層が設けられる場合も
ある。
ら受ける物理的または機械的障害に対して情報記録部分
を保護する層であり、透光性基板21側と反対側に設け
られる。このような保護層25は、耐衝撃性に優れた樹
脂が望ましい。保護層25の厚みは、5〜10ミクロン
の範囲が望ましく、それは材質の異なる複数の層からな
るものであっても構わない。
となり得る有機化合物のモノマー及びオリゴマーを塗布
後、架橋反応させることによりこれを得ることができ
る。架橋反応により有機ポリマーとしてこれを得る場合
には、作業性の面から分子中にひとつ以上の反応性アク
リロイル基(−CH=CH2)を持つ有機重化合物のモ
ノマー及びオリゴマーの混合物に反応開始剤、反応触媒
を少量加え、メチルエチルケトン、アルコール等の溶剤
で液状としたこれらの混合物を塗布し、紫外線を照射す
ることにより架橋させる。保護層25の形成の際の基板
や情報層への悪影響を防止し、短時間で形成できるた
め、紫外線硬化樹脂を使用する。
に用いるものであれば、公知の紫外線硬化樹脂が適用可
能である。具体的には、Nビニルピロリドン、トリプロ
ピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレー
ト等の樹脂を例示できる。
は、飽和もしくは不飽和系の直鎖状炭化水素であっても
よいし、メラミン、ビスフェノール系等の環状化合物を
含んでいてもよい。また、この架橋物の主鎖または側鎖
の途中に一個以上のエーテル結合を含むポリエーテル、
エステル結合を含むポリエステル、ウレタン結合を含む
ポリウレタン、イオン結合を含むアイオマー、アミド結
合を含むポリアミド、イミド結合を含むポリイミド、ス
ルホン結合を含むポリスルホン、スルフィド結合を含む
ポリスルフィド等に例示されるその他の結合を含んでい
てもかまわない。これらの結合をふたつ以上含む共重合
化合物であってもよいし、ブロックポリマーであっても
かまわない。
に、側鎖にフルオロカーボン等を含んでいてもよいし、
ハロゲン化水素による劣化を防止するためにエポキシ樹
脂を含んでいてもよい。保護層25と親水性樹脂膜26
との密着性を向上させるために、望ましくは、前記架橋
物の側鎖にヒドロキシル基、カルボキシル基、アクリル
基、アミノ基、酢酸ビニル基等を含んでいてもよいし、
主鎖または側鎖に塩素基が含まれていてもよい。
とその反応剤、反応開始剤等のほかに、塗布性を向上さ
せるために、溶剤、希釈剤が含まれていてもよい。ま
た、塗膜の安定化を図るために、レベリング剤や、可塑
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、等が含まれていてもよ
い。必要に応じて、顔料や染料により着色してあっても
かまわない。
は反応性アクロイル濃度によってこれを変えることがで
き、主鎖となり得るオリゴマー自体の分子回転の自由度
によっても変わってくる。この保護層25の硬化の際の
収縮率を低くすると、これを硬化させた後に、樹脂の歪
みが残らないようにヒートサイクル試験を行ったときで
も、保護層25に割れが生じにくくなる。機械的強度を
考慮すると、この収縮率は12%以下が望ましく、さら
には10%以下がより望ましい。
に、光反射層24の酸化を防止する耐酸化層を介在させ
ることもできる。
て、読み取りレーザ光入射側と反対側の面を印刷用イン
クが定着できるように、前記保護層25上に親水性樹脂
膜26を形成し、その表面を親水性表面27としてい
る。この親水性表面27とは、水性のインクを滴下し、
30分後に手で触れてもインクがにじまない程度にその
インクを定着するのに充分な親水性を有する表面であ
る。すなわち、インクの乾燥により単にインクが付着し
た状態ではなく、容易に消すことができない程度にイン
クが定着可能な膜をいう。親水性表面27上に印刷され
たインクは、その付着面積を縮小することなく、親水性
表面27に定着する。
表面に親水性の樹脂をコーティングし、薄い親水性樹脂
膜26を形成することで、その表面を親水性表面27と
し、そこに印刷用インクが定着できるようにしている。
このような親水性樹脂の例としては、例えば、ポリエチ
レンオキサイド(polyethylen oxid
e)、ポリビニルアルコール(polyvinyl a
lcohol)、ポリビニルメチルエーテル(poly
vinylmethyl ether)ポリビニルホル
マール(polyvinyl formal)、カルボ
キシビニルポリマー(carboxyvinyl po
lymer)、ヒドロキシエチルセルロース(hydr
oxyethyl cellulose)、ヒドロキシ
プロピルセルロース(hydroxypropyl c
ellulose)、メチルセルロース(methyl
cellulose)、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム塩(sodium carboxymeth
yl cellulose)、ポリビニルピロリドン
(polyvinyl prrolidone)、モル
ホリン(morpholine)等を挙げることができ
る。これらの親水性樹脂を少なくとも1種以上を用意
し、必要に応じて他の添加剤を配合してコーティングす
る。
水性、反り等の信頼性や製造性を考慮し、配合バランス
を調整して混合する。親水性樹脂の添加量は、5重量%
以上、溶解限度(例えば50重量%)程度が考えられる
が、5〜20重量%の範囲とすることが望ましい。多す
ぎると耐水性が悪くなり、印刷作業性も悪化しやすくな
る。少くなすぎると、インクのぬれ性が悪くなり、印刷
後のかすれが生じやすくなる。
ることもできる。例えば、吸水性顔料、湿潤剤、消泡
剤、表面張力調整剤等を配合することも望ましい。具体
的には、微粉シリカ等の無機顔料、カルボキシメチルセ
ルロース、デキストリン、メチルセルロース等の微粉
末、特殊コーティングにより、アミド系アクリレート等
に不溶とされたポリビニルピロリドン、アクリル酸ビニ
ルアルコール共重合体(スミカゲルSP−510:住友
化学製)等の有機顔料、アニオン系またはノニオン系の
公知の湿潤剤(ノプコ2272RSN、ノプコウェツト
50、ノプコウェツトSN20T:いずれもサンノプコ
製)、消泡剤(ノプコ8034:サンノプコ製、デヒド
ラン1620:ヘンケル製)、表面張力調整剤(ペレノ
ールs43、同s5:ヘンケル製)、ポリエチレンイミ
ン(SP103 日本触媒(株))等の増粘剤を例示するこ
とができる。
刷性の調整や親水性膜形成の際の作業性等を調整すると
いう役割を果たす。湿潤剤は湿潤性を向上させ、流動性
を調整し、低起泡性のものを得ることができ、スクリー
ン印刷等の光情報媒体の製造工程中における他の層形成
工程と同様の設備にて形成することが可能になるため、
製造効率を向上させることができる。消泡剤や表面張力
調整剤は、ムラなく塗膜を形成することができる。
り、親水性樹脂膜26を不透明または濁色としたり着色
することも可能である。このようにすることにより、イ
ンクの色や印刷の程度に応じて適した光情報媒体を選択
することができ、美観の向上を図ることができる。ま
た、保護層下に設けられた層の色彩を活かして、いわゆ
るヌキ部分を形成することにより浮き彫り模様とするこ
とも可能である。
ルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリコー
ル、エチルセロソルブ、ジメチルフォルムアミドその他
の溶剤は含まないことが望ましい。溶剤は、下の保護層
や紫外線硬化樹脂を侵し、信頼性が低下する場合もあ
る。また、溶剤を含むとスクリーン印刷等の手段により
親水性樹脂膜26を形成する際の粘度等が変化し、製造
上不都合が生じるからである。
しての記録再生特性に影響が生じることを防止するため
5〜30ミクロンの範囲とすることが望ましい。このよ
うな膜厚は、上記の材料を適宜配合して粘度等を調整す
ることにより得ることができる。
保護層25の上に形成する。この場合に、保護層25と
しての紫外線硬化樹脂膜を成膜した直後、すなわち、下
地となる紫外線硬化樹脂が完全に硬化する前の活性が損
なわれない状態の間に、親水性樹脂膜26を形成するこ
とにより、それらの層界が一体となって結着性を向上さ
せることができる。
にわたって設けてもよいが、例えば、図1に示すよう
に、保護層25の内外周の縁部を除いて設けることもで
きる。親水性樹脂膜26の表面は微細な粗面とし、この
微細表面状態により、親水性樹脂膜26の表面に印刷イ
ンクが付着したとき、微細な凹部に印刷インクが保持さ
れて定着する、いわゆる投錨効果が付与される。また、
粗面によって親水性樹脂膜26の表面積が増大され、イ
ンク吸収を促進することができる。
接触角が粗面としない場合よりも小さいものをいい、望
ましくは触針式表面粗さ測定器による平均粗さ(Ra)
が2.0〜0.1μm程度がよい。この表面粗さの水性
インクに対する効果は、膜の物性により多少の違いがあ
るが、総じて、表面粗さが小さい場合には、ファインラ
インは解像度良好に描くことができるものの、ベタにイ
ンクを形成した場合にかすれが生じる恐れがあり、表面
粗さが大きすぎると、ファインラインもベタも共ににじ
みやすい。特に、平均粗さ(Ra)を1.0〜0.5μ
m程度とすることにより、ファインライン印刷もベタ印
刷も共に実用上良好に印刷することが可能になる。
は、保護層25の表面に親水性樹脂をグラビア塗工する
ことで形成できるが、例えば、保護層25の表面にフィ
ラーを混合した親水性樹脂をスクリーン印刷やスピンコ
ーティングによりコーディングすることで形成すること
もできる。例えば親水性樹脂膜26中に、フィラーとし
て有機または無機顔料を分散すると、容易に粗面を形成
でき、その投錨効果も大きい。顔料の粒径は、1〜10
μm程度が適当であり、特に3〜5μmの大きさである
と、ベタ印刷性が良好になる。また、親水性樹脂膜の表
面の微細な粗面は、保護層25の上に親水性樹脂膜26
を形成した後、この親水性樹脂膜26の表面に粗面加工
を施すことによっても形成することができる。
処理することにより改質処理し、その親水性表面27の
親水性をより高めることも可能である。具体的には、真
空状態の希薄不活性ガス雰囲気中にこの光情報媒体を配
置し、このガス中でプラズマを発生させて処理する。こ
のように処理すると、処理された表面に付着したインク
の表面張力が小さく、インクの接触角が小さくなり、い
わゆるインクの濡れ性が向上する。この表面へのインク
の印刷は、プラズマ処理後、なるべく早く行うことが望
ましい。なお、本発明の光情報媒体に適用可能なインク
は、水性インクであることが望ましいが、油性インクや
紫外線硬化インク等であっても良い。
を印刷する場合、筆記やスクリーン印刷等によることも
できるが、特にインクジェットプリンターで印刷するの
がよい。周知の通り、インクジェットプリンターは、パ
ーソナルコンピューター等のプリンターとして用いられ
ており、コンピューターで作成した印刷文字や印刷図柄
を前記親水性表面27に繰り返し印刷することが可能で
ある。従って、比較的少数の光情報媒体に一定の文字や
図柄を印刷するのに適している。また、印刷に際して打
撃等の機会的な衝撃や印刷インクの定着のための熱等を
加える必要がないため、光情報媒体に損傷を与えること
もない。同様にして、ノズル部分をヒーター加熱するバ
ブルジェット方式により、インク粒子を作成し印刷す
る、いわゆるバブルジェット方式にも適応できる事は言
うまでもない。
スタンパによりスパイラル状にトラッキングガイドを行
うための幅0.8μm、深さ0.08μm、トラックピ
ッチ1.6μmのガイド溝が直径の46〜117mmφ
の範囲に形成された外形120mmφ、内径15mm
φ、厚み1.2mmのポリカーボネート基板を用意す
る。
3、3、テトラメチル4、5、4、5、−ジベンゾイン
ドジカーボシアニンパークロレートをジアセトンアルコ
ール10mlに溶解し、これを上記基板上に回転数を適
当に変化させながら平均膜厚130nmになるようにス
ピンコートし、乾燥させて、色素記録層を形成した。こ
の上に、金をスパッタリングし、厚さ100nmの反射
層を形成した。
分とする紫外線硬化樹脂(SD−17:大日本インキ
製)を塗布し、高圧水銀灯で230mj/cm2 の紫外
線を照射し、厚さ10μmの保護層を形成した。
ルピロリドンを10重量%、ポリビニルブチラールを5
重量%配合して充分溶解混合した後、この液体中に粒径
約4μmの合成非晶質微粉シリカを5重量%配合し、こ
れらを21ポットの12個のボールを入れたボールミル
を用い、24時間かけて分散し、濃度40%の親水性樹
脂溶液を用意した。
成する紫外線硬化性樹脂が完全に硬化する前の活性が損
なわれない状態の間に、前記の親水性樹脂溶液を、スク
リーン印刷により該保護層上に塗布し、50度の温度で
1時間乾燥させることにより、厚さ10μmの親水性樹
脂膜を形成し、親水性樹脂膜を有する光情報媒体を得
た。また、エタノールを溶媒としてポリビニルアルコー
ルを10重量%、ヒドロキシプロピルセルロースを10
重量%配合して充分溶解混合した後、この液体中に粒径
約4μmの合成非晶質微粉シリカを5重量%配合した他
は上記と同様にして親水性樹脂膜を有する光情報媒体を
得た。
面状態は、半透明の粗面であり、その表面粗さ(Ra)
を触針式表面粗さ測定器(DEKTAK3030:ビー
コインスツルメンツインク製)により測定したところ、
0.9〜0.6μmであった。このようにして得られた光
情報媒体にEFM信号に変調された波長780nmの半
導体レーザを、パワー7.8mW、線速1.4m/secにて
案内溝に沿って照射することにより、所定の光学的情報
を記録した。
Y)の加速劣化試験を行い、その前後のインクジェット
印刷性能(IJP性能)を調べた。すなわち、インクジ
ェットプリンタの「●」や「■」を印字し、網目状にな
らずに印字できるかどうかのベタ印字性と、画数の多い
漢字を印字し、線の間が潰れずに印字できるかどうかの
漢字印字性を調べた。その結果を表1に示す。
し、親水性樹脂膜26を形成後、0.1〜1toorの
環境下でアルゴンガスを用いてプラズマ処理を施し、そ
の後、インクジェットプリンタにて上記と同様のIJP
性能を調べたところ、いずれも良好な印刷性能を得るこ
とができた。
2に示す。また、温度23℃、湿度50%RHの標準時
間に98時間放置した後の反り角も同様にして表2に示
した。なお、反り角は、CD規格に従い、中心からの半
径55mmの位置における径方向のものを測定し、その
平均値を示した。なお、比較例は、厚さ25μmの保護
層を有し、親水性樹脂膜を有しないものである。何れも
CD規格で規定した0.6°以下となっている。
にインクジェットプリンターで前述のようなIJP試験
用の印字をし、これを温度70℃、湿度85%RH及び
温度70℃で8時間、湿度0%RH(DRY)の条件で
100時間の加速劣化試験を行い、印字のかすれやにじ
みを確認したところ、何れのものも殆どにじみやかすれ
を見ることはできなかった。また、親水性樹脂膜の表面
に印字後、3分後に手で印刷面を擦ってみたが、かすれ
等は生じなかった。保護層と親水性樹脂膜との間の結着
性を比較するため、剥離試験(碁盤目試験)を行った結
果、保護層部分においては、97/100であったのに
対し、親水性樹脂膜部分においては100/100であ
った。
によれば、通常の水性インクや油性インクを用いて光情
報媒体の保護層の表面に一定の文字や図柄を容易かつ良
好に書き込むことができる。しかも、光情報媒体の保護
機能にも優れ、さらに耐候性にも優れた光情報媒体を提
供することができる。また、本発明の方法によれば、比
較的少数の光情報媒体について、一定の文字や図柄を容
易かつほぼ一定の品質で光情報媒体表面に印刷可能な光
情報媒体への印刷方法を提供することができる。
断面図である。
用いて印刷するときに使用するホルダと光情報媒体との
分解斜視図である。
リンタを示す要部模式断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 板状の透光性基板上に直接または他の層
を介して密着されて形成された樹脂からなる保護層を備
え、レーザ光により光学的に読み取り可能な情報が再生
及び/または記録し得る光情報媒体において、前記透光
性基板の再生光が入射する側の裏面側に紫外線硬化性樹
脂からなる保護層が形成され、この保護層上に、表面に
水性の印刷用インクが定着可能な親水性樹脂膜が、前記
保護層との層界が一体となった結着状態で形成されてお
り、この親水性樹脂膜の表面は、微細な粗面であること
を特徴とする光情報媒体。 - 【請求項2】 板状の透光性基板上に直接または他の層
を介して密着されて形成された樹脂からなる保護層を備
え、レーザ光により光学的に読み取り可能な情報が再生
及び/または記録し得る光情報媒体において、前記透光
性基板の再生光が入射する側の裏面側に紫外線硬化性樹
脂からなる保護層が形成され、この保護層上に、表面に
水性の印刷用インクが定着可能な親水性樹脂膜が、前記
保護層との層界が一体となった結着状態で形成されてお
り、この親水性樹脂膜の表面は、微細な粗面であり、こ
の親水性樹脂膜の表面上に水性インクが定着されて、表
示が施されたことを特徴とする光情報媒体。 - 【請求項3】 前記請求項1または2の光情報媒体にお
いて、保護層を形成する紫外線硬化性樹脂は、その架橋
物の側鎖にヒドロキシル基、カルボキシル基、アクリル
基、アミノ基または酢酸ビニル基を含むか、または架橋
物の主鎖または側鎖に塩素基を含んでいることを特徴と
する光情報媒体。 - 【請求項4】 前記請求項3の光情報媒体において、親
水性樹脂膜を形成する樹脂は、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテ
ル、ポリビニルホルマール、カルボキシビニルポリマ
ー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム塩、ポリビニルピロリドン、モルホリ
ンのうちの少なくとも1つを含む樹脂であることを特徴
とする光情報媒体。 - 【請求項5】 前記請求項1〜4の何れかの光情報媒体
において、親水性樹脂膜の表面は、平均粗さRaが2.
0〜0.1μmの粗面であることを特徴とする光情報媒
体。 - 【請求項6】 前記請求項1〜5の何れかの光情報媒体
において、親水性樹脂膜の表面の微細な粗面は、親水性
樹脂膜中に有機または無機顔料が分散されていることに
より形成されていることを特徴とする光情報媒体。 - 【請求項7】 前記請求項1〜5の何れかの光情報媒体
において、親水性樹脂膜の表面の微細な粗面は、親水性
樹脂膜を形成した後、その表面に粗面加工を施すことに
より形成されていることを特徴とする光情報媒体。 - 【請求項8】 前記請求項1または2の光情報媒体にお
いて、親水性樹脂膜の表面が親水性に改質処理されてい
ることを特徴とする光情報媒体。 - 【請求項9】 板状の透光性基板上に直接または他の層
を介して密着されて形成された樹脂からなる保護層を備
え、レーザ光により光学的に読み取り可能な情報が記録
及び/または記録し得る光情報媒体の表面に印刷する方
法において、前記透光性基板の再生光が入射する側の裏
面側に紫外線硬化性樹脂からなる保護層が形成され、こ
の保護層上に、表面に水性の印刷用インクが定着可能な
親水性樹脂膜が、前記保護層との層界が一体となった結
着状態で形成されており、この親水性樹脂膜の表面は、
微細な粗面である光情報媒体を用意し、前記親水性樹脂
膜の表面に向けて水性インクを噴出させて、同表面にイ
ンクを付着させ、この水性インクを同表面に定着させる
ことを特徴とする光情報媒体の表面印刷方法。 - 【請求項10】 前記請求項9の光情報媒体の表面印刷
方法において、水性インクは、インクジェットプリンタ
によって親水性表面に向けて噴出されることを特徴とす
る光情報媒体の表面印刷方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05131298A JP3081082B2 (ja) | 1992-06-13 | 1993-05-08 | 光情報媒体とその表面印刷方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17896792 | 1992-06-13 | ||
| JP4-178967 | 1992-06-13 | ||
| JP05131298A JP3081082B2 (ja) | 1992-06-13 | 1993-05-08 | 光情報媒体とその表面印刷方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0660432A JPH0660432A (ja) | 1994-03-04 |
| JP3081082B2 true JP3081082B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=26466171
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05131298A Expired - Lifetime JP3081082B2 (ja) | 1992-06-13 | 1993-05-08 | 光情報媒体とその表面印刷方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3081082B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3364336B2 (ja) * | 1994-09-08 | 2003-01-08 | ティーディーケイ株式会社 | 光ディスクおよび被記録材 |
| JPWO2003041068A1 (ja) * | 2001-11-08 | 2005-03-03 | 三井化学株式会社 | 光記録媒体 |
| JP4088771B2 (ja) * | 2002-10-03 | 2008-05-21 | セイコーエプソン株式会社 | 記録装置 |
| CN100515791C (zh) | 2004-08-19 | 2009-07-22 | 丘比株式会社 | 油墨接受层形成用组合物及其制造方法、以及被印刷基材 |
-
1993
- 1993-05-08 JP JP05131298A patent/JP3081082B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0660432A (ja) | 1994-03-04 |
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