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JP3084035B2 - 耐熱性電線・ケーブル - Google Patents
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JP3084035B2 - 耐熱性電線・ケーブル - Google Patents

耐熱性電線・ケーブル

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JP3084035B2
JP3084035B2 JP02043780A JP4378090A JP3084035B2 JP 3084035 B2 JP3084035 B2 JP 3084035B2 JP 02043780 A JP02043780 A JP 02043780A JP 4378090 A JP4378090 A JP 4378090A JP 3084035 B2 JP3084035 B2 JP 3084035B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性電線・ケーブルに関し、更に詳しく
は、結線等の作業時に、電線・ケーブル端部の絶縁体被
覆層とセパレータとを1回の操作で容易に除去すること
のできる耐熱性電線・ケーブルに関する。
〔従来の技術〕
外周を含ふっ素エラストマーで被覆してなる耐熱性電
線において、撚線導体と被覆層との間に、撚線導体と被
覆層との密着等を防止するために、150℃以上で融着及
び自己破壊しない、ふっ素系樹脂テープ等のセパレータ
を撚線導体と被覆層との間に介在させることが知られて
いる。(特公平1−37814号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の電線においては、結
線等の作業に際し、電線端部の被覆層を除去する(以
下、カットストリップと云う)場合、被覆層のみが除去
されて、セパレータが残ってしまい、再度このセパレー
タを取り除かなければならず、作業が煩雑となり、時間
的ロスが大きくなるという問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、かかる従来技術の問題点を解決するため
に種々検討を重ねた結果、含ふっ素エラストマー被覆層
とセパレータとの接着力を高めておけば、1回の操作で
被覆層とセパレータとを同時にカットストリップするこ
とができることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、外周を含ふっ素エラストマー組成物
で被覆し、該被覆層の内面にセパレータを設けてなる耐
熱性電線・ケーブルにおいて、該セパレータと該被覆層
との接着力A(Kg/mm)が下記式を満足していることを
特徴とする耐熱性電線・ケーブルである。
A≧SWT/L (ここで、Sはセパレータの抗張力(Kg/mm2)Wはセパ
レータの幅(mm)、Tはセパレータの厚さ(mm)、Lは
絶縁体のカットストリップ長(mm)を表す。) 本発明において、電線・ケーブルの外周を被覆するの
に用いられる含ふっ素組成物としては、テトラフルオロ
エチレン−ふっ化ビニリデンヘキサフルオロプロピレン
系共重合体、ふっ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピ
レン系共重合体、テトラフルオロエチレン−ふっ化ビニ
リデンペンタフルオロプロピレン系共重合体、テトラフ
ルオロエチレン−プロピレン系共重合体、テトラフルオ
ロエチレン−ふっ化ビニリデン−プロピレン系共重合
体、ふっ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン系
共重合体、ふっ化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレ
ン系共重合体、ポリフルオロアルキル基含有アクリレー
ト系エラストマー、テトラフルオロエチレン−エチレン
−イソブチレン系共重合体、エチレン−ヘキサフルオロ
エチレン−ブテン−1系共重合体、テトラフルオロエチ
レン−エチルビニルエーテル系共重合体、含ふっ素フォ
スフォニトリル系エラストマー、テトラフルオロエチレ
ン−フルオロビニルエーテル系共重合体等を、挙げるこ
とができる。これらの共重合体は、単独でもまた混合し
て使用してもよい。更に、シリコーンゴムの様な150℃
以上の耐熱性を有するゴム組成物と混合して使用するこ
ともできる。
又、本発明における含ふっ素エラストマー組成物には
必要に応じ、架橋剤、架橋促進剤、補強剤、充填剤、顔
料、加工助剤、滑剤、酸化防止剤、安定剤等の添加剤を
配合することができる。
更に、本発明においては、前記含ふっ素エラストマー
組成物からなる被覆層の内面、即ち該被覆層と撚線導体
又はシールド層との間にセパレータが設けられている
が、このセパレータは、通常、ふっ素樹脂テープ又は融
点200℃以上の熱可塑性樹脂テープが用いられ、その厚
さは0.2mm以下が適当である。セパレータに使用するふ
っ素樹脂としては、例えば、ポリふっ化ビニリデン、エ
チレン−テトラフルオロエチレン共重合体、四ふっ化エ
チレン−六ふっ化プロピレン共重合体、エチレン−クロ
ロトリフルオロエチレン共重合体、ポリふっ化ビニル、
ポリふっ化エチレンプロピレンエーテル、ポリふっ化ア
ルコキシエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、
ポリ四ふっ化エチレン等が挙げられ、融点が200℃以上
の熱可塑性樹脂としては、例えば、4,6−ナイロン、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリ
エーテルイミド、熱可塑性ポリイミド等が挙げられる。
セパレータと被覆層との接着力を高めるためには、任意
の処理方法を用いることができる。例えば、金属ナトリ
ウム、ナフタレン、テトラハイドロフラン錯体化合物中
に10秒〜1分間浸漬する錯体化合物エッチング法、10-1
〜10-2Paのアルゴンガス雰囲気中で、電極間距離5〜12
cmの並行平板電極間に、電源周波数10〜20MHz(通常は1
3.56MHz)でグロー放電させ、その中に10秒〜数分間さ
らすスパッタリング法、コロナ放電法、プラズマ放電
法、γ線照射により各種モノマーをグラフト重合させる
グラフト重合法、オスミウム酸の1%水溶液に10分以上
浸漬するオスミウム酸処理法、10-6Torr程度の真空下で
Ni、Fe、Ti等の金属を蒸着させる金属蒸着法などを挙げ
ることができる。また、他のケミカルエッチング剤によ
る処理方法として金属ナトリウムの液体アンモニア溶液
へ浸漬する方法、アルカリ金属の水銀アマルガムへ接触
させる方法、(C4H9)N+BF4 -のジメチルホルムアミド溶
液に浸漬し、−2V以下の電位の白金線に接触させる方法
等がある。
本発明の目的を達成するうえでは、スパッタリング法
が最も好ましく、錯体化合物エッチング法、コロナ放電
法がこれに次ぐ。なお、金属蒸着法を使用する場合は、
金属面に電荷が帯電し易いため、高圧用ケーブルに使用
するには不適である。
セパレータの処理を施した面には適当な接着性プライ
マーを塗布してもよい。
本発明におけるセパレータは、通常テープの形で用い
られ、セパレータと含ふっ素エラストマー被覆層との接
着力A(Kg/mm)が下記の式を満足していることが必要
である。
A≧SWT/L (ここで、Sはセパレータの抗張力(Kg/mm2)、Wはセ
パレータの幅(mm)、Tはセパレータの厚さ(mm)、L
は撚線導体又はシールド層に被着させた絶縁体のカット
ストリップ長(mm)を表す。) ここで、カットストリップ時には、撚線導体又はシー
ルド層への傷付き防止のため、セパレータ層には傷を入
れず含ふっ素エラストマーのみを切り、引抜く方法が最
も良い。
セパレータと含ふっ素エラストマー被覆層との接着力
A(Kg/mm)は次の方法により測定したものである。
セパレータ上に含ふっ素エラストマーを載せ、プレス
成形機で150Kg/cm3、170℃で15分間処理して、厚さ5mm
の含ふっ素エラストマー層を加硫、接着させる。次い
で、このものから幅5mm、長さ2cmの試験片を切り取り、
セパレータと含ふっ素エラストマー層とをオートグラフ
により50mm/分の速度で剥離させて、剥離強度(Kg/5m
m)を求め、1mm当たりの接着力A(Kg/mm)を算出す
る。
この接着力A(Kg/mm)が上記式を満足しない場合
は、電線・ケーブル端部のカットストリップ時に、含ふ
っ素エラストマー被覆層のみが除去されてセパレータが
残ってしまい、被覆層とセパレータとを同時に一回の操
作で除去するという本発明の目的を達成することができ
ない。
〔作用〕
本発明の耐熱性電線・ケーブルでは、セパレータと含
ふっ素エラストマー被覆層との接着力がセパレータの抗
張力よりも大きいため、電線・ケーブル端部のカットス
トリップ時にセパレータと、含ふっ素エラストマー被覆
層とが剥離せず、セパレータが破断して含ふっ素エラス
トマー被覆層と共に除去される。従って、1回のカット
ストリップ操作でセパレータと含ふっ素エラストマー被
覆層とを同時に除去することができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
なお、カットストリップ性の評価は、電線・ケーブル
の先端から5cmの位置に含ふっ素エラストマー被覆層の
みにナイフで切り込みを入れて、ティストリッパー(T
.Stripper)〔ユーエスエー アイディアルインダス
トリー インコーポレーテッド(USA Ideal Industrie
s Inc.)〕により、含ふっ素エラストマー被覆層を引き
抜いた際に、芯線上にセパレータが残存するかどうかを
目視で判定することにより行った。セパレータが残った
場合を×、セパレータテープが残らなかった場合を〇と
した。
参考例1(含ふっ素エラストマーの調製) 数平均分子量が5万、テトラフルオロエチレン/プロ
ピレンのモル比=55/45のテトラフルオロエチレン−プ
ロピレン共重合体(旭硝子社製)100重量部に、1,3−ビ
ス−(tert.−ブチルパーオキシ−イソプロピル)ベン
ゼン1重量部、トリアリルイソシアヌレート5重量部、
サーマルカーボン40重量部、ステアリン酸ナトリウム1
重量部を加え温度50〜60℃に設定した300mmの直径のゴ
ム用ロールにて混練しムーニー粘度(JISK6300準拠)ML
1+4(100℃)が40の組成物を得た。この組成物を含ふっ
素エラストマーとする。
参考例2(含ふっ素エラストマーの調製) ダイエルG−902(テトラフルオロエチレン−ふっ化
ビニリデンヘキサフルオロプロピレン系共重合体、ダイ
キン社製)100重量部に2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert.
−ブチルパーオキシ)ヘキサン1.5重量部、MT−カーボ
ンブラック〔サーマックス(Thermax )、アールティ
ーバンダービルトカンパニーインコーポレーテッド(R.
T.Vanderbilt Co.Inc.)〕20重量部、トリアリルイソ
シアヌレート4重量部を加え温度50〜60℃に設定した30
0mm直径のゴム用ロールで混練しムーニー粘度ML1+4(10
0℃)が50の組成物を得た。この組成物を含ふっ素エラ
ストマーとする。
実施例1〜14、比較例1〜4 すずメッキ軟銅集合線からなる撚線導体(外径3.8m
m)に、第1表に示す表面処理を施した各種セパレータ
テープ(幅(W)20mm)を巻回し、その上に、75mm押出
機(L/D=16、ヘッド:80℃、シリンダ1:80℃、シリンダ
2:80℃)を用いて前記各種含ふっ素エラストマーを0.6m
mの厚さに押出被覆し、13気圧のスチーム中に3分間保
持して架橋させた。各セパレータテープの接着力A及び
得られた各電線のカットストリップ性は、第2表に示す
通りであった。
但し、カットストリップ長(L)は10mmであった。
(実施例15〜28、比較例11〜20) すずメッキ軟銅集合線からなる外径1.1mmの撚線導体
上に四ふっ化エチレン−六ふっ化プロピレン共重合体を
押出して、厚さ0.3mmの被覆を形成し、この被覆線3本
を撚り合せながらガラス紙介在を加え、更にその上にシ
ールド層(すずメッキ軟銅線)を施し、撚り合せ被覆ケ
ーブルを作成した。このケーブルに、実施例1〜14、比
較例1〜10と同様に、それぞれ、セパレータテープの巻
回及びふっ素含有エラストマーの被覆を行った。但し、
カットストリップ長は12mm、含ふっ素エラストマー被覆
層の厚さは0.8mmであった。
各ケーブルのカットストリップ性は、それぞれ対応す
る実施例1〜14、比較例1〜10と同じであった。
(実施例29〜42、比較例21〜34) 素材、厚さ、抗張力、テープ幅、及び表面処理を第3
表に示すように変更したセパレータを使用して、実施例
1と同様な方法で電線を作成した。撚線導体の外径は3.
8mm(但し、実施例33、34、41、42、比較例25、26、3
3、34の撚線導体外径は11.5mm)であった。
各セパレータテープの接着力A及び得られた各電線の
カットストリップ性は第4表に示す通りであった。但
し、カットストリップ長は、第3表に示すように変更し
た。
以上の結果から、A≧SWT/Lとなる条件を満足する各
実施例は、良好なカットストリップ性を示したが、A<
SWT/Lとなる各比較例では、カットストリップ性が不良
であった。
〔発明の効果〕 本発明の耐熱性電線・ケーブルによれば、カットスト
リップ時に、セパレータとふっ素含有被覆層とを1回の
操作で同時に除去することができ、結線等の作業の効率
を大幅に高めることができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−1921(JP,A) 特開 昭58−1922(JP,A) 実開 昭57−50125(JP,U) 実開 昭61−6213(JP,U) 実開 昭62−55822(JP,U) 実開 昭57−179214(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周を含ふっ素エラストマー組成物で被覆
    し、該被覆層の内面にセパレータを設けてなる耐熱性電
    線・ケーブルにおいて、該セパレータと該被覆層との接
    着力A(Kg/mm)が下記式を満足していることを特徴と
    する耐熱性電線・ケーブル。 A≧SWT/L (ここで、Sはセパレータの抗張力(Kg/mm2)Wはセパ
    レータの幅(mm)、Tはセパレータの厚さ(mm)、Lは
    絶縁体のカットストリップ長(mm)を表す。)
  2. 【請求項2】セパレータがふっ素樹脂である請求項1記
    載の耐熱性電線・ケーブル。
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JPS616213U (ja) * 1984-06-15 1986-01-14 日立電線株式会社 絶縁電線

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